(池上)ことしはソチオリンピックの年。
(池上)そして今ソチではパラリンピックが開かれています。
日の丸を背負った選手たちが世界と闘っているんですね。
そしてことしの6月にはサッカーのワールドカップも開かれます。
しかし…。
そこで今日のテーマはこちらです。
世界と闘う日本。
今夜は私が特に注目する日本の負けられない闘いを解説いたします。
日々のニュースの中に見え隠れする熱い闘い
海外へのトップセールスを重要視する発言をした安倍総理
この言葉どおり何と昨年から31カ国もの国を外遊
そんな中タイのインラック首相との笑顔の裏に隠された2014年最も重要で絶対に負けられない闘いとは?
さらに記憶に新しい…
この陰で大打撃を受けていた日本の企業
技術大国日本の名に懸けて挑んだ反撃とは?
日本の食を代表するうなぎとマグロ
しかし世界での乱獲により今食卓から消えるかもしれない危機に直面している
その最前線で起こっていることとは?
ことし来日が予定されているロシアのプーチン大統領とアメリカオバマ大統領
この2大国の首脳が相次いで来日する陰には私たちの生活に関わるある闘いが
今夜池上彰だからこそ語れる日本の命運を懸けた闘いを一挙に紹介
2014年世界と闘う日本の今を池上彰が徹底解説
(佐々木)絶対に負けられない世界と闘う日本。
(佐々木)最初の闘いはこちらです。
まずはですね皆さん。
(一同)えーっ。
こちらです。
(一同)えーっ!
(佐々木)結構ありますね。
(柴田)ニューヨークの地下鉄も?ニューヨークの地下鉄。
ニューヨークって昔ものすごく治安が悪かったことあったでしょ?あのときニューヨークの地下鉄って落書きだらけだったわけです。
これを何とかしようとして日本から落書きしてもすぐそれを拭き消せる。
簡単に消せる鉄道車両を日本から輸入して。
まず地下鉄の落書きを追放したんです。
ここから次第次第にニューヨークの治安がよくなっていった。
日本の技術が生かされているというのがあるんですけど。
(千秋)みんな分かるじゃん。
(宮下)せーのみたいな感じだった。
そう。
こちらです。
新幹線ですね。
(一同)えっ?定義?
(宮下)時速100キロ以上。
言うと思いました。
速く走るから。
宮下さん。
100キロ以上?なるほど。
はい。
答えはこちら。
だって100キロちょっとぐらい超えるの他にもありますよ。
普通の鉄道でも。
(一同)そうですね。
確かに。
というわけで…。
こちら。
これが世界の高速鉄道としては代表的なものなんですね。
こういうことを見てまいりましょう。
さあそしてタイのどこを走らせるのかといいますとこちらです。
これがタイですよね。
ほら。
こんなに主要な都市をつないでいこうと。
まず首都バンコクから4つの路線を計画しているんですが。
ことしの暮れあたりに国際入札が行われるのではないかと予定されているのがこちら。
チェンマイですね。
チェンマイとバンコクということですね。
これ751kmですよね。
751kmって…。
(宮下)751。
(佐々木)750。
さすがですね。
じゃあ東京駅を出発してみましょうか。
東海道新幹線が名古屋を通り過ぎて京都も新大阪も過ぎて岡山も過ぎて新尾道。
広島のちょっと手前ということですが。
これまでねタイの列車で12時間かかっていたんですね。
そこを4時間で結ぶ計画と。
その国際入札をタイはことしやろうとしているってことは日本にとってまさに勝負の年ということになるんです。
では…。
こちらなんですね。
(佐々木)莫大ですね。
(千秋)4線全部で?そうですね。
ですから…。
さあこの国際入札に日本も参加することになったんですが。
さあこの左側見てください。
日本のライバルになるのはどこだと思いますか?
(山里)えっ?
(千秋)さっきの2つじゃないの?さっきの2つ。
(山里)技術。
ドイツ。
(千秋)フランスかな?
(アン)フランスだ。
(一同)えっ?えっ?ライバルは中国なんですよ。
(一同)えーっ。
何で?何で中国がライバルになり得たのか?もちろん今言ったように…。
でも…。
(一同)へえー。
(一同)えっ?何で?何で?
(小野)あの形かどうか分かんないでしょ。
(一同)えーっ!
日本が…
実は過去に国際入札に参加し世界と闘ったことがあるんです
はい。
こちら。
実は…。
(佐々木)これ具体的にはどういうことですか?1勝1敗。
具体的にはどうかということなんですが。
日本はまず…。
日本もこれ手を挙げました。
そのときのライバルはこちらでした。
高速鉄道の実績のある3カ国ということだったんですが。
負けちゃったんですね。
なぜ負けたのか?こんな理由が挙げられています。
ネガティブキャンペーンに負けたんではないかと。
ネガティブキャンペーンってね辞書の難しい言葉だとこういう言い方になるんですけど。
要するに対立候補のイメージを落とすような情報を流して自分のイメージアップを図る。
このネガティブキャンペーンにやられたと。
こちらご覧ください。
こちら『海を渡る新幹線』という本ですね。
その当時の様子を取材して書かれた本ですが。
ここに…。
そう聞いてきたっていうんですよ。
それがこちら。
根も葉もなかったんですよ。
(山里)これ嘘なんですか?ええ。
そうですね。
だって…。
(宮下)こんなのに左右されるんですか?噂というか。
いろんなところでだから。
はい。
と同時にやっぱり…。
特にあのころも…。
そして今はそれがこれですね。
韓国のKTX。
「K」はコリアの「K」ですけど。
ほら。
フランスのTGVとよく似てるというわけですね。
まずこれで日本は1勝1敗の1敗しちゃったんです。
次に1勝するところがあるんです。
さあこちらをご覧ください。
これですね。
台北から左営ってこれ高雄ですよね。
ここの間を通って。
350kmを走って90分で結んでる新幹線ですが。
(佐々木)ねえ。
(一同)似てる。
いえ。
これも競争ありました。
最初はですねやはり…。
それがこちら。
覚えてます?あの地震。
M7.7で大変大きな被害が出ましたでしょ?となると新幹線が走ってる最中に地震が起きたらどうなるのかって話でしょ?さらに言いますとTGVとICE。
実は過去に事故起こしてるんですよ。
TGVっていうのは何回か脱線事故を起こしてます。
それからICEは1998年死者101人という脱線事故があってですね大変悲惨な事故を起こしてるんですよね。
(山里)聞いたことない。
ねえ。
創業以来乗客の死者ってまったく出ていないと。
(柴田)すごい優秀。
(佐々木)すごいですね。
50年間ってことですもんね。
そうですよ。
まあ無事故というのはつまり人がケガをしたり死んでしまうような事故が起きていないということです。
他は事故が起きてるでしょ。
こういうことになると。
(山里)これちょっと…。
(佐々木)伝えたいですよね。
(山里)タイで映してほしい。
(柴田)タイでやってもらえるとねこれを。
そしてほら。
新潟中越地震のときにちょうど上越新幹線走ってて途中で脱線したでしょ?脱線したけどひっくり返りませんでしたよね?かくして…。
(山里)そっか。
(アン)見たい。
(山里)見たいです。
この後…
そこで見た驚きの光景とは?
