パーティー会場に華やかなドレスを身にまとった日本人女性たちが集まっていました。
ドレスからのぞくのは鍛え上げられた筋肉。
チアリーディングの日本代表選手です。
日の丸を背負いこの冬世界選手権に挑みました。
これまで世界選手権6連覇中の日本。
持ち味は高さ4mにまで人を投げ上げる…そして難易度の高い大技を正確に決める技術力です。
今回7連覇に挑んだのは平均年齢19歳の史上最年少チーム。
ワンツースリーゴージャパン!これまで世界のどのチームも達成した事のないノーミスでの完全優勝を目指します。
知らない者同士が僅か3か月でチームを作る。
のしかかる7連覇の重圧。
チアリーディングが持つ人を元気づける事とか笑顔だったり自分たちがチャレンジしてきた勇気とかそういうのを見せる事を忘れない。
(2人)やります!やります!仲間を信じ気持ちを一つに。
やります!そして臨んだ世界選手権。
日本は最高の演技にたどりつく事ができたのか。
7連覇への挑戦を追いました。
ワンツースリーゴージャパン!日本代表チームの世界選手権に向けた練習が始まりました。
集まったのはおよそ9,000人の中から選び抜かれた19人。
ふだんは別々の大学に所属する選手たちが僅か3か月で世界の頂点を目指します。
緊張と不安ばっかりで不安の方がまだ今もでかい感じ。
みんなすごい人たちばっかりが集まっていて…。
新しい技をやる時は早く成功させたい。
この日ダンスの振り付けが行われました。
膝をたたく。
ワンアンドツーアンドツリー!チームを率いるのは過去2回日本女子チームを優勝に導いた…世界選手権は2日間にわたる戦い。
史上最高得点での優勝を目標に掲げました。
2日間の合計点の戦いになるので2日ともいい演技が…完璧なノーミスの演技ができるように。
ただホントにノーミスだけじゃなくて美しさを最後まで追求してホントに大会が終わるまで成長し続けるようなチームであってほしいと思います。
チアリーディングは2分30秒の制限時間内でいかに観客を魅了できるかを競う採点スポーツです。
ダンスなど16人が息を合わせて生み出す表現力。
アクロバチックな技を繰り広げる技術力。
演技全体の難易度や完成度を評価した得点で競います。
高得点を狙えるのが人間が3段重なるピラミッドという技です。
一番上に乗る選手がトップ。
2段目でトップを受け止めるのがミドル。
そして3段目で支えるのがベースです。
最大で100kgの重さを耐え抜きます。
更にベースはトップを4mの高さまで投げ上げる役割も担います。
息を合わせなければ完成する事はできません。
僅かなタイミングのズレが大きなミスにつながるため選手同士の信頼関係が求められます。
チームの最年長大学4年生の…おはようございます。
前回の世界選手権でも代表に選ばれた一人です。
チームの精神的な柱として期待されています。
あと2曲目すごい悔しいのでできたはずなのでしっかりそこはやるかやらないか声かけてちゃんと乗せていくようにします。
一番いい演技をして金メダルをとって2日間のノーミスでうれし泣きしたいです。
いきます!せ〜の!
(一同)ワンツースリーフォーファイブシックスセブンエイト!日本チームが挑戦するのは最高難度のピラミッド・ダブルツイストです。
トップの選手が2回転のひねりを加える世界でも日本しか成功させた事のない技です。
今回はこの大技のピラミッドを連続して3つ完成させます。
ベースの増谷選手が組む事になったトップはチーム最年少の大学1年生…何度繰り返しても成功しません。
小寺選手は所属する同志社大学では4人のベースでダブルツイストを成功させていました。
ベースが4人の場合四方からの力で安定しまっすぐに飛び上がる事ができていました。
しかし今回はダブルツイストを連続して展開するためベースには3人しか割けません。
これまでの飛び方ではバランスをとる事が難しく体が前のめりになってしまうのです。
(一同)はい!ベースの増谷選手たちは小寺選手をまっすぐに投げ上げようと乗せる手の位置や押し上げるタイミングを正確に把握しようとします。
いきます。
せ〜の!いきます。
せ〜の!しかし小寺選手はそんなベースの意図とは別に1人で解決しようとしていました。
小寺選手は周囲の選手に遠慮するあまり自分のタイミングを言いだせずにいました。
練習後増谷選手らベースのメンバーが小寺選手に声をかけました。
その翌日。
花歩ちゃんは一点をとりあえずコールできるように頑張るのとミドルはこっち練習して下さい。
(一同)はいお願いします!岩野コーチは思うように結果が出ない小寺選手に一旦別のポジションで練習するように命じました。
初めてトップを外される事になった小寺選手。
再びトップのポジションに戻されたのは練習が終わりに近づいた頃でした。
(一同)はい!
