女調査員・おでん屋“ぽんた”探偵局 2014.03.12

(足音)
(目覚ましのベル)あーっ!!
(目覚ましのベル)ああっ!
(時田慎吾)はあ…母さ〜ん腹減ったよー!
(時田早苗)おー準備万端!さあさあさお客さんドンドンいらっしゃいよー!さあさあさ〜あとはこんにゃく卵…。

(どなり声)このー!おらっ!このーあーっ!ちょっとちょっとちょっとやめて!何だ!てめえ!もういいじゃないの!こいつが先に絡んできたんだよ!先も後も関係ないよ!おう!おめえまた店に来てみろただじゃおかねえからな!貴様ー!何だよこら!こらっ!やめなさいって言うのよ!ほら!早く行けよ!バーカ!離してくれ。
こんな男相手にしたってしょうがないじゃないか!やめなさいよ!私は許さない!お前を絶対に許さないぞー!大丈夫ですか?あら?あらちょっとちょっと待ってて。
ちょ…ちょっとお客さん。
手手…。
痛くないですか?あっ!おせっかい焼いちゃった。
わかっちゃいるけど…やめら〜れないってね。
生まれついての性分ていうんですかね?もうホントにね…。
こういうのが直らないんですよ。
いいですか?よいしょっおっ。
終わりました。
すみません。
じゃお気をつけて!あの…。
はい?お酒ください!いやいいんですよ!いや飲みたいんですよ。
ください。
そうですか?ありがとう。
あっ冷やでいいんですか?熱燗?冷やはい。
あのちょっとお客さん…。
ハハ…開店第1号のお客さんを祝って。
今日からなんです。
ここ。
はい。
ホントにありがとうございます!いえそんな…。
いやいやホントにね誰も来てくれなくてもうまいっちゃってたんですよ。
ああ…ホントによかった。
ありがとうございました。
いやあ…。
いや私ね。
昔この先でおでん屋やってたの主人と一緒に。
でも主人がね病気で亡くなっちゃったものですからね。
やめざるを得なくなっちゃって…。
そのとき心に誓ったんです。
いつかまたきっとこののれんを上げようって!それから15年。
やっと夢が叶った!フフ…いや大した夢じゃありませんけどね。
お客さん?お客さんもありますでしょ?えっ?えっ?いや夢夢ですよ。
いやこの歳ですからそんなものは…。
歳関係ないですよ。
これから人生先長いんですよ。
あっお客さん…。
じゃお互いに頑張りましょう!ねっ!あ〜!飲んじゃった。
ああ…。
あっお帰りですか?さよなら。
いいのいいのいいのよ!お祝いですからサービスよ!いやでもそんな…。
いいのよ。
また来てくださいね。
夢を語りに。
きっと来ます。
ありがとう。
お気をつけて!フフフ…あ〜。
時田早苗!こんな時間までどこほっつき歩いてんだよ!熱っ!熱っ!はあ…こうやってちゃんと案内状出したのに…。
ホントにみんな冷たいんだからやんなっちゃう…。
(曽根充)邪魔するよ。
あっいらっしゃいいらっしゃい。
あれ?えっ?見かけねえ顔だなあんた。
ええ今日からなんです。
ここ。
じゃ挨拶は済ませたんだ?挨拶?あ〜あ保険所の許可はちゃんと取ってます。
(姫野桜子)とぼけちゃってさ!勝手に店出されちゃ困るんだよ。
ルールってもんがあんのよ!ルールじゃなくてゴリ押しでしょ?何!?ここは天下の往来だよ!どこで何をしようとガタガタ言われる筋合はねえんだよ!コノヤロー!ババアのくせに生意気なのよ!大きな口たたくんじゃねえ!脅かしたら言うこときくと思ったら大間違いなんだよ。
私はこういうのが一番大っ嫌いなんだよ!ちょ…ちょっと待てちょっと待…。
ああ!ああぁ…!熱熱熱…!うわっ!うわー!お芝居!お芝居なんだよ全部!ごまかそうったってダメだよ!ホントなのよ!女将さんもう!私…。
剛剛よ!剛剛…えっ!剛って?うちの店にいた?そう!板前の?うん!えー!何その格好?今はだからオカマバーやってんのよ。
オカマ…。
汚くなっちゃたもう…。
俺こいつの飲み友だちの曽根です。
新宿で風俗の店やってます。
みんな入って入って!もう!女将さんひどいのよ!あら円徳寺の和尚さん?ああ久しぶりです。
ヤダいらっしゃい。
ヤダヤダ…みんなどうしちゃったのよー!
(鼻歌)
(急ブレーキ音)ああ…。
朝帰りですか!あっ…。
どこへ行ってたの!?ちょっとね…。
酒臭い…。
ふっ…。
やめろよもう不良!いいじゃないさ〜!たまには…。
メモぐらい残せ!そんな子供じゃないんだからイチイチうるさいよ。
そんなの!どうしたのこれ?おでん…ちょっと小粋なおでん屋見つけちゃったんだ。
その女将がさ何か丸い顔してさ面白くってねかわいくてさ何かたぬきみたいな顔しちゃって仲良くなっちゃった。
もらってきたの?そうそうそう。
ふ〜んどうでもいいけどさ。
酒飲んで朝帰りなんてみっともないことやめてくれよな。
はいはい。
「はい」は1回でいいの!おやすみ寝よう。
まだ話終わってないよ!親に説教すんじゃないよ。
母さん俺はね…。
(電話)はいもしもしあっ矢部さん。
母さん!
