はぐれ刑事純情派14 2014.03.27

(里見刑事)えっ!万馬券とったんですか!?
(安浦刑事)驚くことないだろ。
俺は競馬のプロなんだから。
すごいラッキーですね。
競馬にラッキーはないんだよ。
競馬というのは鋭い推理と洞察力それが渾然一体となってつまり名刑事が難事件を解決するがごとく…。
…わかるか?わかりません。
よし。
今度現場に一緒に行こう。
おはよう。
(一同)おはようございます。
おっ三波何やってんだ?
(三波主任)いいや…。
安さんには関係ないから。
えっ?関係ないから。
(田崎婦警)三波主任星のない男だそうです。
何だソレ?
(高木刑事)ついてないってことらしいです。
(野田刑事)奥さんにへそくりを取り上げられたそうです。
課長お願いします。
いくらだ?
(今井刑事)10万だそうです。
10万!?大金じゃないか。
そうだろ?鑑識課の連中がね遅ればせながら俺の就任祝いをやってくれるって言ったのよ。
だけど安月給のみんなにお金を出させるわけにいかないだろ。
だから俺がおごる…こうなったわけ。
で今朝写真立ての裏を見たらさ…。
(川辺課長)へそくりがそっくりなくなってたそうだ。
(三波)カミさんが俺のへそくりとわかってんのにツラッとしてこんなこと言いやがった。
「あらこれ私のへそくり。
忘れてたのに出てくるなんて超ラッキー!」俺はさ徹底的に星のない男なんだよな…。
俺今から経理に行って相談するから。
ちゃんと返すんだろうな?
(三波)返します!お願いします!!だけどよ…ついてねえよなあ…。
俺の星を持ってっちゃったヤツがいるんだろうなあ。
ホンマやな。
安浦さんみたいに競馬で10万とった人もいるのに…。
(三波)なに!?安さん!…とったの?ううん…。
昨日の最終…。
10万?そうよ。
返して。
何で!?10万は俺のじゃないか。
あっ言ったね。
何を?言ったね。
あそう。
よし。
じゃあ憂さ晴らしに刑事課の皆さんでドーンと飲みに行こうじゃないか。
安さんのあぶく銭で!
(一同拍手)
(安浦)はい7000円。
(安浦エリ)なにこれ?小遣いだよ。
何で?いや何でってさ…。
三波のバカがさお父さんが競馬でデカイのとったって署内中に言いふらしやがってさ。
でお父さん引っ込みつかなくなっちゃっていろいろつき合いもあるし鑑識の若い衆まで連れて新宿の焼鳥屋で一杯飲んだんだよ。
で帰ろうと思ったらもう一軒連れてけって言うもんだから…。
それで残りこれだけ?
(安浦)うん…。
(安浦ユカ)当たった10万全部使っちゃったの!?どうしてよ!?私にハンドバッグ買ってくれるって言ったじゃない!私には靴って言ったじゃない!だから今度デカイのとったら買ってやるから。
そんなこと言ったってお父さんいつ当たるかわかんないもん!…おいこれカッパ巻き買ってきたから食べろ。
いらない。
(ユカ)いつもカッパ巻きなんだから。
ユカー。

(パトカーのサイレン)
(高木)ご苦労さまです。
現場はこの中です。
コラッ!動き回るな!!初動捜査が一番肝心なのはわかってるだろ!!なに怒ってんの…?なにボーッとしてんだよ!俺が何を言いたいかわかるな?鑑識捜査が終わるまでにやることがあるだろ!徹底した捜査!聞き込み!あるいは…。
わかりました。
やられてるな。
カリカリしてんですわ。
三波主任。
奥さんからへそくり取り返そうとして失敗したらしいんですよ。
ドジなヤツだ。
身元は割れたのか?ええ。
このマンションを建ててる興洋建設の現場監督の清水二郎さん55歳です。
死後約12時間だそうです。
犯行時刻は昨夜の8時前後ですね。
それで物盗りじゃなさそうですね。
金目の物が何もないんですわ。
おいおい!俺だよ。
安さんか…。
どうだ?殺しと断定できるか?それは安さんの方の仕事だな。
でもまあ素人目にもわかるわな。
ガイシャは誰かと争った…。
(三波)挙げ句後頭部をここに打ちつけた…。
(田崎)作業員の方たちに集まってもらいました。
この方たちが今朝亡くなってる清水さんを発見したそうです。
作業員の方たちの中で1人だけいない人間がいるそうです。
(高木)いない方は内村さんでしたよね?ええ。
半年くらい前に雇われた内村だけがここにいねえんだよ。
内村勇作さん45歳です。
(津島裕二)あの…ちょっといいですか?
