日曜洋画劇場 特別企画「プラチナデータ」 2014.03.23

俺はまだ捕まるわけにはいかない。
そして明かされる衝撃の事実
最後までお楽しみください
信じてくれ私は犯人じゃない!神楽!おいこっちだ!
(パトカーのサイレン)はい下がってください。
お疲れさまです。

(雷鳴)
(雷鳴)
(携帯電話)
(浅間玲司)はい。
(那須真之)「すぐ警察庁に来てくれ。
犯人が特定された」
(那須)待ってたぞ。
事情はあとで説明する。
さっさと締めろ。
現場の人間はお前だけだからな。
(志賀孝志)改めまして警察庁特殊解析研究所所長の志賀です。
あちらがシステムの開発責任者神楽君。
それでは早速ですがDNA捜査システムテストケース第1号の報告をさせて頂きます。
(志賀)大田区江東区で発生した連続児童誘拐殺人事件。
2件目の被害者を覆っていたビニールの間から被疑者のものと思われる毛髪が採取されました。
(志賀)そのDNA解析結果です。
(志賀)神楽君。
(神楽龍平)DNAプロファイリングの結果被疑者の性別は男性。
年齢は30歳プラスマイナス5。
血液型はO型Rh+。
身長は180から185。
太りづらい体質肩幅は広い。
手の大きさは20センチ前後。
足のサイズは27センチ以上27.5センチ未満。
肌はやや白っぽい。
顔の特徴は眉体毛は濃い。
口が大きく唇は薄め。
あごが張っていて喉仏は平均より出ています。
目の色は薄めで茶色寄り。
近視になってる可能性が高い。
先天的な病気はなし。
以上の結果に基づき犯人の顔を画像化したのがこのDNAモンタージュ。
(どよめき)皆さんが見ているのは犯人の顔そのものです。

(戸倉稔)口は大きい唇は薄めあごは張っている。
喉仏は平均より出ている。
(子供たちのはしゃぐ声)戸倉が対象に任同をかける。
「全員逃走に備え待機」
(子供たちのはしゃぐ声)
(戸倉)よし…。
また我々の持っているDNA情報から犯人は東京都江東区在住の山下郁恵この3親等以内にいます。

(戸倉)桑原裕太だな?
(捜査員)そっち行ったぞ!参考データとして犯人の性格は元来小心者で臆病。
防衛本能だけが高く忍耐力は弱い。
つまり逆上しやすい。
(捜査員)大丈夫です落ち着いてください!
(捜査員)お母さん子供抱いて!
(捜査員)そっちも下がって!
(捜査員)下がって!
(桑原裕太)なんなんだよ!来るな!来るな!刺すぞ!刺すぞーっ!反社会レベルは7段階のうちの4です。
(桑原)うわあーっ!
(桑原)痛い痛い痛い痛い…!
(戸倉)この野郎!公妨で逮捕!
(捜査員)確保!
(桑原)なんだよおい!ううっ!ううーっ!あちなみに…爪小さい。
足の中指が親指よりも前に出ている可能性が高い。
(桑原)ああーっ!放せ…!
(桑原のうめき声)すいませんどちら様ですか?関係者以外は立ち入り禁止ですので身分証の提示をお願い出来ますか?せっかちだな。
研究所の案内はあさっての予定のはずですけど。
(ため息)山下郁恵彼女の経歴を調べた。
前科もない犯罪被害者になった事もない。
どうやってDNA情報を手に入れた?3か月前彼女は都内の病院で診察を受けている。
まさか違法に採取したDNAを利用したんじゃないだろうな?青臭い事を…。
何?まあせっかくいらしたんだ特別に案内しますよ。
どうぞ中に。
なぜあなたが選ばれたかわかりますか?さあな。
私が推薦したんですよ。
随分と権限があるんだな。
こちらがメーンの解析研究室。
(センサーの作動音)白鳥君浅間刑事の情報を。
(白鳥里沙)はい。
MAOA遺伝子モノアミンオキシダーゼAの活性が高く反社会的な行動は取らない。
物事に対しての適応能力も高い。
口も堅い。
一度気になった事はそのままにはしておけない。
(里沙)浅間玲司警部補。
遺伝子的にも優秀な捜査官です。
うん遺伝子どおり洞察力も鋭い。
彼は今回のテストケースの問題点にも気づいているんだ。
捜査手法に問題があった事は認めるんだな?もちろん認めます。
ただ今回の捜査結果に関してどのようにお考えですか?幼い命が次々と奪われていく中現場のあなたたちは犯人すら見つける事が出来なかった。
しかし…我々は簡単に見つける事が出来た。
犯人逮捕には感謝しているよ。
だが違法捜査である事に変わりはない。
ご安心ください。
もうすぐ法律的にも問題はなくなります。
なんで?1年後国民のDNAを国が管理するDNA法案というのが国会を通過する。
DNA法案?これからはDNAが事件を解決していく。
理想を現実にする国民のDNAデータを我々はこう呼んでます。
プラチナデータ。

