失恋ショコラティエ #05 2014.02.10

(爽太)紗絵子さん。
紗絵子さん。
起きて。
(爽太)そろそろ時間だよ。
(紗絵子)ああ。
奇麗。
うわー!うわー。
ああ。
(爽太)俺ここから見る朝焼けが好きなんだ。
(爽太)どうしても紗絵子さんに見せたかったんだよ。
うれしい。
最高のお誕生日プレゼントだよ。
お誕生日おめでとう。
紗絵子さん。
ありがとう。
爽太君。
フフッ。

(オリヴィエ)紗絵子さんお誕生日なんだ?えっ?
(オリヴィエ)誕生日もうすぐなんでしょ?何で?何で知ってんの?
(オリヴィエ)だって今紗絵子さんおめでとうって。
言ってた?俺今言ってた?
(オリヴィエ)うん。
奇麗な色だね。
朝焼けみたい。
それも?それも言ってた?
(オリヴィエ)それもって?あっ。
いや。
何でもない。
そうなんだよ。
これ朝焼けイメージしてんだよね。
冬の朝焼けってさ空気が澄んでるから特に奇麗なんだよね。
紗絵子さんの誕生日に一緒に見れたら最高だな。
でさ寒さで風邪とかひいちゃってさ。
(くしゃみ)《大丈夫?》《ごめんね。
私のせいで》《いや。
いいんだよ》《俺が行こうって言ったんだからさ》《ありがとう。
あっ。
これねあったかいスープ作ってきたんだよ》《これ飲んで元気になってね》《ああー》ああー。

(薫子)バッカじゃないの?真冬に朝焼け見に行かされても迷惑なだけだから。
(薫子)っていうか誕生日は旦那さんと過ごすに決まってんじゃん。
あっ。
それは重々承知してますが。
くだらないことばっか言ってないで仕事してね。
忙しいんだから。
薫子さん何か機嫌悪くない?怖っ。
仕事しよ。

(閉める音)・
(閉める音)ちょっと。
えっ?その日は友達とご飯行くって言ったよね?
(吉岡)そんなのいちいち覚えてらんないよ。
天野シェフのホームパーティーなんだ。
(吉岡)お前のは遊びだけど俺のは仕事の付き合いなんだから。
私にも人権があるんだけど?ハハハ。
人権って。
これだから専業主婦は視野が狭いっていうんだよなぁ。
ちっさな世界で生きてるからそういう考え方に…。
専業主婦はあなたの命令でやらされてるんでしょ?そんなこと言うなら私仕事するよ?はいはい。
論点すり替えないの。
予定はこっちに合わせてもらうから。
あんな扱いされるぐらいだったら外で働きたいよ。
(母)何言ってんの?だいたい旦那の反対押し切ってまでする価値のある仕事があんたにできんの?何よ?お母さんあの人の味方なの?
(母)吉岡さんはいい旦那さんだと思うわよ。
大手出版社の副編集長でお姑さんはもう亡くなってておしゅうとさんはお兄さん夫婦が引き取ってくださってて。
そんな最高の旦那さんがご機嫌よくいられるように振る舞うくらい何よ?それこそあんたの仕事でしょ。
そのお仕事頑張んなさい。
お仕事。

(関谷)《小動さんに告白したらどうっすか?》・薫子さん?はっ!?あっ。
な…何?今度みんなで飲みに行かない?えっ?今月の売り上げ相当アップしてるから祝賀会やろうよ。
ああー。
ああ。
じゃあ私あの。
お店探しとくね。
ホント?ありがと。
うん。
こんにちは。
カワイイね。
食べたことある?パンデピス。
スパイスの風味が効いてて蜂蜜もたっぷり使ってるからしっとりしてるよ。
おいしそう。
じゃあこれ1つと。
あとボンボンショコラの詰め合わせ一番おっきい箱で。
はい。
あとコニャックのトリュフと。
うん。
あっ。
オランジェットって日持ちするかな?大丈夫。
うん。
はい。
どうぞ。
ありがとう。
ああ。
ああ。
うん?誕生日でしょ?1月22日。
えっ?覚えててくれたんだね。
あっ。
じゃあバースデーケーキ注文しちゃおうかな。
ホントに?うん。
お願いできる?そりゃ任せといてよ。
俺飛びっ切りのケーキ作るからさ。
あのね。
私爽太君にお祝いしてほしいな。
じゃあ一緒にケーキ食べようか?うん。
ケーキだけじゃなくて私のことも食べてくれる?えっ!?いいの?フフッ。
フッ。
はい。
どうぞ。
ありがとう。
フフッ。
ああ。
それじゃ。
うん。
爽太君。
はい。
バースデーケーキ作ってくれる?も…もちろん。
もちろん喜んで。
あっ。
ちょっと待って。
はい。
はい。
どうも。
じゃあね。
うん。
またね。
うん。

