Crossroad <矢野顕子> 2014.03.22

その声とピアノが作り出すのは唯一無二の世界。
そしてこの方はこんなふうに…。
拠点をニューヨークに移して24年。
この街で生きる理由とは?ソロデビュー38年の今なお彼女の創作意欲はとどまるところを知らない。
(ピアノ)もう1回お願いします。
音楽への飽くなき情熱と挑戦。
更に進化し続ける矢野さんを3か月にわたって取材しました。
人の行く道は一本道とはかぎらない。
突然に岐路が現れ進路を選ぶことで旅路は続く。
この人はどんな道を歩むのだろう?矢野さんはこのデパートの大ファン。
99年には勝手に『ISETAN−TAN』という曲まで作ってしまったほど。
今日は休業日なのにいったいなぜここに?去年伊勢丹の象徴タータン柄が一新されたお祝いに矢野さんはオフィシャルソングを書き下ろしました。
実はこの日その曲のビデオクリップが店内を舞台に撮影されたのです。
バックで踊るのも実際に伊勢丹で働く方々。
子供の頃から大好きで通っていた場所がこんなかたちで作品になりました。
矢野さんは21歳でソロデビュー。
テレビCM映画音楽なども手がけその独特な歌声は誰もが耳にしたことのあるアーティスト。
またピアノがある場所ならライブを何よりも大切に活動。
最近ではその場で生まれるスリリングなそれでいて心地よい音楽がファンを魅了。
そして矢野さんはもう20年以上仕事のたびに来日する生活を続けています。
風情あるレンガ造りの建物が並ぶグリニッジ・ビレッジは文化人やアーティストたちが多く住まうエリア。
矢野さんも今この街で暮らしています。
ここは行きつけのコーヒーショップ。
そのときの気分でオススメのものとかあのお兄さんすごく私の好み知ってるんで今度はこれどう?これどう?みたいな。
ちょっと高いんじゃない?っていうことで2分の1ポンドの4分の1ポンドで。
でそれでおいしかったら更にまた買いに来るわけです。
続いてジュエリーショップへ。
衣装を自分で用意するという矢野さん。
この店のアクセサリーはお気に入りだそうです。
趣味がね〜いいんだよね〜。
あっあの35歳のときでした。
現在はアパートメントで猫のちいずと二人暮らし。
このアパートに移ってきたときには4匹いたんですけども次々にみんな死んでこの子がもう最後ですね。
部屋には愛用のグランドピアノ。
考えてみるとすごい…。
口から出すとすごい数字なんですけどね。
ざっと50何年でしょう?音楽好きの両親のもとピアノを始めたのは青森に引っ越した3歳の頃でした。
今日は何々ちゃんが休んでてね…みたいなことをお母さんに言うのを言葉ではなくて私はそれを弾いてやってたようです。
ピアノでものを語る少女はやがてジャズの即興性が自分には合っていると感じジャズピアニストに憧れるように。
そこで軽音楽部のある東京の高校へ進学を決め上京。
この日も今の気分を即興で。
なんとなく曲のようなフォームが…できつつ…。
(ピアノ)
(スタッフ)やっぱりそういう今みたいな流れのなかからホントに曲になることもあるんですか?そういうなかから曲になることはとてもよくあります。
では先ほどの即興演奏も曲になる。
と思いきや…。
早い…忘れるの早くないですか。
コンサートで1回1回皆様に観ていただくっていうときは同じコンサートを同じ内容ですることができないんですね。
アメリカニューヨーク。
ミュージシャン矢野顕子さんはここに暮らして24年。
子供の独立離婚。
この街でいくつかの人生の節目を迎え更になおもここで生き続ける理由とは…。
ここが好きですね。
もしそうするならばずいぶんやりやすくなることがあることもわかってるんですが何がいちばん大切…より重要なことを見極めるっていうふうに考えると世界中から才能が集まってくると言っても過言ではない街ニューヨークで日々天才たちとわたり合い表現をしながら生きる矢野さん。
自分が音楽家であり続けるためにはこの街の厳しさが必要なのだと言います。
モノをちゃんと考える街なんですここは。
安楽な暮らしができていたかもしれない。
そんなニューヨークで矢野さんがいちばんお気に入りの場所を教えてくれました。
目の前にはハドソン川。
桟橋の端っことか行きますか?寒い?みんな大丈夫?この日の気温はマイナス5℃。
私的には全然オーケー…。
うちちょこっと夕日が見えるんですよ。
だから沈む頃になるとパッと見て行けそうだなと思うと走ってって…。
かなり走ります。
っていうのはもう刻一刻と変わっちゃうんで。
それを収めたときはすごく嬉しいですね。
フゥーフゥー!二度と同じものはない。
この夕景も矢野さんの音楽も。
去年の暮れ。
こんばんは矢野顕子です。
毎年この時期になると帰国して開くさとがえるコンサート。
もう20年近くも続いている矢野さんにとってもファンにとっても大切な冬の風物詩。
毎回さまざまなゲストを迎えるステージ。
今回はこの方が登場。
準備していくわけじゃなくその場その場でパッて思いついたことがそのまま音にできる人なんで…。
その瞬間の心のままに本能で音を紡ぐ。
一度かぎりの演奏が観客を魅了します。
そして終演後。
スポーツ選手と同じ。
一回氷水の中でザッと。
そうすると腫れが引く…。
(スタッフ)ピッチャーが肩冷やしてるみたいな。
そうそう。
そんな矢野さんレコーディングに際してもライブと同じ本能が働きます。
二度と同じことはやらない。
わりとやったことないことをやるのが好きなんですけど…。
いつも天才を探しているという矢野さんが今強く惹かれているのがこれまでやったことのないいわば最新型テクノのフィールド。
今回のアルバムでは元電気グルーヴの砂原良徳。
BOOMBOOMSATELLITESといったミュージシャンたちが楽曲のトラック制作に参加。
いずれも矢野さんが一緒にやってみたいと惚れ込んだ天才たちです。
そのなかの1人がこちら。
動画サイトで顔を出さない不思議なライブを配信し音楽通の間で話題を呼んでいる女性。
彼女の名はAZUMAHITOMI。
自宅でシンセサイザーやコンピューターを駆使し音楽を制作するちなみにAZUMAさんテレビでの顔出しはこれが初めてとのこと。
どうしよう。
矢野さんのことホント好きでコンサートも自分で行ってたしCDも聴いてたのでうわぁ!と思って。
CDを聴いてあぁなかなかいいなと思って。
前ダーンといく感じですね。
そんな2人がタッグを組んだ音楽はどのように作られていくのでしょうか?〜ただの…よくいうコラボっていうものではなくて…。
リズムとかやっぱりドシドシドシドシっていく感じだし…。
こうしてニューヨークで矢野さんが作った音源が東京のAZUMAさんのもとへ。
まだタイトルはなく歌詞も完成していない状態です。
〜これを4つ打ちにして…。
わりとビート感のある曲なので。
速さっていうか前のめり感っていうのは大事にしたいなと思って。
すでに音楽としては完成している矢野さんの弾き語り。
それをAZUMAさん流のテクノサウンドに再構築していきます。
今録ったやつが…。
今これで録音したもの。
こうして一つひとつ音を重ねていきAZUMAさんが仕上げたのは30種類もの音が複雑に絡むトラック。
さあいよいよ東京でレコーディングです。
弾き語りのときとはピアノの役割も違ってくるといいます。
〜AZUMAさんが他のミュージシャンの楽曲制作に参加するのはこれが初めて。
思わず立ち上がったAZUMAさん。
憧れの矢野さんが自分のトラックにのせて目の前でピアノを弾いています。
こうして変化を遂げていくこの曲。
実は音符で書かれた楽譜は存在しません。
〜誰もが思わず拍手。
超かっこいい。
すばらしい!テクノなので4つ打ちで作るんですけど…。
歌詞を書き終えたのはこの日の朝のことでした。
曲の疾走感そのままに出た言葉。
ニューヨークに戻った矢野さん。
ここでも作業は続きます。
こうしてそれぞれのアーティストと作り上げた11曲のレコーディングが終わりました。
やる曲がどんどん変化していってじゃあこのへんでいいかなみたいなものが11個集まってる感じっていうのはなかなか…。
新しい才能との出会いによってついにアルバムが完成。
矢野さんはその興奮をこう綴っています。
最新アルバムの完成を記念して一夜限りのライブが行われました。
チケットは即日完売。
この日は全収録曲の演奏。
あの『飛ばしていくよ』はアルバムタイトルにもなりました。
〜ラストはステージにAZUMAさんを招いて。
(拍手と歓声)どうもありがとう!この日初めてお披露目された最新型矢野顕子。
ファンはどう感じたのでしょうか?どんどん進化してるなという感じがしてすごい楽しかったです。
超アバンギャルドでよかったです。
エレクトロニカでかつアグレッシブなアッコちゃんって感じで新しい面を見ました。
アルバム制作そして全曲ライブ。
ひとつの挑戦を終えて…。
あのね私わりとチャレンジが好きなんですよ。
やったことないものはやってみようっていう。
この場合はやはり音楽を作るのは人と人なんでやったことのない人とやってみてまったく違うものが作れるっていう。
もうホントにワクワクですね。
すぐいろんなことにまた乗り出していくと思います。
矢野顕子さんあなたの飛ばしていく進化を応援します。
2014/03/22(土) 22:30〜23:00
テレビ大阪1
Crossroad <矢野顕子>[字]

