復讐のダイヤモンド…時効15年目の完全犯罪 2014.02.25

(山田栄二)うわっ!?ああっ!
(山田瑠璃子)ただいま!お父さんお父さん今日学校でね…。
お父さん…?お父さん…。
(パトカーのサイレン)お父さん!お父さん…。
(郷原勤)ちょっと…。
お父さん!お父さん…。
(日置信一郎)郷原さん!郷原さんこの娘は?あっすいません帝都日報の日置です。
おお新米か。
ガイシャの娘だ。
父一人娘一人らしい。
・お父さん!お父さん…。
嫌っ!ああいい。
お父さん!お父さん…。
はいはい。
お父さん…!お父さん…。
《お父さんとうとう時効に…》ああっ!《でも法の上だけの事。
私は犯人を許さない》15年…あっという間だった。
覚えてるか?瑠璃子。
お父さんが殺されて君が叔母さんの家から高校に行ってた頃突然俺のデスクに来て宝石デザイナーになりたいって言った。
父を殺し宝石を奪った奴らへの恨みを忘れないため…。
君は宝石デザイナーになった。
(日置)瑠璃子。
何?俺は犯人を見つけたら瑠璃子に婚約指輪を渡す。
必ず見つける…。
これでございますか?これいただけますか?かしこまりました。
ありがとうございます。
あの人よあの人。
栗本奈美ここの社長。
うわーっ!ごめんなさい遅れちゃって…。
きゃっ!日置さん!日置さん!日置さん…。
どうして…。
日置さん…日置さん。
ナミ…?ナミ…。
・どうかしましたか?うわーっ!
(友川康之)通報してきた釣り人はあなたが遺体から何かを抜き取ったと言ってる。
それは…。
抜き取ったのはこれです。
(田辺)ライターですね。
自殺した可能性がないとおっしゃるんでしたら日置信一郎さんを突き落とした人物に誰か心当たりでも?ありません…。
あなた方崖の上でデート中に何か口論になってついうっかり彼を突き落としてしまったとか?私じゃありません。
失敬。
日置さんとはいつ頃からのお付き合いですか?少女の頃から。
ああ。
きっかけは?忘れました。
忘れました?はい…。
俺は犯人を見つけたら瑠璃子に婚約指輪を渡す。
日置さんは犯人を見つけた…。
ここでこの指輪を渡そうとして何者かに突き落とされた…。
うわーっ!《「ジュエリー・ナミ」…》《ここ数年で一気に人気ブランドにのし上がった宝石店》《日置さんはここで指輪を買った》《何か意味があるのだろうか?》ジュエリー・ナミ。
ジュエリー・ナミ…。
ジュエリー・ナミのパンフばっかり…。
コトブキ。
この指輪…。
お父さんが一番気に入っていたあのダイヤのデザイン。
どういう事?この指輪とジュエリー・ナミ…。
ジュエリー・ナミの女社長栗本奈美と専務の邦雄…。
日置さんは2人が父を殺した犯人だと…?《私は復讐する》《父を殺し日置さんを殺した2人に…》《私は必ず復讐する》お呼びでしょうか?
(栗本奈美)瑠璃子さんこのお洋服に合うネックレスとピアス選んでくれる?はい。
面接の時にも思ってたけどこれうちのじゃない?プレゼントです。
そう。
それ私の一番のお気に入りなのよ。
うれしいわ。
う〜ん。
やはりこれがよろしいかと。
素敵。
さすがだわ。
いつ見てもいいデザインね。

