137億年の物語【オスマン帝国、東ローマ帝国を滅ぼす】 2014.03.08

スリリングな歴史物語を探していて迷い込んでしまったあなた。
さあこの扉を開けて旅に出よう。
そう本来歴史はとてつもなくおもしろい。
今日のタイムトラベルは…。
世界を支配する構造が大きく変わります。
ローマ帝国を滅ぼしたオスマン帝国の王です。
強力なオスマン軍を率いたメフメット2世は最後の砦コンスタンティノープルに迫る。
攻防戦の鍵を握ったのは…。
誰もが初めて見る大砲。
古代から続く大帝国ローマ帝国の滅亡の裏には2020年のオリンピック開催地をめぐり最後まで東京のライバルとなったイスタンブール。
IOC総会の決選投票の直後トルコのエルドアン首相は安倍総理に真っ先に駆け寄って抱擁し祝福と感謝で両国の絆が結ばれました。
ライバルだったトルコの人たちも祝福してくれて嬉しいかぎりですね。
うん。
トルコは親日国で知られる国だからね。
そうなんですよね。
平成24年に外務省が行った調査でトルコ人は日本人に対してこんな印象を抱いているようなんです。
まず日本に関心がありますかという質問に対して非常にあるどちらかというとあると答えた人がなんと61.6%もいるんです。
さらにトルコと日本はどのような関係かという質問に対しては友好的な関係どちらかというと友好的な関係と答えた人が合わせてなんと83.2%もいるんですね。
嬉しいことじゃないか。
そうですね。
私もトルコは好きです。
トルコ料理はフランス料理中華料理に続いて世界3大料理に数えられてますからね。
なんだ…料理の話か。
まぁ確かに特徴的な食べ物が多いな。
そうそう。
シシケバブとかドネルケバブとかですね。
おいしいものが多かったです。
用意がいいな相内君。
おいしそうだったんで写真に撮ってきたんです。
ブロガーかキミは!食べようとしたらちょっと待ってそれ撮ってから!はいどうぞみたいなね。
まぁいい!イスタンブールはアジアとヨーロッパの交差点だ。
歴史の中でキリスト勢力とイスラム勢力両方が支配した街なんだ。
それが独特の食文化を培ったんだろうね。
あぁそうなんですか。
そうだよ。
特に15世紀この人物がイスタンブールに入ったとき歴史の流れが大きく変わったんだ。
誰ですか?メフメット2世だ。
彼はオスマン帝国の王様なんだ。
彼の登場で古代から続くあの大帝国が最後を迎える。
まさに歴史の大転換点だ!よし今日はあの大帝国の最後をひも解き歴史の街イスタンブールの魅力に迫ろうじゃないか。
トルコ第2の都市かつてはコンスタンティノープルと呼ばれ東ローマ帝国の首都でした。
当時の人口は30万から40万人。
キリスト教地域最大の都市として繁栄し…。
とも呼ばれました。
最大の敵イスラム勢力からの攻撃に備えて造られた城壁。
この城壁は堅い守りで知られていました。
断面で見ると三重の構造になっていていちばん外側には水が満たされた大きな濠。
その内側に壁があります。
更に内側にもう一つ壁が設けられているのです。
この城壁やっぱり壁は岩とレンガが混じっていますね。
この強固な城壁と周りを囲む海によってコンスタンティノープルはイスタンブールはかつてコンスタンティノープルと呼ばれていた。
コンスタンティノープルといえば…。
ローマ帝国の首都ですよね?おっ健介今日はさえてるな。
そう330年にローマ帝国の首都になった都市だ。
ローマ帝国が東西に分裂したあともコンスタンティノープルは東ローマ帝国の首都としてその後も1,000年以上にわたって繁栄します。
そこに台頭してきたのがイスラム勢力であるオスマン帝国だ。
オスマン帝国がいつ始まったかっていうのは資料が乏しくてよくわかっていないんです。
中央アジアの一部族がオスマン帝国になったのではないかといわれています。
