(新田)《苔丸》
(新田)《水やんの忘れんなよ。
1日1回》《後は任せたぞ!》
(駿太郎)シュッ。
シュッシュッ。
シュッ。
(筑紫)ハハハ。
すっかり苔丸係だな。
(駿太郎)筑紫さんも水やります?
(筑紫)いやいや。
うちの庭の手入れだけで十分だよ。
(駿太郎)ガーデニング趣味なんですか?
(筑紫)かみさんのね。
私は言われるままに作業してるだけだよ。
(駿太郎)へえー。
(淳平)筑紫さんとこは奥さまが全権握ってますもんね。
(淳平のくしゃみ)
(駿太郎)それきつそうですね。
(飛鳥)とか言いつつうれしそうに尻に敷かれてんの。
ねえ?筑紫さん。
(筑紫)もういいよ。
うちのかみさんの話は。
(淳平)照れちゃってもう。
(くしゃみ)
(駿太郎)うるさいよ。
(筑紫)照れてるわけじゃないけどさ結構苦労掛けてるからな。
(飛鳥)あっ。
筑紫さん。
今日私病院なんでちょっと早退します。
(筑紫・淳平)えっ?
(淳平)病院?頭でも悪いのか?
(飛鳥)大ちゃんの予防接種です。
(淳平)大ちゃん?犬かよ!?
(駿太郎)俺より自由だな。
(飛鳥)瞳子さんにOKもらってるから。
・
(犬の鳴き声)
(飛鳥)あっ。
大ちゃん。
(淳平)お前!
(飛鳥)気付いちゃった?
(淳平)犬連れてくんなっつってんだろお前!
(飛鳥)大ちゃんごめんね。
(駿太郎)いつからいたんだよ?ダイゴロウ。
(飛鳥)大次郎です。
(駿太郎)ごめん。
(飛鳥)大ちゃんごめんね。
(駿太郎)あれ?
(飛鳥)うん?押収物の段ボールだ。
(淳平)まだ開けてない箱あったのか。
ごめんね大ちゃん。
気付かなくて。
(淳平)いいから飛鳥。
早く犬連れてけってお前。
何ですか。
(茅野)預かりますよ。
(飛鳥)ごめんね茅野ちゃん。
うるさい。
(淳平)早く早く。
ほら。
(駿太郎)何だ?これ。
(飛鳥)ごめんね大ちゃん。
ごめんね。
(淳平)なるだけ遠くへ。
(駿太郎)アルバム?
(飛鳥)大ちゃん。
98年。
13年前だ。
うわっ。
瞳子さんカワイイ。
あっ。
(瞳子)うん?
(淳平)社長に対してカワイイはないだろう。
ちょっと見てよこれ。
ほら。
カワイイ。
でしょ?
(飛鳥)カワイイ。
(瞳子)何が?まあ瞳子さんは今もカワイイですけどね。
(淳平)「今も」ってお前。
いけしゃあしゃあと。
(飛鳥)あー!瞳子さん。
ちょっと悪口言ってますよ。
(淳平)俺何も言ってないっすよ。
こいつですこいつ。
こいつです。
お前いいから犬連れて帰れ。
早く。
ああ。
懐かしいもの見てるわね。
(筑紫)創業時の写真だ。
私も若いね。
筑紫さんも瞳子さんもここで13年も働いてるんですね。
お前は一つの仕事どれぐらい長く続けたことあんだ?せいぜい7カ月かな。
(飛鳥)短っ。
いや。
いろんなことやったけどさどれも続かないんだよ。
何ですかね?知らねえよ。
俺に聞くな。
何でだろうなぁ。
(筑紫)分からん!引き続きあしたから尾行始めてくれ。
(飛鳥)はい。
(筑紫)はい。
以上だ。
(淳平)筑紫さん。
(筑紫)はい。
(淳平)これあした渡す小林さんへの報告書です。
(筑紫)はい。
ありがとう。
ああ。
えっと。
よし。
(淳平)おい〜。
ということで記念すべき2,000件目の調査終了でーす。
2,000件か。
すごいですね。
(淳平)まあ結果は残念だけどな。
(飛鳥)残念って?
(淳平)不倫調査の依頼だったんだけどな。
奥さんの読みどおり旦那の浮気確定。
と同時に離婚確定。
(飛鳥)記念すべき2,000件目の案件がそれか。
あっ。
ねえ?瞳子さんと筑紫さんが受けた1件目の依頼ってどんな案件だったんですか?1件目って確か…。
言っちゃえば最悪の案件ってとこかしら。
最悪の案件?・あっ。
はい。
ラッキー探偵社。
もしもし?もしも…。
・
(通話の切れる音)何も言わずに切れました。
(飛鳥)無言電話?