(ドアの開く音)
(栗本邦雄)奈美勝手に俺を病気にするな。
秘書室を通しなさい。
けじめはきちんと。
雑誌のインタビューは夫婦でだと聞いたぞ。
あなたは人前に出ないほうがいいの。
すごいでしょう?すべて瑠璃子さんのデザインなのよ。
あっまだ紹介してなかったかしら。
新進気鋭の宝石デザイナー山田瑠璃子さん。
専務の邦雄。
よろしくお願いいたします。
彼女のデザインなら間違いなくうちのオリジナルブランドとしてもっとハイクラスのお客をつかめるわ。
(秘書)「真田さんがお越しです」瑠璃子さん入れてあげて。
はい。
社長がどうぞとおっしゃってます。
(真田良弘)新顔だね。
デザイナーの瑠璃子さん。
真田。
俺に挨拶はないのかよ?こりゃ専務どうも失礼。
乱暴な人ですね。
あっ瑠璃子さん。
はい。
ピアスと指輪とブレス探してくれる?話していいわよ。
商売敵のバロックがジュエリー・ナミの真似をして小粒の石に力点を置くらしい。
バイヤーを買い付け先のインドのボンベイに派遣した。
そう。
うちより低価格で勝負するつもりかしら?どんなデザインで売り出すか探ってみて。
わかりました。
はい。
いつものお約束の小切手10万。
まいど。
この私のデザイン画自分で持っています。
いってらっしゃいませ。
はい。
瑠璃子さん。
あなたの恋人新聞記者だそうね?殺されたんですって?三浦西警察の友川っていう刑事から聞いたの。
疑われてるみたいよ。
彼あなたの事しつこく訊いてたから。
気をつけなさいね。
このシチューは3日煮込んであるんだよ。
私が調べたところではね壽堂の事件発生当時奈美と邦雄は壽堂からそう遠くないところに同棲していたんだよ。
あっいえ。
ああそう。
いつ結婚を?うん。
事件後まもなく奈美は旧姓設楽から栗本姓に変わった。
奈美はそもそも宝石のバイヤーから始めて5年ほどしてね青山に小さな店を開くようになった。
業界通の話によれば彼女の手口は買収裏切り魅力ある肉体を武器にして何でもありで今日のジュエリー・ナミの基礎を築いた。
社長室にずかずか入ってきた葉巻の似合わない男真田。
何か気になるんです。
奈美に情報を提供して小切手をもらってました。
そのとおり。
彼は宝石バイヤーであり情報屋でもある。
はあ…あっいただきます。
ああどうぞどうぞ。
邦雄にはね沙織という愛人がいる。
邦雄が仕事をさせてもらえない憂さをこのバーの女で晴らしてる。
沙織。
うん。
沙織悪いが先に。
壽堂の娘?はい。
殺害された日置記者とは事件を通して。
彼女は我々にその事を隠そうとしていました。
そう…。
驚いたわ…。
見た事は奈美には内緒だ。
どうした?実を言うとな沙織の事は前に一度ばれてるんだ。
あのな奈美という女は普通じゃないんだよ。
ばれた時奈美が誓約書と一緒にカミソリを俺の前に突き出したんだよ。
その時二度と沙織とは接触いたしませんと誓約してカミソリで指を切って血判させられたんだよ!奈美さんとは正式に離婚すべきだと思います。
奈美と離婚?はっはっは…!
(邦雄)ご親切に。
離婚かぁ…奈美と離婚ねぇ。
考えた事もなかったよ。
考えるべきです。
奈美さんから財産を分けていただいて沙織さんと幸せになるべきです。
離婚ねぇ。
瑠璃子さん。
あなた変な趣味があるのねぇ。
はっ?夫婦の仲を裂く趣味。
昨夜邦雄が突然離婚したいって言い出してきたの。
誰かが入れ知恵した。
社長…。
2人っきりの時は奈美でいいの。
はい。
真田が入れ知恵するはずないわ。
ところで…あなたのお父様15年前に強盗に殺されたんですって?友川刑事から聞いたわ。
彼あなたの事疑ってるみたいよ。
あなたの事いろいろ訊かれたわ。
恋人の死と15年前の事件と何か関わりがあるんじゃないかって言ってたけど。
あの刑事さん思い込みタイプで変な事にこだわったりするから。
ふふっそう?でもお父さんを殺した犯人の事憎んでるでしょうねぇ。
昔の事ですから。
父一人子一人だったとか?恨みは深いんじゃない?もう時効になってますし。
恨みは忘れたとでも?ええ。
そう…。
でも目の前に現れたら私何をするかわかりません。
ご用がなければ失礼いたします。
弁護士が明日来る?ああ。
財産分与について話してもらう。
少なくとも2億か3億。
壽堂事件世間にしゃべる。
ああっ!
(邦雄)しかし今や時効になった。
もう俺達は罪には問われない。
だけどお前が俺を自由にしないなら仕方がない。
マスコミにしゃべってダーティーヒーローになるという道がある。
暴露本も出すかなぁ。
時効だからって日本の警察が黙ってると思ってんの!?必ず別件逮捕でしょっ引かれるわよ。
どこまで軽率なのよ!もしお手伝いさんが聞いてたらどうすんのよ!買い物に出かけたわよさっき。
私達はね…地獄まで一緒なのよ。
お前の言いなりには…。
いい加減に目を覚ましなさいよ!瑠璃子なんかにそそのかされて。
あの女が何考えてるかわかってんの?瑠璃子はね…壽堂の一人娘なのよ。
まさか…!?あの女…復讐を考えてる。
私達が犯人だって感づいてる。
このままほっといたら私もあんたもあの女に殺される。
沙織と一緒になりたいんなら私の言う事聞くしかないわねぇ。