(矢部哲治)「母さん」?あっいえいえ何でもないです。
(矢部)何寝ぼけてるんだバカタレが!顔洗って早く出て来いよ!事件ですか?午前2時ごろ西新宿の路上で初老の男がトラックにひかれた。
交通事故ですか?事故かどうかわからんよ。
「わからんからうちにきてるんでしょうが」あっ…ああはいすみません。
運転手がな相手は歩道橋から落ちてきたと言ってる。
落ちてきた?「ああ」ということは自殺?いやこれは殺人の可能性もあるな。
う〜ん。
わからんでしょわからんから調べると言ってるんでしょうが!いいから早く出て来い!はい!わかりました。
母さん母さん!チェッ!もういい!出かけるよ俺!えー!息子さんデカやってんの?そう。
そりゃまずいよいくら何でも。
結構じゃないですか。
そうよねぇ。
何が結構なんだよ。
このクソ坊主!デカといやあ俺たちの天敵だよ!俺がよどれだけあいつらによ気を使ってんのか知ってる?また始まった。
風俗営業ってのはさ人には言えない苦労があるんだよ。
人の煩悩で儲けてる以上そりゃいたしかたあるまい。
まったくデカと坊主には適わねえよ!ホントに私もデカ大嫌いなんだ。
ねえ!ハハハ坊主も嫌いだよ。
とやかくね子供のするようなこと言うもんじゃないと思うわよ。
あれ?お前の親は許してんの?親は関係ないもんね〜!あっちょっと待ってそういえば東京へ来て何年になるの?18のときだから17年…。
ヤダそんなこと言っちゃったら私歳がバレちゃうじゃないの!そんなもん…。
もうバレてるよ。
もう!バレバレだよな〜。
(桜子)私なんかさ17年間親と連絡とってないも〜ん。
(曽根・和尚)へえ〜。
ちょっと実家の電話番号は何番なの?0170−55の4956!引っ越し屋じゃねえんだからよ。
(一同笑い)たまには電話ぐらいかけなさいよほら!何?何じゃないいいから。
お母ちゃん!ちょっといやよもう!いいから出なさいって電話ぐらい。
ねえ!もしもし。
フフフフフ…。
ププププ!笑っちゃう。
剛だよ。
(一同笑い)うん。
いやもう忙しくて忙しくてよ。
心配することないって。
ああ…。
ハハッハ…。
いったん署に戻りますか?そうだな。
ぽんた?あっ前はなかったですよね。
最近出したんですかね。
いい匂いしてるじゃないか。
あっ道路の不法占拠ですね。
交通課に連絡しとかないと。
まあいいんじゃないか。
いやそういうことが大事なんです。
まったく融通がきかない男だね。
おいいいから行くぞ時田!いやでもやっぱりおやじに注意しておきます。
いいったら!でも…。
もう行くぞ!はい…。
あっびっくりした。
はい。
どうしたの?
(2人)さあ…?
(携帯電話)はいぽんたです。
(前園亮子)早苗さん?もうお店やってんの?保険調査員辞めて屋台のおでん屋?ハッハそんなにお給料安かったかなぁ?「ねえ仕事頼みたいんだけど…」ダメよ!忙しいんだから。
そんなこと言わずにやってよ。
「困るってば」とにかく明日家のほうに行くからよろしくね。
じゃあね。
亮子さ〜ん!ダ…ダメ…ダ…ああ…。
はい資料。
いやだまだ引き受けたわけじゃないわよ。
はいおでん。
おでん屋なんていつ潰れるかわからないんだから。
保険調査の仕事続けといたほうがいいわよ。
時間ないもん。
だからじっくりやれるの持ってきたから。
腕があるんだからぁ。
ホントは人不足なくせに。
朝刊に載ってたわよ。
求人広告。
城北生命からの仕事なんだけどなぁ…。
どんな調査なの?いやなんでしょ?んんん!いやいやよいや。
自動車事故による死亡なんだけどね〜。
自殺の疑いがあるのよね。
自殺?調査対象契約者磯貝光夫56歳。
死亡保険金5千万災害割増が3千万で合計8千万!入ったのが1年前。
自殺なら死亡保険だけかしらね。
うん。
保険会社としたら払いたくないもんね〜。
人間誰だって出すのはいや〜よ。
出すのいや〜よ。
やるでしょ?えっ?これが最後ってことでどう?保険調査一筋苦節15年。
引退の花道パア〜っと飾ろうよ!ホント調子いいんだからね〜。
やるよね?ねっ?えっ!うう〜ん…。
これが最後よ!よっしゃ!ウッフフ!何が「よっしゃ」よ。
あ〜んこれ結構いけるよ。
結構じゃないのよ本当においしいのよそれ。
本当だって歩道橋から落ちてきたんだって。
歩道橋から?ああ一瞬何だかわかんなかったけどよ急にライトの前に人の姿が現れてブレーキ踏んだけど間に合わなかったよ。
警察は何て?ああ目撃者はいないしよ。
最初は俺の言うこと疑ってたけど解剖してみて信じたんだ。
ホントだって。
解剖すると膝のこっちね骨折の状況でわかるんだって。
嘘じゃねえよ!だから俺が不起訴になったんだから。
自分から飛び下りたのかしらねぇ?そこまでは見てないけどな。
しかし何かあんの?警察が何回も訊きにくるけどよ。
運び込まれたときはもう…。
ええ全身打撲で心停止状態。
心臓マッサージしたけど蘇生しませんでした。
メモか何か走り書きのようなもの持ってませんでしたかしら?さあ…?病院に来たのは娘さん?はい。
ご主人と一緒に。
あのちょっとどんな様子でした?えっ?どんなって?ですからお父さんが死んだことを驚かないとか…。
自殺なんですかあの人?それ調べてるんですよ。
あっそうですよね。
はあはあはあ。
あのちょっとそれでどういう…?娘さんは動転してたし旦那さんは信じられないって感じで遺体の確認のときも顔の損傷が激しくて耐えられないって感じだったし…。
そういえば…。
えっ?あの人ホームレスだったんじゃないかな?ホームレス?うん。
冬になるとよく担ぎ込まれることがあるんだけどその人たちとね…。
似てた?うん…。
あっありがとう。
(チャイム)あっ。
(篠原綾子)はい…?篠原綾子さんですか?そうですけど。
あの〜私こういう者でございます。
どうぞよろしく。
先日請求がありました生命保険のことでちょっと…。
あっどうぞ。
失礼します。
どうもすみません。
どうぞ。
お父さんここで一緒に住んでらしたんですか?いいえ父は熊谷のほうで独り…。
あっそうですか…。
私知らなかったんです。
父がこっちに来てたの。
えっ?何の連絡もなかったものですから。
いつも突然ここへいらっしゃるんですか?父はここに来たことがないんです。
えっ?あの保険金なんですけれどもいつ支払ってもらえるんでしょうか?はあそのことなんですけどね今調査中です。
調査?はい。
調査って何を?実は相手の運転手が磯貝さんは歩道橋から落ちてきたって言うんですよ。
歩道橋から落ちたんでは保険は下りないんですか?過って落ちるって考えにくいんですよね。
じゃ父は自殺したって言うんですか!?いえいえ決まったわけじゃ…。
父に死ぬ理由なんかありませんよ。
もし自殺だって言うんだったら保険会社が何か証拠を見せ…。
見せて…。
ごめんなさい…。
この人!
(磯貝光夫)きっと来ます。
ありがとう。
何してるんですか?あなたにお参りしてもらわなくても結構です!
