はぐれ刑事純情派14 2014.03.25

(安浦刑事)あの頃は家も新しかったし母さんも元気だった。
あれから20年か…。
早いもんだな。
(安浦エリ)まだ飲んでるの!?
(安浦ユカ)そんな隅っこで何やってるの?エリは算数が苦手で母さんに叱られ叱られ宿題やってた。
ユカはしょっちゅう扁桃腺を腫らして母さんに心配かけて…。
どうしたの?そんな昔のこと言って。
私たち明日早いしもう寝るね。
(2人)おやすみ。
(安浦)おやすみ。

(高木刑事)ご苦労さまです。
近所を回ります。
(里見刑事)このパターで頭部をやられてますね。
(安浦)身元は割れたのか?
(野田刑事)いえ。
身元がわかる物はありませんでした。
ガイシャのポケットからピッキングの道具が出てます。
ということは部屋の中も荒らされてますしホトケさん空き巣と違いますかね?空き巣に入って誰かにやられたか…。
死亡推定時刻は?まだ2〜3時間しか経ってないそうです。
8時から9時までの間の犯行か…。
(福田富夫)先週の土曜日から軽井沢の方に行ってまして帰宅したばかりなんです。
驚きました…!なにしろ玄関口があの有り様なんですから…。
(田崎婦警)そうでしょうね…。
何時ごろお帰りになりました?10時過ぎだったと思います…。
何か被害は?あの金庫から500万ばかり…!500万!?はい。
この家建て替える予定でそのための資金なんです。
そうですか…。
誰かここで寝てたのか?
(三波主任)奥さんに訊いたんだが出かける前にここで昼寝をしたらしいんだ。
何か問題あるのか?問題はこれだ。
(三波)このスリッパ。
(三波)奥さんは出かける前に玄関でスリッパを脱いだ。
ホトケさんは土足だった。
ということは誰かもう1人ここでスリッパを脱いだ。
(安浦)目覚ましが2時半にセットされてる。
…変だな。
空き巣が人の家で寝るかな?うん…。
夜分すみません。
福田さんのお宅で事件がありまして…。
(松田)事件!?ええ。
不審な人を見かけませんでしたか?…あっ!あれか!!
(今井刑事)誰か見たんですか?ええ!9時ごろに犬の散歩に出かけたんですが福田さんの家から男が飛び出してきていきなりぶつかったんです。
福田さんの家から飛び出してきた男を見た人がいました。
犬の散歩中に男とぶつかって顔をはっきり見たそうなんです。
(川辺課長)面が割れたな。
よし。
モンタージュにかかってくれ。
課長。
ホトケさんの指紋から身元がわかりました。
上田高次28歳。
前科一犯です。
(課長)前科?
(里見)前にも窃盗で捕まってます。
しかし上田はどうして殺されたんでしょうか?500万をめぐって仲間割れということも考えられるんじゃない?鑑識で確認してきたんですが現場から採取された足跡は一種類です。
じゃあ逃げた男はどうなるんだ?ただもう1人誰かが座敷で寝た形跡があるんですよ。
でも盗みに入った家で寝るなんてできるでしょうか?そこが不思議なんだよ。
それと目覚まし時計のタイマーが夜中の2時半に鳴るようにセットされてあったんだ。
よし。
上田高次の身辺から洗い出してくれ。
(一同)わかりました。
(里見)うわー。
すごい数の工具やな。
(野田)やっぱりピッキングの常習犯か…。
えらい勉強家の空き巣やな…。
世界大百科…アレ!?里見さん。
どうだ?何か出たか?髪の毛が3本。
(福田道代)お茶でも召し上がれ。
奥さんもうよろしいんですか?私血を見るとダメなんです。
昨夜もフラッときて…。
お大事になさってください。
ありがとうございます。
別荘へ行かれた日ですがここで昼寝なさいましたか?はい。
お昼を食べて小一時間…。
そのときこの目覚ましを2時半にセットなさったんですね?これ最近使ってないんですのよ。
別荘へはよくいらっしゃるんですか?この家1年前に中古で購入したんですがなんですか愛着が湧かなくて…。
もうすぐ建て替えるんです。
おうちの鍵はどうなさってました?替えようと思いながらつい前のを…。
冷たいうちにどうぞ。
安さん。
奥さんの後に誰かこの目覚ましを2時半にセットして寝たみたいだな。
そのときの髪の毛じゃないのかな?うん…。
それもあるがな前にここに住んでた人のものかもしれんな。
ごめんください。
(川口)なに?
