明日、ママがいない #7 2014.02.26

(チャイム)
(朝倉亮)森先生が産休に入られたということで今日からこのクラスを受け持つことになりました朝倉です。
(ピア美)何か素敵じゃない?今度の先生。
大人の魅力っていうか。
(ボンビ)ピア美は蓮くんじゃなかったの?別腹でしょ好きな人は1人じゃなきゃいけないの?そんなに息苦しい世の中なの?
(ドンキ)でも先生指輪してるよ?結婚してるんじゃない?あんた目ざといわね。
(ドアを叩く音)
(ポスト)早くしろ!置いてくぞ!
(おなら)
(ニッパチ)・まだうんち出る〜・完全遅刻だよ。
(おなら)
(おならをマネた音)
(ニッパチ)まだうんち出る〜。
おい!お前幼稚園に行きたくないだけだろ。
(おならをマネた音)あっ。
(鉛筆が落ちた音)シッ。
(朝倉)君!すいません。
…ってあれ?
(蓮)新しい担任の先生だよ。
そう…。
遅刻かな?じゃあそのまま自己紹介してもらおうか。
ああ。
(朝倉)じゃあまずは名前から。
名前…?
(朝倉)実は最近読めない名前が多くてね間違えると親御さんに失礼だから先に言ってもらったほうがありがたいんだ。
あっ…私の名前は…。
ん?どうかした?自分で言うのは照れるよねDQNだし。
でもかわいいのに。
僕も似合ってると思うけどな。
(せき払い)私の名前は…。
やっぱりニッパチのせいで朝遅刻したんだ。
人見知りっていうの?幼稚園行ったことないって言ってたから。
そっか不安だったんだね。
(ボンビ)うん…。
あれ?カッコいい〜。
すご〜い。
人見知りで不安って…。
全然平気そう!あっ!先生キレイチューしたい。
はぁ?チューしたいチューしたいチューしたいチューしたい…!キャ〜!チューしたいチューしたい…。
もうまだ言ってんの?チューしたいチューしたい…!
(ピア美)あっ何あれすごい車。
本当に来た。
ん?ジョリピ…。
(ドンキ:ポスト:ピア美)ジョリピ!?何でお前が鏡見てるわけ?だってボンビがジョリピが来たって。
はぁ?ここにおいては自由競争でしょ?ねぇドンキそう思わない?まぁそれはそうかもしれないけど…。
「けど」じゃなくて行くわよ!ほら!えっ?何で私?引き立て役よ!何度言ったら分かるの?ちょっとちょっ…。
あいつの幸せになりたいって貪欲さは勉強になるなボンビ。
どうした?心配すんなって。
ピア美は指名されたいってだけでさすがにジョリピのことは譲るよ。
でも願えばいつか夢が叶うってホントなんだな。
行こう引き立て役になってやるよ。
こんな顔でもすればいいか?ちょっと!
(杖を突く音)
(佐々木友則)どうぞ。
(東條)はじめまして。
(子供達)はじめまして。
はぁ〜。
男の子が欲しいんだって。
えっ?ジョリピは一緒にサッカーができてお家を継いでくれる男の子が欲しいってそう言ってた。
そうなんだ。
シンデレラじゃなくてそんなシンデレラボーイが…。
う〜ん何て慰めたらいいか分かんないけど…。
おい!やめろボンビ!早まるな!私らはお呼びじゃないってか…。
(オツボネ)解せないわ男女雇用均等のこの世の中で…。
あれ?雇用じゃなかったわね。
こちらは双子の兄弟です。
はじめまして!双子ですか…。
それを引き離すのはちょっと…。
全然平気です!全然平気です!お前ひどくない?お前ひどくない?あぁ…。
おい!
(東條)どうも。
(ニッパチ)うわ〜先生よりキレイ!チューしたい!チューしたいチューしたいチューした〜い!チューしたいチューしたい…!おい!