(えれな)へえー。
紗絵子さんのバースデーケーキ作るんだ。
うん。
(えれな)よかったね。
うん。
(えれな)あっ。
ホントは一緒にお祝いしたいよね?ああ。
でもいいんだ。
俺はさ紗絵子さんが誕生日に俺が作ったケーキを食べてくれればそれで十分。
それよりさ。
うーん。
何か今日の紗絵子さん変だったんだよね。
日持ちするもんばっか買いだめするみたいにいっぱい買い込んでたし。
《じゃあね》二度と来ないつもりなんじゃないかってそんな気がしたんだ。
ウフフ。
何言ってんの?少なくともケーキは取りに来るわけだし。
まあそうなんだけどね。
はあーあ。
うらやましいなぁ。
うん?どこが?会うたびにさ抱き締めてキスしたくなる衝動抑えんのに必死なんだからこっちは。
分かる分かる。
好きな人が目の前にいたらチューしたくなっちゃうよね。
ハァー。
紗絵子さんどんなキスが好きなんだろ?えれなはどんなふうにされるのが好き?不意打ちでチュッとされてぽかんとしてるうちに激しく唇奪われちゃうのがいい。
何じゃ?そりゃ。
こんな感じ?アハハ。
そうそう。
今のすっごくいい。
フフッ。
爽太君はどんなのが好き?私も練習しとかなきゃ。
いつか倉科さんとそうなったときのために。
うーん。
俺の好みは。
やーだ。
紗絵子さん。
こんなゆがんだ愛の練習がいつか役に立つ日がホントに来るのかな?
バカなことしてるって俺たちは分かってるよ
でも紗絵子さん
それでも愚かな2人が一生懸命考えてこんなふうになったんだ
ホントだよ
ねえ?紗絵子さんのバースデーケーキなんだけど。
ラフデザイン描いてみたんだ。
ああ。
すごくカワイイ。
(オリヴィエ)うん。
でもさアゲハチョウって冬は飛ばないよね?ちょっと季節外れじゃない?チョウチョはさなぎで越冬するんだよ。
つまりこのチョウチョは実体じゃないの。
はい?このチョウチョはチョコレートが大好きで毎日森の奥のチョコレート屋に通っていたんだよ。
それで繁殖することも忘れてチョコレートに夢中になるうちについに寒さで死んでしまうんだけど。
魂だけになった今もこうして大好きなチョコレートをなめに通い続けてるんだ。
切なくてカワイイケーキでしょ?重いわ。
えっ?あっ。
ちなみに別のバージョンもあるんだけど。
このセミの抜け殻はねチョコ屋に通ってきてはくれるんだけど身も心もここにはないよっていう。
キモいわ。
えっ?まあじゃあこっちは置いといたとしても。
とにかくこのケーキのテーマは切なさだよ。
「お祝いのケーキなのにそれってどうなの?」って言われるかもしれないけど。
ほんのちょっとだけそういう思いを込めるくらいなら許されてもいいんじゃないかなって。
いいと思うよ。
こんなすてきなケーキなんだから紗絵子さん喜んでくれるよ。
絶対。
うん。
そうだといいな。

