工場から出る有害な煙。
そして車の排気ガス
PM2.5の大気汚染が深刻化する中国北京
街にはマスクをする人の姿が実に多い
中国では2000年以降マイカーブームを迎え爆発的に車が増加。
年間の新車販売台数は2,000万台を突破し世界一となった
都市部では慢性的な交通渋滞が発生
更に増え続ける車に駐車場の整備が間に合わず路上駐車が深刻な社会問題にもなっているのだ
そんな中国で
街のいたるところに洗車という看板が
そう洗車業者が増えているのだ。
見てみると狭いところに車を突っ込みホースで水をかけていく
日本に比べるとずいぶん大ざっぱなように見える
更に街を走ると…
日本ではとんと見かけない。
もしや日本発を語る偽ブランド業者なのか。
訪ねてみると…
たくさんの人と…。
ズラリと並んだ車。
しかも…。
レクサスにフェラーリ。
更にランボルギーニまで。
高級車ばかりだ。
実はこの洗車の王国は日本人が経営する日本式の洗車サービスの会社なのだ。
店の2階にはまるでホテルのロビーのような広い待合室。
高級車に乗る富裕層たちが愛車の仕上がりを待っていた。
年収はゆうに1億円を超えるというこの男性に洗車の王国について聞いてみた
そんな彼の愛車がこちら
こちらの男性の愛車は
しかし反日気運高まる中国。
彼らは日本の企業ということに抵抗はないのか?
こちらの男性は…
中国の富裕層の心をがっちりつかむ洗車の王国とは
ラフな格好で車を洗っているのが
2004年相原さんは自社で開発した
それがよく落ちると大ヒット。
中国の業者からも注文が届くようになった。
そして2009年中国人のビジネスパートナーから誘いを受け洗車の王国を設立。
その人気は瞬く間に中国全土へと広がった
月に一度は中国を訪れるという相原さんに同行した
近年急激な発展を遂げる都市…
相原さんが中国に進出するきっかけになったというある場所へ案内してくれた
やってきたのは看板も掲げずに営業している洗車屋さん
数年前はこれが当たり前の光景だったという
洗車に必要な水はどこから?と思ったら…
周りの目を気にするようにわずか10分ほどで洗いざっくりふいて終了
世界でその存在感を示す中国。
しかし増える車に対してサービスが追いついていない。
それが現実だった
わずか4年で急成長した日本企業洗車の王国
その人気を支えているのは中国人従業員が実践する
なぜ相原さんは中国で洗車ビジネスを成功することができたのか
日本では今本社でのみ洗車サービスをしているが
そんな相原さんが中国で掲げたサービスはきめ細かく丁寧な作業の徹底だった
洗車は二人一組。
まずは高圧洗浄機でむらが出ないようタイミングを合わせ丁寧に洗う
次に特製の洗剤をかけ洗い残しのないよう丁寧に手洗い
更に取り出したのはこの竹ブラシ。
いったい何に使うのか?
そう。
車のすき間に詰まった汚れをこれでかき出していく。
目の届かないところもきれいにするのが相原流
続いての工程。
緑の布の中に秘密があった。
入っていたのは…
黄砂の影響で砂ぼこりが多い中国。
粘土を使い洗うだけでは取れない鉄粉などの細かい砂を取っていく。
続いては従業員たちが布を広げて何かを始めた。
これは車体を傷つけないよう余分な力を入れずに水気をふき取る方法。
お客さんに見えないところまで100%を目指してきれいにする。
それが相原さんが目指す洗車なのだ
若者たちがひたむきに取り組むのには理由があった
豊かになるにつれ華やかに着飾る女性たち。
日本から進出したのはきめ細やかさで勝負のクリーニング
さぁ今回は好評シリーズ。
日本再発見の第4弾です。
一見忘れられがちな日本のよさを再発見していこうということなんですけれども…。
ものすごい丁寧な仕事でしたね。
洗車の王国。
ねぇ筆で細かいところまで…。
洗車の王国ってナレーションでもやってましたけどちょっとパクリなのかと思ってしまったんだけど。
思っちゃいますよね。
日本再発見…
日本のキレイ技術っていうのは単に汚れを落とすってよりはほんとにピカピカにしてやるんだっていう新品同様にっていうこだわりですよね。
さぁそこで今日の沸騰キーワードです。
ストレートですね。
今回は洗車をはじめとするキレイにまつわるビジネスをいろいろと集めてきました。
ソーブルさん我々日本で洗車しようと思うとガソリンスタンドの洗車場か自宅で洗うかという感じなんですけれど欧米では今どういう洗い方が主流なんですか?あぁそうですかう〜ん。
山口さん今中国でこの洗車ビジネスが拡大してるってことなんですが改めてこの背景理由っていうのはどうご覧になってますか?ちょうど日本の年収の動きと車の保有台数の動きを見ると1965年くらいから保有台数が上回っていきますね。
確かに年収すごい伸びてきたんですけど保有台数がそれに追いついてきているっていう感じなんで。
あっその前はそうか追いついてないんですね。
そうここからおそらく同じような事態が出てくると…。
だいたい自動車の価格が年収と同じかそれの1.4倍くらいになってくると車の普及がいっきに進むとこういうふうに言われている…。
日本は1960年代から車社会というのが到来するんですね。
そのときにこれが出てきます。
おぉ。
洗車機ですね。
ガソリンスタンドでよく見かけますけど。
移動式っていうところが世界初で。
今ほとんど移動式ですけどね。
そういうものを独自に開発する。
中国ではですね来年あたりこのアフターマーケットがですね12兆円くらいに達しそうだと言われているんですよ。
ほんとに大きな市場として育ってきていることがわかります。
日本のそのアフターマーケットっていうのはどうなんですか?日本はですね今だいたい8.5兆円くらいですね。
まさにこの日本流の洗車というのが改めて注目されてきてると。
そうですね。
いわゆる洗車も含めてサービス業っていうことですよね?
