(爽太)
駄目だ。
うまくいかない
このチョコバーを完成させて紗絵子さんにプレゼントしたら夏が来て秋が来てその後はすぐクリスマスで
それが終わったらまたバレンタイン。
ホワイトデー
そのころ2人はどんなふうに過ごしてるんだろう?
紗絵子さんは俺と一緒にいてくれるんだろうか?
俺はそれを望んでるんだろうか?
・
(ドアの開く音)
(紗絵子)爽太君。
まだやってるの?
(爽太)あっ。
うん。
今日はもう終わりにする。
(紗絵子)おいしそうだね。
あれ?これって。
(紗絵子)《ばっくばっく食べられて気分が良くなるチョコレート作ってくださいな》
(爽太)そう。
チョコバー。
まだ納得いくものはできてないんだけど。
(爽太)でも近いうち必ずプレゼントするよ。
(紗絵子)うれしい。
約束だよ。
うん。
約束。
楽しみにしてる。
・
(ノック)誰だろう?こんな時間に。
(吉岡)《こんなとこに隠れやがって。
ほら。
行くぞ!》《嫌だってば!》・
(ドアの開く音)えれな。
(えれな)話したいことがあるの。
(えれな)すぐ済むから。
あっ。
いや。
えっ?えっ!?ちょっと。
人のこと何だと思ってるの?バカにしないでよ!えれな。
落ち着いて。
落ち着…。
うっ!
(刺す音)ああー!はっ!?あっ。
いや。
あの。
好きです。
えっ?私爽太君が好き。
これ前に話してたショーのチケット。
やっぱりこのまま諦めたくない。
そう思ったから会いに来たの。
私とのこともう一度セフレとしてではなくちゃんと考えてほしいの。
答えは今すぐじゃなくていいから。
もし爽太君も同じ気持ちなら見に来てほしい。
(六道)えっ!?告白したの?
(えれな)うん。
私も戦わなくちゃって。
そう思って。
(六道)偉いわ。
よく頑張った。
(えれな)でも彼女の目の前でなんてやっぱりやり過ぎだったかなぁ?
(六道)えー!何?彼女もそこにいたわけ?
(えれな)うん。
だってお店に住んでるんだもん。
(関谷)えっ?ショコラ・ヴィまで乗り込んだんすか?
(関谷)失礼します。
(六道)ちょっと待ちなさい。
(六道)今何て言った?ショコラ・ヴィって言った?
(関谷)いや。
言ってないっす。
(六道)言ったでしょ?言ったわよね?絶対に言った!じゃあえれなのセフレって。
ああっ!
(六道)あのフランスから来た御曹司!?違う違う。
オリヴィエ君じゃないよ。
(六道)えー?じゃあ。
ああっ!
(薫子)《だあー》
(薫子のいびき)
(六道)やだ!えれな。
あんたもこっち側の人間だったの!?違う違う。
薫子さんじゃないから。
いやー。
だってショコラ・ヴィにいる人っていったら他に。
あの。
あれ?まさか。
はあ!?爽太君なの?嘘でしょう?あっ。
ちょっちょっちょっちょっちょっ。
ちょっと待って。
じゃあ関谷。
あんたは爽太君の何なのさ?
(関谷)別に何でもないっすけど。
(六道)何言ってんのよ?だって爽太君は関谷のことが好きで。
だから私は身を引いたのよ?
(関谷)何でそうなるんすか?
(六道)とぼけないでよ!メール交換してたでしょ?
(関谷)してません。
(六道)してたでしょ?
(関谷)してません。
(六道)してたでしょ!
(関谷)してません。
(六道)あんた自分でショコラ・ヴィさんショコラ・ヴィさんショコラ・ヴィさんショコラ・ヴィさんショコラ・ヴィさんショコラ・ヴィさんショコラ・ヴィさん言ってたじゃない!
(関谷)ああ。
あれは井上さん…。
(六道)おう?井上って誰だよ?
(関谷)薫子さんです。
(六道)えっ?えっ?いや。
いや。
私は爽太君に関谷のアドレスを教えたのよ?
