ソチパラリンピック 2014.03.08

ロシア・ソチでパラリンピックがいよいよ開幕しました。
冬の大会としては史上最多45か国が参加。
日本選手団は旗手の太田渉子選手を先頭に入場。
10日間にわたる熱き戦いが始まります。
生字幕放送でお伝えします
ついにソチパラリンピックが開幕しました。
これから毎日この時間に熱戦のもよう余すところなくお伝えしていこうと思います。
きょうは、開会式などをお伝えしていただきますが一緒にお伝えするゲストは吉木さんです。
開幕という思いですか。
ちょっとオリンピックが終了してから少し期間があったじゃないですか。
ずっとパラリンピックの日本の選手の皆さんのコンディション大丈夫かなと心配しながら全力で応援したいと思います。
特にどんなところに注目していきたいですか?
「ハートネットTV」を通じて、日本の選手の皆さんはより頑張っていると思うので本領発揮されるところを楽しみにしてますね。
とにかく力を出し尽くしてほしいというところがありますね。
開会式のもようからご覧ください。
2014ソチパラリンピック開会式がスタートしました。
ロシアのプーチン大統領です。
そして車いすは国際パラリンピック協会の会長です。
赤、白、そして、青の衣装に身を包んだパフォーマーたちが登場しました。
ロシアの国旗の色3色を表しています。
一糸乱れぬ見事な動きがこれから見られます。
どうですか?これね、この行進、指導したのは実は日本人なんです。
清原伸彦さん。
日本体育大学で集団行動という行進パフォーマンスを指導をしているんですね。
やりますね日本体育大学で。
ここの部分は日本の文化が入ってるということですね。
ロシアの国旗が出来上がりました。
すごい。
この国旗がゆっくり波打ちます。
バレエダンサーたちが登場してきました。
このパフォーマンスのためにモスクワやサンクトペテルブルクなどロシア中のバレエ学校から6歳から15歳の104人が選ばれました。
4か月にわたって毎日、練習を続けてきたそうです。
年末年始以外は、かなり厳しい練習だったそうですよ。
名誉でしょうね。
ここで踊るのは。
雪の結晶になりました。
そして最後は羽根の形になりました。
佐藤さん見覚えありますよね。
きれい。
ソチパラリンピックの聖火のトーチの形を表しています。
すてきですね。
前半のショーが終わっていよいよ選手たちが入ってきます。
最初の入場国はオーストラリアです。
この順番はアルファベットではなくロシア語のキリル文字の順です。
笑顔で登場です。
オーストラリア9人の選手全員がアルペンスキーに出場します。
大きな歓声。
2016年次回の夏の開催地ブラジルです。
冬の大会には今回、初めての出場です。
ブラジルは熱すぎるので冬の競技をするのは簡単ではありませんでしたがソチに来られてうれしいですということばが返ってきました。
大きな歓声。
ウクライナです。
すばらしい。
きょう記者会見がありましたね。
ウクライナ南部のクリミア半島がロシア軍に事実上、掌握されていることに反発してウクライナパラリンピック委員会事態がよくならない限りボイコットするとしていました。
しかし、ウクライナ現状に対して保つためにボイコットしないで参加することを明らかにしました。
入場行進は1人ですね。
日本の登場です。
アルペン、クロスカントリーバイアスロン3つの競技に20人の選手が出場します。
IPC理事の山脇さんですね。
太田渉子選手です。
左手に障害があります。
16歳で出場以来今回が3回目の出場の太田渉子選手です。
大きな旗は何回も皆さん振ってますね。
笑顔です。
森井大輝選手です。
全力で戦う姿を通じて挑戦することのすばらしさを伝えたいとも話していました。
今回、日本選手団金メダル3個以上を含む10個以上のメダル獲得を目指しています。
大きな歓声この完成は、最後の国ロシアです。
地元ロシア、選手69人の入場です。
ロシアといいますとクロスカントリーやバイアスロンに宮崎さん絶対的な強さを誇りますね。
すべてのカテゴリーで確実にトップ3にロシアの選手が入ってきていますのでまさに強豪国といえますね。
プーチン大統領による開会宣言です。
2014年ソチパラリンピック冬季大会の開会をここに宣言いたします。