(看護師)チクッとしますね。
時間に余裕のある方は献血にご協力よろしくお願いします!
(看護師)消毒をしていきます。
(看護師)よろしいですか?
(看護師)献血の方始めさせて頂きます。
(赤ん坊の泣き声)
(医師)はい座って。
(女の子)お願いします。
(医師)はい。
(男の子)ありがとうございました。
(医師)はい。
(医師)4321…。
1234…。

(所員)こちらが第一保管庫になります。
最大で230万人分のDNA検体を保管する事が可能です。

(物音)
(切る音)
(パトカーのサイレン)
(警察官)到着しました。
誘導します。
(パトカーのサイレン)
(戸倉)この病院防犯カメラがそこら中にありますね。
まるで監視棟だな。
(戸倉)そうっすね。
(警備員)浅間班現場に入ります。
(警備員)「立会人は現場に待機」
(警備員)了解。
なんだこりゃ?
(穂高)浅間さんですね?特殊解析研究所鑑識班の穂高です。
我々専属チームがこの事件の鑑識に当たります。
状況は?
(穂高)被害者は2名。
1名は銃で頭部を至近距離から撃たれています。
もう1名は胸に銃創。
脇腹を鋭利な刃物で裂かれ肋骨が1本抜き取られている。
ご存じですよね?ここ1か月都内で起きている例の事件と同じ手口です。
(穂高)いずれ所長から被害者の説明があるはずです。
被害者はおたくらの関係者って事か?ええまあ…。
(捜査員)志賀所長到着。
(那須)ご苦労さん。
はいご苦労。
ご苦労さん。
(カメラのシャッター音)浅間さんが担当だと聞いて安心しました。
神楽さんが見込んだ方ですから。
神楽はどうした?今日は体調が優れないようで。
さすがにショックだったんでしょうね。
蓼科早樹は神楽さんの優秀なパートナーでしたから。
(戸倉)パートナーってどういう事っすか?このフロアの防犯カメラの映像をすぐ調べろ。
はい。

(志賀)この病院の精神科にいらっしゃる水上教授です。
(水上利江子)被害者蓼科兄妹の妹早樹の担当医です。
教授は精神疾患と遺伝子研究の権威でDNA捜査のアドバイザーも務めて頂いています。
浅間です。
神楽君の代わりお願い。
(里沙)はい。
(里沙)この1か月八王子北品川千住新橋で起きた連続殺人事件の被害者たちです。
(志賀)犯行手口肋骨を抜き取る猟奇性からして今回の事件も間違いなく同一犯と思われます。
(里沙)そしてこちらが3件の殺害現場で採取された被疑者のDNA情報。
(里沙)ですが残念ながらDNAデータベースにこの情報に一致する人物は見当たらない。
見当たらない?どういう事です?これはNFです。
(志賀)NOTFOUND。
つまり該当者なし。
サンプル未登録者が犯人という事ですね。
これで13件目。
我々はNF13と呼んでいます。
(那須)3件の被害者はいずれもDNA法案に対して反対運動を計画していたグループの中心メンバーだったと伺ってますが。
今回の被害者は?彼らを知るにはDNA捜査システムの設立経緯を知って頂く必要がありますね。
(志賀)水上先生。
DNAプロファイリングの基本概念は特殊解析研究所の神楽君が作り上げてきました。
ですがシステム化するに当たって大きな障壁がありました。
(利江子)まず全てのDNA情報を数値化データ化してプロファイリングしなければこのシステムには意味がない。
そして将来的には全国民の情報を必要に応じて検索照合出来るようにしなければならない。
(里沙)そこへ蓼科早樹が現れました。
(利江子)早樹ちゃんは自閉症を抱えながらもある特定の分野に優れた能力を持つサヴァン症候群です。
彼女は数学の分野で天才的な才能を発揮した。
(里沙)神楽さんが思い描き必要とするプログラムを全て生み出してくださったんです。
システムの開発者ってわけか…。
(里沙)ええ。
まあいずれにしろDNA捜査絡みですでに5人が殺された。
今後は内部事情を知っている浅間班を中心にくれぐれも秘密裏に動いてもらう。
わかったな?3件の殺しと今回の事件同一犯かどうかまだわかりませんよ。
今回の被害者はDNA法案に反対していた者じゃない。
システムを推進していた側だ。
動機が全く違う。
何か見つかったか?それが死亡推定時刻の前後現場の8階には誰も映ってないんですよ。
被害者と最後に接触したのは?
(野沢)浅間さんこれ見てください。
(野沢)5時間前8階VIPルーム付近の防犯カメラです。

