(最終回)福家警部補の挨拶 #11 2014.03.25

(福家)
1947年警察法が改正され現在の警察庁が設置される
この組織に属する警察官は皆以下のような宣誓を行う
…と

(網山)ヤベっ。
(網山)もしもし?あっはい。
向かってますよ。
いやいやいやちゃんと用意してますってマジで。
(喜子)あ〜あ〜…。
あっすみません。
拾っていただけないでしょうか?
(網山)えっちょっ…。
(喜子)すみません。
(網山)ちょっちょっと待ってください。
何だよ。
あっいえいえこっちの…こっちの話です。
(喜子)ありがとうございます。
あのよろしかったらお一つ。
(網山)えっ?いやいやいや…いいっすいいっすいいっす。
(喜子)あっそんなおっしゃらずに。
(網山)そうっすか?じゃあすいません。
(網山)はい。
あっもしもし?すいません。
はい。
すぐ行っちゃいますんで。
はい。
は〜いすいません。
(後藤)行こうか。
(店員)いらっしゃいませ。
どうぞ。
(後藤)あっ。
何にしようかしら。
(網山)あっこれ警察は…。
(麻生)何もつかんじゃいねえよ!ほら。
(網山)はい。
(麻生)ちゃんと覚えとけよ。
手順は前と同じ。
(網山)前と同じ…。
(麻生)ちゃんと覚えましょうね。
(網山)はい。
OKっす。
(鳥島)最後はまたこいつで吹っ飛ばしゃいい。
(店員)ごゆっくりどうぞ。
113。
(後藤)113。
427。
(後藤)427。
(麻生)よし。
(鳥島)向こう問題ない。
行こう。
(麻生)ああ。
(網山)あっこれ…。
んだよ見えねえこれ。
あ痛っ。
何すか?いってえ…。
お前ちゃんと用意したんだろうな?何言って…。
大丈夫ですよほら。
ここ…あれ?何だこれ。
(麻生)お前が持ってきたんだろうがよ。
(網山)いやそうなんすけどね…。
(麻生)お前頭大丈夫か?おい。
(網山)いやいやいや。
あれ?何だよこれはよ。
(網山)さあ…。
(網山)あれ?
(爆発音)
(女性)キャッ!
(女性)ちょっと!ちょっと怖い!
(女性)何何?何?
(女性)あっ…ちょっとそっ…。
ちょっとちょっとちょっと…!
(女性)マスター警察に電話!
(男性)あっそうだね。
うん。
警察に電話する。
(女性)救急車…救急車!帰りましょう。
(後藤)そうするか。
(福家)あっ…。
(後藤)あっ申し訳ない!大丈夫ですか?
(喜子)ごめんなさいね。
(福家)いえ。
(後藤)すいません。
(福家)すいません。
私の不注意ですので。
あっこれはあなたの?
(後藤)あっ。
(喜子)ええ。
ありがとう。
あのこれおわびに。
(福家)あっ…。
おミカンです。
(福家)いえそんな…。
2人じゃ食べきれないし。
(福家)あっじゃあ1つだけ。
そう?
(福家)どうもありがとうございました。
爆発があったみたいよ。
そのようですね。
ですので来ました。
(後藤)あっあの…。
あ〜。
どうもありがとうございます。
(後藤)あっ…。
(喜子)あなた刑事さんなの?はい。
福家と申します。
あっそれではどうも。
あっ。
お二人はご旅行か何かですか?はっ?大きなリュックをお持ちですので。
あ〜いいえ。
あっもしタクシーをご利用でしたら…。
(後藤)あっ結構です。
(喜子)お仕事頑張ってくださいね刑事さん。
はい。
ミカンどうもありがとうございました。
あっ!
(村上)すいません。
・失礼します!
(二岡)福家さん!爆弾なんだって?
(二岡)はい。
部屋には男が3人いて全員即死です。
身元は?
(二岡)それがこの3人手配中でした。
手配中?
(二岡)はい。
網山聡鳥島秀それから麻生孝史。
先週起きた宝石店強盗事件の容疑者たちです。
例の爆弾犯ね。
(田所)こいつら今度は銀行を襲おうとしたんだろう。
この近くにある銀行の見取り図だ。
部屋には覆面やら手袋も用意されてた。
ここで作ってた爆弾が2つとも爆発しちまったってわけだ。
まぬけな犯人だよな。
爆弾が2つ?
(二岡)はい。
1つが爆発してもう1つが誘発したと思われます。
他の住人に被害は?
(二岡)それが全員留守だったみたいで。
全員?
(二岡)爆発があったときこのアパートには犯人たちしかいなかったんですよ。
(田所)いいか?福家。
勝手なことするんじゃないぞ。
これからは次期係長の俺の指示に従え。
まあ辞令がまだだが俺で間違いないだろうな。
(田所)おい聞けよ!ったく。
犯人は全員死亡だそうですよ。
(後藤)ああ。
(後藤)証拠も処分したしね。
ただあの刑事…。
大丈夫。
私たちはただのやじ馬だったんです。
(後藤)うん。
お茶でも飲みましょ。
(後藤)ああ。

