ラッキーセブン #07 2014.02.25

(千崎)313福岡便のお客さま。
無事に搭乗口でお財布を返却できました。
今からLLに帰ります。
(山下)千崎さん。
お電話入ってますよ。
(千崎)了解です。
(千崎)おはよう。
(スタッフ)おはようございます。
(千崎)おはよう。
(山下)先輩。
3番に入ってます。
(千崎)あっ3番。
ありがとう。
(千崎)はい。
遺失物係です。
(駿太郎)お見合い!?その顔で?
(淳平)顔関係ねえだろ。
(淳平)お前な言っとくけど俺は一般的には男前の部類に入るんだよ。
なあ?飛鳥。
ねえ?茅野ちゃん。
なっ?思いっ切り無視されてんじゃん。
(筑紫)でお相手はどういう人なんだ?
(淳平)いや。
何か航空関係に勤めてるらしいんですよ。
CA?かもしれないな。
写真は?えーっ?見たい?仕方ないなもう。
ハハハ。
(飛鳥)ちょっ。
早く開けてくださいよもう。
(淳平)お前らさっき思いっ切り無視してたじゃねえかよ。
(飛鳥)いいから早く。
(茅野)もったいぶらないでください。
(淳平)分かった。
いくぞ。
おい〜。
(一同)おおっ!
(飛鳥)結構美人じゃないっすか。
えっ?由貴って人どうすんの?いや。
そろそろお互いの道を歩もうかと思ってんだ。
まっそこは自由でしょ。
お互い大人だし。
(飛鳥)いや。
それ相手にされた人が言う言葉ですからね。
ちょっと待って。
この人の写真持ってるってことは相手の人は淳平さんの写真見たってこと?まだ写真なんか送ってねえもん。
けさきた話なんだから。
それに俺お見合い写真なんか持ってねえもん。
普通に写真送ったら断られっかもな。
お前な。
撮りましょうここで。
いやいやいやいや。
俺たちに任せてください。
ねっ?いやいやいや。
(千崎)搭乗まであと30分よ。
席番号は7G。
その付近を中心に捜すわよ。
(山下)はい。
ハァー。
早くカウンター戻りたい。
(千崎)愚痴は言わない。
(山下)はい。
(千崎)シートポケットの中見て。
(山下)はい。

(客室乗務員)すみません。
もう間もなく出発時間なんですけども。
(千崎)分かってます。
(山下)すいません。
もう少しで終わりますから。
(客室乗務員)お願いします。
(山下)先輩。
福岡の担当の方に任した方がいいんじゃないですか?
(千崎)ちょっと。
えーと。
うーん。
あっ。
定規。
(山下)はい。
(千崎)あっ。
あった!
(山下)ああっ。
(千崎)こちらでございますか?
(男性)いやぁ。
妻にもらった大事なものでね。
どうもありがとうございました。
(千崎)いえいえ。
見つかってよかったです。
(男性)助かりました。
ご搭乗ありがとうございました。
ほい。
(淳平)どうだ?ちっと持ってて。
えっ?はい。
着替えて。
いや。
お前お見合い写真にはどうかな?これ。
(茅野)はい。
(淳平)もう。
(茅野)まず髪の毛を。
(淳平)それはんだごてだろお前。
(茅野)間違えた。
(淳平)何でカールつけんだよ。
(淳平)おいらんみたくなってねえか?俺。
おい。
(飛鳥)なってないです。
こんぐらいがいいんですって。
(淳平)そうか。
(シャッター音)
(筑紫)どうよ?これ。
お前くりんくりんにしてどうすんだよ?
(シャッター音)
(茅野)どうでしょう?真面目か。
(筑紫)駄目。
(茅野)えっ?
(シャッター音)
(筑紫)品がなさ過ぎるだろ。
(飛鳥)顔ちょっと。
ちゃんとやれよ。
ちょっ。
ラストラストラスト。
ラストラスト…。
(淳平)そろそろ決めてくれよ。
決める…。
ラストにするから。
(淳平)真面目にやる気あんのかよ?あるよ!
(筑紫)いくよ。
ちょっと顎下げてね。
これで決まるよ。
(筑紫)はい。
決めるよ。
いいね。
(シャッター音)
(筑紫)OK!
(飛鳥・駿太郎)いいね。
いいじゃん。
(筑紫)いい!できません!・
(トメ)何とかなりませんか?
(淳平)あのねおばあちゃん。
夜中に枕元に出てくる幽霊が死んだ昔の恋人かどうか確認してくれって言われてもね。
幽霊だって。
嘘!?いや。
だって言ってる。