こちら台湾最大の都市台北ですね。
そしてこちらが新幹線の発着駅台北駅です。
さあ中に入りますと。
いいですか?駅の発車時刻案内板。
(一同)あっ。
一緒だ。
何か似てません?
(柴田)一緒一緒。
そっくりでしょ?
(宮下)こういうところも一緒なんだ。
それから今度はチケットを買おうと思うんですが。
こちらに空席案内のモニターがあるんです。
ほら。
ねっ?一緒でしょ?さあではここから新幹線のホームは地下にあるんですね。
地下に入りました。
はい。
これが台湾の新幹線なんですね。
1999年。
当時の東海道新幹線の700系をベースにして造られたので台湾高速鉄道700T型電車と呼ばれてます。
「T」というのは台湾の「T」というわけですね。
さあじゃあ中に入りましょう。
座席車内案内電光掲示板みんな日本とそっくりなんです。
ほら。
これ。
よく日本の新幹線で見掛けますよね。
まったくおんなじです。
さあ車掌さんが入ってきましたが女性ですよね。
何と台湾の新幹線は車掌さんの7割が女性なんだそうです。
はい。
そしてこうやって車内で検札するでしょ?そうするとまた見慣れたものが入ってきますよ。
ほら。
車内販売のワゴン。
これ日本独特のものなんです。
それが台湾でもまったくおんなじ形になってると。
さあ売ってる弁当が2つです。
豚の卵炒め弁当と鶏肉のぴり辛炒め弁当の2種類。
ちょっと内容が違いますね。
でもこれ保温パックに入れて温かいまま食べられるというところはちょっと進んでるかなと。
さあそして高雄市の左営駅に到着いたしました。
さあこのホームでですね何やら体操をしている集団が見つかりました。
これも日本から取り入れたシステムで働いてる人たちなんです。
さあこの人たちが向かう先は停車中の新幹線。
中に入っていきます。
そう。
お分かりですね。
車内清掃員の方々というわけです。
新幹線終着しますと折り返し運転ですから座席の向きみんな変えるでしょ?ほら。
このやり方もみんなそっくりと。
現在日本では座席の回転など一部自動化しているものもありますが…
さあでは…。
今回は特別に入らせていただいた場所があるんですね。
台湾新幹線の運行管理センターです。
ここで…。
最後に台湾新幹線を運営してる台湾高速鉄路の副社長にお話を聞きました。
そうなんですね。
つまり…。
つまり…。
だから…。
これは各高速鉄道の比較です。
最高速度はさすがにフランスやドイツの方が速いんですよ。
つまりホントに平野ですから。
(柴田)すごいですね。
(佐々木)圧倒的。
乗客1人当たりの消費電力で見ると日本はこんなにエコなんですね。
経済効果が優れているとやっぱり今の時代非常に有利だってことになりますよね。
ライバル中国との闘いで日本の最大の武器となるのが新幹線の安全性
世界に誇るその安全システムをこの後池上彰が模型を使って分かりやすく解説します
果たして…
(一同)えっ?ないんですか?
(柴田)ないですよね。
ないですよね。
ないんですよ。
邪魔?いや…。
ああいやいや。
そうじゃなくて。
ほら。
例えば…。
はい。
言ってしまえばそういうことなんですけど。
(佐々木)あっ。
速過ぎてね。
だから…。
この中のこの要素をこうやって新幹線の中に組み込んでしまえばいいと。
(柴田)そんなことできちゃってるんだ。
はい。
こうやって組み込んでしまう。
どういうことかといいますと。
見えますか?要するに…。
つまり信号機が外じゃなくて車の中にあるのでこれを車上信号方式。
キャブシグナルというんですけど。
このメーター。
これ見てくださいね。
グレーと緑になってますでしょ?この場合でいうとこのグレーの部分が現在この区間では最高速度275キロまで出していいですよとなってまして。
現在どのくらいで走っているかというとこれ265キロで走ってますと。
これなら大丈夫ってわけですね。
(アン)OKだ。
どうしてそういう仕組みになっているかというとですね。
ATC。
列車自動制御装置ってこういう仕組みになってましてね。
これがこの後こちらにずっとあると思ってください。
こっちへ来るんじゃなくて向こうへ進んでる。
(アン)あっちですね。
左の方向に進んでるところにこの列車が近づき過ぎちゃったと考えてくださいね。
そういうときには実は列車の…。
さあじゃあちょっとやってみましょうか?これがはい。
走り始めますと。
(アン)動いた。
ここに来るよってなると。
こうやってブレーキがかかる。
(柴田)何で止まったの?
(佐々木)それ以上は詰められないんですね。
自動で。
(アン)勝手に?
(柴田)それって地面っていうか…。
印が付いてるというか…。
(柴田)それがあるわけですか。
ですからこれざっくりと概念でやってますけど…。
そこまで入ってくると止めると。
とはいえ極論でいうとそうなんですけどそんなことやってると…。
日本の新幹線の場合はあえて…。
(一同)へえー。
ということも含めて…。
だからね…。
うん。
だから東海道新幹線の一番最初の0系というのがありましたでしょ?あのころからそういう技術がある。
もちろん技術がどんどん進歩してますけど。
基本的な考え方はそのころからできてると。
(千秋)世界一じゃないですか。
(佐々木)これ話を聞いていると…。
(柴田)絶対勝つのに何でライバルなの?そう。
ことしの秋建設費用およそ2兆5,000億円といわれるタイ高速鉄道の国際入札が行われます
この闘いで日本のライバルとなる中国の高速鉄道とはいったいどんな列車なのか?
日本の新幹線は自分とそっくりの相手と闘わなければいけないと。
(千秋)えーっ。
悔しい。
さあこちらが中国が輸出しようとしている…。
世界初の営業時速350キロを実現した高速鉄道なんですが。
中国での愛称。
とにかく速いからっていうのでミサイルあるいは弾丸という意味の子弾頭と呼ばれてると。
(千秋)そんな名前?
(アン)すごい斬新。
でもちょっと待ってください。
この形どっかで見たことないですか?
(柴田)あれ?日本のに似てるよ。
ほら。
東北新幹線のはやて。
そっくりでしょ?
(アン)もしやまねしたの?
(千秋)またまねされたの?
