(滝沢美奈代)わかった。
フフフ…わかったって。
(美奈代)じゃあまたね。
宗方先生ありがとうございました。
それでは最後に皆を代表して森川泉先生から花束の贈呈です。
(拍手)
(森川泉)先生おめでとうございます。
(宗方一樹)泉先生ありがとう。
ハハハ…。
(司会)皆様今一度…。
警察からお電話が入っていますが。
(二階堂治)警察?もしもし?…はい。
えっ?滝沢が殺された!?
(長谷部吉伸)あっこれって森川泉ですよね?恋愛小説の神とか呼ばれちゃってる。
(小暮茂雄)ああそれならうちの娘も持ってるよ。
学校で話題になってるとかで買わされてさ。
っていうかそれ乙女が読む本でしょ?恋愛小説って顔じゃないでしょ。
(薄井昭三)おはようございます。
おはようございます。
(新海晶)長谷部君。
はい。
読んで。
…はい。
「5月22日の夜8時頃世田谷区南成城1丁目11番地の滝沢家においてブティックの経営者滝沢美奈代34歳がリビングで目出し帽子を被りナイフを持った強盗に襲われました」
(美奈代)うわっ…。
キャー!
(長谷部)「抵抗した美奈代はリビングのテーブルに置いてあった裁ちバサミで逆に強盗を刺殺」
(長谷部)「そのあとすぐに警察に通報」通報した滝沢さんですね?大丈夫ですか?強盗が…。
強盗が。
中に強盗が…。
(長谷部)「強盗に襲われた経緯を説明し目出し帽を取った顔を確認したところ…」
(美奈代)主人です…。
どうして…?
(長谷部)「その目出し帽の男は夫の滝沢圭一でした」あちゃ〜…。
(長谷部)「現進社出版の編集者でその日は出版記念パーティーがありその間に会場と自宅を往復して妻の美奈代を殺す計画だったと見ています」殺す計画だったってどうしてわかるの?圭一が目出し帽とナイフを自宅のパソコンから購入していたからです。
フリーアドレスからでしたが履歴が残っていました。
パーティー会場のレストランから自宅まではどれぐらい?車で10分ほどです。
圭一は自宅までタクシーを使い午後7時40分に降りた事が確認されています。
殺害の時間を入れても30分ほどで戻れると思った…。
それくらいなら怪しまれないですよね。
現に彼が途中でいなくなった事は誰にも気づかれていなかったって事です。
タバコを吸いにいったり電話とかで出入りは自由でしたから。
特に誰かを気にするような事は。
私も気づきませんでした。
(長谷部)「その店を選んで予約したのが圭一である事やまたカバンを置いて出た事などから圭一は妻が殺されても自分に疑いがかからないようにアリバイ工作をしていたと考えられます」滝沢のものです。
それで夫の圭一は強盗のふりまでして妻を殺害しようとした動機は?
(長谷部)えーと…。
(永友真一)不倫と妻の財産狙いだ。
ちょうどよかった。
なんだよ?行きましょう。
あっ…。
えっ?
(3人)いってらっしゃい。
あれ?これって永友さんの担当事件でしたっけ?有富管理官の事件だ。
ふーん…有富管理官の。
あっもしかして私を監視するように言われたとか?そのとおりだ。
で何か気になる事でもあるのか?そこそにしとけよ。
主席管理官の事件にケチをつけたら何を言われるか…。
圭一には不倫相手がいたんですよね?ああしかも妻の美奈代が経営するブティックの店員。
坂下香織24歳。
1年前から勤務。
行きつけのバーのマスターによると圭一はこの若い愛人にずいぶん金を使わされていたらしい。
(坂下香織)奥さん事故で死んじゃうの。
これって私の願望?
