伊東ゆかり:「人前で、こう、歌うっていうのが、イヤでイヤでしょうがなかった」黒柳徹子:なんと、歌を歌うのが好きじゃなかったというお話を、いくつまでだったんでしょうか。
伊東ゆかり:随分前の…。
黒:おっしゃってらっしゃる。
黒:いろいろ伺います。
伊東ゆかりさん、今日のお客様です。
黒:さて、今日のお客様、歌手生活60年だそうでございます。
伊:ありがとうございます。
黒:そのうち50歳までは…。
50歳というか、50年は歌が嫌いだったと、ちょっとおっしゃってましたけど、いろいろ伺います。
伊東ゆかりさん今日のお客様です。
それで私、ビックリしたんですけど、60歳までは、電車でもなんでも、エレベーターとかエスカレーターとか、なんでも利用してらしたけど、60過ぎてから…。
あなたのような、お若い人に60過ぎてからっていうのもイヤだなと思うんですけど、まあ、本当の事ですから。
それで、そういうのが、今では、どんどん歩くようにしてるんだって?伊:なるべく階段、上り下りして。
というのは、60…、59の時でしたかね。
席を譲られた事があったんです。
黒:えー、あなたに?伊:なんかのリハーサルの帰りで、確かに、すごく疲れてたのね。
それが、ものすごくショックで。
黒:そりゃ、まあね、わかりますよね。
伊:ショックで。
でも、その時、疲れちゃってたから、座っちゃいましたけどね。
よく考えてみたら、うち着いてから、なんかそれが、すごくショックで…。
黒:でも、そうよね。
なんでね。
伊:まだ60過ぎてないのに、席を譲られたって事は、これは、どういう事だと…。
黒:男の人?女の人?伊:男の人。
黒:若い人?伊:いや、そんな若くないですよ。
40とか50ぐらいの方じゃないでしょうかね。
黒:そう。
「どうぞ」っつったの?伊:「どうぞ」って。
え、私じゃない?でも、「私ですか?」って聞きました、その時に。
そしたら、「どうぞ」って言うから、あー、こういう場合は、座らなきゃいけないなと思って、座ったんですけど、確かに本当に疲れてたんですよね。
黒:疲れて見えた…。
伊:これじゃいけないと思って、その頃も、ちょこちょこジムには通ってたんですけど。
で、もう、それから、ちょっと一生懸命、通うようになりました。
それで、階段上り下りをなるべく…。
黒:やっぱりね、階段の上り下り。
でもまあ、なるべくね、そういう風に、体、足からやっぱり弱っていくっていうから。
伊:なるべく、おなかに力を入れて上り下りを。
黒:まあ、そういう事を言うのもですね、若い時は思ってもいない事でございましたんですけど、まあ、そういう話をするようになりましたんでございます。
この間、お嬢様の宙美さんと一緒に来ていただいて。
でも、すごいね。
宇宙の「ちゅう」と書いて、「ひろ」って読むのね。
伊:宇宙人もビックリの美しさという風に言ってますけど。
黒:あ、そういうつもりでね。
伊:そういうつもりで。
黒:宇宙人もビックリの美しさ。
伊:つけた芸名です。
でも、あのお嬢様に、結婚して子どもが出来て、あなた、孫がほしいぐらいの事、ちょっと思ってた事あった?伊:それは、やっぱりね、私と違う人生っていうんですかね。
自分が結婚して、まあ、失敗もしちゃいましたし、女性として、結婚をして、幸せな家庭を築いて、赤ちゃんを産んで。
なんか普通…。
普通のって言ったら変ですけど、普通の、そういう女の道を行ってもらいたいなと思ってました。
黒:ええ。
でも、やっぱり、歌なんか歌ったりなんかしたら?伊:私に内緒でなんか、デモテープを、事務所の社長さんのところに持っていって。
黒:あ、そう?伊:はい。
