情熱大陸【カカオハンター/小方真弓▽バレンタインに最高のカカオを】 2014.02.09

もうすぐバレンタイン
ショーケースの彩りが目移りを誘います
チョコレートは心を溶かす小さな魔法
今宵はその魔法の陰にある冒険物語
舞台は南米のジャングル
密林に分け入りチョコレートの主原料カカオを探す
それが彼女の仕事
その肩書は世界で彼女1人しか持っていない
(小方真弓)知らないカカオがそこにあって…ロマンチックじゃないですか?ちょっと
顧客には一流パティシエも名を連ねる
出来ました
小方にしか探せない特別なカカオから新作チョコが生まれた
すごいのが出来たホントに多分小方さんと組んでなかったらカカオをボンボンショコラにということの楽しさにはまだ僕はたどりつけてなかったうん
チョコレートの魔法を生み出すカカオの魔力
その魔力は小方の生活を根本から変えてしまった
今住んでいるのは南米・コロンビア
カカオを求め旅から旅という暮らしを続けている
シエラネバダのアルワコ族の山があるんですけれどもそこでホワイトカカオですね…
めったにお目にかかれない希少種幻のホワイトカカオを探しに行く
だがその前に普通のカカオについて説明しておこう
チョコレートになるのは果肉の中にある種の部分
まずは果肉を入念に発酵させ種だけにする
それが済むと天日で1週間乾燥
そうして出来たのがカカオ豆だ
これがチョコレートの原料になる
今回探すホワイトカカオは珍種中の珍種
人を拒む未開の地に育ちこの世のものとは思えない味わいがするという
もし見つかれば全く新しいスイーツにつながるかもしれない
山に入る日
麓の小さな村で最後の準備をする
ここでの会話はスペイン語独学で身につけた
果物は必ず持っていく
水分とビタミンを歩きながらでも補給できるからだ
道行きは険しく疲れがたまると固形物だと喉を通らない
難航必至の旅
小方は…
上機嫌だった
アハハ…あぁ〜
カカオという宝探しにときめいているらしい
すみませんこんな道ででも楽しくないですか?
向かう先はシエラネバダ山脈のただ中
開発の手が及んでいない秘境にカカオの原種が自生しているという
そして…
ここにカカオがあるんですよ
これが野生のカカオ
問題は種の色だ
実の中にはかんきつ類のような味がする白い果肉が詰まっている
これが一般的なカカオの色どちらかというとこの紫色が…これが苦みとか渋みの部分に当たるんですねこれが白になってくると食べた瞬間に苦みも渋みも感じない
数が少なく市場ではめったに目にすることがないホワイトカカオ
その存在を語り継いできた者がいる
先住民の…
この日分け入る山はアルワコ族の聖域
彼らの許しがなければ小枝一本持ち帰れない
ラバを借りて彼らと共に進む
ラバに乗るのは決して楽ではない
振り落とされないよう全身の筋肉を使う
よいしょ
しかもこのラバ至って気まぐれだ
文明に距離を置くアルワコ族
小方は何度も彼らを訪ね信頼を勝ち取ってきた
そしてホワイトカカオの情報を得た
道半ばで半日が過ぎた
ここからは歩いて進む
人をはねつけるこの密林が幻のホワイトカカオをひそやかに守ってきた
野生のカカオは群生せず木々の間に点在している
だから足と目で探すしかない
種の色は外見からは全く判別できない
これ見てくださいほらこことか色がすごく薄いの分かります?
種が白っぽい幻に近づいた証拠だ
まだ探しますもっと白いのを探します2人でいいですね2人で行きま〜す
父は公務員
神奈川県のごくごく普通の家庭に育った
探究心旺盛でのめり込むタイプ
漫画の『美味しんぼ』が大好きだった
食に関わる仕事を望み加工用チョコレートの製造会社に入社
そこでチョコレートの奥深さに目覚めてしまった
貯金をためて海外へも行った
チョコレートの勉強はどんなにしてもし足りなかった
最初は有給休暇を取ってヨーロッパのチョコレート市場を回ってたんですけれどもだんだんそれがカカオ側に考えがシフトになって行くならば会社を続けながらは難しいなというのがありました
カカオに取りつかれ28歳で会社を辞め世界の産地を見て回った
意志あれば道あり
蓄えた知識を礎に4年前カカオハンターとして独立した
そして今コロンビアに女1人
苦しいこともあるけれど後悔はこれっぽっちもない
毎日夢中で生きられるそれが幸せだと思う
収入の多くは日本で得ている
チョコレート取ってお口の中でかまないでくださいね
例えばチョコレート教室の講師
メーカーやパティシエからの依頼も増えた
要望に合うカカオを探し出し届けるところまで請け負う
日本に帰った時のささやかな楽しみがこれ
わらび餅の…抹茶のわらび餅にしようかきな粉のわらび餅にしようか今悩んでるんですけど
わらび餅が大好物
こんなプルプルした食べ物ないですからねいただきます
悩んだあげくのきな粉味
…と思いきや
抹茶もいきま〜す
実は抹茶味も買っていた
選べなかったのだ
わらび餅2人前とか4人前普通に1人で食べちゃうんですよ
コロンビアにはカカオの三大産地がある
この日小方はアラウカ地域に向かった
日本のパティシエから注文を受けそれに合うカカオを探す
