船山君さぁ…なんだってあんな事したの?
(船山守)俺は何もやってない。
君はそう言うけどさ君が被害者にナイフ突きつけてるとこばっちり防犯カメラに映っちゃってんだよね。
正直に話せば裁判での心証もグーッとよくなるんだけどな…。
(宮田亜紀)被疑者っていいとこのお坊ちゃんなんですよね。
なんで年金強盗なんてしたんでしょう?本人は遊び半分のつもりかもしれないけど許せないわね。
甘やかされすぎて育てられたんだろう。
まったく世も末だね。
ねえなんとか言ってよ。
寂しくなっちゃうじゃん。
あれれ…無視されちゃったよ。
俺ってそんなに存在感薄いか?もしもーし?おい聞こえるか?さっきからうるせえんだよ。
俺が何しようと勝手じゃねえかよ。
警官なら警官らしくコソ泥でも追っかけてろ!この野郎!うっ…!おい大丈夫か?よくもぶったな!いや…。
親父に言いつけてやる!うぅ…。
はぁ…ダメだこりゃ。
ごめんな。
おい。
(丸山和美)あの…何か?
(滝川久美)弁護士の滝川です。
船山守の接見に参りました。
弁護士の接見ってもう?はいそうみたいです。
まだ送検前ですよ。
やけに早いですね。
おおかたせがれの不始末に驚いたパパが弁護士に泣きついたって事だろ。
いいなぁ金持ちは。
あなたたちが山下さんと田代さんね。
そうっすけど…。
俺たちに何か?依頼人は取り調べ中山下さんあなたから暴行を受けたと訴えていますが。
それはあの子が急に暴れ出したんでそれを止めようとしてそれでたまたま手が当たった…。
手が当たった?殴ったという事ですね?はい?それから田代さん。
えっ俺も?
(久美)正直に話せば裁判で心証がよくなると言ったそうですが事実ですか?えっと…まあ…。
明らかに自白の誘導に当たります。
ちょっと待ってよ…。
いずれにせよこの事は裁判で取り上げさせて頂きます。
徹底的にいくからそのつもりで。
ちょっと待ってくださいよ。
弁護士かなんだか知りませんけどあんた事実をねじ曲げる気かよ。
何が事実で何が事実でないかそれを決めるのは裁判官です。
私じゃない。
私はただ依頼人の利益を守るだけ。
では失礼。
怖っ!なんだあの女。
2人ともえらいのに目付けられちゃったね。
え?
(涼子)辣腕弁護士の滝川久美。
勝つためには手段を選ばず連戦連勝。
ご愁傷さま。
何が辣腕弁護士だよ。
ほんとあの女…。
(2人)むかつく!
(堂本武)ただいま。
信一郎帰ったぞ。
おい信一郎!なんだまだ帰ってないのか…。
(チャイム)堂本さんお届け物です!
(電話)はい堂本です。
(ボイスチェンジャーの声)「プレゼントは受け取ったか?」なんのまねだ?たちの悪い冗談はやめてくれ!「これは冗談なんかじゃない。
お前の息子は預かった」「無事に帰してほしければ言うとおりにしろ」体操服に付着した血液のDNAは誘拐された堂本信一郎君のものと一致致しました。
(大田浩二)それで犯人からの要求は?まだありません。
本当にうちで進めてよろしいんでしょうか?新宿という地域性を鑑みて新宿中央署で捜査を進めてほしいと上は考えている。
須藤課長あなたを名指しでご指名だ。
本庁の期待に背かないよう頼んだよ。
心得ました。
あのガキ雑談には応じるくせに肝心の事件の事になるとダンマリだよ。
あのおばさん弁護士に入れ知恵されたんだろ。
やってらんねえよまったく。
あれ?誰もいない。
誘拐事件だってさ。
誘拐事件?被害者は14歳の中学生だそうだ。
あ〜あ私も入りたかったな誘拐事件の帳場。
(笠井)まあまあ気持ちはわかるけどもね全員が全員誘拐事件にかかりっきりになっちゃ泥棒や酔っ払いの面倒はだーれがみるの?山下さん田代さんこれお願いします。
何これ?先週のゴト師事件と一昨日の故買屋事件の書類です。
今日中に頼みますね。
これ全部?はい。
それが何か?それが何か?って…。
はい。
おいちょっと…。
(笠井)それも警察の仕事のうちだ。
頑張って!厄日だ。
堂本さんどうか落ち着いてください。
我々がついておりますので。
すいません…。
(電話)会話はなるべく引き延ばしてください。
(電話)はい堂本です。
(ボイスチェンジャーの声)「警察には知らせてないな?」ああ知らせてない。
「結構。
では要求を伝える」待ってくれ。
その前に信一郎の声を聞かせてくれ。
「ダメだ。
昼までに現金で1500万用意しろ」「1500万だぞ」「用意出来なければ息子の命はない」
(電話が切れる音)もしもし?もしもし?