黒:あなたの元の旦那様と、3人で歌ったのもあるでしょ?伊:あります。
黒:ねえ。
それも、よかったですか?伊:うーん…。
複雑な気持ちでしたけれど。
黒:そうか。
フフフ…、親子3人で。
まあ、佐川満男さんとおっしゃる方ですけど。
あ、そう。
でも、それはそれでね、音楽を通して。
伊:もう年月が経ってますから。
やっぱり、こういうお仕事って、どうなのかな…。
変にこう、変なお別れ方して、仕事場で会うという事があるでしょ?黒:そうそうそうそう。
伊:だから、あんまり、その…、すったもんだしたくなかったので、まあ…。
黒:普通にね。
伊:普通に。
黒:そうそうそうそう。
伊:今、でも…。
今、結婚したら、うまくいったかもね、なんて話もしたりしてるし。
黒:そういう事ってあると思います。
今ならね。
伊:今なら。
黒:なんで、あの時、あんな事で、ケンカして別れたんだろうって、今だったら、もしかしたら、この人と一緒にいかれたかもしれないって思うような事って、絶対あると思うのよね。
伊:ありますね。
黒:だから別れた人も、何年か経って、もう1回ね、もう1回ちょっと、「こんにちは」って言って、どうかな?って思って見てみるのも…。
伊:外国なんか結構ありますよね。
また…。
黒:そうそうそうそう。
別れて、また結婚する人いるからね。
やっぱり、そういう事あるのかもしれない。
いい人だった…。
成長するんでしょうね、きっとね。
伊:成長してもらわないと困りますもんね。
自分も。
黒:あなた、子ども育てたんだしね。
そうそうそう…。
伊:いえ、もう育てたというか、ひとりでに大きくなってくれたっていう感じですけど。
黒:でも、まあ…。
伊:私は、なんにもしてない…。
黒:やっぱり、若い時はね、いろいろあるから、どうしてもね。
で、あなたが35年前なんですけども、『徹子の部屋』で、なんか、おっしゃってるので、ちょっと聞いてやってください。
伊:はい。
なんでしょう?黒:「ご結婚なすった時は、もう歌わないおつもりでいらしたの?」伊:「そうですね。
もう結婚したら辞めようと思ってましたから」黒:「その結婚生活っていうか、家庭っていうのが、とても、なんか憧れでらしたんですって?」伊:「そうですね。
母が小さい時からいませんでしたし、こういう仕事をしてましたから、家庭の雰囲気っていうんですか、そういうのに、とっても、人一倍、憧れが強かったみたい」「結婚したら、こういう家庭を作って、なんかこう、テレビのホームドラマみたいな、ああいう雰囲気の家庭が作りたいなと思ってました」黒:「でも、その、お仕事お辞めになって、一応、主婦として、母として、妻として、家庭にいらした時は、やはり、お幸せだっていう感じありました?」伊:「一番、うちの娘が、おなかの中にいる時に、本当に、全く仕事してなくて、旦那さんの帰りを待って、おなかが大きくて、ごはんを作ったり、なんか、すごく、あの頃が幸せだったみたい」伊:アハハ…。
黒:へえ、そうなんだ。
伊:う〜ん。
黒:ねえ、いいじゃない?伊:なんか、すごい気取って話してますね。
フフフッ。
黒:そうかな?でも、あの時の若さは、やっぱり35年前だから、お若いからさ。
伊:キレイだわ…。
黒:そう、キレイ。
フフフフッ。
でも、今の方がキレイだと思うわよ。
顔が、やっぱりね。
そりゃ35年前っていうと、人生半分ぐらい、もっと前ぐらいでしょ?だから、そりゃあね、違っては見えると思いますよ。
でも、あの時、幸せだったっていう時があったっていう事は、あなた、随分お幸せよ、それはね。
伊:そうですね、本当。
今、思い出したんだけど、初めて、おなかがポコッと動いた時とか、それから、生まれて初めて、おっぱい飲ませた時とか、それは幸せでしたね。