(関谷)だからそれを小動さんが薫子さんに伝えて。
薫子さんが俺にメールしてきたんすよ。
つまり私は関谷と薫子さんとのメールのやりとりをずっと爽太君が相手だって勘違いしてたってこと?しかも何も知らずにえれなの恋愛相談にも乗っちゃってたってこと?ちょっと何なのよ?それ。
えー?信じらんない!冗談じゃないわよ。
バカにしないでよ!もう。
ちょっと。
どっちかによけてよ。
りくちゃんって爽太君のことが好きだったの?
(関谷)すいません。
(えれな)ハァー。
(メールの着信音)
(薫子)「元気ですか?」「時間があったらまたご飯でもどうですか?」
(薫子)ハァー。
メールしました?
(薫子)ああ。
しましたよ。
じゃあこういうの着てったらどうです?大人の色気が漂う感じで。
ねえ?ほら。
見て見て。
似合う。
(薫子)そうかな?かわいくないですか?ねえ?あっ。
あと髪の毛下ろしてこう緩くふわふわっと巻いて。
あと化粧品も買いに行きましょう。
フフフ。
(薫子)うん。
もう関谷さんドキッとしちゃうね。
(薫子)でもまだ返信来てないし。
断られるかもしれないじゃないですか。
そんなことないですよ。
まあもし仮に断られたとしても他に恋人になる可能性持ってる人は世の中に何万人も何千万人もいるんですよ?だから関谷さんのためだけじゃなくて全ての恋人候補のためにしてる努力だって思えば楽しめるでしょ?
(薫子)楽しむ。
よし。
じゃあ試着いきましょう。
試着する。
イェイ。
レッツゴー。
レッツゴー。
紗絵子さんはどうして吉岡さんと結婚したんですか?うーん。
私26歳のときに結婚するっていう人生設計してたんですよ。
でそのとき結婚相手の候補が2人いて。
《2人?》違う。
2.5人か。
《2.5?何?その0.5って》何かどの人もいまいち決め手に欠けるっていうか。
ああ。
《ぜいたくなことで》でそのときちょうど吉岡さんと知り合って。
「ああ!この人だ!」って思ったんですよね。
へえー。
大人ですごく気が回るし。
いろんなお店知ってていろんな人脈を持ってて。
何か余裕があるっていうか。
ハァー。
まあもちろんその分悪い面もあったっていうのは後で分かることなんでしょうがないんですけど。
結婚するってお互い相手の悪いところ受け止めたりその人の吐く毒を浴びたりしなきゃいけないことなのかなって今は思いますね。
ああ。
いやー。
私は絶対向いてないわ。
毒吐かれたりしたらキャパ超えてキレちゃうし。
そのくせ自分は山ほど毒吐くし。
アハハ。
アハハ。
あっ。
私これ見たいんですよね。
ああ。
このミュージカル私も見たかったんだよね。
ホントに?えっ?じゃあ一緒に行きましょうよ。
うん。
いいよ。
行こう行こう。
ああ。
やった。
じゃあ私チケット取っときますね。
うん。
薫子さんいつ空いてます?ハァー。
紗絵子さんはどんなチョコレートを作ったら喜んでくれるだろう?
そう考えるだけで新たなイメージが次から次へとあふれでてきていつもそれに追い付こうと必死だった
なのに…
(ノイズ音)
ショコラのインスピレーションがまったく湧いてこない
いつからこうなったんだろう?
いったいどうやったらあのころの自分に戻れるんだろう?