(トメ)老眼でぼんやりとしか見えなくて。
(淳平)視力は関係ないな。
むしろそのぼんやり見えてるってだけでも奇跡に近いですよ。
(トメ)見えませんかねぇ?もし僕が見えたら今すぐこの仕事辞めて霊媒師になってますから。
(筑紫)おい。
淳平。

(トメ)二十歳のときに戦争に行ってねマリアナで船が沈没しちゃって帰れなかったの。
ちょっと見た感じが軍服を着ているように見えるからあの人じゃないかなぁって…。
あっ。
お金ならお払いします。
ちゃんと年金をためていたんで。
(トメ)3日で3,000円で大丈夫ですか?大丈夫なわけないでしょうおばあちゃん。
(筑紫)誠に申し訳ないんですが幽霊というのは私どもの管轄外でございましてね。
そのご依頼はお引き受けできませんね。
(筑紫)どうぞお気を付けてお帰りください。
(トメ)失礼しました。
(茅野)あのう。
これ磁場を測る機械。
反応して数値が大きければ近くにいる可能性があるから。
マジで?ホントにあれ幽霊見れんの?
(茅野)フーン。
いや。
怖いよお前。
(茅野)フッフッフ。
フーン。
とんでもないばあさんでしたね。
ばあさん一人助けるくらい別にいいんじゃないかと思うけど。
お前1日1,000円で幽霊捜しできるかお前。
つぶれるぞここ。
写真と印象が違いますね。
(淳平)そうですか?ああ。
あっ。
君。
ワインをもう1本くれ。
(従業員)かしこまりました。
(淳平)ワインがはかどっちゃいますね。
(淳平)ついつい飲んじゃうな。
ったく。
何やってんだか。
(千崎)お仕事は何をしてらっしゃるんですか?何も聞いてませんか?
(千崎)個人事務所にお勤めとは聞いてますけど。
ええ。
そうです。
(千崎)どんな職種ですか?職種?そうですね。
困ってる人を助ける仕事ですか。
(千崎)弁護士とか?
(淳平)あっ。
そうしましょう。
「しましょう」?
(淳平)そうです。
(千崎)あっ。
(淳平)弁護士です。
あっ。
ウフッ。
弁護士さんですか。
何でそんな嘘つくんだか。
まあそりゃそうだろうな。
「探偵やってます」って言えないでしょ。
(淳平)千崎さんは航空関係にお勤めと聞きましたけど。
私は探偵です。
探偵!?
(千崎)って言っても航空関係ですよ。
(淳平)いや。
でも探偵っていうのは?
(千崎)LLっていう忘れ物係です。
うーん。
同僚たちは空港探偵団って呼んでますけど。
ああ。
(千崎)はい。
お客さまが忘れ物をしたらそれをとことん捜すのが仕事です。
だから探偵ですか。
探偵っていろんなもの捜すでしょ。
ですよね。
私なんかしょっちゅう…。
しょっちゅう?私何か焼酎飲みたいわ。
おい。
君。
芋焼酎下さい。
(従業員)置いてません。
じゃあ何か限りなく焼酎に近いシャンパン…。
ございません。
(淳平)もういいよ。
ハハッ。
品揃えの悪い店だ。
チッ。
もう見てらんねえよ。
ちょっとやめときなさいよ。
アドバイスするだけだよ。
(千崎)リンカーン?
(淳平)ああ。
アメリカのクライアントです。
フフッ。
駿太郎をリンカーンって登録してるみたいね。
はあ?
(千崎)ああ。
私は気にせず出てくださいね。
いやいいんです。
こんなの後で。
(千崎)えっ。
でもクライアントさんなら。
そうですか?
(千崎)はい。
(淳平のせきばらい)ハロー。
ハローじゃねえし。
2時の方向。
ホワッツ?リンカーンです。
ホワッツ!?あっ。
何かごめんなさい。
ちょっと。
(千崎)えっ?えっ?
(淳平)おなか痛くなってきた。
すぐ戻りますんで。
オーリアリー?アンビリーバボー。
(淳平)何やってんだ!?お前。
心配だからついてきたんすよ。
ふざけんな。
つけたのか?散れ。
今すぐ散れ。
あまりにもふがいないからアドバイスを。
(淳平)そんなもんいらん。
今すぐ帰れ。
帰りませんよ。
最後まで見届けますから。
ふざけんな。
(通話の切れる音)チッ。
ぼけ。
何かこっち来てるけど。
アドバイスしましょうか?
(従業員)お待たせいたし…。
(淳平)あっと!?
(飛鳥)キャー!?
(従業員)ああすいません。
(淳平)申し訳ない。
ちょっと飲み過ぎたかな。
(従業員)申し訳ありません。
そうくんの!?これ高かったのに。
(従業員)すぐ拭くものを。
申し訳ありません。
チッ。
あったまきた!すいません。
(千崎)大丈夫ですか?
(淳平)ええ。
もう大丈夫です。
何せ向こうは訴訟大国ですから。
アハハ。

