釧路の冬空を優雅に舞う美しき翼。
その神秘的な姿に魅せられたアイヌの人々は彼らをこう呼んだ…。
北海道釧路湿原に生息するタンチョウ。
マイナス20度を下回る寒さの中彼らが冬を越す場所がある。
そこには真冬でも凍らない川が流れていた。
(正富さん)ここですね。
いまだ謎多きタンチョウの生態にカメラが迫る。
特殊機材がとらえた知られざる夜の姿。
忍び寄る敵から身を守る彼らの戦略とは?さらに日の出からわずか数分間しか現れない奇跡の絶景。
その全貌をとらえた。
今夜は過酷な冬に生きるタンチョウその神秘の生態に迫ります。
近未来創造サイエンス…。
広大な釧路湿原の北に位置するこの村に冬多くの人々が訪れる。
(タンチョウの鳴き声)目的は特別天然記念物のタンチョウだ。
翼を広げると2メートルを超える。
その優雅な姿は人々の心をとらえて離さない。
古くから日本人に親しまれてきたタンチョウ。
彼らは本来冬には暖かい場所へと移動する渡り鳥。
歌川広重の浮世絵にも江戸で冬を越す彼らの様子が描かれている。
しかし釧路湿原のタンチョウはここ鶴居村で冬を越す。
マイナス20度を下回る日も珍しくないこの村に500羽ものタンチョウが集まるのだ。
(鳴き声)夕暮れが近づき気温が下がり始めるとタンチョウは次々と飛び立つ。
一体どこに向かうのか。
タンチョウ研究の第一人者正富宏之先生とともに彼らのあとを追った。
(正富さん)あっ今奥のほうへ飛んで入ってきてますね。
タンチョウが舞い降りたのは鶴居村を流れる雪裡川。
彼らはなぜここに集まるのだろう。
暖かい場所で生活する分についてはですね川がなくてもなんとか生活出来るんですよ。
しかしこういう寒い所で越冬する場合には凍らない川っていうのが鳥にとっては非常に重要なんだと。
雪裡川は真冬でも凍らない。
釧路湿原が氷に覆われる冬。
タンチョウが鶴居村を訪れるのはこの特殊な川があるからだ。
(正富さん)凍らない水が流れてますね。
マイナス20度の極寒の中雪裡川はなぜ凍らないのか?正富先生の案内で川へ流れ込む支流の一つを訪れた。
(正富さん)ああここですね。
ここはきれいに湧いてますね。
先生が指さす川底にあったのは雪裡川の周辺にはこのような湧き水が多く見られるという。
この日の気温は昼間でもマイナス2度。
一方水温を計ってみると…。
(正富さん)プラスの7.7度です。
不思議な事に気温がマイナス20度でも水温はほとんど変わらないという。
湧き水は元々丘陵に降った雨や雪だ。
それが地下深くから湧き出すため外気に影響されにくく冬でも常に7〜8度くらいの水温を保っている。
(正富さん)方々でそういうふうな湧き水がありますんでその湧き水が集まって結局川が凍らない。
川が凍らないという事はまあ0度以上ですから気温がマイナス20度だったら30度も温かいというそういう状況です。
ですから連中は比較的こういうふうな凍らない水の中に入って冬を過ごすという事になりますね。
湧き水のおかげで冬でも凍らない雪裡川。
川底には大事な食糧も隠れている。
これはトビケラの幼虫だ。
こういった動物タンパクをですね冬の間も補給しなくちゃいけないんでそこで川の中へ来ていろいろ餌探すわけです。
冬の間釧路湿原の沼地や浅い川などは凍りついてしまいタンチョウの餌場が極端に減ってしまう。
そのため彼らは餌を求め凍らない雪裡川にやって来るのだ。
20世紀初めには数十羽しか確認出来ず絶滅も危惧されたタンチョウ。
いまだ人々の保護活動は欠かせない。
鶴居村には日本野鳥の会が運営する給餌場がある。
冬の間不足する餌を補いタンチョウを絶滅から守るのが目的だ。
餌はトウモロコシ。
1羽あたり1日およそ300グラム。
彼らが野生を失わないよう必要最低限の量しか与えない。
(原田さん)あくまでもですねここの給餌場というのは冬の餌不足のための保護の1つでタンチョウの生息する自然の事にですね思いを馳せるきっかけにして頂ければなというふうに思います。
野生のタンチョウを間近で観察出来るここは生物学的にも貴重な場所だ。
(鳴き声)世界的に見てもこんなふうに近く人間のすぐ近くで安心して鶴が餌をとるっていうふうなこういう状況っていうのはあまりないですね。
人目も気にせず餌をついばむタンチョウ。
名前の由来は頭の赤い部分。
鮮やかな色彩には意外な理由がある。
(正富さん)あの部分だけは要するに一種はげていると思ってください。
皮膚が露出してると。
血液が通ってるので赤く見えるとそう思って頂ければ結構だと思います。
さらにこの赤い部分には大事な役割があるという。
例えば興奮した1羽が仲間を追い回す。
この時赤い部分に変化が起きているのだ。
