(桜宮巌雄)人工呼吸器と薬で命をつなぐだけの葵の姿を見てるうちに妻がどんどん無口になった。
ちょうど18歳の誕生日の夜死んだ。
(戸山)見ちゃったんです俺。
CT室に人がいて遺体をこっそり撮影してた。
(田口公平)戸山さんどうして…。
(白鳥圭輔)これは殺人の可能性が高い。
おとといの夜20時半以降に撮影されたAi画像。
似てるんですよねぇ。
撮影者の下手さが。
立花先生の遺体を撮影した人間は碧翠院にいる。
教えてくれないか白鳥君。
誰が彼を殺してこれを撮影したんだ。
答えらんないのなら出ていけ。
(小百合)もう耐えられない。
いつになったら碧翠院を出てってくれるんですか?
(すみれ)あなたの言葉はもう私の助けにならない。
(天馬)とんでもないこと隠してませんか?
(すみれ)手を貸してくれる?このままだと大変なことになる。
すみれ先生がここに隠してたのは戸山君を殺した犯人かもしれない。
(大野)あぁ〜小幡さん来てますよ。
(小幡)あぁ…ちっ。
おっはよ〜刑事さん。
(小幡)厚労省はひとの名前を覚える気もねぇよな。
(小幡)調べろって?どういうこと。
1つはすみれ先生もう1つはバイトの天馬大吉。
残りの1つを誰が使ってたのかそれを知りたいんだよ。
指紋を調べて過去のデータと照合してみて。
田口先生も触っちゃったから彼の指紋も出ると思うけど。
もう1人別の人間の指紋が出るはずだから。
あんねぇ警察は厚労省の命令聞く義務なんて…。
戸山君を殺した犯人かもしれないんだよそいつが。
桜宮家がこっそりかくまってたんだよ。
3つ目のカップを使った人間を。
(すみれ)加代さん何か食べたいものない?美智さん。
(美智)あぁ〜田口先生。
加代さん良くないみたいですね。
(すみれ)食欲が出ると…。
(美智)ものが食べられなくなって一気に気力がなくなったみたいだ。
料理当番は無理だよなぁ。
トクやうめ…。
一緒に働いていた連中がどんどんいなくなる。
あの手が足りないようだったら僕も手伝いますよ。
ははっ料理なんて無理だよ。
こう見えても僕妹たちのご飯作ったりしてたんで。
・
(ドアの開閉音)はぁ…あのカップどっから持ってきた?おぉ何かわかったの?いいから答えろ。
あのカップどこで手に入れた?あぁ〜過去のデータに一致する指紋があったんだ。
で?誰の指紋だったの?俺もそれが知りたいんだよ。
うん?8年前1人の男が自宅で死亡した。
8年前?
(小幡)三田村洋一当時28歳。
何者?俺たちが追ってた容疑者だ。
だから容疑者って何の?婦女暴行。
20代女性ばかりを狙ったレイプ事件が連続して3件起こった。
今それ8年前って言ったよね?被害者全員が被害届を出したとは思えない。
実際の被害の数はもっと多かったかもしんねぇな。
届けを出した被害者の中に碧翠院の関係者はいなかった?何の話だ?あぁいや…。
まあそれはべつにいいや。
でこのレイプ事件の容疑者は自宅で殺されてたってわけ?最初はみんなそう思った。
頭から血流して2日たった状態で発見されたからな。
で鑑識が入って三田村の部屋から本人以外の指紋が採取された。
もしかしてそのとき出た指紋が?あんたが持ってきたあのカップの指紋と一致した。
この三田村って男を殺した犯人は捕まんなかったの?殺しじゃなかった。
えっ?少なくとも法律上はそういう結論に落ち着いた。
はぁ〜ちっ。
どういうこと?
(美智)うまいもんだなぁ。
はははっすご〜い。
(美智)う〜ん。
はははっ。
(美智)これならすみれエンタープライズの社員になれるね。
社員になるにはまず患者にならないと。
ははははっ。
そうよねぇ。
そうですね。
・
(すみれ)田口先生。
何してるの?
