NNN ストレイトニュース 2014.03.11

こんにちは。
東日本大震災から3年。
きょうは岩手、宮城、福島のこれまでの3年と、これからの3年を考えます。
私はきょう、福島県浪江町の請戸地区に来ています。
津波のあとの原発事故の影響で、3年たった今も、ほとんど手付かずの状態です。
そして、向こうに見えてくるのが福島第一原発です。
その距離、僅かに7キロ。
あの排気筒の下では、今も汚染水の問題を抱えながらの、灰炉作業が行われています。
震災当初から取材を続けている、福島中央テレビの緒方アナウンサーです。
この浪江町の現状っていうのは、どうなんでしょうか。
まずこちらの地図をご覧ください。
浪江町は去年の4月に、原発事故による避難区域が再編されました。
放射線量が高い順に、赤の帰還困難区域、オレンジの居住制限区域、そして緑の避難指示解除準備区域です。
私たちがいるこの浪江町請戸地区は、線量が低い緑の避難指示解除準備区域なんですが、除染などを進めながら、3年後に帰還を始めるという地区です。
われわれはきょう、一時的な立ち入りを許可していただきました。
ただ福島県全体で見ますと、震災で亡くなった人の数は、3498人で、いまだに207人の方の行方が分かっていません。
そしてこの請戸地区も、いまだに25人の方が行方不明のままで、きょうは県警、そして並榎町民も参加して、800人態勢の一斉捜索が行われています。
また、原発事故による長引く避難生活が原因で亡くなった、震災関連死の数も1671人に上っています。
これは地震、津波で命を落とす直接死の数を上回っていて、岩手、宮城とは違う福島の現実と感じます。
さらには、第一原発の新たなトラブルも頻発していて、福島の課題はあまりにも多いと実感しています。
福島については後ほど、またお伝えします。
それでは宮城のけさの様子です。
伊藤さん。
きょう、私が来ていますのは、石巻市にある高台、日和山にありますかしまみこ神社です。
宮城県によりますと、石巻市は震災で最も多い4000人もの死者・行方不明者が出ました。
震災当日は、こちらの、あの鳥居の下にある急な階段を上って、多くの方々がこちらに避難をしてきました。
あれから3年がたち、こちらでは現在、避難しやすい新しい道の整備が進められています。
県内各地の朝の様子です。
けさ早くから海や、多くの方が亡くなった場所に向かって、手を合わせる人の姿が県内は絶えません。
震災これまでの3年、これからの3年という形で、まとめてみました。
これまでの3年は、私の取材を通して、多くの方から伺いました。
無我夢中ということばを書きました。
そしてこれからの3年は、住宅問題解決ということばを書きました。
けさ、仙台市内の仮設住宅で話を伺っています。
つらいね、早く自分の住みかに住みたいと思ってるんですけどね。
宮城では依然として、見なしも含め8万7000人の方が、仮設での生活を続けています。
多くの方々が入居を望む災害公営住宅ですが、県は2015年度までにおよそ1万5000戸を完成させる予定です。
しかし、現在完成しているのは、予定されている戸数の1割にも満たないのが現状です。
ただ工事を進めたくても、資材も人材も不足しているという厳しい現状もあります。
復興に向けて、いろいろな優先順位はありますが、やはり住まいの問題をいち早く解決する、それが非常に大事になってくる3年ではないかと思います。
以上、宮城でした。
続いては岩手から中継です。
柴柳さん。
岩手県山田町です。
ここ、山田町は、震災のあと発生した火災により、町の中心部が焼き尽くされました。
今は建物も徐々に建ち始めてはいるんですが、そのほとんどは仮設のものです。
東日本大震災による岩手県内の犠牲者は、震災関連死も含めると、5111人に上り、今も1142人の方の行方が分かっていません。
震災から3年を迎えたきょう、被災地をはじめ、岩手全体が犠牲者の鎮魂と、復興への思いに包まれています。
大槌町にある江岸寺は、津波と火災で本堂が全壊し、関係者2人の行方もいまだ分かっていません。
境内のお墓には、朝から大勢の遺族が訪れ、花を手向けたり、静かに手を合わせたりして、亡き人たちをしのびました。
時期になればやっぱり、その記憶がよみがえりますね。
嫌ですけど。
巨大津波が予想されています。
一方、宮古市ではけさ、津波を想定した避難訓練が行われました。
訓練は震災よくとしの3月11日から毎年行われていて、参加した人たちは、あの日の記憶をたどりながら、訓練に当たっていました。
岩手県のこれまでの3年は、出口の見えない迷路でした。
被災者は将来への道筋がはっきりしない中、生きるために迷路の中をさまよい、不安にさいなまれる日々でした。
岩手の被災地では震災前と比べ、人口が2万人以上、7.6%も減っています。
それだけに、これからの3年、行政側には今の状況の変化に対応した未来図に基づく復興の推進や生活再建への支援が求められます。
岩手からでした。
それでは福島の3年です。
まず福島のこれまでの3年は、このひと言に尽きると思います。
非日常です。
この3年間手付かずの請戸地区の現状をはじめ、放射線に対する心の不安など、非日常が当たり前になってしまった3年間だったように思います。
そして福島のこれからの3年ですが、こちら、見えない線の解消、これが大きな課題になると思います。
放射線量という線が引かれた避難区域では、賠償などにも格差が生じ、住民にも亀裂が生じ始めています。
また家族も避難を強いらればらばらになり、見えない線が引かれています。
この線が少しでも解消されなければ、きのう、安倍総理が発言した心の復興、これはなしえないことだと思います。
これが福島の3年の大きな課題です。
原発事故は収束もしていなければ、コントロールもできていないと、地元の方々は口をそろえます。
震災直後、全国からは頑張ろう日本ということばと共に、多くの支援物資が届きました。
あれから3年たち、今、最も必要とされているのは、被災地への関心です。
このふるさとで生きる、その一心で、被災地の皆さんは、ずっと耐えています。
被災地でした。
では経済情報です。
2014/03/11(火) 11:30〜11:45
読売テレビ1
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