花嫁のれん #59【(秘)計画 出演:羽田美智子 野際陽子】 2014.03.27

(奈緒子)これからは電話で予約を受け付けるときにはお客さまがどのような目的で来られるのかその情報をさりげなく集めていただきたいんです。
そしてお客さまがおみえになられたら何げない会話のやりとりの中で「実は」と話してもらえるようなそんな接客を心掛けてください。
(一同)はい。
(奈緒子)そのためにはまずこちらから心を開いたおもてなしをすること。
それが第一です。
では皆さん今日もよろしくお願いします。
(一同)よろしくお願いします。
(辰夫)タケノコはどうした?
(哲)できてます。
味見お願いします。
(辰夫)うん。
よし。
いいやろ。
(哲)はい。
(辰夫)ニンジンは?
(健太)今まだ宗佑さんが皮むいてます。
(辰夫)遅いなぁ。
(宗佑)すいません。
(辰夫)早くせい宗佑。
(宗佑)はい。
(幸)宗佑叔父さん頑張ってるようだね。
(照子)はい。
喜ばしいことです。
(照子)宗佑坊ちゃまが板場に入ってくれるやなんて思いもしませんでしたさかい。
(幸)神楽家の一番の悩みの種だったけど今じゃかぐらやの夫婦弁当を作る期待の星だもんね。
これで奈緒子さんの女将襲名披露が終わればホント全てがうまくいくね。
まあほれはほうですけど。
最近何や奈緒子さんうれしそうに調子に乗り過ぎとるんやないかと。
大女将の加減がようなあて休んでらっしゃるいうがにもうちょっと嫁として姑への遠慮というか配慮というか…。
(幸)照子さん。
また小じゅうとみたいなこと言って。
奈緒子さんは大女将の分も頑張ってくれてるんだから。
ほれは私も分かっとります。
ほやけど大女将あってのこのかぐらや。
ほこんところが奈緒子さんちょっとよう分かっとらんのやないかと。

(照子)失礼します。
(志乃)はい。
(照子)あっ。
(志乃)ああ。
(照子)大女将。
ほんなことされて。
またお加減が悪うなられては。
(志乃)大丈夫や。
このくらいは。
あっ。
どうや?旅館の方は。
どうもこうも。
奈緒子さんもうすっかり女将気取りで。
(志乃)まあいいやないかいね。
もうすぐ正真正銘の女将になるんやさかい。
ほうですけど何やみんなを前に朝礼なんかして偉そうに。
まだまだ大女将と一緒やないいうんです。
ほんなこと言わんでも。
ああ。
できた。
「過ぐしこしむそじあまりの春のゆめさめてののちは嵐ふくなり」ほの歌は…。
うん?おまつさまの歌や。
天下は豊臣から徳川に変わろうとしとる。
ほんな中でこの加賀藩の前田家にもこれから先どんな嵐が吹いてくることやとほのお気持ちを詠まれた歌や。
なかなか感慨深いやろ?あっ。
はい…。
私もそろそろおまつさまのようにかぐらやほしてこれから先の自分の人生に思いを巡らすときが来たのかもしれん。