(飛鳥)ちょっとあなた。
そのピンク色のネクタイ私が誕生日に買ってあげたやつよね。
子供がさみしがるから早く帰ってきてちょうだい。
知らね。
プレゼントなんですか?
(淳平)今の僕に言ってました?これピンクですかね?ブルーには…。
(千崎)見えない。
(淳平)何してくれんのよ!?お前らは!
(飛鳥)クリーニング代出してくださいね。
(淳平)ふざけんなお前。
何がお前子供が寂しがるだ。
早く帰ってきてねだ。
お前。
その後どうなったと思う?やってくれたな!おい。
(飛鳥)それはこっちのせりふですよ!ねえ?それより何で俺リンカーンなんすか?リンカーン?何だい?それ。
いや。
何か携帯の登録がなぜかリンカーンなんすよ。
何で?
(淳平)お前はここの社員を普通の名前で登録してんのか?えっ?当たり前でしょ。
駄目だ!お前は。
もし調査中に大きな事件に遭遇してお前裏の組織に捕まって携帯奪われてみろお前。
他の連中の名前全部バレんだぞ。
そんな事件遭遇したことないけど。
(淳平)甘いなぁお前。
だからお前はいつまでたっても青臭い青二才次郎って呼ばれんだよ。
誰も呼んでねえよ。
(茅野)じゃあ他のみんなはどんな名前にしてるんですか?さあ仕事しよう。
はい捕まえた。
(淳平)痛い痛い痛い…。
飛鳥。
淳平さんから携帯奪って。
(飛鳥)ラジャー。
茅野。
ちょっと手伝え。
(茅野)はい。
(淳平)やめろやめろ。
痛てて…。
(飛鳥)あっ。
発見しました。
(筑紫)ちょっとちょっとおい。
あんまりばたばたすんなよおい。
これで淳平さんにかけたら分かるって話ね。
そういうこと。
ちょっと私から。
(飛鳥)うおっ!ヒラリー。
(飛鳥)何かいい感じじゃん。
いいだろほら。
(茅野)飛鳥さん。
私のも。
いいから。
やめろっつうの。
危ないよ。
危ないよ。
サッチャー。
(茅野)私そんなに硬く見えますかね?
(淳平)クールだろ。
ほらお前。
(筑紫)ほほう。
リンカーンヒラリーサッチャーか。
政治家の名前でくくってんのか。
そうするとさしずめ私はケネディかチャーチルっていうとこだな。
まさか吉田茂じゃねえだろうな?
(淳平)やめましょうもう!かけてみてください。
(淳平)やめろ!やめろ…!ザビエル。
(千崎)よし。
これ持っていきます。
(山下)携帯携帯。
(千崎)キスマークの何かストラップがあるみたいで。
(整備士)分かりました。
(千崎)お願いします。
(整備士)ああ!
(千崎)あった!
(一同)おっ。
ホントだ。
わあー!
(千崎)あったよ!
(山下)ちょっちょっちょっ…。
(山下・千崎)ああー!見つかりました!
(山下)よかった!
(千崎)えっ!?
(淳平)本当なんです。
すいません。
(千崎)弁護士じゃなくて?
(淳平)はい。
弁護士じゃなくて探偵です。
人捜したり浮気調査したりする。
(千崎)そうなんですか。
(淳平)あっ。
でもあのう。
結婚はしてません。
それは信じてください。
こないだの連中はそのう。
仕事仲間です。
とにかく嘘ついたこと謝ろうと思いまして。
そうか。
探偵なんですか。
(淳平)はい。
私とおんなじなんですね。
(淳平)すいませんでした。
もういいんですよ。
私気にしてませんから。
あっ。
ところで私ごみ臭くありません?
(淳平)はっ?臭っ!
(千崎)ああー!?
(淳平)ああ!?いやいや。
でもそんな臭くないです。
どうしたんですか?それ。
(千崎)300個ごみ開けました。
(淳平)300個!?
(千崎)はい。
(淳平)どうして?
(千崎)高校生が修学旅行の便で弁当回収のときに携帯一緒になくしちゃったみたいで。
(淳平)そこまでするんですか?頼まれたものは何があっても断らないし諦めない。
「Lostandfound」何ですか?それ。
(千崎)私たちの部署を英語でそう言うんです。
「なくしたものを見つける」?うーん。
遺失物係って訳されるんですけどね。
なくしたものを見つけるじゃなくて「見つけだす」そういう意味だと私は思ってます。
だから私たちの仕事は絶対に見つけないといけないんです。
それで。
(千崎)うん?その携帯見つかったんですか?
(千崎)ああはい。
連絡したら大喜びでした。
その瞬間が楽しいんですよね。
人のために役に立ってるって思えるんです。
(淳平)そうですか。
(千崎)うん。
あっ。
色々と正直に言ってくださってありがとうございました。
(淳平)いや。
ホントすいませんでした。
(千崎)いえいえ。
じゃあ休憩終わるんで私はこれで。
(淳平)あっ。
お忙しいところすいませんでした。
(千崎)ううん。
あのう千崎さん。
(千崎)はい。
またご飯行きませんか?
(千崎)いいですよ。
いいんですか!?
(千崎)いいですよ。
(淳平)やった。
やった!やったぞ!
(淳平)戻りました。
(茅野)お疲れさまです。
(淳平)お疲れさま。
ハハハ。
(瞳子)お疲れさま。
(淳平)あっ。
お疲れっす。
(瞳子)どこ行ってたの?いや。
ちょっとやぼ用で。
フーン。
(筑紫)それじゃ私お先に。
お疲れさまでした。
お疲れさまです。
お疲れさまでした。
(筑紫)お疲れさん。
(淳平)お疲れさま。
(筑紫)茅野ちゃんお疲れさん。
(茅野)お疲れさまです。
(淳平)チッ。
あなたいいかげんにしなさいよ。
ザビエルなんて。
(淳平)偉大な人なんですよザビエルは。
で?私は何て?クレオパトラです。
フーン。
ならいいわ。
ハハッ。
じゃあ俺トレーニングあるんで。
(淳平・瞳子)お疲れさま…。
お疲れさまです。
おばあちゃんの件聞いたわよ。
もしかして瞳子さん引き受けるって言ったりして?残念ながら無理ね。
恋人の幽霊がいることを信じてるおばあちゃんに幽霊なんていないって伝えるのも酷じゃない。
じゃあお先に。
(淳平)お疲れっす。
お疲れさま。
ハァー。
何だよ?お疲れっした。
お疲れさん。
フゥー。
チッ。
ただいま。
(百合子)あっ。
おかえり。
おう。
(孝次郎)おう。
何だよ寝ちゃったのか。
(百合子)もう少し寝かせてったら?
(孝次郎)あした早いんだよ。
(百合子)たまには泊まってく?
(孝次郎)ああ。
そうしようか。
(百合子)うん。
あっご飯は?うん大丈夫。
食べてきた。
じゃあお茶でも入れようか。
うん。
(孝次郎)ああ俺も。
(百合子)はい。
ねえ?
(百合子)うん?親父のこと思い出すことってある?
(百合子)何よ?急に。
色々あってさ。
お前は?
(孝次郎)俺?
(百合子)亡くなったのが翔ちゃんぐらいのときだったから覚えてないでしょう。
(孝次郎)ちゃんと覚えてるよ。
一緒に公園行って野球やったこととか。
(孝次郎)幼稚園の運動会でさ一緒に走ったこととか。
父さん足速かったよね?
(百合子)うん。
運動神経良かったからね。
その辺りは2人ともお父さん似よ。
(孝次郎)俺自慢してたもん。
父さんのこと。
俺もそういや自慢してたな。
おふくろは?思い出すことある?うん。
思い出すわよ。
でも思い出したところで帰ってくるわけじゃないもんね。
帰ってきてほしいと思う?うーん。
そりゃ帰ってきてほしいわよ。
亡くなる前までは大したことじゃないことも今となっては大事な時間だったんだろうなって思うことがある。
(淳平)こういう感じで調べればいいのか?合ってるのかどうかも分からん。
(トメ)お断りされたのにどうしたんですか?
(淳平)色々あってね。
今日1日だけだからね調べんの。
それよりばあちゃん。
家族構成の欄何も書いてなかったけど。
家族いないの?
(トメ)ずっと独り身だから。
(淳平)何で結婚しなかったの?
(トメ)戦争からあの人が帰ってくることを信じていたからかな。
あの時代は周りでもよくいたのよ。
お付き合いしてた方が戦争で亡くなったって報告が来て他の人と一緒になったらその人が帰ってきたってことが。
へえー。
(トメ)私は毎日祈ってた。
あの人を帰してくださいって。
でも結局帰ってこなかった。
船が沈められたみたいで遺体も出ない。
あの人との思い出の品も空襲で焼けてしまって。
(淳平)何だったの?思い出の品って。
浅草寺で買ったお守り。
いつも肌身離さず持っていたのにその日は枕元に置いて寝てるところに空襲が来ちゃってね。
あの人が出征していく前の日。
私あの人の前で泣いちゃって。
そしたらあの人は「必ず帰ってくるから」って私の手を強く握ってくれた。
今でもその手の感触が残ってる。
お守りはそのときにもらったの。
忘れられないものね。
ホントに大事に思った人のことは。
(淳平)でも死んじゃったんでしょ?その人。
それは分かってんのに今まで愛し続けるなんてねぇ。
思い続けることが私の幸せだったの。
ばあちゃん。
もう寝なよ。
寝ないと幽霊出てきてくんないだろ。
ハァー。
(電子音)
(ノイズ)
(電子音)
(淳平)おっと。
(電子音)
(淳平)おっと。
おっ!?おっ!?おっ。
何だ?おおっ!ちょっと。
ちょっとやめてよ。
ちょっと。
ホントに出るとかやめてよ。
ちょっと。
駄目なんだからお化けとか。
やめて。
ばあちゃん!ばあちゃん起きて!ばあちゃん。
(電子音)
(淳平)やだ!やめて!やめて!
(トメ)ごめんなさいね。
ご迷惑お掛けしました。
(淳平)いや。
いまいちお役に立てなくて。
(トメ)あっ。
旭さん。
気持ちだけでもうれしかったわ。
ありがとうね。
ああ。

