のだめカンタービレ #03 2014.03.26

(のだめ)今日はこの人が指揮します。
(千秋)あっ…。
(真澄)千秋さま!
(女たち)きゃー!千秋さま!
(峰)千秋…。
(千秋)俺がオーケストラの指揮!?
(橋本)何で千秋が!?あいつピアノ科だろ!
(玉木)巨匠はどうした!?シュトレーゼマンは!どうしたって…。
(ミルヒー)わたしにチューしてくれたら千秋の転科認めます
(峰)このままだと卒業したらヨーロッパとか行っちゃうんだろ?
(のだめ)ヨーロッパかチュー?
(ミルヒー)のだめちゃーん!がはっ!にぃーん!キスするかと思ったらいきなり正拳突き。
だってミルヒーが急に飛びかかってくるから。
(岩井)結局偽者だったってことだろ?帰ろうぜ。
(峰)千秋ホントに指揮できんのか?余裕でできます!何が余裕だ!痛いですー!曲は何?ベートーヴェンの『交響曲第7番』です。
(千秋)《ヴィエラ先生の影響で勉強したばかり。
できる》みんなは?練習してきたのか?
(萌)はい。
曲は決まってましたから。
(峰)よーし!まずはチューニングだ。
オーボエ。

(調音)よし。
では俺さまが…。
待て。
なぜ峰がコンマスのようなマネを?マネじゃなくて俺がこのSオケのコンサートマスターだ。
ちゃんと巨匠が決めたんだよ。
えっ?嘘…。
(萌)あのう。
これ指揮法の授業で使ってるやつなんですけどよかったら…。
ああありがとう。
(薫)いえわたしのを使ってください。
(萌)ちょっと。
何!?
(薫)少し高級です。
(由貴)わたしのは買ったばかり…。
(真澄)千秋さま違うの!
(玉木)ルックスがいいだけで指揮なんかできんのかよ?
(橋本)格好つけて棒振るだけだろ?見ものだな。
(手を打つ音)
(真澄)あっどうぞ千秋さん。
いくわよ。
ブス。
《練習の代打とはいえオケが振れる。
こんなチャンスはめったにない》よし。
始めよう。
(のだめ)ミルヒー起きてください!千秋先輩が指揮するんですよ。
わたしも見たことないけど。
いつもあんなに勉強して絶対すごいんだから!よいしょ。
きっとミルヒーも好きになっちゃいますよ。
はっ!?
(ミルヒー)タッチボイン。
ぎゃぼーっ!痛ーっ!《ベートーヴェン『交響曲第7番』『運命』や『第9』ほどメジャーではないがスケールが大きく躍動感あふれるすばらしい交響曲》・『ベートーヴェン交響曲第7番』《何なんだ!?このオケは。
ものすごく下手!いくら初合わせとはいえこんなに悲しいベートーヴェンがあっていいのか!?》・
(演奏)《あのじじい学内中の下手クソと変わり者をかき集めたんじゃないのか!?》ストップストップ!
(峰)なあみんな。
もっとこう雄大な感じでいこうぜ。
激しくもっと気高く。
なっ?分かるか?何が雄大だ!そんなこと言えるレベルか!?えっ?お前間違いだらけじゃないか。
コンマスがオケを乱してどうする!?
(一同の笑い声)コンマスみじめー!クラリネット!ピッチ全然合ってねえ!トランペット!大きすぎる。
ホルン!はい!ちゃんと音あてろ。
ビオラ!一人で音程悪すぎ!お前だ!
(萌)千秋さまってすごい。
本物の指揮者みたいね。
(薫)タクトの振り方も美しいわ。
クソ!薫さんの前でよくも…。
誰にでも分かるミスを指摘しただけじゃないか。
なあちょっとからかってやるか?うん?オーボエとクラリネットを入れ替えてやるんだ。
あいつ絶対気づかないから。
(真澄)気持ちの悪い音だらけね。
千秋さまがかわいそう!《この際個人のテクニックをとやかく言ってもしかたがない。
せっかくオケが振れるんだ。
ベートーヴェンのこのすばらしい曲を俺なりに形にしてみよう》じゃあもう一度頭から。

(演奏)オーボエ高い!・
(演奏)クラリネット合わせろ。

(演奏)ホルンピッチ!・
(演奏)ファーストクラリネット!ブイブイ言わすな。
わぁーすごい。
千秋先輩誰の音かすぐ分かっちゃうんですね。
ミルヒー!?・
(演奏)バイオリン!ピアニッシモ!・
(演奏)ビオラちゃんと弓とばせ!セカンドバイオリン!スフォルツァンド鋭く!・
(演奏)クラリネット!音汚い!・
(演奏)・
(演奏)やってられっか。
《指示は無視するわ学習能力はないわおまけにバカな嫌がらせまで。
こんな不快なオケ…》
(手を打つ音)
(ミルヒー)はいそこまで。
千秋失格です。
さっさと下りて。
はっ?