(達彦)どういうことなんですか?ご主人ですか?はい。
今綾子から話を聞きましたが保険会社は入るときはペコペコするくせに払うとなると難癖つけて出し渋る。
過って落ちたかもしれないじゃないですか。
自殺にしたいんだろ?あんたらは自分たちに都合がいいようにしようっていうんだ。
あの…お怒りになるのわかります。
だったら…!慎重に調査いたします。
亡くなった状況をはっきりさせることが磯貝さんの供養になると思います。
もう帰って。
もう帰ってください!ああここですね。
ああ。
あっ何かいたの?大丈夫ですか?あらごめんなさい。
あら!あっ!慎吾!何だ知り合いか?いやあの…うちのおふくろなんです。
お母さん!慎吾の母です…。
ちょっ…ちょっと…。
何やってんだよこんなとこで?保険調査。
えっ!磯貝光夫の?あんたもそうして?ねえ事故なの?それとも自殺?いいじゃない教えてくれたって。
ダメ!親子でしょ!
(せき払い)早くいいから行ってよ。
ケチ!ハハハハ…。
まったく…。
イチイチうるさいんですよ。
歯磨いたかとか飯食ったかとか。
全部聞こえてた!すみません。
時田。
お前も一課に配属された以上母親だろうが公私混同は禁物。
はい。
わかってんのか!?はい!それはどういう意味ですか?警察は私たちがお義父さんを殺したっていうんですか!?いやあのそういうわけじゃ…。
じゃあどうして僕と綾子のアリバイが必要なんです?まるで犯人扱いじゃないですか。
いやまいったなぁ。
これも仕事のうちなもんですからなあ?ご主人青山でインテリアショップを経営されてるそうですね。
ええ。
やっぱりバブル弾けてからはインテリア関係も随分苦しいらしいですなぁ。
経営のほうも随分行き詰まってるみたいで。
どこでそんなことを…?いや…。
借金が…およそ6千万。
返せる目途はあるんです。
そうですか。
ところで奥さん新宿の…ピンク…何だっけ?ピンクキャット。
ピンクキャットっていうキャバレーで働いてらっしゃるそうですな?奥さんも…いろいろ大変ですな。
そんなことまで…。
それで俺たちがお義父さんを殺したっていうのか!あなたやめて!借金があって何が悪いんだよ!ありがとうございました!よいしょ!ハハ…開店第1号のお客さんを祝って。
お互いに頑張りましょう!あの夜に…。
(桜子)おはよう。
あああら今日1人?店に出るのまだ早いんじゃないの?はあ…。
何なのそれ?私もうダメ。
ふ〜ん。
絶体絶命!まあオーバーなこと言って。
お願いがあるの。
1日でいいから私をこの店の女将にして!何言ってんのよ自分の店あるじゃない。
ダメよもうオカマの店はダメなの!好きでオカマになったんでしょ?田舎からねお母ちゃんが出てくるの。
あらよかったじゃない。
私こんなになってるってお母ちゃんに言ってないもん。
嘘なんかつくからよ。
ねえお願い1日でいいの。
これからずっと言うこときくから。
いや!いや!元はと言えばね女将さんが電話なんかするから悪いのよ!ダメよ!親を騙すなんてダメ!おはよっ!ゆうべはお早いお帰りだったんですか?はいはい。
嘘つけ!最近ずっと朝帰りじゃねえか。
俺に隠れて一体何やってんだよ?はい食べて。
またおでんかよー。
どうぞ召し上がってください。
魂胆はわかってる。
あらさすが刑事ねぇ。
何訊かれたってしゃべんないからね。
そんな堅いこと言わないで慎吾ちゃ〜ん。
ねぇ。
お大根味が染みてるわよ。
公私混同は禁物!そういうこと言うのあんた。
お父ちゃんが死んじゃって13の時からあんたを一生懸命育てて育て上げたと思ったら…今何て言ったの!?公私混同は禁物?そういうのあり?あり!?教えてくれる?じゃあ。
おいしいのあげるからね。
いいよ。
あ〜んしてごらん。
いいよいい…熱っ熱っ!あらあれ!落としちゃった…。
ただ今水道工事中!あ〜っ!うう〜…。
殺人事件かもしれないんでしょ?ねっ?綾子さんと達彦さんに嫌疑がかかってんだろ?ん?いいほらイエスなら首を振る。
うー!あっそうああそう!んー!ギャー!俺だよからいの!からかった!
(穂積美紀子)ええ契約は本人がしたのよ。
娘さんが勧めたとか?ううん?娘さんには会ったことないなぁ。
あそう。
どうして急に保険に入ろうと思ったんだろう?いってきます。
いってらっしゃ〜い。
磯貝さんね前も入ってたの。
えっ?でも4年前に解約しちゃって…。
ふ〜ん。
奥さんと下の娘さん亡くしちゃったからなの。
4年前に?そうそう。
2人とも?殺されたのよ。
えっ!強盗殺人!保険金の受取人奥さんになってたでしょ。
もう意味がないってやけになってたみたい。
住んでた家も手放して娘さんとアパート暮らし。
それが1年前突然やってきてもう一度入りたいって…。
あのそのときはどうだった!?別に何とも思わなかったんだけどそれから半年ちょっとして会社も辞めちゃったの。
どうしたのかしら?さあ…?どうなったのかな…?ねえ磯貝さんてやっぱり自殺?ありがとう。
あのお客さまのことねあんまり人に話さないほうがいいよ。
じゃ!ありがと!はあっ!よいしょ!うっ!はあ…よいしょ…。
すみません!磯貝光夫さんのお宅でしょうか?そうだけど。
あんたあの人の知り合い?ええまあ…。
じゃあ娘さんも知ってるわよね。
はい。
そうじゃ言っといてよ。
荷物早く引き取りに来るようにって。
来てないんですか?一度来たけどそれっきりよ。
もう荷物処分しちゃうからって。
伝えときます。
次の人が入るのに荷物邪魔なのよ。
まだあるんですか?あるわよ!手伝いましょうか?ああ悪いわねヘヘヘ…。
どうぞ。
はい。
ねえ見て見てこんなにまだあるのよ残って。
ねえ何とか…どっこいしょ!ああよいしょ!ああよいしょあっ!あらあら大丈夫ですか?よいしょ!あっああ!ねえ遅くまでいたのに片付けもしないで何やってたのかねぇあの娘は。
はあ…。
朝来てさ夕方にはとっくに帰っていると思ったのにまだいたのよ!ん?電気もつけないでボーっと座ってるからびっくりしちゃったわよ。
まあねしょっちゅうケンカばっかりしてたけど死んだとなると寂しいもんなのよね。
仲悪かったんですか?うんしょっちゅうよ。
綾子さんねそうね1年ぐらいしてからねここ出て行っちゃったのよ。
磯貝さんもねそうね3か月ぐらいなるかしら全然見かけないの。
どこへ行ったのかしら?さあね?家賃の払いが遅れてるからおかしいなぁとは思ってたんだけどね。
あっそうだ。
ちょっと待ってね。
はい。
えーとねこれこれ。
ねえ頼んでもいい?えっはいはい。
磯貝さんの郵便まだ来るのよ。
綾子さんに渡してもらえると助かるんだけど…。
はい。
いいですよ。
う〜ん!綾子と達彦のアリバイは完璧ですね。
救急隊に確認とったのか?連絡した際綾子と達彦2人が電話口に出ています。
それに病院に行く2人を隣の住人が確認しています。
で犯行後家に戻れる可能性は?時間的に無理ですね。
ああ…!トラックの運転手との繋がりはないようですし…。
また振り出しですね〜。
わかった!えっ!マラカスだ!ああもういいぞ。
もういいって?これは殺しじゃないな。
事故か自殺ってことですか?だな。
「だな」ってだって他に動機がある人間…!ないない!あとはもう交通課に任せよう。
はい…。
うーむ…。
三角の胴に3本糸のロシアの楽器ってこれ何だ?バラライカ?何?バラライカ!ああ!あれか…。
バラライカ…。
知らないくせに!
