若い力で地震から一人でも多くの命を守りたい。
ネパールで行われた学生たちが地域の人々に防災の大切さを呼びかけるパレードです。
この列に神戸からやって来た高校生の姿がありました。
(サイレン)本番さながらの避難訓練にも挑戦。
ネパールの学生たちと共にどうすれば防災を広めていく事ができるのか考えます。
初めてこんなのしたんで…指導するのは日本でただ一つの防災の専門学科兵庫県立舞子高校環境防災科の諏訪清二さんです。
19年前に起きた阪神・淡路大震災。
その教訓を受けて出来たのが舞子高校の環境防災科です。
諏訪先生が目指す防災教育は知識を身につけるだけでなくそれを実際に生かして行動する力を育む事。
学校の中だけでなく国内外の被災地に飛び込みボランティア活動などを行いながら生徒たちに自分に何ができるかを考えさせてきました。
そっちにシフトしなきゃダメかなと。
今年1月東京に全国そしてアジアの国々から146人の中高生が集まり学生たちによる防災会議が開かれました。
東日本大震災の被災地からも参加しました。
未来の命を守るために防災を広めていこうと立ち上がった若者たち。
「とにかく逃げる!!」です。
これが一番伝えたいみたいな。
(生徒たち)忘れません。
(拍手)「シンサイミライ学校」いのちを守る特別授業。
若者たちが互いに支え合い学び合ってきた2年間の記録です。
東日本大震災の被災地宮城県で諏訪先生の特別授業が行われたのは2012年12月の事でした。
東京のほとんどの生徒が震災後東北を訪れるのは初めての事でした。
被災地への訪問は今回で5度目です。
家の泥かきなどのボランティア活動をした東松島市の桜井さんの家を訪ねました。
2人は宮本さんが神戸に帰ったあとも手紙を通じて交流を続けてきました。
宝物なの。
(宮本)私もおばあちゃんからの手紙宝物です。
別の箱にちゃんとしまって。
初めて被災地を訪れた…2人のやり取りをじっと聴いていました。
諏訪先生の特別授業。
まず災害に対して高校生に何ができるのか問いかけました。
今日が初めての人から見て何回も被災地に来てボランティアをしている舞子高校生ってどう思います?私もすごい行きたい行きたい思ってたんで少し羨ましいなっていう気持ち。
行きたい行きたい思ってたでしょ。
なぜ行けなかった?やっぱり学校とかもありましたし深夜バスなり新幹線なり行くお金もなかったですし行って泊まるというか夜過ごす場所とかもちゃんと取れるかとかも不安でしたし。
行きたい気持ちはあった。
バスがなかった宿がなかった。
舞子の子は何でやの?行きたい気持ちは?ありました。
バスは?宿は?活動する場所は?ありました。
全部大人が用意した。
行くきっかけがあったのかなかったのか。
それだけ。
気持ちは一緒なんです。
要はできるだけきちんと関心を持ってそして正しい情報を集めて自分にできる事を具体的にやりましょう。
できもしない事をやろうと思わなくてもいい。
自分に何ができるか自分の事をよく知って外にいても関心を持ち続けましょう。
そしてできる範囲の具体的な事をしましょう。
2日目に訪れたのは鳴瀬第二中学校。
海からおよそ200mの場所にあり津波が校舎を直撃しました。
その惨状に言葉を失う生徒たちの中で質問したのは大泉桜高校の植村さんでした。
今先生が思い返してみて「あれも持ってくればよかったな」とかそういうものは何かありますか?あれをしとけばよかったなとか。
(佐藤)やっぱりもっと津波の事とか子供に伝えておけばよかったなって思います。
日常生活の中で。
大人が教えていかなきゃダメなんだなって思っています。
そしてあなたたちももうすぐ大人ですからいっぱいいろんな事考えて下さいね。
そして伝えて下さいね。
自分の頭で考えてそしてそれをちゃんと誰かに発信して下さい。
インプットするだけじゃなくてアウトプットもして下さいね。
授業の締めくくりに諏訪先生ならではのエールを生徒たちに送りました。
今日ここでいろんな事を学んだと思ってる人は僕は偽者だと思ってるんです。
学ぶきっかけをもらっただけ。
僕はいっぱいいい事勉強したからこれで帰ったら何でもできるんだっていうたらそれは偽者だと思う。
この3日間はみんなが自分の課題を見つけるためのきっかけを見つけたのかなぐらいに僕は思ってる。
