未来世紀ジパング【世界を救う日本のスーパードクター】 2014.03.10

関東の人気リゾート地千葉県鴨川
春の訪れをひと足早く感じさせる房総のこの街に外国人の一行がやってきた
しかし彼女たちが向かったのは観光地ではない。
なんと病院だ。
到着するなり館内の見学を始める。
こちらはロビー。
まるで高級ホテルさながらの豪華さだ
日本最大規模の私立病院だ。
都心から車や特急で2時間かかるこの場所に…
病院の人気ランキングではいつも上位に入る有名病院だ。
見学に来ているのは
今度は病室へと向かった
この病院のサービスのよさに驚いていた
更に酒が飲めるレストランや…
彼らがここにやってきた一番の目的はミャンマーが抱える深刻な医療事情を相談するためだった
この訴えに理事長は…
ミャンマー最大の都市ヤンゴン。
2011年の民主化で経済成長に沸いている。
街はにわかに
日本企業も進出を始めた。
買い物を楽しむ若者たちの手には…
しかしその一方で大きな問題となっているのが医療だ。
ここはヤンゴン郊外にある末期がん患者のホスピス
ミャンマーで長年経済開発大臣を務め現在このホスピスの理事長のエーベルさんはこう嘆く
十分な治療を受けられず死を待つしかない患者も多いという。
ミャンマーのがん治療現状はどうなっているのだろうか。
市内でも最大規模の
ヤンゴン市内には大病院がいくつかありがんの手術を受けることもできる
受けられるのは富裕層だけで多くの人は病院で治療を受けることは難しい
果たして民間の治療とはどういうものなのか?ヤンゴンから車で1時間。
小さな村に到着した
村人の大半が農業に携わっている。
ここに患者が殺到する治療院があるという。
村の一角に案内板を発見
看板に従って歩いていくと治療院があった。
中には患者たちの姿が
伝統療法一筋60年のベテランだ
症状をみて薬を調合し始めた
さまざまな薬草を使う漢方に近い医療
こちらの姉妹は末期の喉頭がんだという父親のためにやってきた
病院を諦め伝統療法に頼るしかない
これもまたミャンマーがん患者の実情だ
そんな医療事情を改善したいと日本の亀田総合病院にやってきた
そこに頼もしい人物が現れた
理事長も太鼓判のスーパードクターがミャンマーに乗り込んだ
神の目といわれる優れた技術で次々とがんを見つける
その現場に密着
一方エジプトにも日本の医療を変えた男が乗り込んでいた
しかしそこはイスラムの国。
なんと手術中に祈りを捧げていた。
果たして何が起こっているのか?
さぁ今回は世界を救う日本の医療。
第3弾ですね。
はいミャンマーの医療事情。
ちょっと驚きましたけど…。
そうですね。
夏野さんどうですか?そうですね世界で見るとやっぱり先進国に住んでる人たちっていうのは10%もいなくて大多数の方が満足な医療を受けられる環境にないわけですよね。
世界の医療問題に対して日本に何ができるのか?解説するのは…
世界を救う日本の医療まずはミャンマー見ていきたいんですがこのミャンマー山口さんどういった国ということになりますか?そのせいで著しく発展が遅れてしまったということなんですね?はい。
こちらをご覧ください。
はい。
やっぱりミャンマーは雨期…。
水力発電所が主なところがあるので雨期ではまだしも…。
こういった状況のなかで特に置き去りにされがちだったのが医療ということですか?こちらをご覧いただきたいんですけども…。
日本とミャンマーの比較なんですが年間の医療費の支出なんですけども日本1人あたりで3,190ドル。
日本円に直すとだいたい30万円くらいでしょうかね。
対してミャンマーのほうはわずか10ドル。
1,000円くらいというようなことになって相当な差があります。
さぁそんななかで今回の沸騰キーワードです。
こちら。
日本が誇るスーパードクターたちが世界で患者を救っていた
まずは最初の舞台ミャンマーということになるんですがこちら。
去年7月亀田総合病院が新たなクリニックを開いた
ここに神の目を持つといわれるスーパードクターがいる
石灰化した細胞が集まっている部分はがんの可能性があるという。
乳がんは早期発見で治癒の可能性が飛躍的に高まる。
戸医師は
左右の胸の画像を猛烈なスピードで見ていく
とそのとき…
腫りゅうしこりが見つかった
戸医師のもとには亀田だけでなく全国の病院からも画像が送られてくる
ここで早期発見され助かった患者も多いという。
こちらの女性もその一人
都内のある病院で乳がんの宣告を受けた
手術のためにやってきたのが
手術前に
おかげで完全に取りきることができた
手術から5年。
がん再発の兆候はまったくないという
そんな戸医師のもとにミャンマーの医師たちがやってきた
画像診断を学びにきたのだ
ミャンマー人医師たちの悪性という診断に対し戸医師は…。
この画像は問題なしと診断
画像診断は一朝一夕ではできないのだ。
更に別の画像を見せると…
画像診断の難しさを痛感したミャンマー人医師たち
3週間に渡り亀田総合病院で指導を受けた
一方岡山の大学病院にも…
マンモグラフィーと呼ばれる乳がんの撮影装置の使い方を熱心に学んでいた
なぜここまで乳がん検診の習得に熱心なのだろうか?