(不通音)堂本さん大変不躾ですが身代金用意する事は可能でしょうか?堂本さん?え?ああ…大丈夫です。
なんとかします。
書類仕事あとのシャワーはきくな!ああ〜コーヒー牛乳飲みてえ!俺イチゴ牛乳!お前買ってこいよ!いいよ。
え?え!?あの…。
お二人に電話が入ってますけど。
また来たね。
誰からだよ?お前確信犯だな絶対に。
逮捕するぞ。
(久美)悪かったわねいきなり呼び出したりして。
あの件はほんとに偶然手が当たっただけで…。
それはいいの。
単刀直入に聞くわね。
お宅の署で扱ってる誘拐事件その後何か進展はあった?なんでその事を?あの子の父親が知らせてきたの。
あの子?堂本信一郎は私が産んだ子よ。
えっ!?とはいえもう何年も顔合わせちゃいないけど。
それがさっきあの人から連絡があって…。
信一郎が誘拐された。
今すぐ1500万円用意しなくちゃならない。
頼む力を貸してくれ。
そのあとすぐ私にこれが届いた。
中を見ても?どうぞ。
「今担当している全ての裁判から手を引け」「さもないと子供の命はない」犯人の目的は身代金だけじゃなかったって事か。
けど裁判から手を引けってどういう事だ?それをあなたたちに調べてもらいたいんじゃない。
え?似たような手紙はしょっちゅうよ。
家に火をつけるだのペットを殺すだの。
ペットなんか一度だって飼った事ないのに。
つまりこの脅迫状は犯人が書いたものとは限らないと?可能性はある。
しかし現状からみて誘拐犯が書いたと考えるべきです。
でもそうじゃなかったら私のクライアントに迷惑がかかる。
本物だったら?間違いなくマスコミが飛びつく。
下手したら私のキャリアに傷がつくわ。
何か打つ手を考えないと。
それだけか?誘拐されたのは自分の子供だぞ。
私は弁護士よ。
いちいち脅迫状なんかにおびえてたらやってられないわ。
それにあの子と私は今や赤の他人も同然。
まったくとんだ騒ぎに巻き込まれたものよ。
わかりました。
ちょっと調べてみます。
おい。
いいから。
何かわかったらすぐに知らせて。
携帯いつでも繋がるようにしておくから。
はい。
(岡部敦史)一致しないな。
確かですか?2つとも定規を使って書いているので似て見えるが筆圧のかかり具合や文字のバランスが微妙に違う。
間違いなく別人が書いたものだな。
いちいちつまらん報告を上げてくるな!ですが滝川弁護士は離婚したとはいえ誘拐された堂本信一郎君の母親ですよ。
しかし筆跡は一致しなかったんだろ。
そんな事に貴重な捜査員を割く事は出来ない。
捜査本部の方針はあくまでも身代金引き渡し時における被疑者の確保。
これが被害者救出の最も確実な方法と考えてる。
これは本庁上層部も了解した事だ。
しかし念のために確認してみるべきでは?
(須藤)余計な口を挟むな!君は私が立てた捜査方針に反対するのか?いえそういうつもりでは…。
だったら君が0係に命じてやらせればいいだろう。
もちろん君の責任でだ。
(ドアの閉まる音)滝川弁護士が現在担当している裁判はこの3つです。
医療過誤と莫大な慰謝料の絡んだ離婚訴訟それとホステスが暴力団員を刺殺した事件です。
う〜ん…。
でももし誘拐事件と同一犯の仕業ならなんで滝川弁護士に弁護人を降りるように要求したんでしょう?そりゃ裁判を有利に進めたいからに決まってんでしょ。
でも彼女がやめたところで依頼人が別の弁護士を雇えばいい話ですよね。
いや他の弁護士が彼女ほど優秀だとは考えられない。
同感。
俺らもいいように手玉に取られたもんな。
あるいは犯人の本当の目的はこっちで身代金はダミーとか?