♪〜
選手宣誓です。
ロシア代表の選手です。
アルペンスキーの選手です。
巨大な砕氷船。
氷を砕く船です。
相当大きいですね。
44mの長さがありますこの船です。
船の名前が現れました。
ミールといいます。
ロシア語で「平和」。
または「世界」という意味があります。
人々の間にある壁を砕きともに手をつなぐため新しい道を作る。
この船は、そんな未来の象徴として描かれています。
船が去った後氷の破片がことばを作りました。
ロシア語の「ヴメスチェ」。
意味は「一緒に」。
そして言葉はもう一つ形作られようとしています。
為末さん。
「Together」ですね。
英語で一緒にという意味です。
♪〜そして、最後は氷の破片で作られたパラリンピックのシンボルです。
私は炎。
パラリンピックの光と火です。
私は光を選手たちの精神と感情に注ぎます。
私は、多様性、環境生態光です。
この活動はパラリンピック大会の中で大事に守られています。
スポーツは政治宗教、経済、人種、障害の有無性別性的思考あるいは民族で差別をしません。
私は自由、友情壮大なスポーツの祭典の炎です。
それは、一人の人間の人生は美しく神聖であるという尊い信念によって火がつけられたのです。
私は炎です。
私は、ここにいます。
これから聖火台に火がともされます。
パラリンピック発祥の地といわれるイギリスのストーク・マンデビルで点火された聖火と一つとなりました。
その長い長い道のりはここフィシトオリンピックスタジアムでゴールを迎えます。
そして、パラリンピッククロスカントリーで金メダル6つ銀メダル3つなど複数のメダルを獲得していました。
この競技場をスタジアムを出て外に点火台があります正面に見えてきました。
火の鳥が見えてきました。
これから聖火台に火がともります。
これから進んでいきます。
炎が進んでいきます。
そして、この炎は聖火台を駆け上ります。
灯がともりました。
熱い戦いが、今、幕を開けます。
聖火台の炎を見ますと私たちの応援の炎もぽっと燃え上がるような気がしますね。
うわーついに始まったっていう高揚感にあふれましたね。
でも、まさかパラリンピックで日体大の集団行動が見れるとは思いませんでした。
それも冒頭のほうでしたからね。
ちょっと、おっ…と思いましたね。
ユニークな開会式でしたね。
きょうから10日間あの感動と興奮をもらったオリンピックのあのソチで熱戦が繰り広げられます。
その大会の概要をご説明しましょう。
行われるのは、こちらの5競技。
72種目です。
日本は、このうちの3競技アルペン、バイアスロンクロスカントリーに出場します。
日本選手団は総勢20人です。
吉木さんこの中で注目されている競技はありますか?
やっぱりアルペンは日本選手の皆さんの実績、実力ともに十分備わっていますので見応えが、たっぷりあると思うんですけれどもでも、バイアスロンやクロスカントリーも強豪国はたくさんあるんですけど強豪国に対しての対策は入念にされていらっしゃったのでそれも本当に楽しみですね。
ちょっとメダルも期待がかかるところなんですが前回大会は、ちなみにバンクーバー大会は11個でしたので今大会は、どのくらい獲得していただけるでしょうか。
番組では選手への応援メッセージも募集しています。
あすから始まります競技を前に選手たちはどのような表情なのか気になりますよね。
現地で取材していますスポーツジャーナリストの宮崎恵理さんにお話を伺います。
よろしくお願いいたします。
宮崎さん、開会式間近でご覧になって印象はいかがでしたか?
とっても感動的な演出でした。
今回ソチ・パラリンピックは大きなテーマとして「Together」ということで「みんな一緒に」ということをテーマにしてすばらしい演出がされたと思います。
今回、日本選手団の入場行進のときには皆さんとてもリラックスしていて旗手の太田渉子選手をはじめとして皆さん、とてもいい笑顔でした。
ウクライナの出場は、本当に開会式の直前に決定いたしまして入場行進のときには出場は決定したんですが旗手の方、選手1人だけの入場という形になりまして感動的な開会式の中では、少し異様な雰囲気といいますかそういった光景が見られました。
宮崎さん、天候のほうはいかがでしょうか?
