伐採された木は細かく砕かれ、リサイクルされるということです。
イケてるメンズがそろいにそろった魅惑の全寮制男子校桜咲学園
そこにアメリカから転校生がやってきた。
名前は芦屋瑞稀。
性別は女。
そう。
彼女はとある目的のために男と偽って男子校に編入してきたのだ。
男に成り済まして学園生活を送る瑞稀に次から次へと降りかかる災難
そしてついに正体がバレて…
(梅田)どうして男子校に女の子がいるのかな?さあ答えてもらおうか?
(瑞稀)うっ!?ちょちょ…。
嫌…。
離せよ。
うっ…。
うっ…。
痛え。
痛っ…。
うっ。
痛え。
ごまかそうったって無駄だ。
思春期迎えた女の体なんざ見なくたって分かる。
(裕次郎のほえる声)痛っ…。
あっ!?うっ!?
(ほえる声)おいやめろ。
ちょ…ちょっと。
おい!あっ待て。
こら!おい!
(ほえる声)ちょっと…。
お前やめろ。
あっ痛え…。
どうしよう。
絶対バレた。
ああー。
(ほえる声)あっ?
(佐野)裕次郎。
佐野。
ありがとう。
(佐野)何が?いや…。
助けてくれたんだろ。
バカじゃねえの。
おい佐野!俺がお前のために何かしてやるわけねえだろ。
だってグラウンドで倒れたときも運んでくれたろ?別にお前だからってわけじゃねえよ。
俺はただけが人を運んだだけだ。
けが人…。
何でも自分の都合のいいように解釈して。
勘違いもここまでくると笑えんな。
笑えるって…。
勘違いしてんのは佐野のほうじゃねえかよ。
ああ?そのロン毛にピアス。
格好つけてるつもりかもしんねえけど全然似合ってねえ。
モテるような顔してっけど友達ゼロだし。
好き嫌い多いし。
夜中の歯ぎしりうっせえし。
体毛なんて女みてえに少ねえし。
言いたいことはそれだけか?おう。
うわーっ。
また余計なことを。
くーっ。
(大国町)芦屋。
悪かった。
(北花田)悪かった。
だからもう大丈夫だって。
(難波)いや。
よくねえな。
不正が発覚したからには責任を取る。
当然の報いだ。
(天王寺)分かっている。
優勝は辞退するつもりだ。
・
(猿渡)すばらしい。
すばらしい。
すばらしいすばらしいすばらしいすばらしいすばらしいすばらしい。
すばらしい。
(難波)猿渡教頭。
(猿渡)事情はすべて聞きました。
しかし辞退するというのではなく罪を認めその…。
そ…。
あっ。
その十字架を背負うというのも一つの責任の取り方ではないでしょうか?それは優勝を辞退するなということですか?いやでも…。
と校長先生がおっしゃってました。
(寮生たち)ああー。
(中央)いいじゃないですか難波先輩。
もう彼女もいないんだし土日外泊なんて意味ないでしょ。
もとはといえばお前のせいだろ!死ね!死ね!
(天王寺)分かりました。
俺はこれを勝ちだとは思っていない。
次は正々堂々と優勝してみせる。
次?・
(姫島)そうはさせませんよ。
こっちだよ。
アーハハハ。
こっちこっち。
アーハハハ。
(寮生たち)おおっ!?
(姫島の笑い声)
(姫島)次こそ我々の番です。
とーっ…。
(寮生たち)ええーっ?アーハハハ!
(寮生たち)おおっ!?うおーっ。
イリュージョン!?猿渡教頭。
(猿渡)次のイベントは「ミスター桜咲コンテスト」ミスター桜咲コンテスト!?
(歓声)
(関目)ミスター桜咲コンテストっていうのはブロッサム学園と合同企画で要はキングとクイーンを決めるコンテスト。
(瑞稀)ふーん。
ファッションや特技をみんなの前で披露していちばんイケてる男女を決めるんだ。
ああー。
(関目)ちなみにファンクラブによる途中経過のランキングは5位天王寺恵。
4位中津秀一。
3位難波南。
2位姫島正夫。
そして1位が佐野泉。
へえー。
佐野が1位なんだ。
そう。
(中津)な…なあ?うん?ちょ…。
ちょ…ちょっといい?えっ俺?
