(テーマ音楽)皆さんの健康に役立つ確かな情報をお伝えします。
「きょうの健康」です。
今週お伝えしているのは…そして今日のテーマはこちら。
今日も専門家に分かりやすく伺ってまいります。
ではご紹介致しましょう。
肩肘手の外科がご専門です。
どうぞよろしくお願い致します。
よく五十肩になりますと動かさないと肩が固まってしまうという事で「どんどん動かしなさい」という人もいるし「痛いから動かさない方がいい」という人もいるしこれどうなんでしょうかね?五十肩は肩を動かした方がいい時期と動かさない方がいい時期とがあります。
これを間違えてしまうと症状が悪化してしまって治りが遅くなってしまう事があります。
従って運動を行う時期の見極めがとても大切になります。
時期ですね。
一方で五十肩「痛かったけど自然によくなってしまった」という人もいますね。
これは?こういうもんなんですか?五十肩は原則自然と治る病気です。
ただし時間がかかります。
経過に合った治療法を正しく選択する事で治りも早くなる場合があります。
それでは五十肩症状には一体どういうものがあるのかそこのところを久田さんからご説明しましょう。
ではこちらの図肩関節を前から見たものです。
肩関節は肩甲骨それから腕の骨上腕骨をつないでいるのが肩関節です。
肩関節は潤滑油のような液体で満たされた関節包で覆われています。
またこちらには滑液包というクッションのような役割をしているものもあってスムーズに動かせるようになっているんです。
五十肩というのは関節包や滑液包に何らかの原因で炎症が起きる病気なんです。
肩から腕の外側にかけて痛みが生じます。
発症する年齢は男女ともに…症状としては夜突然肩に痛みが出て眠れない。
また腕を少しでも動かすと激痛が生じる事があります。
また日常生活にも支障が出てきます。
手が後ろに回らないとか頭に手が届かないといったいろいろな動作がしにくくなってしまうんです。
痛いといろいろ生活不便ですがこの五十肩どういう経過をたどっていくんでしょうか?五十肩の痛みの経過は主に3つの段階に分かれます。
この時期は非常に痛みがとても激しい時期になります。
この時期が痛くて夜も眠れないんでしょうか?私もちょうど2年前50歳の時に図ったように五十肩になりましてとても痛くて特に夜痛くなります。
これは昼間は腕は重みで重力で下がっているんですが寝ると誰も腕を引っ張ってくれませんから悪い肩を下にして寝返りを打ったりすると目が覚めてしまって痛みで目が覚めるという事で非常につらい思いもしました。
つらい時期ですね急性期。
そして時期が過ぎると…。
大体3か月から1年ぐらいたちますと拘縮期といって少し痛みが軽減する時期になります。
拘縮期になっていくとやはり名前のとおり拘縮関節の袋が縮んで肩の動きが悪い時期になります。
「拘縮期には移ったな」「急性期終わったな」と思えるような何か目安はあるんでしょうか?くっきりと分かれる訳ではありませんがやはり痛みが夜なくなって眠れるようになった時期。
そういったのを拘縮期といっています。
更に1年以降になりますと回復期といって痛みはほとんどなくなります。
ただし肩が硬い人もいるという時期になります。
長くかかる1年以上1年半ぐらいかかる事もあるという事ですが早く治したいんですがどういう治療を行っていくんでしょうか?まずはここにありますように五十肩の治療は3つの時期によって薬物療法運動療法を組み合わせて治療を行う事が大切です。
まず急性期には…。
まずお薬については急性期先ほどもお話ししたように激痛ですので痛みをとるという事でのむお薬あるいは貼るお薬で痛みをとります。
またそれほど多くはありませんが痛みが強くていろいろ支障が出ている場合には局所麻酔剤を肩にうつ事によって痛みをとる治療もあります。
お薬はそうですね。
運動についてはこの時期は「安静」とありますね。
この時期に無理な運動をする事特に痛みを誘発するような運動は絶対にしない方がいいです。
模型を使って具体的にお示ししますが特に自分の力で腕を上げるような動作。
これは三角筋という筋肉で腕が上がりますが炎症のある痛めている滑液包あるいは腱板といったものがこの屋根の上に押しつけられますので痛みを更に増す炎症を増すという事になります。
