(田口公平)このままじゃチーム・ジェネラルは崩壊してしまいます。
(三船)私の所にこんなものが届きました。
倫理委員会を開きませんか?疑惑があるなら公の場で堂々と究明しましょう。
(弥生)花房師長も行かれるんですか?今日の倫理委員会速水先生が糾弾されるんですよね。
・ピピピピピ…
(心電図の音)
(美和)鳴ってるわよ。
はい。
(白鳥圭輔)逃げきる計算できてんのか?今日の倫理委員会だよ。
癒着が否定できなければお前は最悪収賄の罪で告発されメディカル・アソートは出入り禁止。
その瞬間鴨志田先生肝いりの理想の医療施設計画は幻に終わる。
三船事務長はお前がいなくなった救命にメスを入れるだろうな。
三次救急をやめて楽で効率のいい一次救急に。
その結果この辺りの重症患者は行き場を失いさまよう。
これが今考えられる最悪のシナリオなわけだけど。
お前はもう少しましな展開を計算できてんだよな。
(速水晃一)さあな。
どう出てくるか計算できないのが1人いるからな。
グッチー?田口先生はおれやお前と根本的に違う。
委員会でも何を言いだすか…。
こんなわかりやすい人間ほかにいないと思うけどね。
このおれに真正面から感情論で来るんだぞ。
まっとうすぎるのか単なるばかか…。
そうだねぇ…何ていえばいいのかな。
いずれにしても面倒な男だよ。
事務長なんかよりよっぽどな。
ほぉ〜天下のジェネラルにそんなふうに言われるなんて。
グッチーも大きくなったねぇ〜。
まっねじ伏せるけどな。
(寺内)ふっ…あぁ〜。
はぁ〜。
(滝沢)寺内昭三さんのCTです。
やはり前立腺が腫大してます。
被膜も越えてますね。
(佐藤)前立腺がん骨転移。
病期D。
リンパ節までがんが広がってるな。
(永山)救急車をタクシー代わりに使うただの迷惑な患者さんと思ってたのに。
(浅野)末期がんだったなんてな。
痛みもかなりひどくなってるようで精神的にも不安定ですね。
寺内さんってご家族は?まだ面会には見えてません。
(遥)告知の問題もあるしご家族に連絡取らないと。
泌尿器科に転科の準備。
痛みのコントロールはNSAIDSが効いていないようならオピオイドの投与。
僕はこのまま泌尿器科とペインコントロールが落ち着くまで担当します。
(滝沢)気になるよなあの怪文書。
誰が出したんですかね?
(滝沢)ICUにラウンド行ってきます。
(長谷川)佐藤先生。
今日の倫理委員会呼ばれてるんですよね。
(佐藤)ああ。
ここの現状を報告しろってさ。
何を話すつもりですか?知るかよ。
さすが鴨志田先生と太いパイプを持つ人は違いますね〜。
VIP待遇で個室ですか。
そういえば寺内さんこないだその鴨志田先生の秘書が来てたよね。
(回想岡村)こちらです。
(寺内)はい。
あのとき一体何してたのかな。
何かはんこ押してたけど。
うるっせぇな。
えっ?静かにしてくれよ。
白鳥さん?おう。
あっどうも和泉先生。
(遥)寺内さんおはようございます。
いかがですか?寺内さんご家族に連絡を取りたいんですが。
いねぇよそんなもん。
(遥)今後の治療についてお話したいので親せきの方でもいいんですけど。
縁切ってんだよ!娘とも親せきとも。
それより早くこの痛み何とかしろよ!痛くてしょうがねぇじゃねぇか。
ゆうべの痛み止め何時間ぐらい効きました?全然効かねぇよ。
一晩中眠れなかったじゃねぇか!あっ…痛ぇなぁ。
わかりました。
今からちょっと強めの鎮痛剤に変えますね。