(チャイム)
(トメ)あら!?ああ。
えっ?淳平さんが来た?ええ。
ゆうべ泊まってくれてね。
はい。
どうぞ。
珍しいことすんなぁ。
あなたは?ああ。
俺も同じようなもんかな。
何か俺にできることないかなぁと思って。
断ったのに2人とも来てくれるなんておかしな探偵さんね。
俺もそう思う。
ウフフフ。
あっ。
お菓子出すわね。
ああ。
いいよ。
気使わないで。
せっかく来てくれたんだし。
ねえ?フフフフ。
(千崎)私はおばあちゃんの気持ちが分かるな。
(淳平)分かります?それって女性だからですか?
(千崎)いいえ。
そうじゃなくて。
本当に幽霊だったんですかね?えっ?
(千崎)うーん。
おばあちゃんが旭さんにホントに探してほしいものって違うんじゃないですか?ホントに探してほしいもの?
(千崎)ええ。
それはおじいちゃんの幽霊じゃなくてなくしたお守りとかでもなくて。
私たちに依頼が来るものは形のあるものなんですけどそのものには見えない思い出や強い思いがあるんだと思います。
だから乗客の方は私たちのところに捜してくれって言ってくる。
ねえ?それは旭さんの仕事も一緒じゃないですか。
ええ。
まあ。
(千崎)私は捜してくれって頼まれたらその人がどんな思いでいるんだろうっていつも考えます。
ウフフ。
じゃないと他人のものなんて捜せませんよね。
ええ。
(千崎)ウフフフ。
ですよね。
ああー!フゥー。
おはようございます!
(茅野)おはようございます。
あら。
洋服一緒じゃない。
帰らなかったの?
(淳平)あっ。
ちょっと。
女の家に泊まっちゃいまして。
(飛鳥)絶対嘘でしょ!ご想像にお任せしますよ。
社長。
この人についてうちで調べちゃ駄目ですか?代わりに前金も預かってますんで。
(筑紫)代わりに?依頼者がここに来ないと依頼は受けられませんよ。
(淳平)依頼者は体調を崩して入院中でここには来られません。
ですから契約書にサインは後で俺がもらいますんで。
お願いします。
(筑紫)内藤一喜。
(淳平)俺のおふくろのいとこのおじさんのお父さんです。
(筑紫)分かりにくいな。
で依頼者は?
(淳平)俺の母親のいとこのおじさんのお父さんの息子です。
いとこのおじさんってことじゃないか。
ややこしい言い方すんな君は。
(淳平)すいません。
とにかく親戚なんでサインは俺が書いてもいいぐらいですから。
その人のことを調べればいいのね?はい。
分かりました。
うちで捜しましょう。
お願いできますか?
(筑紫)社長。
誠に勝手ですが淳平君の仕事を手伝う気にはまだまだなれません。
(淳平)筑紫さん。
俺の携帯に電話下さい。
(筑紫)嫌だ。
(淳平)お願いします。
(筑紫)嫌だ。
嫌だって…。
(淳平)かけろ。
(筑紫)何でそんな偉そうなんだい!?君は!
(淳平)いやいや。
何とかお願いします。
自信ありますから今回は。
お願いします。
徳川家康。
許す!
(淳平)ありがとうございます!
(筑紫)うん!単純だなぁ。
(筑紫)じゃあいってきます。
お願いします。
いいんですか?サインなしですよ。
どう考えても淳平の嘘でしょ。
いいんですそれで。
ああ。
それじゃ。
(筑紫)どこで亡くなったんだ?淳平さんの話だとマリアナで沈んだ空母で整備やってたって。
マリアナ?はい。
(筑紫)マリアナで沈んだ空母は大鳳翔鶴飛鷹となってるな。
その船に乗っていた人たちを当たれば何か得られますかね?うん。
まあでも戦友会っていうのは艦船の種類別じゃなく艦隊とかその船その船によって分かれてるからな。
マリアナの戦闘をもう少し広く調べてみるか。
(淳平)もしもし。
(筑紫)何かつかめたか?
(淳平)いや。
駄目でした。
そっちは?どの艦隊に所属してたかはある程度絞れたよ。
さすが筑紫さん。
じゃあその隊の名前メールで送ってもらっていいですか?その隊に戦友会があるかどうか俺が調べます。
とにかく戦友会が見つかったらな片っ端から当たって知り合いの方探していくしかないぞ。
ローラー作戦で当たるしかありませんね。
ああ。
筑紫さん。
駿太郎います?
(筑紫)何だい?ちょっと買ってきてほしいもんあるんですよね。