これが、女の幸せって、これなのかなって。
黒:それから、今おっしゃったように、ごはんなんか作って、帰ってくるかなと思って待ってた時?伊:そう。
それが、なかなか、帰ってこないんですよね。
黒:それがね。
わかりますよ。
伊:せっかく、ごはん作って待ってたのに…。
黒:何回温めればいいんだってさ。
伊:明け方に酔っ払って帰ってきて、「食べてきたからいらない」とかって、ああ、これ、なんかこういうのは、ホームドラマにあったなとか。
そういう…。
黒:そうなのよね。
まあ、わかりました。
それで、なんだかんだとありまして、それで、お別れになって…。
伊:お別れに…。
黒:お別れになって。
伊:なっちゃいました。
黒:それで、まあ6歳から歌ってらしたのよね、あなた。
だから本当に長い事、歌ってらした。
6歳から歌ってらした頃のお写真もあったんですけど、本当に可愛い、こんな。
あららら…。
伊:なんかもう、マイクを見て、目が寄り目に…。
黒:第一、大きいマイクだわね、これね。
伊:これは、目黒のホテル、雅叙園っていうところかな。
この雅叙園も昔、進駐軍のあれだった…。
そこで写真を撮りましたね。
これだけは覚えてます。
黒:昔、皆さん、おわかりじゃないかもしれないけど、外国人が泊まれるところとか、外国人が入れるようなところって、接収ってされてて、全部アメリカ人しか入れない。
これ…、こうやって歌ってらした。
伊:これは、場所はわかんないんですけど、これが歌い初めの頃で…。
黒:これ、将校クラブとかそういうところ?伊:将校クラブですね。
黒:将校さんが行くとこね。
伊:はい。
で、後ろでベースを弾いているのが、うちの父です。
黒:そうなの。
ベース弾いてらっしゃる方ね、立って。
伊:はい。
黒:でも、これ、なんか品がいいっていうの?あの立ってる…。
ボーイさんじゃないかもしれないけど、立ってる日本人の人たち、みんな品がいいと思わない?なんか。
あれ日本人でしょ?伊:多分、MCの人だと思います。
外国の人。
黒:あ、司会の人、外国の人。
伊:で、この頃は伊東ゆかりじゃなくて、「やすらかなこ」っていう名前だったんですよ。
安らかな子。
黒:あ、安らかな子。
すごい、安らかな子。
伊:やすらかなこっていうのが、とても外国の人が発音しにくくて、カナコ・ヤスラ…。
それで、いつ頃からか、伊東ゆかりっていう。
黒:ヤスラ・カナコって言われてたから、ヤスラ・カナコより、イトウ・ユカリの方がいいと。
伊:その方が、発音しやすかったんですかね。
黒:でも、ああいう風な、ごはん食べながらじゃなくて、ああやって座ったりなんか…、珍しい写真ですよね。
なかなか…。
伊:飲み物を飲んで。
でもこれ、将校クラブの場合は、結構こういう感じ多かったですね。
静かに聴いてくれて。
黒:そうなんですよね、よくね、日本で、この頃のドラマとかある時、みんな、どうしていいかわからない、写真がないもんだから。
これ、なんか重要ですよね、結構。
ああやって、みんなちゃんと一人ひとりの椅子に座ってね、アームチェアに座って聴くという。
伊:あと、下の方のクラスの方になると、本当に、もうライブハウスみたいな感じで。
黒:ビール飲んだりなんかしながら。
伊:はい。
黒:じゃあ、今、あなた、いいところで歌ってらしたのね。
伊:最初は、ああいうところで、歌わさせてもらいましてね。
でも、ああいうとこで歌うと、何もくれない。
黒:何もくれない?伊:くれないというか…、チョコレートやケーキや、あの頃、そういうのを、歌うと、くれたんですよね。
黒:じゃあ、そうじゃないところで歌うと、いろんなものくれる?伊:もう、いろんなものくれる。