(ミルヒー)皆さん!お待たせしました!主役の登場です。
(一同)おおーっ!おい。
失格って何で俺が?
(ミルヒー)君は女の子泣かせた。
最低の失格です。
えっ?
(桜)遅れてすみません!あっ。
ちょっと大丈夫?
(ミルヒー)ワーオ!これで全員そろいましたね。
それでは始めましょう。
(ミルヒー)千秋。
君は大事なことに気づいてない。
大事なこと?
(ミルヒー)峰君。
とりあえずボウイングとか気にしなくていいから。
もっと楽しそうな音出して。
いつもみたいに。
はい!
(ミルヒー)ホルンの君。
(金井)はい。
一度鼻かんだほうがいいね。
(金井)はっはい!
(ミルヒー)クラリネットの君。
そのリード替えたほうがいいかもよ。
はい!
(ミルヒー)それから美人の双子のお嬢さん。
指揮者に見とれるのはとてもオッケーだけど色っぽい音よろしくね。
はい…。
コントラバスのおちびちゃん。
準備はいいですか?
(桜)はい。
(ミルヒー)それでは千秋の言ったとおりみんなで通してみましょう。

(演奏)これ「千秋の言ったとおり」ですか?いや…。
《言い訳するつもりはないがこいつらは下手だ。
リードや体調の悪さも本人の責任だ。
でもあの人が振るだけでオケが鳴り出す》・
(演奏)・
(演奏)《あの人はきっと音楽を人を尊敬してそれが自分に返ってくる》・
(演奏)《あれが本物のマエストロなんだ》・『ベートーヴェン交響曲第7番』
(千秋)指揮科への転科を認めてください。
いいですよ。
認めてもらえるまで何枚でも出しますから。
別に転科しなくてもわたしの弟子にしてあげますよ。
えっ!?君は結構面白そうだし。
ヴィエラなんかの弟子にしておくのはもったいない。
ただ転科はやめなさい。
ピアノは続けたほうがいい。
そのかわりほかの時間わたしにずっとつきっきりです。
先生…。
よーし!そうと決まったら渋谷レッツゴー!はっ?千秋と一緒なら逆ナン狙えます。
ゴー!
(桜)ああ…。
ああ…。
あと少し…。
あともう少し。
(真紀子)ちょっと何!?あれ!楽器が歩ってる!
(千秋)次の定期公演に出る!?Sオケのデビューです!
(一同)えっ?フン。
あと2週間しかないのにこんなオケで…。
本気ですか?定期公演にはあのAオケも出るんですよ。
(峰)よっしゃー!俺のコンマスデビューだ!Aオケなんかに負けるか!
(一同)おおー!
(峰)負けてたまるか!
(一同)おおー!まっ別に俺が出るわけじゃないし。
(ミルヒー)それともう一つ。
今日からこのSオケの副指揮を千秋にやってもらいます。
えっ!?そういうわけで千秋。
タクトとスコア。
指示はこれに書いてあります。
わたしこれから同伴行きます。
後はよろしくって言ってます。
クラブ「OneMoreKiss」同伴。
(ミルヒー)わたしはこれからとても大事な用があるので後は千秋に任せます。
バイバイ!
(橋本)待ってください!僕たちは先生の指導を受けたくてこのオケに参加してるんです!わたしはAオケも指揮科も見なければならない身!Sオケばかりにかまってはいられない!次にわたしが来るまで千秋に皆さんのレベルアップやっていただきます。
誰一人欠けることなく頑張ってください。
バイバイ!何で俺が副指揮!?何考えてんだ!?あのじじい。
(峰)まあまあそう深く考えんなって。
これで堂々とオケが振れるじゃねえか。
千秋さまよかったね。
お前らは浅くていいな。
(大河内)クソ!指揮科の僕を差し置いて。
ちょっと待ったー!誰だ?お前。
僕はこの大学で2番…。
あべし!
