北アルプス 未知の大峡谷に挑む 2014.02.22

雲の上にそびえ立つ3,000m級の山々。
北アルプス…その山懐に日本最大の滝がある。
落差350mの称名滝。
その滝の上には大地に深く刻まれた巨大な谷がある。
両側から迫る絶壁。
国内最後の未踏の大峡谷と言われている。
長年この地に魅せられてきた男がいる。
滝を登り谷の全てを見極めようと15年前から挑み続けてきた。
日本一の滝と人跡未踏の谷への挑戦。
滝を流れ落ちる大量の水が成瀬の前に立ちはだかる。
峡谷の中に降り注ぐ落石の雨。
谷の底には何があるのか?成瀬はついにその姿を捉えた。
そそり立つ巨大な黒い壁。
薄暗い谷底を流れる青い水。
驚くべき世界が広がっていた。
北アルプス称名廊下。
知られざる大自然と向き合った探検家の記録。
白銀の立山連峰。
世界有数の豪雪地帯だ。
雪と雨を合わせて年間およそ6,000mm。
日本の平均の3倍を超える。
莫大な水は一本の川をつくり出す。
全長18kmの称名川だ。
立山の高原地帯を貫く称名川。
その上流では火山が活動を続けている。
高熱の蒸気を噴き上げる…火山と豊富な水が独特な景観を生み出している。
川や滝を遡る沢登りのスペシャリストだ。
称名川の水の世界に魅せられ15年前から通い続けている。
どっちがいいかな。
すごいね。
見つけたのは小さな温泉。
最高ですよ。
これ見て。
ほんとにねいろんなものが称名川って…。
いろんなものがいろんな要素があるというのかな。
そういう谷っていうのは豊かだなって思うあれですよね。
火山地帯の下に広がる台地。
ここに成瀬が長年挑んできた場所がある。
称名川がつくる谷称名廊下。
その下流1.5kmにあたる極度に狭い部分…両脇には高さ150mの絶壁が延々と続く。
誰も歩き通した事がない未踏の大峡谷だ。
更に下ノ廊下の入り口に立ちはだかるものがある。
大地をえぐるように流れ落ちる称名滝。
落差350m日本最大の滝だ。
立山の雪解けが進む初夏流れ落ちる水の量は1秒間に2tにもなる。
成瀬はこの滝を登り更に下ノ廊下に挑む事で称名川の全貌を見極めようとしている。
15年前成瀬は初めて称名川に挑んだ。
しかし滝は登りきったもののその先の下ノ廊下を進む事はできなかった。
絶対廊下の何ていうか…全貌を明かしたいというか自分が知りたいと思ってます。
成瀬の願いは日本一の滝を登り続けて未知の大峡谷に挑む事。
嵐だねこれは。
これが称名だ!勝負をかけるのは川の水が少なくなる秋。
成瀬は妻と娘との3人家族。
ふだんは高校で理科の教師をしている。
多い時には1年の半分を沢登りに費やしてきた。
夫の身を案じる妻とはけんかが絶えなかったという。
ほんとに。
大体そうだよね。
(由希子)よくけんか…そうでしたね。
行かないでほしいと思った時もあったんですけど諦めました。
(笑い声)成瀬の部屋にはこれまでの探検を記録したアルバムやノートが数多く並んでいる。
山始めた頃からのやつも集まってるんですけど…。
沢登りを始めたのは大学生の頃。
先輩に誘われたのがきっかけだった。
川を泳ぎ滝を越えると予想もしなかった景色が現れる。
成瀬は冒険の世界に取りつかれていった。
28歳で南米大陸にそびえるテーブルマウンテンを縦走。
去年の夏にはインド洋レユニオン島にある滝の大穴を世界で初めて遡った。
まだ見ぬ大自然を求めて地球上にある秘境を駆け回っている。
称名川への挑戦を控え成瀬はクライミングジムで訓練を重ねていた。
成瀬のもとにやって来たのはこのジムで働く…田中は10年ほど前から成瀬に沢登りを教わってきた。
最近めきめきと腕を上げている。
成瀬は気心の知れた田中と共に称名川に挑もうと考えている。
