あさイチ特別編「バスで!列車で!“復興の地”への旅」 2014.03.11

生字幕放送でお伝えします≫こんにちは。
≫こんにちはです、今は。
生放送ですからね。
≫再放送じゃないんですね。
≫そうなんです。
3月11日、火曜日「あさイチ特別編」ということで「あさイチ」じゃないんですよ。
≫お昼にお邪魔しているのにはわけがありまして「あさイチ」という番組は朝8時15分から毎日、月曜から金曜までやらせていただいてるんですが「バスで!列車で!“復興の地”への旅」というのを生放送でお伝えしているんですがぜひ、お昼のご覧の皆さんにも朝からやってるから少し詳しくはアッキー、お願いします。
≫こんにちは。
僕は東日本大震災の被害に見舞われた地域をバスや列車といった公共交通機関で旅をしてきました。
旅は、北海道から太平洋沿岸部を下っていき青森、岩手、そして宮城と旅をしてきました。
そして宮城の石巻からは名取までこれ、大雪のときでしたのでバスや列車も出なくなっちゃって。
≫タクシーで行ったんだっけ。
≫そうです。
まさかのタクシーという手段をとってしまったりとかいろいろアクシデントもありましたけど福島に入りました。
このときは原発事故のためバスや列車もありませんので内陸をう回したんです。
福島、二本松と回って三春町ときました。
まずは、旅の三春町までのダイジェストをご覧ください。
旅の始まりは石巻市。
町を一望できる日和山。
去年も訪れた場所です。
本当に何も変わってないっていうのが率直な感想ですね。
さら地の一角に大型バスが止まっていました。
石巻の南は、津波の被害で列車が走っていない区間があります。
そこで、亘理駅からJRの代行バスで福島県・相馬市を訪ねました。
ありがとうございました。
国道沿いに直売所を見つけました。
ここは、原発事故で避難してきた南相馬市の農家たちが新たに立ち上げたお店です。
直売所なのに、どうも地元の野菜が少ないようです。
どうしてなのか話を聞いてみました。
現在、福島産の主な農産物は放射性物質の検査をし国の安全基準をクリアしています。
しかし、それでも不安をぬぐえない人も多いといいます。
この店では県が安全と認めている農産物でもすべて、独自に検査をしています。
検査機を常備し、結果は印刷してすべて貼り出します。
三浦さんは住んでいた南相馬や浪江町へ行く原発20km圏内ツアーを行っています。
ツアーの中で、三浦さんが必ず案内する場所があります。
原発から5kmの地点です。
3年前から時が止まったようでした。
次に向かったのは福島県の内陸部。
バスとJR東北本線を乗り継いで二本松市を訪ねました。
ここには、子どもへの放射能の影響を心配する親たちのグループがありました。
月に数回集まっておしゃべりをするのが主な活動です。
家族にも話しづらい放射能への不安を自由に語ります。
力を入れているのが各地で行われている保養プログラムの紹介です。
保養とは、子どもたちを放射線量の低い県外へ行かせること。
キャンプや、ぶどう狩りなど屋外で、放射線を気にせず思い切り体を動かせるようにするのが目的です。
放射能への対応を巡って親たちは日々難しい選択を迫られています。
二本松からは郡山で列車を乗り換え三春に向かいました。
3年前も訪ねた場所です。
そのとき、出会った人に会いに行きました。
渡辺雄樹さんです。
仮設住宅の住民と行政をつなぐ連絡員の仕事をしています。
3年前、初めて出会ったとき渡辺さんは原発に近い富岡町から避難してきたばかりでした。
震災前は、原発で配管の仕事をしていました。
3月11日も、原発で勤務中に地震に遭いました。
避難先の三春町にある有名な滝桜
(たきざくら)。
高さ14m樹齢1000年とも言われるしだれ桜です。
渡辺さんはこの桜に勇気づけらていました。
それから3年。
渡辺さんはふるさとへ戻る気持ちが揺らいでいました。
考えが変わってきた理由はもうすぐ小学校4年生になる息子の存在でした。
≫渡辺さん、今ダイジェストだったから映ってなかったですけど原発の廃炉作業が始まったら行きますと。
今日、朝の「あさイチ」の中で放送されたところでは言ってましたよね。
自分たちそれから、その上の世代がいろいろ関わってきたその原発をその次の世代に問題解決を先送りにさせるわけにはいかないからもし、あれだったら自分が行きますと。
