ニュースウオッチ9▽大震災から3年 大越・井上は現地から▽STAP論文検証は 2014.03.11

先月、日本各地が大雪に見舞われた翌日のことでした。
私は、テレビで流れた、あるニュースに、ふと見入りました。
東日本大震災で被災した人たちが暮らす、宮城県石巻市の仮設住宅の一室が全焼し、この部屋に1人で住む69歳の女性が死亡しました。
大雪のニュースに埋もれるように報じられたある女性の最期。
私は、残された足跡をたどることで、彼女の死の意味を知りたいと思いました。
亡くなった遠藤とく子さん。
自宅は津波で流されました。
遠洋漁業で留守がちだった夫は、震災後に病気で入院。
それでもとく子さんは、周囲に弱音を吐くことはありませんでした。
2人いる息子から、同居を勧められても、迷惑はかけたくないと、一人、暮らしていました。
火事はストーブの火が洗濯物に移って起きた可能性があると見られます。
死因は一酸化炭素中毒。
消火に当たる中で、倒れたのではないかと見られます。
幼なじみの阿部泰子さん。
サイレンの音で駆けつけ、救急車にも同乗しました。
目に留めたのは、とく子さんの腕のやけどでした。
1人で火を消し、火事が広がることだけは避けようとしたのではないか。
責任感が強いとく子さんのことを、阿部さんは思い返していました。
仮設住宅で共に暮らしてきた人々。
こんにちは。
近所の人は、いつも、1人暮らしのとく子さんのことを気にかけていました。
どうも。
朝早くからすみません。
棟続きに住む藤原哲子さん。
その日の朝、目に留まったのは、ポストの新聞でした。
何度声をかけても返事がなく、換気口から出る煙で、火事に気付きました。
火は20分で消し止められました。
消防は、火事は起きたものの、延焼を免れたのは、近所のつながりがあったからだと話しています。
不幸にして起きた火災、そして失われた命。
しかし、その背景から見えてきたのは、厳しい暮らしの中で支え合う、人と人とのつながりでもありました。
こんばんは。
火事によって失われた命、返ってきませんけれども、むしろ私は、この仮設住宅の人たちがかろうじて大事にしてきたその人と人とのつながりというものを重く受け止めたいというふうに感じました。
同時にこの出来事は、決して被災地特有のものではありません。
地域の絆を守りながら、どうまちづくりを進めていくか。
震災から3年となったきょうこの日に、考えてみたいと思います。
今、私たちがいるのは、岩手県宮古市の田老地区。
後ろにある建物は、かつてのホテルです。
沿岸からおよそ300メートル。
10メートルを超える津波に襲われ、3階部分まで壁が剥ぎ取られ、鉄骨がむき出しになっています。
当時の爪痕が生々しく刻まれています。
私はきょう、この田老地区にある防潮堤を訪れました。
高さ10メートル、総延長2キロを超え、万里の長城とも呼ばれていました。
しかし、津波はこれを乗り越え、181人の命を奪いました。
およそ2万人が犠牲になった東日本大震災。
黙とうがささげられました。
黙とう。
ここからも壊れた防潮堤を見ることができます。
復興を進める沿岸部の町にとって、この防潮堤の再建は非常に大きな課題となっています。
なぜなら、防潮堤は命を守る備えの大切な一つであると同時に、まちづくりの第一歩でもあるからなんです。
防潮堤の高さや規模が決まらないかぎり、そこに出来る町をデザインすることはできません。
しかし、復興の第一歩ともいえるこの防潮堤の再建は、簡単には進んでいないのが実情です。
宮城県の沿岸で建設が進められている防潮堤。
国や自治体は、東北と関東の沿岸で、総延長400キロ以上を整備する計画です。
住民の同意が得られず、防潮堤の建設が進んでいない地域もあります。
津波でおよそ1300人が犠牲となった宮城県気仙沼市です。
この町で生まれ育った菅原昭彦さん。
防潮堤の整備には反対でした。
海沿いの造り酒屋の4代目。
事務所は津波で壊れ、今も使えないままになっています。
震災後、県から示されたのは、何もなかった海沿いに、高さ5メートル余りの防潮堤を造る計画でした。
海と共に気仙沼で暮らしてきた菅原さんたち住民にとって、思いがけないものでした。
津波から住民を守るためには、高い防潮堤が必要だというのが、宮城県の主張です。
各地で議論が巻き起こっています。
対立する住民と県、それぞれの主張。
取材を続ける中で、乗り越えるヒントを見つけました。
当初は反対の声を上げていた菅原さん。
このままでは、町の復興が進まないと、地域の住民に呼びかけて、勉強会を立ち上げました。
防潮堤は、本当に必要なのか。
