・
(守)拓人。
(拓人)どうしたの?
(守)えっ?約束したじゃん。
あっ…。
(守)えっ忘れてた?
(拓人)ううん。
(守)絶対忘れてた。
(拓人)ごめんごめん。
(守)ホントに忘れてたの?
(拓人)うんマジごめん。
(繁之)遅かったね。
留守電入れたんだけど。
(恵)ごめんなさい。
(繁之)うん。
(守)あのさ実はこの前メグちゃんと繁先輩に会って拓人さえよければメグちゃんここに来て手伝ってくれるって言ってたよ。
(拓人)ああ何回か来てくれた。
メグちゃん?そうなんだ。
もう来ないけど。
何で?今日から繁先輩と一緒に暮らすんだって。
メグにはメグの新しい生活があるから。
そっか。
でも来てくれたんだメグちゃん。
(繁之)今日中にどれぐらい片付くだろうね。
どうした?ごめんなさい。
やっぱり一緒には暮らせない。
えっどうしたの?コーヒー飲む?どこ入れたっけ…。
どっか行っちった。
表出ようか。
ごめんなさい。
・
(ドアの開く音)
(翔子)えっ?何で?一緒に住むの急ぎ過ぎたのかもしれません。
えっ?恵ちゃんの気持ちの整理がつくまで俺待つんで。
あっちょっ…恵どうしたのよ。
(繁之)ここ置きますね。
よいしょ。
ごめんなさいね。
(繁之)いえ。
じゃあ失礼します。
・
(ドアの閉まる音)おはよう。
おはよう。
あっ別に一緒に住むことせかしに来たわけじゃないよ。
これ日課だし。
いいよね?行こ。
朝さ昨日買ったクリームパン食べたら…。
(塚田)3位ワタナベさん495万円です。
あと広告を見てのご来店のお客さまが増えています。
(谷本)よくここまで職場の方々の理解を得てきましたね。
本当にありがたいです。
できるだけ長く仕事できたらなって。
仕事してると自分がちゃんと社会とつながってる気がするし。
(谷本)私も見てみたいものです。
えっ?いや広告。
きっと何か買いたくなりますよ。
あ〜いやいや買いません。
ハハハハ…。
マウスを動かせなくなったらできる仕事はないってこと店長と話してます。
仕事辞めたら山梨の実家に帰ることも考えないと。
陸人。
(礼子)こんばんは。
(陸人)こんばんは。
家にいても「大学戻れ」としか言われないから出てきた。
ちゃんと言って出てきた?
(陸人)言わなくても分かるんじゃない?僕友達いなくて他に行くとこないから。
よいしょ。
よいしょ。
ねえそれ見せて。
(陸人)うん。
はい。
ありがと。
(佐和子)とにかく医学部に戻るのは無理だって言うばかりなの。
(昭夫)光博の所下の子も医学部推薦で決まったって。
きょうだい揃って医学部だよ。
あいつの嫁さんしっかりしてるから。
(佐和子)私だってちゃんとやってきたわ。
(昭夫)やり方が間違ってたんじゃないのか?手を掛けて育てたの。
あなたは何もしないじゃないの。
あした朝早いから。
(佐和子)話の途中よ!言い合いをしたって何の解決にもならない。
陸人のことは佐和子が何とかしてくれ。
陸人もう1回。
(陸人)もう1回。
いくよ。
お〜。
やるじゃん。
うるせえ。
あっごめん。
はい。
(繁之)どう?サッカー。
楽しいですよ。
俺勘がいいらしいです。
(繁之)だろうな。
自分の足で蹴ってたなんてすっごい遠い昔のことになっちゃってます。
遠い昔のことにはならないことってあんの?全部遠い昔のことですよ。
今は当たり前にできないのが当たり前になってるんで。
あっ恵お前んとこ行ってる?いえもう…。
弟がまた一緒に住んでて手伝ってくれてるんで。
そう。
あ〜寒っ。
マモちゃんのどういうところが好きなの?
(陽菜)陽菜いつ好きだって言った?言わなくても分かるよ。
(陽菜)恵はどうなの?同棲生活。
一緒に暮らしてない。
(陽菜)やっぱり。
えっ?