(携帯電話)はい。
何だよ…?仕事中なんだから電話なんかしてこないでよ。
えっ!情報?熊谷へ行っていろいろ仕入れてきたんだよ。
磯貝さんのこと。
ああ…いいよいらないんなら。
ああじゃ…教えてください!お願いします。
あっそうじゃねちょっと調べてほしいことがあるんだ。
母さん!ん!時田刑事ってのはなあまり先入観に引きずられちゃいかん。
間違ったとわかったらそれを潔く受け入れる。
はあ。
それからお前おふくろさんが署に電話してくるのあれやめさせろ公私混同はいかんと言ってあるだろうが。
はい。
ごちそうさん!あっまたやってる。
俺ちょっと注意してきます。
いいからそんなのは交通課に任せておけよ。
いやちょっといってきます。
はいいらっしゃい!あっ!ああっ!慎吾!何やってんだよこれ!?はあイッヒヒ!ご覧のとおりだよー!ご覧の…。
毎晩いないと思ったら…。
別に迷惑かけてないじゃないか…。
かけてるよ…。
かけてるよ!俺の母親がこんなとこで屋台やってるって署に知れてみろ俺の立場がないだろう。

(矢部)時田!どうした?はっ…はい!まったく…。
僕もうちょっと注意してから帰りますんで矢部さん先にお帰りになってください。
俺から言ってやろうか?いえいえ!大丈夫です僕一人で。
そうか。
まああの…大目にみてやれよ。
はい。
お疲れさまでした。
母さん!俺に黙ってこりゃないだろ!だってイチイチあんたに報告することないじゃないか。
今すぐやめてくれよ!やめないよ。
や〜めないよ。
はいはい慎吾。
大根2つ入った。
どうぞ。
どうぞ。
どう?親父の味だ。
いけてる?まったくしょうがねえな…もう!ねえ!フフ…。
慎吾ちょっと調べてくれた?事件のこと。
えっ!ああ調べた。
確かに4年前熊谷で強盗殺人がありました。
あった。
被害者は磯貝さんの奥さんと娘さん。
そうえ〜と…殺害現場は磯貝家の台所。
うん。
(カメラのシャッター音)犯人は盗みに入ったところを帰宅した磯貝恵子に見つかり台所にあった包丁でそこへ帰ってきた娘さんも心臓を一突きにされ出血多量で死亡。
容疑者は事件の直前磯貝家の改築工事で出入りしていた工務店の久保譲という男で内部事情にも詳しく磯貝家に工事の支払いの金があることも知っていた。
それにちょうど夫の磯貝が帰ってきたときに飛び出してきた久保らしき人物を目撃してるんだよ。
久保は認めた?うん。
最初は否認してたんだけど最後には自白してる。
そうか…。
ところが裁判が始まった途端自白は強要されたと主張。
第一審では無期懲役の判決がでたんだけど控訴を重ね1年前無罪の判決がでて釈放されてるんだよ。
そんな!まあ磯貝さんの証言以外に久保の自供しか証拠がないからね。
顔見た磯貝さんにしたらそれは許さないわ!う〜ん磯貝さんやけを起こしてたとも考えられるよね。
磯貝さんここへ見えたのよ。
偶然亡くなった日に。
何でそんな大事なこと言わないんだよ!ただお客さんで来ただけだもの!その後すぐ死んじゃったんだ…。
娘に保険金残しての自殺って考えられるかな…。
さてと俺も一杯もらおうかな。
もうあんた帰りなさい。
何じゃそりゃ!用は済んだんだから。
デカがいるとお客さん誰も来ないのよ。
チッ!わかったよ。
わかりました帰りゃいいんでしょ帰りゃ!ごちそうさま!お粗末さまです。
あっいらっしゃいませ!どうも〜!あら和尚さん。
あらどうしたの?お揃いでみんな。
あっどうしたの?その格好。
来るから!来るって…?みんなよろしく!
(一同)おー!お母さん来るの?おおこれも親孝行。
ちょっといやよいやだって言ったじゃないの。
とにかくこっちこっち…。
わかってないねこのクソ坊主!あら。
お連れしたよ。
さあどうぞ。
あっ母ちゃん!剛…。
ヤダもう元気だね。
連絡しなくって悪かったな。
いいんだいいんだ…。
ふ〜んここがおめえの店かい?うんうん。
さあお母さんこっちへ座って。
さあさあ!こんなチンケな店で悪かったな。
チンケで悪かったわね!あのねこちら常連のお客さん。
あららら何だか…。
いつも倅がお世話になってます。
いえどういたしまして。
じゃ座って。
いや安心したがえまじめにやってんの見て。
店は屋台だけんじょねぇ!剛君よかったねぇ。
お母さまに親孝行できて。
はい!おでん食べるっしょ?うまそうだこと…。
食ってみっぺかね。
あれ?箸は?箸?箸ここにあります。
あらどうも。
う〜ん!ごめん!許して女将さん。
店頼んだよ。
えっ?閉めるころ戻ってくるから。
ふん!サンキュ!