三春町でもう自分たちの町としてこれから住んでいくって決めたけど原発に関してはそこまで考えているんだとおっしゃっていたのがすごく印象的でした。
≫東日本大震災ってひと言で言いますけどやはり、3年たってきて復興の現状そして、被災の現状というのは非常に多岐にわたってきているなというのが僕は取材していて思いました。
≫福島の方からファクスをいただきました。
福島県の20代の方です。
先ほどお伝えした保養という言葉について。
保養という言葉は福島で常識になっているというものがありました。
私は福島に住んでいますがそんな言葉聞いたことありません。
福島では子どもを外で遊ばせることができないくらい危険な場所とうそを言われているような気がして納得がいきません。
柳澤さん、福島ご出身ですけど。
≫福島って、僕らは一口に言うけど福島もいろいろな地域があるししかも状況も違うんですよ。
それと、もう1つ受け止め方も違うんですよね。
小さいお子さんをお持ちのご両親だったらやっぱり子どものことを心配になるというのは当然だと思うんですけどそうでもないっていう方もいらっしゃるっていうそれが現実だと思うんですね。
ただ、1つ思うのは放射能のことを気にしている人たちが人の前で、そのことを口にすることができないっていうことは結局孤立化させてしまうような気がするんですよ。
そういうことも含めてみんなで、もっといろいろ話ができる環境が必要なのかなって気がするんだよね。
≫兵庫県の方から40代の方です。
福島の方の、放射線との見えない戦いと比べるのはおこがましいのかもしれませんが西日本では、PM2.5との見えない戦いがあります。
高機能のマスクでないと防げない外気の中で子どもたちは部活動や体育の授業をしています。
我が子だけ休ませたいと思う気持ちは福島のお母さんと同じです。
自分たちだけとどうぞ責めないでくださいね。
≫よく言われるのはこういうことを考えるときに子どもをもつ親の気持ちで周りを見てほしいというふうに僕も、いろんなところに行ってよく言われました。
≫まずは子どものことを第一に考えたときに本当にこういうふうにテレビでやることっていうのはいろいろな意見があると思いますけど大事だと思うんですよね。
毎年、この時期とかっていうことだけになったとしてもやっぱりやり続けないと忘れ去られちゃいけないことじゃないですか。
だからアッキーの旅っていうのは「あさイチ」にとってもすごく必要なことだと思いますね。
いろいろ回ってきて改めて思うこと、あります?≫非常に皆さん、難しい…。
でも、やっぱり最初は不安だっていうことを言うのは当たり前だったと思うんですけど。
それが3年たつとそれが皮肉なことに不安だと思っている部分を皆さん、ある部分もあるのにそれを言うことがはばかられるということがあった。
それも時間の残酷な一面でもあるのかなと思いました。
そして、旅はまだ続きます。
いよいよゴールを迎えるんですね。
三春町からいわきを経由してJR常磐線で茨城県のひたちなかに向かいました。
ここは、「あさイチ」が始まってすぐのころにも僕、生中継のコーナーでも行ってますし震災の直後にも訪ねています。
今回の旅の終わりもひたちなかを訪ねてみました。
JR勝田駅で、ローカル鉄道のひたちなか海浜鉄道に乗り換えおよそ15分。
いよいよ最後の目的地に到着です。
那珂湊には、どうしても訪ねたい場所がありました。
那珂湊おさかな市場です。
鮮魚の直売店が並んでいましたが津波で大きな被害を受けました。
高さ3mの津波が押し寄せ1階部分は浸水。
商品はすべて流されてしまいました。
震災から20日後。
僕も、店内の泥のかき出しを手伝いました。
被害の大きさを目の当たりにしてただ黙々と働くことしかできませんでした。
そんな僕に声をかけてくれたのがこの店で働く侍音
(じょん)くん。
当時、店の最年少の21歳。
緊張していた僕に明るく接してくれました。
その後あさイチの年末スペシャルでジョンくんからサプライズメッセージをもらったこともありました。
篠山さん、お久しぶりです。
ジョンです。
市場の店は僕が訪れた1か月後に再開。
元気にやっているとの報告に胸が熱くなりました。
復興に向かって動き出していたその姿にこちらが勇気づけられました。