オスマン帝国は戦いを繰り返し東ローマ帝国の周辺を奪っていった。
東ローマ帝国にとってコンスタンティノープルは最後の砦だったんだ。
そこに登場したのがメフメット2世だ。
メフメット2世はオスマン帝国の第7代の王様です。
強力なオスマン軍を率いたメフメット2世は最後の砦コンスタンティノープルに迫る。
さあそれを迎え撃ったのは?東ローマ帝国の皇帝コンスタンティヌス11世です。
オスマン帝国対東ローマ帝国がどんな結末を迎えるのか?相内君!はい。
まずメフメット2世は山側から攻めます。
でも守りの堅いテオドシウス城壁があってなかなか突破できません。
そこで今度は海側から攻めることにしました。
それに対して東ローマ帝国のコンスタンティヌス11世は金角湾の入り口に鎖を張ってオスマンの強力艦隊の侵入を阻止しました。
こうして必死の抵抗を続けていたんです。
さてこう着状態が続くなかコンスタンティヌス11世のもとにウルバンというハンガリーの武器商人がやってくるんだ。
武器商人?そうだ。
そして今まで見たこともないような巨大な大砲を買わないかと持ちかけた。
それに対してコンスタンティヌス11世は高すぎると言ってその申し出を断ったんです。
これが両者の運命を分けることになる。
実はウルバンはメフメット2世にも大砲を買わないかと持ちかけていたんだ。
両天秤にかけたんですか?そうまさに武器商人だな。
まあウルバンは武器商人として初めて歴史に名を残した人物なんだろうな。
そしてメフメット2世は高値でその大砲を買い取る。
そして8mを超えるその巨大な大砲をテオドシウス城壁の前に並べます。
それと同時にもうひとつ驚きの作戦をとる。
何だと思う?う〜ん…。
トロイの木馬みたいに奇襲作戦ですか?歴史に学んでいるな。
でも残念ながら違う。
正解は鎖で塞がれた金角湾に入るため船で山を越えたです。
えっ!?そんなバカな!山をどうやって船で越えるんですか?フッフッフ!まず丸太で道を作りそこにオリーブオイルを塗ってすべりをよくする。
そして牛や兵隊たちが引っ張ることで70隻の艦隊を山越えさせたというわけだ。
70隻も!?そうしかもたったひと晩でだ。
海からは艦隊の砲撃。
そして山からはウルバンの大砲でコンスタンティノープルを攻めたてます。
激しい戦闘の結果オスマン帝国軍はウルバンの巨砲でテオドシウス城壁をバーンッ!破壊したんだ。
メフメット2世のコンスタンティノープル攻略。
その重要な拠点にやってきました。
あちらに見えるのは征服王メフメットの名前がつけられた橋なんです。
その理由はこちら。
メフメット2世はこの要塞をボスポラス海峡沿いに建設しました。
ボスポラス海峡を通って東ローマ帝国に援助物資を届ける船をここから攻撃したのです。
今でもかなりしっかりした状態でこの要塞残っています。
中に入ってみます。
うわぁすごい!要塞の中って意外と結構広々としているんですね。
ボスポラス海峡を見渡せる場所を目指します。
要塞のいちばん上まで行くには山登りしないといけないんですね。
階段を10分ほど上ると…。
ずいぶん高くまで上るんですね。
階段の間隔も狭いですね。
すれ違うこともできず手すりもありません。
頂上ですね。
ああ見晴らしがいいですね!ボスポラス海峡を見渡すことができますね。
対岸まではおよそ700m。
ここからなら海峡を往来する船に狙いをつけやすそうです。
要塞の中であるものを見つけました。
あっ!これは…。
実際に使われた鎖の一部。
この鎖による金角湾封鎖に対してメフメット2世がとった奇策がボスポラス海峡から船を陸にあげ丸太の道に乗せます。
オリーブオイルで滑りをよくして牛や兵士が引っ張ったんです。
この作戦の成功は東ローマ帝国軍の士気をくじくことになりました。
そしてもう1つの鍵は史上初の武器商人ウルバンの存在です。