従ってこのような運動を急性期に一生懸命やると「肩が硬くなってしまうよ」といろんな人に言われて強迫観念に駆られてやるとかえって夜は眠れない肩が痛みを増すという悪循環になってしまいます。
この時期は動かさない安静ですがでは運動を始めるタイミングとしてはここに書いてありますここですな拘縮期。
この時期になりますと痛みもだいぶ和らいできますのでこの時期には縮んでいるあるいは小さくなっている関節の袋を伸ばすようなそういった運動がとても重要になってきます。
そうしますとこの時期からは「動かさないと固まってしまうよ」というのはある意味当たっている訳ですね。
要するにいつ動かすかという時期を見極める事がとても大切です。
画像でご説明頂きましょう。
これは関節の中に造影剤を入れた関節造影という写真ですが正常の場合には肩の関節の袋は大きくて大体20ccぐらいこういった造影剤が入ります。
ところが五十肩で肩の炎症が起きる。
炎症が起きたあとに癒着を起こす。
そうするとこのように肩の関節の袋そのものが小さくなっています。
左側の写真と比べると体積が減っているのがよく分かります。
この時期に適切に動かしてあげるとこういうふうに回復してくる…。
関節の袋の癒着を取る事によって左側の正常の関節包になります。
では回復期。
積極的な運動と書いてありますね。
回復期では痛みがほとんどありませんのでお薬を使う事はありません。
やはり積極的に関節の袋を伸ばしてあげる。
主にストレッチなどが非常に有効です。
それではどんな運動が適切なのか具体的に見ていきましょう。
久田さん。
今日運動を教えて頂きますのは…よろしくお願い致します。
よろしくお願い致します。
まず注意点から教えて頂けますか?運動を行う時は決して無理をせず強い痛みがあった時は必ず医師と相談して下さい。
拘縮期は1年ほど続きますので長く無理なく続けられる事が大事で痛みがない運動をやる事が大事です。
長く無理なくという事ですね。
どんな運動をすればいいでしょうか?まず振り子体操をやりたいと思います。
これは五十肩の運動の基本となる運動で腱板の緊張をほぐして関節包を軟らかくする効果があります。
今日は私は右肩のところが五十肩という事で「痛い」という事でやってみたいと思います。
教えて下さい。
テーブルや椅子を平らで滑らない所に置いて下さい。
痛くない方の手で体を支えて上体を倒していきます。
痛い方の腕をだら〜んと垂らす感じです。
その状態で少し前後振ります。
その動きですと肩の筋肉を使った運動になりますのでむしろだら〜んと垂らして緊張をほぐすのが目的になります。
なので少し体を揺するような感じにして…。
腕ではなく体を揺する感じで…。
最初は揺するようにして自然にそのままブラブラして下さい。
ブラブラ。
こんな感じでしょうか?それを前後それから左右ですね。
左右も体を動かしながら?最初は体動かして下さい。
大丈夫なら少し回していきます。
回す。
大体どのぐらいの時間やりますか?5分ほどやってみましょう。
ポイントはどんなところですか?腕の重みを感じるという事です。
決して肩では振らないように。
重みを感じながら動かしていくという事ですね。
終わりましたら両肩を少し回して緊張をほぐして下さい。
終わったらこう緊張をほぐすという事ですね。
では次に回復期。
どんな運動がいいですか?回復期は更に積極的に動かせるので肩の動きをもう少し広げていく運動をします。
具体的には?棒体操をやりたいと思います。
これは万歳や横上げそれから後ろに回す運動になります。
では教えて下さい。
今日はおうちにあります傘を使って運動していきたいと思います。
持ち方は?肩幅より少し広めで鉄棒の順手の要領で持って下さい。
肩幅より少し広めで順手で持つと…。
そのまま万歳の運動をしていきます。
なるべく傘を水平に保ちましょう。
水平に上げていくんですね。
痛いところが先に右肩に来るかと思いますがそういう時左手で少し連れていってあげます。
痛くない方の手で少し上にいくように。
3秒から5秒キープです。
…でゆっくり下ろします。