(滝沢圭一)フフフフフ…。
そしたら僕は大金持ちです。
フフフフ…だよね。
彼女の親の遺産ってそんなにすごいの?そうだな…まあ出版社の1つや2つは作れるかな。
嘘…やばい…。
私神様にお願いしちゃうかも。
(香織の声)そりゃ美奈代さんが死んだらいいねって圭ちゃんと何度か話してましたよ。
だって全て夢がかなうじゃないですか。
彼は自分の出版社作れるし私はお金持ちの奥さんになれるし。
(有富功)それで2人で計画して美奈代を殺そうと。
フフフ…そんなの知りません。
私は彼に殺してくれなんて頼んでません。
結局坂下香織にはアリバイがあって圭一との共謀は認められなかった。
要するに早く香織と一緒になりたい一心で圭一が犯行に踏み切ったって事だ。
納得出来たか?質問!ダメだ。
圭一の侵入経路は靴がある事から玄関からだとわかっています。
だけど自宅前でタクシーを降りたのが午後7時40分。
それから通報するまでに20分ほどあるんです。
何をやってたんでしょうか?早くパーティーに戻りたかったはずですよね?それにどうして美奈代は玄関から帰宅した夫に気づかな…。
美奈代は友人と電話で話していたんだ。
だから圭一はそれが切れるのを待っていた。
その後妻を殺し何食わぬ顔でパーティー会場に戻り帰宅後死体を発見するというシナリオだったんだ。
もう気が済んだだろ?帰ったら速やかに送致書を回せ。
(美奈代)信じてください。
私本当に何も知らなかったんです。
あの時もただただ怖くて無我夢中で…。
まさか夫を殺してしまうなんて…。
料理はなさいますか?ええ。
事件当日あなたは7時25分にご主人に電話をかけていますね。
はい。
あの…パーティーの事を忘れていて何時に帰るのか聞こうと思ったんです。
夕食はいるのかどうかも。
そのあとすぐ今度は友人に電話をかけた。
はい。
中学校からの親友です。
どんな話をされました?特には…たわいのない話です。
来月共通の友人の結婚式があるので何を着ていこうかとか。
その方の名前は?森川泉さんです。
作家の。
(長谷部)あっ彼女もパーティーの出席者です。
森川泉さん…。
検証?事件当日の事を少しお聞きしたいんですが。
美奈代さんから午後7時30分過ぎに電話をもらってますよね?ええ。
パーティー中なのにそれから30分近くも外で話をされた…。
退屈な会だったんで。
もともとは美奈代がパーティーのあとに家に寄ってほしいという話でした。
電話口で変わった事はありませんでしたか?物音を聞いたとか。
さあ…。
他には?えっ?内容です電話の。
ああ共通の友人の結婚式が来月あるので何を着ていこうだとかたわいのない話を。
(二階堂)すいません。
もうよろしいでしょうか?泉先生と至急の打ち合わせがありますので。
何しろ先生の事は全部滝沢に任せておいたもんですからもうてんやわんやで。
編集長さんではなく滝沢さんが担当だったんですか?
(二階堂)彼女を育てたのは彼ですから。
結局何が聞きたかったんだ?同じでしたね電話での話。
結婚式の服がどうとかってやつか。
完璧すぎるんだよなぁ。
考えすぎだよ。
いちいち疑ってたらキリがない。
えっ?森川泉に会った!?それで何かわかりましたか?いえはっきりした事は。
でもなんか引っかかるんだよな〜。
(長谷部)でもこの事件夫の自業自得ですよね。
不倫はやっぱ怖いですよ。
しかしまあ奥さんもきれいだし愛人もいい女じゃないの。
なんでこんな男がモテるのかね?なあ見てくれは俺の方が断然いいだろ!いや〜…。
あ?まあ顔なんてどうでもいいんじゃないですか?そうよね…。
そう顔なんかどうでもいいんだ!今のどういう意味だ?顔?ええ。
メガネや帽子などで隠してる様子はありました?いや特にそんな感じはしなかったけど…。
ずいぶん急いでるようでしたね。
(運転手)お客さんカバン!ああ…。
自作自演?そんなバカな!あんた何言ってんだ?夫の圭一が妻の美奈代を殺害しようと計画したのではなくその逆。
妻の美奈代が夫の圭一を殺すつもりで彼を強盗に仕立て上げたとしたら…。
明らかに殺人です。
根拠はあるのか?まずは目出し帽です。