(車のクラクション)はっ…!死にたいのか!?バカヤロー!あれは…邦雄?何ですって?失敗した!?大丈夫だ。
顔は見られてない。
ここに来る途中邦雄に?ええ…。
はい。
あっすみません。
うん…単純な交通事故に見せかけた殺人。
邦雄を問い詰めても否定するだろうなぁ。
瑠璃子さんの背中を突き飛ばした瞬間を誰かに見られていない限り。
奈美は友川という刑事から瑠璃子さんの身元を聞いて過剰反応してきた。
このままジュエリー・ナミにとどまってるのは危険だ。
別な方法を考えないと。
(咳込み)いいえ私は。
(電車の警笛)おい!何やってんだよ!おい!沙織!俺だ!沙織!沙織!専務。
沙織さんは引っ越しました。
何?どこへ?さあ?私は残務整理に立ち寄っただけです。
沙織って女専務よりお金のほうがいいみたいですね。
おい真田。
お前…奈美に何か頼まれたな?沙織に手切れ金を渡した。
そうだろ?ええ!沙織をどこへやったか言え!ああ…。
ふん!これは失礼。
ついカンフーの癖が出ました。
ああ…。

(俊子)旦那様小包でございます。
うわっ!?ああー!ああっ!はあっはあっ…嫌だよ…ヤダよー!俺はヤダよー!!ああっああっ…!うわー!!わあっわあっ…!「壽堂より十五年目の贈り物」「血の海の中から拾い上げました」ああー!ううっ…!おら!ああっ!ううっ…ああ…!うう…!うわ…!ううっ…うわー!あっ…あっ…やめてくれー!!許してくれ!!はあ…はあ…。
お話って何でしょう?片時も離さないその指輪。
何のおまじない?プレゼントの主は殺された恋人の新聞記者。
違う?ええ。
日置さんからいただいたものです。
私とあなた…。
この世では共存できないみたいねぇ。
どういう意味でしょうか?私かあなた。
どちらかがこの世に生きていてはいけないっていう事よ。
くそっ奈美の野郎また俺をのけ者にしやがって!《奈美の誕生日の前日だというのになぜ奈美は邦雄をこの別荘に追いやったんだろう?》《何かある…》《きっと何かある…》うっ!お待たせしました。
ご苦労さま。
どうもありがとう。
お待たせしました。
はいどうもありがとう。
ああきれいだわ。
ああ…高瀬だ〜。
そっちは?あっ依子ね。
随分ケチったわねまた。
ふふっ…。
あっ皆さん。
(3人)はい。
あの今日お招きした方達は私のごく親しい人なんだけれどそれなりの方々だから絶対に失礼のないようにね。
(一同)はい。
よろしく。
あっ俊子さん。
ケーキとお料理の手配大丈夫ね?はい大丈夫でございます。
はい。
瑠璃子さん捜してたのよ〜!今日は特別な日。
ルビーでもこちらのピジョンブラッドがよろしいかと。
そうね。
そうするわ。
ごめんなさい。
私は約束がありますのでこれで失礼いたします。
あっ…今夜は必ずピジョンブラッドを。
誕生日の前日に邦雄を三浦の別荘に追い払った奈美の真意だな?ええ。
ちょっと歳を取ると近くなってなぁ。
いらっしゃいませ。
私は…。
そうですか…。
・瑠璃子さん。
奈美は邦雄を始末しようとしてるんだよ。
今や邦雄は奈美にとっては邪魔なだけの存在。
うーん。
誰かを別荘にやって邦雄を殺させようとしている。
誰かを…?何か?いいえ…郷原さんの推理どおりだとすれば誕生日パーティーは奈美のアリバイ作りの場?そうだ。
今夜が危ない。
さあ別荘へ急ごう。
酔ったかな?大丈夫ですか?いや大丈夫だ。
おっ点検中か。
これは非常階段を利用するしかないなぁ。
・ああ〜ああ〜!郷原さん!郷原さん!痛っ!大丈夫大丈夫だ!私に構わず早くさあさ行け。
でも…。
早く!早く!!早く…。
あっ痛っ…。