(笠井)それはどういう意味かね?だって身代金が1500万だなんて少なすぎると思いませんか?捕まったら長期刑ですよ。
それだけの額で誘拐だなんて危ない橋渡るかなぁ…。
なるほど。
犯人の狙いはそっちか…。
だったら最初からあの弁護士に裁判を降りるように要求すればいい。
身代金は必要ねえだろ。
まあいずれにしてもな今は議論しても始まらないだろ。
彼女が担当している裁判の関係者から話を聞こう。
(一同)はい。
(矢島)すると裁判は和解の線で進んでいると?近々合意の予定です。
しかしこういったケースの場合は病院側が圧倒的に有利なのでは?ですが相手側の代理人があの滝川先生だから…。
勝ち目はありませんよ。
やられたよあの女弁護士に。
あいつのせいで財産の半分女房に持ってかれそうだよ。
つまり滝川弁護士をよく思っていない。
当たり前だろ!だが…敵ながらあっぱれだ。
この件が片づいたら俺の顧問弁護士になってもらおうかと思ってる。
いい考えだろ。
ハハハ…。
ああ…。
我々があの弁護士先生をどうこうしようなんて有り得ませんよ。
だが彼女はあんたんとこの組員を殺したホステスの弁護士だぞ。
メンツにかけても殺された若い衆の敵を取るんじゃないのか?まさか!そもそもあいつはね組に迷惑をかける厄介者でね。
なあ!はい。
いなくなってくれてせいせいしてんですよ。
敵討ちなんて冗談じゃない!あいつを殺してくれたホステスに礼が言いたいくらいですよ。
係長被害者宅に犯人から入電中です。
スピーカーに出して。
(田崎)はい。
(堂本)「堂本です」
(ボイスチェンジャーの声)「金は用意出来たか?」
(堂本)「はいなんとか…」
(ボイスチェンジャーの声)「じゃあそれを紺色のスポーツバッグに詰めろ」紺色のスポーツバッグ…。
「息子が中学に入った時お前が買ってやったやつがあるだろう」「あれに入れろ」ああ…。
はい。
でどうすれば?
(ボイスチェンジャーの声)「午後1時ちょうどにお前がバッグを持って新宿みどり公園に来い」「いいか?」「少しでも警察の姿が見えたら取引は中止だ」「息子は死ぬ」わかりました…。
それより信一郎は無事でいるんでしょうね!?
(電話が切れる音)もしもし!?もしもし…。
もしもし…。
全捜査員はただちに新宿みどり公園に。
ただしあくまで人質の生命が最優先だ。
金の受け渡しが終わるまで絶対に手を出すな。
いいな!
(一同)はい!あっ…課長!課長!なんだ?どうして犯人は堂本さんがプレゼントしたスポーツバッグの事まで知ってたんでしょうか?おかしくないだろう。
犯人だって事前に被害者宅の事ぐらい調べたはずだ。
そこですよ。
それほど綿密に被害者宅の事を調べあげるほどの犯人ですよ?それがどうして信一郎君を選んだのか…。
その気になればもっと裕福な家庭の子供だって狙えたはずじゃないですか。
それがどうした。
現に信一郎君は誘拐されてるんだぞ!?
(携帯電話の振動音)もしもし私です。
あっご心配なく。
ええ。
捜査員一同全員一丸となって事態に対処しておりますので。
上層部の皆様方はどうぞご心配なさらぬよう…。
全員配置につきました。
(須藤)「了解そのまま待機」
(携帯電話の振動音)あっ…。
マルタイに動きあり。
犯人から連絡があった模様。
もしもし?