(照子)あっ。
・はい。
神楽でございます。
あっ。
はい。
今大女将に代わります。
うん?大女将。
駒子先生です。
ああ。
あっ。
もしもし。
お電話代わりました。
(駒子)奈緒子さんから聞きましたけど今旅館の方のお仕事を控えておられるとか。
どうかなすったんでございますか?ああ。
いいえ。
ほのようなことは…。
大したことではございません。
まあ少しのんびりさせてもらおうかと。
(駒子)ほれならよろしいんですけれど。
まあこれからは旅館の方も奈緒子に任せようと思うとります。
これで私はいつ引退してもいいのではないかと。
えっ?引退?はあ。
私はこれからは奈緒子を頼りにして仲良うしていくつもりでございます。
はい。
あっ。
いえいえ。
あっ。
ほならごめんくださいませ。
大女将。
うん?ホントですか?引退やなんて。
まあ今がいい引き際かもしれんて。
ほんな…。
(辰夫)引退?
(照子)はい。
はっきりと今が引き際やないかと。
(辰夫)ほんなことを…。
何や最近様子がおかしいと思うとったんですがまさかほこまでお考えとは。
いや。
あり得るかもしれんな。
(照子)えっ?わしにもそろそろのんびりしたいと言うとった。
えっ。
えっ…。
(今日子)できました。
特製ナポリタン。
(宗佑)おお。
(奈緒子)はい。
ありがとう。
(宗佑)来た来た。
目玉ナポリ。
(今日子)こんなのでよかったの?たまのデートなのに。
(奈緒子)ここが一番ゆっくりできるの。
(宗佑)うん。
ねっ。
(宗佑)うまそう。
(宗佑・奈緒子)いただきます。
(今日子)でもさ断りもなく勝手に作った着物を笑って許すなんて大女将も変わったわよね。
そうなのよ。
(宗佑)だからおふくろもここにきてようやく気付いたんだよ。
奈緒子がうちにとって大事な嫁だってことに。
そうかもしれない。
(宗佑)うん?女将になれる器の嫁なんてなかなかいない。
本当にいい嫁に恵まれたってそう言ってくれたんだもん。
へえー。
しかも後は頼むってそうもおっしゃって。
(今日子)えっ?
(宗佑)後は頼む?そう。
私に後は頼みますって。
それって自分は退いて後は奈緒子に任せるつもりなのかね?
(今日子)もしかして引退を考えてたりして。
(宗佑)うん。
えっ?引退?あり得るかもな。
うん。
けどまだ早いんじゃ?
(宗佑)まあそうだけどな。
でも俺はおふくろがそう思ってんならそうさしてやりたいよ。
今まで大女将として働き通しで自分のやりたいこともできなかったんだろうし。
うん。
まあそうね。
俺は息子としてあれだな。
残りのおふくろの人生もう好きなように生きてもらいたい。
うん。
うん。
旅館のことはほら奈緒子に任しときゃ何の心配もないんだから。
まあね。
最近では自分でも少しは自信出てきたから。
(宗佑)うん。
もう見てて分かるよ。
俊平君とか仲居さんの奈緒子を見る目はあれだよ。
女将を見る目だよ。
ホント?
(宗佑)うん。
これからのかぐらやは奈緒子の肩にかかってんだから。
よろしく頼んだよ。
(照子)はい。
大女将どうぞ。
ああ。
私はもう。
今日は先に休ませてもらいます。
(辰夫)えっ?夜食もあんまり食べとらんかったやないか。
えっ?ホントに体調がようないんと違うか?いや。
ほんなことはないんやけど。
ハァー。
旅館のことを奈緒子さんに任せようと思うたら何や気ぃが抜けてしもうて。
(辰夫)うーん。
ほんならお先に。
(辰夫)ああああ…。
おっこいしょっと。
(辰夫)おうおうおうおう。
大丈夫か?えっ?大丈夫や。
大丈夫。
大丈夫や。
(辰夫)えっ?ほんならおやすみ。
(照子)おやすみなさいませ。
(辰夫)おおおお…。
えっ?ああしておられると大女将何や普通のおばあさんになってしまわれたみたいで。
ホントやなぁ。
引退したいいう言葉が出るがも分からんでものうなってきたな。
うーん…。

(すする音)うーん。
うん。
(すする音)うーん。
おばあちゃん?うん?あっ。
何でこんな遅くにこっそりと?うん…。
ああっ。
あのう。
夜食をあんまり食べんかったさかいおなかがすいてしもうて。
けど食欲がないって…。
敵を欺くにはまず味方からや。
えっ?このことは誰にも言わんように。
幸とおばあちゃんだけの秘密やぞ。
うん。

