古来より多くの人たちの心身を癒やし年間800万人もの観光客が訪れる。
世界でも有数の温泉の都だ。
人々を魅了する色とりどりの温泉。
なぜこれほどまでに種類豊富な温泉が湧き出すのか?その秘密を解く鍵は別府の地下に隠されていた!今夜は別府温泉の魅力を科学で解き明かします。
近未来創造サイエンス…。
日本を代表する温泉地別府。
源泉の数はおよそ2200。
全国にある源泉の1割が別府にあるのだ。
1日の湧出量はおよそ5万トン。
200リットルの家庭用湯船およそ25万杯分の温泉が毎日湧き出している。
温泉の噴き出し方は3種類あり別府はその全ての噴き出し方が見られる珍しい温泉地。
そのため泉質も豊富で様々な温泉を楽しむ事が出来るのだ。
町の中心地別府駅前にあるのが別府温泉。
地下から熱水が湧き出してくる最もなじみ深い一般温泉だ。
別府には地元の人々の生活に根付いた共同浴場が多く昔ながらの風情が楽しめる。
明治12年創業の歴史ある市営浴場。
観光客にも人気の温泉は男湯は黄色みがかった塩化物泉。
一方女湯は無色透明の炭酸水素塩泉と泉質に違いがあるのが特徴だ。
しかもほとんどの共同浴場の入浴料が100円なのだ。
近いからパンツ一丁でポンっと走ってきてもいい。
別府っていうのはまあ温泉っていうのがすごく地域の暮らしに密着してますのでやっぱり家の中にお風呂を作らないとかそういう文化ですので。
5〜6軒集まれば1個お風呂があるぐらいの数で非常にたくさんあります。
地元では共同浴場が家庭のお風呂の役割も果たしている。
一方別府湾沿いにあるのが亀川温泉。
別府湾の景色を眺めながら入浴出来る砂湯だ。
ああ気持ちいい。
ああ…。
(女性)なんか重いんですけど温かくてこたつの中いるみたいです。
平均入浴時間は15分。
別府湾の潮騒に耳を傾けながら入る砂湯は格別だ。
(波の音)鶴見火山群の山麓にある温泉地柴石温泉。
もうもうと立ち込める湯気の隙間からのぞく不思議な色の温泉。
(女性)これすげえべ?赤に染まったその姿がまさに地獄のような風景だった事から「血の池地獄」と呼ばれるようになった。
ではなぜこの温泉は赤いのか?赤鉄鉱という鉄を含む鉱物からなっているのですがそれが赤い色をしているためにこういうふうに赤い色を呈する。
血の池地獄の赤い色の正体は赤鉄鉱。
いわゆる鉄さび。
鉄分を多く含んだ高温の熱水が混ざり合い地表に噴出したものだ。
血の池地獄は水蒸気爆発で出来た窪地に温泉水がたまって出来た池です。
一番深いところから百数十度の熱水が出ています。
蒸気と熱水の混じった高温の温泉は「沸騰泉」と呼ばれ別府温泉の特色の一つだ。
もう一つ熱水が生み出す色鮮やかな温泉がある。
別府の海を一望出来る観海寺温泉。
観光客のお目当ては絶景を眺めながら味わうコバルトブルーの温泉。
この美しい色合いも高温の熱水のおかげだ。
この温泉水の中に含まれるシリカという成分の特殊な働きによって出ている色です。
青い温泉の秘密は温泉に溶けたシリカという成分によるもの。
シリカはお湯の温度が高ければ高いほど多く含まれる。
観海寺温泉の地下には100度近い沸騰泉がある。
高温ではお湯に含まれるシリカの粒子は小さいため源泉から湧いたばかりのお湯は無色透明に見える。
お湯が冷めるに従ってシリカの粒子は結合して大きくなり青い光を反射するようになる。
入浴に適した40度前後のお湯は青くなるのだ。
ただし温度を強制的に下げるために水を加えてしまうとシリカも薄まってしまうため青くならない。
そのためこちらの温泉では湧き出した源泉を3日間かけて自然に冷ましているのだ。
高温の熱水だからこそ大量に含まれるシリカ。
そのお湯をゆっくりと自然に冷ます事によって観海寺温泉の美しい青が生まれる。
さらに高温の熱水だからこそ生まれた温泉がもう一つ。
湯けむりが立ちのぼる風情ある温泉地鉄輪温泉。
そこの名物が…。
灰色の泥の中から泡がぼこぼこと現れては消える。
その名も「鬼石坊主地獄」。
高温で酸性の熱水が地下の岩石を溶かし泥となって噴き出しているのだ。
鉄輪温泉も源泉の温度が100度近い沸騰泉だ。
別府の源泉はなぜ温度が高いのか?そしてなぜバラエティ豊かな温泉が湧くのか?その謎に迫る!