(一同)ああー!大丈夫か!?遅れてすみません!
(峰)げっ!?桜!またバイトで遅刻か!?今日は休みだったんですけど電車賃なくて家から歩いてきたんで。
(峰)歩いたってどっから!?
(桜)中野ですけど。
(真澄)中野!?
(峰)まさかこれ担いで!?
(桜)持って帰って練習しようと思ったんですけど結局時間なくて。
早く準備しろ!はい!第1楽章から始めるぞ!
(彩子)えっ!?真一がシュトレーゼマンの弟子?
(友人)みたいよ。
オケの練習にも参加してるって。
(沙也)あらー!多賀谷さん知らなかったの?ブー子。
(沙也)千秋君とは随分親しい仲のはずなのに。
あっ!「親しかった」の間違いね。
(彩子)そんなことより菅沼さん。
ヒロイン決定おめでとう。
ありがとう。
わたしの代わりにヒロインやるんだもの。
頑張ってねダイエット。
ううーっ!
(江藤)こら!廊下を走るな!
(彩子)ねえホントなの?真一がAオケに参加してるって。
(友人)AじゃなくてSよ。
(彩子)Sオケって…。
あの落ちこぼれのオケ!?・
(演奏)バイオリン!お前らちゃんと楽譜見てんのか!?29…。
29小節からこっからはもっとアンサンブルを感じて溶け合うように。
(一同)はい。
それからホルン!
(金井)はい!89小節の頭。
ここはパーンと思い切り入っていいから。
二人でちゃんと合わせて。
は…はい。
それからコンバス隊。
(二人)はい。
君。
とりあえずちゃんと練習してきて。
はい。
(桜)あのすみません。
替えたボウイングの書き写しさせてもらってもいいですか?
(岩井)ああそんなのさみんなで合わせるときに覚えてよ。
(桜)すみません。
(岩井)君一人のせいでコントラバス全体があんなふうに言われちゃさ。
遅刻のうえに練習不足?これやる気ねえんじゃねえの?
(岩井)帰ろうぜ。
あっ!千秋先輩!来た!お疲れさまです!はい。
タオルとレモンのハチミツ漬け。
(峰)うん!?それから…。
好きです。
(真澄)ちょっ…ちょっと。
何よ!?あんたそれ。
野球部のマネジャー!?いやマスコットガールだろ?これ。
ふふーん。
南ちゃんです!
(真澄)あ痛っ。
何が南よ。
殺す。
今日こそ殺すわ!はぁーん!
(真澄)ひゃーっ!ひゃー!
(真澄)来なさい!ホント痛いよー!
(真澄)あんた顔貸しなさい!
(峰)ちょっと。
俺も入れてよー。
何だ!?あいつ。
(萌)あのう千秋さま。
(薫)千秋君。
このフレーズがうまく入れないんだけど。
えっ?この前シュトレーゼマンにも聞いたんですけどほっとかれてて。
だから副指揮に。
ここは周りの音に惑わされやすいから自分の中でしっかりとリズムを…。
(由貴)あっ!千秋君!わたしも相談があるんだけど!俺も!ちょっと質問!バイオリンに惑わされないで走らないで。
質問?
(真澄)待ちなさい!メスブタ!ちょっと!
(由貴)ここは?278小節をどうやって弾けばいいかな?ここは第2バイオリンとビオラの…。
(大河内)千秋のヤツ。
調子に乗りやがって。
(橋本)お前誰だ?フン。
僕はこの大学で2番目に有名な…。
けどこの間よりは優しくなったっていうか近くなったよな。
俺も聞きに行こう!俺も!
(のだめ)あの…。
あの…。
(金井)66小節の入りピアノでいい?そうか。
ここは楽譜にないんだよね。
そうだねピアノで弾いてくれる?
(金井)うん!先輩今日のお夕飯どうしますか!?スーパー閉まっちゃいますよー!
(学生)クレッシェンドが書いてあるところから大きくしちゃっていいのかな?そこはほかの楽器が出てくるまで我慢して…。
のだめ帰っちゃいますよ。
だからここは116小節に向かってクレッシェンドしてくんだ。
116小節の頭がフォルテだろ。
ここで転調して裏はすぐピアノになる。
(橋本)だからさぁ親は就職してくれって言うんだけど俺は音楽続けたいんだよねやっぱり。
知るか!そんなことまで俺に相談するな!