だからほんとは何をしたらいいか分からないって人もいていいんです。
帰ってから考えたらいいんです。
じゃこれで授業終わりましょう。
はいお疲れさまでした。
(生徒たち)ありがとうございました。
「シンサイミライ学校」から4か月後。
東京・池袋で行われた防災イベントに大泉桜高校の生徒たちが参加していました。
東北で撮影した写真を展示し東日本大震災から2年がたとうとしている被災地の現状を伝えます。
(植村)私たち大泉桜高校はまたこのような機会に参加させて頂く事になりました。
東北で出会った人たちと手紙のやり取りを始めていました。
被災した中学校の佐藤先生から届いた手紙です。
「忙しい毎日の中で思い出して頂いて光栄です」。
お宅訪問をした桜井さんから。
「奈波ちゃんたち若い人たちとの出会いを心からうれしく思います」。
また復興支援団体に入り東北の郷土料理を紹介するイベントなどを企画。
植村さんは東京でもできる支援の方法を見つけ自ら行動を起こしました。
(植村)絆の継続じゃないですけどいろんな人が頑張ってるのを「シンサイミライ学校」で知って私にも何かできるんじゃないかなっていう事から何かしたい何かしたいって終始思うようになって。
自分にもできそうな事あったらすぐに問い合わせたりしていろんな事に首突っ込んでいろんな人生経験させてもらってます。
(一同)命と絆が未来をつくる「シンサイミライ学校」!イエーイ!2013年8月。
石巻西高校で「シンサイミライ学校」が再び開かれました。
全国から100人を超える中高生が集まり次の災害が起きる前に自分たちに何ができるのかを考えます。
植村さんは好きな福祉の勉強を防災に生かしたいと考え始めていました。
若い力で未来に向けて防災を広めていく。
日本の若者たちの取り組みは世界にも広がっています。
舞子高校環境防災科ではスリランカ中国・四川そしてネパール。
アジアの国々に飛び出し現地の若者たちと共に活動を続けています。
去年8月諏訪清二先生は生徒9人と共にネパールを訪れました。
地震防災に関する学生サミットに参加するためです。
2回目の参加です。
古いれんが造りの家が建ち並ぶ首都カトマンズ。
大きな地震が起きれば家屋の倒壊で数万人が犠牲になるという想定も出されています。
地震防災は国の大きな課題です。
やっぱり地震で死ぬのはちょっともったいない。
「もったいない」って言い方おかしいですけどそんなんで死ぬのはちょっとな…と思うのでみんなで一緒に安全な町に住んで少しでも被害を抑えたら…。
ナマステ。
サミットを主催したのはネパールを代表する防災NPO。
南部の町チトワンで3日間にわたって開かれました。
ネパール全土から小学生から高校生まで200人が集まりました。
日本そしてバングラデシュからも参加。
地震防災について話し合い互いに学び合う事が大きな目的です。
サミット初日。
このNPOが力を入れているある防災イベントが行われました。
地域住民に地震から自分の身は自分で守る事の大切さを訴えるパレードです。
生徒たちはそれぞれにメッセージを記したプラカードを持ち町を行進します。
町に飛び出し子供から大人までみんなで楽しみながら防災について考える。
日本が学ぶ事のできるネパールの取り組みです。
これは防災を子供から地域に広めていく取り組みなんです。
まず地震の恐ろしさを知る事。
そして何より大切なのは地震から身を守ろうという気持ちを高める事です。
この学生サミットが始まったのは2001年。
舞子高校の取り組みを学びたいとこのNPOが諏訪先生と生徒を招待したのがきっかけでした。
HanshinAwajiEarthquake.ButIthinkthatKobeEarthquakeismuchmorefamousnotoriousintheworld.もともと英語の教師だった諏訪先生は震災の7年後舞子高校に環境防災科が設立された事をきっかけに防災の道に進みました。
震災を経験した諏訪さん。
災害から命を守るためには自分自身が考え行動する力を育む事が何より大切だと独自の防災教育をつくり上げてきました。
Thankyou.ダンネバ。
(拍手)
(前田)ナマステ!MynameisHarukaMaeda.I’m18yearsold.生徒たちも自分たち環境防災科の取り組みを英語で紹介します。
