シリーズ世界遺産100「チャンパネール‐パーヴァガドゥ遺跡公園〜インド〜」 2014.03.25

(テーマ音楽)
(江守徹)インド西部のチャンパネール。
豊かな水と緑に恵まれ4世紀ごろからヒンドゥー教を信奉する王国が栄えました。
そびえ立つのはパーヴァガドゥという山。
山頂にはヒンドゥー教の寺院が建っています。
ここはインド中から信者が訪れるヒンドゥー教の重要な聖地なのです。
カーリー・カマタ寺院。
ヒンドゥーの神カーリーを祭っています。
建物は16世紀に再建されたものですが寺自体は5,000年も前に建立されたという古い歴史を持っています。
山の中腹には城の跡があります。
ヒンドゥーの王国が築いたもので聖地の山を1,000年以上守ってきました。
城は難攻不落を誇っていましたが15世紀の末にイスラムの王マフムード・ベガラの大軍に攻め落とされます。
イスラムの王は水が豊かなこの地を気に入り首都に定めます。
ヒンドゥーの聖地にイスラム教のモスクが次々と建てられていきます。
最も規模が大きいモスクジャーミ・マスジド金曜モスクです。
小さなドームに囲まれた大きなドーム。
正面には細い2本の塔。
モスクの建設を命ぜられたのは地元の職人たちです。
彼らはそれまでヒンドゥー教の寺院しか造ったことがありませんでした。
モスクの中には176本の柱が立っています。
見典型的なイスラム建築に見えますが柱の上部を見てみるとそこには梁が直角に渡されています。
これはインド伝統の建築方法で曲線的なアーチを組むイスラム建築とは全く異なる工法です。
ドームの天蓋です。
ドームは柱で支えられています。
イスラム建築では柱はなく石を積み上げて造ります。
ヒンドゥーの職人たちはその工法を知りませんでした。
金曜モスクはインド伝統の技術でイスラム寺院を造った貴重な建物です。
職人たちは細かな彫刻でモスクを飾りました。
その中に多く見られるのが卍の形です。
卍はヒンドゥー教の大事な行事の時に描かれる印です。
蓮の花も至るところに彫られています。
蓮はヒンドゥー教で神に祈る時に使う花でインドの文化を象徴するものです。
メッカの方向を示す礼拝所。
ここをモスクの中心と考えた職人たちは最も尊い印を刻みました。
太陽です。
朝日はヒンドゥー教の神の象徴です。
こうして2つの文化が融合しインドイスラム様式という美術が誕生しました。
それは新しい支配者のもとでも伝統を守り抜いた名もなき職人たちが生み出したのです。
2014/03/25(火) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「チャンパネール‐パーヴァガドゥ遺跡公園〜インド〜」[字]

征服された聖地 ▽文化遺産 【語り】江守徹 【テーマ音楽】久石譲

詳細情報
番組内容
征服された聖地 ▽文化遺産 【語り】江守徹 【テーマ音楽】久石譲
出演者
【語り】江守徹
音楽
【テーマ音楽】久石譲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

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サンプリングレート : 48kHz

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