そのきめ細やかなサービスを
中国人従業員をその気にさせる
洗車の王国は中国に270店舗あるが直営は北京の本店のみ。
残りはすべてフランチャイズだ。
地元中国人が経営する加盟店をここにいる本部社員たちで管理指導している。
多くの若い従業員たちも日本式の洗車サービスを身につけいつしかオーナーになることを夢見ていた
若い社員たちの目は真剣そのもの。
相原さんの技術を盗もうと必死なのだ
感じ的にはこう磨いたら…。
次は半分ずつ重ねていくと磨き残しがなくなる。
まさに手取り足取り。
店内ではその技術を教える厳しい研修が行われていた。
教えているのは北京本店の熱血教官日本式の洗車を知り尽くした中国人
フランチャイズのオーナーになるため大連から研修に来た李さんに厳しく指導する
決して優しくはない研修。
それでも李さんは諦めていない
若い人たちのほんとキラキラしたやる気に満ちた感じすごく今感動しました。
そうですね。
ほんとですね。
どうしてあんなに中国の若者は一生懸命ああやって勉強しようという気になってるんでしょうかね?日本の企業の中国進出の主な目的ってちょっと前までは人件費が安いからだっていうことが多かったじゃないですか。
そのことを日本の企業もやっぱり真剣に考えてやるようになってきてるんですけど次は店長ですよとかオーナーですよっていうことで。
頑張れば報われるっていう…基本ですよね。
どこの国でもそれは通用するのかな?もう1つ日本の洗う技術ということで言うと山口先生実はおもしろい例をお持ちだと…。
だいたい2007年に台湾のほうに導入されたんですけど…。
7年前日本の車両とシステムを採用し開業した台湾新幹線
しかし車両の洗浄機はフランス製のものを使っていた
さび付くと車両の寿命も短くなってしまう。
そこで今年になって
このブラシ先の部分をよく見てみると十字の形になっている。
この形にすることで細かな鉄粉がかき出しやすくなるのだという。
ブラシの洗浄力がアップすることで使う洗剤もこれまでより少なくてすむ。
およそ10分で洗浄は終了。
ピカピカに
日本のキレイにこだわる技術が台湾でも広まっていた
しかし女性たちは…
関東を中心に130店舗を展開する中堅のクリーニングチェーン喜久屋。
丁寧なサービスが売りの店だ
例えばお客さんが持ち込んだワイシャツ
汚れをチェックしているかと思いきや…
常時30種類のボタンを用意して対応
そしてもうひとつの売りがこれ。
季節が終わり着なくなった服を
そんな喜久屋に海外進出の話が舞い込んできた
タイで経営難に陥ったクリーニングチェーンを買い取ってほしいという話だった。
社長はタイ進出を決断。
しかしタイの事情を聞くと…
えっ!タイのクリーニング店ってそんなにひどいの?
日本から直行便でおよそ7時間。
微笑みの国タイの首都バンコクへ
経済成長著しい国タイ。
バンコク市内には多くのファッションビルが立ち並びおしゃれに着飾る若い女性の姿が目立つ
タイ人の平均月収は10年前と比べおよそ倍に
海外の高級ブランドやファストファッションが次々と進出。
ファッションに気を遣いはじめた国。
クリーニング店が育つ下地は出来ている
果たしてタイのクリーニング店とはどんなものなのか。
探してみると…。
道端に大量の洗濯物が…大家族の家か?