(長谷部)それって強盗しようとした証拠ですよね?そう当たり前にそう思ってしまう。
でもよーく考えるとおかしいの。
どこがおかしい?長谷部君これ被って私の事を襲ってみて。
えっちょっと…出来ませんよこれ…。
いいから早くやる!似合うね〜!じゃあいきますよ。
よーいスタート!うわー!キャー!うわー!イテッ!イテテテテ…。
ああ気の毒に。
この小芝居いるか?見てのとおり私は驚いたから抵抗した。
美奈代も驚いたから抵抗して刺したと言ってます。
夫が妻を殺すなら素顔のままで油断させた方が簡単です。
でもこれが美奈代の自作自演だとすれば目出し帽がどうしても必要だったと言えますよね。
確かに妻の美奈代なら夫のパソコンで目出し帽とナイフを買えますね。
でもどうしてそんな手の込んだ事を…。
完全犯罪を狙ったって事か。
だから夫を強盗に見せかけ自分が正当防衛になるよう画策した。
仮に起訴され裁判になっても裁判員の心証は同情的でしょう。
十分執行猶予が期待出来ます。
いやしかし…。
それともう1つ。
美奈代の家の冷蔵庫には食材がほとんど入っていませんでした。
何時に帰るのか聞こうと思ったんです。
夕食はいるのかどうかも。
事件当日夫の圭一に夕飯をどうするか聞こうと思っていたにもかかわらず冷蔵庫に何もないというのは不自然です。
さらに夫の圭一を乗せたタクシーの運転手は彼がカバンを持っていたと証言しました。
(運転手)お客さんカバン!ああ…。
色と形も確認済みです。
でもそのカバンはレストランに残っていたんですよね?ああそれは滝沢のものです。
家に持ち買ったはずのカバンがひとりで移動するわけないですよね?つまり…。
共犯者がいた!そのとおりです。
永友さん…。
ああ。
圭一のカバンの指紋を至急調べる。
(幸村勇)二階堂さん…。
(二階堂)何か?
(唐沢潤平)滝沢圭一さんのカバンからあなたの指紋が多数検出されました。
どういう事かご説明頂けますか?なぜ滝沢さんのカバンにあなたの指紋が?それは…同じ会社にいるんですから触る事も…。
残念ながらカバンの表面だけではなく中からも多数あなたの指紋が見つかりました。
探し物は見つかりましたか?私は殺していません。
ちゃんとアリバイだってあるじゃないですか!信じてください。
私は殺してなんていない。
いませんよ!ギャンブルで作った借金の穴埋め?ああ二階堂編集長は作家の印税の一部を自分の懐に入れていた。
それを圭一がつかんで編集長の座から引きずり下ろそうとした。
だから圭一が殺されたと聞いて二階堂はその証拠となるデータを探していた。
奴がした事はそれだけだ。
だが中のデータを調べていたら興味深いものが見つかった。
あああ〜あ…。
これはただの作家と編集者の関係じゃないね。
まさか圭一と森川泉が…。
なんとなくわかっていました。
泉先生は担当替えを嫌がってましたから。
滝沢は正直女癖が悪い。
二階堂が美奈代の共犯者じゃないとするとあと誰がいるんです?カバンを運んだ人物…。
カバンか。
圭一の若い愛人はどうですか?香織か…ありえない話でもないな。
いえ香織にはその時間きちんとしたアリバイがあります。
あーもう全然わかんないじゃないですか!親友の森川泉は?森川泉…。
ちょっと待ってください。
彼女は出版パーティーに出席してますからアリバイありますよね。
でも泉にも会場を抜け出すチャンスは十分にあった。
それに圭一のカバンを容易に戻せるのは…彼女しかいない。
(携帯電話)失礼。
永友だ。
事件当夜現場近くのコインパーキングの防犯映像から共通する車を見つけました。
持ち主は…。
「森川泉です」そうかわかった。
時間は?午後7時35分から8時15分の間にレストランと現場近くを往復しています。
よし引っぱれ。
「事件当夜パーティー会場と滝沢家を往復し圭一のカバンをレストランに戻したのは…」あなたですね?でもかつてその彼とあなたは不倫関係にあった。
そして妻の美奈代とは親友だという。
「正直に…」話して頂けませんか?私は小さい頃から空想するのが好きでした。
つらい現実から逃れて好きな世界の中で生きるんです。