(瑞稀)おっ。
どうした?中津。
(中津)いや。
マラソンのときのけが。
大丈夫か?おう。
大丈夫。
それよりありがとな。
助けてくれて。
いや。
礼を言うのは俺のほうだ。
うん?いや。
なんつうか走ってるお前の姿見て変われたっていうか変わったっていうか…。
まっとにかく今日からお前を弟子にしてやるから。
弟子?何だよ?文句あんのかよ。
うん?あっ…。
あっいや。
あっいや。
いや。
あの…。
じゃああのあれは?しゃ…舎弟は?同じじゃねえ?そうか同じか。
じゃああの。
あれでいいや。
あの。
ダ…ダチでいいや。
おう。
(中津)ないないないない。
ないない。
だっておかしくねえ?あれ。
だってあいつ男じゃん。
何でドキドキしてんだよ?
(淀屋橋)来た来た。
来ましたよ。
あの真ん中。
あの子胸でかくね?
(四条)あれは絶対Dカップだな。
(西院)いやぁEはあるでしょう。
(明石)バカ野郎。
それを言うならこの子のくびれがいいラインだよ!
(嵐山)くびれなんか分かんねえべ。
(明石)見くびんな!俺ぐらいになるとな透視できるんだよ。
(七道)すげえ!
(淀屋橋)じゃあの子何カップだよ?
(明石)うん。
ずわーっ!
(エリカ)ひばりさま。
透視されてますけど。
(ひばり)ほうっておきなさい。
女は見られて美しくなるものよ。
(明石)あーっ!ダメダメダメ。
あの子パットで胸作ってるもん。
(生徒たち)ええーっ!?
(ひばり)失礼ね。
パットなんか入れてないわよ!
(梅田)よう。
ここは風が気持ちいいな。
そういえば下で芦屋たちが何か作業してたぞ。
確かお前芦屋と同じ部屋だったよな。
あいつ面白えな。
(佐野)さあ。
興味ないっすから。
佐野。
お前陸上どうすんの?まっ別にいいけど。
次のミスコンだがもう強制で俺に従う必要はない。
だがな俺がお前らに与えているのは愛のムチであるということを分かっていてほしい。
(第一寮生たち)押忍。
(天王寺)俺のやり方に異議あるヤツは1分以内にこの部屋から出ていけ。
俺は決して引き止めない。
(大国町)あれ?開かない。
(北花田)何でだよ!?10秒前。
9、8、7、6、5秒前。
4、3、2、1。
終了!そうか。
やっぱりみんな俺についてきてくれるのか。
(第一寮生たち)押忍。
何?ミスコンの看板?
(関目)はい。
去年のデザインを参考にしたいんですけど。
(難波)確か地下の倉庫にあったかなぁ。
(関目)じゃああとで中津取ってきてよ。
何でだよ?ニャロメが行けよ。
(関目)関目だから!てことで俺暗いとこ苦手だから。
(嵯峨)いや。
俺方向音痴だから。
(野江)俺運動音痴。
(京橋)俺音痴。
(中央)僕ウンチ。
はあ?うっ…。
俺?いや。
倉庫の場所知らねえし。
自分で探せよ。
何なら帰ってこなくてもいいから。
(佐野)よし。
一緒に行ってやろう。
(寮生たち)ええーっ!?
(佐野)フフフフ。
(生徒)おっ。
芦屋行くぞ。
おう。
(難波)あっ!?あっ!?佐野奈良漬食べちゃった。
(寮生たち)やべえ!
(瑞稀)電気どこ?
(佐野)はーい。
「はーい」じゃ分かんねえよ。
はいはーい。
大丈夫か?ほら。
(悲鳴)・『イケナイ太陽』
(佐野)うーん。
(たたく音)
(瑞稀)さ…佐野?佐野!?うん…。
えっ。
寝て…る?