(一同)はい!お願いします!小寺選手は飛び出す姿勢に問題がないか自らアドバイスを求めました。
徐々にタイミングがあってきます。
押す位置がすごく押し出してない?花歩ちゃんが…多分入りが遅くて。
追い出してる?大丈夫です。
増谷選手が積極的になってきた小寺選手を更に励まします。
そして16回目。
(拍手と歓声)ナイス!はい!ありがとうございます!
(岩野)イエ〜イ!多分自分一人だったらまたどうしようどうしようってなってしまって回転回転ってなってしまうんですけどベースの先輩が…前にもう一人いたんですけどその分までやってあげるから思いっきりやってというふうに言って下さってそれで今日できたと…。
コミュニケーションもとれていい時悪い時の動きを自分たちで分析してできたのでいい練習ができました。
よかったです今日はダブルまで挑戦できて。
ダブルもできてすごくよかったです。
(取材者)お疲れさまです。
チームは世界選手権まで全国各地で合宿を行います。
お疲れさまです。
(一同)頂きます。
合宿の期間は延べ2週間余り。
親元を離れ共同生活を送ります。
一口でいけよ。
(取材者)体重は順調に?増えてます。
部屋は5人の相部屋。
短い間でお互いを知るためには欠かせません。
ちょっと0.5秒ぐらい…。
(笑い声)かわいいかわいい。
ドSかお前!痛い!少しでも多くの時間を過ごす事で互いの絆を深めていきます。
世界選手権まで2か月を切った代表チームの前に大きな壁が立ちはだかっていました。
はい!
(オーディオ)チームは練習してきたそれぞれの技をつなぎ合わせる通し練習に入っていました。
オープニングのピラミッド。
そしてダンスなど2分30秒の間に20個もの技が並ぶプログラム。
(掛け声)経験した事のない技の連続。
ミスが相次ぎます。
演技中盤の見せ場4人のトップが乗って完成させるピラミッド。
すかさず4つのグループに分かれて行う連続技。
つながりません。
失敗したグループは個別練習に戻されます。
何度注意をしてもミスを繰り返す姿勢に岩野コーチが声を荒げました。
ダブルツイストを成功させていた増谷選手と小寺選手のグループも…。
技が決まらなくなっていました。
(小寺)こっちが開いてしまうんで…。
ベースがちょっと決め過ぎな感じするよね。
練習後。
岩野コーチは選手全員を集めました。
みんながどこまでやりたいのか分かんないところなので…今のチーム状態では演技を低いレベルに落とさなければならないと告げました。
チアリーディングが持つ人を元気づける事とか笑顔だったりとか自分たちがチャレンジしてきた勇気とかそういうのを見せるっていう事を忘れない。
最終的には必ずそこが出せるような演技にするという事が重要なので練習の中で駄目になった時にどういうふうに修正していくかっていう事を技術的にだけじゃなくって気持ち的精神的にもそこで逃げたりとか気持ちが引けたりしないように…こんばんは。
増谷選手はコーチの言葉をかみしめていました。
自分たちがどういう演技をしたいかとか。
ホントにきれいな演技がしたかったらそういうのは出てきて当然だったってミーティングでも出てきてたんですけどでもやっぱり受け身だったんでそういうところが頭が回らなかったりとかここ一本っていう通しで見てもらう機会を頂いたのにもう…空回ったというか不完全燃焼っていう感じでコーチにも伝わってこないって言われてしまってやっぱりお互いにもぶつけきれてないしそれをコーチにもぶつけきれてないしみたいな。
チームの結束。
増谷選手にはその大切さを痛感する経験がありました。
大学2年生の時憧れの日本代表に選ばれた増谷選手。
しかし周りの選手に萎縮し失敗を繰り返す自分を責め続けていたと言います。
一人悩みを抱え込む中で気付いた事が日記に記されています。
世界選手権まであと3週間。
いまだにミスが止まらないチーム。
(掛け声)泥沼の状態に陥っていました。
落ちてしまったんですけどミドルのとこで落ちたら意味ないと思うのでしっかり自分で判断して上げてくれたベースのところに帰ってくるようにします。
(一同)はい!練習を終えた選手が口にするのは反省の言葉ばかり。
増谷選手は一人一人に前向きな気持ちを取り戻すよう促しました。
ミドルと収まるとこが合わずに毎回というかさっきと同じような落ち方をしてしまって…。
でもそういう時にでも…
(一同)はい!もう時間あんまりないけど時間ないからってそのまんま流してたら駄目だと思うのでホントにもっと…。
選手たちは気持ちを新たにしました。
最後までみんなを感じて攻めていきましょう!せ〜の!