実はミャンマーではがんのなかでも
成田から直行便でおよそ8時間半。
ミャンマーへ
乳がんががんの死亡率のトップというのは世界的に見ても珍しいという
その原因のひとつと考えられているのが食生活。
ミャンマー名物の屋台では…
はい切りますね。
人気は
揚げ物ばかり
そしてもうひとつの理由と考えられているのが…
未婚で出産しない女性は乳がんのリスクが高まるともいわれている。
更に遺伝的要素を指摘する声もあるがはっきりしたことはまだわかっていない
そんなミャンマーの乳がんの死亡率を減らしたいとあのスーパードクターが乗り込んだ
知られざるがん大国ミャンマーにあのスーパードクターが乗り込んだ
やってきたのは市内にある女性専用の病院
ミャンマー保健省の局長がじきじきにお出迎え。
実はミャンマーで初めて大々的な乳がん検診が行われるのだ。
検診によって早期発見できれば死亡率がぐっと減るはず。
亀田総合病院は医療コンサルティング会社やミャンマーに20年間通う岡山大学病院の医師と組んで2年前からプロジェクトを進めてきた。
今回無料で検診が受けられるとテレビなどで宣伝していたのだ
しかし保健省の局長はこう心配する
果たして検診にやってくるのだろうか?
女性たちが現れた。
次々にやってくるその数なんと…
なかにはこんな女性も…
いよいよ検診が始まった。
まずはマンモグラフィーによる撮影から
胸を板で挟んで4〜5cm程度に圧迫して撮影する
日本で研修を受けた放射線技師が手際よく撮影していく
順調に検診が進んでいたそのとき…
電力供給が不安定なミャンマーでは停電は日常茶飯事だという
検査は大丈夫なのか?