黒:そりゃ、いいわね。
伊:だから、お客様の前で歌うのは、イヤだったけれども、そういう、あの頃はちょっと買えなかったりする、チョコレートだの、アイスクリームだの、ケーキだの。
そういうのを、いっぱいくれるんですよ。
それは、下の方の横須賀なんか行くと…。
黒:それはね、あそこに座ってる将校の人がね、あなたにね、そんなね、ケーキ出したらね、なんかね、失礼に当たるって思いますよね。
きっとみんな、黙って歌手を、あなたの事、尊敬してさ、聴いてるわけだからさ。
伊:この頃、ご時世ですから、子どもの、こういうの、何かやるってのは、ものすごく受けたんですよ。
黒:そうなんでしょうね、きっとね。
伊:まあ、時代のあれなんでしょうけど。
だから、子どもの歌い手さんとか、ジャグリングだとか。
必ず、60分のショーの中に、必ず子どもの何かが入って。
黒:そう、うん。
黒:でも、考えてみると、6歳から大人の中に入って歌を歌ってらっしゃると、お父様と一緒だったから、大丈夫だったかもしれないけど、やっぱり、大人の中に交ざって歌うっていう時には、あなた、ずっとね、歌は、本当は好きじゃありませんでしたって、おっしゃってたんだけど、ただ、そういう…。
チューインガムとかね、ハンバーガーとか、もらえるからいいかもしれないんだけど、そうじゃないと、やっぱり面白くなかったですかね?歌うのって。
伊:そうですね。
だから、そういうのをくれないと、今日は、私の歌は、受けなかったのかしら。
本当に、ノースマイルっていうあだ名が付いていましたので。
黒:あなた?伊:ええ。
本当に突っ立って。
黒:笑わない子?伊:笑わないで、歌ってたんですけど。
まあ…、そうね。
黒:でも、歌はうまかったでしょうね、きっとね。
伊:いや、もう言われたとおり…。
黒:でも、あなた、これで見るとさ、ノースマイルも何も、随分、大きい口開けて歌ってるじゃありませんか。
伊:それは、こういうポーズしろって言われて。
歌えてるように、父が、こういうポーズをしろって言うんですよ。
だから、どこ見ていいかわからないから、本当に目が寄っちゃって、一生懸命…。
アーッて、こういう感じで。
黒:どういう歌が、この頃は、はやってました?伊:うちの父が…、キャンプの中のPXっていう…、売店なんですかね、そこで、今、向こうでどんな歌がはやってるっていうんで、78回転のレコードを買ってきて。
黒:うん。
アル・ジョンソンの『スワニー』とか。
伊・黒:「SwaneehowIloveyou,howIloveyou」伊:人種差別にね、反対して。
靴墨を顔に塗って、歌った人ですけど。
それから、あとは、ビング・クロスビー。
それとか、パティ・ペイジとか。
黒:ビング・クロスビーは、あれ、『ホワイト・クリスマス』とか、そういう…。
伊:あとは『Hush−A−Bye』とか。
それから、あとは誰がいたかな…。
エディ・フィッシャー!黒:そう、エディ・フィッシャー。
伊:うちの父は、エディ・フィッシャーがすごく好きだったみたいで。
黒:歌のうまい人でしたよね。
すごく、なんか。
でも、全部、英語で歌うの?伊:英語で。
うちの壁を全部、白いペンキだかなんかで塗って、墨汁で英語の歌詞を…。
もう、とにかく、洗面所の中まで書いてくれて。
これを覚えろって。
下に仮名とか振ってくれないので。
それでレコードを、それを聴かせて、この歌だからって言って。
だから、まあ、耳から覚えたっていう感じですかね。
黒:「Swanee」って書いてあって、その音、聴いて、「SwaneehowIloveyou,howIloveyou」…。