(淳平)どうだった?全然駄目ですね。
内藤さんのことを覚えてる人はいても出身地までは。
そっか。
(淳平)ああ。
もしもし。
(筑紫)今情報つかめたぞ。
情報つかんだ!?マジ?
(筑紫)内藤さんの田舎は和歌山だ。
そこにご兄弟がいるらしい。
(淳平)和歌山。
もう予算ないぞ。
どうすんだ?ちょっと考えます。
和歌山かぁ。
どうすんですか?あのおばあちゃんがんみたいですよ。
がん!?じゃあ何で入院してないんだよ?治療を自分から拒んでるみたいで。
長生きしようとか思ってないんじゃないですかね。
だから大事なものは早く見つけてあげなきゃ。
それはその本人にしか分からない大切なものなんだろうなぁ。
淳平さん。
分かってるよ!ハァー。
行くぞ駿太郎。
和歌山へ!
(淳平)あっ。
突然すいません。
(男性)あっはい。
(淳平)あのですね。
(淳平)あの。
この方ご存じじゃないでしょうか?
(男性)あの。
あなたたちは?内藤一喜さんを捜しているんです。
(男性)内藤?ああ!これ私の伯父ですよ。
ああ。
ハァー。
淳平さん。
(トメ)ちょうどよかった。
あなたたちにお金を払おうと思ってたの。
3,000円はいらないよ。
(トメ)好きに使ってちょうだい。
えっ!?ちょっと。
(淳平)うん?
(淳平)ああっ!?マジで?こんな持ってんの?おばあちゃん!だったら先に言ってよ!
(トメ)ずっと決めてたの。
最後に優しくしてくれた人にあげようって。
大事に使ってちょうだい。
使えるわけないでしょ。
(淳平)ばあちゃん。
がんってホントか?ごめん。
俺が調べたんだ。
何で治療拒んでんだよ?もしかしたら自分は死ぬって覚悟したから最後に俺たちを幽霊が出るなんて言って呼んだんじゃない?あなたたちが来てくれたことはホントにうれしかったわ。
あなたたち?あの後この子もうちに来てくれてね。
あなたの言うとおりホントはさみしかった。
ホントは家族が欲しかったんだと思う。
付き合わせてごめんなさい。
ばあちゃんが本当に探してたものは内藤さんと歩むはずだった未来だったんだね。
あの人が生きていたら私にもあなたたちみたいな家族がいたのかしら。
(淳平)バカだよな。
(淳平)奇麗事なんだよ。
ばあちゃんがやってきたことは。
幸せになりゃよかったんだよ。
亡くなったその人のためにも幸せにならなきゃいけなかったんだよ。