(茅野)あっ。
昨日もありました。
同じ人かしら?今のは男でしたよ。
(飛鳥)えっ?何で無言電話なのに男って分かんのよ?
(淳平)鼻息でも聞こえたのか?いや。
何も聞こえなかったけど何となく気配で。
(淳平)気配でってお前。
女からの電話だと相手が何も言わなくてもすぐ分かるでしょ。
当然みたいに言わないでくれる?
(淳平)もはや特殊能力だな。
えっ?・
(配達員)ごめんくださーい。
竹寿司です。
毎度。
(配達員)マグロ尽くし一人前2,300円です。
(茅野)頼んだの誰ですか?マグロ尽くしということは…。
えっ?いや。
私じゃないわよ。
・
(配達員)毎度。
力うどんお待たせいたしました。
(淳平)力うどん?力うどんということは…。
いや。
違うし。
何で力うどんで私なのよ。
(配達員)ナポリピザでーす。
(配達員)カレーとナンセットお待たせしました。
500円です。
(配達員)こんにちは。
トムヤムクン2,500円の2人分です。
(淳平)誰だ?こんなに頼んだの。
(飛鳥)これ嫌がらせ?
(筑紫)最近の出前ってオリエンタルだな。
いや。
そういうことじゃないじゃない。
(筑紫)えっ?ちょっちょっちょっちょっ。
誰が頼んだのか知らないけどこれ違う。
間違いです。
いやいや。
DoyouspeakJapanese?
(配達員)No!No!?お前しゃべれんだろ。
(配達員)マネー!
(淳平)嫌がらせとして北品署に通報しましょうか?
(筑紫)ちょっと様子見よう。
さしたる被害があったわけでもないし。
(淳平)まあ確かに。
案外うまかったですからね。
あっ。
飛鳥の入ったときだ。
(淳平)おっ。
(筑紫)おい。
駄目だ駄目だ。
おい。
何勝手に見てんだよ。
すんませーん。
あいつ真面目キャラだったんですね。
(淳平)写真だけだよお前。
出社初日には金髪だった。
それ詐欺じゃないっすか。
ホントだよ。
おうおう。
やめろやめろ。
俺の華麗な経歴見んなよ。
見せたいんでしょ?フフフッ。
キャピタル探偵社退職。
へえー。
他の探偵社にいたんだ。
ここよりでかかったんすか?全然でかいよ。
社長にヘッドハンティングされたんだ。
へえー。
引き抜きだったんだ。
まあな。
あっ。
新田だ。
(筑紫)おい。
いつまで見てんだ。
こら。
(淳平・駿太郎)すいません。
(淳平)新田案外まともだな。
いやいや。
これよく見てください。
ヤバいっすよ。
この用紙手書きっすよ。
(淳平)怖っ。
新田怖っ。
(筑紫)いいかげんにしろよ!しまっとけって言ってんだろ。
(淳平・駿太郎)すいません。
茅野の見ようぜ茅野。
何?これ。
「二重井戸型ポテンシャルにおけるボースアインシュタイン凝縮体の安定性」?あっ?これただの論文だろ。
そんなのありっすか?むちゃくちゃだな。
あいつやっぱすげえな。
うわっ!筑紫さんだ。
(茅野)アキバ混んでるかな?