(ボイスチェンジャーの声)「お前一人か?」ああ。
約束どおり警察には知らせてない。
「ほんとにそうかな?」
(ボイスチェンジャーの声)「まあいいだろう」「では大江戸線に乗って清澄白河まで行け」待ってくれ!約束が違う。
金と引き換えに息子を返してくれるんじゃないのか!?「お前が1人だと確認出来てからだ」
(ボイスチェンジャーの声)「向こうに着いた頃また連絡する」「
(不通音)」1班はマルタイを追尾。
その他の捜査員は清澄白河に先行しろ。
(一同)はい!じゃあ現在係争中の裁判関係者の中には滝川弁護士を脅迫する人物はいないという事だね?
(一同)はい。
(和田典子)失礼します。
(牧野)ん?何?それ。
(足立遙香)滝川弁護士の資料です。
片っ端から集めてきました。
なんだよ?この量。
冗談だろ?誰がこんなもの頼んだんだよ。
(山下・田代)お前…!
(村井)すいませんごめんなさい!
(笠井)はいはいはいはいはいはい!無駄口はそれぐらいにしてみんなで協力して資料に目を通してくれ。
(3人)失礼します。
(笠井)まずは私から…。
(着信メロディ『セーラー服を脱がさないで』)はい山下です。
どう?何かわかった?いいえまだ何も…。
そう…。
つまりあの子の誘拐と私への脅迫との関連性は見つかってないって事ね?まだそうと決まったわけじゃ…。
いいわ。
ありがとう。
なんだって?捜査の進み具合はどうかって…。
はあ?それだけ?まさかあの人裁判に出る気じゃ…。
え?行こう!おい!ちょっと…!これもやっといて!うわっ!
(笠井)どこ行くんだ!?まさか逃げたんじゃないだろうね?逃げたんでしょう〜。
(矢島)え〜!何考えてるんですか!こんな時に裁判なんて。
脅迫状の事忘れたんですか?覚えてるわよもちろん!でも誘拐事件とは無関係だったんでしょう?まだわかりません。
今それを調べてるんです。
捜査本部では今犯人と身代金の受け渡しが行われています。
犯人の身柄が確保されない以上人質は今も危険な状態に置かれてるんです!お願いします。
考え直してください。
無理よ!裁判土壇場で投げ出すなんて。
キャリアに傷がついたらどうするの!?信一郎君は…。
(ノック)滝川先生そろそろ法廷へ行くお時間です。
(久美)わかったわありがとう。
信一郎君が心配じゃないんですか?言ったでしょう?あの子とは赤の他人も同然だって。
私はあの子を捨てたの。
(久美のため息)っていうか…私か捨てられたのは。
どういう意味ですか?あの子がまだ小さかった頃私は今の事務所にスカウトされたの。
あの子の父親は昔から病弱でね…。
稼ぎも悪かったから私が頑張らなきゃって一生懸命に働いた。
(久美の声)でもあの子のために働けば働くほどあの子との距離は遠くなった…。
(堂本信一郎)ねえお母さんは僕よりもお仕事の方が大切なの?ごめんね!そんな事ないよ。
すぐご飯作るから食べよう食べよう!
(久美)ごめんね…。
(久美の声)運動会参観日夏休みの旅行…。
あの子との約束を破ったのは二度や三度じゃない。
そして5年前とうとうあの子に言われたの。
僕はもうお母さんなんていらない!お母さんなんかいなくなっちゃえばいいんだ!その後も何度かあの子に会うチャンスはあったけど逃げたのよ私は。
あの子に会うのが怖くて…。
私は…働かなきゃならないの。
あの子のために…。
父親の稼ぎだけであの子を幸せに出来ると思う!?
(ノック)先生お車の用意が出来ました。
私はお金でしか愛情を表現出来ないの。
あっ!この記事ちょっと…見てくださいこれ!これって…!ですよね。
(矢島)ん?どうした?ちょっとこれ…。
森重六郎?裁判記録で確認しました。
3年前車にはねられて重傷を負った森重の妻は先月死亡しています。
当初一審では森重の妻をはねた男は刑事民事の両裁判で実刑。
賠償金の支払いを命じられていました。
ところが二審で滝川弁護士が被告代理人を務めたところ判決は逆転。
被害者にも落ち度があったとして執行猶予。
賠償金の支払いも棄却されたんです。
で問題なのは森重の妻に支払われるはずだった賠償金の額なんです。
1500万。
身代金と同額です。
森重は妻が亡くなったのは賠償金がもらえず十分な治療が出来なかったからだと雑誌のインタビューで答えてるんです。
森重は恐らく復讐の意味を込めて滝川弁護士の息子さんを…。
森重のヤサはどこだ?