(高木)どうぞ。
(津島)昨夜俺この前をバイクで通りかかったんです。
そのとき内村さんを見ました。
まだ事務所に明かりがついてたと思うんですけどまだ監督いるんだなあと思ってそしたらいきなり中から内村さんが飛び出してきて…。
あっちの方向に走っていくのを見ました。
それは何時ごろですか?
(津島)8時ぐらいだと思います。
けどまさかこんなことになってるとは思わなかったんで
(津島)俺はすぐ家に戻りましたけど…。
内村さんの住まいどなたかわかりますか?女のトコにいるんじゃねえかな。
部屋はわかんないけど一緒に住んでる女がこの近くのスーパーに勤めてるはずだよ。
それどこだかわかりますか?
(篠原久美)えっ!?あの人が?ええ。
事件が起きたであろう時刻に内村さんがあの事務所から飛び出して行くのを見た人がいるんですよ。
昨夜は内村さん…。
帰ってきませんでした。
一緒に暮らすようになってこういうの初めてなんです。
今ごろアパートに戻ってるんじゃないですかな。
恐れ入りますがちょっとご一緒願えませんか?いません。
鍵がかかってますから。
部屋を見せていただけませんか?合い鍵ですか?あの人に渡した鍵です…。
あの…内村さんの持ち物は…。
あれ?…ありません。
全部消えてます。
(田崎)お金は。
(久美)お金?
(久美)全部あります。
昨夜は何かがあった…とは思いましたけど戻ってきてくれるって信じてました。
あなたが仕事に出かけてる間に帰ってきて荷物をまとめて出ていったんですね…。
(田崎)鍵を残して…。
(川辺)一緒に住んでいた男が姿を消した!?現場で目撃され姿を消した…。
よし!重要参考人として手配しよう。
で安さん。
どうなんだ?その篠原久美って女性内村の行き先を知ってるのかね?いえ。
それが知らないと言うんです。
(川辺)そう…。
課長。
鑑識結果が出ました。
合い鍵から出た内村の指紋とガイシャの清水さんのシャツのボタンから出た指紋が一致しました。
よし決まりだ!シャツのボタンから指紋が出たといっても…。
何を言ってるんだ田崎君!もみあったんだよ。
それで争ってるときに胸倉かなんかつかんだんだよ。
そしてガイシャの清水さんの後頭部を強打したんだよ。
安さん頼むぞ。
その女は内村の行き先を知ってるはずだ。
知りません…。
あの人が今どこにいるかなんて…。
でも何か心当たりあるでしょう?一緒に住んでたんだから。
あのね殺害された現場監督の清水さんのワイシャツのボタンから内村さんの指紋が出てきたの。
仕事仲間だったんだ。
シャツのボタンから指紋が出てもおかしくはないとは思うんだがしかしね…。
…あの人が犯人だとしたら仕方なかったんだと思います。
えっ!?仕方なく…本当にどうしようもなくてそうしたんだと思います。
あなたね…!