(シャッター音)
(能年)なんか夢中になって画面しか見えなくなる感じが気持ちいいです。
あっまつ毛。
EOSM2
まつ毛がある。
(シャッター音)
(能年)あっ失礼します。
なんかかっこいい。
(シャッター音)ああ速い。
タッチ。
(シャッター音)
(シャッター音)すげー。
EOSM2
ぴゅーん。
SNSの写真そのままだといいね。
ですが
(観客)うんうん。
「PIXUS」でプリントすると
(無音)
(桐谷)いいね〜!
…になります
タブレットからもう一度
いいね〜!!
もちろんカメラからも直接
(無音)やっぱりいいね〜!!
(拍手・歓声)
どんな写真もカンタンキレイ
なぜ別府にはこれほどバラエティ豊かな温泉が湧くのだろう?実は色んな種類の泉質の温泉があるという秘密はですね地下に高温の熱水があってそれが地下で沸騰して蒸気と熱水…液体の方に分かれるっていうプロセスが非常に重要なんですね。
普通水は100度で沸騰するが高温高圧の地下深くでは熱水の温度はおよそ300度に達する。
蒸気や熱水は地下水や岩石などと混じり合い噴き出すまでに通過する地層によって様々な温泉となるのだ。
背後にある山が鶴見火山という火山です。
これが温泉の熱源になってます。
火山のふもとに扇状地が発達していますが火山の熱によってその扇状地に流れる地下水が温められて温泉になっていると。
そしてこの温泉の熱源になっている鶴見岳を北と南で挟む形で2本の断層が存在する。
別府の場合ですと鉄輪のところは海岸に向かって断層が…鉄輪断層というのが走ってるんですけど…。
それから観海寺の方は朝見川という川があるんですがそれに沿って断層があるんですね。
その断層に沿って熱水が上昇してきている。
この2つの断層の裂け目に雨が降ると雨は断層に流れ込み大きな地下水脈が出来る。
この地下水脈は断層の割れ目によって地中深くまで達する事が出来る。
それがマグマだまりの熱で温められ高温の熱水が作られる。
土地が壊れてないと…ある程度壊れてないと雨水も浸透する事が出来ないし地下からの蒸気なんかも上がってくる事が出来ないわけですね。
ですからそういう温泉水系が…熱水系が出来るためには土地がかなり破砕されてないといけない。
それを示すのがこの湯けむり。
別府名物の湯けむりは単なる温泉の湯気ではなく沸騰した蒸気が地表に噴き出していたのだ。
さらに複雑な地下構造を通過する事で噴き出す場所によって様々な泉質の湯が湧き出すのだ。
豊富でバラエティに富んだ別府温泉の魅力。
それは活火山扇状地そして2つの断層。
これらの条件が奇跡的に揃った事で生み出されていたのだ。
もう一つ超高温の熱水は世界でも別府でしか見られない大地の恵みを生み出していた。
(妻夫木)
一眼レフでムービーを撮る
まるで映画のワンシーンのように
これがイチガンMOVIE
EOS70Dデビュー!
(シャッター音)
(妻夫木)僕は…。
なぜわかったんですか?…影?