阪神・淡路大震災の教訓を生かし防災を広める活動を続けている事。
東日本大震災の被害の実態被災地でのボランティア活動など防災を学ぶだけでなく生徒自ら行動を起こしている事を伝えました。
WeactedinTsukihamacoastOkumatsushimainMiyagiprefecture.ダンネバ。
(拍手)地震で大変な思いをしたけどそこから立ち上がって意識を高めていったんですね。
ボランティアなどいろんな活動をしているんですね。
ネパールでも同じような事ができればいいのにと思いました。
会議では3日間寝食を共にします。
会場のあちこちで交流が始まっていました。
サヨナラ。
ハナハッパキ…。
OK!舞子高校の発表に刺激を受けたパルさん。
カトマンズからやって来た中学生です。
パルさんは3年前大きな地震を経験しました。
どうすればいいのかも分からず慌てるだけでした。
防災について学びたいと先生に頼んでこのサミットに参加しました。
自分だけが助かるんじゃなくてみんなで助からないといけないと思いました。
私たち学生はまず親に伝え親から親へそしてその子供へ伝えていきます。
サミットではネパールの学校もそれぞれ自分たちの防災の取り組みを発表しました。
(サイレン)突然会場にサイレンが鳴り響きました。
抜き打ちの避難訓練です。
日本だと外に出ておしまいですがネパールは違います。
前田さんたちが会場に戻ってみるとそこにはけが人役の女の子がいました。
応急処置から救急搬送まで一連で行います。
まさに命を守るための訓練です。
緊張感が…もうウッてなるんで。
みんなもなったよな?なりました。
なりました。
傷口とか超リアルで。
めっちゃ怖かったです。
包帯とか結べても運ぶ知識がなかったなって。
めっちゃ進んでるとこあります。
こういう意識の高さとか。
いよいよサミットもあと1日。
最後に諏訪先生は生徒たちにただ参加しているだけになっていないか本当に自分たちで考え行動できているのか問いかけました。
ここを明日ちゃんとしようっていって具体的にどうしたらちゃんとできるかを考える。
せやからみんなでディスカッションし。
順番に意見言いました。
人の意見いっぱいノートにとりました。
はい終わりっていうのは話し合いでも何でもないから。
ネパールの中でも特に知識が高い人が集まってるこのサミット。
(長井)知識っていうか意識やな。
意識が高い人が集まってる。
サミットを通じて一番印象に残ったのはネパールの生徒たちの意識の高さでした。
しかし長井さんがこんな疑問を投げかけました。
あっすごいな。
自分たちより年下なのによく考えてるなと思ったけど逆にこの子たちはしっかり話してるけどこのサミットに参加してない子供たちはどうなんだろう?やっぱり興味持ってないのかなって思ったり。
こうしたらいいんじゃないかなっていうのをこの舞子生で出してそれを提案するのも大事やけどでもやっぱり日本やから感覚的な事とか考えもやっぱり違うやろうからだから今参加してる人たちネパールの人とかで参加してる人たちにそれを考えてもらうっていう事が第一かなって。
(長井)明日はちょっとでもいい1つでもいいしちっちゃい事でもいいから参加できるようにしてほしいと思う。
(女子生徒)頑張って。
話し合いの結果最終日の目標は…最終日の朝。
朝食もそこそこに3年生が立ち上がりました。
仲良くなったカトマンズのパルさんに体当たりでぶつかります。
Wetell…えっと…。
長井さんの質問を真剣に聞くパルさん。
たとえ片言の英語でも思いがあれば伝わります。
あ〜!長井さんたちから報告を受けた諏訪先生。
更に新しい提案を投げかけました。
まとめた結果を宣言にしてサミットで発表したらどうかというのです。
子供たちに次々に課題を与えやる気を引き出していくのが諏訪流です。
残された時間は昼休みだけ。
1年生2年生も全員取材に走り回ります。
メンバー全員が集めてきた取材メモをもとに宣言文をまとめます。
発表は初めて参加した下級生に任せる事にしました。
2年生の年増佳奈子さんが自ら手を挙げました。
いよいよ発表。
ネパールのパルさんバングラデシュのエランさんと3人で発表する事にしました。
(歓声と拍手)緊張する。
どうしよう。
WearePal,EramandKanako.
