趣味Do楽 茶の湯 裏千家“茶の湯と出会う”第4回「薄茶を点(た)てる」後編 2014.02.24

炒め物感覚で簡単です。
さあ溶き卵にとって頂きましょう!一服の茶を通じて招いた側と招かれた側が心を通わせる茶の湯。
亭主は流れるような所作で茶を点て客をもてなそうと努めます。
今回は亭主の所作の基本のうち薄茶を点てるまでを学びます。
「茶の湯裏千家茶の湯と出会う」。
第4回は「薄茶を点てる後編」と題しまして実際に薄茶を点てるところまでを学んでいきます。
ご指導頂きますのは…
(2人)よろしくお願いします。
今薄茶を点てるお点前を学んでいますが前回は道具の運び出しそして道具を清める途中までを教えて頂きました。
今回はそこから薄茶を点てるお点前までを学んでいきます。
稽古を反復しましてその中で動作・型というものをしっかり体に身につけて自然に体・心にしみこませてその動作が自然にできるという姿がなって初めてこういう薄茶を点てるという姿に続いていくんだと思います。
では実際にその茶筅を清める所作茶筅通しからご覧下さい。
茶碗の中の茶筅を右手で出します。
茶碗を少し手前に引きます。
ふくさを左手で持ち右手でひしゃくを取って構えます。
右手にふくさを持ち替えて釜の蓋を取り蓋置の上に置きます。
ふくさは左膝の横に置き茶碗の中の茶巾を取って釜の蓋の上に載せます。
ひしゃくを右手に持ち替えて湯をくみ茶碗に入れます。
ひしゃくを釜に預けます。
この時ひしゃくの柄の端は炉縁の内側の線に合わせます。
茶筅を茶碗に入れ親指を上にして持ち替えます。
茶筅を引き上げ穂先を調べながら下ろします。
これを二度繰り返します。
茶筅の穂先をすすぎ終わりに「の」の字を書くようにして静かに引き上げます。
この茶筅通しはどういうところがポイントになってくるでしょうか。
ここに茶筅ございますがこの先の部分穂先といいますけれどこの部分すごく柔らかくなっております。
もちろん茶筅を清めるという事もあるんですが最初にお湯をくぐらす事によって穂先の例えば折れでありますとかそういうものを調べたりあとは点てる上で穂先を少し柔らかくするという事にも通じます。
ではここでひしゃくを一度取って頂いて持ち方をやってみましょう。
はい。
自然に持って頂いて。
このようにひしゃくは節がありますので炉の場合は節から指一つ分くらい離した所を持ちます。
それで人さし指と親指の間にひしゃくの柄が通るように…まあ自然な姿ですね。
中指の上の方でひしゃくを支えるように持ちます。
あとの指も自然にそれに沿うような形。
あまり出さない方がいいんですね?そうですね。
あまりひしゃくから指が出ない方がきれいですね。
形で言いますと肩からひじ…何となく自然になってるような姿がきれいな持ち方になります。
それではこのままお湯を一回くんでみましょうか。
ゆっくりと釜のお湯をすくうように。
もう少し下の方まで。
結構中まで入れていいんですね。
そうですね。
ゆっくり上げて頂いて。
その時にひしゃくの合がまっすぐのまま茶碗の方にスーッと移動して頂いて。
茶碗の所で…。
これ「合」と言いますけれど合一つ分くらい離した所から…。
あまり近すぎず。
そうですね。
ゆっくりスーッとお湯を茶碗にあけて下さい。
これは手首は…?ひじ脇は少しあけておりますので手首を返さずにそのままひじをスーッと広げるような意識で。
体はまっすぐ。
重心はまっすぐにして下さい。
ゆっくりスーッと入れます。
全て入りましたらそのまま釜に戻して下さい。
ゆっくりと。
ゆっくりとですねすみません。
それで預けて下さい。
その時にひしゃくの切止がこの炉縁の内隅の延長線にかかるようにして頂いて。
こうですか?そうですね。
ひしゃくを指先の延長線上で自然に扱うというのは非常に難しい事なんですね。
体の中要するに先ほどのひしゃくですと手ひじの延長線にひしゃくがあると。
それを扱う事によってその点前の中に自然な流れとしてできていくわけです。