(カラオケ)ちょっと待ってて。
あっ!ごめんなさい。
仕事場まで来ちゃって。
何の用?今日ね熊谷へ行ってきたんですよ。
そしたら大家さんがこれを…。
荷物取りにこないなら処分するって…。
家族の写真もあるんだし取りに行ったほうがいいんじゃないかな。
関係ないでしょあなたには。
うっ!ごめんなさい…。
ねえ悪いんだけど向こう行ってやってくれないかなそれ。
仕事辞めて3か月前からアパートを出てらっしゃるみたいよ。
お母さんのこと妹さんの事件のことも聞いたわ。
その犯人が無罪になったそうよ!どうだっていいわそんなこと。
磯貝さんはそのことを知って…。
やけになって自殺した。
あなたそう言いたいんでしょ?父はねあの事件以来人が変わったのよ。
憎しみと恨みそれだけ。
会社にも出ないで裁判に出かけて…。
父の望みはただ一つ久保を死刑にすることだけ。
毎日のようにお酒を飲んで久保を呪って…。
私が生きてる自分のことも考えろって言ったってお前は冷たいヤツだって食ってかかったわ。
しょっちゅうケンカばかり…。
その父をもっと狂わせたのが久保の控訴よ。
久保は無罪を主張して…。
私は見た見たんだよ!この目で久保が逃げていくのを!もううんざりだったの!だからね私は父から逃げてあの人と結婚したのよ。
私ねえ新宿でぽんたっておでん屋やってるんですよ。
お父さんそこへみえたのよ。
亡くなった日に。
偶然とはいえ縁があったのかしらね。
で帰るときにねまた来るよってお父さん言ったのよそういうふうに。
だから私とっても自殺とは思えないの。
だったら事故として報告してくださいよ。
いやそんな…。
どうしてできないの!?あなた今言ったじゃない自殺とは思えないって!矛盾してるわよおかしいわよ。
もういい加減にしてくれないかしら!あなたの思い込みに付き合ってるほど私は暇じゃないの!自殺なら自殺で結構!もう帰ってよ!綾子さん!父のことはもうおしまいにしたいの!はあ…。
はあ…。
はいありがと。
剛君。
サングラス外してお母さんにお顔をお見せして。
ああ何かちょっと恥ずかしくって…。
ハハハハ。
アッハハ…。
お母さんどうぞお飲みになって。
ねえどんどん…。
ありがとうございます。
あんた幸せだね〜。
こんないい友だちがいて。
いやみんな剛君の人柄に惹かれて…。
集まっちゃうんだねこれが。
うん!ハハハそうかしら…。
ん!これ…!うっ!ちょっとみんなおだてすぎだよそれちょっと…。
(3人)ハハハハ!あとはほれ嫁さんだね。
嫁さん…。
孫だって見たいし。
孫…。
誰かいい人いないの?いやそりゃ…ねえ!あっ大丈夫お母さん。
あのねこいつね女にもてるから。
な!な!な!うっ…うん?ああそうそうそう!いつもここね剛君目当ての女ばっかりで羨ましいのなんのって…。
何だってこの生臭坊主が!ああ母ちゃん俺我慢してんだ。
自分の店持つまで。
そうなんですよ。
こいつね将来金貯めて夫婦で店をってね…。
そこまで考えていたんだ。
当たり前だろー!だてに17年間東京で暮らしてないって。
今度来るときはあれですよ…。
結婚式と開店祝い!ついでにお孫さんまでできちゃったりして。
そうしてくれたらねぇ。
(2人)ね〜うれしいよね〜!任してちょうだい!
(2人)ねぇ頼もしいよね〜!
(電話)はい日審社。
あらっ早苗さん連絡待ってたんだから。
ええ!自殺でいいって向こうがそう言ってきたの?ああでもさあ自殺って決め手もないし…ああ。
まるで早苗さんのほうが自殺だって認めたくない感じね。
歯切れ悪いわねぇ。
やっぱり?えっ?いや何でもない何でもない。
もうちょっと時間ちょうだいよ。
はいはいなるべく早くします。
はいそいじゃあね。
駅に行ってよ挨拶したらよ緊張してんだよ。
俺銀行員に見えたと思うんだよ。
シャツが長くてさ。
(一同笑い)あらお母さんは?うん商売の邪魔になるからってね千葉の親戚の家に行ったよ。
何とか無事に終わりました。
女将さんどうもありがとうございました!これっきりよ!わかってますって!もう!
(曽根)けどよー喜んでたよなぁ!アハハ…なあ!ハハハハ。
できの悪い子ほどかわいいってね!今日は何言われても平気!じゃんじゃん飲みましょうねー!払いはもちろん…!ドン!任せとけ!
(歓声)「古いこの酒場でたくさん飲んだから〜」「まるでこの私をどろぼうみたいに〜」「ろくでなしろくでなし〜」「なんてひどい言いかた〜」まったくしょうがねえなこんなとこに寝ちゃって。
おい起きろよ!起きろよ母さん!うう〜ん…。
誰なんだ!?ちょっと何…!ああーっ!あーっ!うるさいー!ああっ!あっああっ…!何?あっ…何だ!?何だ!?はあはあ!プッ!まだ気持悪い!うっふん癖になったりしてね。
ちょっと!フフフ…。
でもあの剛兄ちゃんがオカマになってたとはな…。
お待たせ〜!どう慎吾ちゃん?やっぱり美しさって罪よね!存在自体が罪だよ。
おだまり!ふん!え〜とぽんた女将宅泊まり!へえ〜。
で昨日使ったのが…。
「タバコ220円コーヒー110円」。
「サバ味噌定食700円」。
あらまあ細かいこと!「祝ぽんた開店」。
その日丸がついてるよ。
そうよ不幸の印よ。
もうひどい目にあったんだから。
「パンティストッキング3枚998円」。
入るの?嘘でしょ!どうしたの?死んだはずの人間がカード使ってる。
何だって!?磯貝さんが亡くなったのは5月8日でしょ?あっこれ死んだ次の日だ!死んだ次の日…。
えー磯貝光夫さん。
キャッシングは3万円ですね。
取り扱い場所は新宿駅西口構内。
時間帯としてはこのあたりなんですが…。
ちょっと止めてください。
ちょっと戻してください。
ストップ!母さん!そうか保険金替え玉殺人か。
やっぱり俺が思ったとおりだったな!はあ?お前が一人でどこまでやれるか試してみたんだ。
はあ…死んだのは誰ですかねぇ。
犯人は磯貝娘夫婦が共犯!よ〜し!娘夫婦を事情聴取するぞ!はい…。