(寝息)・
(足音)・
(中津)おーい!だ…大丈夫か?おう。
中津。
みんな。
奈良漬?ああ。
あれってさ酒入ってんじゃん。
うん。
こいつねそれだけでもう新橋のサラリーマン並みに酔っちまうんだよ。
ええーっ!?しかもこの子はたちが悪いから酔うとキス魔になっちゃうんですね。
キス魔!?もう辺りかまわず男女かまわずキスしまくるわけよ。
キスしまくり…。
だって俺その被害者だし。
えっ!?俺も。
えっ!?俺も。
えっ!?僕も。
ええーっ!?
(萱島)僕も。
(嵯峨・京橋)俺も!
(野江・淀屋橋・嵐山)俺も!
(上新庄)おりも。
(上野芝)まさお。
(淡輪・高井田)俺も。
(水無瀬)俺も。
俺も。
(姫島)わたしも。
ファーストキスだったのに…。
・
(秋葉)こんにちは。
この地球上でおめぇと同じ空気吸ってるってだけで吐き気がするのにおめぇ俺の職場大気汚染で廃虚にする気か?
(秋葉)またぁてれちゃって。
同じベッドに入った仲でしょ。
(笑い声)それ以上言ったらぶっ殺すからな。
殺す?PTAが聞いたら卒倒するわよ。
うるせえ!
(秋葉)はぁ…。
用件何だ?
(秋葉)転校生の話。
名前は?芦屋瑞稀。
こいつがどうかしたのか?別に。
かわいい子だなぁと思って。
(梅田)ホントにそれだけか?おもちゃ取り上げられそうな子供みたい。
・
(ドアの開く音)
(秋葉)おっ?
(シャッター音)
(秋葉)ブロマイド人気ナンバーワン男。
まいど。
どうした?お世話になりました。
(梅田)そうか。
(秋葉)ちょちょ…ちょっと。
もっと説得してもよかったんじゃない?そんなことで考え変えるようなヤツじゃない。
そうかな。
転校生と佐野君。
面白い組み合わせだよね。
フフッ。
(生徒たち)俺だよ。
俺俺。
俺だよ俺…。
(猿渡)えー。
ではミスター桜咲コンテストの出場権利を勝ち得た10人を発表します。
(歓声)
(猿渡)姫島正夫。
(生徒たち)よっしゃー!
(猿渡)天王寺恵。
(生徒たち)よっしゃー!
(猿渡)佐野泉。
(生徒たち)よっしゃー!
(猿渡)難波南。
(生徒たち)よっしゃー!
(猿渡)関目京悟。
(生徒たち)よっしゃー!八尾光。
(八尾)エステ行かなきゃ。
(猿渡)帝塚山翔太。
(帝塚山)美顔器買わなきゃ。
中津秀一。
今宮昇。
(今宮)永久脱毛しなきゃ。
で芦屋瑞稀。
えっ?俺!?おっ?瑞稀お前もか?うん。
おっ。
う…うん。
そうかそうか。
佐野は?えっ。
ああ。
あいつはたぶん出ねえよ。
去年も出なかったし。
ふーん。
そう…。
いや。
ちょ…ちょっと。
(猿渡)えー。
なお今回のミスコンに選ばれた者がいる寮には各部屋に一台ずつ液晶テレビを支給する。
(歓声)
(梅田)芦屋。
(瑞稀)ああ…。
やっぱりきゃしゃな体だな。
佐野に言っとけ。
1週間以内に部室の私物を処分しておくようにってな。
えっ…。
佐野陸上部やめるんですか!?やめるんじゃない。
やめたんだ。
えっ?
(瑞稀)おっ。
(中津)おっ。
佐野いねえんだよな。
そんなことより飯行かねえ?お好み焼き。
あっ悪い。
今それどころじゃねえんだ。
何でだよ?行くぞ。
えっちょ…ちょっと。
離せよ。
離さねえよ。
離せって。
(中津)佐野が退部?