その世界を初めて認めてくれたのが圭一さんでした。
面白い!ハハハ…。
これからさ一緒に頑張っていい作品作っていきましょう。
ありがとうございます!滝沢さんお待たせしました。
(泉の声)誰よりも信頼していました。
だから美奈代にも会わせた。
でも2人が結婚した事で私は初めて自分の気持ちに気づいたんです。
愛していました…圭一さんを。
(泉)「でも美奈代は親友です」「私は仕事で彼と繋がっていればそれでよかった」けど…何年もそうしてきたのに半年前に突然…。
ねえ泉ちゃんはさ結婚しないの?フフフ…だって相手がいないじゃない。
俺が君の事を一番よくわかってるのにな。
(泉の声)後悔はしませんでした。
嬉しかった…。
でもやっぱり許される事ではなかった…。
(圭一)俺美奈代の事を裏切れない。
愛してるんだ。
ごめん。
それからしばらくして美奈代から相談を受けました。
圭一さんが他の女性を愛しているみたいなの。
その人誰か知ってるの?ううん…でもたぶん私のお店の子。
ねえどうしよう。
わかった。
私が確かめてみる。
(泉)「相手はすぐにわかりました」
(香織)また夢見ちゃった。
(圭一)え?どんな夢?2人でバリに行く夢。
(泉の声)怒りで体が震えました。
私がどんな気持ちで彼を諦めたか…。
だから美奈代の自作自演の計画を考え実行した。
あの夜はまず美奈代が圭一さんに電話をかける事から始まりました。
死ぬって…おいちょっと待てよ!どうかした?美奈代が死ぬって…。
死ぬ!?彼女最近悩んでた。
ねえ帰ってあげて。
編集長には言っておくから。
わかった。
(泉の声)不倫の事で負い目を感じてる彼は美奈代に死ぬと言われたら必ず帰ると思ったんです。
(携帯電話)今向かった。
このまま携帯繋いだままにしとくね。
(泉の声)私はあらかじめ近くのパーキングに止めておいた自分の車で美奈代の家に向かいました。
(エンジン音)
(泉の声)そして裏口から入ると打ち合わせどおり美奈代が手にナイフを持ってそこにいたんです。
(美奈代)やめて!来ないで!
(圭一)何やってんだ!危ないだろうが!やめて!いいからナイフをよこせ。
どうして私だけを愛してくれないのよ!
(泉の声)強盗に抵抗したと見せかけるため彼の手にナイフが渡るのを待って…。
圭一さん。
(刺す音)
(圭一)ううっ!ああ…ううっ…。
(泉の声)それから目出し帽を被せ強盗の侵入に気づかなかったと警察に言うため繋いだままの携帯を切り…。
(泉の声)私が出たあと美奈代が警察に通報しました。
もしもし警察ですか?という事は圭一を刺したのは…。
私です。
美奈代じゃない。
私が…殺しました。
(ドアの開く音)新海。
(ため息)ひっくり返ったのか。
答えはまだ出ていません。
そうですか…泉が全てを…。
あなたではなく泉さんが刺した。
あなたと森川泉どちらが先に言い出したんですか?ご主人を殺そうと。
わかりません。
わからない?いつもそうなんです。
気がついたら泉の言うとおりになっていて…。
落ち着いてよーく思い出してください。
私泉がいないとダメなんです。
だから全部言う事を聞いてしまって…。
係長は森川泉のファンなんですよね?はい。
おすすめの本とかあります?はい。
もしかしてこれ…。
はい全部おすすめです。
全部お借りします。
まだ判子押す気ないみたいね。
もしもし新海です。
(チャイム)
(清水和子)もちろん2人ともよく覚えていますよ。
美奈代さんと泉さんは親友だとお聞きしていますが当時はどういう…?美奈代さんは朗らかでクラスでも人気者でした。
それからしばらくして泉さんが転校してきて…。
森川泉です。
よろしくお願いします。
(和子の声)2人は本当に気が合ったようでした。
ただ泉さんは家庭環境にあまり恵まれていなくて…。
中学3年の冬休みの時に父親を事故で亡くしてからは泉さんは美奈代さんの家でしばらく面倒を見てもらっていました。
美奈代さんのご両親もいい方で2人はまるで姉妹のようにいつも一緒でした。
その父親の事故っていうのは…。
火事です。
ストーブの不始末とかで。
あの…泉さんの父親っていうのはどういう人だったんですか?