(通話を切る音)・何だ!?はい。
(玉木)ああ千秋?クラリネットの玉木だけどお前鈴木薫ちゃんのことどう思う…。
クソ!誰だ?俺の電話番号回したのは。
俺は子供相談室か!?・
(チャイム)とどめはのだめか!?はあー。
疲れてんな俺。
(ドアをたたく音)先輩!のだめです!開けてください!のだめ?ご飯恵んでください。
(おなかが鳴る音)これも副指揮者の仕事なのか?
(桜)うわー!すごい!パスタにスープにサラダまで!スープはインスタント。
フン。
いつもより手抜きですね。
のだめとスーパー行かないから。
それが恵んでもらう者の言いぐさか!ぎゃぼっ!
(桜)のだめちゃんいつも千秋先輩にこんなにすごい手料理を?はい。
愛情たっぷりの。
入ってねえそんなもの!いただきます!すごい!えっ?はあー。
こんなに具の入った豪華なパスタ食べたの何年ぶりだろう?豪華って残り物の野菜を入れただけだぞ。
野菜が残ってるなんてすごいです!ウチなんてあしたの米も危ういのに。
えっ?お父さんの会社がうまくいってなくて。
ウチ借金もあるらしいんです。
借金!?お母さんもパートに出てるけど追いつかなくて。
音大って普通の大学よりお金かかるからわたしもバイトして学費だけでも稼がないと。
だからコントラバスの練習ができなくて。
みんなとどんどん差が。
わたしこのままじゃSオケにいられない!
(泣き声)そんないいもんじゃないだろうあのオケは。
でもコンバス隊の人たちはみんなうまいんです!わたしだけ足手まといになってるし。
それならもっと練習すればいいだけだろ?だからバイトで時間がなくて!じゃあバイトをやめたら?だからバイトやめたら大学に通えません!じゃあ大学をやめたら?えっ!?何でそうなるんですか!?だって学費のために練習する暇がないなら大学に行く意味があんのか?ありますよ!恋とか出会いとかときめきが!俺なら大学に行かないで練習するけどな。
まあ別にうまくなりたくないなら今のままでもいいとは思うが。
うまくなりたいです!そうか?今ここで泣いてる暇があったら練習しようと思わないヤツはダメなんじゃないのか?すでに。
千秋先輩!お邪魔しました。
桜ちゃん。
ああー。
何だよ!?へよよーん。
桜ちゃん!わたし大学やめようかな。
(泣き声)
(峰)親父!行ってくるわ!
(龍見)龍太郎!?どど…どうしたんだよ!?お前一人で起きるなんて。
これがコンマスの宿命。
俺がいなきゃオケは鳴らねえからな。
行ってきます!
(龍見)気を付けてな。
(峰)おう!立派になりやがって。
よしっ!
(清良)フルート170小節目二人もっとピッチ合わせて。
(学生たち)はい。
(清良)238小節目から1小節ごとに終わらないでもっとつないで。
(一同)はい。
(清良)オーボエMの前ちょっと重くなるからちゃんと…。
あれがコンマス!?し…指揮者じゃないのか?
(清良)メロディー意識して。
(一同)はい。
(清良)オッケー。
じゃあ10分休憩。
(一同)はい。
(清良)真澄ちゃん!?田舎に帰ったんじゃなかったの?
(真澄)相変わらず張り切ってるわね清良。
(清良)しかたないじゃない。
シュトレーゼマンが来るまでオケを引っ張るのはコンマスの仕事だし。
えっ?Aオケにも来てないの?何やってんのかしらね?
(清良)今ごろSオケのコンマスも大変でしょう?みんなにいろいろ頼られちゃって。
うん。
フフッ。
まあね。
あっ。
この人?あっ。
うちのコンマス。
(清良)えっ?ああそう。
今日はここまで。
次回は第2楽章から。
ちゃんと練習してきて。
(一同)はーい。
はあー。
(萌)今日もシュトレーゼマン来なかったわね。
大事な用って何かしら?同伴だよ。
(由貴)そういえば桜ちゃんも今日来なかったよね。
どうかしたのかな。
(岩井)またバイトだろ。
(静香)でもいつもなら遅刻してでも来るのに。
(岩井)もういいじゃん。
別にあいつがいなくても。
あいつ下手だし見てるとイライラすんだよね。
ひっどい!あんたがいつもいじめてるからじゃないの!?