(マスター)あっ。
買い物行くならさおでんの缶詰買ってきてくんない?えー?まあいいけど。
コーヒー10杯。
(マスター)茅野ちゃんはこんなにコーヒーが好きなのに何で会社の人は来てくんないんだろうねぇ。
みんなコーヒー嫌いなんですよ。
はい。
おっとタイムアップ。
えっ?クライアントと約束してんだ。
俺行くわ。
ちょっと。
中途半端じゃ気持ち悪いじゃないですか。
どのみち俺の話は伝聞だ。
当事者に聞け。
当事者って?筑紫さん。
筑紫さんか。
・あれ?駿太郎君だけ?そうですね。
飲む?大丈夫です。
狭い事務所ですけど一人減るだけでずいぶんがらんと感じますね。
新田君のこと?俺新田がスーツ着て働いてんの全然想像つかないんですよね。
瞳子さんどう思います?あいつが親父の会社継ぐってホントなんですかね?新田君が決めた道よ。
ホントにそう思ってますか?そうよ。
一度決めたら新田君周りが何言っても曲げないでしょ?そっか。
フッ。
確かに言いだしたら聞かないっすね。
頑固親父みたいだよね。
ホント最悪ですね。
フフフ。
あなたはどう?続きそう?えっ?けさ言ってたじゃない。
仕事が続かないって。
ああ。
今んとこ辞めるつもりないですけどね。
この先は分からないってこと?うーん。
あんまり想像つかないんですよね。
3年後とか5年後10年後自分が何やってるかって。
まあね。
瞳子さんここつくったのって25歳ですよね?そうよ。
そのころ今この瞬間って想像できました?今ここにいる私ねぇ。
そう。
13年後こうやって俺みたいなやつと同じソファに座ってしゃべってるこの瞬間。
ウフフ。
超能力者でもないかぎり無理ね。
ですよね。
俺だってあのとき新田のこと追い掛けてなきゃここでこうしてる今もないわけだし。
ここにたどりついてくれてよかったわ。
えっ?あなたをスカウトできてよかったわ。
・
(筑紫)私もそう思うよ。
あっ。
筑紫さん。
続くといいねここで。
いつからいたんですか?少し前。
はぁ。
瞳子さんって太刀打ちできない感じありますよね。
手が届きそうで届かないっつうか。
ああ。
昔からあんな感じですか?昔の方がもっとすごかったな。
すごいってどんなふうに?ああ。
ちょうどこの辺りで。
はっ!社長が回し蹴り決めた。
回し蹴り!?えっ?嘘でしょ?駿太郎も気を付けろよ。
マジっすか?筑紫さん。
外回り行ってきますね。
あっ。
いってらっしゃい。
ねえ?誰が蹴られたんすか?うん?まさか社内の誰か?いやいや。
外部の人間だよ。
侵入者ってことですか?調査対象者だ。
第1件目の案件のね。
最悪の案件?何があったんですか?ああ。
フッ。
あんときはちょうどこんな感じだな。
(鍵の落ちる音)私はこん中にいてこっから対象者と社長を見てた。
見事な回し蹴りだったよ。
みんなにも見せたかったな。
筑紫さんそのとき調査対象者に閉じ込められてたってことですか?笑っちゃうだろ。
いや。
笑えませんって。
何でそんなことになったんですか?探偵の功罪ってやつかな。
探偵の功罪?あっ。
ちょっとすいません。
ああ。
飛鳥です。
はい。
何だよ?もう13年もたつのか。
はあ!?何で?俺が。
ちょっと。
チッ。
あいつ切りやがった。
あっ。
今の話後で詳しく教えてください。
飛鳥か?はい。
何か大至急だっていうんでちょっと行ってきます。
はい。
いってらっしゃい。
(鍵を蹴る音)おい。
落っこっちゃったじゃないか。
んっ。
うん!何だ?おいちょっと!おい!駿太郎!あっ。
あれ?・
(筑紫)駿太郎!あいつ何でこんなとこにいんだ?あれ?孝次郎?
(孝次郎)兄貴。
(翔太)あっ。
駿太郎だ。
お前ら何やってんだよ?
(翔太)真壁リュウ見に来た。
(孝次郎)今日さ『私立探偵真壁★リュウ』のイベントがあんだよ。
へえー。
(翔太)サインもらうんだ。
(孝次郎)だからサインはもらえないって言われたろ?えー。
どうして?サイン。
(孝次郎)駄目だ。
だせえTシャツ着てんな。
・
(飛鳥)駿太郎!お前何でテレビ局なんかにいんだよ?
(飛鳥)遅いわ!何やってんの?早く行くよ。
あっこんにちは。
行くってどこに?
(飛鳥)いいから。
犬の予防接種どうしたんだよ?もう終わったわよ。
あっ。
ここから私たち夫婦なんで。
夫婦!?よろしくお願いしますね。
いやちょっと。
言ってる意味が分かんねえって。
お前。
(孝次郎)兄貴女の趣味変わったな。
おーい!ちょっとすいません!すっ…。
みたけ会計事務所さん!ちょっと。
駄目か。
何かねえのか?ちょっとトランシーバー。
誰か…。
(筑紫)すいません。
すい…。
えっ?すいま…。
そんなとこで鳴ってもしょうがねえんだよお前。
これ。
あれ?あれって。
『クイズでPON』ペット自慢おしどり夫婦スペシャル?