あれから3年。
市場は土曜日とあって大にぎわい。
人出は、震災前の8割まで戻ったそうです。
しかしヒラメは売り切れだったのでジョンくんのおすすめ新巻ザケをさばいてもらいました。
店の再建をしながら、この3年間地道に修業を積んできたジョンくん。
すっかり市場の男の顔になっていました。
活気が戻ってきた市場ですが原発の汚染水漏れなどのニュースがあるたびに客足が途絶えるそうです。
しかし、市場の人たちからは今できることを精一杯やり続けようという強い気持ちを感じました。
≫ますます頼もしくなってますね。
≫3年前より大人な感じになってましたね。
≫ジョンくんには、いつも僕は元気づけられて。
≫いい子だよね。
≫本当ですよ。
≫改めてどうですか?いろんな方々の声を聞いて。
≫僕は、去年もいろいろな土地を取材して回ったりしたんですが今年、少し変化を感じた部分があってそれは、今年、皆さんがすごく異句同音に同じ言葉をおっしゃっていたという印象を受けたんです。
それが、しょうがないっていう言葉なんですね。
それは、3年たって、この状況しょうがないんだという決意の言葉である方もいらっしゃったと思います。
でも、一方でしょうがない、それは疲れてきたのかなって。
3年、頑張ってきた。
それは肉体的にも精神的にも疲弊してきてある種の折り合いをつけないとやってられない。
だからしょうがないって言葉を皆さんが口にし始めた。
そういう時間なのかな3年というのはというのを感じました。
≫実は、今朝いただいたファクスで宮城県、30代の方です。
震災から3年宮城県で被災しました。
変わってしまった日常を無心で、ただ進んだ1年目。
考える時間が増え現実を突きつけられた2年目。
体調も優れずにこれからどうしたらいいのか途方に暮れる毎日です。
周りもつらい思いをしているからみんな頑張っているのにって思えば思うほど胸の内を話せない。
復興のために、つらさを押して頑張る人たちがいる中でなかなか思うようにいかないもどかしさだけ。
あれから3年目を迎えます。
目に見える復興も大切ですが今、現地内外に住む被害に遭われた人の心が壊れてしまわないかとても心配です。
≫3年ぐらいたつと震災の直後とか事故の直後ってみんな1年たてばみんなよくなるっていう希望を持っていたのが3年ぐらいたつとその希望にかげりが出てきたのかなと思います。
だからこそ希望というものを失望に変えないというもういっぺん、我々自身が自分に言い聞かせるそういうことが必要なんじゃないかな。
しかも、みんないろいろ事情が違いますから。
10人いれば10人違いますしさらに問題が複雑になってますからそういう人たちの立場に立ってものを考えるって、言うのは簡単だけどなかなか難しいね。
≫一人一人の立場に立つのはなかなか難しいですね。
≫それから岩手県の高校3年生の方からいただきました。
この春、県外に進学します。
3月以外はメディアの報道が少なくどんどん忘れられるのではないかと悲しい気持ちになります。
どうか震災を皆さんに考え続けてほしいです。
私は将来建設業界から岩手の復興に携わります。
2014/03/11(火) 12:22〜12:45
NHK総合1・神戸
あさイチ特別編「バスで!列車で!“復興の地”への旅」[字]

「あさイチ」で放送中の企画「バスで!列車で!アッキーがゆく“復興の地”」。俳優の篠山輝信さんが、復興支援の願いを込めて、バスや列車を乗り継いで被災県を巡ります。

詳細情報
番組内容
「あさイチ」で2年連続で放送している企画「バスで!列車で!アッキーがゆく“復興の地”」。俳優の篠山輝信さんが、復興支援の願いを込めて、バスや列車を乗り継いで、被災県を巡っています。この日は、今年「あさイチ」でお伝えした、宮城県石巻市から福島県三春町までの旅のダイジェストに加え、旅のゴールとなる茨城県ひたちなか市那珂湊の魚市場を訪ねた様子をお届けします。
出演者
【キャスター】井ノ原快彦,有働由美子,NHK解説委員長…柳澤秀夫,【リポーター】篠山輝信

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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