更に歩くと入り口にたくさんの洗濯物が積まれた家があった。
そう。
こうしたスタイルがタイで一般的なクリーニング店
なかをのぞくとくつろぐ息子のかたわらで黙々とアイロンをかける女性。
このクリーニング店の経営者
7年前洗濯機やアイロンなどをおよそ5万バーツで買い揃え家計の助けになればと開業
ナッターさん今では月に5万バーツ以上売り上げるという
しばらくすると…お客さん。
洗濯物を置いていってしまった
それがタイでは一般的なスタイルだ
続いてもう一軒。
賃貸マンションの1階にあるクリーニング店を訪ねると…。
受付はなく店の真ん中にアイロン台が
ここはソムシーさんが月およそ1万円で場所を借り2年前に開業した店
中身がワイシャツでもTシャツでも1キロ45円。
だからパンツだってブラジャーだって何でも出す人が多いという
それにしても安い。
そんな激安クリーニングに町の人はさぞかし喜んでいると思いきや…
食べこぼしの跡や脇汗のしみが町のクリーニング店できれいになることはほとんどないという更に…
いい服は出さずに安い服だけクリーニングに出す。
日本とは正反対の考えだった。
そんなクリーニング事情のタイに進出した日本のクリーニングチェーン
喜久屋が買収したのはバンコクに8店舗を持つ
そこが運営していた工場を視察にやってきた
チェーン店だけに洗濯物は一度工場に集められ洗われていた。
1日500着仕上げられる規模だという
しばらく作業の様子を見ていた嶋田さん
更に洗い終わった洗濯物をよく見るとワイシャツの襟もとに汗じみが残っていた。
作業中にシャツの袖が床に触れていてもほったらかし。
丁寧できめ細やかな日本式サービスにはほど遠い。
これをどうやって改革していくのか?
日本式をタイでも実現するために喜久屋は…
工場に運び込まれたのは最新式のクリーニングマシーン。
従業員たちは興味津々
日本から取り寄せた機械が次々と運び込まれる。
これで1日に仕上げることができるのが500着から4倍の2,000着にまでアップする
初めて見る機械に従業員のテンションも上がりっぱなしだ
喜久屋がタイでターゲットにするのは経済発展に伴い増えたニューリッチ層だ。
オーパスさん夫妻。
2人は日本の化粧品の代理店に勤めているという
そんな夫妻の悩みの1つがクリーニングだというのだ
地元のクリーニング店に出してもきれいにならない洋服がたくさんタンスの奥に眠っていた
そんなオーパスさん夫妻にリニューアルした喜久屋の店へ洗濯物を出してもらうことに
こことこことここにしみがついているんだ。
オーパスさんお気に入りのシャツには
更に奥さんのシャツには化粧品の汚れが
いよいよ日本の機械を導入したあのクリーニング工場が動き出す。
果たして…
日本のクリーニングチェーン喜久屋のタイ工場。
日本式のサービスがいよいよ始動する。
この機械は今まで手作業だった襟と袖のアイロンがけを同時に2着できる優れもの
こちらはワイシャツ全体のアイロンがけと乾燥が同時にできるマシン。
これまでよりもおよそ4倍の早さで仕上がるという
うん出来はご覧のとおり
日本の最新マシンに大興奮の従業員。
洗濯の質も向上したようだ
しかし最終チェックをしていた
仕上がりに納得がいっていない様子。
あのオーパスさんのシャツのしみが残ったままだった
落としきれない汚れ。
最後は機械だけでなく人の手も必要に
嶋田さん日本式のやり方を従業員に教え込む。
高圧洗浄機でしみ抜き専用の溶液を吹きかける
細かいところまでキレイにするこだわり
ワインのしみがご覧のとおりに
そして…
やってきたのはあのオーパスさん夫妻
満足する出来になったのか?