県の担当者などを招き、まずは説明にじっくりと耳を傾けることから始めました。
どのような防潮堤ならば受け入れられるのか。
住民どうしの議論も徹底的に行いました。
議論の中で一致したのは、海が見える暮らしが何よりも重要だということ。
それが確保できるのなら、防潮堤の整備には、反対しないと、県に伝えました。
菅原さんたちの意向は、県を動かしました。
去年9月、計画を変えようとしなかったそれまでの姿勢を改め、柔軟に対応すると表明したのです。
菅原さんたちは、復興を前に進める手応えを感じ始めていました。
その後、県と一緒に、住民の側からも、海の見える防潮堤を実現するためのアイデアを出しました。
その結果まとまった案です。
防潮堤を1メートル下げ、それを補うために特殊な装置を取り付けます。
津波が来ると自動で立ち上がり、津波から町を守ります。
さらに、防潮堤の内側をかさ上げ。
県の方針を変えずに、海が見えるという住民の要望が実現されることになったのです。
住民と行政が対話を積み重ねることで、よりよいまちづくりを実現する。
震災から3年がたって見えてきた、新しい復興の形です。
こちら、岩手、宮城、福島の3県の防潮堤の整備状況を、NHKがまとめた結果です。
整備が計画されている自治体や国の606か所の防潮堤のうち、先月末の時点で完成したのは僅かにとどまり、59%は着工にすら至っていません。
中山秀輝記者に来てもらっています。
中山記者は、盛岡放送局で、この被災地の復興の歩み、3年間をつぶさに取材をしてきました。
中山さん、今、VTRでは、気仙沼の例を見ましたけれども、防潮堤が3年を経過して、6割近くが、まだ着工に至っていないという数字、どのように見ていますか?
実は、この3年たってきて、住民合意、ようやく進んできているんです。
岩手県の大槌町という所では、高台移転を住民が全員するということになって、住民の要請を受けて、防潮堤の高さを下げると、そういった所もあるんです。
今、気仙沼でも見たように、行政と住民の皆さんが、やはり防潮堤の高さだけではなくて、やっぱり裏側、守るべき町、これがやっぱりどういうふうな町にしたいのかと、みんなで一緒に議論をしてやっていくことによって、多少回り道になるかもしれませんけれども、住民が復興計画に関わっていくということにもなりますので、かえってよかったということになるんではないかと思います。
しかし、総延長が380キロという大計画ですよね。
住民合意はだんだんと進んでいるところもあるようですけれども、それ以外にも課題は非常に多いと思うんですが、どうでしょう?
やはり先ほどあった住民合意は進んだとしても、計画が決まって、今度、このような問題が出てきます。
こちらで見ていきたいと思います。
やはりこう、土地の確保ということになるんですけれども、防潮堤を例えば高くする場合は土台の部分、土地が必要になります。
そうすると地権者が分からなかったり、土地の相続人、これの調整が必要になって、膨大な時間がかかってしまうということになります。
それと、いざ着工としている所もあるんですけれども、そうなったとしても、今度、資材の問題、価格の高騰ですとか、不足しているということ、あと建設作業員の問題、こういうことも出てきます。
ということで、本当に今後、まだ不透明な部分があると思います。
このまちづくりというのは、いくつものハードルを乗り越えて進まなければなりません。
そして計画を進めていったとしても、3年という時の経過の中で、また別の全く新しい問題が持ち上がってくることもあります。
ここ田老のケースを取材しました。
田老地区では、新たな町をつくろうと、高台を切り開く工事が行われています。
およそ25ヘクタール。
宮古市では285戸分の住宅地を造成する計画です。
市では、津波で大きな被害を受けたおよそ60ヘクタールの居住を禁止。
その周辺をかさ上げするとともに、一部は高台に集団移転します。
高台の整備にかかる費用は100億円余り。
来年秋に土地の整備が完了し、住宅などの建築が始まる予定です。
ところが今、地域のコミュニティーが崩壊しかねない事態が。
仮設住宅で自治会長を務める、赤沼正清さんです。
高台移転を待ち切れず、田老地区を離れる人が相次いでいるのです。
震災前、およそ4400人だった地区の人口は、1000人減りました。
仮設住宅を離れた人たちは、どこへ行ったのか。
市の中心部の程近くに、新興住宅地が出来ていました。
ここに住む多くが、若い世代です。
去年、田老の仮設住宅から移り住んできた佐々木尚さんと妻の泰子さんです。
隣です。
すぐそこ。
娘さん?