(由佳里)《紗絵子最近旦那さんの愚痴とか言わないね?》《うん》《プロに徹しようと思ってね》
(由佳里)《プロ?》《吉岡さんの妻っていうのが私のお仕事だから》
(由佳里)《何?そのストイックな姿勢》《だから封印したんだ。
気持ちが乱れるようなことは》《でもねおうちにちゃんと宝物がストックしてあるの》《悲しくなりそうなときはそれで現実逃避するんだ》
(由佳里)《宝物ってどうせチョコとかでしょ?》《ううー。
ウフフ》
(由佳里)《まあでもそれって普通の主婦の正しい姿だよ》
(オリヴィエ)おかえり。
(まつり)ただいま。
(オリヴィエ)待って。
こないだのことなんだけどさ。
あんまり気にしないで。
だからこれまでどおり友達として同じ店の仲間として付き合っていこう。
ねっ?
(まつり)うん。
(まつり)分かった。
(オリヴィエ)フフッ。
うん。
(まつり)うん。
(えれな)あっ。
痛い痛い痛い…。
(六道)あっ。
痛い痛い痛い…。
ちょっと。
えれな。
痛い痛い痛い。
くっ。
こないだ男と一緒に歩いてたらしいじゃない?
(えれな)ああ。
それはお友達だよ。
(六道)またとぼけて。
腕組んでいちゃいちゃしてたんでしょ?もしかして倉科さんとうまくいったとか?
(えれな)まさか。
ただのお友達だよ。
っていうかセフレ?
(六道)セフレ!?あんた意外とやるわね。
(えれな)うーん。
彼とは似た者同士っていうか。
彼にもね片思いしてる人がいるの。
話を聞いてるうちに「ああ。
おんなじだなぁ」って思って。
この人なら私のさみしさとか苦しさとか理解してくれるだろうなぁって。
(えれな)あっ。
マネジャーだ。
ちょっとすいません。
もしもし?どうも。
おはようございます。
えっ!?倉科さんと?
(えれな)プロモーションビデオの撮影にまた呼んでもらえたの。
えー?すごいじゃん。
(えれな)でしょ?もう信じらんない。
奇跡だよ。
絶対に今度こそ連絡先交換するんだよ?
(えれな・爽太)うん。
(えれな)頑張る。
うん。
うわー。
ドキドキする。
あっ。
爽太君は?紗絵子さんお店に来た?いや。
あれっきり。
ああ。
(一同)何?何?えっ?ケーキだ。
(女性)うわー。
ありがとう。
(男性)フフフ。
(息を吹き掛ける音)
(息を吹き掛ける音)《うわー》《お誕生日おめでとう》《ありがとう。
爽太君。
ウフッ》
(拍手)
(拍手)ホントはさどうしても考えちゃうんだよね。
何で一緒に祝うのが俺じゃないんだろうとか色々。
うん。
大丈夫。
誕生日には紗絵子さんがケーキ受け取りに来てくれる。
直接顔見て「おめでとう」って言えるんだから幸せだと思わなきゃね。
(えれな)うん。
うん。
食べよっか。
(えれな)うん。
祝賀会の日程なんだけど22日にしようと思うの。
(オリヴィエ)22日?紗絵子さんの誕生日?バースデーケーキ渡した後だったら一段落ついてると思うし。
それに爽太君一人でいるのつらいんじゃないかなと思って。
(オリヴィエ)うん。
そうだね。
じゃあ決まりだね。
爽太君に伝えてくる。
・そんな緊張すんなって。
・せっかく倉科さんに会えるんだからさ。
そうそう。
もしこのままうまくいっちゃったらえれなとはもうエッチできないね。
・フフフ。
倉科さんの前ではまっぱで歩き回んなよ。
・フフフ。
いや。
俺は別に気にしないけど。
・うん。
そういうの引いちゃう人もいるからさ。
・フフフ。
うん。
じゃあしっかり。

(ドアの開く音)薫子さん。
ああ。
あの。
祝賀会の日程なんだけど。
22日になったから。
えっ?あっ。
都合悪い?あっ。
いや。
別に。
ああ。
じゃあ私お店予約しておくね。
うん。
うん。
《初めて会ったときの印象は別に》《爽太君がまだ製菓学校の学生だったころシェフの息子として紹介された》《手際がよくて器用で使える子だなってそんなふうに思ったくらい》《どうぞ》《うーん》《紗絵子さんのために作ったチョコレートを試食したときは何だかどきっとして全身で何か感じた気がしたけどそのときは何も》《何も》《その後急にパリに行ったって話を聞いて6年たって現れたのが背筋のしゃんと伸びた身のこなしの紳士的な男》《お久しぶり。
薫子さん。
元気だった?》《ずっと前から見てたのに見いだせなかった》《脱皮して帰ってきてからころっと見る目を変えた》《私はその程度の女だから》《だから今みたいな思いをするのも当然なんだ》
(監督)カット。
だからさもっとテンション上げて。
楽しそうにしてよ。
(えれな)はい。
(監督)とにかく笑顔で。
笑顔が大事だからね。
ねっ?はい。
いくよ?
(男性)じゃあさ終わったらミラグリートで飲もうぜ。
(倉科)どこ?そこ。
(男性)あっ。
六本木。
(倉科)ああ。
あそこな。
いいよ。