天候なんですけれども東京よりもあったかいかもっていう感じでですね山の上でも15度ぐらいまで気温が上がったりしていますので日本のゴールデンウイークのようなスキー場のようなまるでシャーベットのような雪質なんですね。
それを攻略するのに各国の選手みんなとても苦労しているようなんですがその高い技術力を求められるというところでは日本人にとってはとても有利なコースだということで日本人選手たちはみんな、このアドバンテージを生かしていきたいというふうにそういった形で、皆さん語ってくれていました。
宮崎さん、今後どんな点に注目しながら取材、進めていきたいですか?
アルペン選手のほうはもちろんチェアスキーと呼ばれる座って滑る選手の活躍大変、期待されます。
こちらは表彰台を独占するということも可能性も高いのでぜひ、皆さんには注目をしていただきたいと思っているんですけども。
もう一つ、あと立って滑る選手のほうもとても調子がよくて実際、滑降という非常にスピードの出る公式トレーニングを見ていたんですけどもその中で三澤拓選手なんかは全体の中の5番、6番といったようなそういったタイムで滑ってきていまして本人もとても手応えを感じていたようです。
こういった立って滑る選手もやはり期待したいなと思っております。
あと、クロスカントリーバイアスロン。
きょうはバイアスロン期待のバイアスロンが初日、行われますけどもこちらも座って滑るカテゴリーの久保恒造選手をはじめ前回、クロスカントリースキーで銀メダルを取った太田渉子選手や出来島桃子選手なども出場しますのでこちらも初日からメダル、ぜひ期待したいなというふうに考えております。
宮崎さんも体に気をつけながら取材、進めてください。
どうもありがとうございます。
ありがとうございました。
ここからは注目の競技、選手をご紹介していただくのに早速、吉木さんにこれ、アルペンで使うチェアスキーなんですね。
実際に座ったの初めてなんですけどもお尻が、ぎゅーっと締めつけられてすごくフィットしていますね。
体に合わせてるということなんですね。
実際、このチェアスキーはオーダーメードなので一人一人の体にフィットしている形にしてもらっているみたいですね。
それでいてこちら、下にサスペンションがあるんですよ。
これは衝撃を吸収する仕組みになっていまして。
私、押してみますね。
なんか、どうですか。
伸び上がりといいますか。
すごく繊細な伸び上がりで実際にまさに、ひざの役割なのでとても大事な部分なんですね。
それでいて、こちらのこのストックなんですけどこれはアウトリガーといって先に小さなスキーが付いていますよね。
これで、細かいバランスを取りながら滑るっていう形になっていますね。
こうした日本の技術っていうのが世界最先端のもので世界のトップクラスの選手もこれを使ってる人が多いと。
だけれども最先端ゆえにとても、使いこなすのがすごく難しいんですよね。
ですけれども日本選手の皆さんはちゃんと乗りこなせるように対策や訓練をされていますので皆さん、間違いなくメダルを狙えると思いますね。
特に男子は今回、世界最強チームといわれています。
こちらのVTRご覧ください。
まずは前回のスーパー大回転銀メダリスト、狩野亮選手。
滑降など高速系の種目を得意としています。
時速100km以上。
狩野選手の武器はそのスピードを落とさずに曲がる高速ターンです。
秘密は板の後ろの部分だけを雪面に押し当てて滑る独自の技術。
摩擦による抵抗が少なくスピードを落とさずターンができます。
技に磨きをかけ、狩野選手は2大会連続の金メダルを狙います。
スピードの狩野選手に対し圧倒的なテクニックを誇るのが鈴木猛史選手。
得意とするのは細かいターンを繰り返す回転。
この種目で鈴木選手は昨シーズンの世界チャンピオンに輝きました。
強さの秘密はアウトリガーでポールをなぎ倒して滑る技術。
通常、チェアスキーではポールを体に当てながらターンします。
一方、鈴木選手は手を前に出しポールをなぎ倒すことで次のターンに素早く移行できるのです。
卓越したバランス感覚がなせる技です。
過去2回の出場では逃してきたパラリンピックの金メダル。
鈴木選手にしかできない技で頂点に挑みます。
つわものぞろいのチェアスキー男子日本代表を支えるチームの大黒柱森井大輝選手。
森井選手は、どの種目でも勝てるオールラウンダー。