(美智)すごいぞ田口先生なかなかの包丁さばきだ。
うん。
美智さん。
(美智)うん?彼はドクターなの。
すみれエンタープライズの仕事をする人じゃない。
すまん。
あっいえ。
あの僕がやりたいって言いだしたんで。
じゃあ僕仕事に戻ります。
(小百合)田口先生はひとの心をつかむのがお上手ですね。
(すみれ)料理までして何を調べてるんだか。
待ってください僕は何か調べるために手伝ってたわけじゃ。
(すみれ)言い訳しなくていいって。
厚労省に命令されてるんでしょ?いや違います。
ただ…。
(すみれ)ほらお仲間が来た。
あれ何?みんなで僕のうわさでもしてた?まあ当然悪いうわさじゃないんだろうけど。
いやむしろいいうわさのはずないですよね。
えっ何で?いや時々僕でもわからなくなりますよ。
白鳥さんがどこまで本気でどこまで冗談なのか。
僕はいつでも本気だよ。
(すみれ)行こ。
小百合先生またうそついてましたねぇ。
8年前にあなたを襲った犯人知らない男だなんて言ってたけどほんとは相手が誰かわかってたんじゃない?白鳥さんその話は。
三田村洋一この男だよね?何のつもり?白鳥さんやめてください。
僕だって蒸し返したくはなかったんだよ。
8年も前の昔話が今につながりさえしなければね。
えっ?8年前この男は連続レイプ事件の容疑者として警察にマークされてた。
ところがある日自宅で不審な死を遂げた。
初めは警察も殺人事件じゃないかと疑ってた。
それなのに捜査はすぐに中断された。
中断?どうして。
現場に検死に来たお医者さんが断言したらしいよ。
これは単なる病死だって。
まさかその医者って。
この碧翠院の院長桜宮巌雄先生だ。
(回想)死後数日たってるなぁ。
(小幡)殺人ですかね?いや病死の可能性もある。
はぁ?心不全を起こして倒れたときに頭を打った可能性も捨てきれない。
でも先生。
この男レイプ事件の容疑者ですよ。
これも事件なんじゃ…。
詳しく調べましょう。
碧翠院に運んで。
しかし!D。
わかりましたよろしくお願いします。
結局急性心不全による病死と判断された。
疑問を感じた刑事もいたけど巌雄先生はその後検死や解剖を積極的に引き受ける警察にとっては便利なお医者さんになって。
誰も巌雄先生に異論を唱えることができなくなったんだって。
それでも納得してない現場の刑事もいた。
三田村のマンションの玄関ドアが半開きになってた。
まるで誰かが慌てて逃げ出したみたいにな。
ちっそれなのにどうして捜査を続行しなかったの。
俺も若かったんだよ。
上の連中が巌雄先生のご判断を信じた以上勝手に捜査なんかできない。
ともかく現場のドアには誰のものかわからない指紋がべったり付いてた。
俺は今でもその指紋の持ち主が三田村を殺したと思ってる。
その8年前の指紋と昨日コテージに残されていたカップに付いていた指紋が一致した。
小百合先生。
あなたの代わりに誰かがこの男を殺して復讐してくれてたみたいだね。
だから巌雄先生は病死と偽って殺人事件を隠蔽した。
誰かはわからないけど8年前からずっと桜宮家に尽くし続けてきている人間がいるみたいだねぇ。
その何者かが戸山君を殺した。
ですみれ先生と天馬君がそいつをコテージにかくまったと。
すみれ先生教えてくれますか?その指紋の持ち主は誰なのかを。
そんな人見たこともありません。
はっまたそうやって平気でうそをつく。
・
(天馬)小百合先生すみれ先生急患入ります。
3名重傷。
けんかのようです。
(すみれ)すぐ行く。
タイミング良すぎだろ天馬君。
(小百合)田口先生もお願いします。
あっはい。
ちっ…はぁ〜。
(小百合)動かないですぐ終わりますからね。
3名重傷…なんてうそついて。
(天馬)すいません白鳥さんが来てたからつい。
まあ助かったけどね。
きれいですねこれ華緒先生が?