51歳の成瀬登る力を少しでも伸ばそうと3日に一度はジムに通い壁に取りついている。
より難しいラインにも果敢に挑む。
しかし最近うまくいかない事も多くなってきたという。
訓練の合間2人は称名滝を登るルートの検討を始めた。
成瀬にはこだわりがある。
滝を登る時できるかぎり水の近くを進む事だ。
厳しい自然と向き合いながらルートを探る。
そこに沢登りのだいご味があると成瀬は言う。
9月末立山連峰の山々が紅葉に染まった。
成瀬たちの挑戦が始まる。
沢仲間の小林敏之を加えたこの3人が今回のメンバー。
それじゃ行きましょう。
まずはこれから2日間日本最大の滝に挑む。
称名滝は4段に分かれている。
前の年成瀬は田中と一番下の段を登った。
今回は横の斜面を回りその続きからスタートする。
どう?すごいですね。
すごいよ。
すごい!9月29日午前8時。
3人が出発点に到着した。
まずここ上がって…。
滝を登るには熟練した技術が必要となる。
まずハーケンと呼ばれる道具を岩の割れ目に打ち込み支点を作る。
落下の危険に備えて支点にロープをかけながら登っていく。
その間下で待つ人は先頭の人につながるロープを絶対に離してはならない。
もしロープを離した時に落ちてしまえば岩にたたきつけられ大事故につながる。
成瀬の命を預かる田中一瞬たりとも気を抜く事はできない。
先頭の成瀬岩壁に道筋を切り開く最も難しい役割を担う。
目指すのは限界まで水際に近づくライン。
手がかりは僅かしかない。
落下の恐怖と闘いながら一歩を踏み出す。
1m進むのに30分以上かかる事もある。
登り始めて3時間。
成瀬は難所にさしかかっていた。
流れに最も近づく場所だ。
すさまじい量の水がうなりをあげて落ちていく。
そのすぐ脇を成瀬が進む。
壁は絶え間ない水に洗われ滑りやすくなっている。
見事に登りきった。
ここまで登った距離は100m。
4時間を費やした。
登頂までは残り2段。
合わせて128mの絶壁。
成瀬はここで先頭を弟子の田中に託した。
田中にとってここから先は初めての経験となる。
楽しんでくるんだよ。
楽しんで。
ちょっと水が多いんで大変そうですね。
どうやっていくのかな…と思いますけど。
巨大な滝に田中が挑んでいく。
切り立った岩壁に自分の力でルートを切り開かなければならない。
田中の命綱を握り見守る成瀬。
あえて先頭を任せたのにはある思いがあった。
成瀬には沢登りとともに大切にしているライフワークがある。
おはよう!若い世代に自らの経験を伝える事だ。
惑星の…。
成瀬が勤めるこの高校では以前の学校になじめなかった生徒たちを全国から受け入れている。
大学を出てから30年近く生きづらさを抱える若者たちと向き合ってきた。
成瀬が大事にしているのが生徒を自然の中に連れ出す事だ。
この日は近くの沢にやって来た。
大きな岩を乗り越えどんどん奥へと進んでいく。
おっしゃ!はい!はい次!しっかり足で石をしっかり突っ張ってね。
ゴムだから効くはずだから。
どういけそう?はい次!成瀬が連れてきたのは天然のプール。
ここで泳がんともったいねえよ。
(生徒)あ〜寒い!水に飛び込ませ自分の力でたどりついた世界を体感させる。
足つかないここ!飛び込むのをためらっている生徒がいた。
腹に引っかけて引っ張って思い切り引っ張ってやっからやる?やる。
向こう岸に行きたいが泳ぎが苦手だという。
進んでね〜し!こんな時成瀬はできるかぎり手を尽くす。
引っ張るとどういう感じかを君そこまで行って俺引っ張るから。
いくよ!はい!引っ張って引っ張って!大丈夫だ。
よかった〜。
この生徒にとって初めて川を泳ぎ渡った経験となった。
(取材者)怖くなかった?大丈夫です。
(男子生徒)僕めっちゃ怖かった。
うそ〜!
