趣味の園芸「育てる!スイートかんきつ〜ミカン、ポンカン〜」 2014.03.09

今日ご紹介した内容は「趣味の園芸ビギナーズ冬はお部屋で多肉植物」に載っています。
是非参考にして下さい。
おはようございます。
「趣味の園芸」ナビゲーターの三上真史です。
「趣味の園芸」3月のテーマは「フルーツのなる木」。
今回はその第2弾をお届けします。
前回は春を告げる美しい花と実を収穫して楽しむウメの育て方をご紹介しました。
2週目の今回は甘いかんきつ類「ミカン・ポンカン」です。
コクのある甘みがおいしいスイートかんきつを育てて実をたくさん収穫するテクニックをご紹介します。

(テーマ音楽)甘くておいしいミカン・ポンカン。
1年中緑が楽しめて爽やかに香る花も咲かせます。
タネがなくて食べやすいウンシュウミカン。
独特の香りが楽しめるポンカン。
1つの品種だけで手軽に収穫できますよ。
鉢で育てるとおいしい果実が早く収穫できます。
植えつけ方や仕立て方をご紹介します。
「毎年収穫を楽しみたい」。
そのためには春の手入れがとても大切。
剪定や肥料のやり方など作業のポイントをお伝えします。
そして「玉さん庭をゆく」。
今回は見る人に元気をくれる農業高校の庭です。
鉢でもおいしい果実が楽しめるスイートかんきつ。
果樹栽培のプロフェッショナル國武久登さんに教えて頂きます。
さあ今僕は鹿児島県の長島町にやって来ています。
長島という島なんですね。
なんと実はこちらがミカンにとって特別な場所という事なんだそうですが國武さんどんな場所なんですか?皆さんがよく知っているこのミカンなんですけれども植物名を「ウンシュウミカン」というんですよね。
これが生まれた場所いわゆるふるさとがこの長島なんですね。
すごい場所じゃないですか!ウンシュウミカンってずっと気になってたんですけどなんでウンシュウって?中国で温州ってありますよね?昔の人がですね中国の温州にはすごいおいしいミカンがあるという事にちなんで付けられた名前です。
やっぱり関係してるんですね。
そうなんですよ。
でも長島で生まれてるんですから「ナガシマミカン」って付けてもよかったんじゃないかって思っちゃうんですけど。
欧米なんかではこのウンシュウミカンの事を「薩摩」って言うんですよ。
欧米の方がむしろちゃんと薩摩って呼んでくれてる。
僕らもこれからは薩摩って呼びましょう。
それもいいかもしれませんね。
実はそのウンシュウミカンの原木がまだ残ってるんですよ。
原木!?原木は戦時中なくなってはいるんですけどもそれを接いだ3代目が残ってます。
見たいです!是非今から見に行きましょう。
あちらですか?是非お願いします。
どうぞこちらです。
いってきます!もうすぐそこなんです。
原木楽しみですねぇ。
こちらですか?原木を接いだ木とおっしゃってましたね。
どれぐらい歴史があるんですか?ウンシュウミカンはおよそ400〜500年前ぐらいですかね発生したといわれていたんですけれども。
接いで接いで3代目。
歴史の重みを感じますね。
その原木からどのようにして品種が生まれていったんですか?この原木を…この枝を取って接ぎ木していってふやしていくんですけれどもそのふやしていく中で農家さんたちが突然変異いわゆる「枝変わり」って私たち言っているんですけれどもそれを見つけて今の甘いやつであるとか赤いやつであるとかそういう品種群が生まれていったんですね。
そういう事を繰り返す事で今や数百のウンシュウミカンの品種が出来上がっていったんですね。
たくさんかんきつ類ってあるじゃないですか。
今回ウンシュウミカンとポンカンをご紹介するという事なんですがどんな魅力があるんですか?1本でも栽培できるっていうのがウンシュウミカンの魅力でしょうね。
1本で実がなるんですか?はい。
普通果樹っていうと授粉樹っていうもう一本木を必要としますよね?よくご存じですね。
1本で実がなるんですか?そうなんですよ。
うれしいですね。
ではお薦めの品種をご紹介頂けますか?分かりました。
お願いします。
1つの品種だけで収穫が楽しめるウンシュウミカンやポンカン。
初めての果樹栽培にもお薦めです。
ウンシュウミカンは比較的寒さに強いのが特徴です。
大きくて色鮮やかな実がなる…酸味が少なくとても甘いのが特徴です。