(赤倉)8階監視カメラの設置図です。
(野沢)別アングル。
他の映像はどうだ?
(小海)ありました。
8階エレベーターホール。
こっちにもいました。
(野沢)5階で降りた。
5階医療相談室脇。
(小海)明らかに同じ人物と思われます。

(田所)いやぁDNA法案が通れば長官の任期中に検挙率は昭和の水準に戻るかもしれませんね。
(警察庁長官)田所先生がおっしゃる「国民のため」ですよ。
(田所)ハハハハ…。
あそこには週に一度個人的な研究で通ってるんです。
なんの研究だ?遺伝子情報と心の関係について。
ただ…昨日は蓼科耕作に呼び出されました。
(ノック)大事な話ってなんです?
(蓼科耕作)NOTFOUND。
13番目の事件の事だ。
NF13?これから君の研究だろ。
そのあとに来てほしい。
ああ。
じゃあ…5時間後に。
なぜ黙っていた?聞かれたらいつでも答えてましたよ。
兄妹の件随分ショックだったようだな。
お前らしくもない。
倒れて寝込んだのか?そりゃあショックでしたよ。
蓼科早樹は最高のソフトウエアを生み出すツール。
耕作はそのツールの仲介役でしたからね。
ツール?ええ。
人もマシンも成り立ってる物質が違う事以外根本的には同じなんです。
結局初期プログラムで決まっちゃう。
人の場合それはDNAに含まれる遺伝子情報だ。
DNAで全てが決まるわけじゃない。
決まるんだよ。
DNAはその人間の全てだ。
(ため息)まあいずれにせよ蓼科早樹は顔の痣を気にして他者に心を開く事はなかった。
私だって仕事以外の会話をした事はない。
兄妹が殺された時間…お前はずっと5階にいたと証明出来んのか?バカバカしいな。
私を疑ってるんですか。
刑事の仕事は疑う事なんだよ。
ご安心を。
蓼科早樹の指の爪から皮脂と皮膚片が検出されました。
我々はすでに解析を始めているんだ。
じきに犯人は特定されますよ。
失礼。

(携帯電話)はい。

(穂高)これは遠隔操作が可能なプレーヤーですね。
(戸倉)防犯カメラに何か細工が?
(穂高)その可能性はあります。
(穂高)うん15分ごとに映像がループするように仕掛けられている。
5階も調べるぞ。
(捜査員たち)はい。
主任プロファイリング作成の準備が出来ました。
ああ。
今日は遅くなりそうだから私がやっておこう。

(穂高)ありました。
(戸倉)浅間さん5階にも…。
(野沢)無人の映像を流して5階と8階を行き来する…。
(戸倉)映像が流れていた時間は?
(穂高)約5時間。
犯行時刻この階にいたのはただ一人…。
(操作音)
(操作音)
(操作音)どういう事…。
いや…。
そんなのあり得ない…。
まさか…。

(電子音声)「Authenticationcheck」泊まりですか?ああ…。
でも今帰るところだ。
《解析データが残っているはず》
(ドアの開く音)どうされましたか?神楽はどうした?
(里沙)たった今お帰りになりましたけど。
(戸倉)A班神楽の自宅で待ち伏せろ。
(戸倉)B班は奴の足取りを追え。
(戸倉)行くぞ。
解析結果は?今確認中です。
とにかく急いでくれ。
神楽君が重要参考人とはどういう事だ?言葉どおりですよ。
奴は蓼科兄妹殺害の重要参考人だ。
彼に限ってそんな事は100パーセントあり得ない。
(里沙)解析結果が出ます。
これは…。

(志賀)システムの責任者がこんな事件を起こしたとなると法案に影響が及ぶ。
公には出来ない。
早急に解決する。
ついてきなさい。

(志賀)このフロアのシステムは主任の神楽君でさえ知らない。
(志賀)この建物の中で全く独立したエリアだからな。
(志賀)データ登録は終わったか?
(研究員)はい。
(志賀)生活圏の防犯カメラ監視カメラ交通カメラと連動してサーチだ。
(研究員)はい。
(解析員)サーチエンジン起動。
半径20キロ圏内に設定。
いつの間にこんなシステムを…。
DNA捜査システムを発展させ今まで積み重ねてきた警察のノウハウを結集した監視システムだ。
(志賀)DNAから作り上げたデジタル上のクローンと一致する人物をあらゆる場所で検索し特定する。
このシステムから逃れられる人間は誰一人としていない。
(志賀)どこ行った?神楽君。
(解析員)カメラ検出完了しました。
(解析員)認証センサー照合始めます。
(解析員)認証結果表示。
(解析員)品川区港南で高い反応が出ました。
(志賀)声紋認証。
(解析員)300ヘルツのフィルターかけます。
「もしもし?先生に伺いたい事がありましてこれから病院に向かいます」
(解析員)フォルマント検出照合します。
ビンゴ。
場所は?新世紀大学病院か。
さあこれからは現場のあなたたちの出番ですよ。