(おなら)またおならしたクッセェ〜。
うわクセェ〜どっか行け!もっと。
髪は女の…。
もっと!お眼鏡にかなう子はいなかったようですね。
あぁいえ決してそういうわけでは。
私達は自分の子供を諦めたばかりなもので…。
そういう意味で逆に親がいない子供達にその寂しさに思いをはせてしまったわけで。
分かりやすく言うとよほど「この子しかない」と思わなければまだその気にはなれないと。
ホームへの援助はお約束します後ほど手続きを。
その件については感謝します。
いえそれでは。
おじさんサッカーできる?
(東條)施設長あの子は?
(ボンビ)こんにちは!こんにちは。
サッカー好きなの?
(ボンビ)はい!
(東條)今何歳?
(ボンビ)9歳です。
バレた?それ私の。
あれ?先生!あっ君は…。
あぁいい。
名前は呼ばないで。
お兄さん?ホームの職員のロッカー。
新しくうちらの担任になった朝倉先生。
ロッカー…?買い物は先生がするんだ?
(朝倉)妻はちょっとね。
今は僕が家事担当なんだ。
奥さんは育児担当?大変だね最近の男は家庭でも仕事振られて。
うちには子供はいないよ。
じゃあ奥さんがキャリアで給料格差あるとか?いや…実はここのところ妻の体調が芳しくなくてね。
だから家にはまだ梱包を解いてない引っ越しの段ボールが増えちゃって。
なら私らが手伝いにでも行ってあげようか。
そんなこと頼めないよ。
フッ別にバイト代出せとか言わないよ。
そうだなぁ…。
でも子供がいて賑やかになると妻も元気になるかもしれない。
私ら暇だからいつでも呼んでよ。
ありがとう。
(遮断機の音)ロッカーもう喋れるんだから「はじめまして」ぐらい言いなよ。
…ったく。
あっヤベっ。
(朝倉)ただいま。
起きて来て大丈夫なのかい?
(朝倉瞳)夢を…見たの。
夢?
(瞳)あの子が帰って来る。
(チャイム)
(佐々木香織)は〜い。
(香織)あらどうしたの?2人そろって。
それで話ってなぁに?旦那さんとのことです。
私達知ってるんです。
どういうこと?「コガモの家」の施設長が香織さんの旦那さんなんじゃないかってこの子が…。
あっ…。
ハハっ…知ってるってそういうこと?ハハハハ…。
あなたがどうしてそんな勘違いしたのか分からないけど…。
勘違いじゃありません。
あの人は警察官なのよ。
警察官?警察庁のエリートだった。
今頃はもっと出世して…。
ハハっ…もうほら言ったじゃん。
魔王どっちかっていったら捕まる側でしょ?あぁそろそろ時間なのごめんね。
車!えっ?気付いてませんか?お弁当屋さんの近くによく止まってる車。
・行け行け…・
(ボンビ)頑張れ〜!頑張れ〜!フランス語やった〜!フランス語
(ホイッスル)はい。
ありがとう。
あれ?東條さんの息子さん?あっいやこの子は…。
どう?ちょっとやってみる?はい!・よしやろう!・・今度こっち蹴って!・
(ボンビ)行くよ〜。
よ〜し!強いなぁ!よし!止めて!はい今度シュートだ!行くぞ〜!えい!・ゴール!・
(ボンビ)やった〜!やった〜!
(東條)ハハハ。
おじさんおばさん今日はありがとう。
こちらこそどうもありがとうとっても楽しかったよ。
フランス語フランス語電子辞書だって。
マリアも君ともっといろいろ話がしたいみたい。
私…あっおいらもそう思ってた!あっそれから悪いんだけどバンビちゃん呼んで来てもらってもいいかな?バンビ…?あっ!ボンビ!あの子のおかげで君と出会えたんだ。
ぜひお礼が言いたいんだけど。
えっ?それは…その…。
ん?連れて来ます!大至急!