はい。
ここに移ったきっかけは、被災した娘一家が、家を建てたことでした。
1000万円を工面し、隣に新居を構えました。
ワカメやウニの漁で生計を立てていた佐々木さん夫妻。
当初は田老を離れたくないと、高台の造成地に住むつもりでした。
しかし、先行きが見通せない中、ほかの地区への転居を決断したといいます。
出ていく人が後を絶たない田老地区。
高齢者の割合が増え、暮らしへの不安が広がっています。
仮設での生活が2年半となる、柿崎英明さんと妻の典子さんです。
これ、田老の家のころは、こんな床でやることってありました?
ないない。
田老地区で50年以上、呉服店を営んできた柿崎さん。
震災をきっかけに、親戚や友人の多くが地元を離れました。
消火器の訓練するぞ!
住民どうしの結束力が強く、かつて大勢が参加した防災訓練。
しかし、この日、集まったのは250人いる住民のうち、僅か16人でした。
人口の流出が進み、今後、高台に移転しても、コミュニティーが維持できるのか、自治会長の赤沼さんは危機感を抱いています。
中山記者です。
実際、3年という時間が経過する中で、当初の復興の見通し、青写真とずれ、ギャップが生じてきてるということですね。
3年っていうのをちょっと考えてほしいと思うんですけれども、最近、よく被災地で私たち卒業式のニュースとか、やっているんですけれども、当時やっぱり小学6年生だった子は、もう中学出て、高校になる。
それと、やっぱり中学生だった子は、本当に高校を出て、大学、あるいはもう社会人になると、そういう月日なんですね。
3年というのはそういう時間なんですね。
まさしくそういう、だから次のステップに行くというタイミングですので、やはり本当に進めていかないといけないということになると思います。
やっぱりギャップというのは時間とともに生ずるものはしっかり、柔軟に修正もすることも必要ですよね、計画というものはね。
そうですよね。
やはりこういうような計画に最初からしたということだけとられることもなく、あと法律の問題もあると思います。
ただ、やっぱりそれを乗り越えていかないといけないという状況だと思います。
中山さんは実は、阪神・淡路大震災のときも、当時、神戸局で復興の過程を取材しましたよね。
あのときとこの東日本大震災って、取材実感として、やっぱりかなり違いますか?
19年前のあの地震でしたけれども、3年たって、インフラの復旧が進んで、神戸の町、やっぱり…を取り戻していました、そのころは。
ただやっぱりこう、東日本大震災のこの被災地、都市部との災害の違い、あるかもしれません。
ただこう、3年たっても、まだこのような状況なのかと、やはり取材してて感じます。
やはりここの三陸地域というのは、人口減少、高齢化のことがやっぱり進んでいる中で、この地震に襲われました、津波に襲われました。
そういった中で起きてしまったということで、そういうことをやっぱり感じるのかもしれません。
ある種、日本の過疎地域であるとかの象徴的な、それがさらに浮き彫りになったという面がありそうですね。
そうですね、最先端になったといっても過言じゃないと思っています。
そうした中で、これから次のステップへ、何を考えていくべきだと思いますか?