それが無駄のない美しい所作という事につながっていく事になると思います。
道具を清めたあとは薄茶を点てます。
右手で茶杓を取り客にお菓子を勧めます。
お菓子をどうぞ。
左手で棗を持ち右手で蓋を取ります。
茶杓を持ち直して茶を2杓茶碗に入れます。
茶杓の茶を払い棗の蓋をしたら棗と茶杓を元の位置に戻します。
水指の蓋を取り立てかけます。
ひしゃくを取り湯をくんで適量を茶碗に入れます。
残りの湯を釜に戻します。
茶筅を取って茶を点てます。
茶筅は前後に振ります。
「の」の字を書くようにして茶筅を引き上げます。
茶碗を取り手前に2度ほど回して茶碗の正面を客に向けて出します。
一服の茶が点ちました。
ここまで薄茶を点てるところまでを見てきました。
どうすればうまく点てられるようになるんでしょうか?まず大事なのは適度なお湯の温度ですね。
それから適量のお茶。
それを茶碗に入れまして茶筅を動かすわけなんですが大きくなおかつ早く動かせればいいと思うんですが…。
それで最後に先ほどの茶筅の穂先で泡の表面をきれいに整えましてそれで心の込もったお茶をお出しするというのが大事かなと思います。
このあと点前はしまいつけといって道具を片づける所作や拝見つまり道具を客に見て頂く所作が続きます。
ここからは見本の点前を見ながらこれまで習った事を復習していきます。
まず茶道口で一礼してから水指を両手で持ち席に入ります。
右足で敷居を越え半畳2歩ずつ進みます。
点前座に座ります。
棗茶碗などに続き蓋置建水も運び出したら炉の縁の線を越えないように座ります。
ここが大事な部分でしたね。
はい。
左足が炉の縁から出ないという事ですよね。
そうですね。
体の部分が道具がある所に入らない。
ひしゃくの柄を取り構えます。
蓋置を炉の右に置きひしゃくを置きます。
建水を前に進めて居ずまいを正します。
座り位置が決まって道具もそろいました。
全てがきちんと位置が決まっているんですよね。
はい。
前にも申し上げましたように位置の決定というのが一つの大事な事になります。
その中から円滑に動作ができるという事になるわけです。
そして順序動作という点前の三要素に続いていくわけですね。
続いて道具を清めます。
まず茶碗と棗を所定の位置に置きます。
ふくさをさばきます。
棗を清めます。
茶杓を清めるのに続き「茶筅通し」をします。
茶筅を茶碗に入れては持ち上げ穂先を調べます。
このふくささばきは私もお稽古させて頂きましたが道具を茶室の中でもう一度清める事に意味があるんですよね。
お客様の前でもう一度清める事によって亭主は自分自身の気持ちを清めていくという事に続いていくわけですね。
茶碗も清めたあと客にお菓子を勧めます。
お菓子をどうぞ。
棗の蓋を開け茶を2杓茶碗に入れます。
水指の蓋を取ります。
ひしゃくを取り湯をくんで適量を茶碗に入れます。
茶筅を取って茶を点てます。
茶筅は前後に振ります。
「の」の字を書くようにして茶筅を引き上げます。
茶碗を2度ほど回して茶碗の正面を客に向けて出します。
それではお召し上がり下さい。
それでは。
お点前ちょうだいいたします。
大変おいしくちょうだいいたしました。
亭主の所作の中に相手を思いやる心というのがすごく含まれているという事を今回感じましてそれを学んだ上で飲みますとまたひと味違いますね。
そうですね。
客として亭主を離れない。
亭主は亭主として客を離れない。
お互いを思いやる事で初めてお互いの気持ちをくみ取る事ができるという事になると思います。
その中でお茶の一会が成り立つという事を体験されたと思いますね。
一服の茶を点てる茶筅。
今回は1本の竹からその繊細な形を生み出す匠のわざに迫ります。
国内で作られる茶筅の9割以上を生産している奈良県生駒市高山地区。
この地で先祖代々茶筅を作ってきた…自宅の裏山は竹林になっています。
茶筅を作り始めて20年余り。