(邦雄)バカ野郎!ホントに…。
はん!何だこの野郎!何が誕生日だ!この野郎!「ハッピーバースデートゥーユー!」「ハッピーバースデートゥーユー!」「ハッピーバースデーディア奈美さん!」「ハッピーバースデートゥーユー!」もう一度!「ハッピーバースデートゥーユー!」「ハッピーバースデートゥーユー!」「ハッピーバースデーディア奈美さん!」「ハッピーバースデートゥーユー!」
(拍手)おめでとうございます!おめでとうございます!
(拍手)
(クラッカーの音)どうもありがとう。
(拍手)
(物音)ああ…!?わあーっ!ああっ…。

(男の声)うっ…。
(咳込み)
(咳込み)三浦市の三戸浜にある別荘で殺人が…。
邦雄はもう死んでるはず…。
瑠璃子はまもなく駆けつける警察に邦雄殺しで逮捕される。
田辺鑑識。
はい。
こちら刑事課の田辺。
殺人事件発生。
至急鑑識を頼む。
場所は三浦市三戸浜…警部補。
1546。
(田辺)1546栗本邸だ。
誰だ?あんた。
郷原…退職した刑事だ。
退職した刑事…?退職した刑事が何でこんなとこにいるんですか?説明してください。
どうしました?あらっ!?まあ!
(俊子)まあ奥様美しいー!奈美さんきれい!お色直しだったんですか?私と瑠璃子さんは奈美が口封じのために誰か人を使って今晩邦雄を殺そうと考えてるんじゃないかと思った。
それでこっちへ向かう途中私は階段で転んで足をこのとおり…。
それで瑠璃子さんが先に…。
うん。
それが話どおりだとしたら山田瑠璃子にはこの殺人の疑いがかかりますね。
君!なんて事言うんだもう!だってそうでしょう。
彼女は一足先にこの別荘に来たんですよね?邦雄さんを親の敵として刺し逃亡した。
そういう事じゃないんでしょうか?バカなっ!お前に彼女の何がわかるか!私と瑠璃子さんはこの15年間ただひたすら犯人を追い続けてきたんだ。
彼女の人となりについては私は誰よりも知っとるんだ。
安っぽい推理で物を言うな!どうもありがとう。
ホントにいつもありがとう。
ゆっくりしていって。
どうもありがとうございます。
どうもおめでとうございます。
召しあがって。
ありがとうございます。
皆さんに祝っていただいて最高に幸せです。
こんな素敵な夜はないわ。
生涯最良の…。
あっ…どうぞ召しあがって。
お誕生日おめでとうございます。
お似合いですわピジョンブラッド。
ありがとう。
どうなさったんですか?顔色がよくありませんけど…。
何でもないわ。
奥様。
はい。
警察からお電話でございますが…。
えっ!?主人が…?まさか…。
はい。
はい。
すぐそちらに駆けつけます。
《邦雄は死んだ…》《なのに瑠璃子は…どういう事?》はあっ。
瑠璃子だ…。
あっ…。