(マネジャー)えれな!お前今日のあれ何なんだよ?やる気あんの?
(えれな)あの。
(マネジャー)せっかく俺が取ってきた仕事なんだよ。
恥かかせんなよ。
ホント勘弁してくれよな。
フゥー。
あっ。
(えれな)もうおしまいですか?構いませんよ。
どうぞ。
はい。
ちょっとだけ待ってて。
すぐ終わるから。
ご飯行こうよ。
(えれな)うん。
どう?なかなかうまくできてるでしょ?うん。
羽の繊細な感じとかよく出てると思う。
この辺とか。
そう。
そこが一番難しかったんだよね。
何度も失敗したんだけど作業温度を2度下げてみたらうまくいったんだ。
構造はジェノワーズとフランボワーズのムースの2層にして。
ムースの中にフランボワーズのジュレを入れようと思ってんだ。
ああ。
いいかも。
ジュレもムースもフランボワーズにすれば…。
何で帰っちゃったの?撮影どうだった?倉科さん話できた?・
(音楽)
(えれな)駄目だった。
倉科さんにいいとこ見せなきゃってそればっか考えて空回りしちゃって。
最低だ。
分かるよ。
俺も同じだから。
紗絵子さんのことになるとさぐずぐずいろんなこと考えちゃってどうもいつもどおりに振る舞えないんだよね。
違うよ。
えっ?爽太君はそういう気持ちちゃんと自分の力に変えてるじゃん。
いつもすてきなチョコレートいっぱい作って紗絵子さんを幸せにしてるじゃん。
私とは全然違うよ。
私の片思いは私を成長させてはくれない。
爽太君の片思いとは違うんだよ。
おいしかった。
うん?チョコレート。
それにすっごく奇麗だった。
フフッ。
あれはね朝日だよ。
朝日?うん。
昔からすごく好きな場所があってさ。
そこから見る朝日が最高なんだ。
それをイメージして作ったんだよ。
見たいな。
うん?その朝日見てみたい。
爽太君。
起きて。
うん?おはよう。
朝日昇っちゃってますけど。
ええー!あり得ねえ!せっかくここまで来たのに。
朝日見たかったのにな。
すっかり朝だね。
しかも寒いよ。
何だよ?もう。
フフフ。
何笑ってんの?いや。
すっごく走ったなぁと思って。
えっ?よく考えたらさ走っても意味ないよね?なのに何急いでんの?私たち。
アハハ。
ハハハ。
いいよ。
もう帰るよ。
走る?また走ってみる?走んなくていいって。
何だよ?全然面白くないよ。
まあまあいいじゃん。
朝焼けは見れなかったけど。
ほら。
いいお天気。
すっごく奇麗だよ。
私好きだよ。
この景色。
寒っ。
寒いよ。
寒いね。
(くしゃみ)ああ。
ああ。
今くしゃみした?うん。
早めに薬飲んだ方がいいかも。
情けないなぁ。
俺のは?何が?スープだよ。
一人だけあったかい思いするとかないでしょ?はいはい。
どうぞ。
ああー。
爽太君。
ああー。
うん?ありがと。
何が?私告白する。
えっ?もし今度倉科さんに会えたら絶対に好きって言う。
決めたの。
そっか。
うん。
頑張れ。
うん。
あしたは紗絵子さんのお誕生日だね。
爽太君も頑張って。
うん。
(オリヴィエ)ふーん。
何かいい感じじゃん。
はっ?寒くて風邪ひきそうだったって話したんだけど?
(オリヴィエ)爽太とえれなは両思いだね。
えっ?何言ってんの?えれなはそういうんじゃないって。
じゃあ何?セフレ?いや。
だからそれだけじゃないんだってば。
うーん。
だから普通にさ他にもご飯食べたり。
うーん。
ただ家でごろごろしたりさ。
ふざけた話もするし真面目な話したりもするからさ。
それってつまり順調に付き合ってるカップルってことだよね?爽太とえれなは両思いだよ。
僕がまつりちゃんとしたいと思ってること2人はいっぱいできてる。
うらやましいよ。
(まつり)ああ。
バースデーケーキ。
完成間近だね。
うん。
いよいよあしただもんね。
(オリヴィエ)アゲハチョウすっごい出来だよね。
(まつり)ああ。
すごい奇麗。
紗絵子さん感動するんだろうな。
(オリヴィエ)どんな顔するか見てみたいよね。
(まつり)そうだね。
(オリヴィエ)この花もすごいでしょ?
(まつり)ホントだ。
これ食べていいの?
(オリヴィエ)駄目だよ。
みんなこんな感じなのかな?
笑っているけど本当は泣いていたりうまくいっているように見えても本当はきしんでいたり
紗絵子さんも実はあんまり幸せじゃなくて牢の中のお姫さまを助けだす役を俺ができるかもしれなかったり…
するわけないか
でもいいや。
もうすぐ顔を見て「おめでとう」が言えるんだ