(華緒)葵のほうがずっと上手だけど。
薔薇を育てるのもね葵のほうがずっと上手。
みんなほんとに大好きだったんですね葵君のこと。
葵はねほんとに優しい子なの。
田口先生にも1本。
ありがとうございます。
あの昨日別荘地に行きました。
昔ご家族で使っていたコテージ覚えてますよね?ええ。
あの子たちみ〜んなコテージが大好きだった。
今も使ったりするんですか?いいえ。
今はもう…。
あの。
戸山君の件なら警察に任せた。
田口先生君も刑事のまね事などせんで仕事に専念してくれんか。
華緒先生は精神科医なんですよね?いつごろからですか?あまり仕事をされなくなったのは。
華緒先生ほんとはまだ葵君の死を受け入れられてないんじゃないでしょうか。
君には関係ない。
グッチー怒ってんの?そりゃ僕だってまた小百合先生の古傷にふれてしまったのは悪かったな〜と思ってるよ。
あぁ〜無視ですかそうですか。
わかりました!実家にじゃなくてホテルに帰らせていただきます。
後は1人で調べますから。
僕のせいでグッチーまでみんなに嫌われたら申し訳ないなと思ってますから。
何してるんですか?だからホテルに帰るんだって。
えっ…何怒ってるんですか?怒ってるのはグッチーのほうじゃな〜い。
帰ってきてからず〜っと黙ったまんまで。
あぁいえ。
僕はちょっと気になって。
何が?華緒先生の中では時間が止まったままなんです。
えっ?華緒先生が葵君のことを話すとき過去形の言葉を使わないんです。
薔薇を育てるのもね葵のほうがずっと上手。
葵はねほんとに優しい子なの。
華緒先生の心の中では今も葵君が生きてる。
子を失った親がそういう話し方をすることはあるんですけど亡くなってから8年たった今も現実を受け入れられずにいるのはちょっと心配で。
(小百合)8年前の事故で亡くなりました。
すみれ先生と天馬君の他にもう1人誰かいたんですね。
言っても信じてもらえない。
まだ生きてる?でもプライベートな問題だしどこまで口出ししていいか。
どう思います?白鳥さん?聞いてます?死んでないとしたら…。
えっ?グッチーすごい発想だよそれ。
あの僕今真面目に相談してるんですけど。
そうだよそれならつながる。
あの別荘に残ってた指紋も8年前に桜宮家に立て続けに起こった不幸の説明も全部つながる。
はははっ!すごいじゃんグッチー。
いやだから何が?華緒先生の心の中だけじゃない。
もしかすると桜宮葵は本当に生きてるのかもしれない。
えっ?・ピンポーン!
(インターホンの音)はい。
おはようございます。
あのちょっとお話が。
こんな早くに?はいあの…。
病院内ではちょっと話しにくいことなんで。
おじゃましま〜す!こんな時間に何だ?あっ椅子をお借りできないかと思いまして。
椅子?そう。
確かこの椅子だよね。
その椅子は…。
亡くなった葵君の椅子。
当然誰にも使わせてないからこのうちの4人以外の指紋が付いているはずはない。
ですよね?それで?仮説を証明したいんですよ。
仮説?8年前の事件の指紋とおとといのコテージに残っていた指紋。
葵君のものなんじゃないかって。
何言ってるの?そんなわけないですよね?生きてるのに死んだことにするなんて。
当たり前でしょ。
普通はそんなことしないよね。
でもこのうちの人たち普通じゃないから。
それに葵君が生きていては困る理由もあったしね。
ひん死の我が子の命を救ったあとで巌雄先生は彼が犯した重大な罪を知った。
だから彼をこの世から抹殺しようと考えた。
そして葵君は8年もの間碧翠院の奥の奥に閉じ込められることになった。
相変わらず君たちはわかってないな〜。
だから来たんです。
もし白鳥さんの言ってることがほんとなら僕には理解できないから。
命を取り留めた息子さんを死んだことにするなんてそんなの…。
どんな事情があっても理解できません。
僕のこのとんでもない仮説を否定したいならその椅子に残った指紋を僕に調べさせたほうがいいと思いますよ巌雄先生。
はぁ〜断る。
どうして?・
(小百合)母が大事にしてるんです。
毎日食事の度に磨いてるの。
だからもともと指紋なんて残ってない。
調べても無駄ですよ。
お引き取りください。
本気で借りてくるつもりだったんですか?あの椅子。
まさか。
揺さぶりかけただけだよ。
すみれ先生はけっこう動揺してたよね。