(陽菜)変に明るいし指輪してないし。
(陽菜)マモちゃんから聞いたよ。
拓人君の所手伝いに行ってたんだってね。
何かあったんでしょ。
ないよ別に。
言わなくたって分かるよ。
やっぱり陽菜は2番目じゃなくて一番好きな人と結婚したいな。
(陸人)ねえねえこれ何?あっ…。
(陸人)中に何か入ってる。
見なくていいから。
(陸人)気になんじゃん。
いいからそこ置いといて。
(陸人)は〜い。
・
(ノック)はい。
またそれ読んでんの?うん。
面白い?何か読んじゃう。
体のこと色々書いてあるから。
で何だった?あっお客さんだよ。
本郷さん。
メグ?違うよ。
あっ…。
ごっ…ごめんなさいね急に。
いえ。
どうぞ。
あっどうぞ座ってください。
(翔子)あっありがとう。
拓人君空揚げが好きだって言ってたから今揚げてきたの。
食べて。
ありがとうございます。
うん。
ごめんね。
えっ何がですか?恵がいないときにうちに来たことがあったでしょ。
あのとき拓人君が病気抱えてるなんて全然気が付かなかった。
そりゃそうですよ。
俺は大丈夫なんで。
元気だし。
顔見られてよかった。
あっそれで最近恵来てる?いえ。
あっそう…。
恵さんどうかしたんですか?ううん。
そういうことじゃないんだけど…。
繁先輩にも聞かれたんで。
実は恵繁之さんと一緒に暮らしてないの。
えっ…。
引っ越しの日に「やっぱり一緒に住めない」って言いだして。
(保)どうして介護の仕事をしようと思ったの?最近思うんですけどなるべくしてなったんじゃないかってそう思うんです。
「会って話せないかな?」《分かった》《いつにする?》すいません!すいません!すいません!すいませんでした。
(宮下)気にするな。
お手洗いを自分で済ますことが難しくなってきたので続けるのは難しそうです。
(塚田)われわれが手伝えば何とかならないかな。
いえこれだけはしていただくわけにはいきません。
(陸人)焼きそば作るから。
作れんの?
(陸人)作り方焼きそばの袋に書いてある。
ねえ先着替え手伝ってくんない?着替え?うんズボンだけ。
・
(チャイム)はい。
本郷です。
はい。
ちょっと!先俺部屋に入れてくんない?何で?いいから。
こんばんは。
こんばんは。
どうぞ。
・
(ドアの開く音)ごめんお待たせ。
ううん。
陸人悪いんだけど…。
(陸人)分かってる。
ジュース買ってくる。
えっ?ジュース。
ごめんわざわざ。
ううん。
ホントは外で会った方がいいかなって思ったんだけど。
・
(ドアの閉まる音)実はさここにメグのお母さん来たんだ。
ちょっと前に繁先輩も会いに来た。
一緒に住んでないんだって?早く一緒に暮らした方がいいんじゃない?何であのとき言ってくれなかったの?えっ?別れたとき病気のこと言わなかったじゃない。
言ってたって何も変わらないよ。
別れなかったよ。
別れたよ。
何で?俺は誰も守れない。
「守る」って何?分かるだろ。
もうすぐ仕事もできなくなるし他のことだって何にもできなくなる。
そんなの別れる理由にならないよ。
はっ?私は拓人と一緒にいたい。
それは病気のこと知っちゃったからだよ。
メグは困ってる人ほっとけないから。
そんなんじゃないよ。
病気は別れる理由にならない。
あのさほっ他に男いっぱいいるじゃん。
他の人じゃ駄目だから。
そんなの思い込みだよ。
それは拓人だよ。
病気だから別れなくちゃいけないって思い込んでる。
ねえ何か勘違いしてない?俺メグのこと思って別れたんじゃないから。
私は拓人じゃなきゃ駄目だから。
拓人はどうなの?久しぶりに会ってどうだった?もうそういうことはどうでもいいから。
俺生きてるだけで精いっぱいなんだよ。
生きるために生きてるみたいな。
それしかないんだよ。
誰かの役に立つこともできないし誰かのために何もしてあげられないよ。
一緒にいてくれるだけでいい。
そんなの奇麗事だよ!拓人だってそうじゃん。
1人でじっと耐えて全部抱え込んで迷惑掛からないようにして。
それで今を生きてるって言える?拓人は病気にいろんなもの奪われたけど拓人の気持ちはどうなの?気持ちは拓人のものでしょ?ホントの気持ち隠して言いたいことも言わないでそれで今を生きてるなんて奇麗事言わないで!帰って。
ほら図星だ。
二度と来るな帰れ!帰る。
うわ〜!!
(塚田)じゃあミーティングは以上です。
お疲れさまです。
(従業員たち)お疲れさまです。
あっ店長この前お話しした今後のことなんですけど今月いっぱいで…。
(宮下)店長。
(宮下)広告の仕事ここじゃなくてもできるんじゃないですか?家でできますよね。
(宮下)その方が私たちも車椅子運んだりする手間が省けるし。
なっ?