(ドアが閉まる音)あぁ?えっ?女の子に戻る!?今この瞬間だけ!え〜っと眼鏡眼鏡…。
あ〜!もうほら!早く。
頭どうすんの!?あっ!帽子帽子!え〜!帽子帽子帽子…!
(ピア美)これもかぶって。
女の子だからキレイにしなきゃ!何だ?ハァハァ…おまっ…お待たせしました。
どうしたの?風邪かい?おいら…いえ私にお構いなく。
何か用ですか?どうしてもお礼がしたくてね。
この帽子を君に。
これは…。
あっそれと言い忘れちゃったことがあるから彼もう一回呼んで来てもらってもいいかな?え〜!?
(ドアが閉まる音)何なんだ!?何なんだ!!あ〜もう…世話焼けるんだから。
まっ乗りかかった船だから。
…っていうか女子だっていいじゃん。
男子なんて力仕事しかできないしメンタル弱いしいいとこないって。
蓮きゅん抜かして。
あのなぁ…。
こんなことして後で悲しくなるだけじゃないかな?いつかバレちゃうんだし…。
そんなことボンビだって分かってるよ。
それでも一日でも長くジョリピのそばにいたいんだろ。
期間限定か…何か切ないね。
ああ。
(ボンビ)ボンジュール。
ボンソワール。
ボヌニュイ。
オルヴォワール。
アドゥマン。
ジュテーム。
はぁ…。
チッ。
(朝倉)僕らの娘は…もういないんだよ。
もう死んだ。
死んだんだよ。
ハァハァハァハァ…。
ハァ…ハァハァ…。

(鼻歌)・おい!・俺のシャンプー切れてるぞ。
買っといてくれ。
ママのにおいがするやつな。
(鼻歌)
(車のドアを叩く音)
(叶)勝手なことをされては困ります。
何の話だ?
(叶)東條さんという方の件です。
縁組候補と引き合わせる場合必ず私を通していただかないと。
あいつの個人的な知り合いだ。
何かあった時対応できないようでは困ると言っているんです。
誰から聞いた?関係ありません。
まぁ見当はつくがな。
こいつの事件の時現場を見ていたにもかかわらず肝心なことを言わなかった奴がいる。
そいつだろ?
(男性)言い訳すんのが怪しいんだよ!こいつが男を殴ったのは妊娠してる女を守ったからだ。
あいつはなぜそのことを誰にも言わなかった?
(叶)ショックを受けて覚えていなかっただけかも。
本当にそう思うか?わざと言わなかったと?わざとじゃないあえてだ。
その違いが分かるか?自尊感情が欠落している…。
親に愛されなかった子供の中には自分が大切な存在だと思いにくくなってしまうことも。
シーソーだ。
他人を悪く思わせ自己の評価を上げようとする。
実際そこまで落ちてしまうのは本人だということに気付いていない。
世の中にはそんな腐った大人が溢れてる。
あの子が「コガモ」に来た時からですか?分からん。
専門家にカウンセリングを。
闇だ心の。
ありがとうございました。
あなた…。
何これ!全然片付いてない。
(朝倉)申し訳ない。
前にも言った通り妻が体調を崩してしまって。
僕も仕事があるから部屋の片付けまで手が回んなくて。
もう恥ずかしいよ。
奥さん何の病気なんですか?近所付き合いでね。
前のマンションはうるさい人が多かったんだ。
いるいる!音がうるさいとか自分のこと棚に上げて。
(朝倉)でも引っ越しして環境が変わったらだいぶ良くなったんだ。
今日だってほら君達が遊びに来てくれたし。
任せてください!盛り上げま〜す!で奥さんは?さっきまでいたんだけど散歩にでも出掛けたかな?すぐに帰って来るよ。
そうだピザでも取ろっか?確かここにお客様用のカップが…。
あれ?
(段ボールを開ける音)お茶待ってるより片付け手伝ったほうが早そう。
あっでも…。
私らホームじゃ普通にやってるし。
あんたやってた?やってるじゃん!あぁ!?やる!?