(川辺)ついてない女?ええ。
20歳過ぎた頃に1回結婚してるんですよ。
その亭主というのが暴力夫で3年も経たないうちに女をこしらえて結局は篠原久美は捨てられたんですわ。
その篠原久美の同僚の話によりますと…。
(山野とも子)〔ついてないのよね彼女〕〔男運が悪いっていうの?〕〔うーん…久美が30代前半ぐらいのときだったかな〕〔前のうちの店の仕入れ担当がちょっといい男だったわけよ〕〔それで久美にいろいろ優しくしたりしたわけ〕〔「女房とは絶対に別れるから」とか言っちゃって〕〔だまされた?〕〔そりゃそうでしょ〕〔結婚する気なんか最初から全然なかったんだから〕〔ひどい話でしょねえ!〕
(川辺)いるんだよなあ。
そういう人って。
何度だまされてもこりないっていう女性がさ。
とにかく安さん。
篠原久美から目を離しちゃいかんな。
内村が連絡してくるとしたら彼女しかいないんだから。
ええ…。
…やっぱり連絡こないと思います。
どうしてですか?合い鍵を返したってことはそういうことだと思います。
私星のない女ですから…。
星のない女?ついてない女ってことです。
前にあの人がそう言ったこと思い出しました。
俺は星のない男だって…。
(田崎)私たちもいいですか?
(留守番電話の音声)「0件です」内村からの連絡入ってませんね。
だから言ったじゃないですか。
内村って人はどういう人なんですか?はい?いえ“ついてない”ってのが気になりましてね。
あの人過去のことあまりしゃべりませんでしたから。
私も訊かなかったし…。
でもどうやって内村さんと知り合ったんですか?よかったら聞かせてくれませんか?あの…今でも忙しいときは私レジに立つことがあるんです…。
〔1375円です〕
(内村)〔ああ…〕〔すみません…〕〔アッ!〕〔イテー…〕
(久美)それからです…。
あの人私がレジに立つたびにそれをどこかで見てたみたいに買い物して私のレジに来て…。
ある日帰ろうとした私を店の裏手で待ってて…。
バカみたいに緊張した顔で…。
「お茶飲みませんか?」あの人そう言いました。
今どき“お茶飲みませんか?”なんておかしくて笑っちゃいました。
で…どうしたんですか?
(久美)飲みましたお茶。
そのときはそれだけ…。
でもあるときあの人買い物帰りの私を待ってたみたいで…。
〔持ちます〕
(久美)優しい人だなって…そう思えて…。
その夜からです。
ここでこの部屋で一緒に暮らし始めました。
とても幸せな3か月で…。
誰かと暮らすっていうのがとても幸せに思えて…。
バカですよね?
(田崎)いいえ。
夜寝るとき思うんです。
明日の朝になってこの人がいなくなってたらどうしようって…。
夜中に目が覚めて…。
(久美)隣にあの人の寝息が聞こえると夢の続きが見られる…。
そんな歌あったなって思えて…。
だまされてるんだよ篠原久美は。
そうに決まってるよ!おい安さんに内村がどういう男か説明してやってくれ。
とにかく内村というのは女と金にだらしない男だったそうです。
最初は中堅の電気会社に勤めるサラリーマンだったんですよ。
ところが同じ会社のOLと不倫騒動を起こしまして。
不倫?そのOLもそのことで退社して結局内村の方も事が大事に至る前に依願退職したそうですわ。
要するにクビということだよ。
で奥さんに愛想尽かされて出て行かれたんです。
それから運送会社に勤めたんですけどね。
そこでは金銭トラブルを起こしてるんです。
会社の金に手をつけてそれが発覚してクビになりまして今の建築現場で働くようになった…。
そういうことです。
つまりだ内村勇作ってのは女と金にだらしのない男。
そういうことになる。
(花火の音)刑事さん。
いつまでここにいるつもりなんですか?いつまでって…。
男を信じちゃって結局1人になったこんなおばさん見張ってたって仕方がないんじゃないですか?