(瑞稀)うん。
梅田が言うんだったら間違いねえな。
あいつ陸上部の顧問だし。
えっ?そうなんだ。
だけど佐野のヤツ何で陸上部やめちゃったんだよ。
うん…。
どうしたらまた跳んでくれんのかな。
(中津)跳ぶこと強要したってあいつは跳ばねえよ。
えっ?ホントはあいつ自身がいちばん跳びたいって思ってんだよ。
うん…。
ていうかお前さ佐野のことになると何か妙に絡んでくるよな。
えっ?お前もしかしてお前…。
これですか?はあ?違えよ。
ホモじゃねえ!ホモじゃねえ!バカ。
お前ギャグだっつうの。
真に受けんじゃねえよ。
ちょっとお前何やってんだよ?ほら…。
あっいやいやいやいや…。
いや何でもない。
何でもない。
全然何でもない。
何でもねえていうか何かあっちゃいけない。
ダメ。
絶対ダメ。
よし。
熱っ!熱っ…。
はあ?ちょっと何やってんだよ。
ほら。
(せきこみ)うん?うわーっ。
俺は燃える若獅子の異名を取るサッカー小僧中津秀一。
めちゃめちゃ女が好きだぁー!
(神楽坂)佐野。
(瑞稀)ふざけんなよ。
どういうことだよ金ねえって?
(中津)まあまあそんな細かいこと気にしないでくださいよ。
(中津)うん?ちょちょ…ちょっと。
あっど…おい。
どどどどど…どうしたんだよ?あそこ。
佐野とどっかで見たことある顔…。
えっ?ああ。
あれは神楽坂だ。
佐野と全国大会で競ってた。
ふーん。
何話してんのかな?もっと近づけねえかな。
おい。
(神楽坂)筋肉が落ちきっただせえツラだな。
(佐野)俺はもうやめたんだ。
(神楽坂)だったら次の大会出てからやめろよ。
(佐野)ああ?
(神楽坂)ぶざまなジャンプで観客に笑われてからくたばれつってんだよ。
(神楽坂)要は怖えんだろ?足が治っても空いたブランクにビビってバーと向き合う勇気がねえ。
お前に何が分かんだよ。
(神楽坂)何でも分かるよ。
退部届出して勝手にケリつけた気になったはいいが何をしていいか分からねえ。
ホントの自分はこんなんじゃねえとか言い訳しながら公園でたそがれてる。
違うか?・おい。
こら。
偉そうなこと言ってんじゃねえよ。
佐野がいたらなお前なんて万年2位だろ!何だ?この女みてえな野郎は。
女って…。
俺は男だ。
(中津)おい!おい。
お前あれか?お前こいつに気があんのか?
(神楽坂)はっ?何だこいつら?ダチだよダチ。
佐野はなお前なんかに絶対負けねえ。
(中津)おい。
やめとけ瑞稀。
うおーっ!?ああ。
あ…あっ。
佐野よかったな。
こんなレベルの低いヤツらに囲まれて。
(四条)ワンダラダラツーダラダラミイダラダラソワカ…。
(四条の呪文)
(八尾)どうしたんだよ寮長?
(今宮)さあ朝からずっと様子が変なんだよ。
お…おおっ!?思えば1年のときに交通事故で欠場。
2年のときは会場を間違えて欠場。
何たる不運。
そんなにわたしの美しさは罪なのか?
(寮生たち)おおーっ!?
(八尾)取りつかれてる。
(今宮)おい。
二寮の萱島を呼べ。
おはらいしてもらうんだ!
(瑞稀)もう寝た?佐野。
気にすんな!
(佐野)いつまで隠れてるつもりだ?
(瑞稀)裕次郎は?いつからここに?