(安浦)警察です。
上原の福田富夫さんの家のことでちょっとお訊きしたいことがあるんですけど。
ああ1年前に仲介したやつか…。
売り主はわかりますかね?
(川口)何かあったんですか?いえちょっと確認したいことが…。
お待ちください。
売り主は小田清次。
小さな印刷会社をやってたんだがそれが倒産してね。
まお座りください。
茶でも飲みなさい。
(安浦)ありがとうございます。
ご商売がうまくいかなかったんですか。
まあ語れば長い話になるが…。
そこをグッと詰めてお願いします。
お茶どうぞ。
(安浦)どうも。
カミさんが営業やってたんだがなかなかできた女でよ。
大口の仕事とってきたんだ。
ほう。
ある印刷会社の下請けで仕事がわんさかときた。
それで新しい機械を入れ直したんだ。
ところがその印刷屋が倒産してしまってな。
そうなりゃ零細な小田印刷なんてひとたまりもねえや。
ああよくあるケースですよね。
そのあとが大変だった。
タチの悪い町金融に手を出したもんで取り立て屋が押し掛けてきてな…。
それで家を処分したわけですか。
小田さんはノイローゼになって失踪しちまった。
そうだったんですか…。
だからカミさんが俺のトコに来てよ。
家を売って借金を整理したんだ。
まだ払い切れてないようだが新聞配達しながら返してるよ。
(山崎)小田さんなら今集金に出てます。
お待ちになりますか?お邪魔じゃなかったら待たせていただけますか。
どうぞ。
新聞屋さんってのも大変なお仕事らしいですな。
朝夕300軒ずつ配達します。
ここは彼女のような専業さんでもってるんですよ。
専業さんと言いますと?配達集金拡張電話番などをこなす専従の働き手です。
女性にはかなり厳しい仕事ですが彼女よくやってますよ。
そうですか。
小田さんの住まいを教えていただけますか?ここの2階です。
じゃあここで住み込みで?はい。
その代わり家賃なし食事つきです。
小田さん。
警察の方が。
山手中央署の安浦と申しますがちょっとお時間いただけますか?
(小田良子)何でしょうか?
(良子)ご用件っていうのは何なんですか?小田さんが家を手放されたことで2〜3お話を…。
あその話は後にしてちょっと手を貸していただけません?手を貸すって?配達先のお年寄りが熱出して寝込んでるんですよ。
手伝ってくださいません?私がですか?どうですか?
(今村)いつもすまんなあ…。
いいのいいの。
今村さんずっとうちの新聞取ってくれてるから。
それはそうと…どなた…?ああれ?うちの臨時雇い。
なにぶんよろしく頼むよ。
どうですか?直りそうですか?いや新聞の販売も大変ですね。
油断するとすぐ他の新聞に取られるもんですから。
なるほど。
奥さんに2〜3お訊きしたいことがありまして。
福田さんの家で事件が起きたことはご存じですよね?新聞で読みました。
あの家はもともと小田さんの家だった。
…はい。
借金の返済のために処分したものですから…。
なるほどね。
実はあの家からご家族以外の方の毛髪を採取しました。
奥さんを疑ってるわけじゃないんですけど念のために髪の毛を1本…。
いただけますかね?