(飛鳥)獣医の先生が出ないかって勧めてくれたのよ。
知り合いがね急に出れなくなっちゃったらしくて。
やだよ。
テレビなんて。
(飛鳥)ちょっとちょっとちょっと。
待って待って待って。
待って。
優勝したらドッグフード1年分なんだって。
ねっ。
他に誰かいないのかよ?だって淳平さんは犬駄目でしょ。
筑紫さんはどう見ても親子だし。
ほら。
駿太郎ならテレビ映りもよさそうでしょ。
知るか。
ねえ!お願い!やだよ。
お願いだって。
ちょっとちょっと。
嫌です。
(飛鳥)もう始まる。
(筑紫)チッ。
ああ。
くそ。
あ痛てて…。
ああー。
今のって。
(筑紫)分からん!もう。
ああー。
あーもう。
ちょっと落ち着こうもう。
あら!?あら!?何だ?何だおい。
ちょっと止めろ。
止めろ。
ああーああーああー!?バカ!こら!おい!ハァー。
何だ。
これあんときの血だ。
おっ。
おっ!あっ!
(配達員)あっどうも。
ナポリピザです。
(筑紫)また出前ですか?うち頼んでないけどね。
(配達員)あれ?そうですか?
(筑紫)あっ。
いやいや。
いや。
でもね。
あっいやいや。
来てくれてよかった。
いや。
助かりました。
ありがとう。
(配達員)何すか?
(筑紫)いやあの。
ちょっとお恥ずかしい話なんだけどね私ここへ閉じ込められちゃってね。
あっそうだ。
あのう。
そこの足元んとこに鍵落ちてませんか?ちょっと拾ってもらいたい。
(配達員)鍵?
(筑紫)ええ。
あれ?ありません?あれ?おかしいな。
あっああ。
それじゃあねあのう。
一番奥のデスクに私の携帯電話があるんですがちょっと取ってきてもらえませんか。
(配達員)携帯電話?
(筑紫)ええ。
社の者に連絡して来てもらおうと思って。
(配達員)ちょっと待ってください。
(筑紫)あっすいませんね。
どうも。
(筑紫)ああよかった。
あれ?おかしいな。
鍵どこいったんだ?・真壁さん。
…じゃねえや。
祐希さんじゃないですか?やっぱり!祐希守さんですよね?おいっ子がファンなんですよ。
(祐希)今俺をつけてたろ?えっ?
(祐希)あの手紙出したのもお前か!手紙?
(くしゃみ)ちょっと。
大丈夫ですか?
(くしゃみ)あっ。
(くしゃみ)これよかったら。
ああ。
ついでに何かあったらご用命ください。
ハハッ。
まあ探偵に頼むことなんてないか。
早速頼む。
いきなり!?脅迫されてんだ。
ああ。
そこじゃなくて一番奥のデスクなんですけどね。
携帯電話。
(筑紫)あのう。
けさ出前に来たピザ屋の方ですよね?ご依頼ですか?こんなとこですか!?
(祐希)シッ!これ読んでくれ。
さっき楽屋に届いた。
「私立探偵『真壁★リュウ』の第7シーズンを降板しろ」「逆らうならお前の恥ずかしい写真をバラまいてやる!!」頼む。
助けてくれ。
礼は弾む。
ちょっちょっと。
やめてくださいよ。
頼む!ちょっと祐希さん。
頼む!分かりました。
じゃあおいっ子にサイン下さい。
成立。
で犯人の心当たりは?怪しい人物は3名。
結構いますね。
うん。
まずは俺のマネジャーの富沢。
今日は帰りたくないという俺のわがままに毎晩付き合わされて飲みに行き連日帰りが遅くなり新婚早々の嫁さんに逃げられてしまったというかわいそうな男だ。
毎晩付き合わせちゃ駄目でしょ。
反省はしてる。
次は『真壁★リュウ』の番組プロデューサーの森だ。
こんな脚本じゃ嫌だという俺のわがままに振り回され急なロケ地の変更や小道具の変更を積み重ね現場のスタッフ全員に総すかんを食らってしまったというかわいそうな男だ。
どんだけわがまま言ったんですか。
反省はしてる。
次は僕の妻のめぐみ。
奥さんも容疑者!?チッチッチッ。
一番身近な身内が犯人だっていうのはミステリーの定石だよ。
これミステリーじゃないですから。
可能性の一つだ。
奥さんに脅されるようなことしたんですか?