(店内の音楽)これはこれはめずらしい人がめずらしいところに…。
昼間奈美さんと何話してたんですか?あそこにいる沙織を頂戴したいと許可をもらいに…。
(店員)いらっしゃいませ。
いえ私は。
何時から飲んでるんですか?ずーっと…。
証人は?沙織席に戻っとけ。
ふっ…。
おかしな女だ。
今夜邦雄専務が三浦の別荘で何者かに殺されたわ。
はあ?ご感想は?奈美さんはさっぱりしただろうな。
何のつもりか知らないが探偵みたいな事はよしな。
本業に精を出せばいいんだよ。
あんたのお陰で売り上げが上がったって評判だぜ。
葉巻の匂いってなかなか強烈なのね。
うん?
(沙織)何話してたのよ?私と邦雄が壽堂事件の犯人?はい。
ふふふ…そんなおもしろい話どなたが作ったのかしら?
(友川)退職した元刑事です。
彼は証拠はないと言っている。
まあ事件そのものも時効ですし…。
ただ…。
ただ?山田瑠璃子は壽堂事件の真犯人を邦雄専務とあなたの2人組だと信じ込んでるみたいで…。
彼女が親の敵として邦雄さんを殺害したという可能性は十分に考えられますよねぇ。
あははは…あははは…!ところで栗本さんあの最近あまりご夫婦仲がよろしくなかったみたいですねぇ。
沙織とかいう愛人が絡んだりして…ですよね?嫉妬して私が誰かに殺させたとでも?ふん。
バースデーパーティーでアリバイ作りをしといて…。
残念ながらもうその必要はなくなっていたの。
沙織は今は真田という男の愛人。
真田…。

(田辺)警部補。
何?山田瑠璃子ですがどこにも姿が見当たりません。
消えた?この指輪の写真何か必ず意味があるはず…。
『ピアノに恋して』…?何でこの1冊だけが…?奈美と話してるこの写真の男…。
1.581カラット。
壽堂…主要盗難品リスト。
この写真日置という新聞記者が撮ったものだと思うんですけど…。
(安江)あっそうですよ。
先月の初め日置さんがこの写真を持って来て…。
私日置さんと偶然故郷が一緒だったんです。
そうなんですか。
で日置さんは何て?写真のお2人がまた見えたら教えてほしいと…。
で2人は来たんですか?ええ。
先月25日に…。
25日…でこの背中の男は?その方ね…。
(電車が通過する音)
(チャイム)あのつかぬ事を伺いますが先月の25日過ぎに日置信一郎という記者が五代さんを訪ねて来ませんでしたでしょうか?
(五代純子)ええお見えになりました。
それでしたらきっと私も日置さんと同じお願いをする事になると思うんですが…。
お書きになったエッセーの中に10年前にヨーロッパから一時帰国された時に高校の先輩だった栗本奈美さんからダイヤモンドの指輪をプレゼントされたとか…。
はいそうです。
あのその指輪ぜひ見せていただきたいんです。
日置さんもそうおっしゃいました。
これなんです。
演奏している時は外しているんですけれども。
ちょっと失礼いたします。
あらあなたのダイヤも同じデザインじゃない。
あっ…。
《1.581カラット…》《これは間違いなく父がデザインした指輪…》その指輪どうかしたんですか?えっええ…。
私がその指輪素敵ねって言ったら奈美さんあっさりとプレゼントしてくれたんです。
そういえば新聞記者さんが見えた時も奈美さんに電話したんです。
そしたら彼女その指輪をいつもはめていれば必ず大成功するわよって笑ってました。
はい友川ですが。
おい山田瑠璃子だ。
もしもし今どこだ?ある男の預金残高を調べてほしいんです。
調べてくれたら邦雄を殺した犯人を教えます。
何!?それとワンボックスカー。
盗難車だと思いますからそれも調べてください。
車種は…。
あっちょっと待った。
どうぞ。
うん…。
はいうん…。
うん…もしもし!?もしもし!
(ため息)
(友川)何!?発見された盗難車のワンボックスカーのタイヤと別荘に残されたタイヤの跡が一致した…。
ありがとう。
山田瑠璃子はこの事件に深く関与しているが…。
事件の犯人ではなさそうだ…。
そう。
そうよ。
もし瑠璃子の身柄が警察に落ちたら私達の破滅。
瑠璃子を早く始末しなさい。
もう失敗は許されないのよ。
こんな夜中にどうしたんですか?ホテルに隠れてたんですけど…。
私これから三浦にある別荘に…奈美の別荘に行ってきます。
なぜまた?あそこに決定的な証拠があるような気がするんです。
ダメだ危険だ!電話で聞いた黒いコートの男奴が必ず瑠璃子さんの命を狙うよ。
命は捨ててます。
ダメだダメだ。
(咳込み)瑠璃子さん焦っちゃいかんよ。
せめて私のこの足がよくなるまで…。
明日もう一度レントゲン写真を撮ってもらうつもりだ。
早く治して…。
郷原さん私の決心は変わりません。
今からマンションに戻って車で出かけます。
夜明前には別荘に。
しかし中に入るには…。
合鍵。
黒のコートの男が私のバッグに。
明日の昼までに私から電話がなかったらその時は警察に。
わかった。