(良子)いいですけど…。
じゃこれ…。
どうもすみませんな。
ところで福田さんのお宅も奥さんの配達区域ですか?ええ。
うちの新聞取ってもらってますよ。
その福田さんなんですが中古の家を買ったら全部鍵を取り替えて住むものなんですけど前の鍵をずっと使ってらしたというんですけどね。
奥さん鍵どうなさいました?全部不動産屋さんに渡しましたよ。
合い鍵も全部。
そうですか…。
あそこやな。
(吉田恭子)お客さんお2人さんですか?いえ警察の者ですが。
これあなたですね?ええ…。
でもこれどこに?上田高次という男の部屋にあったんですわ。
どういうご関係ですかね?その前にお宅のお名前は?吉田恭子です。
上田さんはただのお客さんです。
じゃあ何で部屋にこの写真が?いつか撮ってもらったことが…。
昨夜の8時から9時にかけてどちらにいらっしゃいました?仕事の後お客さんに誘われて飲みに行ったけど。
そのお客さん何ていう人ですか?さあ…名前までは。
常連さんじゃなかったから。
それから髪の毛1本いただけませんかね?
(警官)何をやってたんですか?
(小田清次)ですから…。
どうしました?この人がちょっと目を離した隙に庭の中に入り込んでたんです。
ここはいいから。
(警官)じゃお願いします。
何をしてたんですか?いや庭が荒れてたから…。
草をむしってたんです。
名前は?え?あ…小野田清次です。
福田さんのご親戚の方ですか?いえ…。
ただの通りすがりの者です。
通りすがりの人が何で他人の家に入るんですか?すみません。
私庭いじりが趣味で…。
外から見ると手入れが悪くて…。
これじゃ庭がかわいそうだなと思ってつい裏の方から…。
この家は事件があったばかりです。
誤解されますよ。
勘弁してください。
もうしませんから。
念のため住所を訊いておきましょうか。
モンタージュが出来上がりました。

(高木)戻りました。
モンタージュできました。
あっこいつ!!
(今井)さっきの男だ…!何だどうしたんだ?さっき福田さんのところで職務質問した男がいるんですがその男にそっくりです!
(川辺)なに?名前は…小野田清次!小野田清次?住所は控えてあります!すぐ連行します!!何やってんだあいつら!小野田清次…?こっちは小田清次だ。
小野田清次…小田清次…同じ人間じゃないのか?小田清次というのは福田さんの家の元の持ち主で印刷会社が倒産してあの家を処分したんですよ。
(川辺)で安さんアンタどこ行くの!?写真といってもこんなものでいいでしょうか?けっこうです。
どうして主人の写真が必要なんでしょうか?実はご主人によく似た人が事件のあった夜と今日の昼ごろ福田さんの家で目撃されてるんですよ。
それ何かの間違いじゃありませんか?それが福田さんのお宅の庭で草むしりしてたっていうんですよ。
草むしり?ええ。
まあ主人は庭いじりが趣味でしたけどでもなんでまた…。
じゃあご主人から連絡があったら署の方にご一報願えませんか?はい。
じゃあ…。
よう。
おう。
もうそろそろ来るころだと思ったよ。
どうだ?採取した毛髪の方は?毛質も形状もピッタリだな。
小田良子のものと。
里見たちが追ってる女の方は?あれは違うな。
柔らかいし髪の毛が若い。
髪の毛にも歳があるのか?安さんのも調べてやろうか?こんなくたびれたの調べたってしょうがないだろ。
そうか…。
じゃあ小田良子の可能性もあるってことだな。
ただし1年前のものか事件当夜のものかこれはハッキリせんのだ。
(三波)問題はこれだな。
指紋は出たか?福田夫人のともう1種類出た。
上田のか?違うな。
手袋をしてたし別人だな。
じゃあ現場にもう1人いたってことになるな。
そういうこと。

(伊東)小田さんのことが訊きたいんだって?ええ。
借金はどれぐらいあったんですかね?そんなこと知るもんか。
家を処分したって足りないくらいだからまあ推して知るべしだよ。
この機械は?
