探検バクモン「TOKYO花街アドベンチャー」(後編) 2014.03.12

うわ!これはすごいわ。
大都会の真ん中新橋花街にテレビ初潜入!
カメラ初だって。
これすごいよ。
テンション上げ上げで訪れた名料亭
まずお部屋にお入りになったら掛け軸をご覧になる。
そこはもう未知の世界
立って見ちゃいけないのね。
初めて出会う究極のおもてなし料理
うんっ!うまい!
料理に潜む繊細な心配りに感心することしきり
(田中)いやすごいことになるよ。
これすごいことになります。
うれしいね!
(田中)あれがおもてなしですね。
さりげなく。
そして今宵繰り込むのは…?
あら!本物だ。
…に初挑戦
・「さあさういたういたやぁとやっとやっと」
ここはお座敷ワンダーランド。
酔うて歌って粋を磨け!
あ〜お見事!さあ築地にやって来ましたけれども。
ここも新橋の花柳界の出先の中ですが今度は空間のおもてなし。
空間!テレビが入ったことない?入ったことない。
それで恐らくもう二度と入らない。
多分。
最初で最後?貴重な映像ですね。
すごいね。
私がご案内するから。
案内役は花柳界マスター…
江戸から現在に至るまでの花街に精通している
訪れたのは創業明治8年。
政界や文壇から深く愛され続ける伝説の名料亭だ。
建物内部はほとんど公開されたことがなく長い間秘密のベールに包まれていた。
今回は特別にテレビカメラが潜入。
一体中はどうなっているのか?
確かに空間がね。
畳が贅沢にね敷かれていてね。
まずは料亭で一番大きい部屋へと向かう
いざ潜入!
うわ〜すごい!大広間。
うわ広い!うわすごいな!これは見事!
現れたのは72畳の…
歌舞伎座の改修などを手がけ日本建築に新風を吹き込んだ吉田五十八が設計した
実はこの部屋には最高のおもてなしを演出するある仕掛けが隠されている
ああいいね!上げましょうか。
上がるの!?ええ。
ここで芸者衆が。
うわうわうわ!信じらんねえ!こんなことになるんだ!
なんと鴨居が上がった!
へえ〜!舞台だこりゃ。
更に!
天井が上がってここが照明。
ここがライトが照明が出てきた!すごい!下りてきた照明が。
かっこいい!こんなになるんだ。
すげえ!ちょっとひとネタ。
ひとネタって…。
ツーショットで。
何かやりますか?いやすごいね!ね。
ここ。
これで…それは盛り上がるわ。
岩下さん光ってますね。
そうですか?照明に映えますね。
いいですか?ホントにベテランの落語家さんみたいな感じになってる。
お師匠さん。
ここはお茶屋さん料亭ですから芸者衆がきれいに見えないと。
鴨居を上げ空間を広く見せ舞台用のスポットライトを当てればそこは芸者の晴れ舞台。
宴会を華やかに盛り上げる配慮が光る。
工夫はこれだけではない
この格天井も間接照明で金砂子の鳥の子の紙を貼ってそれで蛍光灯の明かりがそこに照り映えて柔らかい光がここを包みますね大広間を。
柔らかい。
これは城や寺院などに用いられる格天井。
古くから伝わる非常に格式高い様式だ。
格間には金ぱくを粉にした金砂子の和紙。
そこに蛍光灯という近代的なアイテムを取り入れた。
蛍光灯を反射させ部屋全体を柔らかい明るさで包む。
芸者も客も美しく見えるゴージャスな空間だ
それまでのつまり日本家屋っていうのはせせこましくて暗いところを吉田五十八が昭和に入って近代的な。
そっか。
明るい材質はこだわらず取り入れて。
やっぱり変化はいいよね。
必要だよね。
伝統と革新が一堂に会する大広間は温故知新の空間だった
極上のおもてなし空間には歴史に名を残す政財界や文壇の大物たちが訪れていた
というわけでお次は歴史の足跡を探すお座敷タイムトリップ!
わ!うわ〜!なんちゅう!いいでしょう?
バーカウンターに屏風。
和と洋が入り交じる何とも不思議な部屋
ここはそうですねどうやって…?ここはいろんなお客さんがいろんな用途で使うんですけど有名なのは芥川賞の選考会。
芥川賞の選考会!?ここでやってやがんだあいつら。
あいつらって何。
選考会ここでやってる!じゃあそれこそ石原慎太郎さんみたいなああいう人も来てるわけね。
そうですね。
それで同じ日に2階の座敷で直木賞。
やってやがんだよ。
あなたのお好きな向田邦子さんもこの2階でお取りになった。
そうですよ。
それでねちょっと面白いものがあります。
お何ですか?ちょっとお掛けになって。
田中君用の。
どうやって座るんですか?これ。
ちょうどいいじゃないですか!これでいいですか?似合いますね。
似合う。
落ち着きますけど。
何かお前のためにあるような。
妙に落ち着きますけど。
これ芥川賞の選考会用の机とイスです。
これ!?普通お茶屋さんでこんなの要らないですよね。
だからこれは資料をここで広げて先生方が「太田は駄目だからこれは駄目だ」とかね。
「何だこれは」って。
このまんまずらせるわけ。
滑るようになってるの?こういうこと?そうそう。
なるほどね!滑りやすい。
(男性)裏張りが入ってる。
長時間に及ぶ芥川賞選考会。
あの世間に一大センセーションを巻き起こした石原慎太郎の「太陽の季節」ではまさにこの場所で審議が難航。
賛否の意見が真っ二つに割れお互い一歩も譲らない事態に
これはそんな様子を見続けてきた料亭が芥川賞選考会のためだけに独自で開発した特注品
イスの裏面には姿勢を動かしやすくするため布が張られている。
選考員を疲れさせないための心配りが光るスペシャル品だ
続いては…
これはここの顧客だった伊藤博文の書ですね。
そうなんだ!何て書いてあるんですかね。
「将来豈謀り易からんや」。
「未来のことは分からない。
くよくよ考えるな」
維新の元勲が後世の政治家に与えたメッセージなのか?
そういうことですか。
ええ。
これは吉田茂がここの新喜楽さんに贈り物をしたんです。
吉田茂さんが持ってたもの。
これがお軸の箱書きです。
あ〜ホントだ。
すごい!「伊藤公爵」。
へえ!すごいねこれ。
貴重なお宝ばっかり。
開けていいですか?お宝だらけだよ。
ここに掛け紙が入ってます。
吉田茂さん。
「吉田」って書いてあるんだ。
吉田茂の「吉田」なんだこれ。
「粗品」?粗品じゃねえよこれ!粗品って伊藤博文に失礼だろっていうね。
吉田茂もさ粗品って言っちゃたらさ。
更にこんなエピソードも。
戦後最も長く首相を務めた佐藤栄作
昭和50年。
佐藤はこの料亭で宴会中に倒れ重体となった
原因は脳卒中。
動かすと危険な状態だった
佐藤はそのまま4日間にわたり死の淵をさまよい続ける。
その時料亭は営業を停止しその死の間際まで献身的に見守り続けたのだ

