おはなしのくにクラシック「椰子(やし)の実」 2014.02.24


(ディレクター)はいカット!オッケー!・「伝われ伝われ伝われ僕の心の奥の奥」・「伝われ伝われ伝われ君の頭の中の中」・「ツタワレレレツタワレレレツタワレレレツタワレ!」森山良子さんをイメージして「椰子の実」を歌いました。
こんにちは。
清水ミチコです。
みなさんはこの「椰子の実」という歌ごぞんじでしたか?この歌はこちら島崎藤村という明治時代の作家が書いた詩にメロディーをつけたものなんです。
「名前も知らない遠い島から流れ寄ってきた椰子の実が一つ。
ふるさとの岸をはなれておまえはそもそも波になんか月うかんでいたのか。
実をつけていたもとの樹は今も生いしげっているのだろうか。
枝は今もなお影をつくっているのだろうか。
わたしもまたなぎさの波の音をまくらにひとりさみしくふるさとから遠くはなれたところをさまよっている。
この実をもって胸にあてればあてもなくさまよう旅のふあんがいっそうあざやかになる。
海に日がしずむのを見ればはげしくあふれ落ちてくるふるさとを思うなみだ。
椰子の実が流れてきたはるかな潮の流れを思うとわがみの人生の遠い道のりも思いやられる。
いつの日にかふるさとに帰ろう」。
島崎藤村は今から140年ほど前の明治時代のはじめに当時の長野県の宿場町馬籠に生まれました。
「椰子の実」は藤村が25さいの時に発表した詩集「若菜集」におさめられています。
・「名も知らぬ遠き島より」・「流れ寄る椰子の実一つ」秋川雅史さんをイメージした「椰子の実」でした。
この「椰子の実」のぶたいになったのは愛知県の渥美半島の先にある伊良湖岬というところです。
でもじつは島崎藤村は伊良湖岬に行ったことはなかったそうです。
じゃあ行ったこともないのになぜ「椰子の実」を書けたのか?ミステリーですよね。
じつはこんないきさつがあったんです。
どうも島崎藤村です。
こちらは友人の柳田国男くん。
どうも民俗学者の柳田国男です。
藤村くんの「椰子の実」という詩はわたしがいなかったら生まれなかった!…と言っても過言じゃないのだ!なあ藤村くん!ま…まあね。
何をかくそう伊良湖岬へ行ったのはこのわたし!伊良湖岬で海岸に流れついた椰子の実を見つけたのもこのわたし!この話はわたしが書いた「海上の道」という本にものっておるぞ。
風のやや強かったつぎの朝などに椰子の実の流れ寄っていたのを3度まで見たことがある。
どのあたりのおきの小島から海にうかんだものかは今でもわからぬが…。
ともかくもはるかな波路をこえてまだ新しいすがたでこんなはまべまでわたってきていることがわたくしには大きなおどろきであった。
で東京にもどって藤村くんにこの話をしたら…。
ああっ…。
きみその話をぼくにくれたまえよ。
だれにも言わずにくれたまえ。
こうして「椰子の実」という詩がたんじょうすることになったわけだ。
ぼくにかんしゃしたまえよきみ!ハッハッハッハッハッ!なんか上目線だよね。
それでは矢野顕子さんをイメージした「椰子の実」きいてください。
2014/02/24(月) 09:30〜09:40
NHKEテレ1大阪
おはなしのくにクラシック「椰子(やし)の実」[解][字]

唱歌によく見られる七五調や文語調の詩を取り上げる。今とは異なる言葉や表現の違いに注目しながら、その響きの朗読を味わう。

詳細情報
番組内容
【出演】清水ミチコ,【語り】小林ゆう
出演者
【出演】清水ミチコ,【語り】小林ゆう

ジャンル :
趣味/教育 – 幼児・小学生
ドキュメンタリー/教養 – 文学・文芸
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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