(岩井)お前らだってホントは思ってんじゃねえの?あいつ下手だし代わりならほかにいくらでもいるって!千秋先輩!桜ちゃん来なかったじゃないですか!?先輩のせいですよ。
先輩が昨日学校やめればなんて言うから。
桜ちゃんショック受けちゃったんですよ!ショックってあれぐらいのことで。
やる気がないから来なかったんだろ。
そんなの俺のせいじゃねえよ。
先輩の鬼!悪魔!ふーん!
(峰)お前みたいな人間には分かんねえんだよ。
いっつもみんなの中心でいっつもみんなに頼られて!お前みたいな人間には分かんねえんだよ!・
(ミルヒーの口笛)
(ミルヒー)カブラギマドカすてきね。
985298!鼻血ドバーッ。
ハッハー。
ここに変えましょ。
(江藤)どういうおつもりですか?マエストロ。
(ミルヒー)おう。
これはこれはハリセン先生。
フフン。
(江藤)江藤です。
学生だけにオケ任せて一体何をたくらんでいらっしゃる?おわーっ!うまそう。
足りるかな。
ああー。
(店員)うん。
うんうん。
あっ。
何してるんですか!?桜ちゃん!?ほっ!あそこでバイトしてたんですね。
(桜)うん。
期限切れのお弁当持って帰れるから。
ばれたらクビだけどね。
いただきます。
でもよかった。
見られたののだめちゃんで。
あーほら。
音大っていいとこの子たちが多いでしょう?何か恥ずかしくって。
のだめだといいんですか?あっいいの。
深く考えないで。
今日どうして練習休んだんですか?千秋先輩の言ってること気にしてるなら…。
ううん。
千秋先輩の言ったことはごもっともだと思う。
自分でも分かってるんだ。
時間がないのを言い訳にしてるだけだって。
ホントは貧乏が悪いんじゃない。
わたしが悪いの。
わたしが下手だから。
Sオケにはわたしがいないほうがいいと思う。
桜ちゃんはそれでいいんですか?《第2楽章シュトレーゼマンの指示はまだなしか》
(けえ子)マエストロ。
マエストロ!今日のところはそろそろ。
私も仕事に戻らないと〜。
(ミルヒーの笑い声)
(ミルヒー)わたしの指揮する定期公演に特別にお宅の雑誌取材を入れてもかまいませんよ!ハハハッ。
(けえ子)フルーツ特盛り!メロン夕張!ほら。
チンタラしないで持ってこい!
(ミルヒー)みんなでスタンドアップ!スタンドアップ!スタンドアップ!野球拳野球拳野球拳しましょう!・「最初は最初は最初はグー!」じじい!あんたはホントに毎晩毎晩こんなことをしてたのか。
千秋こそ何でこんなとこにいるんですか?えっ?
(ミルヒー)レベルアップどころかメンバーの一人来てないそうですね。
そんな状態でこのわたしに引き渡すつもりですか!?それは…。
(女たち)きゃあー!座って座って。
(女)ミルヒーの知り合い?俺はただじじいに指示を…!
(女たち)まあまあまあまあ。
(女)美青年。
若ーい。
(女)ねえ?何飲む?何飲む?わたしにもお酒!何だこいつら!もうおじさんばっかりでつまんなかったのよねえ。
(女)はいあーん。
(女)はい大きいの。
はいあーん。
(女)あーっ。
大丈夫?