ただいま。
おかえり。
どこ行ってたの?今日は。
うん。
薫子さんとお買い物してその後ご飯食べてきた。
へえー。
何か不思議な組み合わせだね。
そう?フフッ。
ウフッ。
爽太君定休日なのにお休みしてないんだね。
うん。
早く完成させたいからね。
チョコバー。
そっか。
ありがとう。
頑張ってね。
うん。
ありがとう。
ウフフ。
紗絵子さん?紗絵子さん!紗絵子さん。
どうしたの?紗絵子さん!紗絵子さん!先生。
(医師)ああ。
ちょっと貧血を起こしたみたいですね。
もう落ち着いてますよ。
紗絵子さん貧血持ちだっけ?慣れない環境だから疲れがたまっちゃったのかな?心配しないで。
病気じゃないから。
うん。
妊娠してるの。
えっ?おなかに赤ちゃんがいるの。
えっ?爽太君の子じゃないよ。
何やってんの?早く休んだ方がいいよ。
ほら。
あのさ。
俺急いで部屋探すよ。
ずっとこんなとこにいても気が休まんないし体にも毒だもんね。
とにかくさここを出て一緒に暮らそうよ。
大丈夫。
何も心配しないで。
俺と紗絵子さんとおなかの子と3人で頑張っていこう。
ねっ?できないよ。
そんなことできない。
私は帰らなきゃいけないから。
帰るって吉岡さんとこに?何で?どうして?ここで爽太君と過ごす時間は楽しくて優しくて甘くて。
ホントにすごく幸せだったよ。
こんな毎日がずっと続けばいいなってそんなふうに思う瞬間もあった。
妊娠のことが分かるまでは。
私ね全然動揺しなかったの。
えっ?子供ができちゃってどうしようとか爽太君と一緒にいられなくなるのが怖いとか悲しいとかそういう感情まったくなくて。
不思議なぐらい落ち着いてた。
そのとき思ったの。
これが自分にとっての現実で爽太君とのことは逃避にすぎなかったんだって。
「ああ。
帰らなきゃ」って。
彼と暮らすあの場所が私のいるべき場所なんだって。
ごめんなさい。
でも…。
爽太君だっておんなじでしょ?えっ?爽太君が好きだったのはホントの私じゃなくてただの幻想だったんだよね?だから私たち帰らなきゃ。
いつまでも幻想の中では生きられないよ。
俺にとっての紗絵子さんは幻想
そうだ。
それは自分でも分かっていたことだ
だからこそけじめをつけようとしたんじゃないか
だけど…
あのとき俺は紗絵子さんを手に入れたんじゃない
失ったんだ
ショコラが作れなくなったのはあのときからだったんだ
(オリヴィエ)あれ?爽太帰ってたの?ああ。
(オリヴィエ)どうしたの?何かあった?ちょっと体調悪いから店休んでもいいかな?
(オリヴィエ)うん。
ごめん。
爽太君あしたは来られるのかな?商品ほとんど売り切れちゃったんだけど。
あしたの仕込みどうしよっか?
(オリヴィエ)爽太の指示を聞かないと。
あっ。
ちょっと電話してみよっか?うん。
お願い。
・
(ドアの開く音)爽太君。
具合大丈夫なの?うん。
(オリヴィエ)ちょうどよかった。
今あしたのことについて話してたんだ。
ごめん。
あしたも休むよ。
(オリヴィエ)えっ?悪いんだけどしばらく店閉じるから。
(オリヴィエ)どうしたの?紗絵子さんと何かあった?出ていったよ。
えっ?吉岡さんとこに帰ったよ。
(関谷)じゃあいつ再開するか分かんないんすか?うん。
通常どおりお給料は払うって言われたんだけど。
ハァー。
紗絵子さんと何があったんだろ?井上さん。
うん?何か今日感じ違いますね。
えっ?そ…そう?はい。
すごくいい感じです。
《すごい。
紗絵子効果てきめん》この後うち来ます?
(せき)えっ?
(関谷)もう会うの3回目だしそろそろいいんじゃないっすかね?いや。
ちょっ。
そ…そろそろって?
(関谷)嫌ですか?《えっ?どうする?》《こういうときどうすればいいんだっけ?》《久しぶり過ぎて分かんない》い…嫌ってわけじゃないけど。
《あっ。
そうだ。
紗絵子先生に電話を》《あっ。
いや。
駄目だ。
紗絵子さんは家に帰っちゃったし》《このタイミングでのんきに相談とかないでしょ》
(関谷)行きましょう。
えっ?ちょっちょっ。
《いつか目標の山に登山成功するためには他の山にも登ってみる必要があったりもするでしょう?》《えーっと。
今日ってどんな下着着けてたっけ?》《ああっ!しまった。
よりによってあれか》《こんなことなら紗絵子さんに下着も選んでもらえばよかった》《あっ。
うわっ。
ちょっと》《何恥ずかしいこと考えてんの?やめてよもう》うん?
(関谷)先月オープンしたショコラティエです。
結構調子いいみたいっすよ。
《しばらく店閉じるから》《爽太君今ごろどうしてるかな?》・
(関谷)井上さん?帰ります。
えっ?ああ。
急に用事思い出して。
今日は楽しかったです。
ホントごめんなさい。
そ…それじゃ。
うわっ。
うおっ!・
(誠の歌声)
(誠)食うか?