伊:でも、『スワニー』だけはね、あまり…。
なんて言うんですか、アル・ジョンソンは、こういう感じで歌う人だったんですけど、そういう感じで歌えないので、父のイメージとは、だいぶ、違っちゃったみたいで。
あんまり歌わなかった…。
黒:でも、あの頃、雪村いづみさんの『ブルー・カナリー』とか?伊:もう、そう…。
『青いカナリヤ』。
それから、ペリー・コモの『星をみつめないで』。
すごく早口なんですよ。
黒:そうなの?英語が速いの?伊:それだけは歌えませんでした。
黒:そうか。
フフフ…。
伊:今でも…。
黒:「Blue,blue,blue,canary」伊:だから、タタラタラタ…。
あと、「Don’tletthestarsgetinyoureyesDon’tletthemoonbreakyourheart!」。
ターラララ、タターララタタタタタタタって、そこが歌えなくて。
今でも、『星をみつめないで』とかくると、私、それダメ。
黒:そうなの?ゆっくりなのがいいの?伊:早口言葉と、かけっこと、ダメです。
黒:かけっこもダメなの?あなた。
伊:かけっこも、いつもビリでしたから。
黒:本当に?伊:でも、性格はせっかちなんだけど。
黒:そうね、せっかちに思いましたね。
私、あなた、10代の時から、ご一緒に『若い季節』とか出てた時ね。
チャンチャンチャンチャン、やってらしたから、チャンチャンやる人なのかなと思ってたわ。
伊:本当は…、本当はそうなんですけど。
もう、速いものはダメですね。
黒:あ、そう。
黒:でも、ご結婚は割と早かったでしょ?でもね。
伊:結婚は早かったですね。
黒:だから。
言っちゃ悪いけど…。
伊:あんまり褒められた事ではありませんが…。
黒:でも、まあ…。
伊:まあ、歌をやめるには、結婚するしかないかなっていうのが、どっかにあって。
ある時期から。
黒:うん。
そうね。
伊:だから、ホームドラマなんか見て、結婚したら、歌がやめられて、こういう生活が出来るんだっていう、そっちの方に…。
黒:だから、伊東ゆかりさんっていう方が、歌が好きじゃなくて、もう何十…、50年ぐらい歌ったあとに、好きかもってお思いになったっていうのは、ビックリ。
それから、結婚するだか、別れたとかね、その頃は全然、まだとにかく、生活のために歌っているっていう感じね。
伊:そうです。
その方が多かったですね。
だから、自分で楽しんで歌えるようになったのは、本当、つい最近ですね。
やっぱり自分、歌う事が好きなんだなと思いだしたのが。
黒:でも、その前に、ちょっと私、コマーシャルいきますけど、あなた、どっか悪くなって、耳やなんかが悪くなったりして、本当に…。
伊:ずっこけちゃいました。
黒:そうそうそう、そういう事があったんですって。
ちょっとコマーシャルいきます。
黒:さて、まあ、そういう風に、いろいろあったんですけど、突然、90年代に入って、あなた、耳が悪くなった?伊:そう。
魔の90年代ですね。
黒:あ、そうなの?伊:耳が悪くなったっていうか、その前の年に胆石の手術をして、胆のうを取っちゃって。
黒:あなた、具合が悪い時あったわね。
そうそう。
伊:その少し前、80年代には、もう声が出なくなっちゃって。
しゃべる声も。
で、まあ、求人広告見て、私の出来る事、歌しか出来ないわって。
デスクワークとかした事ない…。
黒:求人広告まで、ご覧になった?伊:それで、まあ、胆のうを取って。
で、その次の年に耳かきをしてて、左手で耳かきをしてて…。
黒:耳かきしてて?伊:どういうあれなの、別に無理な…。
私、奥の方、こうやるの好きなんですよね。
耳かきをしてて、それがね、なんか、ストンって入っちゃったんですよね。
