延伸事業を行うための府との合意書に調印する予定です。
イケてるメンズがそろいにそろった魅惑の全寮制男子校桜咲学園。
そこにアメリカから転校生がやってきた。
名前は芦屋瑞稀。
性別は女。
そう。
彼女はとある目的のために男と偽って男子校に編入してきたのだ。
男に成り済まして学園生活を送る瑞稀に次から次へと降りかかる災難。
そして今度は
・
(佐野)何だそれ?
(生徒)ああ終わった!
(生徒)さあ帰るか。
(関目)おっ。
そうそうそうそう。
最近さブロッサム学園の寮で下着が盗まれてるんだって。
(中央)えっ!
(嵯峨)マジで!?
(中央)やだ。
僕がいちばん気をつけないと。
(嵯峨)誰も取らねえよ。
(中津)下着なんて盗むヤツの気が知れませんなぁ。
なあ瑞稀。
お好み焼き食いにいこうぜ。
(瑞稀)悪い。
俺今日用あるから。
(中津)用?兄貴来んだよね。
じゃあ。
おいちょっ…。
あいつの兄貴アメリカじゃないの?
(瑞稀)ヤベヤベ…!うっし!
(静稀)「お前を連れ戻しに日本へ来た」
(ため息)・
(静稀)瑞稀!
(静稀)ハハ…!あーっ。
わっ。
ちょっと…お兄ちゃん。
(静稀)久しぶりだなぁ。
どうした?うれしくないのか?ううん。
ったくー。
父さんたちから日本に留学したって聞いたときはびっくりしたぞ。
ごめん。
まっとりあえず元気そうで安心した。
うん。
お前の好きなハンバーガーでも食いいくか?オッケー。
レッツゴー。
マイハンバーガーハンバーガー。
(静稀)好きだなぁ。
うん。
大好き。
(梅田)あのバカ…。
(神楽坂)すっかり隠居気分だな。
お前の踏み絵だ。
これ見て何も感じなけりゃハイジャンとも縁切れんだろ。
(瑞稀)ところでさ何で急に日本に来たの?
(静稀)日本の医科大とうちの医局の親善交流でな。
そっか。
日本の高校には慣れたか?うん。
あっ。
まあ友達も出来たしね。
女の?当たり前だろ。
何言ってんだよ。
何か言葉遣いも悪くなった。
そう?日本の女子高生なんてこんなもんなんだよ。
ほら女子寮だからさみーんなで仲がよくって。
アメリカの高校も面白かったけどこっちのほうが断然フィールソーグッド。
もういいよ。
瑞稀。
えっ?知ってるんだ。
お前が男子校に入ったこと。
男子校って分かっててこのままお前を日本に置いとくわけにはいかない。
あっ…。
こ…このことお父さんたちには?言えるわけないだろ。
だったらお願い。
もう少しここにいさせて。
むちゃ言うなよ。
すぐに学校辞めてアメリカに帰るぞ。
ちょっとトイレ。
もぅー!何でバレてんのよぉー!
(難波)おっ!おい何だよそれ?
(野江)嘘発見器。
作ってみました!
(第二寮生たち)はあっ?
(関目)作る意味が分からない。
(野江)これで下着泥棒を捕まえるんだよ。
(第二寮生たち)いやいや…。
それねえあのねえあり得ない。
(京橋)っていうか容疑者いないと嘘発見できないから。
(野江)あっ。
(嵯峨)「あっ」じゃねえよ。
作る前に気づけよ。
ああでもさちょっと試してみない?じゃあ俺が試してやる!
(第二寮生たち)やれやれ!おお何かテンション上がる。
(電源が入る音)
(野江)じゃあすべて「いいえ」で答えてください。
はい。
あっ違う違う違う。
いいえ。
(第二寮生たち)おうすげえ!