(一同)へえー。
(千秋)それはいいんですか?つまり日本の新幹線は自分とそっくりの相手と闘わなければいけないと。
(千秋)えーっ。
悔しい。
(宮下)親と息子で闘ってるような感じですよね。
(宮下)全然違う。
別物ですよね。
まあね。
特に中国の場合ね2011年に中国の温州市で死者40人を出した脱線事故がありましたでしょ。
にもかかわらず中国が有利だといわれている。
(宮下)絶対安全性のが大事ですよ。
それはですねこれをタイでやろうとしている…。
(佐々木)人ではなく野菜?野菜なんです。
(アン)人間じゃないんだ。
まあ人も大事だけども。
どういうことなのかっていうと…。
(柴田)そうか。
農村部のね。
インラック首相っていうのは米を高く買い取りますよという制度を取って特に農村部の支持を得て農村で絶大な人気があるんです。
だから…。
もちろんね…。
それがこちら。
中国はタイ産の米をあるいは天然ゴムを輸入して車両代金の一部としていいですよと言いだした。
現金で払ってもらわなくていいです。
(宮下)いや。
うまいな。
ただし…。
それがねこちらです。
例えばTGVやICEあるいは中国南車ってこれ全部鉄道1社で全部請け負ってるんですよ。
ところが日本はこちら。
300社が関わってるんです。
みんなが納得しないと駄目なんですね。
およそ2兆5,000億円を巡るタイ高速鉄道受注対決
池上彰が勝負の行方を占う
ことしの秋行われる…
果たして…
じゃあですね…。
こちらご覧ください。
こちらはインラック首相と中国の李克強首相ですね。
こちらは日本の安倍総理大臣とインラック首相。
それぞれ会って話をしているでしょ。
このときの会談内容で行方がうかがえるかなってことなんですけど。
こちらねどこかっていうと…。
中国が高速鉄道展をバンコクで開いて李克強首相が自らインラック首相に売り込んだんですね。
中国の高速鉄道技術は先進的で安全かつ信頼できコスト面で競争優位を持つ。
こうやって売り込んだと。
これ見えます?バンコクで大々的に展示会を開いて売り込んでいる。
(アン)すごい積極的。
国家を挙げて売り込んでるっていうのが分かりますでしょ。
ASEAN東南アジア諸国連合ですね。
こちらはですねインラック首相の方からこの話を持ち出したんです。
さっきのは李克強首相がタイに売り込んでたでしょ?こちらはインラック首相がタイにおける高速鉄道の整備については日本側の協力を得たい。
日本協力してくださいよと。
(アン)いい感じだ。
(千秋)告白されたみたい…。
(佐々木)脈ありですよね。
安倍総理はですね日本の技術を含めてできることは協力したいと話したと。
(山里)確かにあの写真の安倍さん。
まんざらでもない顔してますね。
(柴田)いい感じになってきてるってことですか?こういうふうに見ると…。
まあでもねこうやって…。
そうすると…。
そうなんですよね。
(佐々木)その辺りは。
タイの首都バンコクで…
デモはインラック首相の退陣などを求めるものでタイの財務省や運輸省を一時占拠
現在まで死者20人負傷者700人以上を出し長期化している
発生から4カ月
なぜこの大規模なデモは起こったのか?
そして…
この後…
こちらですね。
そもそもはですね通信ビジネスの会社の社長とか不動産会社の社長。
まあ実業家のやり手だったんですよね。
でこれが2011年にタイの首相に就任した。
さあじゃあ…。
ステープ元副首相ですね。
これ野党なわけですね。
野党が何としても与党の首相を引きずり降ろしたい。
退陣に追い込もうとしているということなんですね。
何がきっかけで反政府デモが始まったのかといいますとこの人が関係している。
タクシン・シナワット元首相ですね。
タクシン元首相はインラック首相の実の兄なんですね。
きょうだいなんですね。
でタクシン元首相クーデターでですね政権を追われて海外にいる間に汚職事件で欠席裁判で禁錮2年の実刑判決を受けてまして。
タイに戻ると刑務所に入らざるを得ないので今海外に滞在している。
逃げているということになるんですね。
じゃあ…。
お兄さんが帰国できるようにする恩赦法という法律を強引に採決しようとしたことが原因といわれています。
恩赦法案というのがありますね。
恩赦ってこういうことですね。
確定した刑の全部あるいは一部を消滅させること。
(アン)えーっ?
(宮下)そんなのあり?
(柴田)それは怒るわよ。
(アン)それはしょうがないです。
ところがですね…。
ちょっとこれまでの歴史をさかのぼってみましょうか。
こちら。
2001年ですね。
タクシン政権が発足しました。
タクシン政権というのはタイの北東部の農村部に手厚い政策を取ってるもんですから特に農村地帯の支持が非常に高いんですね。
それに対してタイの南部の都市部の住民たちが農村部にばっかり国のお金を使ってわれわれのためになってないじゃないかといって反タクシン派がデモをやるようになったんですね。
これに軍隊が乗りまして軍事クーデターが起きてタクシン首相が失脚をして国外逃亡ということになりました。
ところがですねタクシン派もともと農村地帯に支持が高いもんですから選挙をするとやっぱりタクシン派が勝つんですよ。
ですから選挙をしたらやっぱりタクシン派の党が第1党になっちゃってですねこれでは許さんといって反タクシン派のデモが激化してその結果反タクシン派のアピシット政権というのが発足したんですね。
そしたら今度はタクシン派が黙ってないわけですね。
今度はタクシン派がデモを激化させまして結果タクシン派のインラック政権が発足をした。
そしたらまた反タクシン派がデモを激化させているという状態になってましてこれを繰り返しているんですね。
ちなみにこれ…。
色分けをしていますでしょ?ちょっとこちらの写真ご覧ください。
これが反タクシン派です。
みんな黄色。
(千秋)サポーターみたい。
(アン)ホントだ。
みんな黄色いシャツですね。
実はですね反タクシン派の人たちがシンボルとしているのが黄色。
黄色は国王の色なんです。
こちらをご覧ください。
それぞれの曜日の色というのがありまして。
タイの人たちはみんな自分が生まれた日の曜日の色を大切にしてるんですね。
(千秋)面白い。
ですからタイの国王は月曜日に生まれたので黄色が国王の色。
