徹子の部屋 2014.03.11

黒柳徹子:本当にいつも格好のいいお客様でいらっしゃいます。
今、伺ったところによると、1メーター85センチだそうでいらっしゃいますが、村上弘明さん、今日のお客様です。
よくいらしてくださいました。
村上弘明:よろしくお願いします。
黒:その下に、また男の子がいて。
村:ええ。
黒:にぎやかなおうちと。
黒:さて、本当に素敵な村上弘明さんでいらっしゃいますが…。
お嬢様がボーイフレンド連れていらしたので、とてもショックだったそうでございますけど。
よろしくお願い申し上げます。
村:よろしくお願いします。
黒:お嬢様、21歳。
村:そうですね。
21になりました。
黒:ねえ、21歳。
ちょうど、ねえ、花も、なんていうんですかね、咲き始めたっていう感じですかね。
村:そうですね。
でも、ついこの間まで、子どもっていう意識だったんですけどね。
黒:そうですよね。
多分、そうだと思いますよ。
で、その下に大学生の坊ちゃんがいらっしゃって。
その下に今度、お嬢さんが、またいらっしゃって。
そのお嬢様が中1。
村:そうです。
黒:中学1年生。
その下に坊ちゃんがいらっしゃって、小学校3年生。
村:そうです。
黒:だから、女の子2人に男の子2人と、大変にぎやかな。
村:にぎやかですね。
黒:ねえ。
村:ただ、上2人は、今あんまり家に戻ってこないんで。
黒:ああ、学校行って?村:ええ。
あるいは友達付き合いとか、そちらの方がメーンになってきて。
黒:そうなんですか。
村:で、やはり、下2人と、我々夫婦2人。
黒:そうか。
中1と小3とご一緒に暮らしてらっしゃるって感じですかね。
で、上のお嬢様が…、その21歳のお嬢様がボーイフレンドを連れていらしたら…。
しかも、そのボーイフレンドが、どこの国の方でしたっけ?村:オーストラリア人でした。
黒:そう、オーストラリア。
村:これ、言っていいのかどうなのか…。
黒:いいのよ。
まあ、お嬢様、イヤかもしれないですけど。
でも、お嬢様は向こうの学校行ってらしたので。
村:そうですね。
去年、留学しまして…。
あ、一昨年ですか。
一昨年の9月から学校に行きまして。
で、去年の夏休みに帰ってきまして。
黒:お嬢様はフィラデルフィア大学行ってらしたって?村:フィラデルフィアの大学ですね。
黒:フィラデルフィアにある大学。
村:はい、そうです。
黒:でもフィラデルフィアっていいところですもんね。
村:そうみたいですね、ええ。
黒:何回も行った事ないけど、ニューヨークで、ちょっと私、勉強してた時に、フィラデルフィア、時々、芝居見にいきましたけど、そりゃいいところでしたね。
村:たまたま僕も一度、行った事ありまして。
ドラマのロケーションで。
そうですね、1週間ぐらいロケーションで行った事はありますね。
黒:じゃあ、ご存じでしょ、どういうところかね。
本当に静かな…。
村:そうですね。
のどかなところで。
黒:そうですよね。
勉強するにはよさそうなところですよね。
じゃあ、お嬢様がそこに勉強にいらっしゃるんだったら、まあ安心っていう感じはありましたかね。
村:いや、女性1人ですからね。
黒:やっぱり心配?村:アメリカっていうところは、ちょっと心配ですよね。
黒:そうですよね。
でも、とにかくお嬢様はオーストラリアンのボーイフレンドをお連れになった。
で、みんなで英語で話す。
村:はい。
黒:お宅は、なんか下のお子さんたちも、みんな英語出来るんですって?なんか。
村:そうなんです。
まあ、僕が一番下手ですね。
黒:だから、ちょっとムッとしたうえに、更に言葉の問題があって…。
随分あなた、アメリカ映画にも出てらっしゃるでしょ?その時、英語でおやりになった?村:そうです。
それはスクリプトっていうか、セリフだけですから。
その間、ずっとアクティングコーチが付いて、セリフの練習をずっとやってましたから。
黒:どう発音するかっていうような事を。
村:日常会話が出来るというわけではなかったんですね。
黒:子どもたちは幼稚園なんかの時から、英語出来る?学校行って?村:そうですね。
キンダーガーテンって…、ノージャパニーズって…。
日本語をしゃべっちゃダメっていうところなんですよね。
黒:日本の中で?それは。
村:ええ。
その幼稚園に行ったら。
黒:そういう幼稚園…。