それはまあ…。
でもやっぱりむちゃすぎますよ白鳥さんの仮説。
まっ行ってみようかグッチー。
どこに?8年前に何が起きたのか点と点をつなぎにいこう。
俺が間違ってた。
父さん。
葵をこの町から出そう。
あの子を捨てるの?家族と患者を守るのが俺の務めだ。
心配するな。
あの子は誰にも渡さん。
何があっても…俺が守る。
(美智)なあ何か食べたいもんないのかい?好きなもん言ってみな。
私が作ってやるから。
(加代)美智。
うん!娘さんと仲直りしなよ。
言ったろ。
娘とは縁を切ったって。
私は加代と同じ家族なんかいない。
もったいないな〜娘も孫もいるのに。
そんな話はいいよ。
それより何か言ってくれよ食べたいもん。
何でもいいから。
巌雄先生たちが抱えてきた家族の秘密はここから始まったんだ。
8年前このマンションの3階で三田村の遺体が死後2日経過した状態で発見された。
実際にその人が亡くなったのは8年前の8月18日。
そう。
その同じ日に葵君の転落事故があった。
小百合先生のレイプ事件はその5日前。
・
(葵)姉さん?小百合先生から犯人の名前を聞いた葵君は姉を傷つけた男が許せなくてこのマンションまでやって来た。
そして…。
ドサッ!ドン!えっ?えっ…。
あっあっ…。
このマンションから碧翠院までは表通りの他にもう1本地元の人間しか使わない海岸沿いの近道がある。
その道はふだんでもほとんど人目につくことのない獣道だ。
そして…。
葵君が転落したのは…。
海沿いの近道の途中ここだよ。
人を殺して動揺した葵君はこの道を無我夢中で走った。
夕方で足元も暗くなってる中だとここは危険ですね。
そしてこの辺りで…。
あっ…。
転落した。
あそこから落ちて助かるなんて考えられませんけど。
まあある意味ついてたんだろうね。
たまたま漁を終えて港に戻る途中だった漁師が海から事故を目撃してたんだよ。
それがなかったら葵君が発見されるのはもっと遅れてただろうし治療も間に合わなかったかもしれない。
漁師からの通報で救急車が駆けつけ…。
白鳥さん。
葵君を碧翠院に運んだ。
白鳥さん!見てください!葵君…。
君葵君だよね?助けて…碧翠院は一度入ったら出られない病院です。
えっ。
あの手紙は君か君が書いたのか?助けを求めてたのは君だったのか?
(メール着信音)「タチバナ」。
例のタチバナから2通目のメールが来た。
(島津)これを;#った?M4VはAG?Mですね。
誰かがこっそり隠れて撮ったAiじゃないですかねこれは。
あっこれ。
あっ…。
華緒先生。
(すみれ)大丈夫だよね?これでもう。
ああ。
心配ない。
・コンコン!
(ノックの音)ちょうど良かった皆さんおそろいで。
(小百合)あのすいませんけど今は…。
いやびっくりしたなぁ。
この年で生まれて初めて幽霊を見ちゃいました。
ねぇグッチー。
グッチーは驚きのあまり声も出ないって。
今取り込んでるんで。
幽霊は車椅子使ってた。
あれは崖から転落したときの後遺症かな?生きてたんですね葵君。
見たんです華緒先生と一緒に船に乗ってる葵君を。
なぜですか?生きてるのに死んだなんて…。
しかしひっどいねぇ。
殺人を犯した自分の子供を死んだってことにしてかくまってしかも殺されたレイプ事件の容疑者はうその検死で病死ってことにした。
碧翠院を守るため?それとも自分自身の名誉のためかな?そうじゃない。
巌雄先生あなた自分がやってることわかってるよね?参考までに言っとくけどあなたは8年前の殺人隠匿の罪戸籍簿不実記載の罪…。
わかってる。
全てわかったうえでこの道を選んだ。
君らに理解してもらおうとは思わん。
巌雄先生。
家族を守るためなら俺はどんな罪でも背負う。
はぁ〜。
お願いだからもうほっといて。
別人だったよ。
僕とグッチーが会った葵君はあなたたちから聞いてた葵君とは別人だった。
あなたたちのせいだよね?ほんとは生きてるのに死んだことにされて家族に8年間も閉じ込められてそれで彼の性格はゆがんじゃったんじゃないの?違う!じゃあどこに行ったのかな?あなたたちが言ってたみたいな誰からも好かれる優しい葵君は。
桜宮家は8年かけて彼の人格を破壊した。
違いますか?後遺症は左足の麻痺だけじゃなかった。
すみれ先生?頭部損傷の影響であの子は…。
あぁ〜!あぁ〜!あぁ!あぁ〜!あぁ〜!あぁ…あぁ〜!
