シリーズ世界遺産100「クイーンズランド湿潤熱帯地域〜オーストラリア〜」 2014.03.13

(テーマ音楽)
(ヒクイドリ鹿賀丈史)僕はヒクイドリ。
背の高さも体重も人間と変わらないよ。
そんな僕がヒナをかえし子育てもするんだ。
これは「禽譜」という江戸時代の鳥類図鑑。
ヒクイドリなんて名前が付いたのは好んで炭の火を食べるからなんだって。
オランダ人が持ち込んだそうだが初めて見た僕の姿が奇妙で恐ろしげに見えたんだろう。
オーストラリアはかつて大陸全土が密林だった。
しかし砂漠化が進んで森は東海岸に点在するだけになってしまった。
1億3,000万年前恐竜の時代そのままの森。
僕らはそんな森に住み続けてきたいわば生き残りというわけさ。
暗い森で暮らすには特別な体が必要だ。
大きな目が顔の正面に並んで物が立体的にとらえられる。
頭の上の大きな角で藪をかき分けて歩くけど何かにぶつかった時にはクッションにもなるよ。
羽は森に溶け込む黒い色。
密度の濃い細い羽は激しい雨から身を守ってくれる。
そして僕の好物は炭の火。
なんてことはないよあれはウソ。
僕の主食は森に豊かに実るイチジクの実なんだ。
飛べないから落ちるのを待って食べる。
おっ始まったコウロコフウチョウの求愛ダンス。
応援団長みたいな格好で頑張ってる。
僕にも相手はいるけど彼女は浮気性なんだ。
卵を産むとすぐ別のオスを探しに行きそこでまた卵を産むんだ。
10月雨期がやって来た。
食べ物が豊富な季節だから森の仲間たちは皆子育てに励む。
これはオナガテリカラスモドキの巣。
オスとメスが協力するヒガシキバラヒタキ。
フクロギツネだ。
カンガルーと同じようにおなかの袋で子育てするんだよ。
僕も卵を温めなきゃ。
彼女が産みっぱなしにしていった卵を2か月も抱き続ける。
子育てはオスの役目なんだ。
やっとかえってくれた。
ほらほらしっかり立つんだよ。
人前になるまでおよそ8か月。
餌の取り方も付きっきりで教える。
どれどれその実は食べていいやつかな?水飲み場ではヒナがおぼれたり襲われたりするから気が抜けない。
そんな日々が8か月も続いて…僕の子はこんなに大きくなった。
まだ角は生えていないがもう人前。
子育ての最後の時が来た。
子供を追い立てて自立させるんだ。
子育ては1年間の大仕事。
だからそれをオスが受け持ちメスは卵を産むことに専念する。
こうして僕らは太古の森で生き続けてきた。
2014/03/13(木) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「クイーンズランド湿潤熱帯地域〜オーストラリア〜」[字]

ヒクイドリの森 ▽自然遺産 【語り】鹿賀丈史 【テーマ音楽】久石譲

詳細情報
番組内容
ヒクイドリの森 ▽自然遺産 【語り】鹿賀丈史 【テーマ音楽】久石譲
出演者
【語り】鹿賀丈史
音楽
【テーマ音楽】久石譲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:23259(0x5ADB)