一目で茶筅に適した竹を見分けます。
これだけ長さがあっても実際茶筅に使える部分っていうのはまあ3本取れたらいい方ですかね。
茶筅に適した品質の竹は貴重で数が少ないため谷村さんは滋賀や兵庫からも竹を仕入れています。
裏千家の茶筅に使われるのは淡竹という種類の竹。
汚れを落としたあと天日にさらして白くし更にそれを1年以上自然乾燥させてから使います。
ここの中の身の部分の厚さとか堅さ柔らかさそしてあとは作る時の季節ですよね乾燥してる時期と湿気の多い時期それによって竹の反応がまた変わってきますんで。
すごく微妙な事ですけどもいろんな情報を頭に入れながら作る事が大事とされてます。
使い古せば新しい物に取り替えられてしまう茶筅。
しかしその一つ一つは繊細なわざを駆使して作られています。
表面を削った竹を16等分します。
この時竹の乾き具合を見ながら割る力の入れ方を加減します。
皮と身の間に切れ目を入れて内側の身を削り取ります。
残った皮に細かく切れ目を入れて割いていきます。
茶筅の種類によっては100本以上に割く事もあります。
続いて茶筅作りの中で最も難しいとされる作業「味削り」です。
水に浸けて柔らかくした皮を薄く削っていきます。
竹の柔らかさによってどのくらいの厚みを残すかを判断します。
茶筅のしなり具合を均一にするためです。
厚すぎると柔軟性が出ずお茶を点てにくい。
しかし薄すぎると茶筅が弱くなってしまう。
点てるお茶の味を左右するとも言われる重要な工程です。
谷村さんが味削りに使う自作の小刀。
実はその刃にある工夫をしています。
刃先を丸めるように研いであえて切れ味を鈍らせているのです。
そうする事で穂先を途中で切り落としてしまう事なく長く薄くこそげ取る事ができるのです。
一本の竹から小刀のみで作られる茶筅。
「指先の芸術」とも言われる逸品が生まれました。
消耗品ではあるんですけども僕らは芸術品を作ってるつもりでプライドを持って…かといってあくまでも縁の下の力持ちだという存在であるという事を忘れずに品質を落とす事なく作り続けていきたいなと考えております。
ここまで薄茶の客の作法とそして亭主の所作を学んできました。
これまでお茶の世界を全く知らなかった時は難しいんだろうなという気持ちがあったんですけど今回学んできた事によってさまざまな意味があるんだなという事を知る事ができてもっと深く知っていきたいなと思うようになってきました。
決まり事や動きといったものがありますがそれを理解した上で初めて和やかな薄茶の世界というものがあります。
ですので茶の湯に身近に親しみをもって経験して頂けたらと思います。
(2人)ありがとうございました。

(テーマ音楽)2014/02/24(月) 21:30〜21:55
NHKEテレ1大阪
趣味Do楽 茶の湯 裏千家“茶の湯と出会う”第4回「薄茶を点(た)てる」後編[解][字]

千利休以来、受けつがれてきた裏千家の茶の湯を学ぶ8回のシリーズ。第4回は、「薄茶」のたて方の基礎を学ぶ後編。さらに、茶せんをつくる谷村丹後さんの匠の技にも迫る。

詳細情報
番組内容
一碗(わん)の茶に「もてなし」の心をこめる、400年あまりにわたって受け継がれてきた茶の湯。8回シリーズで、千利休の伝統を受け継ぐ裏千家の茶の湯を学ぶ。第4回は、全ての点前(てまえ)の基本となる「薄茶」のたて方を伝える後編。道具の清め方、ひしゃくの扱いを学ぶとともに、これまで学んだ薄茶のたて方の流れを復習。また、一本の竹から、指先と小刀のみで芸術的な「茶せん」を作り出す、谷村丹後さんの技に迫る。
出演者
【出演】裏千家業躰…奈良宗久,茶せん師…谷村丹後,牛田茉友

ジャンル :
趣味/教育 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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