(すみれ)記憶も曖昧。
日によっては私たち家族の顔も忘れてるときがある。
発作が起きたら暴れて手がつけられなくなる。
だから死んだことに?昼間は螺鈿の部屋で母がずっと見守ってた。
つまりあの部屋の外からかけられた鍵も監視カメラも全部葵君を閉じ込めるためのものだったってこと。
はぁ〜。
けがから目覚めて動けるようになった葵が最初に何をしたと思います?ベッドのそばにあったはさみを振り回してあの子は…自分の母親を殺そうとした。
他にどうすれば良かった?あの子を警察に突き出す?閉鎖病棟に閉じ込める?葵は私のためにあんなことになったのに。
転落事故のあと目覚めない葵のベッドの傍らで母はどんどん痩せて心を閉ざしていきました。
葵を失えば母も壊れてしまう。
2人を引き離すわけにはいかない。
母は今も信じてるんです。
葵がいつか昔の葵に戻ってくれるって。
母さんだけじゃない。
今も時々ほんの一瞬あの子は元の葵に戻ることがある。
にっこり笑って姉さんって。
そう昔のままの笑顔で。
あの笑顔を見たら私だって…。
私たちはただ守りたいだけ。
家族を…守りたいだけです。
はい。
わかった。
病棟から呼び出し。
警察に伝えたければどうぞ。
葵が生きてる証拠はどこにもありませんけど。
・
(ドアの開閉音)
(千花)大量に下血しました血圧70です。
(小百合)加代さんわかりますか?輸血の準備お願い。
(千花)はい。
すみれクロスマッチを。
(すみれ)わかった。
(小百合)加代さんおなか触りますよ。
加代さん頑張って。
加代さんわかる?何か怖いですね。
生きてる人を死んだことにしたり殺人を病死ってことにしたり。
人の生き死にを簡単に扱えてしまえるなんて。
僕らがいくら葵君が生きてると訴えたところでとっくの昔に死亡届が出ている人間を警察が殺人犯として調べ直すのは難しいだろうね。
でも葵君からのメールが。
あぁ…。
これじゃね。
でもこれでようやく全ての事件がつながったってことになるよねグッチー。
8年ぶりに碧翠院を訪れた立花先生は恐らくどこかで葵君に会ってしまったんだよ。
そして彼に殺された。
立花先生の遺体をCTに撮ったのも?言ったよねあのCTを撮影したのは素人だって。
でも葵君には立花先生から教わった放射線科の知識がある。
遺体を撮って何ならちょっとは読影もしてたかもしれないね。
でも何のためにそんなこと?それは本人に聞いてみないと。
立花先生だけじゃない。
恐らく葵君は他の遺体もこっそりAiしてたんだよ。
その姿を戸山君は見てしまった。
そのことを僕たちに伝えようとしたせいで戸山さんも殺された。
多分ね。
全ては死んだはずの桜宮葵が引き起こした事件だったってことかなぁ。
早く葵君を見つけないと。
ああ。
一応警察にも頼んでみるか。
とにかくまだまだわからないことが多すぎる。
葵君に直接会って聞いてみないとね。
立花先生と戸山君の最期がどうだったのか。
そもそも僕にこんな手紙を送ってきた理由は何なのかを。
あれ?1人で何してるんですか?