あれ書いたの私なの。
あれって?怪文書。
えっ?何で?速水先生にほかの病院になんて行ってほしくなかった。
変な隠し事とかやめてほしかった。
でもあんなの書くなんて…どうかしてるよね。
だから破って捨てたのに。
捨てた?そう。
なのに誰かが…私のとよく似た文書を書いて三船事務長に。
私がばかなことしたせいで速水先生を追い詰めちゃった。
ほんとに破ったの?なのにあれが届いたってことはほかにも誰か同じように思っている人間がいるってことじゃない?これ以上速水先生に隠し事をさせたくないって思ってる誰かがこの救命救急センターの中に。
お願い。
倫理委員会で速水先生を守って。
えっ?慣れてんでしょ?こういう会議。
バチスタ事件のときもリスクマネジメント委員会に出たんだよね。
そうだけど…。
守ってよここの救命を。
お願い。
寺内さんのご家族に連絡してくる。
・どうぞ。
(裕美子)お父さん。
何しにきた。
病院から連絡頂いて。
(遥)今後の治療についてご説明させていただきたいと思いまして。
(寺内)勝手に出ていったくせに今更何の用だ。
そうか。
ふっ…金目当てか。
どっから聞いた?おれが大金手にしたこと。
あっ寺内さんあの…。
残念だけどなお前らにやる金は…。
最低。
昔からお金お金ってそればっかり。
結局変わんないのね。
7年ぶりなのにこんな話しかできないなんて…ほんっとかわいそうな人。
(裕美子)がん?
(川口)夕方には泌尿器科病棟に移っていただいて詳しい検査結果を見て今後の治療方針を決めたいと思います。
治るんですか?骨まで転移しているとなると…かなり難しい状況です。
(陽太)き〜〜んどん!
(看護師)ぶつかる。
ふふふっ危ない。
(裕美子)ありがとうございました。
じゃあ。
じゃあね陽太君。
バイバイ。
おっ飛行機?うん!かっこいいね。
ごほっごほっ。
き〜〜ん!
(裕美子)ひどい娘よね。
余命わずかの父親にあんなこと言うなんて。
いえ。
やっぱり来なきゃよかった。
7年ぶりってそんなに会ってなかったんですか。
私の結婚に猛反対してね。
あんな金のないやつのところには嫁にはいかせないって。
それ以来絶縁状態で。
じゃあもしかしてお孫さんの顔も?生まれたことも知らないかも。
ぴゅ〜〜。
どうも。
和泉先生。
いやさっきね君が気になる話をしてるのが聞こえちゃったんだけど。
例の怪文書のことで。
教えてもらえるかな?正確には何て書いたの?寺内さん。
こっち。
お名前は?坂崎陽太5歳です。
そっくりだ。
裕美子の…娘のちっちゃいころに…そっくりだ。
娘さんもう一度お呼びしましょうか?ああ…頼むわ。
はい。
(沼田)事務長こちらは?リスクマネジメント委員として参加させていただきます心療内科の田口です。
厚生労働省保険局特別監査室室長代…。
(黒崎)こんな大荷物ですまん。
空港からの道が渋滞して…。
久しぶりじゃないですか黒崎教授。
海外出張ですか?うん?オーストリア帰りか〜。
まさかその自分の首を締めているネクタイも向こうで買ってきちゃいました?日本でも売ってるのにね。
はははっ。
へぇ〜教授は倫理委員でもあったんだ。
(黒崎)事務長何でこいつが?
(三船)ええ…それが…。
まあオブザーバーってやつですよ。
大丈夫僕は向こうのほうで静か〜に聞いてますから。
(三船)えぇ〜それでは皆様席に着いていただきまして…。
(黒崎)田口先生。
君の席はここだ。
えっ?