(辰夫)あれは何かたくらんどるな。
(照子)えっ?ほれで思い出したんやがな。
志乃は前に意味ありげなこと言うとった。
《奈緒子さんの女将襲名披露ももうすぐや》
(辰夫)《ああ。
その方の準備は大丈夫なんか?》《うん。
もうだいたいは整っとります》《後はあれだけ》後はあれだけ?
(辰夫)うん。
ほんなら大女将には何かお考えがあるんですね。
ほうやろうな。
まあここはわしらだまされたふりして調子合わしとこうやないか。
はい。
ほういうことでしたら。
(辰夫)うんうん。
(照子)はい。
あっ。
すいません。
えー。
椿の間の山川さまご夫妻の担当は咲子さんお願いします。
(咲子)はい。
山川さまは奥さまの喜寿のお祝いでいらっしゃいますのでそのことは気に掛けておもてなしをしてください。
(咲子)はい。
それから知子さんの担当の百合の間の西野さまは金沢であるお医者さまの学会に参加されますのでお帰りは少し遅くなるそうです。
(知子)はい。
(照子)あっ。
ご苦労さま。
ホントにもうすでに女将として私たち仲居の上に立たれて。
奈緒子さんがいるともう何の心配もいりませんね。
(亜希)照子さん。
いつもと違うわね。
(和代)うん。
(弘美)あんなににこにこして奈緒子さん褒めるなんて。
(和代)ねえ?板長。
(辰夫)はい。
蓮の間の清水さまは連泊のお客さまですので昨日の献立とは重ならないようにお願いできますか?はい。
分かりました。
それと竹の間の今野さまなんですが少し風邪気味でせきをしてらっしゃったので喉越しのいいおかずに変えていただけたらと。
はい。
承知しました。
ではよろしくお願いします。
(辰夫)はい。
(哲)もうすでに女将の風格だよな奈緒子さん。
(健太)ああ。
どこから見てもかぐらやの女将だよ。
(宗佑)いやいやいや。
そんなあれでもないんだけどね何か大女将に言われたらしいのよ。
うちも女将の器であるいい嫁にきてもろたって。
(辰夫)ああ。
大女将は心底ほう思うとる。
ほやから少しのんびりしたいという気になったんやろ。
(健太・哲)はあ。
じゃああのう。
もしかしてと思うんだけど母さん…。
(辰夫)うん。
そろそろ引き際も考えとるのかもしれんな。
やっぱり。
(辰夫)手休めんな。
ほら。
(宗佑)ああ。
すいません。
引き際か。
何や体がなまってしもうた。
あっ。
・「ダララララララーララ」・・「ダララララララーララ」・
(戸の閉まる音)はっ!あっ。
お母さん。
ああ。
奈緒子さん。
村田さまがご友人の方と一緒にもうすぐお昼を食べに来られますが。
ああ。
ほうか。
ほれやったら申し訳ないけど奈緒子さんの方からよろしゅう言うといてください。
あっはい。
分かりました。
お母さんは何の心配もなさらずにごゆっくりなさってくださいね。
ああ。
ありがとう。
ほやけどこうして楽隠居みたいなことしておられるがも奈緒子さんがおってくれるおかげや。
そんな。
お母さんはもう今までじゅうぶんにこのかぐらやのために大女将として働いてこられたんですから。
後はお母さんの分まで私が頑張りますからご安心ください。
ありがとう。
頼みますね。
おもてなしの心を忘れんと。
はい。
何か乱れてますけど。
ああ。
あっほうやね。
ありがとう。
では行ってきます。
はい。
ああ。
危ないとこやった。
気ぃを付けんと。
これでよしと。
こんにちは。
(従業員)いらっしゃいませ。
ようこそ。
いらっしゃいませ。
えっ?ああ。
起上もなか。
ああ。
じゃあこれ1つお願いします。
(従業員)はい。
承知いたしました。
(村田)おっ。
ああ。
村田さま。
いらっしゃいませ。
(村田)いやいやいや。
奈緒子君。
先日のコンテストの優勝逃して残念だったね。
それでもう一度かぐらやの夫婦弁当作り直すんだって?はい。
もう少し工夫してみようかと。
(村田)ああ。
それはいい。
宗佑君の小籠包も実にうまいし。
それに奈緒子君の漬けたかぶらずし相性がいいしね。
ありがとうございます。
(村田)いや。
それで今日はね私の友人であるお香の師匠の中川先生と来させてもらったよ。
中川先生はねこの季節ならではのワラビの料理をぜひかぐらやで食べたいとおっしゃってね。
(中川)どうぞよろしく。
はい。
中川先生には去年の今ごろの季節にも来ていただきました。
もちろんワラビのお料理もご用意しております。
さあどうぞお上がりくださいませ。
(村田)あっ。
それじゃあ。
じゃあ先生。
こちらでございます。
こちらでございます。
(村田)はい。
お邪魔するよ。
村田さま何か?
(村田)ああ。
いや。
かぐらやでは以前と何か変えたかね?例えば物の配置とか置き場所とか。
いいえ。
いつもと同じでございますが?
(村田)おお。
そうか。
ああ。
いや。
何でもないんだ。
ああ。
先生。
じゃあ料理の方をよろしく頼むよ。
はい。
かしこまりました。
お久しぶりでございます。
(ヨネ)ほれであの奈緒子というえんじょもんの嫁元気ですか?あっ。
はい。
おかげさまで。
(ヨネ)ところで何をたくらんどるんです?えっ?どういうことですか?
(ヨネ)かぐらやの大女将が引退するかもしれんというあり得もせん噂を耳にしたもんですさかい。
ほうでございますか。
ほのことでおいでたんやろ?はい。
実は女将襲名披露の前に一度奈緒子に旅館の全てを任せてみようかと。
そうですか。
最後にもう一つだけ大事な教えをと。
ということはつまり?おもてなしの神様です。
私も志乃さんもおもてなしの神様に気付くことができてやっと先代から一人前の女将として認められたんでしたね。
はい。
でもあのえんじょもんの嫁にそれだけの器量がありますか?ああ…。
もしその器量がなかったらたとえ女将襲名披露をしても私の跡を継ぐ女将とは認められません。
ほうですか。
ほんならもし奈緒子さんがおもてなしの神様に気付いたら大女将は引退するおつもりですか?あっ。
さあほれは…。
何か考えがあるようですね。
ええ。
まあ。
これ起上りこぼしのお菓子ですね。
ほうです。
加賀八幡起上りこぼしには若い者の育成と幸多かれという思いが込められてると聞きます。
ほなら頂きましょうか。
ほうしましょ。
はい。
ほう。
あらら。
あら。
おいしそうですな。
うーん。
このワラビは板長自らけさ一番に裏山まで行って摘んできたものなんです。
(村田)ほう。
それはそれは。
ああ。
なかなかおいしそうですな。
あっ。
先生。
(中川)あっ。
では。
(村田)では早速ワラビからといきますか。
(村田)うん。
これはなかなかおいしいですな。
何か?
(中川)あっ。
いや。
以前食べたときと味が違うような気がして。
えっ?わしには同じように思えるが。
やっぱり違う。
えっ?2014/03/27(木) 13:30〜14:00
関西テレビ1
花嫁のれん #59[字][デ]【(秘)計画 出演:羽田美智子 野際陽子】