(拍手)
(笑い声)ちゃんとやりよったね何となくね。
ええんちゃうかな。
今までの防災教育は知識を持ってる大人が知識のない子供の前でええかっこして知識教えて技能教えてはいそれで終わりやったでしょ。
子供からしたら面白くないと思う。
だからそういう意味で言うたら…自ら考え行動しそれを伝えていく事の大切さを学んだ3日間。
長井さん前田さんたちはネパールでの体験を日本に帰ってどう生かせるのでしょうか。
災害からみんなの命を守るため日本でも若い力が結集しました。
今年1月。
東京・渋谷で開かれた…会議は3日間の合宿形式。
今回で3回目となる全国会議。
舞子高校東京の大泉桜高校被災地から石巻西高校そして和歌山の新庄中学校。
生徒による実行委員会が主体となり運営します。
1年前の「シンサイミライ学校」に参加していた…実行委員として進行などを任されています。
(取材者)緊張してる?アハハハ!あんまり…あんまり…。
なんかこの1年ですごい度胸が変についたんで。
なんか何でもやってみちゃおうみたいな感じの。
今回の会議には初めて海外からも生徒が招かれていました。
長井さんがネパールで交流した…去年夏のネパールのサミットで発表したアクションプランを実行したかどうか早速聞いてみました。
(長井)あぁ〜!そして2004年インド洋大津波で3万5,000人が犠牲になった…2008年に起きた四川大地震を経験した中国の学生です。
(拍手)ありがとうございました。
それではこのあと班ごとに壁新聞を作成してもらいます。
この会議で重要なのは生徒同士が話し合うワークショップです。
初日のテーマは…持ち寄った資料や写真を使って作っていきます。
中身は生徒の自由。
20の班に分かれどんな新聞にするかアイデアを出し合います。
これ防災系?全ての班に舞子高校の生徒が1人入りワークショップを進めます。
同じ班には東日本大震災を経験した東北や東京など将来災害が起こる可能性が高い地域の生徒もいます。
授業で…えこれすごい。
やった事ある?この学校で泊まるってやつ。
ない。
(前田)ないよな。
これ推したい。
これ推すわ。
ネパールのプカーさんの班です。
電子辞書を使ってコミュニケーションを取っていました。
「Heavyrain」大雨です。
ネパールで起こる自然災害とその対応策を紹介します。
こちらの班は東日本大震災の経験を生かそうと次に災害が起きた時どう行動すべきか伝える事にしました。
福島県で大津波に襲われた佐藤さんが自らの体験を語り始めました。
自分はばあちゃんと買い物に行ってて。
海が近くだったから家の隣がすぐ海だったから。
地震のあと帰っちゃって家に。
で一回避難したんだけど家にペットも…動物もいっぱいいたから助けたいっていうのがあったから戻ったら津波がちょうど来て家の前でじいちゃんが流されてるの見たから自分のじいちゃんが流されてるのも見たし周りの人が流されてるのも自分で見たから死ぬって思った。
(女子生徒)めっちゃ怖いね。
(佐藤)怖かった。
何とか逃げて避難所に着いた時にじいちゃん泥だらけになって帰ってきて何とか助かって。