(黒崎)今日の議事進行は田口先生にお願いするようにとさっき病院長から連絡があった。
(三船)それは何かの間違いでは。
(黒崎)病院長権限だそうだ。
田口先生座りたまえ。
わかりました。
では失礼して。
それで?肝心の主役はまだなのかな?止血するぞ。
視野を確保しろ。
(滝沢)はい。
(長谷川)速水先生佐藤先生後はおれたちが。
(佐藤)ああ頼む。
ケリー。
(弥生)はい。
(長谷川)2−0絹糸。
(弥生)はい。
見えた。
摘出するぞ。
(弥生)はい。
血圧どうだ?
(永山)90台をキープしています。
(滝沢)鑷子下さい。
(弥生)はい。
(長谷川)こっちも。
(弥生)はい。
メッツェン。
(弥生)はい。
(浅野)出血量2,000です。
(佐藤)速水先生もう2時過ぎてます。
(美和)会議室で皆さんお待ちだそうですが。
待たせとけ。
腸管の再建するぞ。
(弥生)連続縫合3−0でいいですか?ああ。
アリス鉗子。
(弥生)はい。
(黒崎)もういい。
速水抜きで委員会を始めよう。
それ欠席裁判ってやつじゃないですか?
(黒崎)時間も守れんほうが悪い。
我々も多忙な中集まってるんだ。
そもそもあいつは昔からこうだった。
速水という男にはルールを守るという概念がない。
(沼田)実に…全くですな黒崎教授。
黒崎教授は昔から速水のことご存じなんだ。
組織のルールを根底から壊す男なんだよあいつは。
田口先生早く始めたまえ。
わかりました。
・
(ドアの開閉音)
(佐藤)すいません。
お待たせしました。
(黒崎)速水先生。
待たせて申し訳ないのひと言もなしか?患者と倫理委員会どちらが大事か考えるまでもないでしょ?
(黒崎)相変わらずだな君は。
実に不愉快な男だ。
田口先生さっさと始めたまえ。
病院長は?出張中です。
あの人がいないんじゃ話にならない。
(黒崎)沼田教授と私がここのトップだ。
病院長代行として最終判断は我々が下す。
あの…病院長には僕が議長として責任を持ってお伝えします。
ここで話されたことすべて。
ではただいまより倫理委員会を始めさせていただきます。
まず皆さんお手元の資料をご覧ください。
こちらは速水先生が収賄を日常的に行なっていたという内容の告発文です。
(三船)もう1つの資料は救命救急センターでのメディカル・アソート経由のカテーテルの使用頻度を示したものです。
(黒崎)これは随分多いな。
(沼田)ええ異常ですね。
速水先生にお尋ねします。
この文章にあるメディカル・アソートという医療機器代理店はご存じですよね。
もちろん。
ではここにあるようにその会社から収賄したという事実はありますか?ああ。
ある。
(ざわめき)
(美和)申し送りの準備よろしくね。
(看護師)わかりました。
(陽太)ごほっごほっごほっ…。
(寺内)大丈夫なのか?
(裕美子)ちょっと喘息で…。
悪いのか?