晩生の品種…とても糖度が高く長く保存ができる品種です。
ポンカンはインド原産。
ウンシュウミカンに比べて耐寒性はやや弱め。
早生の品種…果実はやや小ぶりですがたくさん実がなります。
コンパクトに育つ「森田ポンカン」。
濃厚な味わいが特徴です。
いずれも自分で育てて収穫する楽しみは格別ですよ。
いやどれもおいしそうですね。
もう一つ最近ほんとに旬の品種があるんですよ。
まだお薦めがあると。
「不知火」っていうんです。
一般に「デコポン」という名前で通ってますね。
実が簡単にむけます。
あっほんとだ。
いきます。
う〜ん。
ん!甘い!甘いですね。
ほんと爽やかなフワーッとね。
先ほどの皮のむきやすいミカンの特徴と香りのいいオレンジの特徴が合わさった品種なんですね。
こちらもあるんですがこれから育ててみようという方に一番お薦めの品種って何ですか?今日メインの素材になってますウンシュウミカンが育てやすいですね。
どういったところが?耐寒性が比較的強くて育てやすい。
庭植えとかじゃないと駄目なんじゃないですか?ポットでもいけるんですよ。
大丈夫なんですか?鉢植えにすると大体庭植えよりも1〜2年早く収穫できるという特徴もあるんですね。
むしろ鉢植えの方が早く収穫できる。
しかも1本で大丈夫なんですよね。
実がなる。
いい事づくしじゃないですか。
ミカンやポンカンの植えつけは今がベストシーズン。
おいしい実は美しい樹形づくりから。
鉢で育てるメリットとともにご紹介します。
今が植えつけにぴったりな季節という事なんですがいつごろまでに植えたらいいんですか?かんきつの苗の植えつけ時期は大体秋と春が多いんですけれど春の場合は3〜4月に植えつけるのがいいと思います。
まさに今ですね。
まずは苗選びですよ。
どんな苗を選んだらいいですか?今日は1〜2年生の「素掘り苗」を用意してみました。
こちら。
素掘り苗というのはどういった苗なんですか?畑で直接苗づくりをやって掘り上げた苗が「素掘り苗」と言ってますね。
このような状態で売ってるんですか?そうですね。
根の量が多くてこんなふうに細根が多い苗がいいですね。
細かい根がびっしりですからね。
地上部の方は茎がしっかりしていて緑が強いのがいいですね。
元気いっぱいですね。
先ほど鉢植えで育てる方が早く収穫できるっておっしゃってましたよね。
あれなんでなんですか?庭のミカンの木をイメージしてもらえばいいんですけれども。
庭に植えると根が広い範囲に伸びて木が大きくなる事に力を使います。
すると果実が出来るまでに4〜5年かかります。
一方鉢植えは根が伸びる範囲が限られているので木があまり大きくならず2〜3年で果実が出来るようになるのです。
更に鉢で育てると細かい根がたくさん伸びる事もポイントです。
太い根よりも細かい根が増える。
それ以上大きくならない。
より果実はなりやすいって事なんですか?なりやすい枝が多くなるんですね。
他に栄養取られないんですね。
へえ〜面白いですね。
そして根が制限されてるという事で小ぶりなんだけど味の濃いおいしいミカンがなってきますね。
まさに今日のテーマにぴったりと。
どれぐらい実ってなるんですか?大体植えつけて2年で10個ぐらいはなりますね。
ますます育ててみたくなりました。
植えつける鉢は7〜10号。
鉢底石を5cmほど入れます。
あらかじめ5cmほど鉢に入れます。
ウンシュウミカンの苗を入れますね。
その時に根を全体に広げるような形で置いてもらうといいと思います。
根を全体に広げるんですね。
それはなぜですか?根の張りが鉢全体に回りやすいように広げた方がいいと思います。
このあとの生育を考えてですね。
でもポット苗の場合だと土ついてますよね。
どうしたらいいんですか?ポット苗の場合は土を大体2〜3割外側から落としてほぐしてやる。
根を露出した形で植えつけてやるといいと思うんですね。
注意してもらうのはこの接ぎ木の部分ですね。
こちらですね。
接ぎ木されてます。
これが土の中に入るとここから腐敗する場合がありますのでここを土から出す事が重要ですね。
接ぎ口が埋まらないように高さを調節して土を入れましょう。
根がしっかりと土に触れるように隙間なく入れます。