(管理人)終わったら声かけてくださいね。
(矢島)失礼します。
(牧野)失礼します。
これ!ビンゴ!
(着信メロディ『セーラー服を脱がさないで』)はい。
ほんとか!?どうした?ホシの身元が割れた…。
すぐに写真を送ってくれ!これで4か所目です。
ホシはいつ接触してくるんでしょうね?さあな…。
何しろ向こうは人質を押さえてるんだ。
おとなしく従うしかないよ。
(携帯電話の振動音)一体いつまでこんな事続けるつもりだ!あっちこっち引っ張りまわして…。
早く息子に…信一郎に会わせてくれ!
(ボイスチェンジャーの声)「落ち着けこれが最後だ」「大和田近代美術館の第一展示室に行け」「そこにある『脂溶性ビタミンとラジオの邂逅』という絵の前に金を入れたバッグを置いたらすぐに立ち去るんだ」「金を無事回収したら息子は解放してやる」
(不通音)もしもし!?もしもし!?よし俺たちも現場へ向かうぞ。
はい!課長!被疑者の身元が判明しました!後にしろ。
今は奴の身柄を押さえるのが先だ!えっ!ちょっと…!話は車の中で聞く。
来い!はい!ちょっと待ってください!
(ため息)しつこいわね。
まだ何か?滝川さん森重六郎という名前に記憶は?ええ覚えてるわ。
確か何年か前の裁判で亡くなった被害者のご主人。
信一郎君を誘拐し脅迫状を送ったのもそいつです。
ええっ!?森重の狙いはあなただ。
危険ですからこの先は俺たちがガードします。
(携帯電話の振動音)はい。
わかりました。
今の電話は?事務所からよ。
2人ともちょっとここで待ってて。
滝川さん!まさか2人ともトイレにまでついてくる気じゃないでしょうね?
(警備員)すいません。
念のためそのバッグチェックさせてください。
はい…。
マルタイ現着しました。
(警備員)ありがとうございました。
こいつが容疑者か…。
ああ。
それにしても遅えな…。
おい…。
ああ。
ちょっとすいません!警察です。
(ノック)失礼します。
やられた…。
クッソ!マルタイ展示室に入りました。
何?滝川弁護士が消えた!?何やってんだお前ら!あの係長!ちょっと待って…。
なんだ?森重のクレジットカードの利用記録を見ていて妙な事に気づきました。
妙な事?
(村井)はい。
森重は昨日信一郎君が誘拐されたと思われる時間のすぐあとにさいたまスーパーアリーナで開催されるライブのチケットを買っています。
しかも2枚。
いつのチケット?5月18日。
今日です。
今日!?
(村井)はい。
それってなんのライブだ?
(村井)ケツメイシです。
ケツメイシ…。
ケツメイシってなんなんだ?ああ。
ケツメイシっていうのは…。
どんなんだ?いやだから…。
すいません!すぐにさいたまスーパーアリーナに向かって!恐らく森重はそこにいる!おびき出された?さっきの電話だ。
彼女が裁判を放り出すなんてそれしかありえない。
森重の狙いは最初から彼女だったんだ。
つまり身代金の要求は警察に対する目くらまし…。
彼女が危険だ。
急げ!わかった。
(パトカーのサイレン)どうした?なぜホシは姿を現さない?はいわかりました。
あの…。
あの山下さんと田代さんが滝川弁護士を追ってさいたまスーパーアリーナに向かったそうです。
いちいち0係の動きなど知らせなくていい!すいません…。
すぐにバッグの中を調べて!
(田崎)えっ?いいから調べて!おい…。
これは…。
貸せ!「金が消えました!」何?
(堂本)ええっ?すぐに出入り口を封鎖!誰一人外には出さないで!どいて!おい…。
(三枝子)どけ!邪魔!責任者の方ですね?お話は伺ってます。
こちらです。
お願いします。
「ヒュルリーラヒュルリーラヒュルリーラ」「さくら散りだす思い出す意味なく」「灯り出すあの頃また気になる」「変わらない香り景色風違うのは君がいないだけ」どうやって探す?警備室は?バックヤードに。
行こう!「花びら舞い散る」ダメだ…全然見分けがつかない。
ステージに行こう。
ああ。
これお借りします。
お借りします。
森重六郎さんですね。
(森重六郎)あんた…。
警察です。
X線検査の時バッグをすり替えましたね?