(中央)すごいね。
(難波)じゃあ「わたしは下着泥棒だ」
(中津)いいえ。
あっ。
まあこれはな反応されてもリアクションに困るし。
あっ。
じゃあじゃあじゃあじゃあ「わたしは女より男が好きだ」いいえ。
(第二寮生たち)ええーっ。
(嵯峨)マジかよお前。
ホモだったの?
(京橋)女好きってのはフェイクだったのか。
おい野江!お前壊れてんぞこれ。
壊れてる。
(萱島)「好きな人がこの寮にいる」いいえ。
(第二寮生たち)ええーっ!
(中津)ちょっちょっちょっ!何で微妙に離れんの?やめてよそういうの。
「その好きな人は第二寮にいる」
(第二寮生たち)ええーっ。
(中央)信用してたのに…。
(中津)いやっちょっと!ちょっとお前ら離れすぎだよ。
ちょっとちょっと。
おかしいよ。
・
(天王寺)おりゃーっ!
(天王寺)ここで一体何をしていた!?
(難波)どうした?
(天王寺)この男がな寮の周りを怪しくうろついていたんだ。
(静稀)だからそれはあの痛い痛い痛い…。
(天王寺)あれ!?
(中津)あっ!もしかしてこいつ下着ドロじゃねえ?それはだから違うからって…。
(関目)じゃあ嘘発見器にかけてみたら?いいね!よしお前ら!食堂に連れてくぜ!
(寮生たち)ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!ワッショイ!
(静稀)おい!高いの嫌いなんだ!こら!
(瑞稀)お兄ちゃん!
(静稀)おい。
瑞稀おい。
(寮生たち)ワッショイワッショ…。
(関目)芦屋の兄貴?おう。
(寮生たち)ええーっ!
(天王寺)はい。
下ろせ。
(第一寮生たち)イエッサー!
(中津)はい。
そしてどけ!筋肉バカどもどけ!お前ら!お兄さんが下着ドロのはずがないだろ。
どうもすいませんでした。
もう何しに来たんだよ?心配して来てやったんだろ。
こんな男ばっかりの中で女…。
ああーっ!ちょっと打ち所悪かったみたいなんで部屋連れてきます!入って。
もうどういうつもりよ!お前が逃げるから悪いんだろ。
お前はいっつも後先考えずに行動するからなぁ。
でも今回の件は逃げて済む問題じゃない。
この男のために来たんだろ?お前がずっとあこがれていたハイジャンパー佐野泉だよな。
(静稀)要するにあれか?あこがれから恋愛に変わったってやつか?えっ?お前はこの男が好きで好きでたまらなくなってそばにいたい一心でこの学校に入った。
違う。
好きとかそんな理由じゃない。
ちゃんと分かるように説明してくれよ!女のお前が男と偽ってまでこの学校に入ったわけを。
(佐野)《女?》・『イケナイ太陽』
(瑞稀)ここに写ってる佐野すごい笑ってるでしょ?その笑顔をわたしが奪ったの。
これは…。
佐野は襲われそうになったわたしを助けてケガしたの。
わたしがその場にいなければ佐野はケガすることなんてなかった。
ケガしなければハイジャンをやめることもなかった。
笑顔がなくなることだってなかったの。
それは結果論だろ。
お前は悪くない。
悪いのは直接佐野に手を出した連中だ。
そんな都合よく考えられないよ。
全部わたしのせい。
お前の言いたいことは分かった。
じゃあ一つ聞かせてもらう。
お前がこの学校に編入してきて佐野は一度でも跳ぼうとしたのか?少しでも彼の気持ちを変えることはできたのか?それは…。
お前がここに残って何がしてやれるっていうんだ?お前は罪の意識で佐野を跳ばせたいだけだ。
でもそれは本当に彼のためになんのか?俺にはお前のエゴにしか思えない。
お前には佐野にしてやれることなんて何もない。
自分が無力なのは分かってるよ。
だけどこんなわたしでも佐野の役に立てることが何かあるはず。
もう一度佐野にハイジャンをやってほしいの。
また笑ってほしいの!