(チャイム)
(後藤)誰だ?
(喜子)誰?
(後藤)喜子…。
どうしてここが?へ〜。
(喜子)いらっしゃい。
福家さんだったかしら?はい。
昨日はありがとうございました。
ミカンお口に合ったかしら?あっその…。
実は踏んづけてしまいまして。
まあ。
慌てん坊さん。
そうなんです。
すいません本当に。
正直な人ね。
わざわざそんなことを言いに?その…昨日の爆発の件を目撃者の方々に伺ってまして。
(喜子)そう。
(後藤)あのどうしてここが?えっ?目撃されませんでした?
(後藤)あっいやそうじゃなくてね…。
(喜子)目撃したわ。
あの爆発があったとき私たちは近くの喫茶店にいたの。
やはりそうでしたか。
お店の方に伺ったところ車椅子に乗られたご夫婦もいらしたと聞いてお二人のことではないかと。
ところでお二人はどうしてあのお店に?えっ?あの場所はここから車で1時間くらいかかるかなり離れた所にあると思うんですが。
喫茶店を回るのが趣味でね。
ケーキのおいしいお店だって聞いたもんだから。
なるほど。
すてきなご趣味だと思います。
そんなことしか楽しみがなくってね。
そしてお店の近くで爆発騒ぎがあったというわけですか。
(喜子)そういうこと。
他にケガ人がなくてよかったな。
よくご存じですね。
(後藤)ああ。
新聞に書いてあるよ。
あっはい。
あっ調べましたところ事前にこのようなものがアパートの各部屋に配られていたようなんです。
(喜子・後藤)んっ?
(喜子)「害虫駆除」?殺虫剤散布のためにこの時間は部屋を空けておくようにと。
それでみんな留守にしていたんです。
それはよかったわねえ。
ですが不思議なんですよね。
このチラシは各部屋に配られていたはずです。
なのに3人だけどうしてアパートにいたのだろうかと。
見なかったんだろ。
そうかもしれません。
ですがもう1つ不思議なことがあるんです。
この部屋には爆弾が2つあったんです。
2つ?はい。
彼らは近くの銀行を襲う予定だったようです。
だとしても爆弾は2つも必要だったのだろうかと。
予備だろう。
なるほど。
それでその1つが運悪く爆発したということですね。
その3人人を殺したんでしょ?えっ?前の強盗のときにその爆弾で。
あっはい。
店員の方が2名亡くなっています。
かわいそうに。
きっと罰が当たったのよ。
えっ?悪いことをすると正義の天罰が下るの。
天罰ですか。
もういいでしょ?刑事さん。
われわれはたまたまそこにいただけで特に何にも。
あっあの…。
あっあちらの模型もご趣味なのですか?えっ?これは模型というかラジコンですね。
娘が作ったんですよ。
娘さんが?
(喜子)他にもあるの。
よかったらご覧になる?ぜひ。
うわ〜。
あっ…へ〜。
あっ娘さんというのは…。
あかりよ。
15年前に死んだわ。
えっ?
(喜子)ここはもともとあの子が使ってた部屋なの。
女の子のくせに機械いじりが大好きでね。
ここで何か作ってるときが一番楽しそうだった。
今はどなたがお使いになられてるんです?
(後藤)えっ?ハンダを焼いたようなにおいがします。
道具も手入れされているようですし。
(喜子)フフ。
私よ。
趣味の1つとして。
そうですか。
すごいです。
あっ。
奥さまとても器用なんですね。
意外と簡単よ。
あなたも作ってみる?えっ?あっいえ。
私こういう部品すぐになくしてしまうんです。
ホントに慌てん坊なんです。
今日もおミカンお持ちになる?あっそっ…そんな!あのまた落としてしまうかも。
(福家・喜子の笑い声)すいませんこんなに。
いいのよ。
楽しかったわ。
こちらこそ。
どうもお邪魔しました。
あっそうだ。
大事なことを忘れていました。
まだ何か?こちらの外用の車椅子そろそろメンテナンスの時期だそうです。
えっ?もうすぐ業者の方から連絡が来るとは思いますが。
そう。
わざわざありがとう。
それでは失礼します。
どうしてここが分かったんだ?最初に会ったときあの人さりげなく車椅子のラベルを見てたの。
えっ?
(喜子)レンタル会社の名前と数字を覚えていたんでしょうね。
(後藤)あ〜。
(喜子)それでここを突き止めた。
(後藤)そうか…。
でも普通話を聞くだけでそこまで調べたりはしないわ。
どうやら疑われているようですね私たち。
どうしてあの部屋を見せたりしたんだ。
わくわくしたのよ。
ホントに面白い人。
(二岡)これ現場にあった遺留品のリストです。
それから爆発した2つの爆弾なんですけど火薬の成分がそれぞれ違ってまして。
成分が違う?
(二岡)はい。
その片方は特殊な肥料を使った爆弾なんですけど過去にも同じ爆弾を使った事件があったんです。
過去にも?
(二岡)はい。
あっそれからこの前田所さんが言ってた意味分かりましたよ。
ほら「次期係長になる」って。
そんなこと言ってたっけ?それって要するに石松警部の後任に自分がなるってことらしいですよ。
えっ?ていうか聞いてないんですか?石松警部昇任されて来期から警視になられるそうです。
あの思い切って聞きますけど2人ってつっ付き…。
つき?月が奇麗ですね今夜は。
どこ?どこにあんの?月。
僕って一生こういう役回りなのかな。
二岡君食べる?はい!警部。
(石松)もうじき警部ではなくなります。
あっ警視に昇任されるそうですね。
ええ。
その前に1つ仕事が残っていましてね。
君の処分についてです。
(石松)君を警部に昇任させる推薦書です。
承諾のサインをしてください。
どういうことですか?僕の後を任せるということです。
私は別に昇任を希望するつもりはありません。
これはもう決まったことなんです。
サインをしなさい。
あとの処理は僕がするので。
(石松)「後藤あかり」?ご存じなんですか?僕が警察官になって警察という組織の持つある種の限界というものを痛感した事件です。
えっ?そして僕が上を目指す理由でもある。
君もそうするべきだ。

