サキどり↑「“そういえば、あの技術…”の衝撃!」 2014.03.23

例えば「ポケベル」。
20年前に女子高生を中心に一大ブームを巻き起こしたあの製品。
携帯電話の登場で姿を消したと思ったら…。
なんと形を変えて大活躍!そう!忘れかけていた技術の数々。
その逆襲が今始まっているんです。
アフリカケニアではかつて日本で使われていた技術が大ブレイクの予感!?今日は意外な所で活躍するあの技術の底力をとくとご覧あれ!
(拍手)
(2人)おはようございます。
今日はまずこちらの数字から…。
カビラさん一体何の数字だと思いますか?これはねコバチエさんのお小遣い。
違います!単位も「件」ですからね。
正解は…1年間におよそ34万件ですから1日900件以上の新技術が誕生している事になるんです。
すごいですね。
でもうがった見方をしてしまいますがこんなにあると使われなくなる古いのも相当あるって事ですよね。
そうなんです。
そこで今日は古くなったとはいえアイデアしだいで再ブレイクを果たした技術に注目!まずは懐かしいあの技術から。
どんな技術?今から20年前の…バブル経済が崩壊しいわゆる「失われた10年」の真っただ中。
業績回復に奔走するビジネスマンの必需品といえば…固定電話全盛の時代にいつでもどこでも直接相手にメッセージが送れると…更に手軽なコミュニケーションツールとして女子高生の間で大ブレイク。
携帯電話の登場で…その後ポケベルはひっそりと姿を消したのでした。
あのポケベルさんは今一体どうしているのか?その後を追って取材班がたどりついたのは神奈川県茅ヶ崎市。
市役所で出会ったのはこちらの「防災ラジオ」。
なんとこれが現在のポケベルさんだというではありませんか!
(ラジオ音声)「防災ラジオへの試験放送。
試験です。
試験です」。
文字情報を入力すると音声情報に変換され伝達されるという優れ物。
実はこれポケベルの技術を応用して作られた画期的な防災ラジオなんです。
災害時でも確実につながる通信機器として市は9,000世帯に配布を決めました。
というのも相模湾に面した茅ヶ崎市。
相模湾沖を震源とする大きい地震が発生した時の被害想定は…1秒でも早く住民への避難を呼びかける体制作りが急務でした。
そこでまず市が整備したのは…市内100か所にあるスピーカーから危険を伝えるというもの。
アンケートによると住民の実に6割が家の中にいるとスピーカーからの音が聞き取りづらいと不満を感じていたのです。
そこで次に手を打ったのが…専用の受信機を使えば屋内にいても大丈夫と考えました。
しかしこれも駄目。
国が定めた防災用の電波では出力が弱いため…しかも電波が届く地域でも雨戸を閉めると電波が入りづらい事が分かりました。
一体どうすればいいの?悩む茅ヶ崎市に名乗り出た会社がありました。
そうポケベルの会社。
表舞台から消えたポケベル。
しかし社長の清野英俊さんは災害時にこそポケベルは通信手段としての真価を発揮できると訴えたのです。
知られざるポケベルの実力。
その電波の威力はというと…。
ポケベルは防災用の電波の400倍という出力を認められているんです。
ポケベルの電波を使えば茅ヶ崎なら…しかも280メガヘルツというポケベルの周波数は建物の中にも届きやすいんです。
(ラジオから流れるチャイム)
(ラジオ音声)「防災ラジオへの試験放送。
試験です。
試験です」。
茅ヶ崎市は早速清野さんの会社との共同開発を決定。
ポケベルの技術を応用した防災ラジオを量産し住民への配布を始めました。
(インターホン)それはそれはどうも。
わざわざありがとうございます。
(ラジオから流れるチャイム)利用者の評判も上々。
現在千葉県内の自治体でも導入が決まっています。
いや〜新たな衝撃ですねえ。
かつて一世を風靡したあのポケベル。
技術的な特性を生かせば命を救うこの新たなシステム構築。
いや〜すばらしいじゃないですか。
さあ元AKB48の前田敦子さんどうご覧になりますか?