(ノックの音)代わります。
じゃあ内村から連絡があったら知らせてください。
いいですね?連絡なんかこないって言ってるじゃないですか!何のために連絡がくるんですか!…お金です。
確かに通帳のお金には手をつけてませんでしたけど逃走資金が底をついたらあなたに連絡してくると思うんです。
“お金を持ってきてほしい”って。
その可能性はあると思いますよ。
こちら同僚の里見刑事です。
私の代わりに表で待機してますから。
じゃ…。
居場所わかったんですか!内村らしき男が新宿のカプセルホテルにいることがわかったの。
今高木さんたちが向かってるわ。
内村勇作さんだね?俺は…殺してない!アンタね犯行時刻に事務所を出るところを見られてるんだよ!…確かに俺はあの時間事務所に行った。
でも…やってない!
(ドアの開く音)じゃあ説明しなさい。
何で事務所へ行ったんだ?
(内村)あの晩急に監督に呼び出された。
話があるから来いって…。
俺は急いで事務所に向かった。
そしたら…。
(清水)〔アンタは非常に真面目に働いてくれてる〕〔だがな辞めてもらいたいんだ〕はあ!?いい加減なことを言うなよ!
(内村)本当だ…。
本当なんだよ!監督は業者に渡すはずの会社の金に手をつけてると言った。
全部合わせると500万になるって…。
〔今度な本社から経理の監査が入るんだよ〕〔見つかるとやばいんだ〕〔アンタ前にも金でしくじってるんだろ?〕
(清水)〔今度もアンタのせいにすれば皆納得するってわけだ〕〔この事務所だってアンタのよくない噂が広まってるよ〕
(清水)〔俺がそれを全部抑えてるんだ〕〔まあこの金やるよ。
やるからとっとと消えてくれ〕〔後は俺がごまかしとくからさ。
罪にならないようにな〕〔アンタも金がいるんだろ?〕
(内村)“まただ…まただ!”そう思った。
〔うわーっ!〕そのまま事務所を出たんだ。
…それだけだよ。
(ノックの音)“まただ”ってどういうことだ?言いたくない。
…言ってもしょうがない。
内村。
君に1つ訊きたいことがあるんだ。
篠原久美さんのことだ。
だましたのか?だまして近づいたのか?…そうだ。
最初からだますつもりで近づいた。
ほう…。
じゃあ目当ては何だ?え?彼女が苦労してコツコツ貯めた600万か?…ああそうだ。
それを狙ってた。
ああいう優しさに飢えた女はちょっと優しい言葉をかけると信じ込む。
だから…だから俺はあいつに近づいたんだ!…それだけだよ!もうあの女のことは訊かないでくれ…!
(携帯電話の音)はい。
携帯田崎。
課長?あそうですか!はい?ああ…。
…わかりました。
無事内村逮捕されたそうです。
じゃあ私署に戻ります。
刑事さん。
…あの人私のこと…。
あの…何か言ってなかったんですかね…?驚きません。
何を聞いても。
ですから…。
…だましたって言ってるそうです。
(田崎)「だまして近づいた…」そういうふうに内村は言ってるそうです。
確かなんだな?ええ。
興洋建設ではガイシャの清水さんが業者に払う金を着服してるんじゃないかという噂が立っていました。
(川辺)そうか…。
それで近々監査を行う予定だったそうです。
内村の証言の裏は取れた。
そして内村は犯行を否認している…。
安さん。
どう思う?はあ…。
でも内村がやってないとしたらいったい誰が清水さんを…。
課長。
ちょっと気になるんですが現場からガイシャの清水さんが内村勇作に渡そうとした50万がなくなってるんですよ。
内村は50万を持たずに外に出た。
逮捕されたとき内村の所持金は底をついてました。
すると誰かが50万を持って逃げた…?課長!怪しい男が1人浮かびました!
(川辺)誰だ?
(野田)津島裕二。
あの現場のアルバイトです。
津島?〔昨夜俺この前をバイクで通りかかったんです〕〔そのとき内村さんを見ました〕その津島なんですが事件後バイトを辞めてるんです。
(野田)借金だらけだったのに急に金回りがよくなったそうで友達に借金を返し回ってるそうです。
なに!?