まあ、そこにいらした。
ですから、ご家族、皆さん英語で話したりなんかして、ましてや、お嬢様の、長女のボーイフレンドがオーストラリア人だと、みんなが英語で話すと、あなただけ…。
大体ムッとして、そのさ、娘のボーイフレンドって事でムッとしてるわけでしょ?村:いや、ムッともしてないんですけどね。
黒:ムッとしてないの?村:ただ、初めて見たんで。
去年のクリスマスパーティーの時に娘が連れてきたんですよね。
で、その時、初めて会ったわけなんですけども、まさか…。
それ、僕だけ知らなかったんですね。
付き合ってるボーイフレンドがいるっていう事は。
いきなり言われたんで、ちょっとムッとというか、ビックリしたっていう。
黒:ビックリなさったんですね。
村:いろんな話したいんだけども、向こうは日本語、あまりしゃべれなくて。
家族は、いろいろフランクに話、してるみたいで。
僕だけ、その仲間に入れないっていうのが、ちょっと…。
それがちょっとムッとしたっていう風に見えたのかもしれないですね。
黒:かもしれないですね。
でもまあ、反対はしてらっしゃらないの?別に。
村:そうですね。
ボーイフレンドですから。
結婚っていうわけじゃないですからね。
黒:そうか。
結婚っていう事になったら、ちょっと大変?村:それはやっぱり、しっかりと考えないといけないかな。
黒:まあ、他の坊ちゃん…、下の男の子、大学生?村:そうです。
黒:その子はあれなんですって?なんか、前はサッカーやってたんだけど…。
村:サッカーを中学校までやってまして、高校も私立の、サッカーの強いところに行ったんですね。
サッカー部に入るという事で。
ところが、高校のサッカーになってくると、もう完全に格闘技っぽくなってくるんですね。
黒:格闘技っぽくなってくる?村:本人は、それは自分のイメージするサッカーとは、どうも違うみたいで。
で、中学時代サッカー部だった友達と一緒にサッカーをやってる方が楽しいっていうんで。
サークルみたいなのは続けてますけども。
黒:息子さんはピースボートっていうのにお乗りになったら、これは、いい事はいいんですよね、ああいうピースボートって。
長い事、みんなで若者が乗ってって。
村:そうですね。
3か月の間、西回りですか…。
横浜港を出港して、西回りで世界一周してくるんですけれども。
黒:で、中で勉強してくるのね、いろんな事ね。
ボランティアの事とか、いろんな事を。
村:NGOが主催してるものみたいで。
僕も詳しくは知らなかったんですけど、いろんなところに寄港して、1泊2泊、あるいは3泊して。
その場所、場所の生活なりしてくるもんですから、だいぶ本人も影響されて、いろんな社会勉強してきたんじゃないかなと思いますね。
黒:でも、メキシコ辺りで下りた時かなんか、もう帰ってらっしゃいって、お母様おっしゃったんですか?村:そうです。
最後、一周して、メキシコが最後の寄港地だったんですね。
それで、あとは太平洋で、日本に帰ってくるだけだったんですけど。
大体、大西洋を渡るぐらいから、うちのかみさんに電話が…、メールが送られてきて。
帰りたくないと。
黒:フフフ…。
もっといたい?村:ええ。
でも、大学が始まるんで、行かなきゃいけないんですよね。
で、学校の方からも、出席してくれなきゃ困ると。
単位の問題でも困るからって。
ところが本人としては、非常に居心地がよかったんでしょうね。
もう今更、大学行ってもしょうがないし…。
黒:ああ、そうか。
村:本当に目的を持って、目的を探すためにも、このまま、みんなと一緒に、仲間と一緒に太平洋を渡りながら、いろいろ考えてみたいっていうような事を、いろいろメールで送ってくるらしいんですよね。
ところが、それだとキャンセル料もいろいろ取られるし、最初の約束だったんで、もう帰ってこいっていう、ひと言で終わりましたけど。
黒:ダメだったの?終わっちゃったの?村:終わりました。
で、ピースボートっていうのは、結構、年配の方から…。
黒:そうです、そうです。
村:若い子どもから、いろんな年齢層の人たちがいて。
やはり擬似家族っていうんですかね、船の中でのお父さんお母さん、お兄さんお姉さんとか、弟とか妹とか出来るらしいんですよね。
まあ、奥さんが出来たらどうしようかなって思ってたんですが、それはなかったみたいで。
黒:まあ、規律よく暮らしているんでしょ?お勉強してね。