(取材者)向こう行ってみてどうだった?めちゃ滑りました。
滑った。
とてもいい体験です。
さむ〜い!称名滝に挑む成瀬の弟子田中暁。
実は田中も成瀬がかつて勤めていたフリースクールの教え子だった。
2人が出会ったのは18年前。
進学校に通っていた田中は勉強だけが評価される事に違和感を感じ不登校になっていた。
そんな田中を成瀬は自然の中に連れ出した。
山を登り沢を登りさまざまな場所にチャレンジさせた。
田中にとって生まれて初めての経験だった。
滝に挑む田中の行く手に難所が現れた。
激しいしぶきをあげる滝つぼ。
通称…周りの岩は水にぬれ手がかりも少ない。
瀑風テラスの手前およそ10m田中の足が止まった。
悪いですね〜。
岩がひどくぬめって進めない。
(田中)これしかないんですよね。
一歩が踏み出せない田中。
ブラシを取り出した。
岩のぬめりを取り除き手がかりを作り出そうとする。
よ〜し越えた!出たぞ〜。
よ〜し。
田中は1時間かけて見事に難所を突破。
瀑風テラスにたどりついた。
すさまじいしぶきが田中を迎える。
田中はその後更に上までルートを延ばす事に成功。
この日は一旦下に下りて途中の滝つぼの脇で1泊する事になった。
翌朝。
成瀬たちは前日作ったルートを登り登頂を目指す。
落差350m日本最大の滝。
その最後の一段を3人が登っていく。
滝の落ち口が見えてきた。
午前11時半。
お疲れさま!称名滝登頂。
力を合わせて日本一の滝を登りきった。
しかし更なる試練が待ち受ける。
人をのみ込むような巨大な谷。
これが成瀬が挑む…全長1.5km。
国内最後の未踏の大峡谷と言われる。
成瀬が初めて挑んだのは15年前。
激流に阻まれ僅か50mしか進めなかった。
下流から流れを遡る…その後2回の挑戦はいずれも失敗に終わった。
下ノ廊下の遡行は滝を登るよりもはるかに難しいと言われる。
最大の理由は狭い谷底に集まる毎秒2tもの激流だ。
一度のみ込まれれば命はない。
激流を避けるには手がかりの少ない横の壁を伝っていくしかない。
しかしたとえそれができても遡行には1週間かかるという。
更に問題となるのが立山連峰特有の莫大な雨。
谷を遡行中に雨が降れば川の水位はたちまち上がりすさまじい激流に襲われる。
抜け出そうとしても両脇の絶壁は150m。
逃げ道はない。
成瀬にとって下ノ廊下は人生で最も多くの時間を費やした谷だ。
これは下ノ廊下がある称名川を初めて探検した時の記録。
その上が「????」。
なんとしても空白を埋めたい。
成瀬は毎年雨の量を調べチャンスを探り続けた。
毎年いつも称名の事は秋になると考えたよ。
見ないまま自分の沢屋人生というか…いや人生そのものが終われないなみたいな。
しかし手がかりをつかめないまま15年が過ぎた。
このままでは谷の全貌を解き明かす事はできない。
悩み抜いた末成瀬は大きく方法を変える事にした。
理想としてきたのは水際を進む遡行。
一方成瀬が考えたのは崖の上から下りて中を探査する方法だ。
それを何度も繰り返せば1.5kmにわたる谷の内部を全て見る事ができる。
探査が始まった。
まずは崖の縁まで深い藪の中を進んでいく。
谷に近づくほど傾斜がきつくなる。
歩き続けて2時間。
崖の縁に到着した。
木にひもをかけて下降のための支点を作る。
この1本のロープを頼りに崖を下りていく。
いよいよ人跡未踏の下ノ廊下の中へ。
じゃあ行きます!断崖を下る事60m。
まだ谷底は見えない。
取材班も必死に成瀬についていく。
ロープに宙づりになり下降を続ける。
(カメラマン)ラークッ!いつ落石があるか分からない断崖を成瀬は進んでいく。
もろい岩壁を伝い下りていく事2時間半。
成瀬がついに谷底に降り立った。
すばらしいね!そこには異様な空間が広がっていた。
のしかかってくるような黒い岩の壁。
高さおよそ150m。
谷底から一気にそそり立っている。
これは火山灰などが溶けて固まった「溶結凝灰岩」の地層。
およそ10万年前の立山の大噴火によって堆積したという。
国内では類を見ない巨大な規模だ。
比較的軟らかいというこの岩の層こそが下ノ廊下を生んだ。
莫大な水が分厚い岩をえぐり続けこの深く狭い谷を生み出したのだ。
下ノ廊下は立山の火山と水がつくり出した厳しくも美しい大地の彫刻だった。
成瀬が撮影を始めた。
谷の全貌を把握するために欠かせない作業だ。
谷の中にある小さな滝や僅かな地形の変化を記録する。
きれいな滝です。
これは立派な滝です。
2日間の探査で谷底に下りたのは2回。
僅か100mほどだったが下ノ廊下の内部を確認する事ができた。
(パソコンの音声)「2013年の第1回目の秋の下降です」。
自宅に帰った成瀬。
谷の姿をより正確に分析する。
よしこれがこれでこれがこれだ。
ここを確実にしておきてぇんだよな。
まずは撮影した写真や映像を見比べながら見落とした所がないか確かめる。
おおきたぞきたぞきたぞ!こいつとこいつ同じじゃない?成瀬が2つの画像の中に共通点を見つけた。
白白。