(朝倉)あ〜!じゃあ…お願いしようかな。
は〜い!よし。

(瞳)愛?は〜いお待たせ。
冷蔵庫開けたらろくなものがないんだもの。
せっかく来てもらったのにごめんなさいね。
あっいえ。
あっそうだ!サラダ作っちゃおうかな。
ねぇねぇ座ってて。
ねぇ愛ちょっと手伝ってくれない?愛。
(瞳)そこのジュースとコップお願いね。
はい。
フッどうしたの?そのお行儀のいい返事。
あぁ…。
急にお友達連れて来たからママびっくりしちゃった。
新しい学校でももうお友達ができたのね。
(朝倉)ここは僕が。
どうしたの?あなたまで。
いいから座ってて。
(朝倉)君達のおかげですっかり片付いたよありがとう。
いえ。
瞳も久々に起き上がったから疲れただろ?今日は薬を飲んで休んだらどうだ?私は大丈夫。
無理しないでお願いだ。
(瞳)フフっ。
(叶)少し待っていて川島さんに話があるから。
はい。
あの!何のお話を…。
こちらの事務上のことよ。
(叶の声)最近彼女に何か変わった様子はありませんでしたか?
(川島)あっいえ…普段通り明るくていい子でしたけど。
(川島美鈴)何か問題でも?実は彼女には心理カウンセリングを検討しています。
しばらくこちらで様子を見させていただければと。
お2人にご迷惑は掛けられませんので。
実の親御さんのことですか?それを専門家に。
(川島)・そうですか…・・そういうことでしたら…・
(美鈴)・このままあの子と過ごさせてもらうことはできないでしょうか?・
(川島)・美鈴…・このまんまあの子と過ごしたいんです。
(叶)ですが川島さん…。
私は子宮を患ってしまってもう自分の子供は産めません。
随分と落ち込んだ時期もありました。
そんな時に主人が言ったんです。
「養子を考えてみないか」って。
私達に子供が望めないように親の望めない子もいるかもしれない。
それからたくさん悩みました。
主人とも何度も何度も話し合ってそうしてお互いに「後でやっぱりやめようなんて決して言ってはいけない」。
「子供に対しても少しでも後悔する気持ちがあるんならやめよう」。
ホントにそう何度も確認して今に至ってるんです。
(川島)・そう…・・そうして素敵な子に巡り合いました・
(川島)・笑顔のかわいらしい素敵な子です・もう…手放したくないんです。
私達があの子に会えなくなると…辛い。
(美鈴)・もし心にまだ傷が残っているんならそれは私達が治します・・両手に抱え切れないほどの包帯は用意してるつもりです・
(美鈴)水沢さん?すみません…何でもないです。
私達何か偉そうなことでも…。
(叶)そういうことじゃないんです。
私も…あなた達みたいな方に巡り合いたかったです。
もっと…あの子くらい小さな少女の時に。
(東條)おっ!強くなったね。
よ〜し。
はい。
あっ。
(東條)あっ!よっ。
ごめんねマリアが出掛けていてねどうぞ。
いただきま〜す!
(ハン:リュウ)うめぇ〜!お友達も呼んでいたんだね。
おいらは…。
(ハン)「おいら」だって。
(リュウ)まだ芝居ぶっこいてるよ。
(東條)どうぞ。
汗かいたし後でみんなでお風呂入ろうか。
マジで?ジャグジー付き?えっ?ああ。
イェ〜イ!最高!おい!脱ごうぜ。
あぁ…ちょっとこんな所で。
お前も脱げよまっ無理だろうけど。
胸ペタンだから上脱いだだけじゃ分からないか。
おいら…。
どうしたんだい?大丈夫?君達!よく分からないけどこの子をいじめようっていうなら帰ってもらうよ。
違うんです…。
違う?ごめんなさい。
えっ?ごめんなさい!