(祐希)僕の傍若無人なわがままで疲れ果てストレスから胃炎を患い僕に離婚を切り出すも離婚に応じてもらえないまま現在に至るというかわいそうな女だ。
離婚してあげてください。
愛してるんだ。
じゃあ大事にしましょうよ。
心から反省してる。
ホントかよ!?あーあ。
僕はいつからこんな自分勝手な男になってしまったんだ?『真壁★リュウ』の第5シーズンあたりからかな。
もともとの性格じゃないですかね。
いっそ『真壁★リュウ』やめちゃおうかな。
最近は人気も下火だし。
そうなんだ。
まあ君みたいに僕に憧れて探偵になるっていう人間も。
俺別に真壁リュウに憧れて探偵になったわけじゃないですから。
そうなの?はい。
駄目だ。
やっぱり僕は落ち目なんだ。
めんどくさい人だなぁ。
(スタッフ)出演者の皆さんスタジオにお願いします。
(飛鳥)ちょっと。
駿太郎どこ行ったのよ?もう。
祐希さんって全然変わんないですね。
(祐希)よく言われる。
俺が見てたのはねこれです。
これ。
第1シーズン。
(祐希)見ててくれてたんだ!?子供のころは激はまりでしたよ。
子供のころはね。
18年もやってんですね。
ハァー。
だがその歴史もじきに終わる。
あの3人のうちの誰かの手によって。
あの。
さっき言ってた容疑者ってみんな犯人じゃないと思いますけど。
どうして?祐希さんの恥ずかしい写真ばらまいても誰も得しないでしょ。
損得抜きで俺に嫌がらせしたいってぐらい俺のこと憎んでるってこともあり得るじゃないか。
ネガティブだな。
行きますよ。
ああ。
(孝次郎)時間過ぎてるのになぁ。
(翔太)真壁リュウどうしたの?
(孝次郎)ねえ?どうしたんだろ?
(翔太)僕捜しに行ってくる。
(孝次郎)うん?ちょっちょっちょっ。
駄目だ。
ここで待ってなきゃ駄目。
(飛鳥)ぐだぐだ言わず来てくださいよ。
夫婦番組だから2人じゃなきゃ出られないんですって。
(淳平)いや。
でも俺もう北品川に戻ってきちゃってんだよ。
(飛鳥)もういいじゃないですか。
近いから。
(淳平)それとなどっかこう心なしか嫌な予感がすんだよ。
(飛鳥)何なんですか?それ。
何かこう早く会社に戻った方がいい予感というかな。
(筑紫)ちょっと。
何してんですか!?あなた!おい!何するんだよ?やめろ!おい!こういうときはな俺は自分の勘に従うことにしてんだよ。
だからもう気のせいですって。
(犬の鳴き声)
(飛鳥)あっ!ちょっと大ちゃん。
シッ!
(淳平)何だ?今の。
(飛鳥)何がですか?
(淳平)お前犬の鳴き声したろ!?いえ。
してませんよ。
嫌な予感の正体はこれか。
ふざけんな!
(通話の切れる音)
(飛鳥)ちょっ。
淳平さん?もしもーし?チッ。
ハァー。
もう大ちゃん。
飛鳥のやつ。
チッ。
油断も隙もありゃしねえな。
まだ早いか。
ひとつ調査にでも行くか。
会場こっちですよね。
やっぱ行かない。
えっ?ちょっちょっちょっちょっ。
ちょっと待ってくださいよ。
そんなところで恥ずかしい写真ばらまかれてみろ?生きていけないじゃないか!うちの翔太だって楽しみにしてんですから。
行ってがっかりさせる方が罪だろ!あっ。
ああっ!ああ。
おい!おい!
(子供)ママ見て。
何?これ。
(飛鳥)何?あれ。
(祐希)カッコイイ。
おい!待て!
(孝次郎)兄貴?
(祐希)待て!
(男性)何?何?何?何なんですか?急にあなた。
何なの?これ。
待てよ。
(男性)やめてよもう。
(男性)何ですか?ちょっと。
あっ。
ちょっと。
誰なんだよ?これ。
放せ。
知ってるやつですか?
(祐希)いや。
(男性)何やねん?
(せき)
(男性)誰よ?あんたら。
おっ。
真壁やんけ。
お前が無視するから悪いんやぞ。
握手してって頼んだのに!何やねん?もう。
放してよもう。
それだけ?
(男性)やめろやもう。
やめてや。
何だ?あいつ。
(祐希)フッ。
終わったな。
これで真壁リュウのイメージが砕け散った。
全然カッコイイじゃん。
ファンはこんな真壁を望んじゃいない。
ハァー。
ハァー。
・
(孝次郎)兄貴。
翔太。
(翔太)サイン下さい。
(祐希)えっ?約束だろ。
おいっ子にサインくれるって。
ああ。
(祐希)はい。
(翔太)ありがとう!
(翔太)パパ!サインもらったよ!