出っ張り出っ張り。
三角の細かい切れ込み三角の細かい切れ込み。
両方ともにあります。
これでいけば…。
共通点を見つけた成瀬は画像をつなぎ谷の様子を図に起こしていく。
段差だこれだな。
これの事じゃないこっちだな。
地形の特徴から小さな滝の様子僅かな段差に至るまで谷の内部を詳細に描いていく。
水の流れや岩の形。
下ノ廊下を織り成す一つ一つの要素を大切にしたいと成瀬は考えている。
ほぼ50cmとか1mしかない滝でどれだっていいだろうって気もするんだけどそれが許せねぇんだよな。
ただの紙切れに描いたものじゃないんですよね。
思いを込めた一つの…何て言うんだろうね自分の気持ちを表したものみたいなものなんで。
10月中旬。
北アルプスの山々に冬の訪れを告げる初冠雪が観測された。
朝晩の気温は氷点下になっていた。
このころ下ノ廊下の入り口に新たな挑戦者たちの姿があった。
遡行の可能性を探る若手クライマーだ。
国内最後と言われる未踏の大峡谷。
成瀬の挑戦以来下ノ廊下はトップクライマーたちの憧れとなった。
近いうちにこの谷も遡行される日が来るかもしれない。
成瀬はそう感じていた。
谷底を進む遡行に比べ探査は地道で時間のかかる作業だ。
あ〜いてぇ!51歳の成瀬。
体力を振り絞り絶壁の下降を繰り返す。
若いトップクライマーのように谷底を長く進む事はできない。
せめて谷の全貌を見届けたい。
その思いが成瀬を支えていた。
遡行できたら一番よかったけどできないならできないなりにけじめを自分の中で一つの区切りをつけたいですよね。
力は及ばないけど。
まあしぶとくて諦めない事ぐらいしか僕がちょっと取り柄っていうかそういうものがないので。
冬が近づき早くなった日暮れ。
ロープが重いぞこれ。
ようやく探査を終えた成瀬が谷底からはい上がってきた。
お疲れさまです。
今夜は藪の中に1泊。
いつ終わるとも知れない探査が続いていた。
上流に進むにつれ谷の様子が変わり始めた。
幅が少し広がり水の中を歩ける可能性がある。
成瀬が流れの中に入っていく。
水温は僅か7℃。
長い間思い描いてきた水際のルート。
探査の中でこれだけ谷を進めるのは初めての事だった。
まだ見ぬ世界へ一歩また一歩。
非常に美しい虹の架かったナメ滝の瀞があって目の前には0.5mの段差。
そしてずっとゴーロ滝がつながってます。
すばらしい世界です。
称名のほんと称名の廊下。
ほんとにすばらしい。
しかし一人で来ちゃったんでまた覚悟して戻らないといけません。
怖いな。
でもきれいです。
この日成瀬は谷底を100m歩く事ができた。
翌朝。
少しずつ前進を続けてきた成瀬。
はい行きます。
9度目の下降。
待望の瞬間が訪れようとしていた。
何!何!
(小林)出口?絶壁に挟まれていた谷底が急に開けた河原になっている。
ついに下ノ廊下の出口にたどりついた。
地道な探査で知られざる谷の空白を埋めてきた成瀬。
最後の撮影に臨む。
探査を終えたあと成瀬は下ノ廊下の出口にやって来た。
大自然がつくり出す未知の世界に魅せられ挑み続けた15年間。
今この谷の全てを見届けた。
(手をたたく音)
(取材者)今どんなお気持ちですか?どんな気持ちかね…。
15年前と考えると15年前はほんとにえたいが知れないほんとに何ていうかもうすごい神聖な存在だけどすごく恐ろしい存在というかそういうものであった気がする。
今ももちろん厳しさは変わってないんだけどもう少しこう近づけた気がします。
こういう壮大なスケールを感じながら地球が生きてて今自分が生きているっていうそういう事への感謝みたいな祈りみたいな。
北アルプス称名川下ノ廊下。
探査を終えた2週間後峡谷は雪に閉ざされた。
2014/02/22(土) 16:05〜17:00
NHK総合1・神戸
北アルプス 未知の大峡谷に挑む[字]

北アルプス・立山連峰の山懐に、人跡未踏と言われる大峡谷がある。落差日本一の滝を登りきった先にある「称名廊下」。知られざる大峡谷の全貌に迫る冒険ドキュメンタリー。

詳細情報
番組内容
北アルプス・立山連峰の山懐に、人跡未踏といわれる大峡谷がある。日本一の落差350mの巨大な滝を登りきった先にある「称名廊下(しょうみょうろうか)」。両脇を高く急しゅんな壁に挟まれたこの谷には激流が渦巻き、幾多の登山家や冒険家の挑戦をはねのけてきた。今回、冒険家・成瀬陽一さん(51歳)が、謎に満ちたこの谷を探査し、全貌を解き明かした。成瀬さんの挑戦を通じて、日本に残された知られざる大自然を描く。
出演者
【出演】冒険家・高校教師…成瀬陽一,【語り】高川裕也

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
趣味/教育 – 旅・釣り・アウトドア

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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