(美智)加代がね太巻き食べたいって。
お母さんがお祝いのときによ〜く作ってくれたんだって。
手伝います。
えぇ〜?ははっ大丈夫だよ。
僕にもやらしてください。
(加代)あぁ〜きれい。
(美智)だろう?田口先生も手伝ってくれたんだよ。
悪いね。
あぁいえ。
(美智)食べて。
一口でいいからうん。
おいしい。
当たり前だ。
私が作ったんだから。
食べられるようになったらまた元気になりますよね。
良かった。
頑張りましょうね。
ピッピッピッ…
(心電図の音)ありがとう。
あなたたちが家族みたいだった。
私たちも同じ気持ちですよ加代さん。
今までよく頑張った。
ピッピッピッということで僕の仮説は当たってたみたいだ。
ちょっと待てちょっと待てって!8年前三田村を殺したのは葵君で死んだはずの葵君は生きてるっていうのか?そう。
とにかく華緒先生と葵君の行方を捜してよ。
ははっそんなこと言われたってそんな話信じてくれるやつはいねぇよ!誰も信じないだろうけど今はそんなことは関係ない。
君が信じて動いてくれればそれでいいんだよ。
今度こそ頼んだよ小幡ちゃん。
・
(ドアの開閉音)はぁ…。
・おはようございます。
すみれ先生また寝てないんですか?当直だから。
あぁ…。
朝の回診僕やっときますんで。
加代さん亡くなった。
えっ?ゆうべ螺鈿の部屋に入ったの。
そんな…昨日食事できたんですよ。
一口だけだけど美智さんが作った太巻きをおいしいって。
また元気になれそうだったのに…。
そうじゃない。
(すみれ)最後の食事だって美智さんもわかってた。
だから好きなものを作ってあげた。
はぁ…。
グッチー。
やっぱり警察のほうでも葵君たちの足取りはつかめてないみたいだ。
どうしたの?加代さんが亡くなったんです。
加代さんが…。
ゆうべ遅くに。
もう病理解剖もしてるそうです。
何かおかしくないですか?確かに加代さんの体調は良くなかったけど緩和病棟だから余命短い患者さんばかりだけどこんなにあっさり…。
トクさんのときだって…。
(稔)俺たちがこれ以上けんかしないようにタイミング見計らって死んじゃったみたいだよな。
うめさんのときも…。
ついこないだ元気に歌ってたじゃないですか。
今朝だって…。
限界点を越したんだ。
(佳苗)立ち退きの期限来月でした。
そんなまるで…間に合わせたみたいに。
どの患者さんも出来過ぎなぐらいのタイミングである日突然螺鈿の部屋に呼ばれて…。
・「Hide&Seek」そういえば…。
・
(美智)じゃあ扉のほうのガラスきれいに拭いてくれよ。
はい。
終末期の患者もいるのにここの緩和病棟にはベッドから起き上がれずに管につながれたままの患者も意識のない患者もほとんどいない。
どんなに緩和ケアが進んでも最後の何日かは薬でもうろうとなるのが普通だよね。
でもそんな患者さん1人も見たことありません。
(美智)あぁ小百合すみれ。
加代は苦しまずに逝けたかい?ええ。
とても安らかに。
そうかい。
ありがと。
(すみれ)美智さん元気出してね。
私?大丈夫だうん。
最後まで人間らしく生きて安らかに死ぬのが理想ってみんなよくいうけど。
ここの患者の死に方は理想的すぎる。
この病院ではあまりにもあっさり人が死に過ぎてる。
もしかするとどっかに葵君たちが隠れてる場所があるのかもしれない。
この幅は車椅子だ。
(葵)何で僕を死なせてくれなかったの?回復の見込みのない患者さんに心から望まれたとしてもそれでも安楽死って罪なんですよね?あの部屋でのみとりを監視したい。
お願いします。
2014/02/25(火) 22:00〜22:54
関西テレビ1
チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮 #08[字][デ]【殺人犯は死者!?】
「殺人犯は死者!?」
伊藤淳史 仲村トオル 栗山千明 左時枝 水野美紀 柳葉敏郎
詳細情報
番組内容
すみれ(栗山千明)と天馬(上遠野太洸)が何者かと密会していたコテージから、こっそりティーカップを持ち帰った白鳥(仲村トオル)は、刑事の小幡(池内万作)に指紋を調べてほしいと依頼。すると、8年前に起きた連続レイプ事件の容疑者の死亡現場に残されていた指紋と一致する。
番組内容2
小幡によると、容疑者の遺体発見当初、警察は現場の状況から殺人事件と見立てたが、検死を担当した巌雄(柳葉敏郎)が“病死”と判断したため、それ以上の捜査は行われず、残された指紋の持ち主も分からないままだったという。それを聞いた白鳥は、巌雄が何者かをかばって殺人を隠ぺいしたのでは…と推理する。
番組内容3
一方の田口(伊藤淳史)は、事故から8年経った今も、息子・葵(山