(メールの受信音)
(メールの受信音)
(解析員)対象は新世紀大学病院を通過。
移動しています。
(解析員)対象をとらえました。
品川ショッピングモール連絡通路12番カメラに反応。
(志賀)現在神楽は新世紀大学病院から316号線沿いに品川駅方面に向かって移動中。
(解析員)拡大します。
(志賀)着衣はハーフリムの眼鏡に黒いスーツ姿。
(志賀)「同系色のロングコートを着用」「発見追尾せよ」316号線沿い品川駅へ急げ。

(メールの受信音)
(解析員)「品川駅港南口のエスカレーターで対象確認」
(解析員)「自由通路8番カメラ対象確認」「眼鏡を外しました」
(解析員)「進行方向の監視カメラを表示」
(解析員)「同じく自由通路18番カメラで確認」「対象はホテルインターシティ方面へ向かっています」
(戸倉)おい!
(戸倉)回り込め!
(解析員)「駅前ロータリーにて対象確認」逃走経路…。
(志賀)「品川から繁華街方面」商店街から回り込め。
(戸倉)おい!止まれ!
(戸倉)野沢!裏に回れ裏!
(戸倉)神楽!
(野沢)行ったぞ行ったぞ!大丈夫ですか?すいません。

(野沢)裏だ裏!裏回れ!
(パトカーのサイレン)塞げ!塞げ!
(戸倉)神楽!
(戸倉)おい!
(戸倉)待てコラ!待て!待て!
(野沢)車両ナンバー確認。
逃走車両ナンバーは「品川405ひ38‐10」。
(戸倉)車!追え!はい。

(志賀)車両番号確認。
逃走経路を西へ鉄鋼所方面に向かって進行中。

(パトカーのサイレン)こっちだ!奥です!こっちだ!いるぞ!奥奥奥!どこ行った?どこ行った?
(パトカーのサイレン)
(戸倉)周りも固めて包囲しろ。
(荒い息遣い)
(戸倉)神楽!おいいたぞ!いたぞ!
(戸倉)そっち行った!
(クラクション)うっ!あっ!
(落下音)神楽!犯人じゃない…。
私は犯人じゃない!信じてくれ私は犯人じゃない!お前の自慢のシステムはなんと言ってるんだ?確かめたい事がある。
おとなしくこっちへ来い。
ゆっくり話を聞いてやるよ。

(志賀)車両ナンバーを確認しろ。
(解析員)精鋭化限界です。
確認出来ません。
(志賀)周辺の監視カメラは?
(解析員)ありません。
(解析員)対象を見失いました。

(アナウンス)「各ラボの担当者はお集まりください」
(里沙)どうしてあなたがここに…?水上教授に確かめたい事があってね。
君は気づいているんだろ?
(ノック)今日はなんのご用ですか?先生にお伺いしたい。
(利江子)なんでしょう?神楽は現場から採取したDNAサンプルを自ら解析にかけている。
その結果自分が犯人である事を割り出した。
自分が犯人だとわかっていたとしてそれをわざわざ解析にかけるでしょうか?つまり神楽には蓼科兄妹を殺した自覚はなかったという事になる。
(ため息)会いにきたんじゃないでしょうか神楽君は。
もう一人の自分に。
神楽龍平…奴は二重人格なんですね?ええ。
生まれ持った人格が神楽君。
リュウはもう1つの交代人格です。

(利江子)「神楽君はリュウ君の描く絵の意味がわからないそうよ」「まあそうだろうと思ってました」
(利江子)「私にもわからないのよ。
なんの絵なの?」「ハハハハハ…」
(里沙)まるで雰囲気が違う。
お互いの人格を否定してリュウはあえて利き腕さえも変えてしまった。
(利江子)人格は週に一度催眠療法を使って5時間ほど入れ替わります。
5時間…。
今では私がかけた暗示で5階の彼のアトリエで自然に人格が入れ替わるようになりました。
このアトリエは言わばリュウのプライベート空間。
人格障害はいつから?陶芸家のお父さんを亡くした15歳の頃からです。
同じDNAから2つの人格が生まれる…。
彼は自らの症状を解明するために遺伝子研究の道に進み優秀な科学者になった。
そして…この病院で神楽君と蓼科兄妹は出会った。
お前が殺したのか?神楽はリュウにそう聞きたかった。
それを確かめるためにここを訪れた。
父親を亡くしてから10年以上私は神楽君の担当医として…いえ母親として彼とリュウを見守ってきたんです。
リュウが人を…しかも蓼科兄妹を殺すなんて絶対にあり得ません。

