チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋 #10【ジェネラル西島秀俊】 2014.02.26

(白鳥圭輔)M・A・Hはメディカル・アソート・ホスピタルのことだ。
鴨志田とメディカル・アソートは何かを隠そうとしてる。
寺内さんは何者かによって窒息死させられたんだ。
明らかに意図的な殺人だ。
(田口公平)寺内さんは僕たちに何を伝えようとしていたんでしょうか。
鴨志田絡みの何かってことだけだね。
ウーー…
(サイレンの音)
(立花)ご苦労さまです。
こちらです。

(三船)ご苦労さまです。
(武田)県警本部の武田です。
桜宮署の立花です。
ご連絡をいたしました事務長の三船です。
ガイシャはどこですか?
(三船)はい。
こちらです。
・武田君。
白鳥先生。
偉そうに部下引き連れちゃって。
順調に出世してるみたいじゃない。
(三船)先生?いや僕ね彼が学生だった頃家庭教師してやってたんですよ。
なっ。
はい。
先生には感謝してます。
何でここに?ちょっと事件にかかわっちゃってね。
じゃ行こうか。
はい。
(裕美子)お父さん…。
・コンコン!
(ノックの音)警察の方がお見えになりました。
(三船)亡くなられた寺内昭三さんです。
(三船)こちら寺内さんの娘さんです。
寺内さんは看護師が目を離したすきにいなくなって発見されたときにはもう心肺が停止していた。
(武田)長さん。
事件当日の16時頃病室で痛みを訴えていた寺内さんに気づいた看護師の栗山さんはそれを和泉先生に伝えるために初療室に行った。
(回想弥生)和泉先生寺内さんがすごく痛がってて。
(遥)わかった。
佐藤先生少し離れます。
そこで和泉先生は寺内さんにオピオイドを投与した。
オピオイド?痛み止めの麻薬です。
1時間2.5mlのペースで4時間分計10mlをシリンジポンプにセットした。
間違いないよね?和泉先生。
はい。
武田君今のこの話そこに書いといて。
あっ…はい。
長さん。
あっ。
和泉先生がオピオイドを投与してから約2時間後17時50分頃だったかな〜。
田口先生と僕は寺内さんの病室を訪れた。
グッチーそのときの寺内さんはどんな感じだったっけ。
特に痛がったり苦しんだりしてる様子はありませんでした。
そこに栗山さんが来て泌尿器科に転科させるために寺内さんを連れてICUを出ていった。
泌尿器科に着いたのは何時?予定どおり18時頃だったと思います。
栗山さんは申し送りのために寺内さんを1人で病室に残した。
申し送りが終わって病室に戻ってきたのは何時頃だった?
(弥生)正確には覚えていませんが18時20分頃だったと思います。
そのとき既に寺内さんの姿はなかった。
(弥生)はい。
ふ〜ん。
つまり栗山さんが目を離した18時過ぎから寺内さんが発見された19時までの約1時間の間に犯人は寺内さんに接触し殺害したということだ。
注目すべきはその殺害方法だよねぇ。
犯人は最初医療ミスに見せかけるために1時間2.5mlだったオピオイドの注入速度を10倍の1時間25mlに変更して殺そうとした。
でもそれだけでは寺内さんはまだ死ななかった。
そこで犯人は絞殺痕が残らないように気道をふさぎ殺害に及んだ。
これを見てください。
寺内さんが亡くなった後撮影したCTです。
首の所に小さな亜脱臼の跡があります。
シリンジポンプの輸液注入速度を変えたり絞殺痕が残らないように首を絞めたりこんなことなかなか普通の人にできることじゃないよねぇ〜。
犯人は医学的知識のある人物だ!ここにいらっしゃる皆さんと同じようにね。