(誠)ハァー。
あちあちっ。
(誠)うまいだろう?うん。
(誠)どんなに落ち込んでたって腹は減るしな。
うまいもん食えば人は幸せになれる。
だから俺はケーキ屋になったんだ。
(誠)ああー。
(メールの着信音)「24日のマリエッタのチケット取れました」ああ。
いやー。
前半から盛り上がりましたねぇ。
うん。
期待以上だったかも。
来てよかった。
ウフフ。
ウフフ。
ああ。
ああー。
爽太君元気ですか?実はずっとお店を休んでるんです。
このままショコラティエ辞めちゃうんじゃないかな?そっか。
そうなったらもう爽太君の作ったチョコレート食べられなくなっちゃうんですね。
本当はチョコバーができるまで待つつもりでいたんです。
チョコバー?家に帰ってストレスがたまったらそれをばっくばっく食べて忘れようと思って。
吉岡さんとは仲直りしたんですか?ええ。
紗絵子さん。
はい?幸せですか?吉岡さんといて幸せ?嫌なこともありますよ。
ギャーって叫びたくなるときもある。
けど楽しい瞬間もある。
まあ正直このまま結婚生活が続くかどうかは今は何とも言えません。
もしかしたら駄目になるかもしれないしやり直せるかもしれない。
でも少なくとももう逃げるのはやめにします。
・
(ブザー音)あっ。
フフフ。
もう行きましょっか?うん。
うん。
第2幕。
ああ。
どうなるんだろう?2幕。
ねえ。
(リポーター)今日は青山にオープンしたばかりの話題のチョコレートショップをご紹介します。
本場パリで修業を積まれてどうして日本でお店を開こうと思われたんですか?
(男性)パリで修業をしていたときにたくさんのすてきなチョコレートに出合いました。
そのときの感動を日本の皆さんにも味わってほしいと思ったからです。
本場パリのチョコレートに負けないくらいおいしいチョコレートを多くの人に…。
《ボネールのチョコレートに負けないくらいおいしいものを日本の皆さんに楽しんでいただけたらと思います》・
(六道)爽太君。
(六道)ここね後輩のショコラティエがやってるの。
なかなかすてきでしょ?はい。
(六道)こんなところで会うなんてね。
皮肉だわ。
えっ?
(六道)もうあなたがどこで誰と何をしようと私は関係ない。
そう思ってたんだけどね。
ショコラ・ヴィ休業してるんですって?あっ。
はい。
(六道)まさかこのまま閉めちゃうなんてことないわよね。
どうなの?俺ショコラティエを辞めようと思ってます。
作れなくなったんですよ。
ショコラが。
何のためにどんなものを作っていいのか分かんないんですよ。
何のインスピレーションも湧いてこないんです。
だから?それがどうしたの?えっ?あなたのインスピレーションが湧いてこないから。
何よ?それ。
ずいぶんと思い上がってるのね。
お店はあなただけのものじゃないでしょ。
今まで自分一人でやってきたとでも思ってるの?ああー。
いらつく。
どこまでもがっかりな男ね。
(六道)ところで今日は何しにここへ来たの?チョコレートが作りたいなら自分の店に行きなさい。
・
(まつり)お待たせいたしました。
失礼いたします。
こちら3,980円でございます。
爽太君。
勝手なことしてごめんね。
私やっぱりショコラ・ヴィのチョコレートが好きだし。
お客さんが来てくれるなら作り続けたいなって思って。
それでオリヴィエに相談して取りあえず爽太君が結論を出すまではお店を開いて待ってることにしたの。
ほら。
爽太君が作ったレシピはあるわけだし。
ねえ?爽太君。
ショコラ・ヴィ続けようよ。
・私たち何でも協力するから。
これからも一緒にやってこうよ。
どうしても駄目なの?何で?紗絵子さんがいないから?だったら。
だったら紗絵子さんを奪いにいけばいいじゃん。