(森重)そのバッグチェックさせてください。
ありがとうございました。
あなたを誘拐の容疑で逮捕します!人質は?どこへやった?僕が喋ると思ってるんですか?あんたの負けや。
フフフ…。
(須藤)おい!山下と田代は?えっ?コンサート会場に向かったんでしょ?すぐに連絡して!はい!「ラブラブサマサマラブラブ」「やっぱり夏が好きですよーって奴は歌え!」どこだ?どこにいるんだよ…。
(携帯電話の振動音)はい山下!えっ?森重の身柄が確保された?えっ?だけどよく聞いて。
恐らく森重は主犯じゃない。
犯人はもう一人いるのよ。
えっ?何を言い出すんだ君は。
脅迫電話の声はなまりのない標準語を話していました。
けど森重の言葉にはほんのわずかですけども関西なまりがあった。
もしもし?主犯はきっとそっちにいるわ。
あんたたち2人で身柄を確保しなさい。
ダメだ応援が到着するまで0係は手を出すな!今から向かったんじゃ間に合いません!犯人の本当の狙いは滝川弁護士への復讐です!何?いい?山下田代応援を待つ必要ないわ。
2人でなんとかしなさい。
(須藤)おい!なんとかしろって言われても…。
あんたたちのやり方でいい。
やれ!!どういうつもりだ勝手に突っ走って!何かあったら君の責任だからな!わかってます。
これはあくまでもわたくしの独断で命令した事であります。
課長にはご迷惑はおかけ致しませんので!聞いたな君。
えええ…。
「駆け出す砂浜の方に」「NonStopで飛び込んだ海に」「素敵だぜ夏の誘惑に」このままじゃ拉致が明かない!諦めるな!
(携帯電話の振動音)どうした?イベント会社の記録から森重が買ったチケットのシートナンバーがわかったの。
スタンド席1列175176よ!わかった。
すいません!1列の175と176!175と176!どこですか?あっここですね。
どこ?あそこです!いた!「準備はできたか?LadiesHeyboysよそみしないで」「Everybodyさぁみんな騒いで」「全員騒げ!」あいつ!まずい!行こう!おい!「カーニバル震わせる心を」「カーニバル響かせるこの音」「始まる今年一度限りのPartyTime」「Boys声出せSayOiOiOi!!」「待ちに待ったカーニバル幕開け」「手振り腰振り踊る事だけ」「考えてStandUp考えないでJumpUp」「一年一度のノリで踊りな今宵」逃げて!「人の波のまれ魂を燃やせ待った分だけ自分を壊せ」「ダーンダーン踏みならす足音に合わせ酒酌み交わす」「腹の底から笑い声嗄らしまるで年一度でかい嵐」待て!おとなしくしろ!違うの!その人は関係ない!お前…。
信一郎君…。
どうして誘拐されたはずのお前が…。
まさかこの誘拐は最初からお前が…。
違う。
最初は本当に誘拐されたんだ。
先月俺の女房が死んだ。
君のお母さんのせいだ。
だから悪いけど君には俺の人質になってもらう。
母さんに復讐したいの?ああ…。
だったら僕と同じだ。
よかったら僕に手伝わせてよ。
お前…。
それでおじさんと手を組んだんだ。
計画はほとんど僕が立てた。
身代金をおじさんが受け取るはずだった1500万円に決めたのも僕だ。
(堂本)「待ってくれその前に信一郎の声を聞かせてくれ」ダメだ。
昼までに現金で1500万用意しろ。
1500万だぞ。
用意出来なければ息子の命はない。
それがあいつへの報酬ってわけか…。
身代金を要求すれば父さんが母さんに連絡する事はわかってた。
僕は金なんていらない!母さんの稼いだ金なんて…。
あんたはいつから気づいてたんだ?裁判所で電話を受けた時よ。
(ボイスチェンジャーの声)「裁判には出るな」「今すぐさいたまスーパーアリーナに向かえ」「1人でだ」「チケットは受付に預けてある」「シートに座って連絡を待て」わかりました。
ずっと前に約束したんです。
私が好きなミュージシャンのコンサートを一緒に行こうって…。
でも母さんは一度も約束を守ってくれた事はなかった。