保険金殺人だなんて私たちは知りません。
お父さんが生きていらっしゃることはわかっているんですよ。
(せき込む)隠し通せるもんじゃありませんよ。
確かにあの事故で亡くなったのは父じゃありません。
でもそれは…。
正直に話してもらえませんか。
あの夜連絡があって駆けつけたときあの人はもう息を引きとってました。
免許証もあったし死んだのは父だと何の疑いも持たなかったんです。
それが3日して…。
ねっねえあなたあなた!あっ?お父さん生きてるのよ!この字!お父さんの字よ間違いないわ!いいかこのことは絶対に誰にも言うな。
でも…!これはお義父さんの意志なんだ!表沙汰にすれば困るのはお義父さんなんだ。
主人は借金の返済にそれを充てようとしたんです。
ただそれだけなんです。
嘘を言うな!嘘じゃありません。
お前は替え玉を使って保険金を手に入れようとした。
そうなんだろ!違います!あの夜アリバイだってあったじゃないですか!ああ確かにあんたは家にいた。
だったら…。
共犯がいればできるだろうが!他に実行犯がいるっていうことです。
自分の上着を着せて替え玉を作ったのは磯貝光夫。
そうだな!?替え玉は誰なんです?どこの誰かもわからないヤツを殺したっていうのか!?私は関係ない…関係ないんだ!どこにいるんだ磯貝は!?矢部さん!ちょっと落ち着いてください。
矢部さん。
知らないんです。
ホントに知らないんです!あれから一度も連絡はないのか?磯貝光夫を手配しますか?ああ。
はい。
やったじゃない!さすが早苗さん。
あとは保険会社に報告しとくわ。
でも気になるのよねぇ。
えっ何が?カードを使ったこと。
どうして?そんなことしたら足がついちゃうじゃない。
バレないと思ったのよ。
警察は磯貝さんを犯人だと思ってんのよ。
当たり前じゃないの!犯人がそんなおかしなことするかしら?あとは警察の仕事私たちには関係ないの。
ジエンド!ねっまた仕事持ってくるからね。
ちょっと最後だって約束でしょあなた!堅いこと言わない言わない!ちょっといやだからね。
じゃあね!ちょっと!フフッ!あら?お母さん。
帰ったんじゃ…。
いやいやもう1回顔見てからと思って。
あれ?剛は?えっ?いやあの…ちょっと今日彼女…あの…。
彼ねちょっと具合悪くて…。
あらま!おはよー!差し入れ…。
はっ!お母ちゃん…。
何?剛!?あんた一体!これにはちょっとわけが…。
何なんだ!何なんだ!!やめて母ちゃん痛いよ!痛い!ホント痛いよ!だから言ったでしょ!ちょっとお母さんやめて!母ちゃんイテーよ!親不孝者!お母さん痛い!痛いよそりゃ!耳!あっ私…。
お母さん…。
情けないことを…。
私のこと騙したんだあんた。
ん?35になる男が何?化粧して?化け物でねえの!まともに働かんかこのバカが!私だって一生懸命働いてるわよ!「私」でねえべ俺だべ俺!おお…俺はこうやって生きるのが一番楽なんだ!構わないでくんねえか!お母さんちょっと座ってください。
お母さんちょっと座って…。
あんたも何とか言ってよ。
いやよ!ちょっとお母さんねえお母さん…。
お母さんちょっと待って…。
お母さんちょっと待ってちょうだい!お母さん!あんた追っかけなさいよ!ほっときゃいいのよもう!でもさ…。
いいんだってもう!行っちゃった…。
もう親の心子知らず子の心親知らず!親だったらさわかってくれたっていいじゃないの!別に自由に生きてるだけなんだからさ!あの人ホームレスだったんじゃないかな?はっ!ホームレスよ!私は違うわよ!
(携帯電話)はい。
母さんまたかよ!えっ?死んだ人間が誰だかわかった!?あの…。
1か月ぐらい前からかなあの…。
仲間の人で急にいなくなった人いないかな?50歳ぐらいで中肉中背なんだけど。
あそう…。
急にいなくなった人いないかな?50歳ぐらいで中肉中背なんだけど…。
失礼しました。
あの…。
おっと何だよ!いいんですか?ええ。
はあ…生き返った。
ありがとう。
西新宿のさ公園の向こうを縄張りにしてた森ちゃんてのがそうじゃねえかと思うんだけどな。
森ちゃん?いらっしゃい!あっ慎吾。
どうだった?水くれる?ああはい。
酒だよこれ!ねえねえどうだった?見つかったよ。
えっ!え〜と死んだのは森ちゃんて人でねぐらへ残ってた髪の毛から確認できた。
あとは磯貝を見つけるだけだね。
うん。
そう…。
どうした?磯貝さんが殺したのかな…?そりゃそうさ!じゃあ何で磯貝は新宿に来たの?替え玉を見つけるためじゃん。
探偵ごっこはもうおしまい。
母さんの仕事は終わったの。
いいね。
いやでもさ…。
いいね!さあ磯貝を見つけにいくかー!ほんじゃ!新宿に来た目的?1年前に久保が無罪。
同じころに保険に入った。
3か月前に仕事を辞めた。
ん!亮子さんありがとう。
今ファクスきたわ。
はいどうも。
(久保譲)また店に来てみろただじゃおかねえからな!あのときの…。
私は許さない!お前を絶対に許さないぞー!磯貝さんは久保を追って新宿に来たんだ。
ここもなしと…。
時田!お前俺のやり方疑ってないか?いえいえ!とんでもない!磯貝はな新宿にいる絶対新宿にいるんだ!いいか?刑事ってのはな足だよ足!地道な捜査そこから犯人のシッポが見えてくる。
このぐらいのことで根をあげてんじゃないよ!いや…別に。
行くぞ!はい…。
う〜ん磯貝さんは久保のところにまた現れる。
慎吾ちゃんに任せたほうがいいんじゃないの?ダメよそんなの。
どうして?だって磯貝さん殺人で疑われてるのよ。
その上久保に復讐しようとしてるなんてわかったらさ…。
やばいわよね。
うん。
とにかく警察よりも先に見つけてやめさせるの。
それしか手がない。
でもさこの広い新宿でさ久保の働いてる店を探したんじゃそりゃ無理よ!いくら曽根ちゃんが顔が広いっていったってさ。
溺れる者はワラをもつかむってね。
つかんで溺れるわらしべ長者ってね。
何それ?