(佐野)1年前。
保健所に連れてかれるとこ偶然通りかかって。
1年前。
それ以来ずっとおんなじコースを散歩してる。
俺は毎日このグラウンドに通ってたんだ。
だけど見てるだけ。
それしかできない。
神楽坂の言うとおりだよな。
裕次郎。
俺はいつの間にかフィールドに立つことさえ怖くなっちまった。
だから退部したのか?まっ焦ることねえって。
佐野は佐野の歩幅でゆっくり進めばいいんだよ。
どうして分かんねえかな。
えっ?お前のそういう言葉が重荷でしかねえんだよ。
俺は跳べない。
それが事実だ。
そんなのおかしいって!足はもう治ってんだろ。
だったら跳べないなんてことはねえって。
きっと前みたいに跳べる。
うっせえんだよ!跳びたくねえって言ってんだろ。
だったらいつか跳びたくなる日を俺がつくる。
だからやめんなよ。
何なんだよ?お前。
(秋葉)うちは300円だよー。
はいまいど。
・
(フラメンコ)気合い入ってんなぁ。
まっ撮ってあげないけど。
(審査員)ひばり萌えー!
(審査員)ひばりさまー!
(八尾)オスカーどうしました!?
(姫島)二寮の萱島におはらい頼んだら逆に悪い霊をつけられたー!
(生徒たち)オスカー!我が名はサタン。
出ていけー!
(生徒たち)オスカー!初めて失敗しちゃった。
(吉岡)さあ続いてミスター桜咲コンテストの開催です。
(生徒たち)イェーイ!
(吉岡)エントリーナンバー1第三寮姫島正夫君。
(姫島)正夫って言うなー!
(姫島)・「ある晴れた昼下がり」
(悲鳴)
(姫島)・「ドナ・ドナドナ・ドナ…」痛ーい!
(天王寺)難波。
(難波)あっ?
(天王寺)佐野も中津も芦屋もいないではないか。
それでも勝つ気あんのか?貴様。
(難波)分かってないね。
ああ。
ちょちょ…。
まあまあまあ…待った待った。
お前らちょっと来い。
(中央)何ですか?えっ?
(難波)まあ元へ戻れ。
(中央)えっ?何?
(難波)もし優勝して液晶テレビゲットできたら…。
(生徒たち)うん。
無修正の…。
(生徒たち)えーっ!?
(難波)貸してやるぜ。
(嵯峨)二人を捜してきます。
(難波)おう。
(嵯峨)よし行くぞ!
(京橋)佐野さま!
(嵯峨)佐野。
佐野いた?
(京橋)いないよ。
(嵯峨)おお。
佐野!ビバ無修正!ヘルプミー!佐野!
(第一寮生たち)ソイヤソイヤ…。
(気合い)
(天王寺)押忍。
(第一寮生たち)押忍。
セイセイセイウーハー。
セイセイセイウーハー。
(第一寮生たち)イャーッ。
(カンナ)天王寺さま。
(樹理)カンナさん。
(歓声)
(生徒たち)1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12…。
(こまり)すごい…。
(樹理)こまり。
(嵯峨)佐野いたか?
(京橋)いないよ。
どこ行っちまったんだよ。
(嵯峨)芦屋もいねえじゃねえか。
もうー。
ほら。
あっち捜して。
(歓声)俺は女が好き。
俺は女が好き。
女が好き…。
偽の健康診断書か。
英語で適当に書けばごまかせると思ったのか?
(瑞稀)あっ…。
だ…だから。
えっ…。
お前何をしに来た?
(せきばらい)友達の話をしてもいいですか?友達がその高跳び選手を知ったのは中学のときでした。
彼のジャンプを見てなぜか無性に感動したんです。
すごく繊細でしなやかで何よりきれいでした。
それでその男にあこがれてここに来たってわけか?違います。
彼の翼を奪ってしまったから…。
1年前アメリカで日本代表の強化合宿が行われることを知りその合宿所を訪れました。
でも…。
(回想)
(英語の会話)
(瑞稀の悲鳴)
(うめき声)
(佐野)あっちに行けば大通りがある。
行け。
全力で走れ。
(舌打ち)くそっ。
(英語の会話)
(佐野)うわっ!