(静稀)お前がどう思おうが俺はお前を連れて帰るからな。
勝手なこと言わないで!わたしがどんな気持ちでこの学校に来たのかも知らないくせに。
お兄ちゃんだって単なるエゴでわたしを連れて帰りたいだけじゃない!帰らない。
佐野が跳んでくれるまでわたしは絶対に帰らない!瑞稀…。
わたしは佐野の笑顔を取り戻す。
(ひばり)皆さまお集まりいただき申し訳ありません。
最近ブロッサム学園の女子寮で下着の盗難が相次いでいるのはご存じですか?ああ…。
噂には聞いてるよ。
(カンナ)実は今日ひばりさまの下着が盗まれたんです。
(第二寮生たち)嘘だぁ!
(樹理)私もそれはないと思いました。
(ひばり)えっ?
(エリカ)わたしも。
(カンナ)私も。
(こまり)わたしも。
お黙りこまり!
(こまり)ええーっ。
まさか君のも?許せん。
俺のいいなずけを!
(姫島)いいなずけ!?いい…なずけ?
(寮生たち)いいなずけ!?もはや我々桜咲学園が犯人を捕まえるしかあるまい!
(第一寮生たち)押忍!・
(拍手)
(猿渡)すばらしい!すばらしいすばらしいすばらしいすばらしいすばらしいすばらしいすばらしい!
(姫島)猿渡教頭!鑑!
(難波)「かがみ」?正義感にあふれる行動はまさに我が桜咲学園の鑑である。
(第一寮生たち)押忍!
(難波)あっいやいやいや…。
今のは天王寺が勝手に…。
(猿渡)と校長先生がおっしゃってまして。
あっではこれではどうですか?犯人を捕まえた寮には掃除当番1年間免除!
(寮生たちの歓声)
(姫島)いいでしょう。
前々からトイレ掃除はわたしのイメージに合わないと思っていたんです。
(第三寮生たち)はぁ〜ん。
(猿渡)それではスタートです。
(スターターピストルの音)
(猿渡)ああっ!・
(ドアの開く音)おう遅かったな。
何かさブロッサムに下着ドロが入ったらしくて各寮に分かれて犯人捕まえるんだってさ。
面倒くせえよなぁ。
おやすみ。
(梅田)ちょっとおいで。
(瑞稀)ちょっと…。
何だよ。
(梅田)はい入って。
危ねえって…。
ちょっと。
何だよ?お前の友達はアホンダラスケか?あっ?学園の近くを女の格好してうろつくなんざどういう神経してやがる?無防備すぎるだろうが。
昨日のことね…。
たっぷり堪能さしてもらいましたよん。
まあ…。
なら話は早いな。
んっ?実は兄貴に男子校だってバレてアメリカに連れ戻されそうになってんだよ。
だから?だからどうしたらいいかなぁって。
俺日本で相談できる人とかいねえし。
友達の話じゃないのか?まあいい。
で?どうしたいんだ?それはまだ帰りたくない。
佐野が跳んでくれるまでは。
じゃあそう言やいいじゃないか。
だからそれが通用しないから困ってんでしょう。
お前の兄貴いい男だろ?えっ?確かに頑固そうだな。
あっ…。
ガッデム。
(瑞稀)おい。
何しに来たんだよ?
(静稀)決まってるだろ。
校長に退学申請しに来たんだよ。
そんな…。
校長室どこだ?校長ならいねえよ。
その手には乗らないぞ。
・
(梅田)本当にいませんよ。
校長はマダガスカル校の視察で不在です。
あなたは?
(梅田)校医の梅田です。
瑞稀の兄です。
ご用件でしたらわたしが伺いますが。
芦屋瑞稀の退学手続きがしたいんですが。
分かりました。
じゃああしたまでに書類用意しときます。
よろしくお願いします。
あさってにはアメリカに帰る。
荷物まとめとけ。
絶対帰らないからな!どういうことだよ?退学の書類って。
嘘に決まってるだろ。
嘘?