10分後ようやく電気が回復。
ミャンマーの電力事情を見越して手を打っていた。
今回使用していたのはフイルムを使った…
停電してもデータが飛ぶ心配はない。
だが解像度は低い。
そこで導入したのがこちら。
撮影したX線画像をデジタル処理する装置。
日本の富士フイルム製だ。
X線画像をデジタル処理してモニターに映し出す
こうすれば簡単に拡大できるため小さながんも見つけることができる。
乳がん検診を受けた女性たちは
しこりがあると訴えていた女性は
皆乳がん検診の大切さを理解したようだ。
そのとき戸医師が呼ばれた。
見てほしい画像があるという
そこにはがんの可能性の高いしこりが映し出されていた
画像にははっきりとした石灰化が。
更に戸医師はあることに気がついた
戸医師ミャンマー人医師が見落としていた別のしこりを見つけた。
マンモグラフィーでがんの疑いがあれば次にエコー検査や組織を調べるなど精密検査が行われる
その割合はなんと日本のおよそ10倍だ。
しかし早期発見のおかげですぐに手術することができたという
カインさん実際にミャンマーには乳がんの女性ってあんなに多いんですか?そうですね私の周りでもですね3人くらいいまして早く見つかることが何よりですよね。
今ミャンマーでは乳がんの死亡率が高いんだっていう話ありましたけれども実は世界中見てみると…。
こちらご覧くださいいろいろと挙げてみました。
まずメキシコなんですが心臓病です。
死亡者数年間およそ6万人と言われてるんですね。
高カロリーで安い加工食品というのがどんどん普及していてその一方で運動量が減っているというのが大きな原因だろうというふうにみられています。
それからロシア。
これは有名ですよね。
そうですね。
男性の平均寿命が63歳。
低いですよね。
若いんですよ。
年間4万人以上がアルコール中毒で死亡していると。
原因はなんといってもウォッカの飲みすぎ。
山口さんインドこれびっくりしました。
そうなんですインドは狂犬病。
狂犬病なんて日本ではね昔聞いたなっていう。
実は世界の国々が抱えるこれらの病気。
大きく2つに分けられる。
赤で色分けされているのが途上国に多い感染症。
黄色は先進国に多いといわれる生活習慣病だ。
日本の医療はどちらの病気にも対応して世界に貢献できるという
例えばイスラム教の場合こういうことが考えられます。
戒律の厳しいイスラムの国では女性は男性の前で肌を見せたり接触することは許されない。
男性医師が診察できない場合もある。
またイスラム教徒は1日5回の礼拝を欠かせない。
長い手術のときにどうするのか?更に
もう1つこちらも見ていただきたいんですが…。
ただイスラムの国だからこそ日本の医療ができることというのがあるんです。
第一人者と呼ばれるすごい医師が登場します。
こちらは人気のピラミッドだが観光客はまばら
いまだ政治の混乱が続くエジプト。
観光客の乗ったバスが爆破されるなどテロも絶えないからだ
そんなエジプトである日本人医師に感謝してやまない家族がいるという。
ここはカイロから車で2時間。
緑豊かな農村地帯。
ちょうど農作業の真っ最中
7年前余命3か月の宣告を受けたが今はこのとおり元気だ。
彼の身に何があったのだろうか
ある日本人医師の手によって劇的に回復したのだ
タナカとはいったいどんな医師なのか
その人物が降り立った
明るく笑うこの男こそ医師の…
手術のため頻繁にエジプトへやってくるという田中医師。
行く先々でエジプト人たちから…
手術の舞台はここ。
中東最大級の総合病院
エジプト人医師たちが集まり手術のためカンファレンスが開かれた。
今回田中医師の指導のもとある大きな手術が行われるという
余命3か月ともいわれたあのエジプト人も救ったその手術とは…
皆さんは覚えているだろうか?1990年京都大学で重い肝臓病を患っていた9歳の男の子に父親の肝臓を移植する生体肝移植が行われたことを。
日本初の成功とニュースになった。
このとき手術を担当したのが田中医師だったのだ
脈拍数が112。
ほぼ100〜110くらいでずっと安定してます。
生体肝移植とは患者の悪い肝臓を取り出し健康な人の肝臓の一部を切り取って移植する手術。
当時世界で主流だったのは脳死肝移植。
しかし日本では心臓が動いている状態で臓器を取り出してもよいのか?と問題となった。
そこで田中医師は生体肝移植に取り組み成功例を重ね治療方法を確立していったのだ
まさに世界的な第一人者。
そんな田中医師がなぜエジプトに通うのか?
エジプトではナイル川にすむ寄生虫対策として70年代に予防注射が行われた。
その際注射針を使い回したことが原因でC型肝炎が蔓延
脳死は人の死ではないと考えられている。
そこで生体肝移植が求められているのだ。
白羽の矢が立ったのが日本の田中医師だった
この日生体肝移植を受けるのは…
このまま放置すると助からないと宣告された
いよいよ手術が始まる。
生体肝移植は最低でも10時間はかかる大手術
田中医師は息子ターレックさんの手術室へ。
オペが始まった
まず息子の健康な肝臓を電気メスで切り取る
とそのとき!
電気メスが故障してしまった。
急いで直そうとするが手に負えない。
しかしこれ以上ストップするのは危険だ。
そのとき田中医師驚きの行動に出た!