何が何でも自分のものにしてまたチョコレート作ればいいじゃん。
私爽太君が紗絵子さんに恋することに価値があるってオリヴィエに言われたとき分かんないって思った。
そんなの分かんない。
分かりたくないって。
何でだと思う?好きだからだよ。
爽太君のことが好きだったからだよ。
だから認めたくなかったんだよ。
紗絵子さんなんかいてもいなくても関係ない。
爽太君にはもともとそれだけの才能があるって思いたかったから。
でもホントは分かってた。
紗絵子さんのために作ったチョコレートを初めて食べたあのときから。
紗絵子さんがいるからこそ爽太君は素晴らしいチョコレートが生みだせるんだって。
ホントはとっくに分かってた。
私爽太君にはショコラティエでいてほしい。
あなたが作るチョコレートが好きだから。
だから紗絵子さんのことも諦めないでほしい。
悔しいけど。
爽太君には紗絵子さんが必要なんだから。
(オリヴィエ)ついに言っちゃったね。
言うつもりなかったんだけどね。
(オリヴィエ)爽太がホントに紗絵子さんを奪いにいっちゃっていいの?うん。
(オリヴィエ)そっか。
何だろう?何かね初めてちょっとだけ自分を好きになれた気がする。
(メールの着信音)・
(足音)ごめんね。
急に呼び出して。
ううん。
体調はどう?うん。
元気だよ。
そっか。
これ。
チョコバーができたんだ。
約束だったから。
ありがと。
食べてみてくれるかな?えっ?今ここで紗絵子さんに食べてほしいんだ。
うん。
どう?うん。
おいしいよ。
でも普通だよね?紗絵子さんなら分かるでしょ?このチョコバーが駄目だってことは。
これが今の俺だよ。
紗絵子さんを失って空っぽになっちゃったから。
今俺に作れるのは…。
これが精いっぱい。
俺ね前にも言ったけど。
紗絵子さんのためにショコラティエになったんだ。
俺が作ったチョコレートで紗絵子さんを幸せにしたかったから。
だからあなたがいないならショコラティエでいたって意味がない。
もう辞めようってそう思った。
でも違ったんだ。
えっ?俺ずっとあなたのためにショコラを作ってるつもりだったけどいつの間にかあなたが与えてくれるインスピレーションなしではショコラを作れなくなっていたんだ。
だから心のどっかで幻想だってことに気付いていながらショコラを作り続けるために俺自身のために必死で幻想にしがみついていたんだと思う。
結局紗絵子さんを幸せにしたいとか言いながら実は紗絵子さんにずっと助けてもらってたんだよね。
でもいつまでもそれじゃ駄目だよね?あなたがいなくても自分の力だけでショコラを生みだせるショコラティエにならないと。
だから俺紗絵子さんとは二度と会わない。
俺はあなたがいなくちゃショコラを作れない自分と決別しなきゃならないんだ。
時間はかかるかもしれないけど絶対に諦めないよ。
いつか今まで作ったショコラと同じくらいの。
いや。
それ以上の最高のショコラを必ず作ってみせるよ。
どうしてもそれを伝えておきたかったんだ。
紗絵子さんが俺に与えてくれたものは掛け替えのない宝物だよ。
たとえ幻想だったとしても紗絵子さんはやっぱり俺にとって特別な人だったんだよ。
だから…。
今までホントに…。
ありがとう。
私の方こそありがとう。
そんなふうに言ってもらえてすごくうれしいよ。
私頑張るから。
爽太君も頑張ってね。
うん。
うん。
爽太君。
元気でね。
紗絵子さんも。
フフッ。
元気でね。
紗絵子さん。
俺やっと失恋することができたよ
これで本当にお別れだね
さよなら。
紗絵子さん
紗絵子さんとのことはもう全部終わった。
(えれな)そっか。
えれな。
ごめん。
俺…。
(えれな)謝らないで。
どっちにしたってもう遅いから。
えっ?