(一同)ワンツースリーゴージャパン!やります!一つになろうとするチーム。
やります!はい!やります!
(拍手)家族を超える絆って何て言うんですかね…。
何て言ったらいいんですかね。
でも戦友じゃないですけど同志でもない。
もっともっと深くて強いものだと思います。
私たちももっともっと努力して少しでもナショナルチームさんのようなかっこいい演技ができるよう頑張ります!せ〜の!
(一同)頑張れ日本!目指せ世界一!
(拍手)世界選手権に向けタイに入った日本代表女子チーム。
前回の王者として地元メディアから注目を集めます。
SheisthecaptainofJapanteam.
(一同)イエ〜イ!2年に1度開催される世界選手権。
19の国と地域が参加し世界一の座を争います。
大会は2日間。
3人の審査員の合計得点で競います。
(拍手と歓声)日本初日の演技です。
小寺選手のダブルツイスト。
決まりました。
中盤の見せ場トップが4人乗るピラミッド。
見事に決まりました。
ここからの連続技。
完成度の高さを見せつけます。
ミスのない演技をやり抜いた日本。
圧倒的な強さでした。
(拍手と歓声)その夜。
あくまで2日間ミスのない演技を目標とする日本。
選手たちはイメージトレーニングを続けていました。
自分たちが納得のいく演技をするために。
勝負の日です。
大丈夫ですか?
(一同)はい!肩の力抜くっていうか息しっかり吸ってから吐いて。
(一同)はい!
(観客)日本日本!せ〜の!
(一同)ワンツースリーゴージャパン!いくぞ〜!結成から3か月。
チーム最後の2分30秒が始まります。
はい!
(掛け声)
(拍手と歓声)このあと中盤の見せ場4人のトップのピラミッド。
(掛け声)この日も完璧に決めました。
いよいよフィナーレへ。
(拍手と歓声)全力で攻め抜いた日本代表。
よっしゃ〜!
(一同)よっしゃ〜!
(一同)ジャパン最高!
(場内アナウンス)「ThewinnerofcheerleadingfemalecategorygoestoJapan!」。
ノーミスの演技で最高得点。
世界7連覇の偉業を達成しました。
自信持って自分たちのやる事思いっきりやってすごい攻めた一本にできたと思うのですごいよかったと思います。
最初に集まった時に2日間絶対ノーミスで終わって世界一取って帰ってくるというのを目標に毎日やってたのでそれを達成できてすごいうれしいです。
本番では本当にみんなが一つになったっていうか本当に最後の一本を心から楽しむ事ができた感じがします。
いろいろつまずいた事もあったんですけどこのメンバーだから乗り越えられたのかなと思ったりとかこのメンバーに選ばれてよかったなと思います。
チアリーディング日本代表女子チーム。
世界を魅了したチームの武器は仲間を信じて攻める心の強さでした。
・「チャーチャーチャラララ」
(一同)ゴージャパン!2014/02/27(木) 01:30〜02:15
NHK総合1・神戸
アスリートの魂・選「絆で攻める チアリーディング日本代表女子チーム」[字]
チアリーディング日本代表女子チームに密着。息のあった演技と華麗でダイナミックな空中技。世界選手権で前人未到の7連覇に挑んだ16人の女たちの絆と熱い闘いに迫る。
詳細情報
番組内容
チアリーディングは高い身体能力と技術が求められるスポーツ。16人が2分30秒間に3層のピラミッドを次々に展開。一番上の選手は4メートルの高さまで舞い上がり、下の選手は100kgもの重さを支え抜く。人の力だけで繰り出されるエンターテインメントだ。演技には、仲間を信じる心と常に笑顔を欠かさない強い精神力も求められる。世界選手権7連覇に向けていかに闘ったのか。女たちの挑戦と絆を見つめる。【語り】山本耕史
出演者
【語り】山本耕史
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – スポーツ
スポーツ – その他
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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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