(トメ)ああ。
これは…。
内藤さんの弟の息子さんが持ってた。
事情を話したらそんなに思ってくれてる人がいるならその人に渡してくれって俺たちに託してくれた。
一喜さん。
帰ってきてくれたのね。
(トメ)約束果たしてくれたのね。
ああ。
少しは幸せ味わってもらえたかい?
(泣き声)ばあちゃん。
だったら生きた方がいい。
少しでも可能性があるなら今を幸せだって思えるなら絶対生きた方がいい。
この金いらないからこれで治療受けてくれ。
ばあちゃん。
はい。
ばあちゃん。
えっ?あっ。
人生半分もいってない俺が言うのも何だけどさ。
頑張って生きようよ。
これからはきっとこれがおばあちゃんのこと守ってくれるからさ。
あ…。
ありがとう。
ありがとう。
ありがとう!
(男性)ではお持ちしますので少々お待ちください。
(淳平)由貴さん!
(由貴)ああ。
職務中なんで話し掛けないでください。
(淳平)へえー。
何の仕事ですか?
(由貴)来週ロシアの大統領が来日するのでその警備の下見です。
(淳平)へえー。
忙しいな。
(由貴)であなたは?また浮気調査?
(淳平)いやいやいや。
実はこの後デートなんです。
(由貴)どうぞご自由に。
(千崎)あっ。
お疲れ。
では。
(由貴)ああ。
(男性)お待たせいたしました。
(千崎)あっ。
あと少しで終わります。
待っててもらっていいんですか?
(淳平)もちろん。
全然。
いいんですか?
(淳平)大丈夫です。
はい。
すいません。
じゃあ急ぎますね。
(淳平)ごゆっくり。