これができたらゆっくり下ろすと。
痛ければ少しほぐしましょう。
これ上がるところまでと考えていいんですね。
ではもう少し動かせる時はどうしますか?横に上げていきます。
横に?その時は痛い方の手の持ち方を変えます。
痛い方の手の持ち方を…。
鉄棒の手の逆手の状態で持ちます。
いい方の手で横に押していきながら横上げをしていく事になります。
いい方の手で押していく。
これも痛いところでストップすると思いますがそこで3秒から5秒ゆっくり押してあげます。
ここが痛いと思ったらこの辺で止めて押してキープすると。
…でゆっくり戻してリラックスです。
では…。
もう一つ。
後ろに。
後ろですね今度は。
今度そのまま後ろ側に持ち上げていきます。
後ろに持ち上げると…。
これも痛いところでキープです。
ここで痛いなと思ったらキープという事ですね。
この時上体がおじぎをしない事が大事になります。
こうしないで上体は伸ばしたまま腕を上げていくと。
ポイントはどんなところですか?いい方の手で悪い方を連れていってあげると。
引っ張り上げるという事ですね。
痛くない方の手で引っ張り上げるんですね。
今日教えて頂いた体操運動ですがどのぐらい一日にやればいいでしょうか?朝夕2〜3セット可能であればやってみて下さい。
たとえ動かせる範囲が狭くてもこの範囲なら安楽に動かせるところをご自分で見つけて頂いてそこから少しずつ広げていくというふうに心掛けて下さい。
じゃあ痛いというところで止めておいてそしてもう少し動かせるようになったらもう少し上げていく感じでいいという事ですね。
分かりました。
どうもありがとうございました。
今見ておりますと無理をせず楽な範囲で少しずつでしたがああした運動でも実行していく事で回復の時期は早まってくると考えて期待していいんですか?関節の袋が先ほどお見せしたように縮まってますからイメージとしてはそれを広げていくといったイメージを持ちながら運動をするといいと思います。
ただ腕の重みを感じながら力を抜くというのは意外に難しいものなんですね。
なので同じ運動をしてても動く範囲があまりよくならないあるいは変わらない場合には一度専門家にチェックしてもらって肩の動きとか運動のしかたを再チェックするのもいいかと思います。
さあ今日もいろいろなポイントがありました。
まとめです。
五十肩は3つの時期があります。
痛みの強い急性期にはまずは安静が一番です。
拘縮期回復期に入ったら痛みが軽減してきますので積極的に今日教わったような運動を行って下さい。
五十肩は動かす時期の見極めが大切です。
今日のお話ありがとうございました。
そして明日ですが…これは相当痛いんですね。
明日対処方法をお伝えしますのでどうぞご覧下さい。
明日もどうぞよろしくお願い致します。
2014/02/25(火) 20:30〜20:45
NHKEテレ1大阪
きょうの健康 肩が痛い!こうして改善「五十肩 効果的に運動を」[解][字]
五十肩の治療で大切なのは、痛みの強い時期には肩を無理に動かさず、痛みが和らいでから適切な運動を始めること。肩関節の動きを改善する「振り子運動」「棒体操」を紹介。
詳細情報
番組内容
五十肩では、無理をしてでも肩を動かしたほうがよいと思われがちだが、これは誤解。実は運動を行ってはいけない時期と積極的に行うべき時期があり、間違った対処で悪化させる恐れがある。運動療法は、時期を見極めて効果的に行うことで、早期に改善させることが可能。強い痛みが和らいできたら、運動療法を始める時期だ。硬くなった肩関節の緊張をほぐし、動きを改善するための「振り子体操」「棒体操」を、実演で紹介する。
出演者
【講師】東邦大学教授…池上博泰,東邦大学理学療法士…小田部哲夫,【キャスター】濱中博久,久田直子
ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 高齢者
趣味/教育 – 生涯教育・資格
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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