(アナウンス)「大雨警報のお知らせです」
(メールの受信音)
(アナウンス)「ゲリラ豪雨が関東エリアを襲っています」「現在大雨に見舞われているのは横浜市鶴見区港北区…」うっ…!うう…!なんだ?これは…。

(携帯電話)
(ボイスチェンジャーの声)「これからの連絡はその携帯を使ってください」「防水加工や耐久性その他多くの機能を備えています」「鞄には当面の着替えや逃走資金を用意しておきました」私は殺してない。
ただ…。
(里沙)「リュウが犯人…そう疑っている」なぜ私を助けた?蓼科兄妹が最後に作ったプログラムについて伺いたい事があります。
名称はモーグル。
モーグル?「ここ数か月蓼科兄妹は必死に何かを作っていた」「DNA捜査システムはモーグルがあって初めて完成する」「現時点では不完全なままです」君は一体何者なんだ?「蓼科兄妹はある数学者と定期的にメールのやりとりをしていました」「そしてそのメールにはこう書かれていた」モーグルは完成している。
共同開発者に話すまで安全な場所に保管すると。
どうかしましたか?事件の前NF13の事で大事な話があると呼び出された。
大事な話ってなんです?NOTFOUND。
13番目の事件の事だ。
NF13とモーグルは密接に関係しています。
蓼科兄妹はそれをあなたに伝えようとして殺された。
そのモーグルに事件の真相が隠されてる。
それを私に探し出せ。
そういう事か…。
(里沙)人格は違ってもDNAは同じ。
もう一人の自分リュウが疑われているなら神楽さん自身の手で自分が犯人でない事を証明する必要があるはずです。
君は一体何者なんだ?モーグルを探し出してください。
少なくともそれまでは私はあなたの味方です。
(戸倉)すいませーん!すいません。
(宇山哲司)はい。
(戸倉)神楽昭吾さんのご友人の方ですよね?そうですが。
(戸倉)警察の者ですが少しお時間頂けますでしょうか?13年前の事件の事をお伺いしたいんですが…。
(宇山)その件ですか…。
(戸倉)大騒ぎになったそうですね。
(宇山)もう13年になりますか…。
(神楽昭吾)これがコンピューターが作った俺の作品か。
(宇山)鑑定士もコレクターも偽物だと見抜けなかった。
くだらねえな…。
(宇山の声)私には天才が何を考えているのかよくわからない…。
だが息子が言ったひと言が相当こたえたんだと思うよ。
龍平お前これどう思う?そうだな…。
父さんが今まで作った中でこれが一番好きかな。
見つけたのは龍平君だよ。
うわーっ!
(宇山)おとなしい子だったんだがね…。
それ以来別人のようになってしまって。
(荒い息遣い)リュウお前が殺したんだろ?お前が犯人だっていう解析結果はもう出てるんだよ!
(リュウの声)いつもいつも結果が全て。
(リュウの声)君は悲しい人だね。
だから僕の絵の意味がわからないんだ。
誰かの手だろ?父さんの手だよ。
親父の…?そんなの描いてなんの意味があるんだよ!思いは必ず手から伝わる。
その手から土は形作られる。
リュウ…おい…。
僕にとっては大切な絵だ。
(メールの受信音)
(志賀)サーチエリアを半径200キロに拡大しろ。
(解析員)はい。
(解析員)高い認証反応が出ました。
山梨県北峰市。
(志賀)歩行認証で照合。
(解析員)はい。
(志賀)ビンゴ。
県警に要請して神楽の確保を。
奴はこちらの動きを読んでいます。
動きを読んでるのは私たちのほうですよ。
あなたには身柄を引き取りに行ってもらいたい。
神楽はこちらで捕まえる。
(那須)捜査の指揮権が警察庁に移る事になった。
表沙汰には出来ない何かでもあるんですか?そんなものはあるわけが…。
新世紀大学病院から回収した端末に何かのプログラムを作成した跡があった。
現場で鑑識から聞いたが上がってきた報告書にはその事が記載されていない!
(那須)余計な詮索はするな!浅間!君は組織の人間として言われた事をやればいいんだ。
ううっ!うう…!クソッ…なんなんだ…。

