LIFE〜夢のカタチ〜 2014.03.22

今年2月愛知県一宮市である展覧会が開かれました
展示される作品を間近にしてのぞき込むように見入る人々
その作品とは…
1本の丸太から生み出された動物たちの木の彫刻
モデルとなっているのはただの動物ではなく誰かにとって唯一無二の存在である実在の動物たちです
かわいいだけっていうよりはポーズだったり表情がユーモラスかなすごいかわいくて去年死んじゃったんですよ今も毎朝写真に話しかけて「おはよう」とかいいね欲しいね欲しいね
人々の心を震わせる作品を作るのは新進気鋭の女性彫刻家
(はしもと)こちらは私が飼っている犬なんですけど月くんといいまして大学生の頃から今までで3体制作していますこの表情はお散歩に行くちょっと前「お散歩」って私が言うとふっと振り向くんですけどその時の瞬間を彫刻にしたものです
彼女が大学時代から生活を共にしているという愛犬・月くん
言葉を話さない動物たちの気持ちが作品に込められています
私の夢は
1本の木にのみを打ち込み命を再現する女性彫刻家
飼い主にしか分からないしぐさや表情など細部まで作り込み失われた命の温かさと優しい思い出をよみがえらせてくれます
ひと打ちひと打ち気持ちを込めて彫り上げるのは亡くなった猫をしのぶ復元彫刻
やだほんとだビックリ!うれしい!
今回は「動物の命」をテーマに活動を続ける女性動物彫刻家の夢のカタチ
三重県の最北端に位置するいなべ市
この自然あふれるのどかな町に兵庫県から移住しアトリエを開いた注目の女性作家がいます
軽快に槌音を響かせるはしもとみおさん
建築業のご主人と愛犬の月くんと共に暮らしています
(はしもと)こちらは新居を構える方々がうちは犬を飼えない家なので玄関に置く等身大の犬の像が欲しいというオーダーメードのものです
モデルは以前制作したことがあるラブラドール
木は入手しやすく適度にかたく彫りやすいことから楠を使用しています
大胆にのみを入れ思い描いた形を彫りだしていきます
(スタッフ)命を吹き込むって言葉があるんですけれどもそういった気持ちなんですか?真逆で逆に命が木の中に存在していて私はその余分なものを削り落とす発掘作業みたいな気持ちでやっているので木という素材も生き物ですしすごく強い命の塊がすでにあって私はそれを探していくだけの作業っていうふうに捉えてます
原木に直接デッサンをしてチェーンソーなどでおおまかにカットしのみを使って徐々に形を彫りだし着色をして仕上げます
大きな作品だと制作期間は3ヵ月以上かかります
森の中にたたずむオランウータン
皮膚のしわまで再現されたその顔は今にも動きだしそうです
いくつかの作品を並行して制作することも珍しくありません
だいぶ前に亡くなってしまった猫なんですけどよみがえらせて新しいおうちの玄関に置きたいということで
依頼主は22歳の大学生
両親が拾ってきた猫のももこちゃんは彼女が生まれた時から17年間姉妹同然に過ごしてきました
失われてしまった命を再び形にするべく彫る前に必ず行うデッサンを始めました
そうじゃなくて毎回絵を初めて描いたときのような新鮮な気持ちで感動の中でスケッチをするっていうのをいつも心がけています
デッサンでイメージを固め木を切り出します
失われた形が再びよみがえるのです
兵庫県で生まれ育ったみおさんは幼い頃から動物が大好きでした
小学生の頃かわいがっていた犬の死に目にあい獣医を志します
しかし15歳の冬彼女の人生観を一変させる出来事が起こりました
その時に通学途中にそういう経験をした中で徐々に美しかった形そのものを残していく仕事ができないものかっていうふうに考えてそれで美術の道に180度変わって歩み始めました