だから震災の時って絶対戻っちゃダメ。
家に何があろうが。
大切なものがあっても自分の身だけは守らなくちゃいけない。
だから絶対に戻っちゃダメだから。
(佐藤)戻ったら危ないほんとに。
それぞれの学校の活動が一つの新聞に。
みんなに見てもらうため張り出し知識を共有します。
そうやって残そうとしてここまで…そういうのにみんなが気が付いてくれたらいいなと思いますね。
ワークショップ終了後会場で学校新聞を配っている生徒がいました。
お願いします。
新聞には震災の記録を残す活動が紹介されています。
電柱にステッカーを巻きつけ津波が到達した高さが一目で分かるようにしました。
2年後防災の専門学科が新設される多賀城高校。
この活動は未来の後輩のためでもあります。
ネパールに行った舞子高校の長井さんと前田さんが多賀城高校の生徒に声をかけました。
(長井)強いで!
(小向)全国で2つしかないからそこの2つのネットワークを太くしておけばもう最強だね。
しかもさ関西と東北やろ?いいね!いいね!気合い入れて!気合い入れて!頑張るぞ〜!
(一同)オー!
(長井)じゃあここからつなげていきましょう。
(前田)頑張りましょう。
いいもん作りましょう。
おやすみなさい。
お疲れさまでした!この日の目的はワークショップで意見を出し合い…中高生が防災にどう関わっていくのか。
5つのテーマに分かれて考えます。
こちらの班は過去現在の災害を未来にどう伝えるか考えます。
舞子高校の吉岡さんは阪神・淡路大震災で実際に起こった事を例に挙げました。
それで話しに行くだけじゃあれだから…別に聞いてもいいんじゃない?うちらが「こうした方がいいです」って教えるのもいいけど…東日本大震災の被災地の生徒の意見を聞いて中高生にできる事を考える班もあります。
今復興予算とか言われてるけどその復興予算の使いみち。
その土地の事をまず知ってからじゃないといけないと思うので。
復興住宅を建設するに至ってもその復興住宅が造られる土地は例えば桜がきれいな所だけど桜を壊してまで復興住宅そこじゃなくて別な所はないのかなとか。
えっと東中にはメッセージとか頑張って下さい的なやつが千羽鶴とかたくさんもらうんですけどなんかこう…頑張って下さいとかうれしいんですけどやっぱり沿岸部の現状とかどうなってるかを目で見てほしい。
(女子生徒)今の現状を見てほしいというのはすごく分かるんですけど舞子高校はボランティアに行かせてもらう機会が多いけど他の学校ってやっぱりそういう機会がないし。
だからなんやろな…。
(小野)私がちょっと考えてたのは東北に来る事が多分一番優先的なんだけどそれができないなら例えば今の時代「スカイプ」とかあと何だろうテレビ電話みたいなものを使ってでも交流できると思うしこういう生の声を聞く事でまた生まれる事もあったりすると思うから。
舞子高校の長井さんの班です。
自分の好きな場所を一つ挙げそこでふだんからどんな防災をしておけばいいか考えます。
コンビニや自分の部屋など身近な場所が挙がる中和歌山県立串本古座高校の濱口さんの書いた場所にみんなが注目しました。
(長井)え〜考えつかんかった!