でこの人たちが黄色のシンボルカラーにしてるってことは自分たちは国王を大切にしてるんだよ国王をないがしろにするタクシン派に反対するんだよっていうのがこの黄色にメッセージとして込められているということなんですね。
さあじゃあ…。
赤なんですね。
ほら。
タイの国旗に赤が使われているでしょ。
だから国旗の色の赤だよ私たちこそ愛国者なんだよというので赤を使っている。
つまり…。
ですから…。
(柴田)ああー。
ホントだ。
(アン)この2色以外にしないと。
(柴田)そうだね。
関係ありませんよって。
(アン)危ない危ない。
取りあえずご注意ください。
やっぱりこういう…。
そうですよね。
それからやっぱりこうやって見ると…。
でもそう思ってました。
でもやっぱりそれだけじゃない…。
さあ続いてはこちらです。
そうなんですね。
食といいますと去年の12月日本の和食がユネスコの無形文化遺産に指定されたということがありますでしょ?でもね放っておくと…。
こちら。
そう。
うなぎそしてマグロ。
(アン)なくなっちゃうの?さあなぜ守らなければいけないのか…。
日本国内の天然ウナギの漁獲量を示したグラフ。
ほら。
日本国内で…。
(一同)えーっ?とうとう…。
さらにどんどんどんどん伸びて。
そのとおりです。
(佐々木)えっ?こんなに?ですよね。
99%が養殖ということに。
(佐々木)思います。
はい。
(山里)いろんな話がごっちゃになっちゃう。
じゃあねそもそも…。
こちら。
ちなみにですねマダイですと78%。
ヒラメが34%。
トラフグ41%までが養殖ということですが。
例えば…。
見てみましょう。
高級魚。
これも養殖技術が進んでですねお手軽な値段で食べられるようになってきたんですよね。
養殖の場合いけすから取り出して人の手で産卵させてるんですね。
(宮下)気持ちよさそう。
(柴田)もむの気持ちよさそう。
こちらですね。
こうやって受精させてる。
(アン)人がやるんですか?はい。
どっちも人が。
養殖ですから自然に任せてないで大量にやろうというわけですね。
こうして…。
こう養殖を繰り返されている。
こういうのをこう言います。
完全養殖というわけですね。
代表的なものは…。
じゃあこれはどうやっているのか?こちらブリの稚魚を捕りに行く漁船なんですね。
こちら海に浮かんでいる藻の固まりなんですね。
何でこんなものをと思うかもしれません。
そして…。
(一同)わぁ!ねっ。
(一同)めっちゃいる。
稚魚。
身を守るためにこの藻の中に隠れているところをこうやって一網打尽にしちゃうんですね。
特にね藻の中に入ってる小さな魚なんでモジャコって呼んだりするんですね。
これをいけすで1年半育てるとブリになると。
ブリハマチはおよそ60%が養殖で賄っているということなんですね。
じゃあ…。
中村さん。
答えはこちらですね。
(アン)卵!小さなウナギの…。
こちらが…
このシラスウナギを半年以上養殖し出荷しているのです
ウナギの稚魚っていうのはですね12月から4月ごろまで太平洋沿岸で捕れるんですね。
ウナギっていうのは川の河口例えばこちらご覧ください。
こんなところで捕れるんですよ。
神奈川県藤沢市の引地川の河口なんですね。
ここでウナギの稚魚を待ち構えてるんですね。
これね夜行性なもんですから夜暗い時間にですね干潮から満潮になると川に海水が入ってくるでしょ?この潮の流れに乗って稚魚が川に上がってくるんです。
それを待ち構えてこうやってすくうんですね。
(一同)ああー。
あれか。
ねっ。
ここにいるでしょ。
(宮下)ホントにちっちゃい。
(アン)こんな小さいんですか?ねえ。
このころまだ色が付いてないんですね。
ほぼ透明なんですね。
でこれがですね次第に大きくなっていくということになるわけですね。
(佐々木)ちなみに…。
(宮下)稚魚で?
(アン)これでですか?そうですね。
(柴田)いや…。
でもこれね…。
その結果ね…。
シラスウナギ1kg何と200万円を超えて最高値は300万円を超えたそうですよ。
(山里)うわ!さあそれはこちらご覧ください。
年によってね捕れたり捕れなかったりありますけど長い目で見るとどんどん減ってるっていうのが分かりますでしょ?こちら。
この青いところ。
これが世界のウナギの分布図なんですね。
この中で…。
こちらですね。
ヨーロッパウナギ。
ニホンウナギ。
アメリカウナギということですが。
ドイツあるいはオランダ。
あるいは北欧ではですね1匹丸ごと薫製にしちゃうんですよ。
食べるときは輪切りにしてスクランブルエッグを載せて食べたりすると。
(一同)へえー。
(山里)しゃれてるな。
これはね日本のかば焼きと似てるんですが。
これ焼き肉みたいに辛いたれにつけて野菜で巻いて食べるんだそうです。
中でも…。
(柴田)あっ!
(宮下)嘘?
(千秋)高いやつ。
このシラスウナギをですねニンニク唐辛子と一緒に熱したオリーブオイルに絡めるんですね。
これで2人前なんですが1人前のお値段幾らだと思います?
(宮下)だってさっき1匹…。
1人前4,800円。
(山里)大きくなるまで待って…。
(宮下)絶対おいしい。
こういうことになってしまうでしょ?
(佐々木)こうやって聞いてると…。
そんな簡単ではないんですか?そうなんですね。
こちら。
日本には卵を持った雌ウナギがいない。
どういうことか?
(山里)えっ?それがここでした。
日本から南へ2,500km
マリアナ諸島付近がニホンウナギの産卵場所です
ここでふ化したウナギの赤ちゃんは海流に乗りながら徐々に成長し日本へ
およそ半年で体長5cmほどのシラスウナギになりその後日本で5年以上過ごすのです
こういうことが分かってきた。
ということは…。
大人になったウナギというのはほとんどが雄になっちゃうんです。
(佐々木)これまたどうして?
(柴田)雌にならないんですか?雌にならないんですよ。
(柴田)じゃあしばらくずっと…。
そうですね。
そうなんですね。
だから…。
こういわれてきたんですが…。
こちらです。
ここで研究を行う田中秀樹さんのグループが2010年4月世界で初めてウナギの完全養殖に成功しました
今回…。
こちら。
水槽の中を見ますと…。
さあこのウナギよく見てくださいよ。
ちょっとおなかが。
(宮下)卵持ってんじゃない?