(佐野のうめき声)なるほどな。
そういうことか。
だが答えにはなってない。
お前は…。
その友達は一体何をしに来たんだ?それは彼を跳ばせるためです。
「跳ばせる」?みんながあいつを跳ばそうとした。
でもダメだった。
それをどうやって?今は分かりません。
勇気を出してここに来ればすべてが解決すると思ってた。
でも違ってました。
(梅田)そいつの抱えていた闇はとてつもなく深かった。
でもだからこそもっと彼の世界に踏み込んで一緒に答えを探したいんです。
そういうの最近の日本じゃ「ウゼエ」って言うんだぞ。
まあ嫌われるのは覚悟の上です。
それでもちゃんと向き合わないときっと彼は跳んでくれません。
(ほえる声)
(吉岡)エントリーナンバー9第二寮佐野泉君です。
(吉岡)佐野泉君?佐野泉君。
いませんか?欠場ということでよろしいでしょうか?
(ため息)
(関目)やっぱ来ないか。
(嵯峨)うん。
・
(歓声)
(ひばり)佐野さま!佐野さま!すてき!
(中津)来たぁ!液晶テレビ!
(シャッター音)おい。
裕次郎。
裕次郎。
行くぞ。
(梅田)退学だな。
えっ?残念ながらその友達は退学だ。
あっ…あっ。
芦屋。
お前が色恋ざたでこの学園にやってきたんなら俺はお前を即刻退学にするつもりだった。
がお前がどうやってあいつを跳ばすのか見ものだな。
何だ。
取って食われるとでも思ったか?えっ…あっ。
いや…。
まあちょっと。
安心しろ。
俺は女には興味ねえから。
えっ?行かなくていいのか?ミスコン。
やべえ。
すいません。
遅れました。
(笑い声)えっ?
(中央)脱いで。
脱いで。
(嵯峨)そうそうそうそう。
そん中入って。
そん中そん中。
(中央)それ着て。
それ着てね。
はい。
頑張って。
よっしゃー。
えっ?服!?
(吉岡)エントリーナンバー10第二寮芦屋瑞稀君です。
(歓声)・
(嵯峨)幕が開いたら出てこいよ。
どういうことだよ!?全裸でミスコン1位取れるなら安いもんでしょ。
オホホホ。
えっ!?
(中央)じゃ頑張ってね。
(嵯峨)頑張ってね。
悪く思うなよ。
ちょっと!
(中央)芦屋の全裸か?
(嵯峨)アハハ。
ったく。
(生徒たち)芦屋!芦屋!芦屋!芦屋!芦屋!芦屋!芦屋!芦屋!芦屋!芦屋!芦屋!芦屋!芦屋!芦屋!芦屋!芦屋!
(歓声)・
(ドラムロール)
(どよめき)
(関目)意外な展開。
(難波)いや。
でもインパクトは大だ。
もらったぜ液晶テレビ!中津。
鼻血出てるよ。
(中津)えっ?
(難波)ぐっ…。
(中津)おっ…と。
落ち着け俺。
相手は男だ。
男。
男。
男。
おと…。
かわいい。
(歓声と拍手)退部届撤回したのもあいつの影響かな?
(歓声と拍手)
(吉岡)さあ。
ミスコン男子1位は…。
犬の裕次郎です。
(生徒たち)ええーっ!?この場合液晶テレビって…。
(難波)どうなるの?続きまして女子1位!クイーンは…。
(樹理)7年連続1位おめでとうございます。
芦屋瑞稀君です。
えーっ!?えーっ!?
(ひばり4)えーっ!?
(生徒たち)えーっ!?
(秋葉・うぐいす)えーっ!?
(樹理)あっひばりさま!?お気を確かに!
(ひばり4)ひばりさま!ああー!ひばりさま。
ひばりさま…。
ひばりさま!お気を確かに!嘘だろう?
(猿渡)1位おめでとうと校長がおっしゃってました。
賞品はこちらです。
ジャーン。
(はしゃぐ声)
(野江)いやぁ腹へったなぁ。
(瑞稀)みんな俺を売ったんだ。
(難波)まあまあまあ。
気にすんなって。
終わりよければすべてよしって言うじゃないか。
(中央)そうだそうだ!