動物たちが存在した証をこの世に残すため美術の大学・大学院と一貫して「動物の命」をテーマに作品を作り続けました
そんなみおさんの集大成となる初めての大規模個展が先月愛知県一宮市で開かれました
展示されているのはこれまでに作った動物たち
さまざまな思いの中で作られた物語のある作品ばかりです
昔の作品で大学時代に私はアトリエを外で借りていてその時にアトリエの隣に住んでいたワンちゃんなんですけどずっとこの表情で私のほうを見ていたので恐らくまぁ警戒をしていたのかこっちの様子をうかがっていたのかよーくこの姿で隣の家からうちのアトリエを見ていました
ひなに餌を与える瞬間を描いた躍動感あふれるこの彫刻はツバメが大好きな友人のために作りました
単に動物ということではなくしっかりと生きてきた生き物の姿をよみがえらせているのです
中でも特に印象深いというのがこちら
こちらはアラブ首長国連邦のご夫婦で奥さまが日本人の方なんですけど「うちにたくさん動物たちがいるから是非彫刻にしてほしい」っていうことで依頼を受けて2010年に私は1ヵ月間ぐらいアラブに滞在させて頂いてそちらで取材をして帰ってきて作りました
1ヶ月もの間アブダビに滞在し砂漠の国の動物たちと共に暮らしました
ラクダが50頭馬が1頭羊が100匹猫が25匹
すべてペットとして飼われています
日本では見慣れない野生に近い動物たち
その表情をつぶさに観察し依頼主の思いをデッサンに取り込みました
犬とか猫だと見慣れているのでその違いが分かりやすいんですけど特にこういうほとんど野生動物の子たちなんかはすごく入念な取材が必要になりますね飼い主さまにとってはただのガゼルじゃないんですよね実際に姿・形が全く同じでもその子がしない表情をしてたらやっぱりダメなんですねなので注文を受けて作る場合だとやっぱり個体の特定っていうのができるところまで作ります
しっかりと特徴を捉えた2頭のガゼルの彫刻
しかしこの作品が届けられる前に2頭は死を迎えたのです
この日アブダビから帰国していた依頼主がやって来ました
3年ぶりの再会を喜び合う2人
そしてついに動物たちの彫刻と初めて対面します
すごいね!なんかすごいね!すごいね…そっか…
ガゼルという動物ではなくサーメルとダマーニという愛したペットに杉山さんは再び会うことができたのです
いや〜全然想像してたよりもずっと何だろう…そうですね…こういう形になって
そしてまた新たな依頼主のためにみおさんが作品に向かいます
動物彫刻家のはしもとみおさん
等身大から手のひらサイズの小さな動物まで制作します
展覧会用の作品でブレーメンの彫刻ですブレーメンの音楽隊っていうのがあってロバ・犬・猫・鳥っていう動物が1つにこう縦に並んでいるそういう絵本のお話をもとに1本の木から彫りだして作っています
細部にまでこだわって作られたこの作品
個別に彫ってくっつけたものではなくなんと1本の木を彫って形づくったもの
歴代のペットで作ってほしいという依頼もある人気シリーズです
こちらがオーダーメードなんですけどこちらの方は実はこの頼んでくれた子が私がデッサンを教えてた生徒なのでうちにいる月くんをよくかわいがってくれていたので月くんがモデルになっています茶柴犬は奥さまが飼ってられるワンちゃんをモデルにしています
かつての生徒から依頼を受け思いを込めて彫刻したリングピロー
それは1本の木から彫りだされた寄り添い合う2匹の犬
結婚の門出にふさわしい縁起のよい作品です
そしてこの日の晩完成したリングピローを受け取りに新郎新婦がやって来ました
(はしもと)遠くからありがとう
(はしもと)月です月初めてよね初めてです触ってもいいですか?