(吉岡)紗絵子。
紗絵子!うん?おかえりなさい。
どうしたの?
(吉岡)何で明かり消してんだよ?一人暮らしでもないのに帰ってきて家が真っ暗とかあり得ないだろ!電気代もったいないじゃん。
いつ帰ってくるか分かんないんだから。
電気代とかお前が言うのちゃんちゃらおかしいわ。
どうせ俺が払ってんだろうが!分かったよ。
それじゃああしたからは明かりつけまくったまま寝ることにするよ。
それでいいんでしょ?おやすみなさい。
何だよ?その態度!
(ぶつかる音)あっ。
ありがとうございました。

(足音)いらっしゃいませ。
はい。
小動さんですよね?吉岡です。
《ぱっと浮かんだんだよね》《この人と結婚して奥さんになってっていう図が》その節は大変お世話になりました。
取材に立ち会えなくて申し訳ありません。
《旦那さんと食べるんだ》あっ。
いえ。
こちらこそありがとうございました。
今日は妻が急用で来られなくなりまして。
あっ。
あの。
ケーキですよね。
少々お待ちください。
どうぞ。
すいません。
では。
あの。
紗絵子さんに。
あっ。
奥さまにお誕生日おめでとうございますとお伝えください。
(吉岡)はい。
ありがとうございます。
フフッ。
ありがとうございました。
これが現実だ
きっと神様が教えてくれたんだ
紗絵子さん。
お誕生日おめでとう
あしたも淡々と働こう

(ドアの閉まる音)
(オリヴィエ)爽太。
今日は思いっ切り飲もう。
僕朝まで付き合うよ。
楽しく。
楽しくね。
フフフ。
(アナウンス)「午後7時21分」
(えれなのメッセージ)「爽太君。
どうしよう?」「倉科さんがいる」「撮影のときに話が出てたバーがあって」「それでもしかしたらと思って来てみたんだけど」「ホントに来てる。
どうしよう?」「どうしようじゃないよね」「次会ったら告白するって決めてたんだもん」「だから来たんだもん。
行ってくるね」「行ってくる。
後で結果報告する」《ええー?マジで?すげえ。
何?このいきなりの展開》
(アナウンス)「午後7時57分」
(車のクラクション)
(車の走行音)
(えれなのはなをすする音)
(えれなのメッセージ)「爽太君」「ちゃんと言ったよ」
(えれなのはなをすする音)
(えれなのメッセージ)「でも…」
(えれなのはなをすする音)
(えれなのメッセージ)「えっと…。
ごめん。
またかけ直すね」
(アナウンス)「メッセージは以上です」
(アナウンス)「ただ今電話に出ることができません」「ピーという発信…」
えれな。
えれなは失恋したんだ
あっ。
薫子さん。
ああ。
爽太君遅いよ。
2人もうお店に…。
ごめん。
先行ってて。
えっ?っていうか俺なしで始めてて。
俺たぶん行かれないと思う。
えっ?どうしたの?ちょっとえれなんとこ行ってくる。
何?それ。
さっき留守電入ってて。
えれなが。
爽太君のお店の打ち上げなんだよ?それほっぽってセフレに会いに行くわけ?爽太君経営者なんだよ?みんな毎日爽太君のために頑張ってるのに。
今日はその頑張りが実ったことをお祝いする会でしょ?ただの飲み会じゃないんだよ。
分かってる?うん。
分かってる。
でもごめんね。
えれなが。
全然分かってないじゃん!何でよ?そんなにセフレに会いたいの?発情期の犬みたい!爽太君が選ぶのって尻軽な雌犬女ばっかだよね?でもそれにほいほい乗っかってる爽太君も同レベルでろくでもないよ。
ホントにあきれるわ!俺のことをろくでもないっていうのは別に否定しないけど。
何でそんなふうにえれなの悪口言うの?薫子さんはえれなのこと何にも知らないじゃん。
えれなは薫子さんのことを美人でてきぱきした人だって褒めてたよ。
まつりのこともカワイイカワイイって言ってたし。
いつも何かしら人のいいとこ見つけて素直に褒めるんだよ。
俺はえれなのそういうとこ好きだし。
だから一緒にいて幸せな気持ちになれるんだと思う。
紗絵子さんだって高校んときからそういう人だったよ。
薫子さんは何でいっつも悪口ばっかなの?俺は女の悪口言う女は大っ嫌いだよ。
別に爽太君に女として好かれたいとかかけらも思ってませんのでね。
断固お断りだし。
俺も別に薫子さんのことそんなふうに見てないから心配しないでよ。
とにかく事情はまたあらためて説明するからさ。
いいよ別に。
聞きたくないし。
みんなには無難に説明しときますから。
いってらっしゃい。
ごめん。