(東條)あっちょっと!ハァハァハァ…。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
ごめんなさい!ごめんなさい!
(ピア美)先生の子供踏切の事故で亡くなったんだって。
踏切?何でポストのこと「愛」なんて呼んだのかな?私写真の子と似てた?ううん別に。
奥さん子供部屋で寝てた。
きっとその子のこと考えながら。
娘だって思いたかったのかな?
(朝倉)きっとそうなんだろうね。
(ピア美)先生。
(朝倉)君達に会う前からも「娘が帰って来る」なんてまだ混乱してるようなことを…。
あの日娘は友達の脱げた靴を取りに踏切に入ってって…。
即死だった。
ショックだった。
でも僕以上に妻が…。
無理もない。
一卵性親子っていうのかな?すごく仲のいい親子でどこに行くのも一緒で。
そんな2人の姿を見るのが僕の幸せだった。
(朝倉)思い出を消すために越したのに…。
娘のにおいを消すのが怖いんだ。
あの子の部屋だけ元通りに整えて…ふと…気配を感じたりして。
(朝倉)すまない。
教師が子供達の目の前で泣くなんて。
瞳が君と娘をどうして重ねたのか僕にも分からない。
(朝倉の声)あの子がいなくなった事実を頭では分かっていても心では受け入れられなかったのかもしれない。
はぁ〜でも…君達には感謝してるんだ。
フフっ。
久しぶりだったんだ!あんなに妻が…笑って。
嬉しそうに…。
私達でよければいつだって…ねっ。
ああボンビやドンキも連れて来ようか。
あとニッパチも!それはどう?
(おならをマネた音)
(おならをマネた音)ハハハ!フフフ!
(ピア美)フフフ。
(おならをマネた音)
(叶)川島ご夫妻はもう少し様子を見させてほしいとそうおっしゃってくれました。
それで大丈夫か?密に連絡を取り合います。
うん。
それからこれは私事ですが1つご報告が。
何だ?このたび結婚する運びとなりました。
フッ。
自分だけの新しい居場所とやらが見つかったか?この仕事も辞めることになります。
何だと?残された奴はどうする?養親は?里親は?役所の所定の手続きに。
それじゃダメだ!子供達が自分で選ぶそれができないじゃないか!お前言ったよな?子供達の居場所は子供達自身の手で見つけさせるんだって。
小さい頃優しい里親に引き取られたかった。
お前俺と最初に会った時そう言ったよな?だから俺は…!残された子供はどうすんだって聞いてんだよ!この家を見ろ!まだまだいるぞこれからだって。
私なりに精いっぱいやって来ました。
ふざけるな!
(杖を突く音)片手間に優しくするだけなら誰にだってできる。
ずっとそばに置けるわけじゃない。
だから時には突き放し強い心を持たせて送り出さないといけない!しょせんお前もそういう人間か。
本音は自分さえよければいい。
このクソ偽善者が!
(叶)おかしいわ。
(叶)さっきも川島さんの家で私は…。
(叶)私…子供達の間でこう呼ばれてるんでしょ?
(叶)「アイスドール」って。
氷の人形がこんな涙なんか…。

(泣き声)はぁ…。

(着信音)はい。
えっ?あいつが?あれ?ボンビは?まだ帰ってないみたい。
あいつが飯時に遅れるって…。
珍しいこともあるもんね。
うん。
(ハン)ばつが悪くて戻れないんじゃないかな?ちんちんないってバレちゃったし。
ハハハ…。
ハハハ…。
お前ら何言ってんの?あいつのウソ僕らが暴いてやったんだよ。
あんた達何したの?
(ハン)だ〜か〜らフットサルを一緒にやって汗流しにお風呂に入ろうってことになったんだよ。
でもあいつ脱げないじゃんだからさ…。
お前らボンビがどんな思いでどんな気持ちで男の子のフリして…。
そんなの知らないよ。
そうだ。
僕らを出し抜いてズルしたあいつが悪いんだ。
この野郎〜!