(正富さん)この赤い部分というのはですね緊張するとぐーっと広げられるんですよ。
ですからそれを見てるだけであこいつはすごい緊張してるなっていうのがすぐわかる。
もう一度見てみると赤い部分は頭の後ろまで大きく広がっている。
それが落ち着くと小さくなっていくのがわかる。
緊張したり興奮すると赤い部分の面積は3倍ほどに広がるのだ。
その赤い部分を相手に見せる事がですね1つの一種の威嚇になってるというふうに考えられてるんですね。
俺は怒ってんだぞって事を言ってるわけですよ。
相手を威嚇するため赤い部分を広げてみせる。
互いに傷つけあう前に問題を解決する彼らの知恵だ。
タンチョウの頭は生まれつき赤いわけではない。
昨年生まれた子供の頭はまだ茶色だ。
まだピーピーとしか鳴き声がないんですけどあれはまだ頭の所に毛が生えてるもんですから赤い部分がないんですね。
あれは子供です。
生後1年半ほどに成長すると頭の羽毛が抜け赤くなるのだ。
撮影を続けていると2羽のタンチョウが不思議な動きを始めた。
オスとメスがまるでダンスを踊るように互いの周りを回っている。
これはタンチョウの求愛ダンス。
彼らは優雅に舞いながら愛情を伝えるのだ。
タンチョウは一度つがいになるとほとんどがその伴侶と生涯添い遂げる。
ペアになったタンチョウは春湿原に戻りそこで新たな命を育む。
そして彼らは冬が訪れるまで子育てに専念するのだ。
その美しさ上品で優雅な様から日本人に愛されてきたタンチョウ。
しかしその生態はまだ多くの謎に包まれている。
(正富さん)時によってはこの橋から比較的近くの所にいる事もあるんですけど。
人や敵から身を守って安全な所で暮らしてますからずっと離れた所へ行ってる。
でそれをこうちゃんと見るっていうのは非常に難しい。
そのために今まではあまりよくわかっていない。
特に夜間の生態はまだ観察例も少なくわかっていない事も多い。
特殊機材を使いいまだ謎の多いタンチョウの夜の生態に迫る。
(妻夫木)なぜわかったんですか?…影?
(シャッター音)
(シャッター音)
EOS70D
SNSの写真そのままだといいね。
ですが
(観客)うんうん。
「PIXUS」でプリントすると
(無音)
(桐谷)いいね〜!
…になります
タブレットからもう一度
いいね〜!!
もちろんカメラからも直接
(無音)やっぱりいいね〜!!
(拍手・歓声)
どんな写真もカンタンキレイ
500羽ものタンチョウが冬を越す北海道鶴居村。
夕闇が迫る頃彼らはまだ餌を求め川底を探っていた。
謎の多いタンチョウの夜の生態をとらえるため準備が始まった。
日が落ちると辺りは真っ暗になる。
しかし彼らは非常に警戒心が強いため近寄る事はもちろん照明を使う事も出来ない。
月の明かりだけを頼りに観察が始まった。
タンチョウの群れが身を寄せ合って寝ている。
川の中で寝るのは敵から身を守るためだ。
(正富さん)一番危ないのはキツネでしょうからそういったものは寄ってこれないという点で水の中に入ってるという事ですよね。
しばらく観察を続ける。
すると何羽かは起きている事がわかる。
(正富さん)しっかり寝てる時と浅い眠りの時っていうか目覚めやすい時とがあってその時には1羽がそういうふうに首をパッとあげるわけです。
それが数が多くなればその周期みんなバラバラですからどれかこれかがその群れの中で起きているって事になりますから敵が近づいた時に警戒音を発すれば一斉にみんながパッと逃げられると。
大きな群れでは常に何羽かが目覚めている事で天敵に気づく事が出来る。
協力し合って安全を守っているのだ。
片足で立つのも彼らの知恵。
寒さから身を守るためもう一方の足と頭を羽毛の中にうずめて寝るのだ。
ここで正富先生が首を曲げる向きに注目した。
左側のほうへ寄ってましたよね。
ですからみんな左へこう回してたかもしれないんですけど今日は親はこっち側へ回してますね。
右側の岸近くにいるタンチョウを見ると彼らは岸のほうに首を曲げて寝ていた。
反対側の岸近くで寝ているタンチョウを探す。
すると今度は反対向き。
左側の岸の方に首を曲げながら寝ていたのだ。
今回状況を見ているとどうも岸に近い方へ首を曲げてるらしい。
そういう可能性があるかもしれない。
つまり岸に近いほうこそ敵が近寄りやすいからそっちに警戒心を向ける。
闇に乗じて近づく天敵を察知するためなのだろうか?この発見はいまだ謎が多い彼らの生態を解明する一つのきっかけとなるかもしれない。
寒さが頂点に達する冬の朝。
日の出から数分間だけ現れる絶景をついにとらえた。
(妻夫木)
一眼レフでムービーを撮る
まるで映画のワンシーンのように
これがイチガンMOVIE
EOS70Dデビュー!