黒:あー、怖い。
伊:それで、まあ、最初は、鼓膜を破っただけだと思ったんですけど、お医者さんが、まあ、1か月ぐらいすればつくからって。
でも、その間に仕事をした時は、さすがに…。
真っすぐ歩けないですし。
耳も、片一方ぐらいしか聞こえないんで、ちょっと、つらかったんですけど。
で、1か月経って、お医者さんに行ったら、「まだ聞こえない?」、もしかしたら、鼓膜の後ろの耳小骨ってあるんですけれど、「そこまで飛ばしちゃってるかもしれないよ、伊東さん」って言うんで。
で、大きい病院、紹介するって…。
黒:歌はその間、歌えてたの?伊:はい。
まあ、なんとか。
多分、音程悪かったんじゃないかなと思うんですけど。
それで、お医者さんへ紹介されて、CTですか、撮った時に、「伊東さん、耳小骨、飛ばしちゃってるよ」って言われて。
黒:骨?伊:骨。
鼓膜の一番後ろの、スピーカーでいうと、一番、反響させる骨なんですって。
Z形みたいになってる。
そこを、片っ方、飛ばしちゃってるんで、「手術しないとダメだよ」って言われたんですよ。
その時は、もう、どうしようって。
ちょうど11月の初旬ぐらいで。
黒:忙しい時。
伊:外苑のイチョウ並木がはらはらと…。
イチョウの葉っぱが落ちているところを、私、どうしようと思って。
代々木の病院だったんで、そこから、ずっと青山まで歩いていって。
でも、これは手術しないと、やっぱりダメなんだろうなって。
黒:そうよね。
で、雑音がしてるの?伊:なんか…。
こっち方は全くウワーンっていう感じですね。
この右側の耳は聞こえてますけれども。
で、ちょっと真っすぐ歩けない。
三半規管がおかしいんでしょうね。
黒:そうでしょうね。
だって、何しろ、骨までね。
伊:で、まあ次の年に手術をして。
半年ぐらい…。
黒:痛くはないの?手術する時。
伊:全然、痛くないです。
黒:そうなのね。
伊:はい。
全身麻酔してくださいますし。
黒:あ、全身麻酔?伊:はい。
その時のビデオもいただきました。
黒:へー。
伊:鼓膜って、ものすごくキレイな真珠色みたいな色してるんですけど。
黒:あら、そうなの。
伊:で、まあ、お医者さんが、人工骨を使わないで、私の自分の骨だけで、ちゃんとやっといたからって言われて。
黒:そう、よかったわね。
伊:ただ、バランスが右と左と悪くなるかもしれない。
あと、左側の耳だけ、いつも耳鳴りがね、ピーンと高音の耳鳴りがするけれども、それはもう、仲よくお付き合いしてくださいって言われて。
黒:あら、そう。
でも、聞こえるようになったの?伊:はい。
左が、ある時、パッと聞こえた時に、うれしかったですね。
普段、うるさいっていうような雑音ですか。
黒:意味ないと…、雑音。
伊:車のクラクションの音だの、歩いてて、雑踏の音だの、いろんな人の話し声だの、普段、うるさい!っていうのが、すごく新鮮に聞こえて。
黒:耳が聞こえるっていう事が。
伊:音が聞こえるって、ものすごい事だなと思って。
黒:で、音楽、それで聴いたら、うれしかったでしょ?伊:うれしかったです。
黒:その時から歌ってもいいって…。
歌ってもいいわってなったんですって?伊:はい。
もう、歌っても…。
やっぱり、初めて耳が、こっち方が聞こえるようになって、歌った時は、本当にそれは、うれしかったですね。
黒:よかったですね。
でも、人間って、そういうのがないと、わからないっていうのがね。
黒:『徹子の部屋』は、お昼12時。
ナレーション:今年で39年目に突入。
延べ1万人ものゲストをお迎えした、『徹子の部屋』が…。
ナ:記念すべき最初のお客様は、俳優、水谷豊さん。
その他、豪華ゲストが続々登場。