(女)こぼしちゃダメ。

(チャイム)鬼で悪魔の俺さまに何の用だ?お風呂貸してください。
何で風呂?お前の部屋にもあるだろう!?ガス止められちゃってて入れないんです!仕送りあしたで払えないし。
じゃああしたまで我慢しろよ。
どうせいつも臭ぇんだから。
もう限界なんです!かゆくてかゆくて!水で洗え!シャンプーもないんです!せっけんで洗え!いちいち俺を頼るな!先輩みたいな人には分からないんです。
またそれか。
このかゆさもこの悔しさも。
せっけんで台所洗剤で洗った髪がどんなことになるのかも!台所洗剤!?ショパンやベートーヴェンだって貧乏をなめつくして大きく成長してったのに。
よく知らないけど。
先輩は貧乏を知らなさすぎです!そんな人に本当の音楽やベートーヴェンが分かるのでしょうか!?俺が貧乏を知らなさすぎ!?知ってるよ。
貧乏だろ?マッチはいらんかね〜。
マッチはいらんかね〜パトラッシュもう疲れたよ・「LALALALALALAZINGENZINGENKLEINEVLINDERS」・「わすれないよこの道をパトラッシュとあるいた〜」やめろその歌。
《ガスが止められるなんてあるんだな現実に》・・「LALALALALALAZINGENZINGEN…」・・
(鼻歌)・・「LALALALALALA…」ああ…。
くっ!・・「LALALALALALAZINGENZINGENLALA」うん?「コントラバス」フン。
はあー。
(桜)バイトやめたら大学に通えません!はあー。
いいお湯でした。
ありがとうございました。
あっ。
これ桜ちゃんがのだめの部屋に忘れていったんです。
どうしたんですか?先輩。
俺は今まで学費や生活費の心配なんてしたことなかった。
音楽ができなくなるなんて考えたこともなかったな。
そうだ!先輩に最新刊と最新号の面白い本貸してあげますから元気出してください!ほら。
カズオも出たんです。
カズオも。
ホホホホ。
何がショパンだベートーヴェンだ!こんなのばっかり買ってるから貧乏なんじゃねえか!ぎゃぼーっ!ほげ〜っ。
クソ。
ちょっと話しをしに行くだけなのに何でわざわざウチまで行かなきゃいけないんだ!?しかたないですよ。
だって桜ちゃん携帯持ってないし家の電話も止められちゃってるし。
原始だな。
でも先輩改心したんですね。
桜ちゃんに謝りに行くなんて。
謝りに行くんじゃねえよ!ただオケの練習をサボるなって言いに行くだけで。
このままじゃ俺のせいにされるからな。
しかたなく。
ふーん。
その顔やめろ!
(峰)おーい。
早くしろよ!
(真澄)千秋さま。
こっちですよ!何で真澄ちゃんたちここにいるんですか?抜け駆けしようったってねそうはさせますかっていうのよ!
(峰)言っとくけど練習サボるヤツの気持ちは俺のほうが分かるんだからな!行きましょ行きましょ。
こ…。
このウチ!?え〜!?
(日出美)君たち!ウチに何か用かね!?誰!?
(日出美)そうですかそうですか。
桜のお友達ですか!あっさあ。
どうぞどうぞどうぞどうぞ。
(峰)あっ。
失礼します。
あっ。
(日出美)いやー。
朝からバイトに行ってましてね。
すいません。
でもすぐに帰ってくると思いますんで。
さあどうぞ。
水。
ププッ。
水。
プッ。
水。
水道水ですね。
失礼ですがお父さんの仕事は一体?ああー。
僕はね輸入家具の会社を経営してましてね。
でも最近は不況でね。
こういった高級品はなかなか売れないんだよね。
(真澄)不況の問題なのかしらね。
あの。
ご家庭の事情はお察ししますがちゃんと学校に来るように桜さんにお伝えください。
(日出美)ちょっと待った!君たち大学では何の楽器を?えっ?わたしピアノです。
(真澄)わたしはティンパニーです。
そしてこちらの方が指揮とピアノとかやってます。
そうか。
バイオリンじゃないんだ。
(峰)おい。
ちょっちょっ。
コンマスですけど何か?あー!ハハハ!そうなの!?だったらねぜひ見ていただきたいものがあります!まあこちらへ!ピアノ?・
(弾く音)
(真澄・峰)うわっ!おおっ!地震?地震?
(真澄・峰の騒ぐ声)
(峰)うわあーっ!うわっ!うわっ!きゃあー。
(日出美)どうぞこちらへ。
(峰)うわっ!千秋!お前から…お前から行け!うわー暗い。
(真澄・峰)うわー!
(日出美)どうぞ。
臭い。
何か臭い。
ひんやり〜。
ようこそ!僕のコレクションルームへ。
すばらしいバイオリンばかりだろ?
(峰)すげえ!ガダニーニ!おっ!トマソ・バレストリェーリ!1億。
6,000万のこんな名器が!?