いつも仕事仕事で…。
僕は母さんに捨てられたんだ!それでこんな事やらかしたのか。
そうだよ!裁判をすっぽかした。
これで母さんのキャリアはおしまいだ!これが僕の考えた母さんへの復讐だよ!僕よりも仕事を選んだ母さんへの!信一郎!甘ったれた事言ってんじゃねえよ。
この人が一体なんのために働いてきたと思ってるんだ?全部お前のためだよ。
お前が何不自由なく暮らせるように幸せになるように…。
お前中学生にもなってそんな事もわからねえのか?嘘だ…。
嘘じゃない。
初めて脅迫状の連絡を受けた時お母さんは平静を装っていたけどその指は震えていた。
お前の事心配してたからだ。
嘘だ!嘘だ嘘だ嘘だ!嘘じゃない!!もしお母さんが本当にお前の事捨てたんならどうして彼女はここに来たんだ?お前は一度でもお母さんの気持ちを考えた事があるのか?お母さんはなお前のために今まで一生懸命働いてきたんだよ。
(泣き声)ごめん…ごめんね。
(泣き声)私のためにこんな事までさせて…。
でも…自分のした事の決着はちゃんとつけないとね。
お母さん…。
大丈夫!お母さんがあなたの弁護についてあげる!一生懸命頑張るから!母さん…!
(泣き声)どうする?とりあえず手錠はいらねえだろ。
だな。
山下さん…田代さん…。
「じゃあほんとに最後の1曲になりますので…」コンサート約束してたんだろ?最後まで見ていけよ。
「君を苦しみから救うために僕は生きて来たんだろう」「例え君が悪い奴だって僕は構わないよ…」「君の弱さを守るために僕は生まれて来たんだろう」「例え君が望まなくたってそれが運命だから」「またどうしようもない事ばかりかい?」「呆れ助ける手だて方法もない」「でも君が泣くならば僕が笑おう」「君がそうならば僕が変わろう」「甘えりゃいい強がるもいい君は君のままであるといい」「ただ言葉いらない飾らないし」「そりゃたまにはあるさ上がらない日」「ならなってやろう僕は君の太陽」「上向いて歩けば最高」「君の元を皆が離れ別れても変わらぬままで」須藤課長の活躍には本庁も満足してるようだ。
今回ばかりは0係もあまり出番がなかったようだな。
いやいやあの2人がいなかったら少年は一生母親を恨み続けたに違いないよ。
連中はあの少年を救ったんだ。
ああそれに坂田係長もひと皮むけたようだし。
何よりだったな。
さてはそれが狙いだったか。
まあとりあえず結果オーライってとこだな。
うん。
結果オーライだ。
うん。
うん…。
うんうん。
はあ〜。
ああ〜。
大将大トロ!
(店員)はいよ!フフフフ…。
ああ〜。
偉くなるって大変ですよねぇ。
プレッシャーとか責任とか…。
うーん…私偉くなれますかね?なれるなれる。
アハハ…なれるなれる。
フフフ…笑ってるよ。
うん…うん…。
大丈夫かな?あの小僧。
大丈夫だろ。
家裁送りにはなるけど大した罪には問われないって。
けどなんだかなぁ…。
ん?甘やかされて育てられるのも問題だよな。
そうだな。
けどまあいいんじゃねえか?結果オーライで。
だな。
結果オーライだ。
乾杯。
JR塚本駅2014/02/10(月) 09:55〜10:53
ABCテレビ1
ダブルス〜二人の刑事[再][字]
「身代金誘拐容疑者は20000人!!」
詳細情報
◇番組内容
伊藤英明×坂口憲二、W主演!10年ぶり共演の二人が“刑事コンビ”でタッグを組む!アクション、サスペンス、ヒューマンが揃った最上級のエンターテインメントドラマ誕生!
◇出演者
伊藤英明、坂口憲二、夏菜、内田有紀、近藤芳正、室井滋、杉本哲太、平泉成、橋爪功 ほか
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32723(0x7FD3)
TransportStreamID:32723(0x7FD3)
ServiceID:2072(0×0818)
EventID:52926(0xCEBE)