おととしには日本人で初めてワールドカップ総合優勝も果たしました。
森井選手は世界のトップにいながらチームの底上げにも率先して取り組んでいます。
パラリンピック史上最も難しいといわれるソチのコースを想定した国内合宿。
急斜面でのライン取りが攻略の鍵となります。
チームメートは、この難コースに苦戦を強いられます。
そんな中、森井選手は誰よりも速く滑って見せます。
今のも3分の1ぐらいはいいぐらい。
そして急斜面でのライン取りを惜しげもなくチームメートに教えます。
仲間とともにすべての種目で金メダルを狙います。
そして、女子の注目は17歳の高校生、村岡桃佳選手。
スポーツとの出会いは小学校2年生のときに参加した障害者スポーツのイベントでした。
その後さまざまなことに挑戦した経験が彼女を大きく変えていきます。
中でも村岡選手が最も、のめり込んだのがチェアスキーでした。
そして、中学生のとき目の前で見た日本代表の滑りに魅了されパラリンピックを目指すようになりました。
ことし1月、アメリカで行われたワールドカップで初優勝。
さらに日本のトップ選手が集う国内の大会でも優勝を果たしました。
成長著しい村岡選手が初めてのパラリンピックの舞台に挑みます。
そんなアルペン日本代表チームは3月1日にソチ入り。
本番が近づく中、選手たちは力強い決意を語ってくれました。
世界最強と呼ばれる日本アルペンチーム。
ソチの舞台で、どんな活躍を見せてくれるのでしょうか。
私は実際、狩野選手や鈴木選手とお話させていただいているんですけども皆さん、本当に仲がいいんですね。
チームが。
仲がいいだけではなく自分たちでどんどんお互い強くなっていこうという切さたく磨の気持ちがあるので本当に一体感がすばらしくてなので、より金メダルに近いんじゃないかなって思いますね。
ライバルなのにチームとして一体感があるって珍しいことですしすばらしいことですよね。
ちなみにですね滑降の公式練習が行われまして行われましてその結果なんですが鈴木選手が1本目1位だったということで。
2本目も2位だったんですね。
狩野選手、1本目はだめだったんですけど2本目は3位ということで回転の選手がかなり好成績を収めるということはとてもテクニカルなコースなんじゃないかなと。
鈴木選手は、ちょっと天候が少し悪いじゃないですか、ソチは。
コンディションがよくないときもありますよね。
だけどコンディションが悪ければ悪いほどすごく気持ちが盛り上がるとおっしゃっていたのでそれゆえなんでしょうかね。
すごく本番が楽しみですね。
どんな結果になるんですかね。
楽しみになってきました。
世界のトップレベルで活躍しているのはアルペンだけではありません。
クロスカントリーバイアスロン、ご紹介しましょう。
起伏のあるコースを走破するのがまず、クロスカントリー。
そのクロスカントリーに射撃を加えたのがバイアスロンです。
日本からは8人の選手が出場します。
続いては、このバイアスロンクロスカントリーの注目選手をご紹介しましょう。
2大会連続の金メダルなるか。
新田佳浩選手。
クロスカントリーの第一人者で長野大会から5回連続のパラリンピック出場です。
新田選手は3歳のとき農機具に左腕を挟まれひじから先を切断しました。
前回のバンクーバー大会悲願だった金メダルを2つ獲得。
頂点へと上り詰めました。
そして迎えるソチ大会。
レベルの向上が著しい世界と戦うためにレース後半も走り抜く強じんな肉体をつくりあげました。
パラリンピック連覇へ。
新田選手がソチで躍動します。
日本女子のエース太田渉子選手、24歳。
トリノ、バンクーバーに続いて3大会連続の出場です。
過去の2大会では銅メダル、銀メダルを獲得。
迎えるソチ大会では3度目の正直悲願の金メダルを目指します。
岩手県内の高校に通う阿部友里香選手。
18歳の高校3年生パラリンピック初出場です。
阿部選手は左腕にまひがあり右腕だけでストックをついて競技をしています。
岩手県山田町出身の阿部選手。
中学3年生のときに東日本大震災で被災しました。
被災後、本格的に競技を始めた阿部選手。
インターハイの強豪校に進学し厳しい練習を続けてきました。
そして、僅か2年でパラリンピックの出場権を獲得しました。
初めて挑むパラリンピック。
