(まる子)寝る前のお楽しみ。
今日もいい夢見られるかも。
あっ。
ぐわ〜!
(友蔵・まる子の悲鳴)
(まる子)ああ…怖いね。
(友蔵)ああ恐ろしいのう。
(ヒロシ)そんなに怖いなら見なけりゃいいじゃねぇか。
うう…。
(まる子)ねぇねぇお姉ちゃんもう寝た?
(さきこ)何?ドラキュラのせいで怖くて眠れなくなっちゃってさ。
ちょっとお話ししようよ。
私は眠いの。
おやすみ。
あ〜そんな…。
はっ!まずい。
トイレ行きたくなっちゃったよ。
ドッドラキュラが出たらどうしよう。
少なくともここにドラキュラは出ないであろう
ハァ…。
・
(物音)んっ?まる子…。
ギャー!ギャー!おっおじいちゃん!そっかおじいちゃんも眠れなくなっちゃったんだ。
(友蔵)ああ。
ドラキュラさんのことを思い出すと恐ろしくてのう。
そうだよね。
それじゃあさ何か楽しくなるお話してよ。
楽しくなるお話?う〜ん…。
え〜毎度バカバカしいお話を一席。
隣の家に囲いができたんだってね。
カッコイイ。
あんまり楽しくないね。
あっ…。
面目ない。
あ〜ならば…。
(友蔵)これを読んであげよう。
『ももたろう』「昔昔ある所におじいさんとおばあさんが住んでおりました」おじいさんは山へ芝刈りにおばあさんは川へ洗濯に行きました。
おやおや。
小さいころよくお母さんに読んでもらってたっけ。
そうかそうか。
では続きを。
「おばあさんが川で洗濯をしておりますと川上の方から大きな大きな…」
翌日
そしたらすぐ眠くなっちゃったんだ。
(たまえ)私も小さいころ読んでもらったな絵本。
楽しいんだけどすぐに眠くなっちゃうんだよね。
そうそう。
(ブー太郎)おいらも母ちゃんに『3匹の子豚』を読んでもらったブー。
(ブー太郎の母)《「僕の家は固くて丈夫なれんがで造ろうブー》
(丸尾)ズバリ!
(3人)うわっ!
(丸尾)私は今でも母さまに偉い人の伝記を読んでもらってるでしょう。
伝記か。
丸尾君らしいね。
(花輪)僕もママが日本にいるときは世界のいろんな本を読んでもらったりするよ。
いいな〜。
うんうん。
私も久しぶりにお母さんに読んでもらおうかな。
ただいま。
ねえ本読んでよ。
いいでしょ?
(すみれ)えっ?そうね。
みんなもね今でもお母さんに読んでもらってるんだって。
そう。
・
(友蔵)まる子や。
んっ?わしでよければ今夜も本を読んであげよう。
えっ!うっうん…。
さてと…。
『ももたろう』はもういいよ。
んっ?お話全部知ってるし。
そうかい。
では『浦島太郎』はどうじゃ?それも知ってるよ。
ならば『金太郎』おじいちゃん「太郎」が好きだね。
女の子が出るお話がいいな。
あ〜『かぐや姫』とか。
竹から生まれた女の子が大きくなって月に帰るんだよね。
うわっ…。
他に何か絵本あったかのう。
うちにある絵本は何度も読んだのばっかりだからね。
おっならばこういうのはどうじゃ?『桃から生まれた桃子』もっ…桃子?ああそうじゃ。
わしが考えた新しいお話じゃよ。
あっあたしと同じ名前だしちょっと面白そうだね。
そうじゃろう?では『桃子』の始まり始まり〜。
昔昔ある所におじいさんと…。
こうして桃子は鬼ヶ島へ出掛けました。
すると旅の途中で犬に出会いました。
ちょっと待って。
それじゃ『ももたろう』とおんなじじゃん。
そっ…そうじゃのう。
せっかく女の子になったんだからもっと女の子っぽい話にしたいねぇ。