村:そうですね。
やっぱり、世の中にはいろんな暮らし方をしてる人たちがいるっていう事は、非常に勉強になったんじゃないですかね。
黒:よかったじゃないですかね。
いろんな、世界の事、知る事が出来ますしね、あれに乗るとね。
だんだん大人になっていくんですね。
お嬢様は、そうやってオーストラリアンのボーイフレンド連れてくるし。
でも、あと中1と…。
中1のお嬢さんとね、小学校3年生の男の子が、まあ、言う事聞く…。
村:そうですね。
親の遊びの相手してくれてますから。
黒:まあ、そういうにぎやかな、いいご家庭の中で暮らしてらっしゃる方でいらっしゃいます。
さて、この方のご出身は岩手県の陸前高田でございます。
ちょっと、コマーシャル挟んで、おうちのお話などを。
黒:村上弘明さんのふるさとは岩手県の陸前高田で、前に、とってものんびりしてるところで、いいところだっておっしゃいましたよね。
それで、なんか学校の時、小学校の時ですか、たまたまかもしれないけど、100点をいっぱい取った事があって。
村:ああ…。
よく覚えていらっしゃいますね。
黒:そうそう。
みんなから天才って言われて。
村:そんな事もないですけど。
黒:そうですか、でも…。
27年前の『徹子の部屋』にあなたが出てらっしゃるのを、これから…。
そのふるさとのお話してらっしゃいますので。
村:そうですか。
黒:いいですか?ちょっと見せていただきますので。
村:恥ずかしいですね。
黒:27年前ですからね、あなた。
村:「ヒロ、遊ばねか?って来るんですよ」黒:「そうだね。
遊ばねか?って来る。
懐かしい」村:「で、来て、僕が行こうとするとね、おふくろが、今ヒロはちょっと体の具合がよくないって言って」黒:「友達に?うん」村:「で、もうちょっとしたらよくなると思うからって言うんですよ」「2階の窓からね、違う違う!って」「今行くからって。
もうちょっとしたら行くからって」「オーケーって、行くわけです、友達がね」「大体、僕が机で勉強してるとね、おふくろは、そばで監視代わりにね、縫い物してるんですよ」「で、大体30分か40分ぐらいするとね、こっくりこっくりしちゃうんですよね」「今だ!と思ってね、そっと置いて、そろそろ、そろそろこう…、出るわけですよ」「で、玄関の戸を…」「音がするんですよね、うちの玄関、すごい」「ガラガラッと音がするんです。
それで目が覚めちゃうんですよね」「で、ガラガラッと開けてそのまま走るんだけども、おふくろが近所のおばさんたちに頼んでね、止めさせるわけですよ」黒:「叫ぶの?お母様が」村:「叫ぶんですよ」「止めて、止めて!とかって。
そうするとね、近所のおばさんたちがバーッと集まってくるんですよね」「で、まず1軒目のおばちゃん、2軒目のおばちゃん、クリアするんですけどね、3軒目、4軒目のおばちゃんが、結構こういう、がっしりしたおばちゃんがいてね、なかなかそこをクリア出来なくて、よく連れ戻されて」黒:「フフフ…、可哀想」村:「また勉強させられたっていうそういう経験がありますね」黒:いやあ…。
お変わりないですけど、ハンサム。
27年前。
随分ちゃんとしゃべってますねって、おっしゃったけど。
村:結構しゃべってますね。
黒:そうですよ。
ちゃんとしゃべってらっしゃいますよ。
村:井戸水がありまして、うちの近くに。
うちの前が病院だったんですね。
で、病院の横に井戸水がありまして、そこでよく、近くの、近所のおばちゃんたちが洗濯物してたんですよ。
常習犯だったんですね、するっと抜けていくのが。
黒:捕まっちゃう。
村:おばちゃんに。
やっぱり、うちのおふくろと、この連結のっていうか…。
ちゃんと仲間がいまして、で、止めるんですよ。
止められるんですよね。
黒:すごいですよね。
さて、実は今日、3月11日でございまして、この方のふるさとの、さっきの洗濯してたおばちゃんたちがどうなったかっていう事なんですけども。
とにかく、あなたがテレビで、あなたのおうちを見せて、ここまで水がきたんですっていう、ドキュメンタリーみたいな…。
村:はい、そうですね。
黒:皆さんの事、見せていらっしゃるところが。
あれは3・11の4か月後ぐらいでしたかね。
村:えーと、そうですね。
多分6月ぐらい。
その年の6月ぐらいですから、3か月後ぐらいですね。
黒:ちょっとご覧いただきます。