(山里)おめでた。
そう。
おなかに卵が入ってるんですよ。
(宮下・山里)雌だ。
つまり雌でちゃんと卵を持ってるということが分かりますでしょ。
で卵を産む寸前なんですね。
ですから本来マリアナ諸島付近と同じように海水で飼育されていまして…。
どうして…。
大変貴重なものです。
サケなんですよ。
脳下垂体っていうのはね脊椎動物の脳の下にあるホルモンを分泌する場所ですよね。
サケの脳下垂体にはウナギの雌を成熟させるホルモンが含まれていたと。
サケでウナギを成熟させると。
でこれをね親ウナギに毎週注射してますと10週間ぐらいで卵を持ってじゅうぶんに卵が育ったらこのように産卵させて人工授精させる。
これが受精卵。
ほら。
ものすごく青いでしょ?さあこれがウナギの小魚ですね。
生後1カ月。
こんな状態なんですけど。
この水槽にもですね完全養殖の秘訣があるんですね。
実はウナギの赤ちゃんっていうのはね深いところに行こうとする習性があってですね普通に水槽で飼ってたら水槽の底にどんどん顎ぶつけちゃって顎が外れちゃうと。
(千秋)ホントだ。
(アン)すごいことになってる。
じゃあ顎が外れないようにするにはどうしたらいいか?こっから水を噴き出して水流をつくるとですねこの稚魚たちはその水が来る方向に向かって泳ぐ習性があるんですね。
その結果水槽の底に顔をぶつけないで済むようになった。
(柴田)よかったね。
ホント顎外れてたもんな。
これでウナギの赤ちゃんの生存率が上がったと。
だって…。
そう。
今あげてるでしょ。
実はねウナギの赤ちゃん南太平洋で何を食べてるのかまだ分かってないんですよ。
人工で養殖をする上でこれなら餌として使えるよっていうものを見つけたんですね。
(一同)えっ!そこまでは…。
それがどんなものかってところまで取りあえず詳細は極秘なんですが一部を見せてくれます。
ほら。
この黄色いピンポン玉のようなもの。
これが何かと言いますとサメの卵なんですね。
これを…。
本当にそういう餌を食べてるかどうか分からないんですがこれは取りあえず餌の代用になるっていうことが分かったんですがあのサメの卵をこういうふうにするのが大変な企業秘密で…。
さらに先月系列の実験場では今までより50倍大きな水槽でふ化した赤ちゃんがシラスウナギにまで成長
大型水槽の詳細は極秘ですがシラスウナギ大量生産への道が開けました
こうなりますと…。
そうなんですよ。
ありましたね。
それがこちらですね。
(山里)マグロ。
はい。
クロマグロですよね。
この漁獲量どんどん減っていると。
このままでは日本の食卓からクロマグロが消えてしまうのではないかと心配されていますよね。
しかしですね…。
こちら。
近大マグロですね。
近大マグロが食べられるお店が今注目を集めています
行列に沿って中へ入っていくと…
そこには完全養殖で育った近大マグロの姿が
和歌山と鹿児島から届けられる完全養殖のクロマグロ
大学だけに卒業証書も付いてます
連日大盛況のお客さんのお目当てはやっぱり世界初の完全養殖クロマグロの味
こちらがランチの人気メニュー
マグロは赤身と中とろを中心に同じく近畿大学の養殖場で育ったブリマダイシマアジなどが並びます
かつては完全養殖は不可能とまでいわれたクロマグロの味が存分に楽しめるのです
本州の最南端和歌山県串本町の紀伊大島に近畿大学水産研究所大島実験場があります。
ここが…。
クロマグロの養殖というのは直径30mの円形のいけすで行われてます。
近大マグロっていうのはですねここ串本町の13基のいけすとそれから鹿児島県の奄美大島にも11基のいけすがありましてね生まれた年ごとに分けられて養殖されている。
(宮下)同級生が。
同期入学ですね。
そして養殖場から出荷するのはですね…。
(一同)3本?泳いでるマグロの鼻先に餌のイワシを入れて釣り上げるんですけど。
さあ。
ああ。
釣れました。
(アン)重そう。
手際よくやらなきゃいけないということなんですけど。
じゃあそもそも近畿大学はなぜ不可能と思われていたマグロの養殖に挑んだんでしょうか?それはですね近畿大学の初代総長世耕弘一さんがですね戦後食糧難の時代に魚も野菜のように育てるべきだと。
「海を耕せ」というのをスローガンにしてですね養殖研究に乗り出した。
それが現在の技術につながっていったということなんですね。
で1970年からクロマグロの完全養殖に挑んだんですがそれが困難の始まりだったんですね。
まずはですね天然のマグロの稚魚をつかまえて養殖して大きくするところから始めたんですけどマグロはね人が触ると死んでしまうほどデリケートな魚なんですって。
とてもデリケートですね。
研究を続けること9年。
養殖場で大きくしたマグロの産卵に初成功しました。
これがねそのときの写真なんですね。
卵を網ですくって採取して施設でふ化させました。
これがマグロの受精卵なんですがまだまだ簡単じゃなかったんですね。
ふ化したもののマグロの…。
幾つかの理由があります。
1つ目はですねマグロ同士の共食い。
これはね魚の大きさを揃えたりあるいは他の餌を与えることで防ぐことができたんですね。
そして2つ目がマグロの骨折なんです。
(アン)骨折するの?とっても繊細な魚ですからちょっとした音や光で驚いて壁に激突しちゃうんですね。
これで骨折してしまうことがありましてこれもいけすを改良することによって改善されたと。
(柴田)普段海だから境目なんてないんですもんね。
ないですよね。
でこうやって困難を少しずつ乗り越えてですね2002年クロマグロの完全養殖に世界で初めて成功したと。
2004年にですね出荷を始めました。
いかにふ化した稚魚を完全に成長させるかが今後の課題になってるということですね。
(佐々木)今日は…。
(山里)きた!
(山里)きた。
(千秋)おいしそう。
さあ宮下さん。
いかがですか?
(宮下)おお。
やっぱり養殖だとただでさえ先入観があっておいしくないんじゃないかって疑いながら食べると思うんですけど…。
(山里)シンプル。
そうですよね。
さあ新鮮な魚の味にうるさい柴田さんは?
(柴田)おいしいですホントに。
私養殖っていうイメージはでっかい海泳いでないんだから身が緩いんじゃないかとか。
そういうイメージがすごくあるんですけどそんなの全然ないです。
ホントにおいしい。
実はね…。
というわけでですね…。
続いてのテーマはこちらです。
(佐々木)どういうことでしょうか?どんな闘いなのか?まずその舞台となるのはこちらです。
日本なんですね。
(佐々木)いよいよここ日本。
日本を舞台に…。
どんな国がセールスをかけてくるのか?こうした国々です。
さあガスの売り込みといってもぴんとこないかもしれませんけど…。
まず日本で今起きているエネルギー問題に目を向けようと思うんですが。
日本で起きているエネルギー問題って何ですか?原発が止まってる。
その結果。
はい。
原発が停止したことにより今使用している電力をつくっているのは主に火力発電
しかし火力発電に使用するエネルギー価格の高騰で私たちの光熱費は3カ月連続で値上がりすることが決まっています
火力発電の燃料となってるのがこちらですよね。
このように液化天然ガス。
石炭。
そして石油というものが使われているんですがこれは…。
これを日本は輸入せざるを得ないわけですよね。
そうするとこちら。
アベノミクスの影響。
円安が進んでるから輸入品は値上がりしてしまいますよね。
その結果エネルギー価格が上がって私たちの暮らしに大変影響が出てくる。
でもですね…。
ひょっとすると…。
値上がりが止まらない私たちの電気ガス料金
しかしこの状況が一変するかもしれない3大国の激突とは?
ところが…
ひょっとすると…。
それが先ほどから出ています天然ガス。
日本は…。
さあそれぞれの国のセールスポイントがあります。
どんなセールスポイントなのか順番に見ていきましょう。
まずアメリカのセールスポイントはこちら。
これが世界を変えるかもしれないエネルギーのこと。
(佐々木)何かががらっと変わるような。
どういうことなのかといいますとこちら。
シェールガスシェールオイル。
いずれも…。
これ地球上に存在する石油。
あるいは天然ガスの埋蔵量全体を100とした場合ですね。
在来型の油田ガス田。
この部分なんですね。
シェールガスシェールオイルがまだこんなにあるということが分かってきた。
これまでの天然ガスというのはつまり在来型といいますけど砂岩層のこういう地層が湾曲したところ。
こういうところにたまりやすいんですね。
でもたまりやすいんであって必ずたまるとは限らないんです。
だから試しに掘ってみて見つかればいいんですけど…。
その結果コストが非常にかかるものだったんです。
それに対してシェールガスはこちらシェール層があって。
ここにはね必ずシェールガスがあるんですよ。
ですからそれが地下2,000mから場所によっては6,000m。
アメリカだとだいたい2,000mぐらいなんですけど。
ここに掘って取り出せば…。
だから…。
でこのシェールというのが…。
日本でそれを見ることができるんですね。
これは秋田県にある女川層です。
(宮下)よく見る地層。
(アン)地層だ。
そう簡単なもんじゃないんですけど。
日本もですね秋田である程度石油が出ると分かってきた。
ただし日本はシェール層そんなにないんですよ。
シェール層がいっぱいあるところ。
例えばですねカナダのシェール層見ていただきます。
これよく見ると薄い岩がびっしり重なってるの分かります?言ってみればお菓子のミルフィーユみたいな状態。
この薄いミルフィーユ状態の間に天然ガスや石油が入っていると分かってたんですが分かってたんですけど…。
今世界にどの辺りにこのシェール層があるかというとこちら。
世界のこういうところなんです。
(宮下)日本にはないんだ。
残念。
1990年代から2000年にかけてアメリカでこれを採掘する技術が徐々に確立されまして今これが花開いたということなんですね。
現代版ゴールドラッシュともいわれる…
現代版ゴールドラッシュともいわれるアメリカのシェール革命
今回向かったのはアメリカテキサス州にあるシェール層
日本の格安光熱費につながるかもしれないシェール革命の実態とは?