奥さんのジャケットについていた汚れもしっかりとれていた
別の店舗にジャケットを預けていた女性は…
日本のクリーニングが微笑みの国タイの人たちを笑顔に変えた
嬉しいですね。
嬉しいよね。
こう汚れがキレイに取れたときとかそうすると次もちゃんと見つけたらきっちりキレイにしようっていうふうに思うんでしょうね。
やる気がどんどんどんどん出てくるっていうね。
でも実際に今のタイのクリーニング事情というのはメイさんあんな感じなんですか?もう洗濯屋さんみたいな…。
そうなんです。
Tシャツ1枚でいくらくらいっていうことでしたっけ?あっもうキロでやる…。
あぁそっかキロだもんね。
キロっていうのがまず驚きましたけどね。
そんな1キロ分洗うことなかなかないような気がしますけど。
だからパジャマまでも出しちゃうんですよ。
何でも出しちゃうという。
ただしだけどその数はすごい少ないんですよ。
山口さんそもそもタイでクリーニングのニーズがどんどん高まってるっていうのはこれはどういう背景なんですか?これもやはり収入アップですね。
日本の60年代というのは所得倍増計画といってほんとに倍にこう増えていくんですけど同じようにタイも最近急速に上がってきてましてこういう新しい所得層が生まれてきたっていうのが背景になってて。
タイでもこの日本式のクリーニング店というのが徐々に進出し始めてるよということですね。
そういうことですね。
日本の側から言うとまさにみんながわ〜って…これ楽しいってやってたあの機械ありますよね?あれはやっぱり日本の…。
すごいものなんですか?我々もバックでどうやってやっているのかあまり知らないですよね。
ただね日本にいると我々それが当たり前なのでやっぱりわかんないですね何が海外でウケるのかなっていうのが。
この日本のいわゆるキレイにする技術っていうのは当然アジアでも通用していくっていうことですよね?ちょっとねこの地図ご覧いただきたいんですがこれが日本のキレイにする技術でスーっとほらキレイになりました。
すっきり。
こういうことですよねはい。
気持いいですね。
さぁそれでは未来予測をお願いします。
私の未来予測はこちらです。
実際今どんどん進んでもいるんですよね。
ちょっと見ていただきますと。
まずですね空気。
空気?えぇ空気まぁ中国などで今問題なっていますけどこの空気の洗浄機この機器はこれもやっぱり日本世界トップクラスでエアコンで知られるダイキンって会社ありますよね?あそこの空調機器は完全に世界一と言われています。
それから水水も今世界じゅうで問題にはなってるんですけど…。
例えば去年北九州市がベトナムのハイフォンというところがあるんですけどそこの浄水設備を造るということで海外進出を果たした。
カンボジアでも今同じような技術協力をしてるんですけど。
日本ではどちらかと言うとビジネスというよりは国あるいは自治体がしてくれるそういうパブリックなサービスということになっているんだけども…。
それからあと土・土地。
そういう土の土壌の汚染。
これをキレイにするというそういう技術も日本は発展をしていまして…。
ここはですね放射能で汚染した木とか草とかそういうものが今がれきになっていますよね。
そこからバイオエタノールを作りながら除染していくというような新しい考え方も出てきて注目を受けているんですけどまぁいろんな意味で…。
期待は非常に大きいと思いますね。
人の手の持つ技術ともうひとつああいう機械を作るあの技術もあいまればもう無敵かなと思って地方の企業でも若い経営者の方がねどんどん出てってほしいなと私今日本当に思いました。
2014/02/10(月) 22:00〜22:54
テレビ大阪1
未来世紀ジパング【ニッポン再発見!第4弾 ニッポンのキレイが世界を席巻!】[字][デ]
ニッポン再発見シリーズ第4弾!!日本人の“キレイ”の概念がビジネスチャンスに!?▽中国で日本式洗車技術が大人気▽日本のクリーニングチェーンがタイに殴り込み
詳細情報
番組内容
日本人が“忘れてしまったこと”や“その良さに気がつかないこと”を、新たに発見して見つめなおす企画「ニッポン再発見」第4弾!今回は、中国に進出した日本の洗車ビジネスと、タイに進出したクリーニングチェーン店を取材した。キレイなのは当たり前と思うのが日本人。しかし“日本式にキレイにすること”が今、大きなビジネスに発展している。
つづき
【中国富裕層に人気“洗車の王国”】
車に関するビジネス競争が広がるなか、わずか4年で中国全土に270店舗を展開するまでに成長した日本人経営の洗車場に潜入。その人気の秘密は?
【中堅クリーニング店がタイに進出!】
日本のクリーニングチェーン「喜久屋」が経済成長著しいタイに進出。クリーニングに関する独自の事情を持つタイで、“ニューリッチ層”を獲得できるか。挑戦に密着した。
出演者
【司会】
SHELLY
大浜平太郎(テレビ東京報道局キャスター)
【沸騰ナビゲーター】
山口義行(立教大学 経済学部教授)
【ゲスト】
ジョナサン・ソーブル(フィナンシャル・タイムズ東京支局長)
宮崎美子
メイ・パクディ(タイ人タレント)
関連情報
【公式ホームページ】
http://www.tv-tokyo.co.jp/zipangu/
【公式Twitter】
https://twitter.com/miraiseiki_zipa
【公式Facebook】
https://www.facebook.com/miraiseikizipangu
ジャンル :
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32118(0x7D76)
TransportStreamID:32118(0x7D76)
ServiceID:41008(0xA030)
EventID:16618(0x40EA)