歌とピアノが一体となった独特の世界観でこれまで多くの人々を魅了してきたミュージシャン矢野顕子が登場。彼女は留まることを知らず、今もなお進化を続けていた!

詳細情報
出演者
【ナビゲーター】
原田泰造
番組内容
矢野顕子の新たなる挑戦は、次世代の天才ミュージシャンたちとのコラボレーション。新作のトラックメーカーとして名を連ねているのは、元・電気グルーヴの砂原良徳、BOOM BOOM SATELLITES、sasakure.UK、さらに、昨年メジャーデビューしたばかりの“宅録女子”AZUMA HITOMIといった、矢野王道のピアノ弾き語りからは想像もつかないミュージシャンたち。緊張感あふれるレコーディングの現場などを取材しました。
番組概要
様々な分野で活躍する、毎回一人(一組)の“挑戦し続ける人”を紹介。彼らが新たなる挑戦に取り組む今の姿を追う。挑戦のきっかけになったもの、大切な人との出会い、成功、挫折、それを乗り越える発想のヒントは何からつかんだのか?そして、彼らのゴールとは?新たにどこへ向かおうとしているのか…。そんなCrossroad(人生の重大な岐路)に着目し、チャレンジし続ける人を応援する“応援ドキュメンタリー”。
ホームページ

http://www.tv-tokyo.co.jp/official/crossroad/

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – その他
音楽 – 国内ロック・ポップス

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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