(秋葉)おかえり!
(梅田)出た!何なじんでやがんだてめえ!
(秋葉)いいじゃない。
そこどけ。
(秋葉)イヤー。
どけほら!
(秋原)相変わらず扱い悪っ!油断もスキも…くっさ!
(秋葉)はっ?何だこのにおいは。
除菌するんだ。
(梅田)危ないところだった。
(秋葉)あの子にあんたの素性バラすわよ!うわっ!
(梅田)勝手にしろ。
だがなバラすんだったら正確にバラせよ。
はいはい。
あの人大学のとき美女を目の前にしておじけづいちゃって男に走ったのよ。
美女?誰が美女だ?大体泥酔して野獣化したお前がいきなり襲いかかってきたのがトラウマになった。
それがすべての始まりだろうが!
(秋葉)えーっそうだっけ?そうなんだ。
心配すんな。
俺は未成年のガキには興味ねえから。
変なポリシー。
見境のないお前とは違うんだよ!さっさと用事済ませてとっとと出てけ!はいはい。
これ読んだ?佐野君の弟。
えっ?佐野の弟?
(梅田)へえーっ。
弟も陸上やってたんだ。
まあお父さんが元オリンピック選手だから不思議じゃないか。
元オリンピック選手?
(秋葉)そう。
佐野君も中学のときこっち来るまではお父さんに習ってたはずよ。
詳しいんですね。
気になるぅ?いや。
・
(静稀)佐野泉君だよね?芦屋瑞稀の兄です。
(静稀)瑞稀はね昔から一人じゃ何もできないほど内気な性格で何をするにも俺の後ろをくっついてきた。
スプリンター目指したのも俺の影響だろう。
その瑞稀が俺に黙って日本の高校に編入するなんて。
しかも初めて盾つきやがった。
正直驚いたよ。
(静稀)瑞稀は君の跳ぶ姿をもう一度見たいらしい。
でもそれは難しいことなんだろ?今の君を見れば分かる。
俺は瑞稀をアメリカに連れて帰る。
君にとっての「今」が二度と訪れないように瑞稀にとっても大事な時期なんだ。
かなわない望みのために人生を棒に振ってほしくない。
佐野の弟か…。
おかえり。
どっか行ってたの?今さアメリカから兄貴来てんだよね。
昔からうざかったけど何か尊敬しちゃうんだよな。
弟としては絶対に越えられない壁っていうか「兄貴がいて俺がいる」みたいな。
(佐野)ごちゃごちゃうっせえんだよ。
お前の兄弟話なんて聞きたくねえし。
つうかお前ホントうぜえな。
大好きな兄貴が迎えにきてんだろ?だったら一緒にアメリカ帰れよ。
何でそんなこと言うんだよ。
お前といると妙にイラつくんだよ。
お前が俺のこと美化すんのは勝手だけど俺はもう跳ぶ気がねえんだよ。
だから俺にとってお前は無意味どころか邪魔なんだ。
だから帰れよ。
帰んねえよ。
帰れっつってんだよ!どうして分かんねえんだよ?お前の願いは俺がハイジャンに戻ることかもしんねえ。
けど俺の願いはなお前が俺の視界からいなくなることなんだよ。
だから…。
頼むから消えてくんねえかな。
(泣き声)失礼します。
朝早くにすいません。
あの書類のほうは?
(梅田)ああ忘れてました。
あしたもう一度来てもらえます?どういうつもりですか?ちょっ…。
(梅田)こういうつもり。
何すんだ!
(梅田)君ゲイ嫌いでしょう?当たり前だろ。
触られただけで虫ずが走る。
俺も妹の気持ちを知りながらそれをむげにして連れて帰ろうとするようなヤツには虫ずが走るねえ。
(生徒)ああ!
(生徒)ううっ…。
おはよう!