今、3年たってきまして、復旧・復興、進んでいるものとか、進んでないものというのが、だんだん見え始めるようになってきました。
先ほども申し上げたんですけれども、最初、このような震災直後に、このような計画にするということを決めたとしても、そこはやはりこう、修正が必要なものについては、住民の意見も聞きながら、やはり大胆にやっていくべきだと私は思います。
それともう一つ大きなことなんですけれども、やっぱり被災地以外の皆さんにも、ぜひ関心を持ち続けてほしいと、私は思います。
ここでやはり、ある課題、今言った高齢化の問題、産業の再生とか、そういうようなものについては、今後、日本全体で抱えていく課題になりますよね。
だから被災地のほうに、皆さん、ぜひ目を向けていただいて、ここでの取り組み、ぜひ見て、関心を持ち続けてほしいと、私は思います。
ありがとうございました。
震災の記憶を受け継ぐために、こちらのホテルは、震災の被害を伝える震災遺構として、保存されることが決まっています。
ホテルの6階に松田リポーターがいます。
松田さん。
6階の一室にお邪魔しています。
ここからはゲストの方と一緒にお伝えしていきます。
このホテルの社長でいらっしゃいます、松本勇毅さんです。
こんばんは。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
松本さんなんですが、3年前の3月11日、震災で津波がこのホテルを襲った際に、まさしくこの部屋に避難して、難を逃れたという経験をお持ちです。
その自分が体験した津波の恐ろしさを、語り継ごうという取り組みを行っていらっしゃいます。
その様子です、ご覧ください。
震災遺構として残されるたろう観光ホテル。
これまで訪れた人はおよそ6万人。
この日は、東京の短大生のグループが訪れていました。
松本さんは、ここに来た人にある映像を見せています。
同じ場所で見るからこそ、強く印象に残り、津波の恐ろしさが伝わる。
その考えから、映像はここでしか公開していません。
あれ、津波来たよ!早く逃げて!
松本さん、改めて、ここで多くの方に体験談、話してらっしゃるわけですけれども、どんなことを一番伝えたいと思いますか?
やっぱり、今回、40分も逃げる時間があったのに、逃げる気さえあれば、誰でも助かったのに、逃げなかった人がたくさんいたということですね。
逃げるかどうかは、恐ろしさが伝わったかどうかなんだけども、それはことばでは伝わることができなかった。
だから目に見えるものとして、その恐ろしさを伝えることで、大地震が来たときに、逃げる行動を起こしてもらう、そこを一番伝えたいところです。
また同じ、松本さんが見た様子と、同じ目線でその映像を見るわけですからね。
こういった松本さんのメッセージなんですけれども、多くの方の心に刻まれて、そのメッセージをもとにして、次に来る災害への備えに生かそうとしている所があります。
愛媛県愛南町。
南海トラフの巨大地震では、最大17メートルの津波が押し寄せると想定されています。
海に面して立つ福浦小学校では、月に1回、抜き打ちの避難訓練を行っています。
この日は、子どもたちの下校途中に、地震が起きたという想定です。
集まってー。
こっち、こっちこっち。
この小学校では、地域の人たちと共に、高台に逃げる訓練を繰り返しています。
避難訓練のまとめ役を務めているのは、6年生の菅原莉音君。
地震が来たら、いち早く逃げる。
その大切さを教わったのは、田老を訪れたときのことです。
去年8月、学校を代表して、防災学習のために被災地を訪れた莉音君。
そのときに訪ねたのが、たろう観光ホテルでした。
地元に帰り、まず実践したのが。
さらに、被災地では多くのお年寄りが、避難場所までたどりつけずに亡くなったと知った莉音君。
みんなで作る防災マップで、高台までの避難ルートを見直そうと提案。
クラスメートと共に、町を歩き回りました。
急な坂道には、手すりがあったほうがお年寄りが上りやすいのではないか。
夜の避難を考えて、街灯を増やしたほうがいいのではないか。
調べたことを、まちづくりに生かしてもらいたいと、役場にも伝えました。
そして、莉音君たちは今、地域の人たちに避難経路を知ってもらうとともに、地震が起きたとき、お年寄りをサポートしてくれるよう、呼びかけています。
支えてくれる人がいないと、途中で避難を諦めてしまうお年寄りもいる。
これも田老で学んだことです。
莉音君をはじめとした小学生の取り組みなんですが、大越さん、どう見ましたか?