さあ植えつけました。
そしたらですね約50cmの所で枝を切ります。
お〜。
50cmで切るのはなぜですか?このあと下の方から大体3本の亜主枝枝を出すんですね。
そのために一旦枝を切る事によって下の方の芽を活性化してやるという事なんですね。
そのまま育てるよりも切る事でこのあとより充実した株になっていくと?枝が出ていく下から。
支柱を立てて枝を支えます。
枝が太くなるのでひもは緩めに留めましょう。
元肥として油かすを5粒置きます。
最後にたっぷりと水をやって完成です。
続いて収穫までの仕立て方をご紹介します。
植えつけ1年目の夏太く充実した枝を3本選びその他は付け根から切ります。
これが基本の枝になります。
冬基本の枝を残し先端から1/3ほど切り詰めます。
枝が広がる美しい樹形にするためひもで誘引します。
2年目の冬徒長枝などを切ります。
短い枝を残し長い枝だけ1/3ほど切り詰めます。
2年半後の秋バランスのとれた樹形においしい果実がなりますよ。
毎年実らせるためには収穫後の手入れが大切。
ポイントをご紹介します。
どんな事が大切なんでしょうか?今の時期っていうのはミカンの木っていうのは収穫が終わって木が消耗してる時期なんですね。
体力が弱ってる時期。
この時期は非常に大事な作業があります。
一つは剪定なんですよね。
剪定やはり重要なんですね。
教えて下さい。
まずちょっと見て下さいここを。
こちら立派ですね。
先ほど枝の仕立て方で主要な3本の枝をつくると言いましたね。
3本の基本の枝を残すという事でしたね。
この木は今ちょうど3年目になるのでここ見て下さい。
先ほどの123。
この枝が残っていますね。
ほんとだ。
ちょうど3本残ってますね。
これを中心にこれから剪定をしていく形になるんですね。
まず何を切っていったらいいですか?まず剪定。
上の方からいきましょうか。
1つ目の剪定ですけれどもこんなふうに「徒長枝」と呼ばれる非常に長い枝が出てますね。
飛び出ちゃってますね。
これを大体1/3程度切る作業をやりますね。
こちらは長すぎるという事ですね。
まず長く伸びた徒長枝を1/3ほど切ります。
また下の方の細い枝は全て付け根から落とします。
そのあと全体の大体30%ぐらい透かしの剪定をしていきます。
例えばこんなふうに中に向かって枝がありますね。
こういう枝を「内向枝」っていうんですけれどもこの内向枝を整理する事によって樹幹木の中に光をたくさん入れる事によって樹勢をつけてやるという事ですね。
光合成もしやすくなると。
木の内側に伸びている枝内向枝を付け根から切ります。
また同じ方向に伸びた平行枝も切ります。
日当たり風通しが良くなりますよ。
同様にして内向枝や平行枝を透かすように剪定します。
必ず付け根から切りましょう。
ただここで一つ注意して頂きたいのはこのような枝の先端には花芽があってこれを全部切っていくと花芽を全部取っちゃう事になりますね。
つまり実がならなくなるという事ですか?そうです。
だから必ず先ほどみたいに透かしの剪定をする。
切るなら付け根から?そうですね。
不要な枝を全体の3割ほど切り落とせば作業完了です。
3月に肥料をやる事も大切です。
こちらの鉢の場合油かすを10粒ほどやります。
1つの品種だけで果実がなり鉢で育てると早く収穫できるミカンとポンカン。
是非育ててみて下さい。
今日は岡山県の農業高校にやって来ました。
広いですね。
なんか高校というと50年前を思い出しますね。
東京オリンピックの頃です。
玉さんがやって来たのは岡山県立高松農業高等学校。
こんにちは!
(一同)こんにちは!今日はよろしくお願いしま〜す!
(一同)よろしくお願いします!今日ご紹介するのは園芸セラピーを学ぶ高校生が造った見る人に元気をくれる花壇の庭。
花や緑には心や体を元気にする力があるといわれています。
その力で人々を元気にするのが園芸セラピーです。
指導するのは三宅道治先生。
花壇づくりを初めて今年で10年目です。
こうして見ると結構いろんな花壇があるんですけどみんなそれぞれよく見ると内容が違う。
それぞれにテーマを設けてやっておりますので楽しんで頂けると思います。
早速先生に案内して頂きましょう。
ここはどういうテーマでやってるんですか?