(伊東)俺が預かってる。
どういうことですか?小田さんとは長いつき合いだ。
奥さんの窮状を見たら黙ってられなくてな。
機械を担保に融通したんだ。
1年期限で。
融通なさった金額はどれぐらいですか?お宅に言う必要はないだろ。
教えていただかないと困ります。
殺人事件がからんでますので…。
実はな俺もビルの改修費用が必要で困ってるんだ。
500万といやあ右から左というわけにはいかんからな。
じゃあ500万貸したんですか?それで小田さんから連絡は?奥さんから処分するのはもう少し待ってくれって電話が入ったがもう業者には話がついてるんだ。
ああ刑事さん。
小田さんに会う機会があったらこれを渡してくれないか。
小田さんが一番大切にしてたもんだ。
ご主人お元気そうだったですな。
今ごろになって「そろそろ戻ってきたい」って…。
だから私言ってやったんですよ。
「もう帰ってくるところなんかどこにもないのよ」って…。
会社は潰れたし家も処分したし…。
奥さん。
これは私の勘なんですがね。
ご主人は今度の事件とは関係ないんじゃないかと思うんです。
だからのんびり福田さんの家で草むしりをしてた…。
草むしりに行くなんて…。
ホントにバカな人ですね。
長年住んでた家ですから愛着がありますよ。
それと…ご主人はもう1度印刷会社をやりたいんじゃ?そんなことはとても無理です。
新しく会社を興すにはまとまった金がいりますよね?…ですからそんなお金はどこにもないんです!ところで奥さん最近福田さんの家の座敷へ上がりませんでしたか?…いいえ。
おかしいですな。
福田さんの座敷から奥さんの髪の毛が採取されてるんですよ。
それは…私は長年あそこに住んでいたんですから。
だいいち私座敷に上がらなくちゃいけない理由がないでしょ?はあそうですか…。
そう言われりゃそうですな。
まだ何か?いえ…。
じゃあ私これで…。
(里見)課長。
通帳の件吉田恭子が認めました。
おおそうか。
しかしですね吉田恭子は上田に頼まれて現金は引き出したが共犯関係はなかったと言ってるんです。
単独犯だというのか?
(里見)そうだと思います。
野田は?吉田恭子のアリバイの裏をとってます。
(野田)課長。
ご苦労さん。
どうだった?シロでした。
ガソリンスタンドの店員なんですが7時から10時ごろまで彼女と飲んでました。
そうか空振りか…。
なんかお腹減ってきたな。
おいおい。
さあもう帰っていいぞ。
ご苦労さん。
(里見・野田)失礼します。
おっうまそうですな。
いや伸びちゃったよ。
伸びついでにちょっと聞いてくださいよ。
小田良子が横浜で亭主と会いました。
えっ小田清次が現れたのか!?何で連行しないんだ!亭主の方はどうもシロのような気がするんですよ。
また安さんの勘だ…!いや小田良子の方がにおうんですな。
じゃあ何のためにあの家に入ったんだ?そのへんがハッキリしないんです。
もう少し時間をくれませんかね?おい安さんまだ仕事か?おう。
何か用か?誘いに来たんだよ。
まだ仕事中!冷たいわねえ。
ちょっと待たせてもらおう。
里見たちが追ってる女はどうなりました?あれはシロだよ。
アリバイもあった。
ということは容疑者は小田夫妻に絞られたってことかな。
安さん。
どっちが怪しいんだ?そりゃ亭主の方だろう。
空き巣に入ったヤツを殺して500万盗るんだぞ。
女にはできないよ。
しかしあの座敷に寝た形跡があるのがどうも気になるんですよ。
小田にしろ上田にしろあそこで寝る理由はありませんからね。
それにスリッパがきれいに揃えてあった。
これは男のすることじゃないですよ。
課長には悪いけど。
あっそう。
(田崎)遅くなりました。
小田清次なんですけど野毛の飲み屋で働いてました。
その2階に住んでるんですけどしばらく張ってたんですが皿洗い始めたりなんかして逃亡の恐れがないので戻ってきました。
以上報告終わり?安さん晴ちゃん帰ろうか。
(安浦・田崎)失礼します。
課長も一緒にどうですか?私はまだ仕事が残ってるんです。
3人で仲良くやりなさい。
(3人)失礼します。
だいぶお疲れのようですな。
うなされますよ。
刑事さんが隣にいたんじゃ。
ハハハ…。
こりゃどうも失礼しました。
どうですか目覚ましに。
何かご用ですか?ええ。
小田印刷の入ってたビルのオーナーに話を聞いたんですが印刷の機械を担保に500万融資を受けられたそうですね。
…ええ。
期限が来て売却されるそうですね。
仕方ありませんよ。
実は福田さんの家で盗まれた金が500万。
これは偶然ですかね?今さら機械を取り戻したって仕方がないんですよ。
いや500万あれば印刷会社を再建できる。