(塚田)広告を見ての来店者も増えてるしこれからも活躍してもらうよ。
ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
ありがとうございます。
どうぞ。
もういい。
どうしました?これじゃあ何を食べているのか分からない。
食事とは言えない。
安全に栄養を取ることよりも危険でもいいから食事がしたい。
そうじゃなきゃ死んだ方がましだ。
ハハ…。
あ〜あ。
お父さん看病してたとき不安とかいら立ち受け止めるの大変だった?どうしたの?急に。
ううん。
大変だった?そりゃあね。
でもお父さんとずっと一緒にいてよかったんだよね?ねえ恵。
あっ…。
ちょっと恵?・
(ドアの開閉音)
(繁之)よいしょ。
いただきます。
・
(チャイム)はい。
恵です。
(繁之)ちゃんと片付いたでしょ。
うん。
(繁之)でもやっぱ1人じゃ広過ぎるわ。
座ったら?繁之さんやっぱり一緒には住めない。
(繁之)結婚先延ばしにしたいってこと?ごめんなさい。
もう続けられない。
何か別れ話みたいなんだけど。
ごめんなさい。
「ごめんなさい」はもういいからさ理由ちゃんと言ってくんないかな。
じゃなきゃ俺どうしていいか分かんないよ。
好きな人がいる。
ごめんなさい。
分かった。
気が済むまで一緒にいたらいいよ。
俺待ってるから。
えっ?その人と結婚するわけじゃないよね。
その人といつまで一緒にいられるか分かんないんじゃないの?いつまで生きられる…。
やめて。
何であいつなんだよ!ホントにごめんなさい。
だから「ごめんなさい」じゃなくてさ…。
今までありがとう。
分かった。
これ預かっとく。
でも俺恵ちゃんのこと絶対諦めないから。
ごめんなさい。
・陸人今日母さん来るって。
(守)は〜いハミングコーヒーデリバリーです。
拓人用にぬるめです。
おっサンキュー。
陽菜ちゃんお願い。
(陽菜)は〜い。
在宅勤務とはねえ。
うん。
すごくありがたい。
在宅でもちゃんと会社に居場所があるって感じだよな。
いや俺なんて毎日会社行ってるけれども居場所があるんだかないんだか。
どういうこと?あっありがとう。
新しいアイデア出しても全部却下。
新しいアイデア出せって言うのに冒険しようとしない上司ばっかで。
でもそんな上司を説得しようっていう熱いものが俺にあるわけでもないし。
そんな自分にいらっとしていじいじいじいじ…。
そんな感じの繰り返し。
そういう愚痴陽菜ちゃんが全部聞いてくれるんだ?全然。
俺が陽菜ちゃんの愚痴を聞かされっ放し。
(陽菜)しょうがないじゃん。
マモちゃんにしか言えないことがい〜っぱいあるんだから。
まあそりゃそうなんだけどたまには俺の愚痴も聞いてほしいなって。
ねっ?2人付き合ってんだよね?
(陽菜)ううん。
え〜。
ハハハ…。
あっ母さん。
(守)こんにちは。
(佐和子)こんにちは。
(陽菜)大学が一緒だった村山陽菜です。
お邪魔してます。
(佐和子)ゆっくりしていってね。
(陽菜)いえそろそろ。
(守)うん。
じゃあまた。
コーヒーありがとう。
(守)うん。
はい。
じゃあお邪魔しました。
(陽菜)お邪魔しました。
(守)お邪魔しました。
(佐和子)何してるの?仕事。
もう会社には行ってなくて在宅で仕事させてもらってる。
(佐和子)通勤大変だったもんね。
うんまあ。
あっこれ俺が作った最新作。
(佐和子)家で仕事できるなんてよくしてもらってるのね。
うん。
母さんごめん。
ちょっと陸人呼んでもらっていい?うん。
陸ちゃん。
(佐和子)陸ちゃんいなかったわよ。
えっさっきまでいたんだけどな。
母さん。
(佐和子)んっ?トイレ手伝ってもらっていい?うん。
俺が立ってる間にズボン下ろして座らせてくれる?