支えてくれた人たちへの感謝を胸に阿部選手がソチを疾走します。
バイアスロンシットスキーの注目は久保恒造選手、32歳。
昨シーズン世界ランキング1位。
この種目で最も金メダルに近い選手です。
久保選手の持ち味は正確な射撃です。
10m離れた先の的。
直径は僅か1.5cmしかありません。
久保選手は、この射撃の技術で世界と戦ってきました。
前回、初めて出場したバンクーバー大会。
メダル候補といわれていた久保選手。
しかし、最高成績は6位。
メダルには届きませんでした。
勝ったのはロシア。
大きな体を生かしたダイナミックな走りと圧倒的なスピードで表彰台を独占しました。
久保選手にとって、実力の差を思い知らされた大会でした。
打倒ロシア。
久保選手はメダル獲得を目指し地元の大学でスポーツ科学を研究する専門家を訪ね練習を、一から見直しました。
課題はスピード。
短い距離を全力で走るトレーニングを積み重ねました。
久保選手は4年前の雪辱をソチで果たします。
地元のロシアの声援というのはすごそうですけどね。
体格差が、やっぱりあるのでそこが難しいなと思うんですけれども、でも久保恒造選手はそういった気持ちにも負けずに対策を練りに練ってロシアに勝つために頑張ってらっしゃるので、本当に楽しみですね。
オリンピックの借りはオリンピックでしか返せないとよく効きますけどね。
パラリンピックでぜひ今度の大会でそれを返してもらいたいなと思います。
初めて出場する阿部選手なんかも、ぜひ力を出し尽くしていただきたいなと。
岩手出身の阿部選手は日本の皆さんもすごく応援されていると思いますね。
技術レベルのすごさとか頑張りを応援するだけではなくてまた、ちょっと違った見方があるということでここでソチパラリンピックナビゲーターの為末大さんが脳科学者の茂木健一郎さんにパラリンピックの魅力を伺いましたのでご覧ください。
こんにちは。
よろしくお願いします。
ソチパラリンピックナビゲーターの為末大さんが訪ねたのは脳科学者の茂木健一郎さん。
茂木さんから見たパラリンピックの魅力とは?
パラリンピックの見方はね福祉っていう捉え方から競技っていうふうに変わってきてる気がするんですよ。
今は、ここまでしかできないんだけどここまでって。
それを積み重ねた結果パラリンピックへの出場があるわけなんでそこのチャレンジの姿勢ですかね。
それと、脳科学的に言うと自分ができない限界を越えたときにドーパミンという物質が出て回路を強化するわけなんだけどこのドーパミンというのは自分ができないと思ってたことができたときに出るんですね。
為末さんもそれを続けてきたわけでしょ。
自分の限界超えてきたんでしょ。
ある意味オリンピアンのほうが彼らよりもドーパミンが出た回数…チャレンジの回数が多いともいえるかもしれないですね。
何かを失うということは本当に大変なことだしいろいろ苦労するけどその分、ほかの能力が出てくるっていうところがあるんですね。
決して、私は障害を持たれてる方はわれわれと比べてマイナスなだけじゃないんですよ。
プラスもあるんですよ。
バイアスロン視覚障害のクラス。
ヘッドフォンから聞こえる音を頼りに的を打ちます。
的に近づくほど音は高くなりそれを聞き分けて狙いを定めるのです。
視覚に障害がある場合脳はそれを補うため聴覚が発達するよう働きかけるのだといいます。
選手たちは、練習によってさらに感覚を研ぎ澄ましていきます。
目に関わる脳の発展が先天的だとそれが…。
われわれよりもすごい能力を持ってる方がいるんですよ。
カレンダーのスケジュールを読み上げるソフトがあるんですけど3倍、4倍速で読み上げるんですね。
われわれが聞いても何も聞こえないんですね。
全部聞き取ってしまう。
世界の頂点で戦うことそれは、アスリートがみずからの限界を越える可能性を秘めています。
時速100kmで滑るチェアスキー。
極限状態の中で最高のパフォーマンスを引き出す瞬間に脳の中では何が起きているのでしょうか。
いわゆる一般の世界における適応っていうんですかね。
これを越えた先にある難しさというのがなんか…。
脳科学的に言うといわゆるフローとかゾーンですよね。
集中してて時間の流れが感じられないくらい。
リラックスしてるんだけど実は最高のパフォーマンスができるというフロー状態とかゾーンと呼ばれる状態って為末さんも何回も経験されていると思うんですけど。