志乃(野際陽子)は、かぐらや夫婦弁当を提案し懸命に努力した宗佑(津田寛治)とそれを支えた奈緒子(羽田美智子)の姿を認め、女将襲名披露を前に引退をほのめかす…

詳細情報
番組内容
 宗佑(津田寛治)が「かぐらや」で板前修業を始め、奈緒子(羽田美智子)は一層やる気に。女将襲名披露も近づき充実感にあふれ、そんな奈緒子を誰もが女将として頼りにする。
 奈緒子の頑張りが面白くない照子(烏丸せつこ)は、志乃(野際陽子)がいつまで仕事を休むのか気を揉む。しかし、当の志乃は照子だけでなく、辰夫(山本圭)にも女将引退をほのめかすような発言を繰り返すばかり。
番組内容2
そのことを知った奈緒子は宗佑と力を合わせ、これからも「かぐらや」を盛り上げていかなければ、と気を引き締めるが…。
 ある日の深夜、目を覚ました幸(木村真那月)は台所でうどんを食べる志乃を見かける。志乃が体調が優れないと言って、夜食をあまり食べなかっただけに、幸は不審に思う。つまりはすべて、大女将が女将になるのに最も大切なことを、奈緒子に伝えるため、一芝居をうっていたのだった…。
出演者
神楽奈緒子:羽田美智子
神楽志乃:野際陽子
松本咲子:田中こなつ
柿沼俊平:鈴之助
藤沢瑠璃子:里久鳴祐果
神楽翔太:草川拓弥
神楽 幸:木村真那月
 ・
神楽宗佑:津田寛治
谷本照子:烏丸せつこ
神楽辰夫:山本 圭 ほか
スタッフ
原作・脚本:小松江里子
演出:杉村六郎
プロデュース:市野直親(東海テレビ)
伊藤一尋(テレパック)
沼田通嗣(テレパック)
東田陽介(テレパック)
音楽:富貴晴美
主題歌:Do As Infinity「風花便り」(avex trax)
エンディングテーマ:SOLIDEMO「Next to you」(avex trax)
制作著作:テレパック
制作:東海テレビ
ご案内
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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