ほう女の子っぽくとな?うん。
例えばお供は犬とか猿とかじゃなくてウサギとかリスとか。
(友蔵)ほうほう。
それでさ鬼と戦うんじゃなくて仲良くなるっていうのはどう?おおそれは女の子っぽい話じゃのう。
メルヘンチックでしょ?ああ。
とってもメルヘンチックじゃ。
それじゃもう一匹のお供は何にしようかのう。
イノシシとか?ちょっとメルヘンチックじゃないね。
(友蔵)じゃあタヌキはどうじゃ?色々なものに化けるから頼りになるぞ。
う〜んまあいいや。
あとはさせっかくだからもっと桃子を活躍させたいね。
そうじゃのう。
おおならば桃子が王子さまと結婚して桃子姫になるというのはどうじゃ?桃子姫?ああそれいいかも。
乗り物は桃の馬車にしよう。
おおおおおおメルヘンチックでいいのう。
でしょ?あとはさ…。
あっこれじゃ本を読むっていうよりお話を考えるって感じだね。
そうじゃのう。
よし。
わしがあした本屋に行って何か面白い本を探してこよう。
ホント!?任せておけい。
翌日
(友蔵)メルヘンチックメルヘンチック。
メルヘンチックメルヘンチック。
はて?メルヘンチックっていったい何じゃったっけ?メルヘン?変なの?チック?チックタックチックタック?うっう〜ん…。
(友蔵)それで本屋さんにこの本を薦められたんじゃ。
わあ面白そうだね。
そうじゃろう。
ウフフ。
ではお話の始まり始まり。
「虹と雪の国ロッロッロッ…ロンダリングイネに住む少女ペッペッ…ペペローンは犬のジュッジュッジュッ…ジュゼッ…」痛て!おじいちゃん大丈夫?痛てて舌をかんでしまった…。
え〜っと「犬のジョゼッペと暮らしていました」「ペッ…ペペローンが暖炉の前でロッロッロッキングチェアーに揺られているとうとうととしてきました」
(あくび)「すると虹の精霊アッ…アイリーンは言いました」「さあこの虹の橋を渡れば魔法の国ビフロストだよポポローン」えっ?ペペローンでしょ?えっ?ああそうじゃそうじゃ。
パパローンじゃったすまんすまん。
あっ…だからペペローン。
「わあ夢みたい」「まっ…魔法の国に来たペッ…ペペローンは見るもの全てが新鮮でした」《面白そうな話なんだけどなかなか進まないね》んっ?
(寝息)うっ…。
ハァ…。
駄目だねこりゃ。
(すみれ)あら。
おじいちゃんの部屋で寝るんじゃないの?あっうん。
おじいちゃんもう寝ちゃったから。
あらそう。
おやすみ。
んっ?まる子ちょっと待って。
んっ?何?それお母さんが読んであげようか?えっ?
(すみれ)「魔法の国ビフロストでは魔法使いでいられるペペローン」「ジュラムジュラムと魔法の呪文を唱えれば空も飛べます」「アイリーンはこのままずっとここにいればいいと言います」「ところがペペローンは迷ってしまいます」んっ?あっそっ…それで?アハッ懐かしいわね。
まる子が幼稚園のころは毎日のようにこうして読んであげたっけ。
うんそうだったね。
でもさあお話がこれからってときに寝ちゃうのよね。
エヘヘ…。
だからかぐや姫はいつまでたっても月に帰れないままなの。
そりゃかぐや姫には悪いことしたね。
ホントよ。
アハハ…。
(すみれ・まる子の笑い声)続きを読んで。
はいはい。
「魔法の国に残るかそれとも元の世界に帰るか悩んだペペローンは険しい山の上に建つ魔法の国の王様に会いに行くことにしました」「いよいよ旅立ちの朝です」「ペペローンが扉を開けると太陽が旅立ちを祝福するように…」んっ?