(えれな)こないだ自分の気持ち伝えたら妙にすっきりしちゃったんだよね。
それで何かもういいやと思っちゃって。
よく考えてみたら爽太君みたいな最低な男待つなんて時間の無駄じゃんって。
だから今も付き合おうって言われたらどうしようってドキドキしてたんだよね。
だから謝らないでね。
私が爽太君を振ったんだから。
そっか。
分かった。
でも俺えれなに会えてよかったよ。
まあ私も爽太君と会えて色々勉強になったかな。
今度恋したときは練習なしでぶっつけでいくことにするよ。
うん。
練習はもう必要ないね。
(えれな)うん。
もう十分だよ。
爽太君。
おはよう。
おはよう。
準備は?もうできたの?うん。
後は空港行くだけ。
ああ。
誰も見送りに来てくれないからさみしいんでしょ?まあね。
でもしょうがないよ。
結局自分のせいで一人になっちゃったんだからさ。
うん。
じゃあ私と付き合う?えっ?プッ。
何?その顔。
冗談だよ冗談。
アハハ。
もう完全に吹っ切れてるから安心して。
何だよ?結局薫子さんにも振られんだ。
残念でしたねぇ。
まあ孤独と向き合う時間も人生には必要だよ。
そのためにパリに行くんでしょ?まあね。
(オリヴィエ)おはよう。
爽太。
いよいよ出発だね。
後のことよろしく頼むよ。
(オリヴィエ)任せてよ。
ねっ?
(まつり)っていうかお兄ちゃんが帰ってきたらオリヴィエにお店乗っ取られたりして。
(オリヴィエ)シーッ。
何かプレッシャーだな。
何言ってんの?ここからが小動爽太の新しいスタートなんだからしっかりしてよ。
うん。
(オリヴィエ)気を付けて。
(まつり)頑張って。
いってらっしゃい。
いってきます。
すごい。
カワイイ。
ねえ?私ね前からここ来たいと思ってたの。
もうおいしそうだよ。
もう全種類食べたい。
(吉岡)アハハ。
そろそろ甘いもの控えた方がいいんだろ?うーん。
(吉岡)あんまり食べ過ぎんなよ。
どうしよう?迷っちゃう。
紗絵子さん。
あなたがいない世界はがらんとしていて俺はまだ方向感覚をつかめずにいる
どこに行けば新しい景色に出合えるのかまったく見当もつかないけど
それでも振り返らずに前だけを見て歩いていくよ
俺はショコラティエだから
2014/03/24(月) 21:00〜22:09
関西テレビ1
[終]失恋ショコラティエ #11[字][デ]
「ついに今夜、全員の片想いが完結!」
最終回15分拡大SP放送!!
それぞれが抱える、甘くて、苦くて、切ない片想いの結末とは!?
詳細情報
番組内容
爽太(松本潤)は、紗絵子(石原さとみ)のリクエストに応えるべくチョコバーの試作を重ねるが、どうしてもうまくいかない。紗絵子は、創作に励む爽太を心配するが、爽太は取り繕うように自信を見せる。
そんなところへ、えれな(水原希子)が現れる。久しぶりの再会に爽太は言葉が出ないが、えれなは話はすぐに済むという。爽太があれこれ想像するうち、えれなは爽太のことが好きだと告白。さらに、自分のことが好きなら見に
番組内容2
来てほしい、とファッションショーのチケットを手渡すと「ショコラ・ヴィ」を後にする。潔く思いを伝えるえれなを前に、立ち尽くすしかなかった爽太。その様子を紗絵子が見ていた。
その頃、薫子(水川あさみ)は紗絵子に言われ、関谷(加藤シゲアキ)を食事に誘うメールを送った。プライベートな相談に乗ってもらううち、薫子と紗絵子は意気投合。一緒に買い物に出かけるようにもなる。
一方の爽太は相変わらず創作に苦戦
番組内容3
していた。紗絵子を思うとショコラ作りのインスピレーションがわき上がっていた頃の気持ちを取り戻そうとするが、出口を見いだせないでいた。そんなとき、紗絵子が帰ってくる。紗絵子は爽太に声をかけ、バックヤードへ行こうとするが、突然、倒れ込んでしまう。紗絵子を病院へ運んだ爽太は、医師から貧血を起こしたようだと告げられた。目を覚ました紗絵子を心配そうに見つめる爽太。紗絵子は、爽太が思いもよらない事実を告げた。
出演者
松本潤
石原さとみ
水川あさみ
水原希子
溝端淳平
有村架純
加藤シゲアキ(NEWS)
佐藤隆太
竹中直人
スタッフ
【原作】
「失恋ショコラティエ」(水城せとな/小学館月刊フラワーズ連載中)
【脚本】
越川美埜子
【プロデュース】
若松央樹
小原一隆
【演出】
松山博昭
【音楽】
Ken Arai
【制作著作】
フジテレビ
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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