(生徒)押忍。
おはよう。
あれ?今日はテンション高いね。
そっか?いつもと一緒だよ。
おはよう。
なあなあなあなあ。
これ見てこれ。
特大お好み焼き30分以内で完食したら無料だってさ。
チャレンジしてみようぜ。
(中津)いやあ…。
でもお前あそこの特大は半端じゃねえぞ。
大丈夫だって俺アメリカでハンバーガー2つ10分で完食したことあるんだから。
知ってる?アメリカのハンバーガーってこんなでっかいんだぜ…。
(瑞稀)全部わたしのせいもう一度佐野にハイジャンをやってほしいの。
また笑ってほしいの佐野が跳んでくれるまでわたしは絶対に帰らない!
(瑞稀)自分に嘘ついて生きるっていうのはさ寂しいよ。
苦しいよいつか跳びたくなる日を俺がつくる。
だからやめんなよ
(瑞稀)大切なものをあきらめてったらどんどん自分が消えてなくなっちゃうんだぜごめん…。
佐野の背中押してあげられなかったわたしは佐野の笑顔を取り戻すほい。
中津…。
おうサンキュー。
寝不足か?それとも何かあったとか。
俺でよかったら相談乗るぞ。
ありがとう。
そう言ってくれるだけでうれしいよ。
おう。
そう…そうか。
何か疲れちゃった。
何だよ。
あんま思い詰めんなよ。
ほらさよく言うじゃんかよ。
あの「つらい数だけ幸せもある」みたいなさ。
そうだからこう何つうか…。
い…いや…。
それはちょっとまずくねえか?何だよ寝てんのかよ!
(中津)あっうっ!危ねえ。
(カメラのシャッター音)
(中津)あっ。
(秋葉)イケメン学園禁断の恋。
こりゃ売れるわ。
まいど!恋?いやいや…。
まさか。
あっ。
ちょっと!ちょっと待て!
(秋葉)あっ!いいでしょう!
(中津)返せ!この冒とく女!ちょっと!うん…。
何だ?危なかったぁ…。
つうか危ねえのは俺か。
マジでやべえよなぁ…。
(中津)あれ?
(中津)《女物?何だ?何なんだ?この高ぶるテンションは?そうか。
間違いない。
俺は…》俺はホモじゃなーい!
(ひばり)下着泥棒を捕まえるために皆さまがすごーく頑張ってるとお聞きして差し入れ持ってまいりました。
(難波)おおっ。
何か悪いねえ。
(中津)・「俺は女好き」・「俺は女好きホモじゃないホモじゃないホモじゃない」イヤーッ!
(樹理)これ私のです。
(こまり)中津さんがそんな人だったなんて…。
いや。
だから違うんです。
あの僕はロビーに落ちてたから拾ってかぶっただけです。
(姫島)どうしてかぶっちゃうかな?
(天王寺)まさか身内に敵が潜んでいたとはなぁ!ちょっと待った!
(難波)よし。
(天王寺)何なんだ?それは。
(難波)嘘発見器だ。
中津。
「いいえ」で答えろ。
「わたしは下着を盗みました」
(中津)いいえ。
(天王寺)んんっ?「わたしは部屋に下着を隠し持って…」いいえ!
(天王寺)どういうことだこれは?策略か!?だから僕はただかぶっただけなんです!でもこれで身の潔白を証明したことにはなりません!
(難波)ああ!もうだったら中津の部屋を調べてみりゃいいだろ?
(第一寮生たち)ありません!
(姫島)ということは犯人は別にいる。
(天王寺)だがこの学生寮の誰かということは間違いなさそうだな。
では各自の部屋をこれから徹底的に調べ…。
(天王寺)うーん!
(難波)よし。
これからが勝負だな。
おっ!勝負というならば負けるわけにはいかねえな。
(ひばり)ストップ!これからは公平なジャッジをするために私たちが仕切らせてもらいます。
これより桜咲学園学生寮一斉ガサ入れを開始します!
(第一寮生たち)チェイサー!
(天王寺)下着があれば!