(裕美子)大丈夫病院でちゃんと診てもらってるから。
何か困ったことがあったらここに相談に行けばいい。
ごめんね。
言いすぎた。
何だ?急に。
さっきまでは最低だとか言ってたくせに。
明日からは毎日お見舞い来るから夫も連れてくるし。
何だよそれ。
まるでおれがもうすぐ…。
そうなのか?おい裕美子。
違うってば。
これあげる。
ありがとう。
ありがとうございます。
(裕美子)ううっ…。
(黒崎)速水先生認めるのか?収賄の事実を。
黒崎教授もいましたよね?15年前城東デパート火災の被災者であふれる東城医大の廊下に。
あの日から始まったんですよすべて。
あのころ臨床現場には治験と称した業者からのわいろが湯水のようにあふれていた。
メディカル・アソートからも再三必要機材供与の申し出があった。
下っ端のおれにさえだ。
おれはそれを断りつづけた。
ところがそこに城東デパート火災が起きた。
あの日上の先生たちは学会やら特別講演やらに出席していて誰もいなかった。
私が駆けつけたときには既に君が勝手に救急搬送を受け入れていた。
患者を受け入れて何が悪い。
あの日次から次へと生死を争う患者が押し寄せた。
薬品も医療機器も消耗品もすべてが足りなかった。
開腹するぞ。
30秒以内に準備しろ。
おれは初めて自分からメディカル・アソートに連絡した。
そして初めて無料供与を受けた。
それがきっかけでメディカル・アソートからの申し出を断れなくなったってことですか?借りが出来たからな。
(沼田)ジェネラル・ルージュの伝説の誕生の裏でメディカル・アソートとの不正な関係が始まったということですな。
それを不正と呼ぶならそうなんだろうな。
(沼田)聞き捨てなりませんね。
先生の発言はどう考えても倫理的に…。
倫理。
そんなものに何の意味がある?おれを裁くことは誰にもできない。
ただ1つの存在を除いてはな。
それは何ですか?おれを裁けるのは…目の前に横たわる患者という現実だけだ。
・
(遥)寺内さん。
痛みはいかがですか?ああだいぶいい。
少し外に出てもいいかな?えっ?ちょっと電話掛けてぇんだ。
わかりました。
(遥)栗山さん。
はい。
(遥)寺内さんを公衆電話までご案内してくれる?わかりました。
モニター外しますね。
(遥)どう?変わりはない?
(滝沢)まだ意識戻りませんね。
(遥)そろそろ戻ると思うから何かあったら呼んで。
はい。
どうなってるんですかね?倫理委員会。
大丈夫なのかな?速水先生は。
(沼田)何か勘違いされてませんかね?速水先生。
ご自分を神だとでも思ってらっしゃるんですか?15年前のご活躍がジェネラル・ルージュの伝説なる名の下で称賛されてしまったこと自体が問題だったんです。
あれは大規模災害にたまたま居合わせた駆け出しの医者が行き当たりばったりで対応し辛うじて事なきを得た。
それだけのこと。
ふふっ。
伝説…随分おこがましい。
でもそれで救われた命が…。
(沼田)本来ならあの日の陣頭指揮は当時助教授であった黒崎教授が行なうべきものでした。
ですよね?教授。
(黒崎)そのとおり。
彼はすべての救急車を断ることなく受け入れていた。
廊下もロビーも患者であふれていた。
その話と今日の問題に何の関係が?
(沼田)組織の指揮系統を無視し許容範囲を超えた患者を受け入れる。
(沼田)速水先生の問題の元凶は15年前と何一つ変わっていないということなんです。
(黒崎)結果部下の掌握もできずにこんなものを書かれてしまうことになったわけだ。
(三船)議事を進行してください田口議長。
はい。
では速水先生に伺います。
収賄ということは現金の授受もあったということでしょうか?センター長に就任してからな。
正確な金額は?さあ?右から左に消えてったからな。
総額なんてわからない。
そんなお金何に?そんなお金何に?現場の費用だ。
えっ?現場って?日常の業務で必要な医薬品器材消耗品。
レセプトをごまかしたぐらいじゃ足りないぐらい金がいる。
もともと予算の厳しかったところに三船事務長が来て予算削減を打ち出した。
現場の物品査定は一段と厳しくなった。
(沼田)どの科だってそれで何とかしてるんです。
救急だけ特別ってわけには…。
(佐藤)でも救急の重症患者の場合予測不能な事態が起こるんです。
準備された薬やもので間に合わない場合も。
目の前の消えそうな命を前にあんたらは金の計算なんかしていられるのか!どうして病院長に相談されなかったんですか?バチスタ事件で補助金が減らされ病院自体も赤字だからな。
病院長に言っても経営面は事務長に任せたの一点張りだ。
正面切って特別予算請求を行なえば拒絶される。
(三船)しかたないでしょ。
今は病院を経済原理で立ち直してる最中です。
病院は経費削減を求める。
裏金を使って帳じりを合わせれば違法行為だという。
それならば聞きたい。
医療をいや救急医療をここまで追い詰めたのは一体誰だ!ちっ。
(三船)でも証明できませんよね?受け取った現金の使いみち。
あなたが自分のために使ってないという証拠は何もない。
ああ。
証拠ならあります。
師長の花房です。
速水先生の業務をずっとサポートしてまいりました。
(美和)このファイルには速水先生が私的流用を一切行なっていないという証拠があります。
ここにはメディカル・アソートから受け取った金額とそのお金で行なった物品依頼の記録がすべて残してあります。
どうしてそんなもの残した。
指示に背いて申し訳ありません。
ちょっとそれ見せてもらえる?
