シリーズ世界遺産100「サカテカス歴史地区〜メキシコ〜」 2014.03.27

(テーマ音楽)16世紀メキシコを征服したスペイン人たちがこの丘を目印に街に押し寄せてきました。
銀の大鉱脈が発見されたからです。
メキシコシティーから北におよそ500km。
かつて世界の銀の2割を産出したという銀鉱山の街サカテカスです。
莫大な富を手にしたスペイン人は街をヨーロッパの都市のように整備しました。
現地で採れる赤い砂岩を使った豪邸や教会が立ち並ぶ事からピンクシティーとも呼ばれています。
その富の源泉となった銀鉱山を見学するツアーが行われています。
ガイドのホセさんが案内してくれる銀山はエデン楽園と名付けられています。
今は廃鉱になっていますがかつてはサカテカス有数の大鉱脈を持っていました。
地下340mが終点。
少し歩くと上下に大きく裂けた空間に出ます。
上から下へ掘り進んだため深い縦穴が生まれたのです。
石を投げるとその深さが分かります。
壁に残る鉱石を取り出した跡です。
穴は全て手作業で掘られていました。
この作業に従事したのがスペイン人に征服された先住民たち。
彼らの仕事は命の危険と隣り合わせでした。
採掘現場への上り下りに使われたのは丸太を削っただけの梯子。
悪魔の梯子と呼ばれていました。
一度に運び上げる鉱石の重さは50kg以上。
梯子からの落下事故が続きました。
8歳になると働き平均寿命は35歳ほどでした。
これが当時鋳造された銀貨です。
Mはメキシコの印。
銀貨は中国やヨーロッパに運ばれスペインの繁栄を支え続けました。
先住民の汗と涙の結晶です。
街に残る大聖堂。
メキシコ北部のキリスト教布教の中心でした。
鉱山主が金を寄進し140年かけて築かれました。
複雑な装飾はメキシカンバロックと呼ばれます。
スペインのバロック様式がメキシコの先住民文化と混じり合い独自の発展を遂げました。
これは先住民の自然崇拝を表す太陽です。
踊る天使。
踊りは先住民にとって人々を招き入れる事を表していました。
教会が先住民を快く迎える場所だとアピールしているのです。
鉱山に残る幼子イエス・キリストの像です。
スペイン人に強要された過酷な労働の中で先住民たちは心のよりどころとして信仰を受け入れたのです。
サカテカスはそんなスペインとメキシコの歴史を今に伝える街です。
2014/03/27(木) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「サカテカス歴史地区〜メキシコ〜」[字]

汗と涙で造られた街 ▽文化遺産 ▽スペイン人が開いた銀鉱山。先住民の過酷な労働。キリスト教布教のために先住民の信仰や文化が混合したメキシカンバロックの教会。

詳細情報
番組内容
16世紀にスペイン人が押し寄せて開いた鉱山で繁栄した街。先住民に課した労働は過酷で、鉱脈に沿って深く掘り下げられた縦穴が今も残る。丸太を削ったはしごで、50キログラムもの鉱石を運び、8歳の子供も動員された。先住民にキリスト教を布教するための教会には、太陽信仰や踊りなど先住民を招き入れるための装飾が、複雑に刻み込まれている。メキシカンバロックと呼ばれるこの様式が、この街の歴史を物語っている。
出演者
【語り】松平定知
音楽
【音楽】久石譲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
趣味/教育 – 旅・釣り・アウトドア
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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