お昼12時の顔、『徹子の部屋』をお楽しみに!黒:『徹子の部屋』お引っ越しまで、あと5日。
黒:今度、あなたがなさるコンサートは、『昭和を歌おう!』っていって…。
伊:あの、5月の30日に、新しく出来たEXシアター六本木に。
黒:私、この間まで出てました、そこに。
お掃除しておきましたから。
伊:ありがとうございます。
黒:とても、いいところ。
伊:そこで、デューク・エイセスの皆さんとか、あと、森昌子さんとか。
黒:昭和の歌?伊:はい。
昭和の歌。
黒:いいですよね。
伊:で、司会が松島トモ子さん。
黒:あら、もう全部、昭和の方。
伊:もう私ね、小さい時、松島トモ子さん、大好きで。
黒:雑誌の表紙は、ほとんど松島トモ子ちゃんっていう時代?伊:はい。
黒:ふーん。
その時に、なんだか…。
昔のフィルム?昭和のフィルムも上映して…。
伊:だから、なんか、お客様も一緒に昭和の歌、歌謡曲もジャズもあるみたいですけど。
黒:みんなが知ってるもんね。
伊:みんなで歌いましょうっていうところも…。
黒:でも、いいですよね。
そういうさ、森昌子さんでしょ?それからデューク・エイセスでしょ?で、あなたでしょ?ちょっと、そのニュース、見せていただいていいですか?どんなものが見れるのか。
黒:こういうの、付いてましたよ。
昔、映画館に行くと。
伊:映画館、映画行く前に必ず…。
黒:そうそう、映画に付いてた。
ナレーション:「暁の超特急は朝もやをついて一路、大阪へ」伊:ああ、大阪までね。
ナ:「ますます増える車の列に、電車は大きな体を持て余した」「12月9日、ちんちん電車はとうとう銀座通りから姿を消した」「名残を惜しむ人たちにもみくちゃにされながら、最後の電車が銀座通りを走った」伊:「終戦っ子」?カメラかついで…。
ナ:「六三制実施の年に生まれた、いわゆる終戦っ子は、今、小学校6年生です」「その児童総数は、全国で252万。
戦前、戦後を通じて最高です」伊:ベビーブーム…?ナ:「教室不足で2部授業が続くこの現状では、狭いながらも楽しい教室とは、ちょっといえない有り様です」伊:ベビーブームっていうと昭和22年でしょ?私、そうですよ。
終戦っ子なの、私。
黒:見て、見て。
伊:うわー、水着だ。
黒:みんな、でも、痩せてない?割と。
痩せてる!伊:うわー、すごい。
江の島かな。
黒:人がいっぱいいる。
伊:モンキーダンス。
黒:モンキーダンス、うん。
伊:やりました。
黒:やりました、やりました。
伊:3人の時に、よく踊りました。
黒:本当、本当。
黒:こういうニュースも入ったりする?あなた、何?あのベビーブームの時、生まれたんですって?伊:昭和22年ですから、第1次ベビーブーム。
黒:やっぱり、教室、混んでた?いっぱい?子ども。
伊:私の学校はね、私が6年4組で、6年5組か6組で、少ない方ですよね。
黒:でも、1組50人ぐらいいるんでしょ?伊:そうですね。
黒:何百人もいるの?それじゃあ、1年なら1年生が。
伊:そうですね。
多かったですね、確かに。
黒:私なんか、特別だけど8人よ。
伊:え?黒:自由が丘の学校…。
『トットちゃん』にも書きました。
8人、私。
8人しかいないクラスで、私、勉強しましたから。
そんな50人もいて、6クラスもあったら、とても私、生きていられない。
覚えられない。
名前が覚えられない。
伊:学校の先生、大変ですよ。
黒:先生、大変ですよ。
8人だって大変なのに。
私、初めは行ったんですよ。
50人ぐらいのところ。
そこ、退校になっちゃった…。
退学になったんで、ちょっとね、違う学校に行ったんですけど。
でも、あれね。
さっき見てたら、みんな、水着着てるのあったじゃない。