黒:うわー、すごいですね。
村:ここは、高田高校ですね。
黒:えー、すごい。
黒:この時、本当にショックだったでしょ?村:そうですね。
まあ、初めて行った時は、この3か月前だったんですけど。
黒:これ、あなたのおうち?村:そうです。
村:「失礼しますって感じだね」「ああ…」「こっちがね、お座敷なんだよね」「あ、これだ。
ここまで来たんだ、ほら」村:1階なんですけどね、その辺まで波が来たんですよね。
村:「で、ここが食卓ですね。
ここが台所で」こっちがリビングですね。
「広田町の中では、この辺りが中心なんですよね」2階はなんともなかったんですけどね。
向こうに、小学校、中学校、高校とあるんですよ。
黒:あの日、そうすると、あなたはどこにいらしたんですか?村:僕は…。
うち、今、住まいが川崎なんですけれども。
一番上の娘が、高校の卒業パーティーがありまして。
都内のホテルで。
そこに、かみさんが運転する車に乗って、向かってる途中だったんですね。
で、ちょうど用賀の辺りで大きな揺れを感じて。
それで、かみさんと、どうしようかなと考え…。
黒:それ、地震ってわかったの?村:わかりました。
本読んでたんですけど、最初は。
黒:すごい、うん。
村:車の中で。
で、あまりにも揺れるんで、「ちょっと…、もうちょっと安全運転で」っつったら、そしたら、「いや、違う。
地震だよ、これ」って言われて、ふっと見たら、周りがすごい揺れてるんで。
黒:でも、その時は、一番すごい津波の事やなんかは、まだ全然わからない状態?村:わかりませんでした。
首都直下型だと思ってました。
で、ラジオをつけたら…。
携帯も全然つながらないんですね、その瞬間に。
で、ラジオをつけたら、三陸沖が震源だっていう事がわかりまして。
もちろん、かけたんですけども、全然つながらなくて。
でも、向こうは、震度6とかそういう感じだったんですけども、震度6っていうのは、初めてじゃないんですよね。
何年か前にもあって、2回か3回ぐらいあるんですよ。
もちろん、津波警報は出てたんですけど。
まあ、なんとか大丈夫じゃないかなとは思ってたんで。
黒:あれほどとは思ってらっしゃらなかったのね。
村:ええ。
思ってたというよりも、祈ってた。
そのままホテルの方に行って、あとは、もう帰れる状況…。
黒:お嬢さんの事だからね。
村:テレビでは、もう本当、津波の映像がいろいろ流されてたんですけども、映されてたんですけども。
ただ、そんなひどい被害の場所っていうのは、まだ映されてなかったんですよね。
そりゃもう、ひどいところは、カメラとかなんか行けないわけですから。
黒:行けないからね。
村:ひどいところは、まだ映されてなくて。
で、次の日の朝、妹の方から電話があって、携帯が通じたんですね。
そしたら、ちょっと半べそかいて、陸前高田が大変な事になってるっていうのを聞いて。
で、テレビ見てって言うから、ちょっとテレビのあるとこ行って、つけてみたら、いろんなところの被害状況が映されてて、その中に、陸前高田も映されてたんですけども。
もう…、変わり果てた姿っていうんですかね。
言葉が出なかったというか、受け入れたくなかったというか…。
これ、本当なんだろうか?っていう状況でしたね。
妹には、やっぱり、おやじ、おふくろ…、陸前高田に住んでるわけなんですけども、ちょっと…、覚悟はしといた方がいいぞ、っていうような事は、伝えたんですけどね。
黒:その時のお気持ちというのは、もうね…、想像がつかないぐらいだったと思うんですけども。
妹さんが、陸前高田、壊滅状態らしいよとかっておっしゃったんだけど、でも、まあ、大丈夫だ…。
でも、お母さんは、あの時間には、テレビドラマ見てるしとか、買い物に行ってるだろうとか、いろんな事おっしゃってたんですけど…。
でも、どうしても連絡がつかなくて。
村:そうですね。
うちの実家っていうのは、陸前高田市でも広田町っていうところなんですね。
陸前高田市は、9つの町があって、うちは、広田半島っていう半島なんですよ。
だから、よく映像で流されてるあそこは高田町っていうところで、陸前高田市の中でも心臓部っていうか、いろんな中心地なんですけれども。
そこは、壊滅的な状態でやられたんですけど、広田町はどうなのかっていうと、全然映されてないんですよね。