そういうことを考えると誰でもフローに入れる可能性があるっていうのを彼らが実現してるっていうことですね。
ですから障害があるということはフロー状態。
あるいはゾーンに入ることの邪魔にはならないと。
僕、これはすばらしいメッセージだと思います。
というのは、脳の研究をしてる立場からいうと、フロー状態ゾーンっていうのはすばらしいんですよ。
一番学びが深いしパフォーマンスも最高になるし。
障害があるからってそれを諦める必要がない。
これが僕ね、すてきなことだなと思いますけどね。
そうですね。
脳科学の観点からパラリンピックを、こう見るとおもしろいんじゃないかっていうのがあれば。
人間は誰でも個性を持ってるんですね。
体形も違うし、体の大きさとか性格も全部違う。
その中で人生のチャレンジをしているんで。
限界があるんだけど可能性もある。
それをわれわれの脳科学で使うことばで言うとスペクトラムというんですね。
ここからは正常で、ここからは障害だって、はっきり分かれているんじゃなくてそれぞれ個性があってスペクトラム虹の色みたいにいろんな個性がある。
その中で自分は特化する。
スペクトラムの中にオリンピックもあるしパラリンピックもあると。
でも全部つながっていると。
そういうふうに考えるとパラリンピックの競技っていうのは自分のことでもあるし競技を見るのがより楽しみになると思いますけどね。
このお話を聞くとつながっているのでより応援する気持ちが入りやすいかななんて思うんですけど。
実際、私狩野選手とお話しているときに茂木先生がおっしゃっていたフロー状態なんですけど車と変わらない速さで滑られるんですよ。
狩野選手も。
そういうときって景色ってどう見えるんですか?って、お聞きしたらゆっくり時間が止まっているように見えるんですっておっしゃってたのでまさにこのことだなって思って。
ハンデのある部分を別の能力で補いそれが、より研ぎ澄まされるというのは何よりも未知の可能性が秘められているんだなって感じますね。
私たちも経験できない部分があるかもしれません。
ソチパラリンピックからはあすからは競技結果をお伝えしてまいります。
アルペン男子滑降。
座って滑るクラスには高速系のレースに強い狩野亮選手が出場します。
バイアスロン座って滑るクラスに期待の久保恒造選手。
立って滑るクラスにはバンクーバー大会のクロスカントリーで2つの金メダルを獲得した新田佳浩選手。
女子では、これまで2大会で銀メダルと銅メダルを獲得している太田渉子選手が出場。
3度目の正直で金メダルを狙います。
すでに見どころ満載です。
楽しみですね。
ここで皆さんからの応援メッセージを紹介してまいります。
吉木さん、お願いします。
こちらは埼玉県の10代の方です。
私と同じ年の村岡選手が夢に向かって懸命に努力する姿や精いっぱいチャレンジしている様子を見るたびに私も何か頑張ってみよう一生懸命努力しようという気持ちがわいてきていつもたくさんの勇気や希望をもらっています。
ソチでも村岡選手のキラキラした笑顔が見られますように。
これからも応援し続けます。
あすも午後4時からNHK総合テレビで放送しますのでぜひ、お楽しみに。
2014/03/08(土) 15:05〜15:50
NHK総合1・神戸
ソチパラリンピック[解][字]

障害者スポーツの祭典がいよいよ開幕。感動の開会式をハイライトで。注目の競技と選手は?日本勢、メダルへの期待▽対談企画「為末大×脳科学・茂木健一郎」

詳細情報
番組内容
障害者スポーツの祭典がいよいよ開幕。感動の開会式をハイライトで紹介。▽注目の競技と選手は?日本勢、メダルへの期待。▽対談企画「為末大×脳科学・茂木健一郎」パラリンピックの可能性とは?▽ゲスト:吉木りさ▽応援メッセージを募集中!<FAX>03−5455−8198 <メール>http://nhk.jp/paralympic <ツイッター>@NHK_Olympic
出演者
【出演】吉木りさ,與芝由三栄,【VTR出演】茂木健一郎,【ソチパラリンピックナビゲーター】為末大,【リポーター】宮崎恵理

ジャンル :
スポーツ – オリンピック・国際大会
福祉 – 障害者

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