アラウカはパリのカカオのコンテストでも甘いカカオの香り部門で優勝したことがありますし…すごくポテンシャルがあって
着いたのは川沿いの小さな村…
ベネズエラとの国境に接しゲリラの多発地帯として知られる
そしてそんな土地だからこそ掘り出し物が望める
日本からの注文は気品ある大人の味がするカカオ
農園を訪ねそれを探す
実を受け取ると別の品種のエリアへ
品種ごとに微妙に味が異なる
地域の貴重な商品作物
だが生産者の意識はまだ低いという
チョコレートにする時には種を使いますから種が最初から苦いか渋いかを自分たちで知っていればどんなふうに発酵させてどういうコンビネーションができるかがイマジネーションできるんですけどこれを食べないんですよみんななぜかおいしくないから果肉だけちょっと吸っておいしいと言っちゃうんですよねそうじゃなくてこれも一緒に食べてもらいたい
彼らは消費者のニーズに疎い
収穫するとどんな品種も一緒くたにしてしまう
だが最近特に先進国ではコーヒーのように品種ごとの持ち味を楽しむ傾向にある
品種の違いを把握すれば消費者のニーズに合わせた栽培ができる
小方は現地の人たちにそう教えている
だから一緒に食べ比べる
違いを確かめながら受けた注文にふさわしいカカオを探した
するとその中に…
眼鏡にかなうカカオが見つかった
品種名はアラウキータ5番
(スタッフ)どれが今一番…今有力候補これですこちらのカカオですねこの赤いタイプになるんですけれども多分これでビターチョコレートを作ったらビターなんですけれどもすごくエレガントな香りのそれから甘い香りが口の中にずっと残るようなチョコレートに仕上がるような印象があるんです
その品種を主に栽培する農園に向かった
地元でも品質の良さで知られる農園
敷地内でカカオを発酵させていた
ワ〜オ仕事が丁寧ですよね仕事が丁寧美しいやっぱり
願ってもない仕事ぶり
これ今発酵させてるんですけど香りが…甘いワインみたいないい香りで…これは作りたいですねこの豆で本当にチョコレートを作ってみたいです楽しみですね食べていい?苦みとか渋みが少ない甘い酸味が口の中に広がります
日本のパティシエから注文を受けたカカオ
かくして入手することができた
これは美しい
だがカカオハンターの仕事はここで終わりではない
小方はそのまま工房に籠もった
日本のパティシエが加工しやすいよう板チョコにしてから送るのが彼女のやり方
チョコレートのルーツは紀元前2000年マヤ文明で生まれた
今のような形になったのは19世紀半ばイギリスでのこと
その製造工程は意外にシンプルだ
ローストし細かく砕き砂糖を加えて練る
入念に練ることで滑らかさが生まれる
作業は丸一日がかりだった
アラウキータ5番はこうして日本に送られパティシエによって無事に商品化された
オラ!
そしてまた別の農園へ
カカオの未来を思うと伝えたいことが尽きない
ハンターは略奪者であってはならない
そう信じている
カカオの未来を彼らと分かち合いたい
コロンビアに女1人
思いのままに駆け回る毎日
年齢的に考えて例えば子供を持つとしたらもうちょっとしたら難しいだろうなってそういう部分は考えます一瞬考えるんですけど次の瞬間にはもう仕事のことを考えてます
それを許してくれる両親への思いは…
ありがたいと思ってます何よりも一番の…ですね言葉にできませんけど
幻のホワイトカカオ
探索は密林の奥深くに進んでいた
獣道すらない山のただ中
(カメラマン)うわっ…あっやっちゃった…やっちゃった
アルワコ族に許しを得てその実を確認する
果たして…
色…紫色が薄めではあるんですけれどもでもやっぱり真っ白ではないんですね
近づいているそれは間違いない
またカカオがあった
今度はどうか?
もう濃〜い紫色ですね残念ながら
山の持ち主・アルワコ族でさえ在りかを知らないホワイトカカオ
探索は続いた
するとある斜面の中腹で…
あ〜ホントだあの上のほうにあるのが…
これまでのものとはどことなく雰囲気が違っていた
すごく簡単に切ることができますすごく軟らかいです
問題は種の色
そして…
・ワ〜オ
(一同)ワ〜オ!ワ〜オ!
ついに見つけた幻のホワイトカカオ
その味わいは高貴この上ないという
小方は実を持ち帰ろうとはしなかった
ホワイトカカオの木から取ったのは小さな枝数本
カカオハンターの仕事は見つけることだけではない
ここからが小方の真骨頂だった
艱難辛苦の旅の終わりに
カカオを通して技術指導したりチョコレートを作ったりとかいろんなことしますけど自分の全てのモチベーションはやっぱりこれだと思いますよこれだと…10時間ぐらい山の中入って1本見つけてそんなことですけど楽しいじゃないですかまだ見ぬものを見るっていうのは
ホワイトカカオの小枝を持ち帰ったのは別のカカオの木に接ぎ木するためだった
こうすれば貴重な種が保存できる
栽培しやすい麓の平地
うまく増えればアルワコ族の生活の糧になるかもしれない
未来への小さな扉
その向こうに希望が広がっている
この後は高梨沙羅に…
2014/02/09(日) 23:10〜23:40
MBS毎日放送
情熱大陸[字]【カカオハンター/小方真弓▽バレンタインに最高のカカオを】