(第一寮生たち)黒!下着がなければ。
(第三寮生たち)白!さあ!
(第二寮生たち)どっち!?第一寮103号室。
(太鼓の音)
(第二寮生たち)黒こい黒こい。
(第三寮生たち)黒こい黒こい。
(樹理)白!
(第一寮生たち)シャーッ!第三寮306号室。
(太鼓の音)
(樹理)白!
(姫島)わーっ!わーっ!当然です。
(第三寮生たち)はぁ〜ん。
(静稀)瑞稀のことか?俺が跳べなくなったのは…。
芦屋のせいじゃありません。
ケガがきっかけなのは事実です。
(佐野)けど跳べなくなった原因は俺にあるんです。
高飛びは俺にとってすべてでした。
ガキのころからずっと1センチでも空に近づくことが俺にとって何よりの喜びだった。
けど記録を塗り替えるごとに周りの期待は膨らんで。
それが重荷になってきました。
それはどんどん俺の背中に押しかかってきていつの間にか跳ぶことさえしんどくなって。
そんなときでした。
アメリカでケガしたのは。
(佐野)俺はケガを理由に重荷を投げ捨てた。
要は逃げたんです。
怖かったんです。
跳ぶ姿をイメージしただけで足がすくむんです。
(静稀)素人には分からない悩みってやつか。
(静稀)でも瑞稀はそうは思ってない。
あいつは自分の責任だと思ってる。
(佐野)はい。
君にはいい迷惑だろ?だったら君の胸の内を正直に話したらいい。
君も瑞稀も楽になる。
話しても無駄です。
あいつの負った傷は俺が言葉で伝えたぐらいじゃ消えません。
俺は芦屋が嫌いでした。
おせっかいだし自分勝手だし頑固だし。
それに何よりあいつの言葉が全部真実だったから。
俺は耳ふさいでました。
けどあいつが背負ってるものが分かった途端あいつの言葉の一つ一つが痛いぐらいに刺さってきて…。
(佐野)芦屋は家族や友達…。
それに「今」っていう時間を犠牲にしてまでここに来た。
それって一人の人間として単純にすげえなって。
だから今度は俺が。
お願いします。
芦屋には笑って帰ってほしいんです。
あいつを信じてやってください。
(太鼓の音)よし!残るは3部屋だな。
(第三寮生たち)いらっしゃい!
(第一寮生たち)来るなら来んかいさ!第二寮205号室。
(樹理)黒。
(第二寮生たち)えーっ!
(第一寮生たち)イエス!ベイベー!結局うちかよ。
(関目)佐野と芦屋の部屋じゃん。
まさか…。
(エリカ)これ見てください!
(寮生たち)あっ!
(エリカ)芦屋瑞稀の荷物の中に入ってました!
(寮生たち)えーっ!
(中津)瑞稀が?ちょっと。
どいて。
どいた。
どいた来いお前。
来い。
こっち来いお前。
容疑者確保しました!俺がどうかした?
(ひばり)あなたが下着泥棒だったのね!はっ?これよ。
(嵯峨)芦屋が犯人だったとはなぁ。
違えよ。
言い逃れはできませんわよ!現にこうしてあなたの荷物から出てきたじゃない!観念しなさい!
(中央)そうだそうだぁ。
(第三寮生たち)そうだそうだ。
そうだそうだ。
そうだそうだ。
そうだそうだ。
・
(佐野)だったらこれもそうか?佐野さま!どこでそれを!?
(天王寺)カンナのパンツ!
(第一寮生たち)カンナ!
(中津)わぁーっ!あった!
(一同)あーっ!
(難波)じゃあ犯人は…。
(関目)裕次郎?