(寺内)だから今すぐ先生につなげって言ってんだよ!だめだお前じゃ話になんねぇ。
すぐに先生出せって言ってんだろうが。
・
(弥生)長谷川先生。
IVHお願いします。
(寺内)早くしろ!全部ぶちまけんぞ!くそ〜。
(三船)つまり救命救急センターではトップと看護師長がつるんで不正に手を染めていたということですか?花房はおれの指示に従っただけだ。
責任はおれにある。
だから…。
これで満足だろ?事務長。
(佐藤)速水先生。
もともとあんたはおれを告発するつもりなんてない。
でしょ?東城医大がまたスキャンダルで騒がれたら困るからな。
それにメディカル・アソートとの取り引き停止もできない。
独占契約してる機器が山ほど東城医大に食い込んでるからな。
心臓血管外科も困りますよね黒崎教授。
大事にはしたくない。
ただおれを切れればそれでいい。
ですよね?ははははっ。
あはははっ。
すばらしい。
なるほどねぇそういうことか。
すばらしい。
なるほどねぇそういうことか。
白鳥さん?全部計算かよ。
要するにお前は今日のこの話を東城医大のお偉いさんの前でぶちまけたかったわけだ?ふっふふっ。
いや僕ねこいつの同級生なんでよくわかるんですよ。
こいつ昔から変なところがあってほんと困ったやつなんですよ。
(黒崎)君は一体何を?だからこいつなんですよ。
この告発文を事務長に送ったのは。
だよな?速水。
こんなものを書かせてしまうほど今の救命チームは限界にきている。
そう気づいたお前はその告発文を事務長に送ることにした。
ただし元の文章を少しだけ変えてな。
正確には何て書いたの?花房師長も共犯だ。
その1行を消すとしたらお前しかいない。
でもどうしてもわかんなかった。
何でお前がわざわざ自分を告発する文章を出したのかその理由が。
でも今日の話を聞いてよ〜くわかったよ。
救命の惨状をいくら訴えようとしても三船事務長が間に入って邪魔をしてその声は病院長にまで届かない。
現場は疲弊する一方で八方ふさがりだ。
だからお前はこんな方法で派手に爆弾を放った!まっどうせお前は次の行き先も決まってることだしな。
(黒崎)何の話だ?メディカル・アソート・ホスピタルっていうのが出来るらしいですよ。
(佐藤)それ一体…。
あれ?佐藤ちゃんも聞いてないんだ。
いや実はねメディカル・アソートさんが新しく立派な医療施設を造るらしいんだよ。
しかもあの城東デパートの跡地に。
そしてそこの救命救急センター長に就任なさるのがそこにいらっしゃる速水先生だ。
つまりこいつはもう次の就職先が決まっていていずれ辞める予定だったものをちょっとだけ早めて言いたいことを言いたかっただけなんだよ。
(佐藤)うそですよね?いやそいつの言うとおりだ。
事務長。
辞表受け取っていただけますよね?それとも事を荒だてますか?