で、それから何日かして、あの…、なんか、避難所にいるという報告を受けまして。
黒:あ、どこかから?村:ええ。
うちの妹の友達が、見たって言うんですよね。
黒:お父様を?村:ええ、テレビで見たっていう。
黒:えっ!避難所が映った時?村:あとで聞いたら、2日目、3日目からマスコミの方がいらしてて。
安否情報を、どなたかされる方いますか?っていう時に、おやじもおふくろも、あまりテレビに出たがらないんですけど、もう本当、清水の舞台から飛び降りたつもりで、出たっていうね。
黒:ああ、そう。
村:それをうちの妹の友達が見たらしくて。
映ってたよっていうのを…。
それは、15日ですかね?それを聞きまして。
黒:4日後ですかね。
安心なさったでしょうね。
村:まあ、それと同時に、うちの叔父夫婦が行方不明だっていう情報も聞きまして。
黒:あ、そう。
村:ええ。
まあ、あの…、ほっとした矢先に、また、どうなのかという思い…。
なんかつらい思いになりましたけどもね。
黒:あの一本松ってね、あの有名な一本松の後ろに住んでたっていうのが…。
村:そうです、叔父夫婦です。
黒:一本松、皆さん、よくご存じだと思いますけども。
あそこって…、叔父様が住んでらしたところが一本松。
これ、あとでこういう風に手を入れて、こんなんなったんですが…。
7万本あったんですって?ここに松が。
村:そうですね。
黒:まあ…。
村:この映像でいうと、右側にずーっとね、7万本の松があったんですね。
黒:どうしたらそんなものが…。
どんな力でね、7万本の松がね。
村:こうやって見ると、あそこの海のところが…、真ん中に見えるのが、ホテルなんですけどもね、そこのホテルの、ちょっと近いところに住んでたんですよ。
黒:叔父様が住んでらしたのね。
村:もちろん、その津波警報が発せられてから、30分近くあったんですけれども、まあ、あの…、自分の奥さんが、まだ帰ってきてないっていうのもあって、ずっと待ってた状況を見てた人もいるし。
で、うちの叔母がそこに帰ってきて、家の中に入るのを見たって言う人もいるし。
そういった人たちもいますし…。
そのあとどうなったか、ちょっとわからない感じだったんですけどね。
黒:じゃあ、その叔父様は今もわからない?叔父様。
村:一応…、一応というか、お葬式はしました。
DNA鑑定ですね。
まあ、僕らは、その…、遺体は見てないんですけども、子どもたちがそれで判断するという。
黒:ご夫婦?ご夫妻?叔父様だけ?村:叔父さん、叔母さん、夫婦ですね。
黒:しかも、それはお父様の方?お母様の方の?村:えーと、うちのおふくろの弟です。
黒:お母様のご兄弟…。
村:そうです。
黒:で、お父様のご兄弟もいらっしゃったんでしょ?おじ様。
村:ええ、僕の義理のいとこになるんですよね。
やはり、広田町なんですけども、住んでるところは。
陸前高田のところに仕事に行ってまして、そこで津波に巻き込まれて亡くなったみたいですね。
黒:その方も亡くなったの?村:ええ。
黒:じゃあ、随分、あなたのおうちでは、お父様、お母様…。
村:そうですね、ええ。
黒:お父様とお母様は、その時、どこに、どうしてらしたんです?村:まあ、あとで話を聞いたら、陸前高田の、あそこの被災したところで、餅屋さんがありまして。
餅屋さんに3時に行くっていう約束をしてたらしいんですよね。
それまでちょっと時間があるので、近くのスーパーで買い物をしてたと。
で、荷物を持って、車に詰め込んだところに、地震があったって言うんですよね。
だから、その時は非常に長い地震だったらしいんですけども。
黒:ご一緒だったの?ご両親は一緒だったの?村:2人とも…、そうですね。
一緒だったんです。
それから、おやじは…。
おやじは、ずっと漁師やってましたから。
黒:そうとおっしゃいましたよね。
村:これは津波が来るから。
絶対、津波が来るから帰ろうっつったら、うちのおふくろは…。
うちのおふくろは、山の人ですから、せっかく陸前高田に来たんだから、今度いつ来れるかわかんないから、餅屋さんに行こうって、餅屋さんに行ったらしいんです。
で、餅屋さんに行った時は、大体3時ぐらいなんですね。
そこで、おばさんから、いろいろ…。
予約していたお餅をくださいって。
で、詰め込んだりなんかして…。
それが刻々と時間は、それこそ…。
黒:そうですよね。