ウルバンがメフメットに売った大砲が戦争博物館に保管されています。
こちらがウルバンの巨砲です。
コンスタンティノープルの城壁をこの巨砲が崩したといわれています。
この巨砲なんとこの大砲が戦場でどのような働きをしたのかこちらは博物館が作った映像です。
メフメット2世の号令で突撃するオスマン軍。
そして…。
城壁は破壊されたのです。
こちらにそのあとどうなったんですか?コンスタンティノープルになだれ込むオスマン兵。
そしてコンスタンティヌス11世は自ら敵陣の中に斬りかかりそのまま姿を消したんだ。
壮絶な最期だったんですね。
ああ紀元前7世紀から2,000年以上続きすべての道はローマに通ずとまで言われたあのローマ帝国がついに歴史から姿を消したんだ。
一方メフメット2世はコンスタンティノープルにイスラム的な都市を作った。
これ以降コンスタンティノープルはオスマン帝国繁栄の象徴となったんだ。
キリスト教の街の上にイスラム教の街を作ったの?そうだよ。
それまでキリスト教の教会だったアヤソフィアはモスクへと変わったんだ。
キリスト教の教会がイスラム教徒の祈りの場モスクに造り替えられるとはどういうことなのでしょう?聖堂の周りに4本の塔があるのがわかりますか?あれはミナレットといいます。
イスラム教のモスクには必ずある塔です。
でも一本一本色や形が違うんですよね。
本来は同じデザインのはずですがアヤソフィアの塔はあとから付け加えられたりして色や形が変わってしまったのです。
もともとあったキリスト教の装飾や十字架はすべて外され壁の絵やモザイクも漆喰で塗り固められました。
オスマン帝国崩壊後研究者によって漆喰が剥がされキリスト教の痕跡が見つかりました。
現在は博物館として一般に公開されています。
あっちょっとあれはかなり珍しい光景ですね。
正面の上のほうキリストが描かれています。
その右側にアッラーと書かれているんですよね。
アラビア語でアッラーと書かれた看板とイエスを抱くマリア。
キリスト教とイスラム教が隣り合わせになっているとても珍しい場所です。
覇権の交代を意味したのです。
去年5月イスタンブールから始まった反政府デモはトルコ全土に拡大し死者と多くの負傷者が出る事態になりました。
このデモがどうして起きたのか。
相内君。
はい。
その原因はトルコのエルドアン首相がアルコール飲料の制限などイスラム化政策を打ち出しその結果市民の不満が募っていったんですね。
どうして大部分がイスラム教徒の国なのにイスラム化政策に反発するの?鋭い質問だね。
確かにトルコは9割以上がイスラム教徒だ。
しかし戒律はそこまで厳しくない。
それはなぜか?今のトルコに再建した建国の父ムスタファ・ケマルがイスラム国家ではないヨーロッパ風の国家につくり変えたからだ。
と言われているね。
例えばイスラム教ではお酒を飲むことは禁止されていますがトルコでは許していますしこのように顔を隠している女性というのもほとんどいなかったんですよね。
かつてはキリスト教の街でキリスト文化と交流があったという歴史が背景にあるからだな。
そんな社会でイスラム化政策を進めたからデモが起きちゃったんですね。
さすがは柚乃そのとおりだ。
イスタンブールではイスラム教とキリスト教の文化とが共存していました。
2つの宗教の共存。
ある家族を取材しました。
どうぞ。
イスタンブールで暮らす家族に話を聞きました。
両方の実家はご近所ということです。
皆さんの宗教を聞いてみると…。
結婚となると家族の間で問題はなかったのでしょうか?結婚式の写真を見せてもらいました。
イスラム教徒のセビンチさんがキリスト教の教会で指輪の交換をしています。
ベビーベッドにはキリスト教のお守り。
そしてイスラム教の儀式も行ったんだそうです。