(佐藤)ちょっと待ってください。
納得できません。
(佐藤)確かに速水先生は命を救う天才です。
ですが経済観念が全くない。
湯水のように注ぎ込まれる医療費のつじつま合わせは全部他人任せ。
それが私の仕事でした。
組織のトップとして見たらあんたはまるでわがままな3歳児だ。
おれらは毎日どんな緊張感で働いてきたか。
なのにあんただけここを辞めてほかに移るって。
残ったこっちは敗戦処理ですか?納得できませんよ!そんなの。
このまますんなり辞めさせるなんて間違ってる。
速水先生はきっちりと処分を受けて免職されるべきです。
(着信音)
(美和)はい。
わかりました。
救急要請です。
工場のライン作業中の事故で3名負傷。
出血多量の意識不明の重症です。
(遥)速水先生佐藤先生10分後に救急車来ます。
ただいま佐藤医師から私の罷免動議が提出されました。
先生方後の判断は頼みますよ。
迅速にね。
黙っておとなしく辞めてやろうと思ったが気が変わった。
そんなにおれのクビが欲しけりゃ自分の力で取ってみろ。
確かにああやって頭ごなしに指図されたらムカつくでしょうねぇ。
黒崎教授のお気持ちが初めて少しだけわかったような気がしますよ。
それどうされるんですか?
(黒崎)病院長に渡して判断を仰ぐ。
今日の事実をすべて伝えてな。
残念でしたね三船事務長。
後ちょっとで速水をこっそり排除できたのに。
倫理委員会わざと今日にしたんでしょ?病院長のいない日を狙って。
そうやってあんたは現場の声をシャットアウトしてきたわけだ。
救急車間もなく到着します。
救命チームは…速水先生はどうなっちゃうんですかね?さあね。
速水はあいつなりのやり方で救命を守ろうとしたんだろうけどまあこのままじゃ終わらないよ。
救命も速水も。
・失礼します。
寺内さん体調はいかがですか?考えてみたこともなかった。
えっ?
(陽太)おじいちゃんが元気になったらみんなで一緒に遊園地行きたい。
そうだね一緒に行こうね。
うん約束だよ。
わかった。
(寺内)ああいう未来のある子供ら。
その将来のことなんか考えてみたこともなかった。
ふっ…おれは目先の自分のことしか。
だったらこれから考えればいいじゃ…。
だめだ!遅すぎんだよ。
おれとんでもねぇことしちまった。
えっ?とんでもないこと?このままじゃ大変なことになってしまう。
何の話ですか?それ。
いやいや…言えねぇよ。
それもしかして鴨志田先生に関係ある話ですか?あんた…厚労省って言ったな。
ええ。
つまり鴨志田側の人間ってことだよな。
あいつらの側の人間か?あいつらってメディカル・アソートですか?どっちなんだよ。
あいつらの味方かそれとも…。
いやまあ僕にとっては世の中の99%の人間は敵ですからね。
大丈夫ですよ寺内さん。
この人は僕らの味方です。
あぁ…ふっ…。
なら聞いてくれ。
(弥生)寺内さん。
病棟に移動していただきますね。
いやちょっと待ってくれよ今大事な話するところだから。
(弥生)でも…。
(美和)泌尿器科に送る時間ですのでお話なら後でお願いします。
あぁそう…。
じゃ寺内さん後で病室に伺いますから。
わかった。
待っとるぞ。
はい。
(遥)佐藤先生さっきのあれどういうことですか?速水先生の罷免要求を出したってどういうことですか?罷免要求?速水先生は東城医大を捨ててメディカル・アソートの病院へ行くんだそうだ。
(遥)だからって罷免要求だなんて…。
うそですよね?いや間違いない。
1つだけ訂正しとかないとな。
トップに立つ人間としておれがわがまますぎると言ったがそれは違うぞ佐藤ちゃん。
周囲のことなど考えずわがままいっぱいに振る舞う。
そして最後は責任を取って辞める。
それこそがトップってもんだ。
覚えとけ。
責任を取るってそういうことですか?先生は辞めればそれでいいかもしれません。
でも残された人たちはどうなるんですか?桜宮市は人口に対して三次救急が少なすぎる。
だから無理が出る。
おれが向こうで作るチームと佐藤ちゃん長谷川和泉花房のチームが連携すれば理想の救急医療ができる。
(遥)だったら何で話してくれなかったんですか?そこまで考えてたんなら私はともかく何で佐藤先生にまで黙ってたんですか?