歴史の足跡から渾身のおもてなしをかいま見た
芸者料理料亭。
花柳界の一流のおもてなしに触れてきた爆笑問題。
最後は全てが一気に押し寄せるお座敷遊びに挑戦!果たして粋に楽しめるのか?舞台は大正時代に創業した老舗料亭
今度は…あらいいですね。
ゲイのおもてなし…何かちょっと意味深な。
それは違います。
そっちじゃないです。
金田中さん。
いらっしゃいませ。
出迎えてくれたのは下足番さん。
同じ時間に玄関で客が混み合わないよう絶妙なタイミングで料亭へといざなうプロだ
下足番さんのおかげでスムーズに入店
竹の間のお客様でございます。
いらっしゃいませようこそ。
きれいな!女将さん。
よろしくお願い致します。
更なる出迎えのプロ。
美しすぎる女将さん登場
今日は楽しみにしておりました。
こちらこそ。
何かテレビよりすてきですね。
いや女将さんこそ。
テレビよりすてき。
そうですか?
何だか気分がいいぞ
こちらのほうのお部屋でございます。
どうぞごゆっくり。
(田中)どうもこんにちは。
(岡副)どうぞどうぞ。
ここでお座敷の指南役として特別に料亭のご主人も登場だ
いよいよここから爆笑問題の粋が試される。
まず部屋に入ったら何を見る?
あまた富士山がやっぱり。
またさっきとちょっと違う。
雲の上からね。
へえ!座ってたのもう一回立ち上がっちゃった。
そうだほら。
あ「大観」って書いてある。
これは料亭の常連だった横山大観が描いた残雪を頂く春の富士である
あら!本物だ。
次は料理が運ばれてきたぞ。
まず楽しむのは?
また春らしいね。
(岡副)春なのでタケノコにシラウオにソラマメ。
(田中)フグの白子。
緊張しちゃいますね。
何だこの…。
わわわ。
ようこそいらっしゃいました。
こちらこそ。
じゃ乾杯。
ここまでは何とかクリア。
ここからはいよいよ未体験の世界へ突入。
どう出る爆笑問題!
ご返杯ってやつ?どうやんの?要するに自分の飲み口を水でちょっとすすいでどうぞって渡すだけですけど。
返杯とは水で自分の杯を洗い相手に渡す作法。
同じ杯で酌み交わすことでお近づきになるのだ
ありがとうございます。
グイッといっちゃって下さいよ。
(田中)やかましい。
そうか水くさい。
本当は紅くさいほうがいいんだよっていう。
こういうことなんだ。
いいですねさしつさされつ。
切りないね。
これは飲んじゃうね。
「お酒は終わりにして下さい」ってカンペが出た。
お前大丈夫なの?この後仕事あるんですけど。
だから昔から出来てる宴席の姿ってすごく計算されてよく出来てるなと。
緊張もほぐれてきたところで芸者衆の余興がスタート。
どうやって粋に盛り上がる?
これは楽しみですね確かに。
どうやって見てるんですか?黙って見てるんですか?「よっ」みたいな感じなのか。
・「あ〜こりゃこりゃ」・「え〜奴さんどちら行く」・「あ〜こりゃこりゃ」「あ〜こりゃこりゃ」?じゃこうしたら。
・「それもそうかいなあえ」・「あ〜こりゃこりゃ」・「あ〜こりゃこりゃ」
(岡副)どっかで耳にある唄でしょ?
(田中)そうですね。
・「めでたいなめでたいな」お〜!
(拍手)お見事!
コツをつかんできた爆笑問題。
だんだん興に乗ってきた!
・「さぁさういたういたやぁとやっとやっと」・「さぁさういたういたやぁとやっとやっと」・「さぁさういたういたやぁとやっとやっと」
(拍手)お見事!ちゃんと見たの初めてですねこういうの。
いいですねぇ。
これは端唄っていうの?はい。
いやすばらしい。
やっぱり通じるものがあるよね。
お前顔赤すぎるんだよ。
(田中)ああそうですね。
そこでさっき踊ってた芸者衆が今度はつぎに来てくれるっていうまたその贅沢感があるわけですね。