街の中心部から車で20分も走りますとねもうこれですよ。
地下2,000m以上の井戸を掘り下げている現場なんですね。
シェールガスを掘り出すには1,000m以上も掘り下げなきゃいけないでしょ。
それだけの圧力に耐えられる特殊な鋼管。
この鋼管を作ることができるのは日本の技術なんですね。
(宮下)こんな細いパイプなんだ。
はい。
先端がどうなってるかというとこれですね。
特殊合金でできたドリル。
これでおよそ2,100mのシェール層に到達するまでおよそ2週間かけて掘り下げていきます。
これ先ほど見たシェール層とは違ってここのは黒いんですね。
ここのシェールからどうやってガスを採掘しているのかといいますと。
単に垂直に掘っただけじゃ駄目なんですね。
シェール層に達しますと今度は水平に掘っていくんですよ。
こうすることによってより多くの面積からガスを採取すると。
そして強い水圧をかけて人工的に亀裂をつくりだすんですね。
そこに特殊な化学薬品と砂をわっと噴き出してこの亀裂が元に戻らないように固定しちゃうんですね。
そうするとその亀裂からガスがパイプに流れ込んでくるという。
それがこうやってパイプラインを通して精製所に運ばれまして各地にパイプで供給されていくと。
これ一度掘り当てるとどんどん自動的に出てくるんですよ。
(柴田)とり放題ですよね。
今回取材したのは1,000基以上のガス田を持つ…
特別にその社員の方の自宅を訪ね話を聞かせてもらうことができました
立派な豪邸でしょ?4人家族で敷地がおよそ500平方mだそうです。
(アン)お庭どんな感じ?
(佐々木)優雅。
プールだ。
プールですね。
(山里)コマーシャルみたいになってきた。
これがね会社の重役じゃないんですよ。
広報担当の一社員なんですよね。
(一同)へえー。
いかにアメリカでシェールガスがバブル状態になってるかってこれで分かるでしょ。
続いては…
家賃値上がり率全米ナンバーワン
その実態に迫る
ここはシェール革命で沸く町。
コーパスクリスティ
それほど大きな都市じゃないんですけどね。
シェールバブルが起きてましてですねアメリカの名だたる銀行が事務所を構えているお金の動く町です。
テキサス州でとれるシェールオイルはみんなこの港から全米に輸送されているからというんですね。
ここ数年シェール関連の出稼ぎ労働者が激増しているため町では建築ラッシュが
さらなる経済効果も生まれているんです
ここコーパスクリスティの家賃値上がり率全米ナンバーワンなんだそうですね。
シェールオイル関連の労働者たちが集まる町のバーでも話を聞いてみました。
スポーツバーですね。
まあ今後30年でおよそ6割の人口増加が見込まれていると。
経済成長率で世界トップテンのエリア。
これもみんなシェール効果というわけなんです。
(千秋)日本にも何かあればいいのにって思いましたね。
(小野)そうそう。
(柴田)ホントね。
あんな1つのことでこんな町が大きくなるなんて。
(宮下)確かに。
さあ。
じゃあアメリカでどうなってるのかこちらをご覧ください。
シェールガスの生産量の推移。
これアメリカエネルギー省の発表なんですけどこんなに増えてますでしょ。
(アン)すごいですね。
それから世界エネルギー機関IEAというのがですね2025年から2030年ごろにはアメリカが世界最大のエネルギー生産国になると。
それが今度は生産国になっちゃう。
こういう状態をねよくサウジアメリカと。
サウジアラビアならぬ。
サウジアメリカになるなんていう言い方がされるほどになったと。
そして去年こんな発表がありました。
こちら。
はい。
このシェールガスをですね日本に輸出することが許可された。
認可された。
アメリカはやっぱり資源は大事なものだからむやみやたらに外国に輸出してはいけないってルールがあるんですね。
FTA自由貿易協定というのを結んだ国には輸出してもいいよっていうルールがあって日本のTPP参加表明によって言ってみればアメリカと自由貿易協定を結ぶのと同じことになるからじゃあ日本に輸出してもいいですよ。
ということになったと。
中部電力と大阪ガスがすでに輸入することを決めてますから。
(山里)じゃあもう…。
下がるかどうかは分かりませんけど上がるペースを抑えたりあるいは上がるのを抑えることはできるかもしれない。
ただしシェールガスが全ていいことばかりというわけではなくて特殊な化学薬品を使うってのはありましたでしょ?それで一部井戸が汚染されているんじゃないかという。
公害問題も一部ありましてね。
全てがめでたしめでたしというわけではないんですがガスが出たことによってこうやって沸き立ってるところがいっぱいあるということなんですね。
さあ。
じゃあアメリカのセールスポイントはそうでした。
でも…。
カタールのセールスポイントはこちら。
(佐々木)「低姿勢?契約見直しのカタール」低姿勢?はい。
急に低姿勢になったと。
さあ。
カタールってどこにあるのかってことから確認しておきましょうか。
はい。
こちら。
アラビア半島の。
(千秋)ああ。
ちっちゃい。
ここがサウジアラビアでしょ。
その横。
ここの。
この小さな半島があります。
このカタールがですね世界の天然ガス市場でどういう役割を果たしているかといいますと。
シェール革命が起きる前アメリカはカタールからの天然ガスの輸入を増やしていました
そのためカタールは5兆円以上投資しアメリカへの輸出を見込んだ巨大プラントを次々と新設
輸出力を強化していたんです
というのもアメリカが最大の顧客になるはずだったからなんですが…
アメリカではシェールガスが出てくるでしょ。
カタールから天然ガスいりませんよっていうことになりますね。
さあ。
最大のお得意先を失ってしまったカタール。
どうするか?ヨーロッパに売り込みということになります。
これまでヨーロッパは実はロシアが独占してたんですね。
これまではロシアから買わなければいけないからロシアの顔色をうかがわなければいけなかったりね。
カタールから安く売りますよということになればヨーロッパは喜びますでしょ?これまで例えば…。
日本にもこれから安く売ってくれるんじゃないか。
実は日本はですねこれまで価格が上がり下がりがあんまり激しいといけないので安定して買えるようにって長期契約で売ってたんですね。
ところがこのカタールがいやそんな長期契約でなくてもいいですよと。
短期でもいいですよ。
場合によっては安く売りましょうかと低姿勢になったり契約見直してもいいですよというようになってきてるんじゃないか。
ということは…。
日本は…。
(佐々木)これを見てるとシェールガスやシェールオイルがすごく普及したら今までの世界の中における中東諸国の存在感っていうのはだいぶ変わってきちゃうんですか?そうなんです。
(佐々木)ですよね?これまで資源を握ってるっていうのはありましたよね。
そうなんですよ。
だからアメリカもねこれまでとにかく中東のことにずいぶん色々口出しもしてましたでしょ。
やっぱり本音では石油や天然ガスが欲しいからというのがあるわけですけど。
最近ね…。
自分とこでとれるから。
これでまた国際情勢が変わるかも。
革命ですね。
ホントに。
そしてカタールがそうやってヨーロッパに売り込んでくるとさあどうするか。
ロシアのセールスポイントはこちら。
(佐々木)ここは…。
「産直パイプラインのロシア」
この秋プーチン大統領が来日
その背景にある天然ガスパイプライン構想と北方領土の関係とは?