(遥)田口先生や白鳥さんも知ってたんだよねこのこと。
何となくは。
(長谷川)はっ?何すかそれ。
おかしいでしょ。
何で田口先生や白鳥さんが知ってておれらチームの人間が何も知らないんですか!救命のみんなが速水先生に付いてこれたのはただ先生がすごい医者だからってだけじゃないと思います。
速水先生を人として信頼していたからだからどんな強引なやり方にも付いてこれたんです。
先生は人の命を救うのは結局お金だとおっしゃいましたけどでも…人の心を動かすのはお金じゃない!命を救おうとする速水先生の熱意がみんなの心を動かしてきたんです。
チームの先生たちの信頼を裏切るような形で今の施設計画を進めてもそこに理想の医療なんて生まれない。
僕はそう思います。
・「いくつの夜明けを数えたら」
(美和)私を残して行かれるおつもりだったんですね。
メディカル・アソート・ホスピタルに1人で行かれるおつもりだったんですか?お前がいなくなったらここの救命はもたない。
私は速水先生に…。
どこまでも付いていくつもりでしたけど必要…なかったんですね。
失礼します。
あれ?寺内さんは?あっすいません。
ここに移ってきた寺内さん検査中か何かですか?いえ検査の予定はありませんけど。
じゃあどこ行ったんだ。
さあ?面会時間も終わってますから。
・
(弥生)大丈夫ですか?わかりますか?大丈夫ですか?寺内さん!?
(弥生)脈拍ありません。
ストレッチャー持ってこい!初療室に運ぶぞ。
寺内さん?寺内さん!グッチー心マ!はい。
寺内さん?寺内さん。
寺内さん!寺内さん!2014/02/24(月) 14:58〜15:53
関西テレビ1
チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋 #08[再][字]【ジェネラル西島秀俊】
「宣告」
伊藤淳史 仲村トオル 加藤あい 木下隆行 戸次重幸 白石美帆 西島秀俊
詳細情報
番組内容
田口(伊藤淳史)の提案で倫理委員会が招集され、速水(西島秀俊)の収賄疑惑が追及されることに。和泉(加藤あい)は怪文書を書いたのは自分だったことを田口に告白。処分したはずの怪文書が、なぜ事務長の三船(利重剛)に渡っていたのかわからないと狼狽し、委員会で速水を守って欲しいと田口に頼む。
そんな折、ICUに入院中の寺内(でんでん)が末期ガンに冒されていたとわかった。
番組内容2
絶縁していた娘が病院に駆けつけるが、寺内は面会を拒否。だが娘が息子を生んでいたと知り、初めて見る孫にようやく心を開き始める。
いよいよ倫理委員会が始まった。田口、白鳥(仲村トオル)、三船や心臓血管外科の黒崎教授(榎木孝明)ら錚々たる面々が顔をそろえる中、速水がメディカル・アソート社から賄賂を受けていた事実を平然と認め、一同を騒然とさせる。
出演者
伊藤淳史
仲村トオル
加藤あい
木下隆行(TKO)
浅見れいな
松坂桃李
足立理
竹内太郎
名取裕子
林隆三
堀部圭亮
利重剛
戸次重幸
白石美帆
西島秀俊
原作・脚本
【脚本】
後藤法子 ほか
監督・演出
【演出】
今井和久
植田尚
星野和成
白木啓一郎(関西テレビ)
【プロデュース】
豊福陽子(関西テレビ)
遠田孝一(MMJ)
八巻薫(MMJ)
音楽
羽岡佳
【主題歌】
松田聖子『いくつの夜明けを数えたら』(ユニバーサル シグマ)
ご案内
「チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮」は毎週火曜よる10時から放送中です!
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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