(携帯電話)はいぽんたです。
おう曽根ちゃん。
えっ!見つかった!嘘!女将さん!あそこにいる男?ああ。
店は?桜子に任せた。
久保って名前らしい。
たぶん間違いないと思うんだ。
はっきり顔がわかんないな。
ダメだって女将さん!大丈夫だよ!これだけ厚く塗ってきたんだから。
わかんないよ。
(曽根)おっちわ〜っす!大人2枚ね。
手。
間違いないよ!お〜ちわ〜っす!お〜ワクワクしてる!?ハハハ。
あ〜聞こえない!ちょっとねえ…。
ヤツはね5時にこの店に来て2時に帰る。
住まいは西新宿のアパート。
素早いねぇ!ねえねえこのスタンプ何なのこれ?この店はさ当日何度も出入りできるようなシステムになってんだ。
そのチェックをするためなんだ。
これ何にも見えないよ。
ハハハハハハ!すごいね〜!ねえ楽しい?ハハハ。
でこれからどうするの?決まってるじゃないか久保を張り込むんだよ!だって女将さん店が…。
そうなの…。
休んじゃせっかくついたお客が逃げちゃうよ〜!だから頼んだのよ。
あんたたちに。
えっ?はあ!ただい…あら?桜子どこへ行っちゃったのかしら?はあ…いらっ…あっ!お母さんどうも…。
どうぞ座ってください。
さっきまで桜子…いや…剛君いたんですけどねぇ。
いやいやいいんです。
会うとまたほれ嫌みの一つも言いたくなっから。
これねあの…あの子に渡してもらわねべか?ああ!あら〜…。
昔っから紫似合ったんだあの子は。
剛君喜びますよきっと!それからあのたまには連絡くれるようにって…。
大丈夫ですよお母さん。
剛君一生懸命生きてますからね。
ほだね。
生きてさえいれば他に何にも…。
何にも…おら望んでねえばい!
(すすり泣き)痛…。
矢部さん少し休みましょうか?バカヤロー!靴擦れだよ。
今日新しい靴おろしたばっかりだから…。
よ〜し!見方を変えよう。
宿がダメなら立ち回り先を当たる。
というと?あ〜お前はツーと言えばカーとこないヤツだねぇ!すみません。
綾子のマンションでしょうが。
そうか!だろ?綾子のマンションを張っていれば歩き回らなくても済むってわけだ。
バカヤロ!矢部さん?お疲れさまで〜す!おう飯食いにいくか?うん。
(久保)何食いにいくか?やっぱあそこのピザうまいな!うん。
何してんだお前そんなとこで?え〜!おしっこしようかなと…。
何そんなとこで!あっくーっ!あらっ!エヘヘ…アミーゴ元気か?じゃあな!どうだい?女連れ込みやがった。
オーハハハハ!こりゃ長引きそうだな。
ハハハハ…。
ハハハハ…。
綾子のところに現れますかね?来る必ず来る!
(軍艦マーチ)おい剛少し地味な格好して来いよ!どこが派手なのよ!一番地味なの選んできたんじゃないの!どういう感覚してんだろうねお前は。
あんたに言われたくないわよ。

(ファンファーレ)ああ!大当たり!ねえカゴ!ヤバイ…!いいとこなのにもう!あっねえあんたちょっとさあとで取りに来るからさそのまま置いといて。
ねっ!いらっしゃいませ。
お客さま女性は下になっております。
女性?あっ下…。
はいどうも。
すみません。
あのここ空いてます?どうぞ。
ごめんなさい。
はあ!ホントに来るんですかねぇ。
もう1週間も経つんですよ。
いや来る!と思う…。
これだけ待っても現れないんだからやっぱり保険金だけが目的で久保のことは関係ないんじゃないのかなぁ。
あ〜あ私も最近寝不足でさお肌がボロボロ…痛っ!おめえの顔はもともとだろ!ほっといてよホントにもう!座高も高いよお前は。
ふん!ホントにどこにいるのかな?はあ…警察も追ってるし動きがとれないのかもしれない。
あっいらっしゃい!綾子さん。
お酒ちょうだい!えっ随分飲んでるようだけど?ちょっちょっと…。
じゃあ女将さんまたね!つけといてね。
ありがとう!またねおやすみなさ〜い。
ねえ随分飲んでるみたいよ。
いいからお酒出してよ!はい。
はいお待たせしました。
あら!どうしてさねえどうして保険証書なんか置いてったのよ!あなたのためにと思ってよきっと!それで何?私たちが警察に疑われて…。
あなたお父さんの気持ち考えたことある?うんざりするほど考えてきたわよ!だったらわかるでしょう!あの人がまだ久保に復讐しようとでも言いたいわけ?そうやって自分だけが満足して周りの人間のことなんか考えようともしないんだから。
それは違うわ!どう違うっていうの!あの人は変わってないのよ。
4年前からずっとそのことだけで生きてきたのよ!せっかくつかんだ私の幸せだって壊そうとしてるじゃない!あっ!やめなさいもうやめなさい!あなた赤ちゃん産むんでしょ?生まれてきたってね…。
綾子さん。
あなた不幸だった?いい思い出いっぱいあるでしょう?お母さん妹さんお父さん!それを全部!あなた捨てるつもり?綾子さん。
お父さんね…保険金残して死のうとしてんのよ。
止められるのは…あなたしかいない。
ゆうべ電話があったの。
何にも言わなかったけどあれは父よ。
明日はね妹と母が殺された日なんです。
「今月の8日西新宿の路上でトラックにはねられ死亡したとみられていた男性が生きていることが確認されました」「警察では保険金絡みの偽装殺人の疑いもあるとして当初死亡したと思われていた埼玉県熊谷市の無職磯貝光夫60歳を重要参考人として行方を追っています」「この事件では死亡したと思われていた磯貝が翌日クレジットカードを使用していたことがわかり防犯カメラの映像から…」あいつ…!心配しないでいいわよねっ!お父さんきっと見つかるから。
父は本当に人を殺したんでしょうか?そんなことないって思う一方でやっぱりそうなんじゃないかって…。
保険証書が届いたときからずっとそのことばかり考えてました。
信じましょう!お父さんを。
(携帯電話)はい私。
はい今どこ?
(曽根)西新宿の歩道橋。
ほらあの車の事故のあったところ。
えっ!ここ?通るよいつも久保は。
時間?そうだな夜は2時過ぎかな。
あの事故が起きたのも深夜2時過ぎ。
久保も通りかかったとすれば…。
尾行を続けてちょうだい。
はい。
大丈夫。
お父さん人なんか殺してない!はい私。
大至急調べてほしいことがある。
何何!えっ亡くなった森ちゃんの上着?ちゃんと保管してあるよ。
検査!?どうして?えっ!明かりを当ててください。
はい。
何だよこりゃ!?