エジプトで行われた生体肝移植の第一人者田中医師の手術。
ところが肝臓を切り取る最中に電気メスが故障。
急いで直そうとするが手に負えない。
そこで田中医師が取り出したのはなんと
これで肝臓を切り進めていく
これが息子の健康な肝臓だ
一方こちらは
エジプト人医師たちが父親の悪い肝臓を摘出していた
そこに息子の肝臓が運ばれてきた
田中医師が
そのとき取材班は思わぬ光景を目撃した。
大事な手術中に何をしているのか?
エジプトで行われた生体肝移植の手術。
そのさなか熱心に何かを読む医療スタッフの姿が
イスラム教の教えを書いた通常イスラム教徒は1日5回お祈りをする。
手術は長時間。
影響のない範囲でお祈りが認められている。
いよいよ最大の難関。
息子の肝臓を父親の体に繋ぐ。
肝臓の細い血管や管を繋ぎ合わせる。
その太さは細いところでたったの2ミリ。
小さな針と細い糸で正確に縫い合わせていく
ようやく山場を過ぎた田中医師は手術台を離れエジプト人医師たちを見守る
若いエジプト人医師たちも着実に育ってきているようだ。
父も息子も無事。
手術は成功に終わった
またひとつエジプト人の命を救った
さぁ行きましょう。
みんなで行こう。
すごいですね田中先生。
いいところでスッと田中先生が手を引くというか…。
あとは任せるっていうところがやっぱり人を育てる力ですよね。
ほんとですね。
戸先生今の田中先生も患者さんを世界に出向いて救ってでもじゃあその先って何か広がるものがあるんですかね?実はお医者さんだけではないんですね。
こういうことがあります。
病院。
そういったものをパッケージセットにして出していきたいと。
そんな医療パッケージ戦略はエジプトでも着々と進んでいた。
カイロのある会合に田中医師の姿があった。
日本式の肝移植センターをカイロに作ることが決まったのだ。
そこには日本の医療機器メーカーもいた。
いよいよ日本式医療が本格的に世界に打って出る
さぁこれから日本の医療というのは世界でどういうふうに活躍するのか未来予測をお願いします。
はい私の未来予測はこちらです。
世界の医療現場から見えてくる日本の未来とは…
おもてなし医療?これどういうことですか?庶民を救うっていうのはどういうことなんですか?
十分な医療が受けられない世界の人々のために山口は日本のある制度が役立つのではないかと言う
誰でも等しく少ない負担で医療を受けられる日本の皆保険制度だ
こういう仕組みシステムというのを入れてもらえればほんとに庶民のレベルまでいい医療が受けられるっていうかたちでですね…。
カインさんどうですか?ミャンマーでもしこういう皆保険制度っていうものが導入されたら。
何かしらそういったものを…。
ただ夏野さん日本もそうでしたけどこういった制度というのは国が成長しているときが実はつくりやすいんですよね。
そうですね。
貧しい方は貧しい方なりの負担稼いでらっしゃる方は稼いでらっしゃるなりの負担でっていうアプローチなのでこれは成長国にこそ実はふさわしいなっていうとこはありますね。
今後の日本の医療の世界でも活躍期待したいですね。
2014/03/10(月) 22:00〜22:54
テレビ大阪1
未来世紀ジパング【世界を救う日本のスーパードクター】[字][デ]

日本のスーパードクターが世界を飛び回りその国の医療で不可能だった治療や診断に挑戦、命を救う。「がん大国」ミャンマー、「肝臓病大国」エジプトに密着する。

詳細情報
番組内容1
千葉県鴨川にある亀田総合病院。医師数450人、一日の来院患者3000人という日本有数の人気病院。そんな病院に協力を求めてやってきたのがミャンマー保健省の役人達。実はミャンマーは“がん大国”。しかし鎖国時代の経済の停滞で、今も満足な医療を受けられる状況にない。大病院に通えるのは一部の富裕層だけ、庶民は伝統医療と呼ばれる薬草などを使った昔ながらの治療法に頼るしかなかった。
番組内容2
ミャンマーに乗り込んだのは、亀田総合病院の戸