(淳平)雪でも降るのかな?これです。
乗ってください。
(千崎)ああ。
はい。
(淳平)うわー。
寒い。
(千崎)フフフ。
ですね。
(淳平)今日は何捜したんですか?縫いぐるみですお子さんの。
(淳平)縫いぐるみ?
(千崎)はい。
(淳平)大変だな。
(千崎)かわいかったですよ。
じゃあ行きますか。
(千崎)はい。
僕らの未来を探しに。
(千崎)えっ?あっいや。
何でもありません。
行きます。
(千崎)はい。
お願いします。
(淳平)千崎さんがさお前ご指名なんだよ。
後輩に紹介したいんだって。
俺そういうの好きじゃないんですよ。
それに淳平さんと違って俺間に合ってますから。
(淳平)筑紫さん。
あいつひっぱたいていいですか?
(筑紫)だから何を?たたけるもんならたたいてみたらどうっすか?
(淳平)よっしゃ。
お前俺の磨き上げた猫パンチで3カ月取れない傷引っかけてやっぞ。
お前。
(飛鳥)キャー!ちょっと!
(淳平)何だよ?お前!
(飛鳥)何するんですか!?
(淳平)いきなり出てくるお前が悪いんだよ!
(飛鳥)あー!ちょっと。
マジあったまきた。
(淳平)何だよ?
(筑紫)おい!事務所で暴れんなって…。
(淳平)俺がよけんの日本一うまいの忘れたか?お前。
(飛鳥)うん!
(淳平)ほい。
危ね危ね危ね…。
あ痛っ!何やってんすか?
(飛鳥)自業自得です。
茅野ちゃん。
雑巾持ってきて。
(茅野)はい。
(淳平)助けて。
(飛鳥)あっ。
それとこの間の洋服弁償してくださいね。
染み取れなくなったんで。
うわっ。
高っ!見せろ。
ちょっと見せろ。
痛たた。
バカヤロー!こんなの払えるわけねえじゃねえかよお前!飛鳥!ちょっと駿太郎。
お前金貸してくれ。
嫌です。
最近だいぶ貯金してんだろ貯金。
嫌ですね。
(淳平)筑紫さん!ちょっと。
お金貸してくださいよ。
(筑紫)君に金は貸さない。
(淳平)家康!ハァー。
そうですか。
(弁護士)もうすぐお父さんの命日だね。
はい。
もう16年になります。
(弁護士)あのときのことは今でも忘れないよ。
志半ばでさぞ無念だったろうね。
(弁護士)このまま何も手掛かりが見つからなかったらどうするんだい?諦めません。
真実をつかむまでは。
2014/02/25(火) 15:53〜16:47
関西テレビ1
ラッキーセブン #07[再][字]