(チャイム)ミカンのお礼にと思いまして。
よければ。
ありがとう。
1つはあかりさんの分です。
あっ。
(喜子)そう。
喜ぶと思うわ。
あっお茶を。
(後藤)ああ。
あれ?この店…。
はい。
お二人が立ち寄られた喫茶店です。
まだ事件のこと調べてられるんですか?どうしても気になることがありまして。
やはり部屋にあった2つの爆弾のことなんです。
予備に作っていたんでしょう?はい。
ところが調べましたところその2つの爆弾種類が違うものだったんです。
へ〜。
予備を作るのにどうしてわざわざ別の爆弾を作ったんでしょう?
(後藤)あ…私らに聞かれても。
素人だからね。
もしかしたらですがもう1つの爆弾を作ったのは別の人物とは考えられないでしょうか?どういうことかしら?実は他にも不思議なことがありまして。
前に強盗した際3人は客や店員に改造した銃を突き付けて脅し金庫を開けるのに爆弾を使用しました。
(後藤)今度もそうするつもりだったんだろ?ところが部屋にはなかったんです。
その改造銃がどこにも。
(後藤)あ〜。
こちらは現場にあった遺留品のリストです。
前回も使用したと思われる覆面や手袋などが焼け残っていました。
ですが銃だけがなかったのです。
その代わり爆弾が余計に1つ。
どういうことかしらね。
そこなんです!だとしたら例えば…。
何かしら?あっ…とはいえ突拍子もない考えです。
聞かせて。
例えばですが銃がどこかで爆弾にすり替えられたとしたら。
もう1つの爆弾を作った人物がすり替えたのだとしたら。