(日出美)やっぱり分かる!?それからねストラディバリも欲しいんだよね!4億のやつ!
(峰)ああーっ!4億?
(日出美)どうだい?美しいだろ?バイオリンはね14世紀の初めに突如として現れたときからこの姿なんだよ!ほかの楽器とは違う奇跡のような楽器だよ。
ちょっと音色聴いてみる?
(峰)うん。
驚くよ。
(弾く音)うぎっ!何?これ!耳が…!
(弾く音)驚いた?僕全然弾けないんだ!代わりに弾いてくれる?アホかあんたは!?弾けないのにこんなコレクション!それで貧乏!?
(真澄)そうよ!あんた借金あるんだったらこれ全部売ってきなさいよ!
(日出美)これはそんな簡単に手に入るような代物じゃないんだから!
(峰)あんたの手に入っても名器も迷惑だよ!
(日出美)これは僕がずーっと命よりも大事にしてきたコレクションなんだよ!娘より大事ですか?
(日出美)ああー。
娘が音楽を勉強したいと言ってるのに何でこんなもののために。
音楽好きなら分かるでしょう?娘が音楽を続けたいっていう気持ち。
僕はねバイオリンが好きなんだよ!コントラバスなんてあんな地味で音程の不安定な楽器なんて。
あんたという親は…。
お父さんに音程のこと言われたくないですよ!
(日出美)僕だってね…。
僕だってホントはこのバイオリンをいつか桜に弾いてほしいとそれを楽しみにしてたんだよ!お父さん!桜ちゃん!?
(桜)わたしはコントラバスが好きなの!
(日出美)何でバイオリンじゃダメなんだ?だって…。
だってコントラバスのほうが大きくて格好いいから!
(峰)えっ?それだけ?わたしもっと勉強したいの。
もっと練習してもっともっとうまくなっていつかプロの演奏家になりたいの。
できればウィーンフィルの楽団員になりたいの。
桜。
お前そこまで大きな夢を!?《でかすぎだろ》お願いします。
続けさせてください!お父さん。
何億円のバイオリンより娘が音楽を学びたいという気持ちのほうがよっぽど価値があるんじゃないですか?それがなければいくらお金があったって。
すごーい!桜ちゃんのお弁当!
(桜)お母さんがみんなにお礼にって。
お礼?
(桜)お父さんがバイオリンを売ったお陰で生活も元に戻ったし会社まで立ち直っちゃったんです。
か…会社まで!?
(桜)はい。
何かあの中に呪いのバイオリンが1本あったみたいで。
(のだめ・千秋)えっ!?それでお父さんも正気に。

(コントラバスの演奏)
(由貴)あれ?桜ちゃん早い!一番乗り?
(萌)何だかすごくうまくなったわねえ。
早くみんなに追いつきたくていっぱい練習してきたから。
(峰)こんにちはこんにちは!
(真澄)ハロー!
(峰)こんにちはこんにちは!
(真澄)ハロー!ハロー!
(岩井)これ…。
えっ?休んでる間のボウイング変更。
写す?ありがとう。
(ミルヒー)君は大事なことに気づいてない。
誰一人欠けることなく頑張ってください《オーケストラにはいろんな人間がいる。
プロオケともなればそれこそいろんな国の演奏者がいろんな事情を抱えてやってくる。
マエストロはそれを俺に伝えようとしていたのか?》まさかな。
先輩寂しいんじゃないんですか?えっ?だってみんながうまくなっちゃったらミルヒーにこのオケ渡さなくちゃいけないんですよね?さみしいわけねえだろ!?それにまだまだだよ!
(峰)よーし千秋!今日も練習だ!
(真澄)わーい!あっ!うん?ミルヒー!?お願いします。
(ミルヒー)宣誓!今日からわたしはこのSオケを脱退しAオケに専念することをここに誓います!
(一同)ええーっ!?
(峰)Aオケってなな…何で!?Sオケにはわたしに劣るとも勝らない千秋というすばらしいいい男もとい!指揮者がいるではありませんか。
ちょっと待ってください!どういうことですか?まさかこないだのキャバクラのことを恨んでるんじゃ?当然です!恨んでます!えー!キャバクラって?なな…何ですか?それ〜!貴様はわたしのハーレムを土足で踏みにじった!絶対に!絶対に許せません!