(孝次郎)やったな。
(翔太)うん。
翔太。
あれやれ。
あれ。
いつもの。
俺の名前は真壁リュウ。
しがない探偵さ。
ハハハ。
よかったな翔太。
(翔太)うん。
なあ?
(翔太)うん。
バイバイ。
俺もよくやりましたよ真壁リュウのポーズ。
俺が好きだった真壁リュウを18年後の今おいっ子が同じように見てる。
それってすごいよな。
行かなくていいんですか?ファンが待ってますよ。
ありがとう。
あっ。
ヤッベ。
(スタッフ)お疲れさまでした。
皆さんこちらへお願いします。
やっちゃったよ。
もう終わってんじゃん。
もうこんな時間だ。
・あなた小林タモツさんですね?
(筑紫)うちを荒らしてどうしようっていうんです?
(小林)ハァー。
俺の調査報告書はどこだ?
(小林)俺の浮気現場を押さえた調査報告書あるだろ?お前らがこそこそ嗅ぎ回ってたことは分かってるんだ。
あしたうちの嫁にそれを報告するってこともな。
(呼び出し音)
(筑紫)あなた証券会社にお勤めのはずだ。
わざわざピザ屋の扮装をして朝から下見に来てたってことですか。
他の出前はカムフラージュのために注文した。
(小林)分かってんじゃないか。
(筑紫)そして社内の人間が減った隙を狙って調査報告書を取り戻しに来た。
まさか自分から閉じ込められてるとは思わなかったけどな。
ハァー。
さっさと言え。
俺の報告書はどこだ?
(筑紫)依頼人のために作った報告書を他の人間に渡すことはできません。
申し訳ないがお引き取り…。
(小林)ふざけんなよ!早く出せ!俺を調査した資料なんだろ?俺が持ち出して何が悪い!?早くしろよ!そうか。
(マスター)いらっしゃいませ。
あっ。
コーヒー一つ。
(マスター)はい。
(マスター)ちょっちょっ。
結構見えるんだな。
またあのピザ屋来てんのか!?
(マスター)お豆はどういたしますか?
(淳平)何あんの?
(マスター)あっ。
これがですねコスタリカCOE2011という。
・
(ドアの開く音)
(淳平・マスター)あっ。
(茅野)あれ?淳平さん。
おう。
(茅野)どうしているんですか?何でいちゃ駄目なんだよ?
(茅野)チッ。
私一人の憩いの場所が。
(淳平)あっ?
(茅野)いいえ。
はいマスター。
(マスター)ありがとう。
(茅野)重かったよ。
(淳平)何?これ。
(マスター)おでん缶です。
(淳平)おでん!?
(マスター)これのこんにゃくがもう激うま。
ありがと。
(淳平)どういう関係?
(マスター)いや…。
(筑紫)おい!何すんだ!?やめろ!バカなことすんじゃねえ!言わないんなら全部燃やしてやる。
(筑紫)あっ。
よせ!・
(小林)チッ。
・社員からの定時連絡だ。
出ないと怪しまれるぞ。
・
(呼び出し音)・
(筑紫)はい。
ラッキー探偵社です。
筑紫さん!・
(筑紫)駿太郎か。
携帯の方にも電話したんですけど。
(筑紫)ああ。
さっきは間違えて切ってしまったんだ。
今日はもう帰ってもいいぞ。
帰っていいって早くないですか?・
(筑紫)たまにはいいだろ。
でも苔丸に水やらないと。
苔丸か。
今日はまだ水やってなかったもんな。
・
(筑紫)苔丸に水をやるのは俺の仕事だ。
心配すんな。
新田にもそう言っといてくれ。
・
(筑紫)お疲れさん。
お疲れさまでした。
俺の報告書はどこだ!?
(筑紫)報告書を燃やしたところであなたが不貞を働いていたという事実は動かないでしょう?冷静になってください。
(小林)うるさい。
人を不幸にしようってやつが説教なんかすんな!あなたが不幸だと言うんならあなたの奥さまはどうなんですか?祈るような気持ちで調査報告を待っている奥さまの思いをあなた考えたことありますか?燃やしたところで事実は変わらないんだ!うるさい!
(小林)もういい。
全部燃やしてやる。
駿太郎!えっ?筑紫さん。
何やってんですか!?
(筑紫)ちょっと。
あれあれ。
(小林)おい来んな。
火付けるぞ。
わっ。
臭っ。
灯油?
(筑紫)気を付けろ。
何すか?あのピザ屋。
(筑紫)2,000件目の案件の調査対象者だ。
2,000件目の?