「恋におちたら…」
松本潤 仲里依紗 吹石一恵 岡江久美子 小山慶一郎 角野卓造 大泉洋 松嶋菜々子淳平の元にまい込むお見合い話、そして幽霊発見の依頼

詳細情報
番組内容
 自分の元に現れる幽霊が死んだ恋人かどうか確認してほしいと、トメ(水野久美)という老女から依頼が入った。しかし、筑紫昌義(角野卓造)から請け負えないと断られてしまう。寂しそうに事務所を後にするトメの姿を見た時多駿太郎(松本潤)は心が痛む。
 そんな折、旭淳平(大泉洋)が友人から紹介された千崎陽子(中越典子)とお見合いをすることに。陽子は航空関係の仕事をしているということで、淳平は見栄を張って自分は
番組内容2
弁護士だと嘘をつく。その様子をこっそり監視していた駿太郎と水野飛鳥(仲里依紗)はあきれる。すると、陽子が自分は航空関係の探偵、つまり、乗客の忘れ物を探す遺失物係だと言った。
 数日後、陽子を呼び出した淳平は、嘘をついたことを謝罪し、本当は探偵だと明かした。陽子は、自分と同じだ、と打ち解けた様子で仕事への思いを語り始める。それを聞いた淳平は、トメのことを思い出す。
 淳平が事務所に戻ると、
番組内容3
藤崎瞳子(松嶋菜々子)がトメの件の報告を受けたと言った。引き受けることにしたのか、と尋ねる駿太郎に瞳子は、恋人の幽霊を信じるトメに幽霊はいないと告げるのは酷だろうと答える。
 その後、自宅に戻った駿太郎は、母・百合子(岡江久美子)に亡くなった夫を思い出すことがあるかと聞いた。百合子は、思い出しても戻って来るはずはないが、やはり思い出すと答える。駿太郎はトメのことを考え…。
出演者
時多駿太郎: 松本潤 
新田輝: 瑛太 
水野飛鳥: 仲里依紗 
筑紫昌義: 角野卓造
 ■ 
真壁リュウ: 谷原章介 
桐原由貴: 吹石一恵 
後藤将司: 金田明夫 
茅野メイ: 入来茉里 
時多孝次郎: 小山慶一郎(NEWS) 
時多百合子: 岡江久美子
 ■ 
旭淳平: 大泉洋 
藤崎瞳子: 松嶋菜々子
原作・脚本
【シリーズ構成】
佐藤信介
監督・演出
【演出】
佐藤信介 
成田岳 
平野眞

【プロデュース】
重岡由美子 
関口大輔

【アソシエイトプロデュース】
金井卓也
音楽
ティム・ウィン

【主題歌】
嵐「ワイルド アット ハート」
制作
フジテレビドラマ制作センター

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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