そうですね。
・「さぁさういたういたやぁとやっとやっと」・「さぁさういたういた」
芸者とお客のコンビネーションが話題のショーを生み出したことも。
その舞台となったのが今年で90回目を迎える新橋「東をどり」。
60名の芸者衆が4日間にわたり豪華絢爛な踊りを繰り広げる
花街の常連だった谷崎潤一郎や川端康成などの文豪が脚本を書き下ろし舞踊劇を上演したところ一目見ようと劇場の周りには人だかりが。
東をどりは社会に一大ムーブメントを巻き起こしたのだ。
その人気はすさまじく出演する芸者のブロマイドが飛ぶように売れたという
これがまり千代さん。
まり千代さん。
伝説の。
(岡副)女学生の心も打っちゃったみたいな。
東をどりの楽屋にはね女学生が出待ちで芸者のブロマイドが売られた。
そうなんですか!へえ。
7人組ですかね。
(田中)神7だ神7。
選抜チームです。
おそろいの着物を着せておそろいのかんざしを挿させて。
これで三越とか酒造メーカーとかの広告に出したりした。
なるほどなるほど。
(岡副)素人さんたちもそれをまねて着たという。
それで新橋がそういうことするとそれを追いかけてくる赤坂っていう土地が。
赤坂が追いかける。
それとつながりますよね。
一流クリエーターと手を取り選抜チームを結成して売り出すなんて!新橋芸者はAKB48のプロデュース方法をフライングゲットしていた!?
太田さんもいい感じに酔っ払ってますけど。
おもてなされました。
おもてなされちゃいましたね。
僕らはお酒も飲まないしいわゆるそういう場所にもほぼ経験がないのでいい体験させてもらいましたね。
いや〜贅沢ですよね。
ここまで…我々がふだんやってるのなんて漫才せいぜい10分で「はいどうも」って行って「失礼しました」って終わっちゃえばそれだけどその芸人がずっと付いて楽しませてくれるみたいな。
しかもおいしいお酒やご飯を食べながらっていうね。
全然違うねそこはね。
贅沢だなと思って。
贅沢だわ。
なかなかこれだけの空間もそうだし時間もそうだし。
結局料理屋って……が楽しい「空気」。
いろんなものが総合して出来上がる。
ためになるというかね。
奥が深いですね。
なじみに。
粋を磨いて下さいませ。

(「奴さん」)2014/03/12(水) 22:55〜23:20
NHK総合1・神戸
探検バクモン「TOKYO花街アドベンチャー」(後編)[解][字]

禁断の新橋花街にTVカメラ初潜入!政財界の大物や文豪が愛した名料亭に隠された謎を暴く。さらに爆笑問題がお座敷遊びに初挑戦!新橋芸者はAKB48を先取りしていた?

詳細情報
番組内容
東京随一の新橋花街を大冒険! TVカメラ初潜入!歴史に名を残す著名人が訪れ、芥川賞の選考会場としても知られる伝説の名料亭がベールを脱ぐ。一流建築家が設計した大広間には、最高の宴会を演出する驚きの舞台装置が隠されていた。文豪や歴代首相ゆかりのお宝も続々登場!? 最後はお座敷遊びに初挑戦! 大人の粋な遊び方とは? 実地に体験する。そして“新橋芸者はAKB48だった”という衝撃の珍説が持ち上がる!?
出演者
【出演】作家…岩下尚史,【司会】爆笑問題(太田光・田中裕二),【語り】木村昴

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その他

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日本語(解説)
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