(えれな)《片思いって孤独でしょ?》《爽太君とだったらそういう気持ちも共有できる気がしたの。
寂しくないなって思ったの》ねえ?どうしても行かなきゃ駄目なの?
(吉岡)仕事なんだからしょうがないだろ。
今日誕生日なのに。
誰か呼べないのか?嫌だよ。
こんな顔で誰とも会いたくないよ。
大げさなんだよな。
目の上切ったぐらいで。
痕残ったらどうしよう?別にいいじゃん。
もう結婚してるんだし。
どういう意味?俺は気にしないって言ってんの。
私は気にするよ?何で?まだモテたいとか思ってんの?誰に?はあ?はい。

(オリヴィエ)あっ。
薫子さん。
今どこ?ごめん。
まだ店。

(オリヴィエ)どうしたの?爽太とケンカした?別に。
ケンカじゃないよ。
ただ…。
爽太君は私のことが嫌いみたい。
ハァー。
私も自分のことは好きじゃないよ。
(泣き声)
(バイブレーターの音)
(アナウンス)「ただ今電話に出ることができません」2014/02/10(月) 21:00〜21:54
関西テレビ1
失恋ショコラティエ #05[字][デ]

「切ない切ない切ない」
“妄想”と“片想い”でお馴染みの失恋ショコラティエ、今回はサエコの誕生日ケーキを巡る切なさ100%の展開です!

詳細情報
番組内容
 爽太(松本潤)は、紗絵子(石原さとみ)の誕生日が近づくにつれ、紗絵子と過ごす記念日を妄想し、薫子(水川あさみ)に呆れられる。一方、紗絵子は夫の吉岡(眞島秀和)に不満を抱えていた。自分の都合ですべてを決めてしまう夫に納得がいかなかった。
 そんな折、紗絵子が「ショコラ・ヴィ」にやって来る。紗絵子は日持ちのするショコラや洋菓子を大量に購入する。さらに、自分のバースデーケーキを注文すると帰っていく。
番組内容2
いつもとは違う決意を秘めたような表情に爽太は胸騒ぎを覚える。
 別の日、爽太は薫子とオリヴィエ(溝端淳平)にケーキのデザイン画を見せる。それは蝶のモチーフが飾られたかわいくもシックなケーキだった。蝶には爽太の紗絵子への歪んだ愛情が表現されていて、それを聞いた薫子は苦笑するが、爽太は真剣だった。
 「ショコラ・ヴィ」で飲み会が開かれることになり、薫子は日程を紗絵子の誕生日に決めた。紗絵子にケーキを
番組内容3
渡したあとひとりでいるのは辛いのでは、との配慮からで、オリヴィエ、まつり(有村架純)も参加することになった。その時爽太はえれな(水原希子)と電話中で、何気なく側を通った薫子に会話が聞こえてしまう。そこからふたりの関係を察知した薫子は言葉を失う。
 紗絵子の誕生日当日。爽太は紗絵子の来店を心待ちにするが紗絵子は現れない。やがて閉店間際、やって来たのは吉岡だった。動揺を隠しつつケーキを渡した爽太は…。
出演者
松本潤 
石原さとみ 
水川あさみ 
水原希子 
溝端淳平 
有村架純 
加藤シゲアキ(NEWS) 

佐藤隆太 
竹中直人
スタッフ
【原作】
「失恋ショコラティエ」(水城せとな/小学館月刊フラワーズ連載中) 

【脚本】
越川美埜子 

【プロデュース】
若松央樹 
小原一隆 

【演出】
松山博昭 

【音楽】
Ken Arai 

【制作著作】
フジテレビ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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