(はしもと)大丈夫だと思いますチョコレートとかじゃないよ
(山内)あ〜すごいすごいね〜尻尾具合が…かわいい
(山内)すごいねうんハハハ…うちの犬も似てます
(はしもと)よかったですこの辺とか
(小土井)おお…フフフフ…
(山内)アハハッかわいい
(はしもと)よかったサイズとかもいい感じ
女子大生から依頼を受けた今は亡き猫をよみがえらせる作品が少しずつ形になってきました
この日は最も重要な顔の彫刻
細心の注意を払い慎重にゆっくりと彫り進めていきます
飼い主さまにとってやっぱり顔っていうのはその子を見分けるすごく大事なポイントでもあってほんとに自分が今彫刻のこの子と向き合っている時にすごく穏やかな気持ちになるような表情を作っていくのが今回の目標ですね
ある程度形が決まったらいよいよ着色
瞳の部分にはリアルな輝きが生まれるという理由から必ず本漆を使います
今まだ塗ってまもないので茶色いんですけど時がたつにつれ黒く黒くなっていきます
写真を確認しながら体にも色を重ねていきます
そしてある程度色を塗った段階で作品を抱えたみおさんが愛犬・月くんと庭へ出てきました
一体何が始まるのでしょうか?
緑の中で動物の彫刻を見てすごく離れて見ることができるので遠くでこの子の存在感を確認してそれでまた作業場に戻った明かりで見た時にそこに大きな違いがあるとダメだと思うんですねなのでその環境によってそれが変わってしまってはいけないと思うので色んな場所で楽しめるようにやってます
時には彫刻と月くんを並べじっくりと観察
色んなことを試しながらリアリティーを追求していくのです
何度も色を塗り彫刻を繰り返してそしてようやく作品完成!
果たして依頼者は喜んでくれるのでしょうか?
ももですねやだほんとだビックリ!うれしい!
ついに完成した猫の彫刻を携え依頼主の住む神奈川県相模原市へとやって来たはしもとみおさん
いよいよ待ちに待ったご対面の時がやって来ました
お久しぶりです大丈夫ですか?あっお邪魔しますありがとう今日休み?今日休みです
両親が拾ってきた猫のももこちゃんは彼女が生まれた時から17年間姉妹同然に過ごしてきました
そして今5年ぶりの再会を迎えます
(はしもと)どうぞ見てみてくださいありがとうございますすごーいここの点がすごい全部一緒で
(はしもと)ほんと?よかった
(ゆり)ふくよかな感じでいいですねみんなに大っきいねってすごい言われたんですよ
(はしもと)おなかとかすごいもんねほんとに?何事もなかったかのようにね置いとくかわいいよかった自分の猫ですけどかわいい
玄関に置かれたももこちゃん
お母さんの帰りを待ちます
彫刻をお客さまのおうちに届けてからがまたそっからお客さまと彫刻のももちゃんとの生活が今日から始まるのでそれがすごく楽しみでなりませんおかえりただいまあっももちゃん!ビックリした
(ゆり)ももなのもも!ビックリもも〜重たいもも重くなっただいぶだいぶ重くなったけどももだねやだほんとだビックリ!うれしい!
(ゆり)ももでしょ?ほんとうれしいですほんとそっくりです肩とか首の後頭部あとここねそっくりですももだももだよかわいい先生に感謝しなきゃもも…
また1つ動物の生きた証しをこの世に刻んだみおさん
夢のツヅキは?
冒険家みたいになってアフリカだとかたくさんの島々だとかそういうとこにしかいない猿とか動物たちを実際私の目で取材に行ってその場でデッサンをしてそして彫刻をするっていう現時代に生きている動物たちのすごくリアルな肖像彫刻を作るのが夢です2014/03/22(土) 09:30〜10:00
ABCテレビ1
LIFE〜夢のカタチ〜[字]

人生はいろんな夢でできている…夢追う人の輝く瞬間を佐々木蔵之介の語りで描きます。
今回は、「動物の命」をテーマに活動する女性動物彫刻家の“夢のカタチ”!

詳細情報
◇番組内容
一本の木にノミを打ち込み、動物たちの命を表現する女性彫刻家のはしもとみおさん!
モデルとなるのは誰かにとって唯一無二の存在であり、実在した動物たち!
ひとつの命が存在した証として、気持ちを込めて彫り上げるはしもとさんの作品作りを追う!
◇ナレーション
佐々木蔵之介
◇おしらせ
この番組は、朝日放送の『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
趣味/教育 – その他

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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