(筑紫)ああ。
ああ。
あの離婚確定の?お前らのせいだ!はあ?自分のせいだろ。
お前らがいなければ俺だってこんなことにはならなかった!
(筑紫)甘ったれんな!自分の選択の誤りを人のせいにすんじゃない!そりゃ確かに知らない方がいい真実だってこの世の中にはある。
しかしあなたの奥さんは真実を求めてここへやって来た。
結果はどうあれ真実が知りたい。
そう言ってここへ来たんだよ。
今あんたが燃やそうとしてる2,000件の依頼書。
その意味が分かるか?それだけの人間が真実を求めてここへやって来たんだ。
そして私たちはそれに応えてきた。
真実を求めて扉をたたく人間がいるかぎり私たちはそれに応え続ける!それが私たちの仕事なんだ!カッコイイ筑紫さん。
(筑紫)いやいや。
取りあえずこいつやっちゃっていいっすか?
(筑紫)ああ。
力ずくでも止めてくれ。
犯罪者にするよりはましだ。
了解。
(小林)この!
(筑紫)うっ。
危ねえ。
駿太郎!後ろ!
(小林)おら!ほら!チッ。
マジかよ?いくぞ?お前。
この野郎。
(小林)この野郎!何だ?ありゃ。
(小林)ううっ!ほっ。
ほっ。
(小林)ああー!うわー!チッ。
てめえ。
(小林)いやー!
(筑紫)おい。
(飛鳥)駿太郎!?ちょっと。
何やってんの?キャッ!
(筑紫)危ない!おおっ!
(小林)うわっ!熱っ熱っ熱っ熱っ熱っ!ナイスキャッチ。
イェー。
ハァー。
(筑紫)ハァー。
ハァー。
(飛鳥)大ちゃん!ちょっと何してんの?あれ?えっ?ちょっと。
鍵!筑紫さん!
(筑紫)ああ?
(淳平)小林さん。
うわっ。
重っ。
(淳平)あんたえらいことしてくれたね。
重っ。
(飛鳥)開きました。
(筑紫)おお。
(淳平)開いた?大丈夫ですか?
(筑紫)ハハハ。
13年前にタイムスリップしたみたいだったよ。
最悪の案件ですか?あんとき私は押し入ってきた調査対象者に腹刺されてね。
社長が助けてくれなかったら出血多量で死んでたとこだ。
真実を伝えたせいで死にかけたなんてことはちっとも後悔してない。
悔やみきれないのは自分がみすみす刺されたことで彼を犯罪者にしてしまったってことだ。
いや。
でも今回はそうならないでよかった。
ああー!
(飛鳥)よいしょ。
(筑紫)はぁー。
あ痛。
(筑紫)小林さん。
(筑紫)このあなたの調査報告書あした奥さまに渡します。
(小林)ハァー。
(筑紫)それまでに奥さまとよく話し合ってみられたらいかがですか?奥さまの思いを聞いてあげてください。
はい。
燃えなくてよかったですね。
小林さんは?警察には突き出したくないって筑紫さんが。
そう。
誰もケガしなくてよかったわ。
まあ個人的にはちょっと残念ですけどね。
瞳子さんの回し蹴りが見れなくて。
何?フフッ。
俺思ったんですけど。
今まで俺が仕事続かなかったのってたぶん心のどっかで思ってたんですよ。
同じことを続ける毎日ってつまんないなって。
でもそうやって何かを続けていくのも悪くないなって思いました。
それが誰かのためならなおさら。
(歓声・拍手)俺の名前は真壁リュウ。
(一同)しがない探偵さ。
(歓声)
(孝次郎)おっ!おお。
翔太!やったな!
(翔太)真壁リュウ。
(淳平)せーの。
(筑紫)いくぞいくぞ。
おい…。
(筑紫・淳平)バカ!気を付けろ。
(飛鳥)キャッ!まっ俺のことだからどれだけ続くか分かんないけど。
(淳平)駿太郎!早く手伝え!はい!今行きます!駿太郎君。
見てるからね。
見ててください。
期待してね。
(淳平)おい駿太郎。
大丈夫ですか?
(淳平)すいませんすいません。
(筑紫)何すんだよ?
(淳平)お前みんな掃除してんだ。
何油売ってんだよ?いや。
仕事の話してただけだし。
(淳平)言い訳すんな。
このファイル整理しろお前。
するけど。
筑紫さん。
今日大変でしたね。
(筑紫)丸1日入ってたからな。
(淳平)しかし筑紫さんを閉じ込めるなんてふてえ野郎がこの世に2人もいるとはね!
(筑紫)いや。
今回は閉じ込めるっていうかまあ何ていうんか。
えっ?