(ケトルの鳴る音)
(後藤)んっ?あっ失礼。
面白い推理ね。
それから害虫駆除のチラシの件なのですが実はアパートの大家さんも業者もそのような作業の予定はなかったというのです。
もしかしたらそのチラシは爆弾をすり替えた人物が配ったのかもしれません。
何のために?他の住人に被害が及ばないようにするためです。
あなたは誰かが爆弾と銃をすり替えて3人を殺したって言ってるんでしょ?いかがでしょう?確かに突拍子もないね。
それで?その「誰か」っていうのは…。
分かりません。
それに一番分からないのはその人は何のためにそんな殺人をしたのかということなのです。
考えられるとすればその3人が強盗犯であるということを知り未然に次の犯罪を防ごうとした。
ですがそんなことあり得るでしょうか?さすがにあり得んだろう。
私はあり得ると思うわ。
(後藤)んっ?あり得ると思う。
喜子…。
お二人は以前化学肥料会社を経営されていたそうですね。
ええ。
主に奥さまが技術系のお仕事を指揮され旦那さまは経営に携わっておられたと。
そうです。
それで?例えば奥さまならあちらの道具を使えば爆弾なども作れるかもしれませんね。
何をバカなこと言ってるんだ!作れるかもしれないわね。
それで?それで?福家さん1つだけいいかしら?もしあなたの言うとおり誰かがあの3人の悪者を爆弾で殺したとしてもそもそもどうやってその人は彼らが悪人だって知ったのかしら。
(後藤)そんなこと誰にも知れるわけないじゃないか!また遊びにいらしてね。
はい。

(二岡)福家さん。
福家さん!んっ?
(二岡)やっと見つけましたよ。
1週間前の公園の監視カメラ映像です。
(二岡)この車の中鳥島と麻生とそれから網山ですね。
何か相談してるみたいです。
そしたらこっちの方から…。
後藤夫妻ね。
(二岡)はい。
ここ後藤夫妻がよく出掛ける公園なんです。
この2人ここで網山たちを偶然目撃はしてるんです。
ただ…。
(二岡)これで終わりです。
これ以降網山たちがこの近所に現れた記録は残っていません。
車から距離も離れていましたしこのときだけじゃあの3人が何者かなんて分かりようがないんじゃないですか?もし分かったとしたら…。
(二岡)えっ?だとしたら動機は…。
(後藤)被疑者死亡で警察は捜査を打ち切るようだよ。
(喜子)ホントにそうかしら?
(後藤)んっ?
(後藤)娘の命日にどうして君が?
(喜子)いいのよ。
福家さんお花をどうもありがとう。
いえ。
あかりさんの事件調べました。
許し難い事件でしたね。
(喜子)ホントにひどい男だったわ。
あの子が「別れたい」と言っても聞かずに毎晩うちに押し掛けてきて「あかりに会わせろ」「会わせてくれなけりゃ殺す」って。
そしてあの子は…。
いいよ。
(後藤)君には関係ないでしょ。
実はもう1つ調べたことがあります。
過去の未解決事件の中に今回と同じ種類の爆弾を使った殺人事件が2つありました。
そのどちらも殺されたのは極刑を免れた凶悪犯なのです。
その2人とも前に被害者をむごい殺し方をしたにもかかわらず法では裁くことができなかった。
今回死んだ3人もそれぞれ前科はありますが極刑を免れ服役後宝石店を襲った。
そして店員2名が爆弾によって殺害されているのです。
(喜子)それで?1週間ほど前お二人は近所の公園で今回の3人がいるところ偶然目撃されていますね?
(後藤)えっ?公園の監視カメラにこのような映像が残っていました。
それで?あなたたちは3人の会話の内容から彼らの正体を知ったのではないですか?何を言ってるんだね?私たちと距離がずいぶんあるんじゃないの?はい。
お二人とも車には近づいていません。
じゃあ話は聞こえるわけないじゃないか。
いえ聞こえなくても分かったのです。
奥さまあなたは唇の動きが読めるのではないですか?最初お会いしたとき私のせいで奥さまの補聴器を落としてしまいました。
ですがあのとき奥さまは私と普通に会話をされました。
あれは唇の動きが読めたからではないかと。
3人と距離があってもあなたには彼らの会話の内容が分かったのではないですか?むしろあなたでなければ分からなかった。
そうして彼らが悪人だと知ったんです。
いいかげんにしないか。
(喜子)福家さん私は唇なんか読めませんよ。
ですがあのとき…。
あなたが言ったどの事件もそう。
きっと私たちではない誰かが悪人に天罰を下したんじゃないかしら。
次の被害者を出さないために。
それは警察の役割です。
警察?はい。
警察がいったい何をしてくれるの?あなたたちは娘を助けてくれなかった。
私は警察に救いを求めたわ。
何度も何度も。
でも「何もできない」って言われたの。
実際に被害がないと。
あの夜あの男がうちに忍び込んできてかばおうとした私の背中を刺した。
そして私の目の前であの子をめった刺しにしたの。
動けない私の目の前で。
(喜子)男は勝手に自殺したわ。
それで事件は終わり。
それで?私たちはどうすればいいの?
(喜子)あなたたちは助けてくれなかった。
どうして?あなたたち組織が守ったのは規則や法律で私の娘ではなかった。
それがあなたたちの正義?世の中にはいるのよ。
法に裁かれず反省もしないで平気で犯罪を繰り返していく人たちが。
もう私らには関わらんでくれ!どいてくれ!
(石松)この前渡した書類提出がまだのようですが。
なぜです?はっ?どうして私を昇任させたいのですか?警察という組織を変える必要があるからです。
何かを変えるためには上に立つ必要があるんです。
私にはそんな資格はありません。
答えられなかったんです。
絶望的な憎しみにとらわれた人の問いに。
私は警察官として失格なんです。
君は過去にいくつもの地獄を見てきたんでしょ?だからこそできることがある。
やるべきことがある。
違いますか?あるいは僕の見込み違いだったのかもしれませんね。
警部。
「警視」と呼んでください。
警部。
(石松)だから…。
網山たちは誰かに話し掛けています。
(石松)後部席に誰かもう1人いる。
犯人グループは3人じゃなかったんです。
後藤夫妻の位置なら4人目の顔も見えたはず。
まだ終わってないんですあの人たちの憎しみは。