着実に語り継ぐ活動というんですかね、芽を出しているなと思いました。
手応えを感じられているんじゃないですか?
すごくこの田老で学んだことを、逃げることの大切さみたいなところを、みんな実行に移してくれてるんで、すごくうれしいですね。
全国でその思いを共有するというのは、非常に大事なことですよね。
そうですね。
本当にうれしい。
このホテルは保存されることが決まっていますけれども、松本さんは、この活動をどのようにしていきたいと考えてらっしゃいますか。
今のところは、ここ、もうあしたから、私の手からは離れるんですけれども。
もうこの活動のほうは、やっぱり継続していくことが必要なんで、場所を田老の総合事務所のほうに移して、続けていきたいと思ってました。
このホテル業のほうはどうされるんですか?
ホテルのほうはやっぱり、ここで私は再建するっていうことが、やっぱり田老のいいところ、美しい海岸と、おいしい食材、これをみんなに提供していきたい。
やっぱりこの防災の、津波防災のことを田老から発信していきたい。
で、やっぱり田老で再建することに至ったと思います。
なるほど。
このホテルを再建し、そして語り継ぐ活動もしっかりと続けるということですね。
きょうは本当、ありがとうございました。
ありがとうございます。
それではここでいったん東京のスタジオに、お戻しします。
ではお伝えします。
東京では、天皇皇后両陛下が出席されて、政府主催の追悼式が開かれました。
黙とう。
追悼式には、およそ1200人が出席しました。
式では、遺族があいさつしました。
式では、出席者が献花をし、犠牲者を悼みました。
世界的に注目を集めたSTAP細胞の論文を取り下げるよう、共同著者の1人が呼びかけた問題。
研究を主導した小保方晴子さんらが所属する理化学研究所が記者会見を行い、信頼性や研究倫理の観点から、取り下げを視野に入れて、検討していることを明らかにしました。
記述やデータに不自然な点があるとの指摘が相次ぐSTAP細胞の論文。
こちらは、STAP細胞から出来た組織として、科学誌、ネイチャーに掲載された写真です。
これを3年前に小保方さんが書いた博士論文の写真と重ね合わせて見ると。
ご覧のとおり。
ぴったりと重なり合います。
極めて似ているこれらの写真。
博士論文では、骨髄から採取した細胞から出来た組織だとして、全く別の説明がなされています。
STAP細胞の論文の写真を、データ解析を行っている会社に分析してもらいました。
流用の可能性が指摘される一連の写真。
論文の取り下げを呼びかけた、山梨大学の若山照彦教授は、この写真がきっかけで、論文の信用性に確信が持てなくなったと話しています。
日本分子生物学会は、緊急の声明を発表。
多くの作為的な改変は、単純なミスである可能性をはるかに超えているとして、適正な対応を求めています。
小保方さんらが所属する理化学研究所は記者会見を開き、STAP細胞が出来た事実については、揺るぎないものと考えているとしながらも、次のように述べました。
理化学研究所では、外部の有識者を含む委員会が進めている調査について、今週の金曜日に、途中経過を公表するということです。
政府は、国家安全保障会議の関係閣僚による会合を開き、武器輸出三原則に代わる新たな原則の政府案が示されました。
防衛装備移転三原則という新たな原則の政府案は、厳格な審査と適正な管理で、防衛装備の輸出など移転を認める場合を整理。
紛争当事国や、国連安全保障理事会の決議に違反する国など、国際的な平和などを妨げることが明らかな場合は、移転しないとしています。
その上で、日本の安全保障に資するかどうかなどを厳格に審査し、原則として日本の事前同意なしには、目的外の使用や、第三国への移転を認めないとしています。
政府はこの案を、あすからの自民、公明両党の作業チームでの協議に提示することにしていて、関係閣僚の会合では、与党間の協議で出される意見を十分に反映させながら、新たな原則をまとめることを確認しました。
では、気象情報、井田さんです。
こんばんは。