(シャッター音)
(シャッター音)
EOS70D
超高温の熱水を地下に持つからこそ様々な温泉が楽しめる別府温泉。
その熱水はもう一つ別府でしか見られない大地の恵みを生み出していた。
別府の温泉の中でも最も高台に位置している明礬温泉。
火山の上部マグマだまりが最も近いところにあるためここでは熱水が地下で沸騰して蒸気となり噴出している。
この蒸気は噴気と呼ばれここでしかとれないあるものを生み出しているという。
20棟にも及ぶ昔ながらの藁ぶき屋根で出来た小屋。
小屋の中をのぞいてみると…。
床一面を白いものが覆っている。
(右田さん)湯の花ですね。
湯の花は鉄や硫黄など温泉に含まれる様々な成分を含んでいる。
そのため一般のお風呂でも湯の花を入れると温泉に近い水質にする事が出来る。
いわば天然の入浴剤だ。
ここ明礬温泉ではかつて薬や火薬染め物などで使われた明礬が作られていた。
その過程で湯の花が生まれたのだ。
そして明礬温泉の湯の花を作るのに欠かせないものがこの近辺でとれる青粘土。
あれは元々はあの辺りの火山岩ですよね。
火山から出来た安山岩が高温の熱水と反応して粘土化したものだ。
この青粘土を小屋の床一面に敷き詰めその下を噴気がまんべんなく行きわたる。
硫化水素を含んだ蒸気が青粘土にかかる事によって湯の花が結晶化するのだ。
湯の花の成長は1日およそ1ミリ。
(右田さん)湯の花は3センチから5センチぐらいになって採取します。
今から暖かくなると生育が早まると思います。
そしてもう一つ明礬温泉で作られる湯の花には他にはない特徴がある。
湯の花は水分に弱いんですよね。
通常湯の花は温泉成分が沈殿する事によって出来るため水に溶けにくい。
一方ここ明礬温泉の湯の花は成分が結晶化して出来るため水に溶けやすい性質を持っているのだ。
そして明礬温泉の湯の花は水に溶けるからこそお湯に入れた際に成分がまんべんなく溶け込みより本物の温泉に近いお湯を作り出す事が出来るという。
明礬温泉の湯の花は水分に弱く繊細だからこそ小屋の中で丹念に作られていたのである。
藁茅を使うっちゅう事は中の水蒸気を外に発散してくれて上からは雨漏りはしない。
江戸時代からこの方法で作っております。
藁や茅でふいた屋根は風や雨を防ぎ中の水蒸気を外に逃がしてくれるのだ。
小屋は湯の花の結晶が出来やすい環境を保つために室内の温度湿度の急激な変化を和らげてくれる天然の空調設備でもあった。
この江戸時代からなんら変わる事のない藁ぶき小屋。
この藁ぶき小屋こそ先人たちの知恵が生み出した無人管理システムの製造工場だったのだ。
日本屈指の温泉郷別府。
高温の熱水と大量の地下水が作り出した多種多様な温泉はここでしか見られない風景を作り出した。
そしてここでしかとれない天然の入浴剤を生み出したのだ。
そこには温泉を愛し温泉とともに生きる人々の営みがあった。
富山湾春の風物詩ホタルイカ漁。
鮮やかな光が夜の日本海を幻想的に彩る。
そして海岸線が青い光で埋め尽くされる不思議な現象。
ホタルイカはなぜ光るのか?最新の研究でホタルイカの新たな生態が明らかに。
次回『奇跡の地球物語』富山湾のホタルイカ青い光の秘密を科学で解き明かします。
2014/03/23(日) 18:30〜18:56
ABCテレビ1
奇跡の地球物語 別府温泉〜青・赤・白・・・色とりどりの温泉が湧き出る理由〜[字]
日本一の湧出量、源泉数を誇る別府温泉。湧き出る温泉の種類も多く、赤・青・灰色と様々。なぜこれほど多種多様な温泉が湧くのか?日本の名湯・別府温泉を科学で解明する!
詳細情報
◇番組内容
年間800万人もの観光客が訪れる別府温泉。湧出量、源泉の数ともに日本一を誇り、その種類も多種多様。赤い温泉が湧く柴石温泉、青い温泉が湧く観海寺温泉、そして灰色の温泉が湧く鉄輪温泉・・・なぜこんなにも多種多様、そして多色の温泉が湧くのか?日本の名湯に科学で迫る!
◇番組内容2
古代のミステリーから日常のふとした疑問まで、人間を取り巻くあらゆる物事を最先端科学で紐解いていく…。明日誰かに話したくなる、新しい発見がいっぱいの番組です。
◇出演者
【ナレーター】山寺宏一
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/miracle-earth/
◇おしらせ2
この番組は、朝日放送の『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。
ジャンル :
バラエティ – その他
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学
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日本語
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