カカオハンター/小方真弓▽バレンタインのショコラにピッタリの最高のカカオを求めて!危険地帯にも踏み込む“カカオの狩人”に密着!

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番組内容
チョコレートの原材料となるカカオを求めて、南米のコロンビアを拠点に世界中を飛び回る小方真弓は、自らを“カカオハンター”と呼ぶ。木々を掻き分け、川を渡り、時にはゲリラ地帯にまで足を踏み込み…。危険を冒して未開の地にまで足を運び、彼女は新種のカカオを求めて旅をする。今回、バレンタインに向けて新しいショコラ作りのため世界が認めるパティシエ・小山進からカカオ探しの依頼を受けた小方は、また新しい旅に出た。
出演者
【プロフィール】
小方真弓
カカオハンター。1974年神奈川県生まれ。大学卒業後、チョコレート会社に入社し、商品開発や企画開発などを担当、カカオの世界にのめり込む。2003年独立し、欧州6カ国のチョコレート市場の視察や、栽培国でのカカオ調査など精力的に活動し、今ではアドバイザーとしてセミナーを開く。バンド活動をするほど音楽が好きで、現地の人々とは音楽やダンスを通じて打ち解けるという。現在39歳
制作
【製作著作】MBS(毎日放送)
【制作協力】あずさ

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
情報/ワイドショー – グルメ・料理
福祉 – 文字(字幕)

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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