きょうも東日本大震災の被災地では、冷え込みが強まりました。
こちら、宮城県名取市の閖上地区では、全国から届けられたおよそ1300個の灯籠に明かりをともして、犠牲となった人たちに祈りをささげました。
そして関東から九州の各地でも、特に朝は記録的な冷え込みとなった所もありました。
こちらは、長野県南牧村の野辺山高原です。
けさの最低気温が、氷点下23度1分と、平年を15度以上も下回りました。
水面の一部が凍りつき、池の水面から上がった水蒸気が、冷たい空気に冷やされて、霧のような状態になっていました。
寒さが続いていますけれども、あしたは広い範囲で気温が上がってきそうです。
では、上空の暖かい空気、暖気の予想を見ていきましょう。
こちら、オレンジは、日ざしがあれば15度を超えるような、そんな暖かい空気です。
この時間は西日本まで流れ込んできています。
このあとの予想を見ると、あしたの日中は、関東にかけて、そして、あしたの午後、夜になると、東北の南部まで北上してくる予想です。
このため、気温が上がりそうです。
では、その理由を見ていきましょう。
あすは南には高気圧、そして日本海側には低気圧が進んでくる予想です。
詳しく見ましょう。
こうなると、高気圧の周辺を回って、南から暖かい空気が流れ込んできます。
また低気圧に向かっても、南から暖かい空気が吹き込んで、気温が上がります。
では気温の変化を見ていきます。
朝の6時です。
西日本から東日本では冷え込みが緩みます。
ただ、北日本では氷点下で、北海道では、氷点下10度を下回る所も多くありそうです。
午後3時です。
九州から関東の各地は、黄色で15度以上の所、多くなってきそうです。
そして夜です。
夜は北日本でも、朝と比べて冷え込み、緩んできそうです。
東北は濃い青で、5度以上の所が多くなりそうです。
各地の天気と気温を詳しく見ていきましょう。
ではスポーツ、廣瀬さんです。
こんばんは。
大相撲春場所です。
大阪の会場では、東日本大震災で犠牲になった人たちを悼み、親方や力士たちが、黙とうをささげました。
黙とう。
春場所の責任者を務める貴乃花親方は、観客を出迎えていた会場のロビーで、地震が発生した時刻に静かに目を閉じました。
横綱・白鵬は、きょうが29歳の誕生日。
新鋭の遠藤と、初めての対戦となりました。
白鵬。
かつて被災地を訪れた際、逆に勇気をもらったと感謝を忘れていません。
遠藤は、きのうの日馬富士に続く横綱戦です。
張っていきました。
はたいた、はたいた。
送り倒し。
白鵬、全く問題にしませんでした。
白鵬は立ち合い、素早く張って、遠藤の動きを止めました。
横綱の力を示した白鵬。
震災からまだ3年。
相撲を通して元気づけたいと、変わらぬ思いを語りました。
中入り後の勝敗です。
大砂嵐は3連勝。
毎日、初日という気持ちで頑張ると、気持ちを引き締めていました。
39歳の旭天鵬は、通算勝ち星を872勝として、歴代5位の元横綱・大鵬の記録に並びました。
豪栄道は3連勝。
綱取りに挑む大関・鶴竜は、平幕の隠岐の海に痛い1敗です。
鶴竜、このところ2場所連続で敗れている隠岐の海戦。
隠岐の海、左が入った。
回り込んでいます。
鶴竜回り込んで、離れようとしています。
しかし、攻めたのは隠岐の海。
敗れました、鶴竜3日目。
ソチパラリンピック、バイアスロン男子、座って滑るクラスの久保恒造選手です。
最初の種目で銅メダルを獲得。
きょうは最も得意とする中距離種目に出場しました。
久保は金を狙うと意気込んでいました。
雨と濃い霧の中で行われたレース。
久保はスタート直後にコースアウトし、大きく遅れる展開に。
それでも集中力は切らしません。
4回の射撃をすべて成功させました。
懸命に追い上げましたが、6位。
メダルに届きませんでした。
立って滑るクラスの佐藤圭一。
射撃のミスは1回だけ。
10位でした。
女子10キロの出来島桃子は、後半、遅れて9位でした。
サッカーのアジアチャンピオンズリーグ。
サンフレッチェ広島は、オーストラリアのチームとアウエーで対戦しました。
サンフレッチェはJリーグから中2日。