(電話)はい。
わかった…。
そうするわ。

(車が近づいてくる音)あっ…!何であんたが…。
瑠璃子…。
郷原さんあなたは入って来た女を私だと思って刺した。
瑠璃子…。
んっ…ああ…。
ああ…。
あなたは私がこの別荘に来るのを知って私を殺せという奈美の命令を実行するのに絶好のチャンスだと思った。
あなたは私が部屋を出るのを見届けると別荘に先回りしようとした。
私はマンションに車を取りに寄る。
先に別荘に着ける。
それがあなたの読みだった。
こんばんは瑠璃子です。
あなたが壽堂強盗殺人事件の犯人だという証拠をつかんだわ。
1.581カラット…。
私は死にたくないの。
今あなたの別荘へ向かってるところ。
そこで取り引きしましょ。
わかった…。
そうするわ。
私との電話を切った後郷原の携帯に電話したわね。
(携帯電話)
(アナウンス)「ピーッという発信音の後にお名前と…」何で留守電なのよ。
(発信音)奈美だけど…。
郷原さんあなた自分の家を出る前に携帯必死で探しませんでした?俺の携帯を…。
この写真の男元刑事郷原勤。
料亭貴志繕の仲居安江さんが証言したわ。
(安江)郷原勤っていう人です。
日置さんがそう呼んでました。
日置さんは安江さんに今度写真の2人が現れたら教えてほしい。
できれば会話も耳に入れてほしいと頼んでいた。
あんた達は先月25日再び貴志繕に現れた。
はっきり聞いたんだな?五代純子のエッセーの話を。
ええ私が料理を運んでいくと急に話をやめて。
でもその女性の方その後「スリルよ!毎日がスリルよ」って言われてました。
五代純子のエッセー…。
そこには奈美から10年前にダイヤモンドの指輪をプレゼントされたエピソードが書かれていた。
日置さんは五代純子に会いに行き…。
1.581カラットの謎を解いた…。
ダイヤの場合カラット表示はコンマ3ケタ。
つまり1000分の1カラットまでリングの内側に刻印されている。
宝石関係者なら知っている事。
1.581カラット…。
五代純子の指輪にはそう刻印されていた。
日置さんが駒込南署からコピーした壽堂事件主要盗難品リストに1.581カラットの指輪が記載されていた。
父が最も愛したデザインの指輪…。
リストには当然鑑定番号があった。
鑑定番号もリングの内側に刻印されている。
DH0038K…。
カラットと鑑定番号が一致。
もう言い訳はできない。
日置さんをあんた達は…。
うわぁー!私は復讐を胸にジュエリー・ナミに潜入した。
だけどあんたはすでに郷原から私が何者であるかを聞いて知っていた。
それでも雇ったのは手元に置いて監視するため。
あんたなんか到底許せない。
ふふふ…。
世の中には欲望の…欲望の大きい人間とか細い…弱い奴がいるんだよ…!弱い奴は負けるんだ…。
これから…これからだ…。
私が…私が手に入れたものを妬み…。
私を…私をあがめ人は…。
ああ…。
そう…その女を殺せ…!俺が黒のコートの男といつからわかった?邦雄の死体の前で鍵を私のバッグの中に入れるのを目撃した時から。
あなたは私の手にナイフを握らせると…。
三度咳をしたわね。
(咳込み)ダメだダメだ!
(咳込み)このままジュエリー・ナミにとどまってるのは危険だ。
別な方法を考えないと。
(咳込み)私は必死に考えたわ。
これまでのあなたの行動を。
そしてわかったの。
奈美のバースデーパーティーの日。
あなたと奈美の間ではすでに綿密な計画ができ上がっていた。
〔歳を取ると近くなってなぁ〕トイレに行くふりをして12階の廊下に出る。
別荘で奈美が邦雄を殺そうとしているのではないかと話を誘導し…。