(女性)どっか連れてってよ。
お金入るって言ったじゃん。
(矢崎)うるせえな!金なんかねえんだよ!
(女性)連れてってよ!
(矢崎)あ〜しつけえなお前は。
出てけこの野郎!早く出てけよ!何すんのバカ!
(矢崎)あっ!?
(二岡)田所さん!鳥島の通話履歴の中から前の宝石店強盗事件で店にいた客が1人だけいました。
矢崎良太郎30歳。
(田所)見張り役で別行動してたってことか!?
(石松)分かりました。
いません!4人目が分かりました。
後藤夫妻はそこです!警部!あ〜じゃなかった!けっ警視!どっちだっていい!
(矢崎)あいつらよ金も取らず死にやがって。
んだよ。
ホントに。
あっ?あ〜!出てきた。
223。
(後藤)223。
(喜子)751。
(後藤)751。

(麻生)《あっそうだ。
こないだどうだったんだよ》
(矢崎)《ああ。
あの家盗みに入ったらさ赤ん坊がビービー泣いてんだよ。
焦るっつうの》
(矢崎)《うん。
殺したよ?》
(矢崎)《バカ。
証拠なんか残しちゃいねえんだよ》《お前らもちゃんとやれよ今度の銀行》あの刑事…。
(石松)矢崎!
(矢崎)あっ!やめろ!放せ!何言ってるんだ?
(矢崎)あ〜!
(後藤)喜子。
(矢崎)あっ!爆弾です!離れろ!離れるんだ!離れろ!離れて!離れて!
(石松)離れろ!離れて!爆発はしません。
どういうことだ?
(後藤)どうして押さなかったんだ?
(喜子)さあどうしてかしらね。
顔を見られたんだよ。
見間違いと言えばいいんです。
証拠も何もないんですから。