(前田敦子のものまねで)古いものが新しい進化を遂げておニャン子クラブから時を経てAKB48。
そう思ったら作った方は同じ秋元先生。
という事は私たち身近なものにも再ブレイクはありふれてるんじゃないかなと思いました!改めてキンタロー。
さんよろしくお願いします。
ポケベルが大ブームを起こしてた時に私高校生だったのでもうほぼクラスのみんな持っていましたね。
そんな中で私は持っていなかったんですよ。
え?ポケベルを。
どうして?すごく時代遅れになっちゃってて。
なぜかというと番号が1と1で「あ」とか1と2で「い」とかあれが難しすぎて。
私ちょうど同じ世代なんですけどもう5本指でピピピピピってやってましたよ。
マジっすか!でもそうなるとこの一度廃れかけた技術がこうやってよみがえってるというのはちょっとすごいんじゃないんですか?キンタロー。
さん。
いや何かすごくうれしいですね。
だって……みたいな。
まだまだあります。
次は私たちの身近にあるものでごく普通になってしまったあの技術を応用する事でなんと世界の食料問題も解決しちゃうかもしれない可能性が出てきたんです。
どんな可能性?「サキどり」がやって来たのは…こんにちは。
お待ちしておりました。
ではどうぞ。
案内されたのはとあるベンチャー企業の研究室。
ムムッ!何やら怪しげな光が…。
なんと土を使わず特殊なフィルムで植物を育てるその名も…この会社が開発した新技術。
一体どういう仕組みかというと…。
実はこのフィルムよく見ると1mmの100万分の1というナノサイズの穴が空いているんです。
そこからフィルム全体にごく微量の水と養分が広がります。
しかも水耕栽培と違って水溶液中に発生する細菌などの微生物をフィルムがカット。
土なしでしかも病気の心配もなしという画期的な技術なんです。
ところでこのフィルム一体何で出来ているのかというと…。
(赤ちゃんの声)そう赤ちゃんのおむつに使われている…「ハイドロゲル」と呼ばれる液体でも固体でもないゼリー状の物質。
40年以上も前アメリカで開発されました。
その用途はさまざま。
水をとどめる特性を応用して作られたのが熱を冷ます湿布。
酸素の透過性が優れている事から作られたコンタクトレンズなどなど。
そしてこのハイドロゲルの新しい使い道を考え出したのが…もともと大手繊維メーカーでハイドロゲル一筋の研究者だった森さん。
ハイドロゲルの可能性を信じ…ところが次第に応用技術があふれるようになり経営は困難に。
起死回生のアイデアを探す森さん。
そんな時たまたま知ったのが…発芽させるのに使われていたのはなんと寒天でした。
それなら寒天と同じようなハイドロゲルで代用できないか。
ひらめきを頼りに試行錯誤を重ねる事5年。
土や大量の水がなくても植物が育つフィルム農法を確立しました。
そして次に目指したのは…。
中東のドバイ。
なんと砂漠のど真ん中でトマト作りに挑み見事成功!乾燥地帯での活用に世界から注目を集めています。
更に今津波による塩害で苦しむ東北の被災地でこの技術が応用できないか新たな研究が始まっています。
もともとおむつは水を吸って水分を吸って出さないというそれが目的だったんですよね。
でもそれを栽培用に使って。
いや〜もうびっくりですよね。
ちょっと前は砂漠は植物が育たないイメージしかなかったのにほんとに希望が。
スタジオにはハイドロゲルのフィルム農法で作ったトマトをご用意しました。
是非キンタロー。
さんカビラさん。
おっ1つどうぞ。
じゃあ1粒頂きます。
(壇蜜のものまねで)そうですねあの…こんなにおいしいトマトは他に食べられません。
ちょっと今日調子が悪かったです。
そんな事ないです。
かなり今濃密な…。
トマトはめちゃくちゃおいしかったです。
甘みがすごい強かったです。
普通のトマトよりほんとに。
しかもこのフィルム農法のすごさはこれだけではないんです。
フィルム農法でトマトを作っているのはこちら。
2年前に農業を始めたばかりです。
(カビラキンタロー。
)2年前?妻の直子さんも以前は会社勤めで2人とも農業の経験は全くありません。
ところがご覧のとおり今では…うわ豊作だ。
それを可能にしたのがハイドロゲルを使ったフィルム農法。
これがそうですか?はい。
このフィルムによって細菌などの微生物を寄せつけず病気の心配もありません。
土とか土台作りってすごい大変ですもんね。
肥料の配合とか。
私家庭栽培やろうとしてやった事あったんですけどすぐ枯れちゃったんです。
種すら出てこなかったものとか出てきても…。
芽が出ても?虫が湧きやすいです野菜って。
私駄目でした。
難しいんですよそれが。
ここからは日本のものづくりに詳しい片岡解説委員にも加わってもらいます。
おはようございます。
よろしくお願いします。
よくありがちな技術と思えるような技術が意外な形意外な場所で生かされている。
驚きなんですけれども。
やっぱり技術や製品を開発するのって時間やお金がかかるんですよ。
ところがですよ既にある技術の新しい使い方のアイデアさえ思いつけば…しかも既にある技術ですから…でも新たな応用とかそれをひねり出すこのアイデア難しいんじゃないですか?そうでしょうね。
新しいものまねとか。
新しいネタをひねり出すこの生みの苦しみ。
でもういろんな成功してる企業を見ると二つ大きなポイントがあるんですね。
一つは…
(片岡)例えば先ほどのポケベルさん。
すり抜けてどこにでも届くという電波を届かせるという技術なんですよね。
…と考えるとそういう技術が必要な現場ってあるじゃないですか。
それはまさに「防災部門」で。
でもう一つ重要なのは…いろいろあるんですよ。
身近な商品から新しい技術が生まれる。
何ですか?それは。
これ昨日近くのスーパーからもらってきたんですけどこれ正式名称「ポリエチレンフィルム」っていうんですね。
知らなかった。
で特殊な触媒を使ってポリエチレンを作るとこういうものが出来るんですね。
こういうポリエチレンが出来るんですよ。
一見同じように見えますよね。
でも全然違うんです。
ちょっとキンタロー。
さんこれ持って触って頂けますか?うわっ何これ!?フワフワしてる。
(片岡)でしょ?ちょっと立ってもらっていいですか?これ僕合図しますんで上に放り投げてもらっていいですか?えっ放り投げる?