(筑紫)えっ?いや。
ホントに何事もなくてよかったね。
ホントですよ。
(筑紫)うん。
いや。
駿太郎の見事な回し蹴りも見られたしな。
(筑紫)おりゃー!
(淳平)回し蹴り?あれ?淳平さん見てないんすか?惜しいことしましたね。
(筑紫)トレーニングの成果が出てるよ。
おい。
でしょ。
(淳平)俺もそのジム通おうかな。
俺が教えてあげましょうか?いや。
いいんだ。
俺はね頭脳で勝負するタイプだから。
俺習おうかな。
筑紫さんが!?私も。
茅野も!?じゃあ私も習おう。
(淳平)お前はこれ以上強くならなくていい。
(飛鳥)何で?飛鳥ってさホントに強いわけ?よし。
やってみるか?こら。
俺は女には手上げない主義ですから。
どうせ女には手出しますけどとか言うんでしょ?何で分かった?
(飛鳥)分かるよそりゃ。
(淳平)分かった駿太郎。
お前がどれぐらい強くなったかちょっと見てやる。
パンチ打ってみろ。
(笑い声)何笑ってんの?全然。
全然。
蚊。
蚊に刺されたみたいな感じ。
(飛鳥)ぱちんみたいな。
(淳平)ぶっ飛ばしてやっかんな…。
ぶっ飛ばしてみろよ。
じゃあお前相撲で勝負だ!何で相撲なんだよ?
(淳平)いや。
俺学生のころ…。
知らねえよ!
(淳平)稽古つけてやる。
じゃあほら。
ぶつかり稽古な。
来い。
ああー!よいしょ。
2014/02/24(月) 15:53〜16:48
関西テレビ1
ラッキーセブン #06[再][字]
「最初で最悪!の案件」
松本潤 仲里依紗 谷原章介 小山慶一郎 角野卓造 大泉洋 松嶋菜々子
探偵社に迫る恐怖、立てこもり犯から筑紫さんを守れ!
詳細情報
番組内容
ラッキー探偵社に無言電話がかかってきた。時多駿太郎(松本潤)は、気配から、かけてきたのは男だろうと言った。その後、探偵社には注文していないのに寿司やうどん、ピザなどのデリバリーが続々と届いた。
そんな折、駿太郎に、早退していた水野飛鳥(仲里依紗)から電話が入る。大至急だと呼び出された場所はテレビ局だった。「私立探偵 真壁★リュウ」のイベントが行われていて、真壁の大ファンの息子・翔太(後藤奏佑人)と
番組内容2
駿太郎の弟・孝次郎(小山慶一郎)も来場していた。そこへ現れた飛鳥は、駿太郎の腕を取り数組のカップルがいる待機場所へとやって来る。駿太郎と夫婦に扮してクイズ番組に出場するのだという。
同じ頃、筑紫昌義(角野卓造)は、機材庫近くに落ちた書類を取ろうとして誤って扉を閉めてしまい、中に閉じ込められていた。しかも、探偵社に誰もいないため、狭い倉庫のなかで四苦八苦するしかなかった。
一方の駿太郎は、テレビ局の
番組内容3
廊下で真壁役を演じる祐希守(谷原章介)を見つけ声をかける。自分が探偵だと打ち明けた駿太郎に、祐希は自分を脅迫している相手を見つけ出してほしいと頼んだ。
飛鳥は、戻って来ない駿太郎にしびれを切らし、旭淳平(大泉洋)を呼び出そうと電話をかけた。しかし淳平は、早く探偵社に戻ったほうがいい予感がすると言ってそれを断る。その頃、筑紫はまだ機材庫のなかにいたが、探偵社にはなんと男の侵入者がいた。
出演者
時多駿太郎: 松本潤
新田輝: 瑛太
水野飛鳥: 仲里依紗
筑紫昌義: 角野卓造
■
真壁リュウ: 谷原章介
桐原由貴: 吹石一恵
後藤将司: 金田明夫
茅野メイ: 入来茉里
時多孝次郎: 小山慶一郎(NEWS)
時多百合子: 岡江久美子
■
旭淳平: 大泉洋
藤崎瞳子: 松嶋菜々子
原作・脚本
【シリーズ構成】
佐藤信介
監督・演出
【演出】
佐藤信介
成田岳
平野眞
【プロデュース】
重岡由美子
関口大輔
【アソシエイトプロデュース】
金井卓也
音楽
ティム・ウィン
【主題歌】
嵐「ワイルド アット ハート」
制作
フジテレビドラマ制作センター
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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