〔酔ったかな?〕〔大丈夫ですか?〕〔いや大丈夫だ。
おっ点検中か〕酔った振りをして12階から11階に下りる途中足がもつれ転倒する振りを…。
〔郷原さん…!〕〔痛っ大丈夫大丈夫だ!〕〔私に構わず早くさあさ行け〕〔でも…〕〔早く!早く!!早く…〕〔ああ…〕点検中のプレートを取ったあなたはエレベーターで直接地下へ。
すべてのカギは五代純子のエッセーが握っていた。
あのエッセーは5年前に女性週刊誌に連載されていたのを最近になって単行本にしたもの。
あなたは5年前その週刊誌を見た。
そしてあなたは五代純子を訪ね指輪を見せてもらった。
ある事件の参考にと純子さんに言い壽堂事件の事は伏せた。
そして1.581カラットの秘密をつかんだ…。
あなたは奈美が壽堂事件の犯人だと知り彼女と悪魔の取り引きをした。
今から5年前現職の刑事だったあなたは暴力団絡みの賭博に手を出して1千万円以上の借金を作った。
けれどすぐに完済している。
それだけじゃない。
友川刑事の調べでは預貯金もたっぷり。
老後を過ごすには十分過ぎるほどの蓄えがある。
金の出どころは奈美。
料亭貴志繕が取り引き場所。
なぜか不思議と取り引きは常に午後3時。
あなたは奈美に依頼されて日置さんを殺したんじゃない。
自らの保身のために日置さんを殺したのよ。
日置の奴警察にまで押しかけて俺の事を…。
あっ…ああー!説明してもらおうか。
部屋の中の奈美の死体も含めて。
奈美は邦雄と時効になった壽堂強盗殺人事件の犯人だった。
郷原はそれを知って奈美と取り引きをした。
調べていただいた郷原の預金がそれです。
奈美は事件を隠ぺいするために郷原に日置さんと邦雄を殺させた。
その奈美と郷原は仲間割れして奈美は郷原に殺された。
全然説明になってない!壽堂事件の犯人が奈美と邦雄だと何でわかった?郷原が邦雄を殺したとどうして言える?郷原が告白したわ。
郷原は奈美殺しを私に見られて…。
私を殺そうとしてここから落ちた…。
刑事さんもご覧になったとおり。
あんた昨夜今日午前10時ここで邦雄殺しの犯人を教えると俺に言った。
その本当の目的はここで郷原の死を俺に目撃させる事。
違うか?この柵は傷んでいる。
あんたそれを知ってたんじゃないのか?もし知ってたんだとしたら郷原の死は事故じゃない。
仕組まれた合法的殺人…。
では…。
警部補本当に山田瑠璃子を帰してよかったんですか?私ずっと疑問に思ってるんです。
だから何度も言ってるだろ。
いつか必ず尻尾を…証拠をつかんでみせる。

(留守電)「奈美だけどこれから別荘で瑠璃子と会う」「あんたもすぐ来て。
チャンスよ…」唯一の物証…。
日置さん…ありがとう。
この指輪一生外しません。
2014/02/25(火) 13:55〜15:46
ABCテレビ1
復讐のダイヤモンド…時効15年目の完全犯罪[字]

時効15年目の完全犯罪 父を殺し婚約者も殺した真犯人を許せない!目には目を罠には罠を…

詳細情報
◇番組内容
時効15年目の完全犯罪 父を殺し婚約者も殺した真犯人を許せない!目には目を罠には罠を…若村麻由美、小柳ルミ子、二大女優の息詰まる対決!
◇出演者
若村麻由美、小柳ルミ子、川崎麻世、佐野浅夫、池田政典、木下ほうか、小宮孝泰、黒沢彩
◇脚本
猪又憲吾
◇監督
齋藤光正

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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