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普段の私は家具職人です。
私は問題解決のプロセスにおいて、よく模型作りという手法を用います。
ツインタワーが崩壊した後、私はショック状態に陥り、再びタワーを見たいという強い衝動に駆られました。
そこで自分のスタジオにある木片を使って、8フィートのツインタワー模型を作り始めたのです。
その模型の内側は、ルイ−ズ・ネベルソンという、
しばしばその作品の中で建築について取り組んだ
ニューヨークの彫刻家の作品を思い出しながら、様々な抽象を用いて構成しました。
この内側は、人間の努力を意味しており、哀悼、死、破壊、苦悩、絶望、嘆きを表すため完全に黒で仕上げました。
外側の表面は銀色で、滑らかで、光沢があります。
内側は9月11日以降の、外側はそれ以前の、私たちのタワーに関する記憶をそれぞれ表現しています。
亡くなった誰かを思い出すとき、その思い出が死一色ではないように。何かを思い出すとき、その記憶が破滅一色ではないように。
私たちは、死や破滅が訪れる前の姿
− 全体性を備えた幸福に満ちた姿 をもまた思い出すものです。
その彫刻はあたかも喪に服しているような、暗く、悲しみに満ちたものとなったので、私はそれをなんとかして解放し、見る人が恐怖に囚われてしまうのではなく、何かできることをする力を与えられるようなものにしたいと考えました。
15年前、私は平和と癒しのために鶴を折り続ける一人の仏教の尼僧に出会いました。
私はその鳥が白鳥だと思い、インターネットで折り方を検索したものです。
ここに出てくる折り方は大部分鶴のもので、白鳥ではありません。
調べてみると、ヒンズー教で白鳥は、現実と非現実、正と誤、善と悪を区別する力の象徴だといいます。
キリスト教では、白鳥はキリストの死の苦悶、死に対する強さ、そして変容を表します。
日本では、千羽鶴を折ることで神様が喜び、折った人の願いを叶えてくれるのだと言われています。
ここでしばしば願われるものは、癒しと平和です。
皮肉にも、鳥(飛ぶもの)たちは、私自身の感情を解き放つと同時に、この彫刻を象徴的に解放するものとなりました。
私自身のワールドトレードセンターの記憶を再構築し、恐怖を解きほぐし、破壊という悪夢を追いやるために創造力を用いたときに。
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