(男子生徒)面白い。
(長井)「大好きな親友の横」っていうのいいなと思う。
濱口さんがこう書いたのにはある特別な思いがありました。
濱口さんが暮らす和歌山県最南端の町串本。
もし南海トラフ巨大地震が起こった場合国の想定でおよそ2分で津波が到達するとされています。
そのため濱口さんの親友は逃げても無駄だと諦めてしまっているのです。
濱口さんは生徒会に入り仲間と共に防災活動をしています。
最大18mの津波が想定されている串本。
生徒会では想定にとらわれずより高い場所へ逃げられるよう…一人でも多く助けたいんで。
生きてほしいんですよね。
大好きな親友をどうやったら助けられるのか。
ずっと悩んでいた濱口さんはこの言葉を書きました。
日頃からその…とりあえず逃げてっていうのとその子に言っても諦めるんですよ。
「もう自分はいいんよ」とか。
で生きてほしいから諦めるなって…。
長井さんが濱口さんに声をかけました。
串本ほんとやばいんで…。
だからこういうところでどうしたらいいかっていうのをみんなから案をもらおうと思って。
(長井)やっぱりさ私も勉強しとったらこういう事勉強してんねんって熱く語っても全然聞いてくれない友達もいっぱいいて何でやろと思って。
勉強してるうちに恐怖その恐ろしさって分かるねんけど全然分かってくれなくて。
だから濱ちゃんの気持ちはよく分かる。
けどやっぱり起こってからあああの時言ってたんやなって分かってもらうの嫌やから私はしつこくしゃべる。
日頃からその親友と何をしてたら防災につながるかなとか。
濱口さんが挙げた「大好きな親友の横」でどんな防災ができるかみんなが意見を出し合います。
(長井)時間かかるかもしれないけど絶対伝わる。
ファイト!ファイト!ファイト!ファイト!ワークショップを終えたその日の夜。
アクションプランを作るため起草委員会が開かれました。
各班が考えた意見の中から文章を作っていきます。
ふだんから挨拶などで地域と関わりを持つ事。
自分の趣味と防災を関連付ける事。
会のまとめ役は植村さんが買って出ました。
「趣味や特技を生かし復興支援活動します」みたいなそういう事を入れてあげたら?文言が決まっていく中最後の一つをうまく作れずにいました。
みんなが大切だと感じた「寄り添う」という事です。
う〜ん。
なんかそばにいればいい…。
そばにいればいいんだよじゃないけど…。
石巻西高校の永沼君が県外に避難し一時的に転校した時の話をしてくれました。
震災があってそのあとに出会った人たちとか震災に遭ってない人とかと友達になったりして隣にいてもらえる事が一番自分としては安心できたかな。
そばにいてくれたから安心したって言うけどやっぱ安心したっていう事はその前に不安感があったと思うんだけどちょっとそういう一人になるんじゃないかっていう不安あった?ですね。
今までいた環境と急にガラッと変わってしかも自分が想像していたのが学校に行って何ていうんですかね行って被災者だっていうのでバーッと質問がきてあと何日かしたらあとは一人でいるんじゃないかなっていう感じがあったんですけど普通に日常的な会話を振ってきてくれたりして被災者としての扱いじゃなくて普通に一人の人間としての扱いをされたのが安心できたかな。
(植村)ありがとう。
植村さんにある言葉が浮かびました。
なんかそういうところからつながんないかなって今思ったんだけど。
どうでしょうか?いいと思う?