(和子)実は…。
このバカ野郎が!
(泉)アアッ!あの大きな木はケヤキですか?ええ。
ありがとうございました。
えっ?303ページ後ろから4行目。
『誓い』?「僕たちは永遠にこの罪をケヤキの大木の下に葬ることにした」「すべては僕の記憶の中に」「君がすべて忘れて生きていけますように…」この大木というのがこの木なのか?そう。
そしてこれが…「誓い」です。
(唐沢)新海さん!スコップ持ってきました。
ありがとう。
じゃあ掘って。
ええ…!?「僕は君を苦しめる者を許しはしない」「僕は君が生きるために罪を犯す」「これは僕だけができること」「君のためにできること…」これは20年前のあなたの言葉じゃないですか?なんの事?あなたは自分の体験を下敷きにある小説を書きましたね。
ここに書かれている事とそっくりな事が20年前あなたの周りで起きていました。
この小説は中学生の初恋の物語。
主人公の男の子は女の子の母親を殺します。
でもそれは女の子を助けるためにです。
2人しか知らない秘密の殺人。
あなたはこの本の主人公と同じように父親から虐待を受けていた泉さんを助けてあげたい…そう思ったんじゃないですか?
(美奈代)私がお父さんを殺してあげる。
(泉)えっ…?そんなの無理だよ。
出来っこない。
大丈夫。
泉はここで待ってればいいの。
私を信じて。
(消防車のサイレン)
(消防車のサイレン)美奈代…。
もうずいぶん昔の事で忘れたわ。
そうですか?泉さんは覚えてるはずです。
だから泉さんは今回あなたをご主人から助けるために自分の手を汚した。
(美奈代の声)泉…。
私もう死にたい…。
(泉)何バカな事言ってんの。
私あなたみたいに強くないのよ。
圭一さんがいないと生きられないの。
私だって言うほど強くないよ。
あーあ昔はよかったよね。
楽しい事ばかりだったし…。
私たちよく姉妹に間違えられたよね。
じゃあさ…戻ろうかあの頃に。
圭一さんさえいなくなればまたあの頃の2人に戻れるでしょ?えっ?私が殺してあげる。
今度は…。
私の番。
泉…。
でもそんな事したら泉が警察に…。
大丈夫。
2人で協力すればきっとうまくいくわ。
(泉の声)私自身圭一さんに裏切られていたから殺す事にためらいはありませんでした。
親友のためになら殺せると。
ええ。
そうですか。
でもそう思っていたのはあなただけかもしれません。
どういう事ですか?全てあなたの思惑どおりだったんですよね?もうやめませんか?悲劇の妻を演じるのは。
あなたが本当に許せなかったのは夫の圭一ではなく泉さんだったんです。
(泉)おなかすいちゃった。
あっ!あなたは親友と言いながら自分を裏切っていた泉さんに罰を与えたかった。
だから自分の部下の香織さんを圭一さんに近づけた。
お休みの日は何されてるんですか?