(オツボネ)やめなさいポスト!先に手出したらダメだって。
離せ!離せよおい!
(オツボネ)ポスト!ポスト!離せ!離せよ!♪〜石焼き芋〜
(お腹が鳴る音)
(においを嗅ぐ音)♪〜お芋〜♪〜お芋〜お芋〜やっぱりここだったか。
ん。
ありがとう。
聞いた?ハンとリュウからな。
ぶっ飛ばしてやろうかと思ったけどオツボネに止められた。
あの2人は悪くないよ。
悪いのはウソをついた私。
ボンビはいつもそう言うね。
「悪いのは私」。
だって実際そうだもん。
かもしれないけど時々は誰かのせいにしちゃってもいいんじゃない?甘えるっていうかさ。
ポストもしないじゃない。
えっ?ポストも誰かのせいにしないでしょ甘えたりも。
私はかわいげがないあまのじゃくなだけ。
ボンビみたいないい子じゃない。
そうかなぁ。
そうさ。
あのねポスト私ウソがバレてパニックになって今までぼんやりしててまだ泣いてなかったの。
そっか…。
悪いけどちょっと泣いてもいいかな?ああもちろんさ。

(泣き声)これが最後にするから。
一緒に付き合ってくれる?よし!世界中に聞かせてやるか。
せ〜の…。
ジョリピ〜!ジョリピ〜!どこへ行く?ボンビを捜しに。
芝居はよせ。
えっ?友達思いの芝居はよせと言った。
こいつらに東條家とあいつの話を告げ口したのはお前だそうだな。
私は…。
なぜだ?なぜそんなことをする?同じ部屋であいつの気持ちは痛いほど分かっていたはずだ。
どうせすぐバレちゃうじゃないですか。
ドンキ…?ボンビはウソをついてたわけだし毎日毎日どんどんどんどんウソを重ねて行くだけじゃないですか。
それって本人は辛いだろうしジョリピだって…東條のご夫妻だって時間がたつほどショックを受けるじゃないですか。
そういうこと考えたらボンビのしてることだってやっぱり自分勝手じゃないですか。
ウソだ。
お前はウソをついてる。
自分の周りで誰かが幸せになるのが嫌なんだ。
妬ましいんだ。
自分より不幸な子を見て安心したいと思ってる。
違う…ウソじゃない…。
だがなぜだ!?お前は川島夫妻にかわいがられてる。
うまく行ってるなのになぜだ?私…ウソなんてついてない!
(ボンビが転げ落ちる音)ドンキ?痛って〜…痛った…。
(ピア美)大丈夫!?
(ピア美)あっ!ドンキ〜!
(ドアが開く音)
(ドアが閉まる音)ハァハァ…。
(香織)あらどうしたの?あなた。
ケガまでして!どうしたの?ねぇ何があったの!?
(泣き声)
(ドアが開く音)
(ピア美)あっボンビ。
やっぱいつもの土管にいたよ。
よかった〜。
…じゃない今度はドンキがいなくなったの!えっ?