(寮生たち)えーっ?裕次郎?ああ…。
・
(クギを打つ音)何してんだ?おう。
兄貴が来たら追い返そうと思って。
(メールの着信音)メール来たぞ。
(静稀)「瑞稀へクリスマスと正月くらいは家に帰ってきなさい。
P.S.佐野弟を頼んだ」えっ…。
佐野兄貴に会ったの?もしかして佐野が?何勘違いしてんだ。
そんなわけねえだろ。
いつもの佐野だ。
変なヤツ。
何だこれ?意味ねえじゃん。
あっ。
サンキュー兄貴。
(関目)おはよう。
あっおはよう。
(関目)行こっか。
えっ?ちょっちょっ。
なっ…なになに?ちょっ…。
下ろせよ。
何だよお前。
何だよ!うわっ。
(関目)はいはいはいはい。
(中央)はいここで回って。
はい座って。
(野江)はい失礼しまーす。
(難波)これだけブロッサムのじゃなかったらしい。
お前の部屋にあったやつだよな?すべて「いいえ」で答えなしゃい。
はっ?
(萱島)「これはわたしのだ」いいえ。
(難波)どわーっ!やっぱお前のかよ!違うって!でたらめだよ!
(中央)「フリフリよりスケスケのほうが好みだ」いいえ!
(寮生たちの笑い声)もう勘弁してくれよぅ。
・
(中津)大変だー!大変大変大変大変!
(難波)おう。
どうした中津?寮長事件です。
(難波)んっ?えっ!
(寮生たち)寮閉鎖!?えっ!?俺たちどうなっちゃうの?・『PEACH』
(のだめ)今日はこの人が指揮します。
2014/03/26(水) 14:57〜15:53
関西テレビ1
花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜 #03[再][字]
兄・静稀が瑞稀をアメリカに連れ戻しに来日!瑞稀が逃げまわる中、寮では下着泥棒の犯人探し。さらに何と!ついに瑞稀の秘密が佐野にバレ・・・?
詳細情報
番組内容
芦屋瑞稀(堀北真希)は、アメリカにいるはずの兄・静稀(岡田義徳)が、自分を連れ戻しに日本に来ているというメールを受け取り愕然とする。さらに、「最愛の妹へ」と書かれたそのメールを佐野泉(小栗旬)に見られてしまう。その頃、桜咲学園の姉妹校・聖ブロッサム学園の寮で女生徒の下着が盗まれる事件が頻発、桜咲学園の生徒たちも犯人探しをすることに。ある生徒はウソ発見器を作り、中津秀一(生田斗真)が最初の実験台に
番組内容2
される。そんな中、寮の周りをうろついていた怪しい男が食堂に連行された。男は静稀だった。驚く一同。慌てた瑞稀は、静稀を自室に連れ込むが、静稀は逆に、瑞稀が男に扮して桜咲学園に転校したのは、佐野への恋愛感情からだろうと瑞稀を問い詰める。瑞稀は、佐野が高跳びを止める原因を作ったのは自分なので、今度は佐野を復帰させる手伝いがしたいだけだと説明する。そんなやりとりを、佐野は部屋の前で聞いていた。
瑞稀の
番組内容3
気持ちを知っても納得しない静稀は、翌日、退学の申請にやってくる。しかし、校長が不在だったため、保健医の梅田北斗(上川隆也)が代わりに対応する。梅田と瑞稀が保健室に行くと、そこに原秋葉(紺野まひる)がいた。原は、1冊の陸上雑誌を見せ、佐野の弟・森(大東俊介)が高跳びの選手で新星として期待を集めていること、2人の父親もかつてオリンピック選手だったことを話す。同じ頃、静稀は佐野を呼び出し・・・。
出演者
堀北真希
小栗旬
生田斗真
水嶋ヒロ
山本裕典
岡田将生
木村了
石垣佑磨
姜暢雄
城田優
岩佐真悠子
岡田義徳
紺野まひる
上川隆也 ほか
原作・脚本
【原作】
「花ざかりの君たちへ」中条比紗也(白泉社「花とゆめ」)
【脚本】
武藤将吾
監督・演出
【企画】
後藤博幸
【プロデュース】
森安彩
【演出】
都築淳一
音楽
河野伸