(難波)なあ女子1位おめでとう。
おう。
(難波)よーし!お前ら。
万歳すんぞ万歳!
(歓声)
(難波)万歳!
(寮生たち)万歳!
(難波)万歳!
(寮生たち)万歳!
(難波と寮生たち)万歳!万歳!何でこの部屋で打ち上げやんだよって顔だな。
別に。
だけど汚すなよ。
えっ?何か言った?
(佐野)何でもねえよ。
あっわ…悪い。
俺のだよそれ。
まあいい。
飲んで。
ジュース取って。
つうか何でドキドキしてんだよ?あっ。
このコップ瑞稀の…。
ってことはか…かっ。
かかか…間接キ…キッス!?おっ!?ああーっ!?ってお前何てことをしてんだよ!この野郎こら!あっ!?殺伐としたオーラが…。
(中津)ハーッ!みんな盛り上がってんな。
俺なんかさ女装させられちゃって困っちゃうよ。
(笑い声)げっ…。
・
(鼻歌)あっ。
また奈良漬出てんじゃねえか。
ああーっ!?
(寮生たち)おおーっ!
(はやしたてる声)やっぱり誰とでもキスするんだ。
(静稀)はあーっ。
瑞稀。
(いびき)
(メールの着信音)うん?あっ…。
(中央)うん…。
(寮生)うぁっ。
・
(佐野)何だそれ?・『PEACH』
(千秋)
親愛なるヴィエラ先生。
2014/03/25(火) 14:57〜15:53
関西テレビ1
花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜 #02[再][字]
一番イケてる男女を決めるミスター桜咲・ミスブロッサムコンテスト開幕!瑞稀が日本にきた本当の理由も明らかに!さらに瑞稀と佐野がキス!?大波乱の第2話!
詳細情報
番組内容
保健室に運ばれたことで、校医・梅田北斗(上川隆也)に女だとバレてしまった芦屋瑞稀(堀北真希)は、梅田から男子校に編入してきた理由を問い詰められ、絶体絶命のピンチに・・・と、そこへ、第二寮で飼っている犬の裕次郎が現れ、瑞稀は間一髪、脱出に成功する。外へ出た瑞稀は、裕次郎が佐野泉(小栗旬)の元へ駆け寄るのを見て、佐野が自分を助けるために裕次郎をよこしたのだと思い、礼を言う。ところが佐野は、
番組内容2
瑞稀のためにそんなことをするわけがないと、相変わらず悪態をつく。
その夜、食堂にいた瑞稀たちは、教頭・猿渡(宇梶剛士)から、次のイベントとして「ミスター桜咲コンテスト」が開催されると聞く。それは、桜咲学園と姉妹校である女子高・聖ブロッサム学園が共催し両校の“キング”と“クイーン”を選ぶコンテストで、一番イケてる男女を選ぶというもの。ファンクラブによる途中経過が報告される中、
番組内容3
中津秀一(生田斗真)が瑞稀を呼び出すが、中津の様子は何だか変。
各寮は早速ミスコンの準備を始めるが、瑞稀の第二寮でも寮長・難波南(水嶋ヒロ)の下、看板を制作することが決まる。そこで、地下倉庫にある去年の看板を参考にするため、誰かが看板を取りにいくことに。結局、瑞稀が行くはめになるが、場所がわからないうえ、暗い倉庫に行くのをためらう瑞稀に、佐野が突然、自分も一緒に行くと言い出す。
出演者
堀北真希
小栗旬
生田斗真
水嶋ヒロ
山本裕典
岡田将生
木村了
石垣佑磨
姜暢雄
城田優
岩佐真悠子
紺野まひる
上川隆也 ほか
原作・脚本
【原作】
「花ざかりの君たちへ」中条比紗也(白泉社 「花とゆめ」)
【脚本】
武藤将吾
監督・演出
【企画】
後藤博幸
【プロデュース】
森安彩
【演出】
松田秀知
音楽
河野伸