トルコ人にはどうして親日家が多いのか。
そのことについて話すのを忘れていたな。
大きな理由の一つにエルトゥールル号遭難がある。
1889年オスマン帝国は日本の式典に参加するため軍艦エルトゥールル号を派遣した。
しかしその帰り…。
このとき日本人は必死の救助活動を行った。
この出来事はトルコ人に大きな感動を与えた。
エルトゥールル号はトルコの小学校の教科書に載っていたことがありほとんどのトルコ人が知っているという。
それで日本に親しみを覚えるのだ
う〜ん…トルコのことを考えていたらドネルケバブが食べたくなってきた。
腹減ったなぁ…どこ行きゃ食えんだ?ド…ドネルケバブ。
どこ行きゃ食えるんだ?・
(教会の鐘)
(福山)15世紀から続く街並みと快適な都市生活を共存させることはできるのだろうか。
フランス第二の都市リヨン。
その再開発エリアで東芝は最先端のエネルギーマネジメント技術による豊かな街づくりをはじめています。
自らエネルギーをつくりだす次世代ビル。
CO2排出を削減する電気自動車のシェアリング。
既存住宅を壊さずにスマート化。
さらに街全体のエネルギーを見える化することで一人一人が環境に配慮した暮らしやすい街へ。
伝統の街並みと豊かで快適な都市生活が調和するスマートコミュニティの実現。
東芝の挑戦が今世界ではじまっています。
東芝。
荒涼とした大地。
年間300日照り付ける太陽。
この過酷な自然を人々の豊かな生活に生かすことはできるのだろうか。
アメリカニューメキシコ。
東芝はエネルギーマネジメントシステムを中心としたスマートグリッド実証実験に取り組んでいます。
より快適な暮らしを実現するために。
自然エネルギーを効率よくつくりだす。
蓄える。
コントロールする。
電力の需給バランスを保ちおよそ1,700世帯の住宅などに送り届ける。
自然の力を豊かで快適な生活へと結び付けるスマートコミュニティの実現。
東芝の挑戦が今世界ではじまっています。
つながることから未来ははじまる。
東芝。
今週は山口県・長門の旅
自然いっぱいの港町を巡ります
2014/03/08(土) 18:00〜18:30
テレビ大阪1
137億年の物語【オスマン帝国、東ローマ帝国を滅ぼす】[字]

今回の主人公は「メフメット2世と史上初の武器商人」。宇宙が始まってから現在までの歴史を描きます。池上彰の監修で、寺脇博士と相棒の相内助手がドラマ仕立てで解説。

詳細情報
番組内容
15世紀後半、東ローマ帝国の首都・コンスタンチノープルをめぐり、ローマ側とオスマン帝国のメフメット2世が対決しました。奇想天外な作戦でメフメット2世は勝利するのですが、この戦いの裏で、ある人物が大きな役割を果たします。それは歴史上初めて登場した武器商人・ウルバン。戦いの行方の大きなポイントとなったウルバンの暗躍とは?
この番組は…
話題のベストセラー本「137億年の物語」を映像化。「137億年前に宇宙が始まってから今日までの全歴史」という壮大なテーマを紐解く。
寺脇康文が扮するちょっと変わり者の寺脇博士が相棒の助手(相内優香)や生徒にわかりやすく歴史を解説。ドラマ仕立ての不思議な歴史報道番組。
出演者
【博士役】
寺脇康文
【寺脇博士の相棒・助手役】
相内優香(テレビ東京アナウンサー)
【生徒役】
千阪健介、布施柚乃、粟生睦未
【著者】
クリストファー・ロイド
監修
池上彰
ホームページ

http://www.tv-tokyo.co.jp/137/

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ニュース/報道 – 解説
趣味/教育 – 中学生・高校生

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