(一同)いいと思います。
アクションプランが完成したのは深夜1時。
6時間かけて考え抜いた5つの提言が出来ました。
全国防災会議の最終日。
3日間の集大成としてアクションプランを発表します。
一人一人の命を守るために中高生にできる事。
参加した生徒全員の決意を込めた言葉です。
今回の全国防災会議でもたくさんの貴重な意見が出ました。
その意見を一人一人が忘れないで実行できるように5つの提言にしました。
(一同)忘れません。
(植村)ありがとうございました。
(一同)ありがとうございました。
(拍手)みんなで支え合い防災について真剣に話し合った3日間でした。
提言をまとめた大泉桜高校の植村さんです。
みんながいたからあそこまですばらしい提言になったんじゃないかな。
みんなが「よかったよ」って言ってくれたのを聞いて頑張ってよかったなってほんとに思ったんで。
そういうのがあると次も頑張ろうって思えるんで。
この春大学へ進学する植村さん。
好きな福祉を学び防災に結び付けたいと考えています。
ちょっと厳しめに言うとくと高校時代いっぱいやった人は大学入ってから続けられる人と何もできなくて落ち込む人に分かれる。
何でか分かる?高校時代まではみんな実は周りの人がいろいろな線路を敷いてくれて列車走らしてくれて切符まで渡してくれてそれを持って乗るだけやった。
大学行ったらそれないでしょ。
それでやる事なくなって落ち込むから。
自分でレール敷けるように。
頑張って下さい。
ありがとうございます。
絆を深めた長井さんと濱口さんです。
やっぱりこうやって防災に関する知識をもっと向上させたいっていう子がこんなにもいっぱい参加してくれたっていうのが何よりいい事だなと思って。
つらい思い出も話してくれる子もいたしまたこうやって濱口さんみたいに友達にいくら訴えかけても見向き…聞いてくれもしないっていう子でもじゃあその子たちにどうやって防災を伝えるのかっていうのが次の課題となって見つかってきたのでよかったです。
これを励みにまた頑張っていきたいと思います。
1月17日。
阪神・淡路大震災の追悼行事が行われる神戸の東遊園地です。
おととしのシンサイミライ学校に参加した石巻東京神戸の生徒たちが集まりました。
失われた命を思い一人でも多くの命を守りたい。
(時報)「5時46分ちょうどをお知らせします」。
黙。
全国防災会議から1か月。
和歌山県立串本古座高校の生徒たちが動き始めました。
大好きな親友の命を守りたいと話していた濱口希さん。
少しずつでも防災の意識を高めてもらうため生徒会で相談し学校で発表する事にしたのです。
自分たちで考えた言葉で伝えます。
ここにいる生徒のみんなには僕たちがこんな発表するって聞いてだる〜とか面倒くさって思っている人はいると思います。
やっぱりしっかり聞いてもらいたいなっていう思いが生徒会みんなにはあるのでしっかり聞いて下さい。
自分たち生徒会は何も活動してないなっていう事に気付いてじゃあ自分たちは何ができるだろうという事で挙げたのが地域との交流というのはゴミ拾いですとかここらに挙がっている全部が地域との交流になるという事で。
なぜそれが防災に関係あるのかなってみんな疑問に思うと思います。
でももし地震が起きて津波が来て知らない人に「逃げろ」と言われるより顔見知りの人に「逃げろ」と言われた方がすぐ逃げると思います。
最後に防災会議で決めた5つの提言を伝えました。
これから生徒会は防災について勉強していこうと思っています。
その中で皆さんとも防災を一緒に考えていきましょう。
よろしくお願いします。
(拍手)生徒たちの反応はまだまだでしたが濱口さんは逆に闘志を燃やしたようです。
どんどん失敗しよう。
何回も伝えて何回も失敗して伝えるのに慣れていきたい。
みんなにもっと分かりやすく伝えたいから学びたいです。
お疲れさまです。
2014/03/08(土) 15:00〜16:00
NHKEテレ1大阪
シンサイミライ学校 いのちを守る特別授業「BOSAIは世界をつなぐ」[字]
日本全国、アジア各国から140人の中・高校生が参加した“全国防災会議”を通して、一人でも多くの命を守るために若者に何が出来るのか、防災教育の可能性を考える。
詳細情報
番組内容
1月、日本全国、アジア各国から140人の中学・高校生が集まって防災について話し合い、発信することを目指した“全国防災会議”が開かれた。中心となったのが、日本で唯一の防災の専門科・兵庫県立舞子高校環境防災科の諏訪清二先生と生徒たち。夏にはネパールを訪問し、国境を越えて、防災について学び合った。一人でも多くの命を守るために自分たちに何が出来るのか、奮闘する中高生の姿を通して、防災教育の可能性を考える。
出演者
【出演】諏訪清二
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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