(寝息)あらあら。
このお話の最後を知るのはもうちょっと先になりそうなまる子である
アハハハハ。
・
(すみれ)こらまる子!自分の部屋じゃないのにこんなに散らかして。
だって日当たりいいしぽかぽかして気持ちいいんだもん。
片付けなさい。
掃除機もかけること。
う〜ん。
後で。
今すぐやりなさい!!はっはい…。
あっ!ああ…。
(せき)あ〜あ…。
えっ!?どっどうしたの?ちょっとちょっとちょっと。
おい。
おい。
どっどうしよう。
・
(すみれ)まる子。
えっ!ちゃんとやってる?うっうん。
やってるよ。
そう。
ハァ…。
よし。
ひとまずこれで。
フゥ…。
やっぱり掃除機がないと大変だねこりゃ。
(すみれ)奇麗になったわね。
まっまあね。
それじゃ掃除機持っていくわね。
えっ!なっ何で?茶の間を掃除するからよ。
そりゃまずいよ。
はっ?何でよ。
なっ何でも。
何訳の分かんないこと言ってんの。
あ〜!ちょっと待って!じゃああたしがやるよ。
茶の間の掃除。
えっ?ハァ…。
何でこんなことを…。
・
(すみれ)まる子。
んっ?掃除機使わないの?えっ?あっうん。
ほっほうきの方がねいいから。
いいって?それは…。
電気代の節約になるしあとは狭い場所も掃除できるからね。
そう。
じゃ掃除機は借りていくわね。
え〜!それは駄目だよ。
はぁ?どうして?どっ…どうしてでも。
ちょっと見せなさい。
あっ…。
壊れてるわね。
ごめんなさい!
(ヒロシ)そりゃ火鉢の灰なんて吸い込んじまったら壊れちまうだろうな。
電気屋さんは「部品交換が必要だから3日間は預からせてもらいます」って。
(おばあちゃん)それまではほうきで掃除するしかないのう。
まる子あんたも手伝うのよ。
え〜そんな…。
当たり前でしょ!あんたが壊したんだから。
うっ…。
(チャイム)そんなわけで掃除機が直るまで掃除を手伝うことになっちゃったんだ。
掃除機がないと大変そうだね。
そうなんだよ。
あたしゃ掃除機のありがたみを思い知ったよ。
でもさこんな広い教室もほうきでやってるんだよね。
(たまえ)考えてみたらそうだね。
教室も掃除機で掃除したら楽だろうね。
うん。
しかも前田さんの手に掛かればあっという間に終わっちゃうだろうね。
そっそうかもね。
ねっ。
あれだもん。
よいしょっと。
あ〜疲れた。
(おばあちゃん)おやおや大丈夫かい?うん。
ちょっと腰がね。
いいやり方を教えてあげようかね。
新聞紙を水でぬらしてこうする。
えっ?余計ごみが増えちゃうじゃん。
こうしておけばぬれた新聞紙がほこりや細かいごみを吸い取ってくれるんじゃよ。
へぇ〜。
フフあたしゃ掃除よりも散らかす方が向いてるみたいだね。
んっ?うわ!あんた何やってんのよ!何って掃除だよ。
はぁ?どこがよ。
ハァ…。
何も分かっちゃいないねぇ。
このやり方なら楽ちんだね。
ホホ暮らしの知恵じゃな。
あ〜…終わった終わった。
お母さんちょいとジュースでも持ってきておくれよ。
まだ子供部屋やってないでしょ。
あ〜。
後でいいじゃん。
よくありません!ブゥ…。
精が出るのう。
どれ。
わしも手伝おう。
おじいちゃん。
いいんですよ。
掃除機を壊したまる子が悪いんですから。
うん。
自業自得。
いやいや。
すぐに壊れる掃除機も悪いんじゃよ。
おじいちゃん。
掃除機なんて普通なかなか壊れないわよ。
そうね。
修理に出すなんて初めてだし。
うっ…。
あたしゃシンデレラにでもなった気分だよ。
シンデレラとな?《あっ!ああ…》あ〜!かわいそうなまる子!おじいちゅわ〜ん!まる子〜!おじいちゅわ〜ん!