水着のスタイルもあれなんだけど、見ていると、なんとなく、みんな、痩せてない?だから、食べ物が…。
伊:まだ栄養が行き届いてなかった…。
黒:今ほど行き届いてないから、ほら、食べ物やなんか、毎日さ、お肉やなんか、いっぱい食べてるわけでも、甘いもの食べてるわけじゃないから、なんとなく、みんながね、すっきりした感じの…。
伊:でも、あの海岸でモンキーダンスを踊っているのなんて…。
黒:そうそうそう、懐かしい。
伊:夜、やっぱり、うるさくなかったんですかね?黒:そうね…。
で、今は、ああいうニュースも、見せてくださる、昭和の歌をみんなで歌いましょうというコンサートがありますという話なんですけど。
これですよね。
伊:5月の30日。
黒:『昭和を歌おう!』ぜひ、皆さん、一緒に行って…。
伊:一緒に歌ってください。
黒:デューク・エイセスも出ますし、みんなで歌っていいっていうんだから、知ってる方は。
ご存じの歌ばっかり歌うんでしょ?みんなで。
伊:おなかから声を出すというのは、とても健康にいいですから。
黒:ぜひ、ぜひ。
伊:ぜひ、恥ずかしがらずに。
黒:とっても、それで、なんていうの?隣の人と、知らない人とさ、みんなで、知っている歌を「ねー」なんて言いながら歌うのって、あなたは全部、ご存じの歌ばっかりでしょ?伊:さあ、どうでしょうか。
知らない歌もあるかもしれない。
黒:デューク・エイセスとあなた方は…。
伊:デューク・エイセスさんはね、進駐軍の頃、同じ事務所だったので。
黒:本当に?伊:よく一緒に、お仕事させていただきました。
だから、楽しみです。
だから、デュークさんとも一緒に歌えたらいいなと思ってるんですけど。
黒:そうですね。
デュークだって、『夢であいましょう』で一緒だったからね。
だから、とっても私も仲がいいし。
いいな、ちょっと行ってみたいなと思ってますね。
伊:ぜひ、お待ちしております。
黒:あなた、それから、ソロのコンサートもおやりになるんでしょ?伊:ソロのコンサートも、今度、4月の11日にございますので。
練馬の文化センターでございます。
黒:いろいろ、お忙しいですね。
伊:はい。
おかげさまで。
黒:先ほどの、みんなで昭和を歌うのは、EXシアターっていって、六本木から西麻布の方に歩いて5分と。
黒:なんていうの?停車場?古いね、停車場だって…。
伊:停留所?黒:停留所…。
バス停?伊:バス停!2014/03/27(木) 13:20〜13:55
ABCテレビ1
徹子の部屋[字]
〜歌い続けて60年…苦難を越え〜伊東ゆかりさんが今日のゲストです。
詳細情報
◇ゲスト
少女時代に“進駐軍”で歌いはじめてから60年になる歌手の伊東ゆかりさんがゲスト。
◇番組内容
90年代に不注意で耳を傷つけてしまい、一時聴力を失う事態に…。その後、手術が上手くいき聴力は戻ったが、その時の感覚は二度と忘れられないという。ほか、5月に「昭和」をテーマにしたコンサートに出演する伊東さん、今日はスタジオでも昭和の懐かしい映像を見ながら、当時の思い出を語る。
◇おしらせ
☆『徹子の部屋』番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/
4月1日(火)から、テレビ朝日のお昼が変わります!12時からは『徹子の部屋』。黒柳徹子さんが“お昼の顔”として登場です!
ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
福祉 – 文字(字幕)
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