厳しい日程の中で移動して、試合に臨みました。
前半21分、コーナーキックから。
塩谷が合わせました。
J1で開幕2試合連続ゴールの25歳。
先制点を奪います。
同点とされ、さらに32分。
クリアミスから失点。
勝ち越されます。
1点を追うサンフレッチェは、若手がゴールに迫りました。
19歳の浅野。
終了間際には皆川。
追いつけなかったサンフレッチェ。
アウエーで敗れました。
セレッソ大阪は、ホームで中国の山東魯能に敗れ、1敗1引き分けとなりました。
きょうはプロ野球界でも、選手たちが東日本大震災の犠牲者を悼み、野球ができる喜びをかみしめました。
黙とう。
震災3年の日に行われたオープン戦。
試合前、選手たちが黙とうをささげました。
先発は去年9勝の西。
目指すは3年前に続く2桁勝利です。
序盤からキレのある変化球と、140キロ台の速球を軸に、三振の山を築きます。
しかし4回。
決め球が高く浮いてしまったと、4本のヒットを集められ、2失点。
西は10個の三振を奪う好投。
しかし、唯一の失点となった4回を振り返り、ミスをなくしたいと反省も忘れませんでした。
オープン戦の結果です。
阪神はオープン戦9試合目で初勝利。
試合前には、選手会長の上本など、4人の選手が被災地の復興を支援しようと、ファンに募金を呼びかけました。
去年、被災地東北に、日本一の栄冠をもたらした楽天。
遠征先で、震災の犠牲者に黙とうをささげました。
黙とう。
3年前、東北の底力を見せましょうと、力強くスピーチした嶋選手は。
震災から3年となったきょう、大越、井上両キャスターは、岩手県宮古市の田老地区にいます。
再び中継です。
保存が決まった田老の観光ホテルの前から、きょうはお伝えしてきました。
この田老という所に立って、井上さん、きょうはどんなことを感じましたか?
被災地の皆さんは、今をなんとかして生きていらっしゃいます。
それは大変なことだと思うんですけれども、一方で、経験を後世に語り継いだり、次の世代、また次の世代のためのまちづくりに、必死に向き合ったりしていらっしゃいます。
そのことに敬意を覚えました。
そうですね。
そのことは恐らく、あの震災と原発事故というものを経験した私たち日本人全員の務めであり、責務ではないか、ここ被災地で取材をしますと、いつもそのことを教えてもらいます。
ここで1人の男性を紹介したいと思います。
石巻市のある木工作家の方です。
津波で3人のお子さんを失いました。
今も激しい喪失感に襲われますが、心の中の子どもたちの声に耳を澄ませながら、ある新しい取り組みを始めました。
こんにちは。
木工作家の遠藤伸一さん。
今、被災した自宅の跡地に、子どもたちの遊び場を作っています。
遠藤さんは、津波で3人の子どもを亡くしました。
何も手がつかなくなった遠藤さんを救ったのは、子どもたちのことばでした。
そしてきょう。
作品が披露されました。
これ、なんだ?
遊び場に設けられた空に向かってまっすぐに伸びる3本の矢。
亡くなった3人の子どもをイメージしました。
2014/03/11(火) 21:00〜22:00
NHK総合1・神戸
ニュースウオッチ9▽大震災から3年 大越・井上は現地から▽STAP論文検証は[二][字]

東日本大震災から3年“堤防の町”田老は今 大越・井上が現地から▽仮設住宅火事…ある女性の死が物語ること▽政府主催追悼式典▽STAP論文検証は理化研も取り下げ検討

詳細情報
番組内容
【キャスター】大越健介,井上あさひ,【スポーツキャスター】廣瀬智美,【気象キャスター】井田寛子
出演者
【キャスター】大越健介,井上あさひ,【スポーツキャスター】廣瀬智美,【気象キャスター】井田寛子

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ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
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