ゴールドラッシュスプリングキャンペーン
(シャッター音)
(能年)なんか夢中になって画面しか見えなくなる感じが気持ちいいです。
あっまつ毛。
EOSM2
まつ毛がある。
(シャッター音)
(鶴巻)小さくて軽いので旅に持っていくにはちょうどいいですね。
ピントが早いので撮りたい瞬間を逃さず捉えることができます。
(鵜川)被写体に出会った瞬間の感動とか感覚を大切にしたいと思っています。
旅の感動を作品に
ゴールドラッシュスプリングキャンペーン
夜明け前の雪裡川。
気温マイナス20度。
寒さがもっとも厳しい早朝毛嵐と呼ばれる川霧が強く立ち込める。
木々は白く染まる。
空気上の水蒸気や霧が枝に凍りつく霧氷だ。
日が昇るとすぐに解けて消えてしまうつかの間の輝き。
冷え込んだ日の明け方にしか見る事の出来ない氷の芸術。
さらなる絶景の始まり。
雪裡川に朝日が差す。
凍らない川から立ち上る川霧と白い木々が朝日に照らされオレンジ色に輝く。
太陽が昇り始めてから数分間しか見る事の出来ない大自然の神秘。
その中でタンチョウが目覚め始める。
あっ今いいですよ。
この光景に見せられた写真家和田正宏。
鶴居村に生まれ40年タンチョウを撮り続けてきた彼の作品にこの日…また新たな1枚が加わった。
本当神様がよく創ったぞみたいなそんな感じしますよね。
北海道鶴居村。
ここはマイナス20度の極寒を生き抜くタンチョウたちの彼らは新しい季節が訪れるまでこの地で過ごす。
そして釧路湿原にタンチョウが羽ばたいてゆく3月。
この純白の世界にも春がやってくる。
世界中で愛され続ける有田焼柿右衛門。
その魅力は柿右衛門にしか生み出せないといわれる神秘的な赤。
なぜ柿右衛門の赤は人々を魅了するのだろうか。
秘密は1万分の1ミリにこだわる伝統の技に隠されていた。
次回『奇跡の地球物語』15代柿右衛門に密着。
その神秘的な赤を生み出す技に迫ります。
2014/02/23(日) 18:30〜18:56
ABCテレビ1
奇跡の地球物語 釧路湿原のツル〜凍らない川で生きるタンチョウの楽園と絶景〜[字]
釧路湿原に生きるツル・タンチョウ。本来、冬は暖かい地で過ごす彼らが越冬する極寒の地があった。極寒の地で越冬できる秘密とタンチョウの知られざる生態に迫ります。
詳細情報
◇番組内容
釧路の冬空を優雅に舞う美しき翼。釧路湿原に生きる特別天然記念物のツル「タンチョウ」。彼らは本来、冬には暖かい場所で過ごす渡り鳥。しかし釧路湿原のほど近くにタンチョウが越冬する極寒の地がある。なぜマイナス20℃でも越冬できるのか?そして極寒の地だからこそ見ることのできる絶景を捉えた!
◇番組内容2
古代のミステリーから日常のふとした疑問まで、人間を取り巻くあらゆる物事を最先端科学で紐解いていく…。明日誰かに話したくなる、新しい発見がいっぱいの番組です。
◇出演者
【ナレーター】山寺宏一
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/miracle-earth/
◇おしらせ2
この番組は、朝日放送の『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。
ジャンル :
バラエティ – その他
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学
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