(ため息)
(里沙)「蓼科兄妹はある数学者と定期的にメールのやりとりをしていました」真のプラチナデータ…。
懺悔の証し…。
真のプラチナデータ…懺悔の証し…。
(バイクの走行音)
(里沙)ここは…?蓼科兄妹に与えた別荘だ。
モーグルはあったんですか?データは消されていた。
悔しいが復元は出来なかった。
モーグルが懺悔の証しとは一体どういう意味だ?蓼科兄妹のメールを見たんですね。
答えろ。
その事をあなたが知る必要は…。
真のプラチナデータとは一体なんなんだ!?モーグルを手に入れてアメリカ政府に渡す…。
それが私の本当の仕事です。
蓼科兄妹はモーグルを作りNF13の事で何かを伝えようとして殺された。
モーグルはNFの補完プログラム。
NF13についてもきっと隠された事実がある。
完璧なシステムになった時真のプラチナデータが取り出せるとしたら…。
事件の真実はそこにあると思いませんか?あの子は私の全てを注ぎ込んだシステムだ。
結果がどうあれ私は真実を知りたい。
私はNF13について調べてみます。
あなたはなんとかしてモーグルを探し出してください。
県警を挙げての大規模な捜索が始まっています。
このバイクを使って今すぐにここを離れてください。
真のプラチナデータを見極めるまでは俺は捕まるわけにはいかない。
(無線)「至急至急通信指令本部より各局」「至急至急通信指令本部より各局」「不審車両を発見した」「現在バイクは北峰林道を逃走」「緊急配備を発令する」「車両ナンバーは品川か46の10」「品川か46の10」
(パトカーのサイレン)
(ヘリ無線)「はやて8号から県警本部どうぞ」
(指令本部無線)「はやて8号どうぞ」
(ヘリ無線)「マル被車両確認」「バイクはまもなく陸橋を通過するどうぞ」
(指令本部無線)「了解」
(ヘリ無線)「前方にダムゲートあり注意せよ」待ってくれ。
お前に聞きたい事があるんだ。
俺はまだ捕まるわけにはいかない。

(パトカーのサイレン)
(爆発音)救急隊要請しろ!
(解錠音)
(志賀)遺体が見つからない?逃げたって事か?各県警本部に連絡して緊急配備かけろ。
見つけ次第私のところに引っ張ってこい!
(携帯電話)はい。
「浅間さん?水上です」神楽君が逃亡を続けていると聞いてます。
感情的に動いてる。
リュウの人格に近い行動です。
精神のバランスが崩れているのかもしれない…。
崩れるとどうなるんです?多重人格とは自分は何者かという自意識が揺らぐ病気です。
人格が崩壊したら…何をするかわかりません。
NF13のDNA原サンプルを入手しました。
神楽さん連絡ください。
(銃声)全員待機命令か…。
はい。
ちょっと…。
なんであいつ入ってるんだ…。
モーグルK…。

(志賀)国防情報システム局調達部所属調査員白鳥里沙か…。
うまく潜り込んでくれたもんだな!DNA捜査システムを確立するには真のプラチナデータの構築が必要不可欠。
向こうの政府もそう考えて探らせていたんでしょう。
(舌打ち)だがなぜ彼女まで肋骨を1本抜き取られていたんだ?一体なんの真似だ…。
事件の真相はこの際問題じゃない。
(那須)え?適当な変死体を犯人に仕立ててでも片づける。
それより一刻も早くモーグルとやらを…。
真のプラチナデータの存在は誰にも知られるわけにはいかない。

(携帯電話)神楽か?
(携帯電話)神楽。
浅間刑事…。
なぜあなたがこの携帯を…。
殺されたんだよ白鳥里沙は。
白鳥君が殺された…?「この電話の存在は俺しか知らない」なるほど。
あなたが警察を出し抜いて私を捕まえようってわけか。
「お前が犯人だとしても逮捕は二の次だ」会って話しがしたい。
俺はお前の知らない15歳の頃のリュウを知っている。
不審な行動を取ったらすぐこの場から離れますよ。
蓼科早樹は神楽お前にとっちゃ単なるツールだったのかもしれない。
だがなリュウにとっては違ったんだよ。
何が言いたいんですか?13年前二重人格の症状が出始めたお前は新世紀大学病院に通うようになった。
そして同じ頃病院に連れて来られた蓼科早樹とリュウは初めて出会ったんだ。
当時の事を知る看護師から話を聞いた。
アトリエにあったあの少女の絵のモデルは蓼科早樹だ。
恐らく早樹にとっちゃリュウだけが心を許せるただ一人の存在だったんだろう。
そしてそれはリュウにとっても同じだったんだよ。
どっちだったと思う?ん?痣なんてなかったよ…。
早樹はね…。
何時間も…何時間も素数を書き続けてた。
何時間も何時間も…。