(滝沢)はい。
桜東救急からです。
建設現場で多発外傷3名です。
(速水晃一)受けろ。
(滝沢)はい。
受け入れOKです。
(長谷川)四肢外傷ですね。
レベルほぼクリアです。
(一同)123。
(美和)大丈夫ですか?痛いですけど頑張りましょうね。
(佐藤)わかりますか?
(滝沢)外しますね。
もう少し頑張りましょうね。
心電図着けますね。
急げ。
(佐藤)滝沢外傷チェック。
はい。
モニター急げ。
(救急隊員)酸素つなぎます。
(滝沢)頭部3cm裂傷あり。
(三船)ご苦労さまです。
(武田)手が空いた人たちから順番に事情聴取をしていきます。
そういえばグッチー病院長は?明日の朝には成田に到着します。
(武田)しかしここの病院長も大変ですね。
また病院内で殺人事件だなんて。
バチスタ事件の再来だ。
(三船)冗談じゃない。
あれから悪評をはねのけて経営を立て直そうと頑張ってきたのに。
もし犯人がまた院内の人間だったら…もうこの病院はおしまいだ!閉鎖ですよ。
そんな言い方やめてください。
現場の医者はみんな一生懸命やってます。
どんな状況でも患者さんと向き合って目の前で消えそうになっている命を救うために朝も昼も夜も押しつぶされそうな緊張感の中でみんな必死で頑張ってるんです。
簡単に終わりだなんて口にしないでください。
しかしだね…。
あっそういえば三船事務長にも寺内さんを殺す動機がありますよね。
な…何を…。
事務長は金食い虫の速水を追い出したがってたじゃないですか。
収賄が明るみになったのに処分が下されないことに腹を立てた三船事務長はこうなったら医療ミスを起こして責任をなすりつけてやる〜!な〜んて思っちゃったんじゃないですか?そ…そんな…。
三船事務長を取り調べてあげて。
はい。
(立花)ちょっとお話を。
(三船)いや…ちょっと。
(立花)オピオイドのシリンジを設置したのはあなたでしたよね?
(遥)はい。
(武田)誰かに恨まれていたとかありませんか?例えば恋愛絡みとか。
(佐藤)18時20分頃まではみんな医局にいました。
その後は和泉先生たちと初療室に行きました。
(浅野)喘息の症状のときにどう対処するかの研修を受けていました。
(武田)そのとき初療室にはほかに誰がいました?
(永山)和泉先生と佐藤先生。
後僕と浅野と滝沢です。
長谷川先生は?いませんでした。
(武田)じゃあ事件があった時間誰も長谷川先生を見てないんですね?気分がふさいでたんで外の空気吸いにいってたんですよ。
(武田)それを証明できる人はいますか?おれを疑ってるんですか?
(武田)事実を確認しているんです。
そうだ。
事件の日寺内さんが電話口で誰かともめてるのを聞きました。
(寺内)今すぐ先生につなげって言ってんだよ。
だめだ!お前じゃ話になんねぇ!確かに寺内さんは電話でそう言ってました。
(立花)そうですか。
では寺内さんのいなくなった後のあなたのアリバイを教えてください。
私は寺内さんをずっと捜してました。
(美和)もうよろしいですか?仕事中ですので。
栗山さん山田さんの検査出しお願い。
はい。
師長の花房さんでしたよね。
事件のあった時間は何をされていたんですか?医局を出た後は花房と合同カンファレンスの打ち合わせをしていた。
(立花)場所はどちらで?この部屋だ。
・コンコン!どう?捜査のほうは進んでる?はい。
救命救急センターは至るところに監視カメラが付いてるからね。
証言の裏は取りやすいと思うよ。
ねぇ速水先生。
良かったじゃない。
大好きな監視カメラが部下たちのアリバイ証明に役立って。
ただこの部屋には監視カメラが付いてない。
残念だな。
(高橋)こちらが今回入院患者が不審死を遂げたとされる東城医大付属病院です。
この病院はまだ記憶に新しいあのバチスタ事件の現場にもなった病院であり私たちは悪夢の再来…。
これはバチスタ事件の再来なんかじゃないですよね?僕はそう信じています。
救命チームに犯人なんていない。
グッチー気持ちはわかるけどさバチスタのときもそんなこと言って…。
だから僕は…救命チームを疑います。
疑って一つ一つ真相を解明していくことが結果的には仲間を守ることになる。
真相を解明することでしか疑いは晴れないから。
成長したねぇ〜。
まあ何も救命チームのメンバーだけが怪しいとは限らないけどね。
えっ?1人とっても怪しいのが入りこんでたじゃない。
メディカル・アソートの佐々木だよ。
寺内さんは何か鴨志田の秘密を握りそれを僕たちに伝えようとしていたやさきに殺された。
すごいタイミングだと思わない?佐々木は鴨志田とつながってる。
話を聞く価値が一番ある男だと思うけどね。
はい。
営業部の佐々木さんいらっしゃいますか?えっ?そうなんですか。
わかりました。
ありがとうございました。
何だって?佐々木さんは昨日から名古屋に出張に行ってるそうです。
戻りは3日後の予定だって。
出張ねぇ〜何だかますます怪しいな。
(着信音)はい。
わかりました。
病院長が戻ってきたみたいです。
(レポーター)バチスタ事件に続いてまた殺人事件ですか?
(レポーター)東城医大はどうなっているんですか?
(レポーター)高階院長の管理責任は?
(レポーター)何か答えてくださいよ!院長!院長!
(高階)いや〜参りましたね。
病院長がバカンスに行ってる間にこっちは大変な騒ぎですよ。
あっ勘違いは困りますよ。
私だって海外で会議や学会に参加して忙しかったんですから。
イタリアのどこに行ってたんですか?セベソです。
・コンコン!
(立花)失礼します。
(高階)はい。
(武田)この度病院内で起こった殺人事件の捜査の指揮をしております県警の武田です。
病院内に設置されている監視カメラのデータをお借りしたいのですが。
いいねそれ。
一緒に見ようか。
白鳥先生それは困りますよ。
先生?あっ元家庭教師だそうで。
武田君国家公務員試験