(チャイム)夜分遅くにすみません。
(石松)石松といいます。
用件はお分かりだと思いますが。
何のことだね?
(石松)数時間前に爆破未遂事件が起きまして。
そう。
物騒ね。
私らには関係ないだろ。
鑑識の結果その爆弾は先日の爆破事件で使用されたものと同型のものであることが分かりました。
それで?
(石松)あなた方が仕掛けた爆弾ですよね?何か証拠があるのかね?実はその爆弾の部品に証拠となる指紋が残されていたんです。
(後藤)指紋?
(喜子)嘘おっしゃい。
だったら私らの指紋を調べたらいい。
いえその必要はありません。
ここにあるのは私の指紋です。
何?最初にこちらにお伺いしたとき奥にある作業部屋を見せていただきました。
そのとき私が触ったものが爆弾の部品に使われていたのです。
これが証拠です。
あのとき何か叫んでいたわね。
はい。
奥さまならお分かりになったはずです。
「信じています」「私は信じています」って。
はい。
何を信じてるっていうの?何を信じられるっていうの?そんなものってない。
あなたには分からないのよ!分かります!私もあるんです。
人を殺したいほど憎んだことが!その思いを消し去ることは今もできません!だったらどうして?それでも信じたいと思ったからです。
犯人たちのアパートに焼け残ったミカンがありました。
おそらくですがあなたたちは犯人の誰かから爆弾をすり替える際何か頼み事をしたのではないですか?荷物を取ってほしいとか落としたミカンを拾ってほしいとか。
そのお礼として彼はそのミカンをもらったのではないですか?私にはどうしてもできないんです!人を殺すということが!だからこそ信じたいんです。
信じているんです正義というものを!私は信じています。
人は人を救うことができると。
これからも娘さんと同じような目に遭う人はいるかもしれません。
ですが守ります。
今度こそ娘さんを守ります!命懸けで絶対に助けます!目の前にある一つ一つの憎しみから私は救い続けたいんです!福家さん…。
もっと早くあなたに会いたかった。
(喜子)出頭します。
(石松)車を用意します。
(石松)福家君。
娘に挨拶してきていいかしら?はい。
(喜子)あなたはそこに座って待っていてちょうだい。
(後藤)君が彼女に興味を持った理由が分かったよ。
終わりにしましょう。
うん。
奥さま?
(爆発音)
(石松)福家君!大丈夫か!?さあ!奥さま!
(石松)やめろ!奥さま!!
(石松)やめるんだ!福家!奥さま!奥さま!!
(石松)福家!!
(石松)気が付きましたか。
あの夫婦は?前に言った君の昇任の件ですが僕の方から断っておきました。
目指すものは同じでも君には君自身の道がある。
そうですよね?これからも頑張ってください。
福家警部補。
はい。
分かりました。
2014/03/25(火) 21:00〜21:54
関西テレビ1
[終]福家警部補の挨拶 #11[字]

老夫婦による爆弾殺人は「正義」なのか?福家が警部補である理由…真の正義を問う福家最後の事件!▽檀れい・稲垣吾郎・柄本時生・山本學・八千草薫

詳細情報
番組内容
 車椅子の老女、後藤喜子(八千草薫)がミカンを落とし、通りがかりの男、網山聡(松本実)に拾ってもらう。その間に、老人、後藤秀治(山本學)が網山の持っていた黒かばんと用意していた黒かばんをすり替えた。その後、合流した喜子と秀治。二人は実は夫婦であった。二人は静かに近くの喫茶店へ場所を移す。
 一方、網山は宝石店強盗殺人事件の犯人グループの一人で、この黒かばんを持ったまま、仲間と次の犯罪計画を
番組内容2
練っていた。そのとき、すり替えられたかばんに入っていた爆弾がさく裂する。犯人たちは、この爆発で全員即死してしまった。
 野次馬でごった返す爆発現場に駆けつけた福家警部補(檀れい)は、車いすに乗った喜子とぶつかってしまう。この出会いがすべての始まりだった。福家は爆破が起きた際、近くの喫茶店に老夫婦がいたとの証言を得て後藤夫婦の家を訪ねる。この老夫婦に違和感を覚えていたのだ。そんな福家の訪問を
番組内容3
夫の秀治はいぶかしむ。だが、喜子はどこかうれしそうに応対していた。
 一方、石松和夫警部(稲垣吾郎)は、福家のこれまでの経歴を把握し、処遇についてある決断をし、告げる。福家は意外な反応をするが…。なぜ自ら捜査一課に異動して来たのか。自身の口から、あることが語られようとしていた。
 福家自らの過去と重なる老夫婦の悲しき犯行。彼女にとって過去最大の捜査が始まろうとしていた。
出演者
福家警部補(強行犯第十三係 主任): 檀れい 
石松和夫警部(強行犯第十三係 係長): 稲垣吾郎 
二岡友成巡査(現場鑑識係): 柄本時生 
田所勉警部補(強行犯第十三係 筆頭主任): 中本賢 

後藤喜子: 八千草薫 
後藤秀治: 山本學 

矢崎良太郎(宝石店強盗犯): 阿部亮平 
麻生孝史(宝石店強盗犯): 山根和馬 
鳥島秀(宝石店強盗犯): 白洲迅 
網山聡(宝石店強盗犯): 松本実
出演者2
ほか
スタッフ
【原作】
大倉崇裕(東京創元社/創元推理文庫) 

【脚本】
麻倉圭司 

【企画】
水野綾子 

【編成企画】
清水一幸 

【プロデュース】
貸川聡子 

【演出】
岩田和行 

【音楽】
横山克 

【制作】
フジテレビ 

【制作著作】
共同テレビ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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