(圭一)そうねぇ前はねよくゴルフ行ってたんだけど最近ちょっと疲れちゃってね。
ハハハッ。
(美奈代の声)圭一さんはすぐ若い香織に夢中になって泉を捨てたわ。
なのに泉は別れたあとも彼だけ思い続けていた。
せっかく罰を与えてやったのに…。
だからあなたは自殺をほのめかし泉さんに圭一さんの殺害を計画し実行するように仕向けた。
中学の頃の話をしたら泉もわかってくれた。
私たちやっぱり同じ気持ちだったのよ。
泉が圭一さん刺した時はすっとしたわ。
(ため息)これを覚えていますか?日付は…93年3月19日。
あなたと泉さんが中学卒業の時に書いて校庭に埋めたものですよね。
これは…泉さんが書いたものです。
「美奈代へ」「私将来作家になりたいと思っています」「本が好きな美奈代のためにいっぱい本を書きます」「その時は一番最初に美奈代に読んでほしいからずっと一緒にいようね」泉さんはあなたのために夢を実現させて作家になったんです。
それなのにあなたは身勝手な理屈で彼女を縛り犯罪に巻き込んだ。
泉は私だけのものなの。
20年前のあの夜からずっと。
「美奈代さんはあなたの事がうらやましかったそうです」中学の時転校してきたあなたはあっという間に人気者になりあなたの周りにはいつもたくさんの友達がいた。
14歳の美奈代さんがあなたの父親を殺したのはあなたの親友という地位を守るためだったのかもしれません。
そんな…。
今回の事件の動機もあなたに罰を与えたかった。
あなたが自分以外の誰かを愛している事が許せなかったそうです。
20年前のあの夜以来私は美奈代のためにずっと生きてきました。
圭一さんの事がなければ私たちは…。
これは20年前に美奈代さんがあなたに宛てた手紙です。
こんな事…。
誓いの言葉を入れようねって言ったのに。
美奈代っていっつもこういう子だった。
(美奈代)泉〜っ!ハンバーガー食べにいこう!いいよ。
この20年の歳月が美奈代さんにゆがんだ考えを持たせ愚かな犯罪を犯させた。
結局あなたたち2人とも罪を背負って生きていくには幼過ぎたんです。
お願いします。
(橘ひとみ)滝沢美奈代と森川泉の共同正犯…ですか。
はい。
いや〜あのまま美奈代を送検しなくてよかったです。
下手すりゃ正当防衛が成立するところでした。
あなた最初からこうなる事予測してたの?さあどうでしょう。
そんなわけないか。
失礼。
なんだか哀れですねこういう女同士の友情って。
友情なんてきれいな言葉でまとめちゃいかんねぇ。
結局あの2人ってお互いに依存し合ってたって事なんですかね?女同士の友情か…。
私も学生時代の友達に連絡してみよっかな〜。
いるんですか?お友達。
当たり前でしょ。
人をなんだと思ってんですか?いえ…。
しばらく森川泉の新作はおあずけですね。
いえ。
彼女を知った事でこれまでの作品がより味わい深く読めるかと。
(土を掘る音)いいとこあるじゃないですか。
2人に頼まれてまた手紙書かせてあげたんですって?ちょうどよかった。
半分終わったとこだ。
はい?俺は平等が好きなんだ。
これもあれだ…友情だ。
はい。
友情?ああ。
よっ!よっ!妹尾さんこんにちはどこへ行くんですか?いえボクシングの帰り2014/02/25(火) 09:55〜10:53
ABCテレビ1
Answer〜警視庁検証捜査官[再][字]
「疑惑の夫殺し!?瞬間移動した鞄の謎!!女流作家の殺人計画」
詳細情報
◇番組内容
容疑者逮捕から始まる検証捜査ミステリー!出世コースを外れたキャリア管理官・新海晶(観月ありさ)が捜査資料の中に隠された手がかりから、真実の「答え」を解き明かす!
◇出演者
観月ありさ、田辺誠一、五十嵐隼士、橘慶太、片岡鶴太郎 ほか
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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