そうすれば自信をなくしたご主人を立ち直らせることができる。
何がおっしゃりたいんですか!夫婦の情を感じました。
しかし500万からんでるとなると調べないわけにはいかんのですよ。
私のこと疑ってるんですか?奥さん。
あなたにも動機があるということですよ。
事件の夜8時から9時までの間どこにいらっしゃいました?もう寝てましたよ。
私たちは朝が早いですから。
そうですか…。
朝の早いお仕事は大変ですよね。
…ええ。
(川辺)おい安さん。
小田清次が自首してきた。
盗んだ500万を持ってきた。
しかも小田の指紋と福田家のノブについていた指紋が一致した。
署長のところに行ってくる。
晴ちゃん。
これ鑑識へ回してくれ。
はい。
初めまして。
安浦といいます。
…どうも。
2つばかりあなたに質問したいことがあるんです。
はい。
なぜあなた福田さんの家へ2度も行かれました?2度目には庭に入って草むしりをした。
少し不自然だと思うんですが。
いやそれは…。
怖いもの見たさというか…。
様子を窺っているうちに今度は庭の雑草が気になって…。
油断でした…。
じゃ2つ目の質問です。
あなたなぜ500万盗んだんですか?印刷機械を取り返すためです。
家も仕事も捨てて失踪したあなたがまだ印刷という仕事に関心があったんですか?そりゃああります。
しかし機械を担保にして融資を受けたのは奥さんですよ。
失踪していたあなたは500万の借金なんか知らなかったはずだ。
違いますか?それは…。

(目覚まし時計の音)すみませんな。
5分ばかり時間をいただけますか?今から配達があるんですけど。
すぐ済ませますので。
こんなに早く大変ですな。
毎朝3時にはもう起きてますから。
そうですか。
いつもこれじゃあの新聞屋さんの2階ではゆっくり休めませんな。
だからあの日あなたは福田さんご夫婦が別荘へ行くことを知ってついつい住み慣れたあの家で寝てしまった。
あの家からなら2時半に起きてバイクに乗ればちょうど夜中の3時。
間に合いますね。
私はあの家の目覚まし時計がなぜ夜中の2時半にセットされていたのかずっと気になっていたんですよ。
ご主人は警察であなたをかばって自分がやったんだと言い続けています。
(安浦)奥さん。
このことをどう思われますか?…申し訳ありませんでした。
(横溝署長)朝早くから大変だったな。
(川辺)安さん!新聞配達の大変さを知りました。
盲点でした。
目覚まし時計が決め手とは…。
まあ結果オーライだ。
課長は幸せだな。
(川辺)はい?細かいことを言わんでも部下が率先してやってくれる。
上司たるもの寛容と忍耐が必要だってことだな。
みんなのびのびやっております。
これも課長のおかげです。
安さん。
それお世辞?いいえ。
で小田良子の取り調べは?ええ。
まだ逮捕はしてないんです。
まだ?安さんのいつものクセで回り道が必要なんです。
でも大丈夫です。
高木と今井が張り込んでますから。
あの…これからどこへ?これであなたは釈放なんですがその前に見てもらいたいものがあるんです。
朝の配達をして未回収の集金を済ませてお世話になった販売店にケジメをつけたいと言ってるんですよ。
(安浦)この家は明日解体されるそうです。
そうですか。
壊されちゃうんですか…。
降りてもう1度中をご覧になりますか?いいんですか?ええ。
今さら草なんかむしったって…。
このままじゃこの家あんまりかわいそうでしょ。
ブルドーザーで壊しちゃうんですってよ。
せめてきれいにして見送ってやんなくちゃ。
20年も住んでたんですもの。
わが子も同然よ。
ああ…。
ねえ。
ここあなたがやってくれる?私ちょっと中を見てくる。
ああわかった。
お子さんいくつのときのですか?これは息子が小学校に入ったとき。
こっちは娘が幼稚園に入ったときですね。
今どうしておられます?息子は海外に出てます。
勤めの関係で…。
娘は出産したばかりで…。
私たちの借金で迷惑をかけるわけにはいかないんですよ。
…いろいろあったけどみんな消えていくんですねえ。
きれいになったわねえ。
…見納めだ。
ねえこの枝にブランコ下げて子供たち遊ばせたことあったね。
ああ…。
あんなに丹精込めた庭なのに悔しいわね。
お前の仕事見せてもらったよ。
刑事さんと一緒に…。
1人で何もかも背負い込んで辛かったろう?俺が意気地なかった…。
許してくれ。
今度という今度は俺が苦労を背負う番だ。
お前の分も。
印刷のことならまだ誰にも負けやしない。
じゃあもう1度…?ああ。
奥さん。
これをご主人に。
…がんばってね。
ああ…!煙が目にしみらあ。
刑事さん。
良子のことよろしくお願いします!元はといえばバカな私のためにやったことですから…!