(峰)ハーレム?どういう話だ?それ。
えっ?えっ?えー!浮気したんですか!?
(ミルヒー)とにかく!わたしはAオケ貴様はSオケ!来週の定期公演で勝負です!というわけでSオケの皆さんせいぜい頑張ってください。
(真澄)どういうことなんですか!?
(峰)お前何かしたのか!?何かしたんですか!?
(萌)見捨てられたんじゃない?わたしたち下手だから。
みんな!こんなことでくじけるSオケじゃないよな!?って何で帰る支度してんだよ?
(橋本)SオケのSはシュトレーゼマンのS。
巨匠がやめるなら解散だろ?解散だな。
(真澄)えー!千秋!?こういう言い方は何だがシュトレーゼマンのAオケに対抗しても恥をかくのがオチだろう。
(桜)でも…。
でもわたしはこのオケやりたいです!えっ?初めて選ばれたんですオーケストラ。
桜ちゃん!
(薫)わたしたちも4年間で初めてよね。
このまま卒業するのは嫌です!
(玉木)薫さん。
俺も!
(金井)僕もやりたいです!
(由貴)わたしもSオケやりたい。
(静香)わたしも!
(岩井)まあせっかくここまで練習したんだしな。
(橋本)この際千秋の指揮でいっか。
(真澄)そう。
千秋さまのやるオーケストラ。
やらない理由がないじゃない!ねっ?
(学生たち)うん!
(真澄)ねっ?
(学生たち)うん!
(峰)よっしゃー!今日からSオケのSはスペシャルのSだ!みんなで打倒Aオケ!打倒シュトレーゼマンだ!
(一同)おーっ!おい。
俺まだやるなんてひと言も…。
(一同)ジークジオン!ジークジオン!先輩よかったですね。
俺がこのオケの正指揮者!?
(峰)Sオケ万歳!
(一同)万歳!・『ガーシュウィンラプソディ・イン・ブルー』2014/03/26(水) 15:53〜16:48
関西テレビ1
のだめカンタービレ #03[再][字]

「弱小オケ大ピンチ!!愛は貧乏を救えるか」
上野樹里 玉木宏 瑛太 水川あさみ 竹中直人

詳細情報
番組内容
 のだめ(上野樹里)は練習のために集まっていたSオケの学生たちに、千秋(玉木宏)が指揮者を務めると告げる。
 Sオケは、桃ヶ丘音大に招かれた世界的指揮者、シュトレーゼマン(竹中直人)が、龍太郎(瑛太)たち落ちこぼれ学生ばかりを集めて編成したオーケストラだ。だが、シュトレーゼマンにキスを迫られたのだめが、彼を殴って気絶させてしまったため、練習が始まらない。千秋は困惑しながらも、オーケストラの指揮する
番組内容2
チャンスに胸の高鳴りを覚えていた。
 シュトレーゼマンがSオケのために用意した曲はベートーヴェンの『交響曲第7番』。千秋は指揮台に上がると、さっそく練習を始める。しかし、その演奏はあまりにもお粗末で、すぐに指揮を止めてしまう千秋。すると、いつの間にか意識を取り戻していたシュトレーゼマンが千秋を押しのけて指揮台に上がり、見事にオケを鳴らしてしまう。
 シュトレーゼマンの力量を目の当たりにした千秋は
番組内容3
改めて指揮科への転科を申し出る。するとシュトレーゼマンは、転科をしなくても弟子にすると千秋に告げ、ピアノの練習は続けるよう指示する。
 あくる日、シュトレーゼマンは、2週間後に迫った定期公演にSオケも出演させることを決め、千秋をSオケの副指揮者に任命する。
 一方、のだめは、父親の会社が傾いたせいでアルバイトに追われ、練習もままならない状態のコントラバス奏者・桜(サエコ)と知り合う。
出演者
上野樹里 
玉木宏 
瑛太 
水川あさみ 
小出恵介 
上原美佐 
遠藤雄弥 
サエコ 
伊武雅刀 
畑野ひろ子 
豊原功補 
西村雅彦 
竹中直人 ほか
原作・脚本
【原作】
『のだめカンタービレ』二ノ宮知子(講談社)
【脚本】
衛藤凛
監督・演出
【プロデュース】
若松央樹 
清水一幸
【演出】
川村泰祐
音楽
服部隆之

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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