これまで世界最大の天然ガス輸出国だったロシア
ところがアメリカのシェール革命でお得意さまを失ったカタールがロシアの市場だったヨーロッパに格安で天然ガスを売り込み始めました
そのためヨーロッパでのシェアが下がることを危惧したロシアはというと…
日本をはじめとする東アジアに注目し始めたのです
パイプラインがどんな利点があるのかといいますともともと天然ガスを海外に輸出する場合は一度液体にして向こうまで持ってってまた気体にしなければいけない。
ここでコスト掛かっちゃうんですよね。
ところがパイプラインですとそんなものがいりませんから…。
ロシアと日本は…。
(宮下)距離が近いですからね。
その結果…。
これが日露天然ガスパイプライン事業計画というのがあります。
サハリンにガス田がいっぱいあるんですよ。
これ日本の企業も投資してましてね。
でここで出た天然ガスをサハリンまではロシア側が。
そこから先は日本側がパイプラインを引けばですねこうやって天然ガスが供給できるようになるよと。
ですからロシアとしては東に目を向け日本との関係を改善することによってこの天然ガスを売り込もうということになると。
(柴田)ホントに産地直送的な感じはしますもんね。
直で来てるからね。
(アン)そうですね。
さらに言えばロシアがこの天然ガスを日本に売り込むためにはこの辺でほら…。
日本とロシアでもめてる問題があるでしょ。
つまりプーチン大統領は…。
(山里)全部返してくれるかもしれないんですか?いやいや。
そこがまだね。
でも何かよくなりそうですね。
国際情勢って不思議なものでしょ?アメリカでシェール革命が始まったらぐるっと回り回って日本の北方領土問題につながってくるってことですね。
(佐々木)でも日本にとっては何かこう選択肢が増えているっていう感じはすごくしますよね。
(柴田)これって絶対にロシアだけとかアメリカだけになっちゃうんですか?
(佐々木)カタールからもとか?買ってとかそういううまいことできないんですか?当然ですよね。
(柴田)うん。
(アン)全部を1つの国にしなくていいんですね。
だから日本としてはロシアから安く買えるんだけどな。
「アメリカさんどうします?」「カタールどうします?」って。
そうですよね。
(山里)強気だな。
まさに日本で売り込み合戦が起こるかもしれない天然ガスの市場ですが…
先週ウクライナのヤヌコビッチ大統領が国外脱出したのをきっかけにロシアがウクライナ南部クリミア半島で事実上の実効支配を進める事態に
これにアメリカヨーロッパ諸国は猛反発
オバマ大統領は制裁措置を発動
このにらみ合いいかんによっては日本のエネルギー政策も一変するかもしれません
さあ。
続いての闘いはこちらです。
いったいどんな闘いなのか見ていきましょう。
さあ。
ライバルはどこか?
(山里)また…。
中国です。
(佐々木)必ず出てきますね。
また出てきますね。
では闘いの舞台となっているのは…。
日本。
さあこれはいったいどういうことなのか?ということをこれからおいおい説明していこうと思います。
ではこのレアアースを巡る日本の戦績。
さあどうかといいますとこうなんです。
0勝1敗。
さあそれでは早速ですねレアアースを巡る攻防戦。
1敗の原因はどこにあったのか。
そもそもこの闘いの始まりは何だったのか。
こちらをご覧ください。
2010年9月7日
日本固有の領土である尖閣諸島周辺をパトロール中だった海上保安庁の巡視船が…
退去命令を出した
しかし…
そして…
何と追跡する日本の巡視船に対し中国漁船がさらに故意に衝突
海上保安部は中国人船長を…
これに対し当時の中国外務省は…
尖閣諸島は自国の領土と主張する中国から猛抗議を受けた
このとき注目を集めたのが…
17個の希少な金属元素の総称
テレビスマートフォンなどあらゆるハイテク機器に使用され技術大国日本の経済を支えていました
事件当時およそ85%を中国からの輸入に頼っていた日本
しかし事件から2週間後
何と中国は日本への事実上の輸出禁止に踏み切りレアアースの通関業務を停止
日本政府はその4日後中国人船長を釈放しましたが中国はさらにレアアースの輸出関税を引き上げその後価格も高騰
日本のハイテク産業は大打撃を受けることになりました
この一連の中国の動きに対し2012年3月日本アメリカヨーロッパ諸国は…
1年半後。
WTOは中国の輸出規制は不当と大筋で認め是正勧告をするとした中間報告をまとめましたが中国はいまだ3年半前の…
ハイテク産業が大打撃を受けた日本
レアアースを巡るその後の攻防はいったいどうなったのか?
この後…
(佐々木)確かにこの事件をきっかけに中国がレアアースの輸出を規制して「日本どうする?」というのがたびたびニュースになりました。
そうですよね。
それがこの…。
しかし強調したいのはですね…。
これを見ていこうと思うんですね。
これはねやっぱり理由があるんですね。
こちらご覧ください。
世界のレアアース分布図です。
世界各地にあるでしょ。
中国だけじゃないんです。
(宮下)比較的分散してます。
しかし驚くべきなのがこちら。
世界総生産比率。
中国が97%。
(宮下)あんなにあるのに。
(アン)何で?さあそこにはですね…。
それは…。
この人です。
中国の小平。
最高実力者といわれましたでしょ。
いわゆる中国の改革開放政策をして中国の経済が今のように発展したその基礎をつくったのが小平という人物でした。
彼が…。
こちら。
何と20年前からですね…。
中国がレアアースをどんどん掘り出していこうじゃないかって言っていた。
そしてとにかく…。
だからレアアースを掘り出すのにコストが掛からないのと実は…。
だから…。
(一同)掛けない!?掛けない!?えっ!?その結果つまりよその国もレアアースをつくってたんですがコストで全然かなわなくなっちゃった。
結果的に…。
さあこちら見てください。
最初アメリカが結構たくさんやってたでしょ。
ところが小平氏のこの一言。
その後どうですか?