(片岡)いきますよ。
いっせ〜の…せっと!ほら!
(カビラ小林)お〜!
(キンタロー。
)すごい飛んだ!
(片岡)すごいでしょ?ずっとねこうやって浮いてるんですよ。
軽いんで。
(キンタロー。
)すごい。
何に使うんだろう?これが何のためにこれを作ったかというと宇宙航空研究開発機構「JAXA」が大気観測するための気球今地球温暖化要は温暖化ガスというのが言われてますよね。
それがどういう状況なのかというのをできるだけ大気圏の高い所まで調べたいんですよ。
ところがロケットを飛ばして調べようと思ったらロケットって一瞬にして大気圏を出てしまうじゃないですか。
突き抜けちゃう?
(片岡)しかも高いですよね。
ロケットって飛ばすの。
(キンタロー。
)超高い。
(片岡)この気球だったらそれに比べると安くできるししかも長時間たゆとおってるわけですね。
大気中を。
そういう事で実は大きなその情報を観測上データを得られるという事なんですね。
だからそういう課題をどう意識してそこに向けた技術の応用というのをやっていけるとかという事ですね。
その力は日本の企業にはあると思うんですね。
ケニアの首都ナイロビに広がる巨大なスラム。
上下水道など生活インフラがない中100万もの人々が暮らします。
巨額の費用が必要な生活インフラの整備はなかなか進んでいません。
それなら国のインフラに頼らない家を造っちゃおうと日本の住宅設備メーカーが動きました。
地元のNGOと協力し超格安住宅の町をつくろうというのです。
これが建設予定のモデルハウス。
実はこれ生活に必要なインフラを丸ごと備えた…ここで活躍するのがまさに…電気は屋根の上に置いた中古の太陽光パネルで発電。
これまた使い古しのバッテリーに蓄電します。
生活に必要な水は?一番の売りはこちらのトイレ。
かつて日本のどこにでもあった…
(はやす声)しかもこれただのトイレじゃありません。
微生物を使って尿や便を肥料に変えてしまうとってもエコなトイレなんです。
更に…。
このインフラ付き住宅プロジェクト。
ケニアの大学で建築を教えていた坂田さんのアイデアから始まりました。
使い古された技術いわゆる「ローテク」を駆使すれば格安の住宅を造れるかもしれない。
そのアイデアを知った住宅設備メーカーが途上国でビジネスを広げるチャンスになると参加したのです。
しかしこのプロジェクト古い技術をそのまま使えばいいってわけじゃありません。
ローテクの良さを生かすため最新技術であるハイテクを隠し味のように加える事が重要なんです。
そのままだと強烈な臭いを発し肥料として使う時に問題が。
(むせる声)朝からすみません。
ところがある微生物を加えると色も変わってあ〜ら不思議。
そうですね。
まさにそのにおいです。
この他にも砂で濾過する昔ながらの浄水器に最新技術を加えて安全性を高めるなど現地でも使える「新しいローテク」としてよみがえらせています。
今回のプロジェクトには日本の中小企業のいぶし銀のような技術も生かされています。
こんにちは。
工場で迎えてくれたのはまさにいぶし銀のような…見せてくれたのは古いバッテリーを再生するこちらの装置。
自動車用など2〜3年で交換され廃棄される事もあるバッテリー。
有害な鉛を含むため産業廃棄物としての処理も悩みの種。
そこで岡田さんは電気刺激を加える事で廃棄バッテリーを再生させる技術を研究。
7年がかりで装置を完成させました。
ところが使い捨てが当たり前の日本。
岡田さんの再生技術は日の目を見ずにいました。
ケニアの方は…。
そこに舞い込んだのがケニアのインフラ付き住宅プロジェクト。
現地でも廃棄された大量のバッテリーが。
これを装置で再生しインフラ付き住宅の電源にしようと考えたのでした。
そして今岡田さんの技術はアジアの発展途上国からの注目も集めています。
工場では今年3人のベトナム人研修生を受け入れバッテリーの再生技術を伝授。
ベトナムでも同じビジネスが始まろうとしています。
捨てられる運命だった廃棄バッテリーを再生する技術。
日本発新しいローテクの逆襲です。
ローテク技術を駆使したインフラ付き住宅どんどん増えたら快適に暮らすケニアの方がどんどん増えますね。
片岡さんこれはいわゆる「支援」ではなくてちゃんと「ビジネス」として成立する。
最終的にはビジネスにしていきます。
そのためのポイントが二つあると思うんですね。
一つは…えっ日本で作って輸出ではなくて?これ現地で作れるんですよ。
ローテクですから。
なるほど。
ローテクですから現地で事業を興して現地で産業化していく。
そうすると安く作れますよね。
もう一つのポイントは…家を造って売って終わりじゃないという事なんですよ。
うん?