(三宅)こちらは「高齢者も楽しめる花壇」という事ではっきりとした色ですね。
赤とか黄色とか。
年を重ねるとどうしても暖色系じゃないと見えにくい。
見えにくいのとなんとなくさみしい感じですね。
はっきりとした色を使ってあげるというのがコツだと思うんです。
対照的に青などの落ち着いた色合いでまとめたこちらは「ストレス解消の花壇」。
青い色には心を落ち着かせる効果があるそうです。
「車イス利用者のための花壇」。
ここには座った時の目線を意識した工夫が。
他よりも高い花壇にし更に草丈の低い植物を手前に。
高い植物を奥に植え立体的にしました。
こちらは視覚障害者の方も楽しめる花壇になっております。
触ってもいいものですね。
それからかいでもいいものですね。
触って楽しめる植物は手が届きやすい外側に配置。
香りがする植物はまとめて植えより強く香りが感じられるようにしています。
香りのする植物にはローズマリーなどの爽やかなものを。
手触りを楽しむものにはザラザラした枝のカルーナなど個性的な感触のものを選びました。
中でも三宅先生のお薦めはチンゲンサイ。
玉さんも触ってみると…。
プリプリでしょうこれ。
そうですね。
ほんとね。
音もしますよ。
肉厚でね。
(三宅)おいしそうでしょ?鍋に入れたいぐらいですね。
花壇は地域に開放しています。
年に2回夏と秋に行う植え替えの時は地域の人と話し合いながらつくっていきます。
また花壇に植える植物の苗は生徒たちがタネから育てたもの。
植えつけるまでにおよそ2か月かかるんだって。
園芸セラピーの花壇をつくって学んだ事を聞きました。
是非頑張ってこれから継続してやってみて下さい。
(一同)「玉さん庭をゆく」!わ〜!これからも頑張ってね!今日ご紹介するのは愛犬への思いを込めた樹木のお話です。
「7年前に愛犬が亡くなりました。
約10年間家族の一員だった磊々には亡くなっても家族のそばにいてほしいと思い出の木を庭に植えました。
選んだのは「ゆすらうめ」。
そしてその根元には小さくなった磊々のお骨を納めました。
それから毎年春になると枝いっぱいにサクラやモモに似た白い小さな花が咲きます。
そしてちょうど命日の頃にはサクランボのような赤い実を鈴なりにつけます。
欲張りで食いしん坊だった磊々にはぴったりの木だと今でも思っています。
甘酸っぱい真っ赤な実から娘はジャムシロップを作ります。
生前磊々をかわいがって下さったご近所の方々へお裾分けする事が毎年の楽しみになっています」。
今回ご紹介した「育てる!スイートかんきつミカン・ポンカン」は「趣味の園芸」のテキスト3月号に掲載されています。
今後の放送予定と併せて参考になさって下さい。
2014/03/09(日) 08:30〜08:56
NHKEテレ1大阪
趣味の園芸「育てる!スイートかんきつ〜ミカン、ポンカン〜」[字]

“フルーツのなる木”第2弾は温州ミカンとポンカン。この時期のせん定作業が翌年の収穫量を左右。誘引と施肥と一緒に紹介。司会・三上真史<ミニ>玉さん庭をゆく、花信

詳細情報
番組内容
“フルーツのなる木”第2弾は、温州ミカンとポンカン。結実で消耗した樹勢を回復させる、この時期の作業が翌年の収穫量を左右する。大切な作業が収穫後のせん定。来年に花芽をつける枝を残すこと、養分を浪費する枝を切ること、日当たりと風通しを確保するのがポイント。せん定とともに行いたいのが花芽分化を促す誘引。施肥と併せて効果的に。講師は宮崎大学農学部教授・國武久登さん。【司会】三上真史(D−BOYS)
出演者
【講師】宮崎大学農学部副学部長…國武久登,園芸研究家…玉崎弘志,【司会】三上真史,【語り】笠原留美,古城望

ジャンル :
趣味/教育 – 園芸・ペット・手芸
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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