(携帯電話)えっ!久保が消えた!店に入ったのは入ったんだけどさ。
男からの伝言を聞いてすぐに出てったらしいんだ。
ホントに名前言わなかったのか?うん。
ただ「事故現場に来てほしい」ってそれだけ。
事故現場!久保にわかる事故現場?はい了解!綾子さん急ごう。
お父さんよ。
お前が無罪だなんて私は絶対許せない!あの日はっきりこの目でお前の顔を見たんだ!俺もあんたの顔を覚えてるよ。
白状したな!しつこい男だな。
前にも言ったろ。
一度無罪になれば二度と同じ事件で裁かれることはないんだよ。
いいや!お前はあれからまた人を殺してるんだ!半月前お前は私と間違えて一人の男をこの場所で殺した。
あの夜私は店からお前が出てくるのを待ってた。

(磯貝)そのときお前がその男を私だと思って狙っているのに気がついた。

(急ブレーキ音)でも私は警察に届けなかった。
なぜだかわかるか?私はこの手でお前を殺してやりたかった!母さん!慎吾遅いよもう!遅いも何もなんで母さんが…。
磯…磯貝さんの場所を知ってんだよ!?説明しろよ!話すから早く車出して!
(パトカーのサイレン)殺してやる!俺が何であんたの呼び出しに応じてのこのここんな場所まで来たと思う?事故現場と聞いてピ〜ンときたよ。
確かめるためさ。
お前があの夜のことを見てるかどうか。
今ここでお前が死んだところで保険金殺人の犯人が現場で自殺しましたって誰もがみんなそう思うさ。
貴様ー!ああっ!うっあっ!・やめてー!やめなさい!お父さん!綾子!あっ!あっ!やめろ!あとは警察に任せるんだ!警察が何をしてくれるというんだ。
人を殺した人間を無罪にしただけじゃないか!もういいんです。
私にはもう何も残っちゃいない。
綾子…結局お前には何もしてやれなかったな。
そんなことないわよ!幸せなときだってあったじゃない。
何だよお涙ちょうだいかよ。
それより何とかしてくれよ!そっちの人刑事さんなんだろ!お前だよ!お前だよ。
言ってやんなさい何かほら!おい!ここで起こった交通事故に見せかけた殺人あれはお前の仕業だな!?その犯人はこの男だろ!いいやお前だ!見ろよこいつは逆恨みで無実の俺を殺そうとしてんだぞ。
その上保険金まで騙し取ろうとして!ああもう!言い逃れできないわよ!ちゃんと証拠があるんだから。
おおそうだ証拠が…!何だよ証拠って?調べたでしょ。
森ちゃんの上着!こそこそしやがって!おい久保!亡くなったのは森ちゃんていうホームレスなんだが知ってるな!?知るわけねえだろ!会ったこともないって言うのか?当たり前だよ!あれー?その森ちゃんて言う人がなあの夜着ていた服にお前の手形が残ってたんだ。
会ったこともない人の服に何でお前の手形が残るのかな?ハハハハハ!おかしいなぁ!そいつは磯貝の服を着てたんだよ。
磯貝自身がそう言ってんだから間違いないだろう!その日俺はこいつと揉み合った。
手形はそのとき付いたものかもしれないだろ!それは有り得ないよ!どうしてそう言い切れる?えい!痛っ!わかんないんだよ…。
服に残った…。
服に残った手形にはあんたがいつも店で使ってる特殊塗料が付いてたんだい!そうだそれが言いたかったんだ!つまり仕事の前に会った磯貝さんの服にその塗料が付くはずがない!磯貝さん久保はね必ず裁かれますからもうだから…。
たとえそうであっても私は許せない。
この男が許せない!やめろ!!やめてくれ!
(綾子)お父さーん!!お父さん私ね赤ちゃん生まれるのよ!顔見てほしいじゃない!名前だって考えてほしいわよ!お父さん私たち家族じゃないの!何やってんだよ早く行け!おっ!ほら!おい!お父さん!じゃあとはお願いします。
はっ。
本当にどうもありがとうございました。
いいのよそんなこと。
よかったですねホントに。
綾子…。
ううん…。
お父さん一緒に暮らそうねっ。
じゃお願いします。
見つかりましたね!はっ?夢…夢ですよ!はい。

(矢部)バカヤロー!事件が解決したからいいようなものの困るんだよこういうことは!前にも言っただろう公私混同は禁物だって。
わかってんのか!?はい。
それで何だお前のあのおっかあ!ホントにしょっちゅう電話ばっかしてきやがって。
イテー!大丈夫ですか!?あらあら大変だわね!ハハハ!大丈夫じゃないよ!コノヤロー!ガトンガトン…ホントにもう!時田ー!!すみません!ホホホホ!はあ…。
あっいらっしゃい!あら慎吾。
祝い酒!事件解決を一緒に祝おうってのかい?ピッピッピッピーン!ん?今日でまた1つ歳取ったんだろ?ぽんたも大事だろうけど体気をつけなきゃ。
いい加減ガタきてんだからさ。
大きなお世話!ベー!はい!えっ?あら!ではおめでとう。
お〜ありがとう!あ〜うまい!おっ!はあ!ヒヒヒ。
あっ。
ん?久保白状したよ。
まずはめでたしめでたしってとこだね。
ねえもう二度と事件に首突っ込まないでよ!突っ込んだわけじゃないわよ!何とか言ってもう…。
大体ね最初から母さんが全部包み隠さず俺に話してればこんなことにはならなかったの!よく言うよ!あんたホントは磯貝さんが犯人だと思ったんでしょ?いやそれは…それはさ…。
自分の刑事としての未熟さを棚に上げちゃってヤダね!頭きた!酒返せ!いやだよ!クソババア!クソガキ!酒返せ!ヤダよ!ヤダヤダ!もらったんだもん私が。
返せよ!ダメだってば!返せよ!何してんの!?はい!これ!またお仕事やってもらわなくちゃねぇ!儲かったんだからもうちょっといいものくれない!これスコッチ…。
お酒もらっていくよ!ダメだってば!いいじゃん!何すんの!あっあっ!「この酒場で…」盛り上がってんのにこっちも!酒泥棒酒泥棒!酒泥棒!コノヤローおい酒返せ!コノヤロー!何何するんだ…!女将さん警察!119番に電話!110番!放せ!ああー!ああぁー!!かわいい息子に何すんだよ!あっ慎吾ちゃん!?2014/03/12(水) 13:55〜15:46
ABCテレビ1
女調査員・おでん屋“ぽんた”探偵局[再][字]

自殺か他殺か!?父から娘へ贈られた保険金に秘められた過去!!

詳細情報
◇出演者
浜木綿子、薬丸裕英、洞口依子、長谷川初範 ほか

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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