(蓼科早樹)泣いている。
空も…。
父さんが…死んだんだ。
俺にはリュウが蓼科早樹を殺したとはどうしても思えない。
真相が知りたい。
手を組まないか?神楽。
「波の音が聞こえるな…」思い出せそうなんですよ。
私の記憶なのかリュウの記憶なのかそれすらわからないけどただ…。
早樹と一緒によくこんな海を訪ねていた。
悪いが時間はあまりないぞ。
「ええ」「でもどうしてその部屋にモーグルがあると?」監視カメラの偽の映像あの金属製の箱から早樹の指紋が検出された。
恐らく早樹が周囲の監視から逃れてリュウに会いたい一心で仕掛けたんだろう。
それを真犯人に利用された。
そういう事ですか?ああ。
犯人はリュウと早樹の関係を知っている人物だ。
早樹の病室からはモーグルらしきプログラムも記憶媒体も見つかっちゃいない。
もし何かを持ち出したとすればこの部屋しか考えられない。
「浅間さん」少女の絵を見せてもらえますか?モデルが蓼科早樹だと聞いてちょっと気になった事があるんです。
ああ…やっぱり痣がない。
いや…そんなはずはない。
だって確かに痣はあった。
早樹が殺される直前までリュウが描いていたとしたら…。
その絵から…。
大きな痣が消えているとしたら…。
何かのメッセージか?あったぞ神楽。
これがモーグルか…。
早樹が命をかけてリュウに託したものだ。
無駄にするわけにはいかない。
ああ…。
ただ中身を知るには…。
DNA捜査システムが必要です。
捜査一課特殊解析所専任の浅間だ。
ご苦労さまです。
捜査一課浅間刑事緊急の用件でメーンラボに入ります。
(警備員)「了解。
セキュリティー解除します」お疲れさまです。
(電子音声)「Securityrelease」
(警備員)「遺伝子解析領域入ります」「メーンラボ第一ゲート解除」
(電子音声)「Securityrelease」神楽聞こえるか?ええ。
あっすいません。
ここから先は関係者以外は…。
夜遅くにすまんが緊急に解析してほしいDNAサンプルがあるんだ。
(解析員)一応志賀さんに連絡しますか?騒ぐな。
この中にデータが入っている。
DNA捜査システムに突っ込んでみてくれ。
早く!
(ため息)
(解析員)どうした?
(解析員)おいどうした?
(解析員)おい!ダメだ戻らない。
モーグルを起動したぞ。
これで真のプラチナデータがなんなのかわかるはずだ。
なんだこれは…。
このデータは特別な暗号で保護されている。
プラチナデータは国民のためのデータじゃない。
政治家官僚…。
警察上層部…。
その家族のDNA情報までも…。
意図的に該当者なし。
NOTFOUNDになるという事か…。
当初は完璧な捜査システムを作ろうとした。
ただ完璧すぎると困る人間がいる。
犯罪者にならないよう守られた特権階級のデータがプラチナデータ…。
それを見つけ出すのがモーグル。
プラチナデータの中にNF13のDNAと一致する人間がいないか調べてみろ。
急げ!
(電話)
(志賀)はい。
なんだって?やっぱりそうだった…。
「全てのNFデータを転送した」「神楽そこを動くな。
すぐに迎えに行く」浅間さんすいません…。
やっぱり私が決着つけてきます。
「待て神楽」「どうした?どうした神楽?」「神楽!?神楽!?」神楽!浅間何をやったかわかってるのか!捜査一課の戸倉です。
こちらで預かるよう指示を受けました。
(警備員)お願いします。
頼みがある。
わかってますよ。

(利江子)待ってたわ。

(利江子)あなたはどっちなのかしら?神楽君…それともリュウ?
(パトカーのサイレン)水上研究所…あった3階だ。
3階だ!3階です。
(那須)3階?3階です!
(那須)浅間お前どうしてここに?
(那須)浅間!
(銃声)銃を下ろせ!
(捜査員)止まれ!動くな!下ろしてくれ。
(荒い息遣い)
(荒い息遣い)
(荒い息遣い)
(志賀)何してる!早く連行しろ!
(那須)早くしろ!
(荒い息遣い)
(志賀)さて話し合いを始めますか。
水上教授はDNA法案が通ればシステムの重要なポジションに就く事が決まっていた。
プラチナデータの仕組みを蓼科兄妹に作らせるよう指示したのはあんたなんだろ?本題に入らせてもらう。
全ての事を忘れてもらいたい。
そんな要求がのめると思うか?プラチナデータを守るためには我々は総力を挙げて動く。
君の立場はね…。
気になっている事件がある。
婦女暴行事件のNF5だ。
(浅間の声)NF5の犯人は現厚生労働大臣田所の息子だよ。
余計な事を…。
悪いがそのデータはマスコミに転送させてもらった。
私たちの身に何かあったら彼らはどう思いますかね?
(ノック)はい。
志賀所長長官がお呼びです。
それと水上教授の捜査は捜査一課仕切りで行うように通達が。
一介の主任警部補がなかなかやるもんだな。