(ドアが開く音)
(車の走行音)見つかった?何かあったんですか?チッ。
交番にも一応連絡を。
香織さん。
どうしてお前がここに?どうしてここを知ったんだと聞いてるんだ。
(オツボネ)あの…最初に知り合ったのは私なんです。
香織さんに助けてもらって。
それでドンキがお弁当屋さんの人だって気付いて。
どうして警察を辞めたの?仕事が生きがいだったじゃない。
それ以上にお前が大切だと気付いたからだ。
それは…ずっと前から気付いていた。
そうよね。
お腹の子より私を優先したんだもの。
どういう…?当時この人の子供を妊娠した時お医者様に私の体は出産には耐えられないって言われたの。
私はこの人に頼んだ。
「赤ちゃんの命を諦めることなんてできないどちらかを選ばなきゃならないなら迷わずこの子の命を助けてほしい」って。
(香織)その2日後ひどい出血をして意識が遠のいて次に目が覚めた時赤ちゃんはいなかったどこにも…。
やめろ!!ここでそんな話はするな。
そうね不思議。
こんな話今まで誰にもできなかった。
話せるようになったのはここの子供達のおかげ。
それでやっと少し楽になったの。
この施設を始めたのは贖罪のため?108人…。
俺の煩悩の数だけ親を求める子供に新しい親を見つける。
それが俺の贖罪だ。
ぼんのう?そうしてその時もう一度お前の前に姿を現して…。
自己満足ね。
そんなことしたって私達の赤ちゃんは戻らない!だが他に…。
(叶)待ってください。
自己満足でこれほどのことはできません。
始まりはどんな形でもいい。
これほど多くの子供を新しい家族の元に送り出し自分だけの場所をつくってあげる。
そんなことをする人は他にいません。
(香織)そんな子供思いの人がじゃあどうしてこの子を傷つけたの?女の子の顔にこんな傷をつけて。
私ウソなんかついてません。
どういうこと?うん…。
あなたに子供を預かる資格があるとは思えない。
何も変わっていない。
何も…。
ま…待ってくれ!
(ドアが開く音)
(ドアが閉まる音)
(女の子)あっ…。
あ〜ら気を付けて。
(女の子)は〜い。
あっ
(遮断機の音)
(皿が割れる音)
(瞳)離して!そんなのウソよ!離して…!ウソじゃない!聞くんだ!この間来たのは僕のクラスの子だ。
愛じゃないもう愛は帰って来ないんだよ!何言ってるの?あの子は塾に行ってるだけよ。
もうすぐ帰って来るどうしてそんなこと言うのよ!見なさい!!
(朝倉)愛の遺影だ。
あの写真は一番愛らしいって君自身が選んだんじゃないか!いないの…?ああ。
愛は…もういないの?もう会えないの?もう「ママ」って呼んでくれないの?瞳…今辛いかもしれないけど前を向こう。
僕が君を支える。
ずっと支えるから。
(朝倉)瞳…。
行かなくちゃ。
あの子きっと寂しがってる。
愛の声が聞こえるの「ママに会いたい」って。
早く行かないとはぐれちゃうでしょ?やめろ!!
(ドアが開く音)
(ドアが閉まる音)愛…。
帰って来た。
おかえりなさい愛。
ただいまママ。
2014/02/26(水) 22:00〜23:00
読売テレビ1
明日、ママがいない #7[字][デ]

コガモの家に来たジョリピ。ボンビ(渡邉このみ)は決意を固め、ハサミを髪に当てる…。一方ポスト(芦田愛菜)は担任教師の家に行くとそこで瞳(安達祐実)と出会い――。

詳細情報
番組内容
ついにジョリピがコガモの家にやって来た。子供達は大興奮だが、ジョリピ夫妻が望むのは男の子…。そこでボンビ(渡邉このみ)はハサミを髪に当て……。
一方、ポストは産休の先生に代わり担任となった朝倉(吉沢悠)の家にピア美(桜田ひより)と共に遊びに行くこととなる。そこには病に伏した妻:朝倉瞳(安達祐実)が居た。偶然に瞳と顔を合わせることになったポストは――。
出演者
芦田愛菜
鈴木梨央
三浦翔平
木村文乃
大後寿々花
渡邉このみ
桜田ひより
城田優
鈴木砂羽
三上博史ほか
原作・脚本
【脚本】
松田沙也
監督・演出
【演出】
猪股隆一
音楽
【劇伴】
羽毛田丈史
【主題歌】
「誰か私を」コトリンゴ(commmons)
制作
【チーフプロデューサー】
伊藤響
【プロデューサー】
福井雄太
難波利昭(AXON)
【制作協力】
AXON

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
ステレオ
サンプリングレート : 48kHz

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