村:今考えると、3時二十何分に来てるわけですから。
多分、そこの餅屋さんを出たのは、3時10分ぐらいだと思うんですよね。
で、そこから、アップル道路っていうところに入ろうと思ったら、どこから出てきたのか、車が、ものすごい渋滞で、なかなか入れなくて。
で、アップル道路に入って、そこを通って、また広田半島の付け根のところを…。
そこも結局、津波でなくなったんですけど…、被災したんですけど。
そこを、もう一度下るんですよね。
で、下って、広田半島に入る時に、また上り坂になるんですよ。
多分、上った直後ぐらいに来たんじゃないかと思うんですよね。
黒:津波が。
村:で、最終的に、うちの実家のところに行く時に、また下るんですよ。
その下るところで、車が十何台ストップしてたんで、なんだろう?と思ったら…。
下を見たら、もう、そこの海が見えるんですけど、濁流とか渦巻いて、こう、黒っぽい…。
海の上にいろんな木材、屋根が浮かんでて。
もう本当、ひどい惨状だったって言ってましたけどね。
だから、もうちょっと早かったら…。
もうちょっと遅くても巻き込まれたし、もうちょっと早くても巻き込まれたんですね。
黒:そうすると、あなたの事を…。
お洗濯してたおばさんたちやなんかは、もう、皆さん、大変な思いだったわけですよね。
村:そうですね。
4月1日ぐらいに、僕、避難場所に行ったんですけども、皆さん、やっぱり、本当、気丈な方々なんですけども、握手をして、僕の手を握り締めた瞬間、こう…、涙を流しましてね。
やっぱり、よほどつらかったんだろうなっていう。
黒:あの時のおばさんたち…、その力の強いおばさん。
村:そうですね、ええ。
黒:お父様たちも、みんな、そういう避難場所にずっといらして…。
村:そうです。
避難場所にいまして。
それで、おやじが1階の自宅の後片付けをしてたんですね。
黒:さっきね、あなたの写真にあったところ。
村:それで、やっぱり、あそこ、いろんな…。
やっぱり、乾燥してくると、ホコリが立ったり、アスベストとかいろんなものがあるじゃないですか。
多分、やってる間に、ちょっと手を…、切り傷があったりとか…。
そういう事もあって、だんだんと声が出なくなったんですよね。
黒:ホコリみたいなもの、すごかったですからね。
村:本人としては大丈夫だ、大丈夫だって。
とにかく病院に行こうって言ったら、病院、大丈夫だから、いるからって。
こっちの方にやらなきゃいけない事があるからって言うんですよ。
まあ、とにかく病院に行って、診てもらって、それから、また戻ってくればいいじゃないかと。
連れてったんですけど、車の中で気を失って。
で、お医者さんに行ったら、ちょっと遅かったら、もう、危なかったって言われましたけどね。
黒:でも、まあ、いずれにしても、お父様、お母様はご存命だったんだけども…。
黒:でも、お父様とお母様はお元気…?村:そうですね。
伊豆の妹の方に。
黒:そうですか。
どうも。
当番組は同時入力の為、誤字脱字が発生する場合があります。
2014/03/11(火) 13:20〜13:55
ABCテレビ1
徹子の部屋[解][字]

〜3.11その時、故郷の両親は…震災の爪跡〜村上弘明さんが今日のゲストです。

詳細情報
◇ゲスト
俳優・村上弘明さんがゲスト。
◇番組内容
村上さんは東日本大震災で大被害を受けた陸前高田の出身。震災の当日は、両親が暮らしていた陸前高田の状況を知る術はなかったが、翌日テレビで報じられる故郷の惨状を知り、心の中で覚悟を決めたという。数日後「避難所に身を寄せる両親の姿をテレビで確認した」との情報が入り、安堵したと語る。
◇おしらせ
☆『徹子の部屋』番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/
◇解説放送
小松靖(テレビ朝日アナウンサー)

ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
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日本語
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日本語
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