(ドアの開く音)「神楽お前に話しておかなきゃいけない事がある」水上が施設に残していった記録だ。
15歳からのお前のカルテもあった。
私のカルテ…?父親の自殺で現れた人格はリュウじゃなかった。
その時現れたのは…神楽お前なんだ。
えっ?生まれ持った人格がリュウ。
交代人格が神楽龍平。
水上はリュウから現れた人格が自分に似ている事に興味を覚えた。
催眠療法で本来の人格と交代人格の反転を行った。
神楽を優秀な科学者へと導き天才数学者蓼科早樹と組ませる事によってDNA捜査システムを作り上げようとたくらんだんだ。
私はただの…。
操り人形だったっていうわけか…。
神楽…いや…リュウにも話さなきゃいけない事がある。
直接会うのは2度目だなリュウ。
教えてくれリュウ。
水上との間に何があった?あ…。
(利江子)あなたはどっちなのかしら?神楽君…それともリュウ?DNA捜査システムの裏には監視システムそして選別システムがあるの。
なんのためにこんな事を…。
私は医者として親に苦しめられる数多くの子供を見てきた。
虐待する親。
子供の命を奪う親。
身勝手に子供の未来を決める親。
そして子供の将来を考えず自ら命を絶ってしまう親…。
でもねきっと彼らだけが悪いんじゃない。
そういう結論に至ったの。
この世界は神がアダムの肋骨を1本抜き取りそこからイブを作った。
誰かが創造主として反対する人間を排除しなければいけない。
早樹は真相に近づいた。
だから殺したのよ。
うっ…。
うぅ…。
だから…。
僕らはそれを…。
間違いを…正す努力をしたんじゃないのか!夢や未来は…誰もが見ていいものなんじゃないか!うぅ…。
(荒い息遣い)なぜ早樹を殺した?早樹はあなたの事を信じていた。
神楽も…僕も…。
DNAはその人間の全て。
心も感情も全てデータ化出来る。
神楽君ならきっとわかってくれるはずよ。
早樹ちゃんの遺伝子は保管してある。
(利江子)あなたのものと掛け合わせたらどんな優秀な人間が生まれるかしら?
(利江子)遺伝子さえあれば肉体なんていらないの。
あなたは悲しい人だ。
あなたのその理想とする世界は僕も早樹も望んじゃいない。
私はあなたの母親だった。
最後に一度でいいからお母さんって呼んでくれないかしら?返しなさい。
壊れかけた僕たちを救ってくれたのはあなただ。
あなたは何も間違っちゃいない。
その銃を…渡しなさい!ただ…僕らはあなたを止めなきゃならない。
え?
(銃声)今まで…ありがとう…。
(利江子)どうして…。
(利江子)リュウ…。
君に渡してほしいと頼まれた。
「神楽龍平」?
(神楽の声)「リュウこうやって君に手紙を書くのは最初で最後だと思う」「私は今まで不思議でならなかった」「同じ遺伝子なのにそして1つの体なのに私とリュウはなぜ2つの心を持ちなぜ全く違う生き方をしているのか…」「だけど今ならなんとなくわかる気がする」「違う生き方をしていたわけではない」「僕も君も逃げていただけだ」「父を亡くした寂しさやこの世界でたった一人で生きていかなければいけない現実から…」「人の運命や可能性は決して遺伝子や科学の領域ではない」「未来を切り開くのはその人間の自分自身の意思なんだ」「大切な事に気づけてよかった。
神楽」2014/03/23(日) 21:00〜23:29
ABCテレビ1
日曜洋画劇場 特別企画「プラチナデータ」[デ][字]

原作・東野圭吾、主演・二宮和也×豊川悦司の話題作が地上波初放送!天才科学者が作り出した完璧なシステム…導いた殺人犯はなんと自分自身!真実を知るため逃亡劇が始まる

詳細情報
◇番組内容
検挙率100%という完璧な捜査システムを開発した科学者・神楽龍平(二宮和也)。しかし、共同開発者の蓼科早樹が何者かに殺される。捜査システムが特定した犯人は、なんと神楽だった。殺人容疑で追われることになった神楽は、自ら真実を突き止めることを決意し、必死の逃亡を開始する。
◇出演者
二宮和也/鈴木保奈美、生瀬勝久、杏、水原希子、遠藤要、和田聰宏、中村育二、萩原聖人/豊川悦司
◇原作
東野圭吾『プラチナデータ』(幻冬舎文庫)
◇監督
大友啓史
◇脚本
浜田秀哉
◇音楽
澤野弘之
◇主題歌
嵐『Breathless』(ジェイ・ストーム)
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/nichiyou/

ジャンル :
映画 – 邦画
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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