(片岡)これ先ほどのくみ取り式トイレで作った肥料なんです。
これが?
(キンタロー。
)こんなきれいに?
(片岡)この肥料を製品化して現地の農場なんかに販売する会社を現地のケニアの企業と合弁会社をつくろうとしてるんですね。
それからさっきの岡田さんのバッテリー再生装置。
あれを現地に持ち込んであれを売るのではなくてあれを使ってバッテリーを再生するような事業までやっていこうと。
モノを売って終わりじゃない。
「売り切りビジネス」からの脱却というのがポイントだと思うんですね。
最終的に収入が増えるのでいろんな製品を買う可能性がまた上がっていくと。
一緒に豊かになっていく。
ローテクいわば「ありきたり」。
言ってしまいますけれども。
シンプル古いものを生かして新しい世界が切り開ける。
私も到底日本の技術には及ばないんですけど実はこの私の白いブラウスそして髪飾りだったりするのは何かチェーンを付けたりして自分で作ったんですよ。
もともとあった白シャツを付け加えてこの衣装に変えたりしたんですね。
という事なのでやっぱり…。
(前田敦子のものまねで)古いものでもありふれたものでもどうか皆さん…すばらしい。
頂きました!僕はキンタロー。
さんの芸を見させて頂いてものまねというのはその本質を見抜いてその本質をつかんでそれを先鋭化させてそこに強烈なキンタロー。
さんのキャラクターと何よりプロフェッショナルなダンスの力を加える事で今こうまさにブレイクされてると思うんですね。
実は日本って「メード・イン・ジャパン」とか言われてますがもともとは欧米のものまねというところから始まってると言われてますよね。
ところがある時点からこういうふうになったんですね。
「あっあの会社があれ出したからうちはちょっとだけ変えて同じようなもんすぐ出せ!」と。
小手先ちょっと変えるだけで売れるようなものを作ってしまっていたと。
(片岡)そうですね。
そこにこそ…ありがとうございました。
私も勉強になった。
ほんとにいい授業が受けられました。
(カツオのものまねで)ありがとう兄さん!いやコバチエさんまさに温故知新。
そういうことわざもあるじゃないですか日本。
古きものを生かして新しいものを送り届ける。
そのためにはやっぱり問題意識と物事の本質を見抜く力これ大事ですね。
いろんな事を思い起こしてみませんか?エンディングナンバーはフィル・コリンズ「DoYouRemember?」。
2014/03/23(日) 08:25〜08:57
NHK総合1・神戸
サキどり↑「“そういえば、あの技術…”の衝撃!」[字]

なつかしい製品の“あの技術”が大活躍!★ポケベルが再ブレイク!★おむつの「アレ」を使って世界の食料問題も解決!?★ケニア発!日本のローテクが作る「未来の町」

詳細情報
番組内容
「そういえばあったなぁ」という技術や、今やフツーになっている技術が、実は最先端を突っ走っているという事実をご存じだろうか? 例えば「ポケベル」。今、“カタチ”を変えて、全国各地から引く手あまたのヒット商品にっ! さらに住宅設備メーカーが挑むのは、なんと「インフラなしでも暮らせる住宅」。くみ取り式のトイレと廃棄バッテリーが作る「未来の町」とは! 忘れかけていた“あの技術”が大活躍する現場を徹底紹介!
出演者
【ゲスト】キンタロー。,【解説】NHK解説員…片岡利文,【キャスター】ジョン・カビラ,小林千恵

ジャンル :
情報/ワイドショー – その他
ニュース/報道 – 経済・市況
バラエティ – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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