(佐々木)圧倒的。
(柴田)すごい。
(佐々木)ここまで一人勝ちしようということをやっぱりずっと狙ってやってきたということですか?そうなんですね。
資源外交ということになりますね。
簡単に言うとね資源産出国が資源を武器に外交を優位に進めていこうじゃないかと。
さあ中国が世界の9割以上持ってるわけですから。
「さあ中国と仲良くしていないと困るでしょ?皆さん」こういうやり方をしてきた。
日本にしてみれば中国をこんな状態にしてる。
やっぱりレアアースに頼ってるからこんなことになるわけでしょ。
では…。
(宮下)カッコイイ。
それを凌駕できるものがある。
日本の技術に。
こちら。
この写真…。
ここに写ってるのはですね…。
(アン)すごそう。
さらに日本のトップの企業の代表がみんなで一緒に記念撮影をしている。
そのプロジェクトがこちらです。
元素戦略プロジェクト。
これつまり資源の少ない日本としてはレアアースなどの元素を使わないで済むように物質の材料を開発して実用化を目指そうじゃないか。
3年前あんなことがあってこの研究が一挙に加速をしたと。
例えばこちら。
ジスプロシウム削減というのがあります。
ジスプロシウム。
ハイテク機器に欠かせないものですよね。
さあどのように欠かせないのかといいますと。
こちらですね。
ジスプロシウムが入った磁石というのは強力なだけじゃないんですね。
熱に強い磁石なんです。
磁石って実はね…。
それを示す実験があります。
こちら2つの磁石なんですが…。
片方はジスプロシウムが入っている磁石。
もう片方はそれが入っていない普通の磁石。
さあこれに700gの重りをかけます。
それからですねこちら。
今から磁石に熱を加えますよ。
高温ヒーターでこれを熱します。
何が起きるんでしょうか?今から磁石に熱を加えますよ。
どんどん上がっていくとさあこの後何が起きるのか?160度を超えたところで。
ジスプロシウムが入っていない磁石は磁力を失っちゃった。
だからジスプロシウムは強力な磁石を使うのにとっても役に立つ。
あらゆるハイテク機器に使われているジスプロシウム
しかしほとんどを中国からの輸入に頼り価格が他のレアアースに比べて高価なのです。
そこで…
さあじゃあ…。
ざっくりと分かりやすく一例を挙げてみたいと思います。
こちらご覧ください。
こうやってジスプロシウムの原子が例えば20個入っていたとします。
磁石なんですね。
ところがよく見ると働き者とそうでない者がいるんですね。
(千秋)顔が違う。
顔が違うでしょ。
そこで元素戦略プロジェクトがしたことはといいますときちんと原子を並べることによっていわば怠け者も働き者にすることができるんですね。
原子の量を減らしても同じ熱に強い磁石を作ることが可能なんです。
例えばの話ですけど半分でじゅうぶん機能するよということですね。
こういうことを元素戦略プロジェクトは考えた。
こうやって…。
だって考えてみればほら。
昔オイルショックってあったでしょ?第1次オイルショック第2次オイルショックで石油の値段が上がった。
あのとき日本企業がなるべく石油を使わないでって省エネを勧めたでしょ?その結果…。
おんなじだ。
日本の技術ってやっぱりそういうものを持ってると。
それからですね日本の技術それだけじゃないんですね。
こんな努力もありました。
レアアースのリサイクルです。
つまりほら。
今までいろんな…。
じゃあこれを…。
しかしこのリサイクルも中には簡単ではないものもあるんですよ。
特に…。
中でも…
磁力がものすごく強いでしょ。
(アン)大変だ。
そこでですね…。
(柴田)すごい。
まだあるんだ。
(宮下)これも日本?こちらは三菱電機の家電リサイクル工場。
ここでエアコンの心臓部に使われているレアアースのリサイクルが行われているんです。
こうやって中が出てきました。
この部分にレアアースを使った強力な磁石が入ってるんです。
これがどれくらい強力なのか?ちょっとパチンコ玉で実験してみましょう。
こうやって近づけますと…。
ほーら。
はい。
これだけの磁力があるわけですよ。
強力な磁力があるために磁石を取り出せないという。
さあこの会社ではですね尖閣諸島の事件以降5,000万円を掛けてですね独自に研究をしまして磁石を取り出す装置を作り出したというんですね。
さあここからがポイントなんですが。
強力な磁力を消すためにこのボックスに入れて高い電圧をかけるんですね。
ほら。
電圧が何と。
4,000ボルト近い電圧をかけると磁力が消えちゃうんですね。
さあこれまではね早くても15分かかってたものがこれですとわずか1分でレアアースを取り出すことができるようなったということ。
さあ見てください。
いいですか?この後ですけども。
これを。
はい。
ほら。
レアアースがぽろぽろぽろと取れたでしょ。
磁力を失って。
簡単に取り出せる。
ほら。
もうパチンコ玉がくっつかない。
磁力を失った。
これをもう一度…。
これでリサイクルができると。
さあその結果3年たってどうなったのか?こちら。
ほら。
2010年にはこれだけ中国から輸入してたのが今これだけに減っちゃいました。
これだけ減ると中国がどうなってるのか?こうなってます。
これね実際にこれだけ出てたのに。
ほら。
2010年以来輸出枠をここに抑えたんです。
ところが実際の輸出量。
どんどん減ってるんですね。
これだけ言ってみれば…。
そうですね。
まだまだねこれはやっぱりさらにホントにレアアースを使わないでできるように研究は進んでます。
まだまだですけれどもこうやって大幅に減らすことはできてるということですよね。
やっぱり…。
(アン)何かすっきりしましたね。
(柴田)ねっ。
世界と闘う日本。
この後は…
日本は資源がない資源がないといわれてますけど人材という資源があるんですよね。
やっぱりそれを忘れちゃいけないんだろうと思うんです。
日本から部品が届かないからって止まったんですね。
あのときみんなに知ってもらえたんですよね。
日本の技術があることによって世界が成り立ってる。
日本が大変なことになったら世界が大変なことになるってみんなに知ってもらう。
これが一番の国家の安全保障にもなってくるんだろうと思うんです。
でその一方で技術が優れている。
それに安住しちゃって技術があればみんなが買ってくれると思うと意外にそうでもないわけですね。
その技術をどう売っていくのかというところまでひっくるめて日本の総合力というのが問われているんだろう。
そして私たちは決してそれを諦めてはいけないしもっと自信を持っていいんだと思うんですね。
(篠)あんたは美希のこと女として見てる。
(亘)俺が美希をそんな目で見てるわけないだろ!2014/03/08(土) 21:00〜23:10
関西テレビ1
土曜プレミアム・池上彰緊急スペシャル[字]
2014世界と闘う日本!