(小田)お願いします!お願いします!!やはりあの家で仮眠を取ったということですか。
…はい。
福田さんから今週いっぱい配達を休むように言われたものですから留守だってことはわかってました。
本当に悪いとは思ったんですけど久しぶりに住み慣れた家でゆっくり眠りたくて合い鍵を使って入りました。

(良子)眠ってから30分ぐらいでしょうか…。
恐ろしいことが起こりました。

(良子)これだけあればうちの機械が取り戻せる。
そう思ったらもう無我夢中で…。
申し訳ありませんでした…。
あの状況の中であなたのとった行為はやむを得ないと思います。
たぶん正当防衛が認められると思います。
しかし理由はどうあれお金に手をつけたことは弁解の余地がありません。
はい…。
あなたが世話をした今村さんそれから新聞配達の仲間のみなさん…今嘆願書を集めてらっしゃるそうです。
みなさんの好意に報いるためにも1日も早く罪を償ってご主人と一緒に働ける日が来るのを祈ってます。
ありがとうございます…。
(安浦の歌)「ちまき食べ食べ兄さんが…」
(片桐由美)あらご機嫌ね。
鼻歌なんて歌ったりして…。
(安浦)「計ってくれた背の丈」ママ。
この歌の最初のところがどうしても思い出せないんだけど覚えてるかね?
(由美)背くらべの歌よね?
(安浦)そう。
ちょっと待って。
(由美)「柱の傷はおととしの5月5日の背くらべ」「ちまき食べ食べ兄さんが」「計ってくれた背の丈」懐かしい歌。
でもそれがどうかしたの?うん…。
子供たちが育った家はいつかはなくなる。
しかし家族の絆はいつまでも生き続けるんだ。
人間同士の絆は大事にしなきゃね…。
そうね…。
家族の絆ね。
あっわかった!
(エリ)なに?お父さんが何で急に昔のこと言い出したのか。
(ユカ)ほらほらコレ。
(ユカ)私が3歳。
お姉ちゃんが6歳。
これお母さんが計ってくれたんだよね。
すっかり忘れてたね。
そっか…。
お父さん20年前のこと思い出してたんだ。
私たちが子供でお母さんが元気だった頃…。
泣かせるなあお父さん。
少しは優しくしてあげなくてはね。
(安浦の歌)「柱の傷はおととしの…」
(ユカ)お父さん。
お風呂わいてるわよ。
冷蔵庫にビールも冷えてるわよ。
…何か魂胆アリだな?いくらサービスしても給料前ですからね小遣いは出ませんよ。
あーあ慣れないことしてもダメか。
家族ってケンカしてるうちが花なのよねえ。
こんにちは妹尾和夫です今日は千林商店街にやって来ております2014/03/25(火) 09:55〜10:53
ABCテレビ1
はぐれ刑事純情派14[再][字]

「他人の家で寝る女」

詳細情報
◇出演者
藤田まこと、梅宮辰夫、眞野あずさ ほか

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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