(さきこ・すみれ)ああ…。
あっ!おっと。
ほうきの使い方にもコツがいるんじゃのう。
そうだね。
うまくやらないとごみ残っちゃうもんね。
やっぱり掃除機は偉大な発明品だよ。
ああ。
早く直るのを祈るばかりじゃ。
んっ?先の部分は修理に出してなかったよね?取り外してあるはずじゃよ。
ヘヘ。
あっ…。
これだけじゃどうにもならないか。
そうじゃのう。
吸い込む力がないからのう。
そうだね。
まさか自分で吸い込むわけにはいかないしね。
う〜ん…。
んっ?おじいちゃんごみが付いてるよ。
うん?あっホントじゃ。
ああ!それいいかも。
えっ?ねぇおじいちゃん。
穴の開いた靴下ない?アハハハ。
楽ちん楽ちん。
やっほ〜い!ひょいひょい。
ひょいひょいひょい!あ〜ちょっと楽しいね。
アハ。
ほほう。
わしの穴空き靴下がこんな形で役立つとは。
そうだ!だったらこれで。
これでよし。
いくよ〜!ハハ。
ほう。
こりゃ便利じゃのう。
(友蔵・まる子の笑い声)んっ?誰かが落としたんだ。
《ラッキーじゃねぇか。
頂いちまいな》《駄目よ。
お金を拾ったら交番に届けないと》《うちで拾ったものを交番に届けるバカがどこにいる!》《駄目!正直に言いなさい》うう…。
まる子。
えぇ!?どうしたんじゃ?えっえっとその…。
あっお母さん。
何?お金落ちてたよ。
あら。
そうそう。
さっき新聞代払うときに慌てて落としちゃって。
すっかり忘れてたわ。
んっ?んっ?お掃除頑張ってくれてるしお駄賃にあげる。
えっ!ホント?わ〜いわ〜い!よかったのう。
頑張ったご褒美じゃな。
うん!よ〜し!もっと一生懸命掃除するよ。
なかなかないもんだねぇ。
・
(さきこ)ずいぶん熱心ね。
うっ…。
「ない」って何が?えっ?あっ…ごみごみ。
もっと落ちてるもんかと思ったけど案外奇麗だなぁって思ってね。
普段お母さんが掃除してくれてるからね。
そっか。
アハアハアハハハ。
あっ!100円だ。
やった!おやどうしたんじゃ?まる子。
これ。
また落ちてたんだ。
ほう。
誰が落としたんだろう。
おお!そういえばわしついさっきここで財布の中身をぶちまけてしまってのう。
拾い残したのかもしれんが…。
んっ。
うん。
ご褒美じゃ。
その100円はまる子にやろう。
ホント?ありがとう!何の何の。
《頑張って掃除しておるんじゃ》《これぐらいのことをしても罰は当たらんじゃろう》それじゃおじいちゃんの部屋も掃除してあげるね。
えぇ!《もうお金落としてないぞ》う〜ん…。
落ちてないねぇ。
《どうする友蔵。
もう一度落とすのか?》《あっ…。
さすがに千円はちょっと…》やっぱりないね…。
《どうする?友蔵!》《うわっ!》《ええ〜い!》ああ!えっ?
(友蔵)待て〜!待て〜!
(友蔵)ああ!あ〜…。
・
(すみれ)まる子おじいちゃん!何です!靴下のままで。
まる子ちゃんと掃除しときなさいよ。
(友蔵・まる子)あ〜あ。
ああ…。
かくしてあらためて掃除機のありがたみを痛いほど思い知らされるまる子であった
ハァ…。
丸尾君いいから放っといて!あたしの心臓はもう駄目なんだ!たまちゃん今日まで仲良くしてくれてありがとう。
あたしたまちゃんに会えて本当によかった!さようなら!次回の『ちびまる子ちゃん』は…。
(サザエ)サザエでございます。
・「お魚くわえたドラ猫」2014/03/09(日) 18:00〜18:30
関西テレビ1
ちびまる子ちゃん[字]
「おやすみの前に」の巻
「掃除機がこわれた!」の巻
詳細情報
番組内容
むかしむかし、桃から産まれた桃子は、掃除機を壊した罰で、家中を掃除させられましたとさ。って、こんなお話聞かされても全然眠くならないよ。もっとメルヘンチックなお話してよ!
今回のちびまる子ちゃんは、「おやすみの前に」「掃除機がこわれた!」の2本だよ。お楽しみにね。
出演者
まる子: TARAKO
おじいちゃん: 島田敏
お父さん: 屋良有作
お母さん: 一龍斎貞友
お姉ちゃん: 水谷優子
スタッフ
【原作】
さくらももこ
【OP曲】
「おどるポンポコリン」
【END曲】
「100万年の幸せ!!」
【脚本】
富永淳一
【絵コンテ】
青木佐恵子
【演出】
青木佐恵子
【作画監督】
西山映一郎
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32724(0x7FD4)
TransportStreamID:32724(0x7FD4)
ServiceID:2080(0×0820)
EventID:6108(0x17DC)