(佐和子)うん。
(佐和子)大丈夫?うん。
ありがとう。
うん。
・
(ドアの開閉音)
(佐和子)あっおかえり。
おかえり。
(陸人)ただいま。
母さんちょっといい?ちゃんと話す気になったのね。
これからのことまだ何も決めてないけど自分でちゃんと決めたいと思ってるから。
陸ちゃんまだそんなこと言ってるの?お願いします。
母さんお願いだから僕の人生から出ていってください。
(陸人)お願いします!母さん。
(佐和子)んっ?陸人が一番好きな食べ物分かる?空揚げでしょ。
違うよ。
母さんがそう思ってるから陸人ずっと好きなふりしてたんだよ。
母さんが喜ぶ顔見たかったから。
医学部目指して頑張ってたのも母さんが「頑張ったね」って褒めてくれたからなんだと思う。
いつも褒めてもらえる陸人がうらやましかったな。
母さんが望んだ大学じゃなかったかもしれないけど。
母さんの知らない会社かもしれないけど。
母さんから見たらいい子じゃないかもしれないけど。
病気になっちゃってできないことがいっぱいだけど。
俺はずっと…。
母さんに…。
認めてもらいたかった。
「俺のこと認めてよ」って…。
心の中で何回も叫んでた。
ホントは母さんに言いたいこといっぱいあったよ。
「空揚げ好きなのは俺だよ」って。
病気が分かってどうしたらいいか分かんなくてぐっちゃぐちゃになったときは「助けて」って。
1人っきりの夜は「怖くてたまんない」って。
何で気付いてくんなかったの?何でだよ。
何でちゃんと見てくんなかったの?私だって必死だったのよ。
いい嫁だって認めてもらいたくて。
男の子産んで医者に育てなきゃって。
どうしてこんなことになっちゃったの…。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
ごめんね…。
ごめんなさい…。
ごちそうさま。
陸ちゃん。
(陸人)何?一番好きな物は何?えっ?食べ物。
チンジャオロース。
そう。
うん。
・
(ドアの開閉音)ハンバーグです。
どうぞ。
フフフフ…。
だましたな。
ミキサー食みたいにとろとろだ。
アハハ…。
ちょうだい。
あっはい。
何してるの?メグを待ってた。
あのさ…。
この前会ったとき俺会社で漏らしちゃってさ。
そんなんだけど…。
ホントに俺でいい?拓人がいい。
メグ。
俺の隣にいてください。
はい。
あっ。
あっ。
皆さま奮ってご応募ください
2014/02/26(水) 22:00〜22:54
関西テレビ1
僕のいた時間 #08[字]
「俺のこと認めてよ、本当は叫んでたんだ!お母さん!」
三浦春馬 多部未華子 斎藤工ほか
詳細情報
番組内容
拓人(三浦春馬)は、恵(多部未華子)が何度か自宅に手伝いに来てくれたことを守(風間俊介)に話す。恵と繁之(斎藤工)に会いに行き、拓人の手伝いを頼んだのは守だった。一方、恵は「一緒に暮らすことはできない」と繁之に伝える。恵とともに恵の自宅に戻った繁之は、「急ぎ過ぎたのかもしれない」と恵の母・翔子(浅田美代子)に話す。
主治医の谷本(吹越満)を訪ねた拓人は、広告の仕事で一定の成果を上げたことを報告
番組内容2
する。拓人自身は、できるだけ長くいまの職場で働くことを望んでいたが、パソコンのマウスを動かすことができなくなったら仕事を辞めて山梨の実家に帰ることも考えていた。拓人が家に戻ると、陸人(野村周平)が来ていた。実家にいても大学に戻れとしか言われないため、出てきてしまったのだという。
そんな折、拓人のもとに翔子がやってくる。そこで翔子は、恵が「繁之とは一緒に暮らせない」と言い出したことを拓人に
番組内容3
打ち明ける。拓人は、「会って話がしたい」と恵にメールを送った。恵に会った拓人は、「早く繁之と一緒に暮らした方が良いのではないか」と助言する。恵は、そんな拓人に、「一緒にいたい」と自分の気持ちを伝える。しかし拓人は、「生きているだけで精一杯の自分は、誰かの役に立てなくなり、誰かのために何もしてあげられない」と返し・・・。
出演者
三浦春馬
多部未華子
斎藤工
風間俊介
山本美月
野村周平
浜辺美波
吹越満
小市慢太郎
浅田美代子
原田美枝子
他
スタッフ
【脚本】
橋部敦子(『僕の生きる道』『フリーター、家を買う。』他)
【プロデュース】
橋本芙美(『フリーター、家を買う。』『マルモのおきて』他)
江森浩子(『ストロベリーナイト』『遅咲きのヒマワリ〜ボクの人生、リニューアル〜』他)
元村次宏(『世にも奇妙な物語』他)
【編成企画】
中野利幸(『私が恋愛できない理由』『ラスト・シンデレラ』他)
スタッフ2
【演出】
葉山裕記(『ラストホープ』『スイッチガール!!』他)
城宝秀則(『リーガルハイ』『dinner』他)
【音楽】
出羽良彰
やまだ豊
【主題歌】
Rihwa
【応援ソング】
ゆず
【制作】
フジテレビ
【制作著作】
共同テレビ
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32724(0x7FD4)
TransportStreamID:32724(0x7FD4)
ServiceID:2080(0×0820)
EventID:5507(0×1583)