(里見)それで気になったんで津島が友達に返した1万円札の中からこれ!借りてきました。
おおそうか!野田。
至急鑑識の三波主任に指紋を採るように要請してくれ。
(野田)はい!
(川辺)ガイシャの清水さんの指紋が出ればこれは一発だ!課長。
内村の過去をもう1度洗い直してみようと思うんですが。
安さんもあいつの“まただ”という言葉が気になってるんだろ?課長もですか?同じ中年男としてこれは何かあるという気がするんだよ。
いやこれは私の刑事としての勘なんだよ。
あなたの勘…。
そう!うわー…。
上司に責任を押しつけられた?
(有田)ええ。
大きな声じゃ言えないんですけどね…。
私は内村とは同期入社でよく知ってるんですよ。
不器用な男で不倫なんかできるような男じゃなかった。
それがまたどうして…?ですからその上司がOLとできたんですよ。
ところがばれそうになってOLが会社を辞めた。
相手は誰だという騒ぎになって上司は慌てて社内に怪文書をばらまいたんです。
“内村が不倫してる”って…。
濡れ衣を着せられたんですね。
私は今でもそう思ってます。
そういうことだったんですか…。
(社長)内村が前の会社をクビになったのは金の問題だろうって噂になりましてね。
そんなときに金庫の金がなくなったんでみんな内村を疑い始めたんですわ。
内村は「やってない」って必死に言ったんですけど私としては騒ぎを収めたくて辞めてもらうしかなかったんです。
では内村さんが金庫の金を取ったというちゃんとした証拠はなかったわけですね?ええ…。
私今でも内村には悪かったと思ってます。
じゃあ内村って男は…。
うん…。
金と女にだらしない男。
そういうわけじゃないようだな。
そうだったのか…。
(三波)課長。
指紋が出ました。
1万円札から津島裕二の指紋とそれからガイシャの清水さんの指紋が出ました。
課長。
野田。
津島裕二を手配だ。
なぜだ…。
なぜ潔白を証明しないんだ…。
だからねアンタたちはうちの女房の怖さを知らないんだよ。
オヤジさんウメハイ。
(客)夏はやっぱり女馬よ。
男ならちゃんと立ち向かうべきだろう。
騎手だって若い方がいいに決まってんの。
だからね俺は女房から10万を取り戻したいの。
そんなこと言ってんじゃないよ。
(携帯電話の音)電話だよ。
おう。
携帯安浦。
そうかわかった。
何がわかったんだい?津島裕二を確保したんだ。
俺は女房から10万を取り戻したいんだよ。
うるさいなあ。
女房なんかにガタガタ言わすな!じゃあまた。
オヤジさん。
こいつにもらっといてくれ。
(店主)まいど。
(三波)おい安さん!指紋?そう。
あなたが友達に返した1万円から現場監督の清水さんの指紋が出てきたの。
どういうこと?それは…。
あなたがあの晩事務所に入ったってことでしょ!何だよ俺のこと疑ってんのか!?俺はやってねえよ!俺は絶対やってねえよ!!俺はただ金に困ってたんだよ。
友達が返せ返せって言うから…。
だから…監督に前借りしようとあの晩…。
〔監督…?〕本当に俺はやってねえって!
(横溝署長)指紋が出たのに津島という男は犯行を認めない…。
そういうことだな?はい。
なんともしぶとい男で。
でもご安心ください。
うちには安浦刑事という落としの名人がおりますので。
ね?え?はあ…。
何ですかその気のない返事は!課長。
何でそんなに機嫌がいいんだ?いえ。
殺人事件が起きて機嫌がいいなどと…。
でも内心ホッとしてるんです。
内村という男何ともついてない男でして今度こそ我々の手で無実が証明できたらと思いまして…。
安さんの気持ちは違うんだろ?はい。
えっ?えっ違うって…。
やっぱり内村なの!?いえそれはまだ…。
わかった。
いつもの安さん流でとことんやってくれ。
署長!?津島が逮捕!?ああ。
犯行は否認してるがね。
内村。
私は君の過去をもう1度洗い直させてもらった。
君は最初の就職先で不倫騒動に巻き込まれた。
そうだよな?身に覚えがなかったんならなぜ最後まで潔白を証明しようとはしなかったんだ?…どうやって?ん?社長の甥を鼻にかけた男が相手だ。
仕事ぶりにもそれが出る。
俺は1回意見をした。
それからヤツは俺を嫌うようになった。
不倫騒動が発覚したとき俺に罪をなすりつける気になった。
俺に何が証明できる?どうせ相手の女だってヤツに口裏を合わせるに決まってる。
俺はクビを承知で…。
(内村)社長の甥に殴りかかったんだ。
〔待てよ。
社長の甥だからって図に乗ってんじゃねえよ!〕クビだよ…。
あきれて女房は俺の元を去った。
それはそれでいい…。
諦めて生き直そうとした。
でも職はなかなか見つからない。
やっと見つけたトラックの運転手の仕事も…。
…世の中ってままならないよな…刑事さん。
…で諦めたのか?諦めるしかないだろ!どうせ俺は星のない男なんだ!今津島裕二もそう思ってるだろう。
疑われて自分も星のない男だとな…。
指紋がついとるんや!こっち向かんかい!しつこいな!俺はやってねえって言ってんだろ!
(安浦)津島はまだ若い。
君と同じ苦しい道を長い間たどることになるかもしれない。
俺はな内村。
君が清水さんを殺害したと思ってる。
何で…?久美さんと別れようとしたからだ。
(安浦)久美さんへの思いを断ち切ろうとして合い鍵を返した…。
人の優しさにふれて心が癒されたのは久美さんだけじゃない。
内村。
君もそうだったんじゃないのか?久美さんが言ってたぞ。
夜寝るときにいつも思うそうだ。
朝目が覚めてこの人がいなくなってたらどうしよう…。
夜中に何度も目が覚めたそうだよ。
(安浦)それは君も同じだったんじゃないのか?隣で寝息が聞こえると夢の続きが見られる…。
そう思ったそうだ…。
そんな彼女となぜ別れなければならない?それは君が罪を犯したからだ。
久美さんを巻き込むわけにはいかなかった。
違うか内村?俺は…あの晩まただと思った…!もう嫌だと思った…!つくづく星のない男だと思った。
久美とは別れるしかないと思った…。
俺のことなんか忘れてもらうしかないと思った。
内村。
星はな自分でつかむものなんだ。
つかむんだ男だったら!男だったら自分でつかむんだ!!あの人が…?殺意はなかった…。
それは立証されると思うんですがそれには長い時間がかかると思うんですよ。
それでね篠原さん。
あなた内村の星になってやってくれませんかね?これから生き直していく内村の力になってやってくれませんかね?内村。
久美さんが君の星になってくれるそうだよ。
夢の続きが見たかったら久美さんに夢の続きを見させてやりたかったら星になってやれ。
久美さんを支えていくのは君しかいないんだ。
君が務めを果たすまで待ち続ける久美さんの星になるんだ。
いいな?…はい!
(片桐由美)星のない男と女か…。
うん?でも安浦さんの言うとおりね。
自分の星は自分でつかまないと。
うん…。
まああの2人なら絶対大丈夫だと思うよ。
フフ…。
どうしたの?なんだよ気味悪いな?私は幸せだなって…。
だって大きな星をつかんでる。
大きな星?ヤダもう!安浦さんのことよ!えっ?いや少々痛みかかった星だけどね…。
ううん。
まだまだ輝いてる!目にゴミでも入った?2014/03/27(木) 09:55〜10:53
ABCテレビ1
はぐれ刑事純情派14[再][字]

「ぬれぎぬ殺人!ついてない男と女!?」

詳細情報
◇出演者
藤田まこと、梅宮辰夫、眞野あずさ ほか

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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